JPS6218745Y2 - - Google Patents

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JPS6218745Y2
JPS6218745Y2 JP1253482U JP1253482U JPS6218745Y2 JP S6218745 Y2 JPS6218745 Y2 JP S6218745Y2 JP 1253482 U JP1253482 U JP 1253482U JP 1253482 U JP1253482 U JP 1253482U JP S6218745 Y2 JPS6218745 Y2 JP S6218745Y2
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JP
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valve
clutch
oil
switching valve
pressure
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、液圧作動弁装置に関するものであ
る。
従来の技術 車両などにおいて、油圧クラツチで発進を行な
う場合、トルク変動によるシヨツクの緩和とタイ
ムラグのない円滑な接続の仕方が必要であり、こ
のために従来より第1図〜第4図の油圧系説明図
に示されるような油圧クラツチ装置がすでに提案
されている。この油圧クラツチ装置の構成及び作
動は、以下のようなものとなつている。
第1図に示すように、モータにより、駆動され
る油圧ポンプ3の出口はポンプ油路P2,P4を介し
て第1の切替弁となる前後進切替弁1に接続さ
れ、該前後進切替弁1は各油路P1〜P5を介して第
2の切替弁となる速度切替弁2に接続される。前
記各油路P1〜P5にはレリーフバルブ16、クイツ
クリターン弁17及び切替装置となるインチング
バルブ18が接続されている。速度切替弁2の4
個の出口は、それぞれ1速クラツチ油路6′、2
速クラツチ油路7′、3速クラツチ油路8′及び低
圧油路Lを介してそれぞれ複数のクラツチである
1速クラツチ6、2速クラツチ7、3速クラツチ
8及び潤滑油路24に接続されている。P1は常
時、低圧油路Lとパイロツト圧力発生装置である
潤滑油圧発生用チエツク弁5をつなぐ低圧油路で
ある。
また、前後進切替弁1は、それぞれ油路9′及
び10′を介して別の複数のクラツチである前進
クラツチ9および後進クラツチ10に接続されて
いる。
前記各油路6′,7′,8′,9′,10′には、
それぞれパイロツト油路11′,12′,13′,
14′,15′を介して前記各クラツチ6,7,
8,9,10の潤滑油切替弁11,12,13,
14,15が接続されている。前記潤滑油切替弁
11〜15は潤滑油路24、低圧油路L、低圧油
路P1及び潤滑油圧発生用チエツク弁5を介してタ
ンク4に接続されており、前記潤滑油切替弁11
〜15は詳細に後述する如く、第2図に示す小ピ
ストン25により弁体が形成されている。
各クラツチ6,7,8,9,10は、いずれも
同様の構造で第2図の如く構成されている。A
は、クラツチ軸で、クラツチ軸Aにはクラツチデ
イスクDがスプライン嵌合されている。クラツチ
デイスクDには、ピストン22が摺動自在に嵌合
され、ピストン22とクラツチデイスクDとの間
には、油圧室27が形成されている。ピストン2
2は、クラツチ軸Aに嵌合されたインナーレス2
8に当接されたばね受け29との間に縮設された
リターンスプリング20によりクラツチデイスク
D方向に付勢されている。23はクラツチ板であ
る。
ピストン22の内周縁からは筒状部30が延
び、前記筒状部30には潤滑油路31及びばね受
け32が形成されている。ピストン22の筒状部
30とクラツチ軸Aとの間には、潤滑油路26を
形成した小ピストン25が摺動自在に配置され、
前記小ピストン25は、前記ばね受け32との間
に縮設されたリターンスプリング21により、ク
ラツチデイスクDの壁部に付勢され当接されてい
る。Bは、クラツチ軸Aの外筒面に開口した潤滑
油路であり、Cはクラツチ油路である。
クラツチ軸Aの中心線O−Oの上半部に示すよ
うにクラツチが遮断された状態では、潤滑油路B
は大部分が小ピストン25により覆われており、
少量の潤滑油がクラツチ板23を潤滑させてい
る。
そして、クラツチ軸Aのクラツチ油路Cから圧
油が導入されると、小ピストン25はリターンス
プリング21の力に抗して摺動され、小ピストン
25の潤滑油路26は潤滑油路Bに大開度で連通
され、多量の潤滑油がクラツチ板23に流れる。
一方小ピストン25の移動により、油圧室27へ
クラツチ油路Cから圧油が導入されて、ピストン
22をリターンスプリング20の力に抗してクラ
ツチ板23方向に移動させ、第2図のクラツチ軸
Aの中心線O−Oの下半部に示すようにクラツチ
が接続される。クラツチ油路Cの油圧が開放され
るとピストン22及び小ピストン25はそれぞれ
リターンスプリング20及び21により元の位置
に戻る。
レリーフバルブ16において、レリーフバルブ
16のスプールRSはその一端が圧縮コイルばね
である大径ばね16a、小径ばね16bに当接
