JPH0542784U - オイルダンパ装置 - Google Patents
オイルダンパ装置Info
- Publication number
- JPH0542784U JPH0542784U JP099095U JP9909591U JPH0542784U JP H0542784 U JPH0542784 U JP H0542784U JP 099095 U JP099095 U JP 099095U JP 9909591 U JP9909591 U JP 9909591U JP H0542784 U JPH0542784 U JP H0542784U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- damper
- oil
- cylinder
- piston
- neutral position
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/10—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
- F16F9/14—Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect
- F16F9/16—Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only straight-line movement of the effective parts
- F16F9/18—Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only straight-line movement of the effective parts with a closed cylinder and a piston separating two or more working spaces therein
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/32—Details
- F16F9/34—Special valve constructions; Shape or construction of throttling passages
- F16F9/346—Throttling passages in the form of slots arranged in cylinder walls
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/32—Details
- F16F9/48—Arrangements for providing different damping effects at different parts of the stroke
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/26—Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms
- F16H61/28—Generation or transmission of movements for final actuating mechanisms with at least one movement of the final actuating mechanism being caused by a non-mechanical force, e.g. power-assisted
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案の目的は、中立位置付近のダンパ作用
を除き、しかも作動後は中立位置に迅速に復帰しうるオ
イルダンパ装置を提供することにある。 【構成】 本考案に係るオイルダンパ装置では、ダンパ
ハウジング16内に設けられ、該ダンパハウジング16
との間にオイル通路22を形成すべく配置されるダンパ
シリンダ21と、ダンパシリンダ21内にダンパ力付与
部材7と連動して摺動自在に配設されるダンパピストン
24とをそれぞれ備えており、ダンパピストン24にて
ダンパシリンダ21の左右両側にダンパ室25,26を
形成すると共に、ダンパ室25,26に位置するダンパ
シリンダ21の壁部にオイル通路22と連通するオリフ
ィス27,28および通孔29,30をそれぞれ設け、
ダンパピストン24が中立位置から摺動してダンパ作用
を開始するまでダンパ室25,26のオイルを通孔2
9,30を介してオイル通路22側に送り出せるように
構成している。
を除き、しかも作動後は中立位置に迅速に復帰しうるオ
イルダンパ装置を提供することにある。 【構成】 本考案に係るオイルダンパ装置では、ダンパ
ハウジング16内に設けられ、該ダンパハウジング16
との間にオイル通路22を形成すべく配置されるダンパ
シリンダ21と、ダンパシリンダ21内にダンパ力付与
部材7と連動して摺動自在に配設されるダンパピストン
24とをそれぞれ備えており、ダンパピストン24にて
ダンパシリンダ21の左右両側にダンパ室25,26を
形成すると共に、ダンパ室25,26に位置するダンパ
シリンダ21の壁部にオイル通路22と連通するオリフ