し、他端が油圧室16cに面していると共に、外
周面に環状溝16d及び環状溝16dから大径ば
ね16a側へ延びる絞り16eを備え、内部には
環状溝16dと油圧室16cをつなぐ油路16f
を備えている。
また、レリーフバルブ16のトリミングプラグ
Tは、大径ばね16a、小径ばね16bを挟んで
スプールRSに対向している。第1図の初期状態
(最低油圧状態)において大径ばね16aはトリ
ミングプラグTの端面に圧接しているが、小径ば
ね16bはトリミングプラグTに対して離れてい
る。孔16gは、トリミングプラグTから離れた
内周面部分に環状段部16hを備えている。環状
段部16hの内縁は、ケース16iの開口縁より
も半径方向内方へ張り出してトリミングプラグT
に対するストツパを形成している。孔16gはス
プールRS近傍の内周面部分に別の環状段部16
jを備え、環状段部16jとトリミングプラグT
の間には圧縮コイルばね16k(リターンスプリ
ング)が縮設されている。トリミグプラグTの各
ばね16a,16bと反対側の端面は油圧室16
l(トリミング室)に面しており、油圧室16l
は油路16mを介してクイツクリターン弁17に
接続している。
クイツクリターン弁17のスプールHSの両側
にはポンプ油圧室17aとタンク油路17bが形
成されている。スプールHSのタンク油路17b
側の端部は小径になつてその周囲に環状の油圧室
17cが形成され、前記油路16mは油圧室17
cに接続されている。スプールHSは両油圧室1
7a,17cをつなぐ絞り17dを備えている。
油圧室17cとタンク油路17b間のケース17
e部分には環状の弁座17fが形成されており、
第1図の初期状態においてスプールHSは弁座1
7fに着座されている。
前記クラツチ油路6′,7′,8′,ポンプ油路
P4、低圧油路L、タンク油路P3,P5はそれぞれ速
度切替弁2の孔の内周面に形成した環状溝に接続
されており、各油路の具体的な位置は第1図の如
く1速クラツチ接続位置にある速度切替弁2のス
プールに対して次のように設定されている。第1
図中右端の低圧のタンク油路P5は低圧のタンク油
路17bに接続されるとともに、ランド部により
1速クラツチ油路6′に対して遮断されている。
1速クラツチ油路6′はポンプ油路P4に接続され
ている。3速クラツチ油路8′、隣接するタンク
油路P3、2速クラツチ油路7′は互いに連通され
るとともに、ランド部によりポンプ油路P4に対し
て遮断されている。小幅のランド部に隣接するポ
ンプ油路P2は環状溝16dに接続され、更に、環
状溝16dからポンプ油路P2,P4を介してクイツ
クリターン弁17のポンプ油圧室17aに接続さ
れている。第1図中左端の低圧油路Lはランド部
により隣接するポンプ油路P2に対して遮断される
とともに、環状溝16nに接続されている。環状
溝16nはレリーフバルブ16のスプールRSの
周囲に沿つて孔16gの内周面に形成されてお
り、第1図の初期状態において、絞り16eは環
状溝16nに対して油圧室16c側へ離れた位置
を占めている。
第1図の1速クラツチ接続準備状態において、
油圧ポンプ3からポンプ油路P2,P4、1速クラツ
チ油路6′を経てパイロツト圧力の作動油が1速
クラツチ6の油圧室に流入し、初期状態(最低油
圧状態:0)から短時間が経過すると油圧は比較
的低い値まで増加して1速クラツチ6(第1図)
はほとんどクラツチ圧のない弱度の押圧状態とな
る。
次いで、前後進切替弁1を前進位置に移動する
と、第3図に示すように、1速クラツチ接続状態
となり、高圧油が図中左側のポンプ油路P2、環状
溝16dを経て油圧室16cに導入され、レリー
フバルブ16のスプールRSは油圧室16cの油
圧に押されて絞り16eが環状溝16nに大きい
開度で連通する位置まで移動する。この連通によ
り、ポンプ油圧の一部は環状溝16d、絞り16
e、環状溝16nを経て低圧油路P1から低圧油路
Lへ逃げ始め、以後油圧が急増することはない。
一方、作動油の一部はポンプ油路P4、ポンプ油圧
室17a、絞り17d、油路16mを介して油圧
室16lへ流入するので、油圧室16lの油圧に
押されてトリミングプラグTは大径ばね16a、
小径ばね16b、圧縮コイルばね16kを徐々に
圧縮し、スプールRSは各ばね16a,16bの
弾性反発力を受けて絞り16eを閉じる方向へ
徐々に移動する。このようにして、絞り16eの
開度が徐々に減少するので、最初の値から最高値
まで、徐々に油圧が上昇する。
上記動作において、前半は、第3図のトリミン
グプラグTが移動して2本のばね16a,16b
のうち、1本の大径ばね16aだけを圧縮し、レ
リーフバルブ16のスプールRSは1本の大径ば
ね16aだけで押されるので、絞り16eの開度
減少率は小さく、油圧は緩やかに上昇する。その
後は小径ばね16bも圧縮され始め、2本のばね
16a,16bからの反発力によりスプールRS
は絞り16eを閉じる方向へ動かされるので、後
半において油圧は速やかに上昇する。
また、1速クラツチ6及び前進クラツチ9は前
述の如く所定の油圧値で接続し始めた後、滑りな
がら油圧上昇に対応して次第にクラツチ板23同
士の圧接力が高まり、所定値に達すると1速クラ
ツチ6及び前進クラツチ9は完全に接続する。な
お、完全