ィス27,28および通孔29,30をそれぞれ設け、
ダンパピストン24が中立位置から摺動してダンパ作用
を開始するまでダンパ室25,26のオイルを通孔2
9,30を介してオイル通路22側に送り出せるように
構成している。
Description
【0001】
本考案は、衝撃力を緩和するためのオイルダンパ装置に関するものである。
【0002】
従来より各種装置には、構成要素などに加わる衝撃を吸収緩和するため、緩衝 作用(ダンパ作用)を行うオイルダンパ装置等が設けられている。例えば、流体 圧(特に空気圧)を使用する変速機操作装置では、ギヤ投入時に大きなシフト操 作力を必要とするため、同期完了後もこの大きなシフト操作力にてシフト操作を そのまま行うとギヤの衝突が起こり、衝撃力によって変速機や操作装置が損傷を 受けるおそれがある。そこで、従来の変速機操作装置などにはオイルダンパ装置 が設けられ、このオイルダンパ装置のダンパ作用によって上記した不都合を解消 するようにしている。
【0003】
ところが、上述した従来のオイルダンパ装置は、シフトロッドの内部に設けら れたり、あるいはシフトロッドに直接取付けられているので、同心度の影響を受 けやすくなっていた。同心度にバラツキがあると、シフトロッドがシリンダハウ ジングに片当たりしたり、ダンパピストンがダンパシリンダと干渉を起こし、当 該シフトロッドの損傷やダンパシリンダとダンパピストンの摩耗によってダンパ シリンダなどから高圧のオイルが洩れたりする現象があらわれる。この結果、上 記オイルダンパ装置のダンパ作用が効果的に行われず衝撃力が発生するか、又は オイルダンパ装置によって例えば変速機操作装置の正常作動が妨げられるかの不 具合を発生していた。
【0004】 また、従来のオイルダンパ装置は、本来的にダンパ作用を必要としない中立位 置付近でも作動するような構造になっているので、例えば変速機のギヤをニュー トラル位置からシフト位置に、あるいはシフト位置からニュートラル位置に切り 替えるときにダンパピストンの移動が迅速かつ円滑に行われないという欠点があ った。
【0005】 本考案はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、中立位 置付近のダンパ作用を除き、しかも作動後は中立位置に迅速に復帰しうるオイル ダンパ装置を提供することにある。
【0006】
上記従来技術の有する課題を解決するために、本考案においては、内部にオイ ルが充填されるダンパハウジングと、このダンパハウジング内に設けられ、該ダ ンパハウジングとの間にオイル通路を形成すべく配置されるダンパシリンダと、 このダンパシリンダ内にダンパ力付与部材と連動して摺動自在に配設されるダン パピストンとをそれぞれ備え、該ダンパピストンにて前記ダンパシリンダの左右 両側にダンパ室を形成すると共に、これらダンパ室に位置するダンパシリンダの 壁部に前記オイル通路と連通するオリフィスおよび通孔をそれぞれ設け、前記ダ ンパピストンが中立位置から摺動してダンパ作用を開始するまで前記ダンパ室の オイルを前記通孔を介してオイル通路側に送り出せるように構成している。
【0007】
本考案のオイルダンパ装置では、ダンパピストンが中立位置から摺動してダン パ作用を開始するまでダンパ室のオイルを通孔を介してオイル通路側に送り出せ るように構成しているため、ダンパ力の付与が不要な中立位置付近ではダンパ作 用が行われず、また作動後はダンパピストンを速やかに中立位置に戻すことが可 能となる。
【0008】
以下、本考案を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
【0009】 図1〜図4は本考案に係るオイルダンパ装置の一実施例を示すものであり、図 において1は本考案の一実施例に係るオイルダンパ装置2を設けた変速機操作装 置である。
【0010】 この操作装置1は、図示しない変速機のハウジングの上面に取付けられるシフ ト操作用のシリンダハウジング3を有しており、該シリンダハウジング3内には シフトロッド4がその軸心を中心として回動可能に支持されている。このシフト ロッド4の中間部には、図示しないギヤシフトレバーが移動可能に取付けられて おり、該ギヤシフトレバーはセレクト操作によりシフトロッド4の軸方向に沿っ て移動させられ、所望のセレクト位置でシフト操作が行えるように構成されてい る。
【0011】 上記シリンダハウジング3の開口一端部3aには、シフトロッド4の一端部、 後述の連結レバーおよびリテーナ等を収納する断面略コ字状のケーシング5がシ リンダハウジング3と同軸上に組付けられており、このケーシング5は、フラン ジ部5aを4本のボルト6にて締付けることにより取外し可能に固定されている 。しかして、ケーシング5内にはシフトロッド4とオイルダンパ装置2とを連結 する連結レバー7が設けられており、この連結レバー7を介してオイルダンパ装 置2のダンパ力がシフトロッド4に付与されるように構成されている。
【0012】 このため、連結レバー7はシフトロッド4と直交する方向に配置され、その基 端部7aは、スプラインが形成されたシフトロッド4の一端部4aとスプライン 結合すべく筒状に形成されており、これによって基端部7aがシフトロッド4の 一端部4aとスプライン結合した状態で、先端部7bがシフトロッド4と一緒に 同じ方向(シフトロッド4の軸心方向と直交する方向)に回動しうるようになっ ている。しかして、連結レバー7の先端部7bはケーシング5の下面に形成され た開口部8よりオイルダンパ装置2側に突出して配設されている。
【0013】 また、上記ケーシング5内には、第1リテーナ9と第2リテーナ10が連結レ バー7の基端部7aを間に置いて左右両側に配設されている。第1リテーナ9は 、シリンダハウジング3から突出したシフトロッド4の一端部4aを回動可能に 支持するために、ケーシング5の開口部5b側に配設されており、先端がシリン ダハウジング3内に嵌入される小径部9aと、ケーシング5の内周面に固定され る大径部9bとによって形成されている。
【0014】 そして、第1リテーナ9の小径部9aには、オイルダンパ用シール部材11が 設けられており、このオイルダンパ用シール部材11によってシリンダハウジン グ3とケーシング5との組付け時におけるダンパオイル洩れを防止している。ま た、大径部9bの外周面にはシール部材12が嵌着されており、このシール部材 12としては例えばOリングが使用されている。さらに、大径部9bの端面には 、連結レバー7の基端部7a側面と対応する階段状の係止部13が形成されてお り、この係止部13に連結レバー7の基端部7aが係合するようになっている。 なお、シリンダハウジング3の開口一端部3aには、オイルダンパ用シール部材 11と対向してギヤオイル用シール部材14が設けられており、このギヤオイル 用シール部材14によってシリンダハウジング3とケーシング5との組付け時に おけるギヤオイルのケーシング5への侵入を防止している。
【0015】 一方、第2リテーナ10は、ケーシング5の開口部5bと反対側に配設されて おり、連結レバー7側に配置される小径部10aと、ケーシング5の内周面に固 定される大径部10bとによって形成されている。小径部10aの端面には、連 結レバー7の基端部7a側面と対応する階段状の係止部15が形成されており、 この係止部15に連結レバー7の基端部7aが係合するようになっている。した がって、ケーシング5がシリンダハウジング3に組付けられる前の状態では、基 端部7aの両側部が第1および第2リテーナ9,10の係止部13,15と係合 するため、連結レバー7の落下が防止されることになる。
【0016】 また、上記ケーシング5の下部には、連結レバー7に関連してオイルダンパ装 置2がシフトロッド4と別個に設けられている。このオイルダンパ装置2は、内 部に圧力流体たるオイルが充填される筒状のダンパハウジング16を有しており 、該ダンパハウジング16はケーシング5の下面に取付けられている。しかして 、ダンパハウジング16の上面にはケーシング5の開口部8と対応して挿入口1 7が形成されていると共に、これらダンパハウジング16とケーシング5との間 にはシール部材18が配設されている。
【0017】 上記ダンパハウジング16の内部には、両端開口を閉塞する左右一対の蓋体1 9,20が設けられ、これら蓋体19,20の間には筒状のダンパシリンダ21 が配設されている。このダンパシリンダ21は、ダンパハウジング16の内周径 よりも小さく形成されており、当該ダンパシリンダ21の外周面とダンパハウジ ング16の内周面との間にオイル通路22を形成すべく配置されている。しかし て、ダンパハウジング16の内部には、ダンパシリンダ21によって画成された 上下2つの室が設けられており、上部の室はオイルを充填するオイル室23とな っている。また、下部の室にはダンパピストン24がダンパ力付与部材たる連結 レバー7と連動して摺動自在に配設され、該ダンパピストン24によって2つの ダンパ室25,26がダンパシリンダ21の左右両側に形成されている。
【0018】 そして、上記ダンパ室25,26に位置するダンパシリンダ21の外周壁には 、オイル通路22と連通するオリフィス27,28および通孔29,30がそれ ぞれ穿設されており、これらダンパ室25,26はオリフィス27,28、通孔 29,30およびオイル通路22を介してオイル室23と連通している。また、 オリフィス27,28は、図2および図3に示す如く、ダンパシリンダ21の左 右両端の外周部に1個ずつ設けられている。一方、左右両側の通孔29,30は 、オイルダンパ装置2の非作動状態である連結レバー7の中立位置に対して軸方 向で左右対称にあって、中立状態のダンパピストン24の端部付近に位置するダ ンパシリンダ21の外周部に設けられている。しかも、通孔29,30は連結レ バー7の中立位置付近で両方とも開状態となるような位置に設けられており、こ れによってダンパピストン24が中立位置から摺動してダンパ作用を開始するま でダンパ室25,26のオイルを通孔29,30を介してオイル通路22側に送 り出せるように構成されている。また、左右両側の通孔29,30は、オイルダ ンパ装置2の作動状態においていずれか一方がダンパピストン24によって閉塞 され、他方は開放されるような位置に設けられている。
【0019】 すなわち、上記左右両側の通孔29,30は、オイルダンパ装置2の中立位置 付近およびオイルダンパ装置2が作動後から中立状態になるまでダンパ作用を行 うことのないようにするため、ダンパ作用の不要時にオリフィス27,28以外 の箇所でもダンパ室25,26とオイル通路22およびオイル室23とを連通さ せるべく設けられたものである。したがって、ダンパシリンダ21の外周壁には 複数個の通孔29,30が周方向に一定の間隔を置いて配設されている。これら 通孔29,30は、オリフィス27,28と同一径の場合は複数個、オリフィス 27,28よりも大きい径の場合は1個でもよい。また、ダンパシリンダ21の 軸方向におけるほぼ中央の外周壁には、ダンパハウジング16の挿入口17と対 応して貫通孔31が穿設されており、この貫通孔31に係合部材32を係合させ ることによってダンパシリンダ21が回転するのを防止している。なお、通孔2 9,30は円形でもよいが、図5(a),(b)に示す如く、ダンパシリンダ2 1の左右両端に向って先細りするような平面三角形状に形成し、中立付近側の面 積が大きくかつ左右両側の面積が小さくなるようにしてもよい。このような三角 形状の通孔29,30にすると、ダンパピストン24が中立位置から左右両側に 移動するに従って徐々にダンパが効くようになる。
【0020】 一方、上記ダンパピストン24の軸方向のほぼ中央部には、縦孔33が穿設さ れており、この縦孔33内に連結レバー7の先端部7bを挿入することによって ダンパピストン24と連結レバー7とが互いに連結するように構成されている。 また、ダンパピストン24の内部には、ボール状の逆止弁34,35を配設した 連通路36,37が形成されており、これら連通路36,37および逆止弁34 ,35を介してオイル室23とダンパ室25,26とが逆止弁34,35の開時 に連通するようになっている。逆止弁34,35は、付勢ばね38,39によっ て弁座34a,35a側に常時付勢されており、オイル室23のオイルはダンパ ピストン24内を通ってダンパ室25,26に流れるが、ダンパ室25,26の オイルはダンパピストン24内を通ってオイル室23に流れないようになってい る。
【0021】 上記オイルダンパ装置2は、図示しない変速機のギヤ投入を行うとき(ニュー トラル位置からシフト位置へ移動させるとき)に連結レバー7がシフトロッド4 と一緒に、例えば図2の鎖線で示す如く時計方向に回動すると、ダンパピストン 24は左側の逆止弁34を閉じたまま中立位置から左方向へ摺動するため、ダン パ室25のオイルがオリフィス27およびオイル通路22を通ってオイル室23 に流れダンパ作用が行われる。しかして、シフトロッド4がニュートラル位置か ら所定量回動した後は、ダンパ装置2からのダンパ力が連結レバー7を介してシ フトロッド4に付与される。このダンパ力は、シフト操作力の反力となってギヤ シフトレバー(図示せず)のシフト方向と逆方向に作用し、同期完了直後におい てシフト操作力を打ち消すため、ギヤ投入時のギヤ衝突がなくなる上、円滑なシ フト操作が行える。しかも、左側の通孔29は、ダンパ装置2がダンパ作用を開 始するまで開放されており、左側のダンパ室25のオイルはダンパピストン24 により通孔29を介してオイル通路22およびオイル室23側に送り出されるた め、ギヤ投入を円滑に行える。
【0022】 また、上記変速機のギヤ抜きを行うとき(シフト位置からニュートラル位置へ 移動させるとき)、ダンパピストン24は右方向に摺動するため、シフトロッド 4は連結レバー7を介して反時計方向に回動しニュートラル位置に復帰する。こ の際、オイル室23のオイルが連通路36を通って逆止弁34を押圧するから、 当該逆止弁34は付勢ばね38の付勢力に抗して弁座34aより離反する。しか して、オイル室23とダンパ室25とはダンパピストン24の連通路36を介し て連通するため、ダンパピストン24は円滑に右方向へ移動する。また、ダンパ ピストン24が中立位置に復帰するまで右側の通孔30は開放されており、右側 のダンパ室26は通孔30およびオイル通路22を介してオイル室23に連通し ているため、ダンパ装置2が中立状態になるまでダンパ作用は行われない。すな わち、ダンパ装置2は、本来的にダンパ作用を必要とする変速機のギヤ投入時の み作動するように構成されている。なお、連結レバー7が図2で反時計方向に回 動したときには、ダンパピストン24が右方向へ摺動して同様の動作を行う。
【0023】 本実施例のオイルダンパ装置2においては、1個のダンパピストン24にて開 閉される左右両側の通孔29,30の存在により本来的にダンパ作用を必要とす る変速機のギヤ投入時のみ作動し、中立状態付近あるいは作動後中立状態になる までダンパ作用を行わないようになっているため、構造が簡単でコスト高を招く ことはなく、変速機のギヤ投入およびギヤ抜きを円滑かつ迅速に行うことができ る。しかも、本実施例のオイルダンパ装置2は、シフトロッド4と分離独立して 別個に設けられ連結レバー7を介してシフトロッド4に連結されているため、シ フトロッド4とオイルダンパ装置2の同心度不良という問題が発生せず、オイル ダンパ装置2のダンパ作用が効果的に行われ、当該オイルダンパ装置2を設けて も変速機操作装置1の正常な作動が妨げられることはない。
【0024】 以上、本考案の一実施例につき述べたが、本考案は既述の実施例に限定される ものではなく、本考案の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能であ る。
【0025】 例えば、既述の実施例においては、オイルダンパ装置2を変速機操作装置1に 設けたが、ダンパ作用によって構成要素などに加わる衝撃を吸収緩和する必要が あれば、変速機操作装置1以外の装置に設けることもできる。
【0026】
上述の如く、本考案に係るオイルダンパ装置は、ダンパ力付与部材と連動して 摺動自在に配設されるダンパピストンにてダンパシリンダの左右両側にダンパ室 を形成し、これらダンパ室に位置するダンパシリンダの壁部に外部のオイル通路 と連通するオリフィスおよび通孔をそれぞれ設け、前記ダンパピストンが中立位 置から摺動してダンパ作用を開始するまで前記ダンパ室のオイルを通孔を介して オイル通路側に送り出せるように構成しているので、ダンパ力を付与する必要の ない中立位置付近においてはダンパ作用が行われず、しかも作動後においては中 立位置に速やかに復帰させることができる。したがって、本考案のオイルダンパ 装置を例えば変速機操作装置に設ければ、本来的にダンパ作用が必要な時期にの み行われるため、変速機の変速操作を円滑かつ迅速に行うことができる。
【0027】 また、本考案のオイルダンパ装置では、ダンパピストンに関連して通孔をダン パシリンダの所定位置に設けているに過ぎないので、構造が簡単であり部品コス トが高くなるということはなく、経済的にも有利である。
【図1】本考案の一実施例に係るオイルダンパ装置を変
速機操作装置に組付けた状態を断面にして示す正面図で
ある。
速機操作装置に組付けた状態を断面にして示す正面図で
ある。
【図2】上記オイルダンパ装置を断面にして示す側面図
である。
である。
【図3】上記オイルダンパ装置のダンパシリンダを示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】上記オイルダンパ装置のダンパピストンを示す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】(a),(b)は三角形状の通孔を示す平面図
である。
である。
2 オイルダンパ装置 7 連結レバー 16 ダンパハウジング 17 挿入口 19,20 蓋体 21 ダンパシリンダ 22 オイル通路 23 オイル室 24 ダンパピストン 25,26 ダンパ室 27,28 オリフィス 29,30 通孔 31 貫通孔 33 縦孔
Claims (1)
- 【請求項1】 内部にオイルが充填されるダンパハウジ
ングと、このダンパハウジング内に設けられ、該ダンパ
ハウジングとの間にオイル通路を形成すべく配置される
ダンパシリンダと、このダンパシリンダ内にダンパ力付
与部材と連動して摺動自在に配設されるダンパピストン
とをそれぞれ備え、該ダンパピストンにて前記ダンパシ
リンダの左右両側にダンパ室を形成すると共に、これら
ダンパ室に位置するダンパシリンダの壁部に前記オイル
通路と連通するオリフィスおよび通孔をそれぞれ設け、
前記ダンパピストンが中立位置から摺動してダンパ作用
を開始するまで前記ダンパ室のオイルを前記通孔を介し
てオイル通路側に送り出せるように構成したことを特徴
とするオイルダンパ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991099095U JP2601266Y2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | オイルダンパ装置 |
KR92021244U KR950007240Y1 (ko) | 1991-11-05 | 1992-10-31 | 오일댐퍼 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991099095U JP2601266Y2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | オイルダンパ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0542784U true JPH0542784U (ja) | 1993-06-11 |
JP2601266Y2 JP2601266Y2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=14238320
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991099095U Expired - Fee Related JP2601266Y2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | オイルダンパ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2601266Y2 (ja) |
KR (1) | KR950007240Y1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017223118A (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関 |
JP2021505819A (ja) * | 2017-12-07 | 2021-02-18 | マレッリ・サスペンション・システムズ・イタリー・ソチエタ・ペル・アツィオーニMarelli Suspension Systems Italy S.P.A. | ロータリーダンパー、特に車両のサスペンション用ロータリーダンパー |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5106947B2 (ja) * | 2007-08-10 | 2012-12-26 | ボッシュ株式会社 | 作動液ダンパ装置およびこれを備えた変速機操作装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4838291U (ja) * | 1971-07-02 | 1973-05-11 | ||
JPS55105638U (ja) * | 1979-01-19 | 1980-07-23 | ||
JPS6115324U (ja) * | 1984-06-29 | 1986-01-29 | 繁春 田浦 | 暗渠排水装置 |
-
1991
- 1991-11-05 JP JP1991099095U patent/JP2601266Y2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-10-31 KR KR92021244U patent/KR950007240Y1/ko not_active IP Right Cessation
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4838291U (ja) * | 1971-07-02 | 1973-05-11 | ||
JPS55105638U (ja) * | 1979-01-19 | 1980-07-23 | ||
JPS6115324U (ja) * | 1984-06-29 | 1986-01-29 | 繁春 田浦 | 暗渠排水装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017223118A (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関 |
JP2021505819A (ja) * | 2017-12-07 | 2021-02-18 | マレッリ・サスペンション・システムズ・イタリー・ソチエタ・ペル・アツィオーニMarelli Suspension Systems Italy S.P.A. | ロータリーダンパー、特に車両のサスペンション用ロータリーダンパー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2601266Y2 (ja) | 1999-11-15 |
KR930011341U (ko) | 1993-06-24 |
KR950007240Y1 (ko) | 1995-09-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3991865A (en) | Device for gradually increasing hydraulic pressure | |
JP2011196549A (ja) | 切換弁及びこの種の切換弁を備える内燃機関 | |
JPH11502002A (ja) | 切替え可能な支持装置 | |
GB2358455A (en) | Hydraulic system | |
JP2786401B2 (ja) | 油圧操作弁 | |
JPH082267A (ja) | トラクタの伝動構造 | |
KR101011924B1 (ko) | 관성체 구동 장치 | |
JP2002013551A (ja) | クラッチ作動装置及びそれに用いる絞り機構付き継手並びに配管装置 | |
JPH1113815A (ja) | 油圧緩衝器 | |
JPH0542784U (ja) | オイルダンパ装置 | |
US7971435B2 (en) | Hyrdaulic transmission | |
JP3882157B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP4654927B2 (ja) | 油圧脈動吸収装置 | |
JP3112523B2 (ja) | 変速機操作装置 | |
JP2566492Y2 (ja) | 変速機操作装置 | |
JPH04347055A (ja) | 変速機操作装置 | |
JP2000009170A (ja) | 油圧緩衝器 | |
KR100296060B1 (ko) | 변속기조작장치 | |
JPH04231771A (ja) | インチングバルブ | |
JP2517714Y2 (ja) | 緩衝器の減衰力調整機構 | |
JPS6034835Y2 (ja) | 伝動系の緩衝装置 | |
JPS6218745Y2 (ja) | ||
JPH0640964Y2 (ja) | オペレートチェック装置 | |
ITTO960507A1 (it) | Dispositivo elettroidraulico per il comando della funzione di selezio ne delle marce in un cambio servocomando. | |
JP5106947B2 (ja) | 作動液ダンパ装置およびこれを備えた変速機操作装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |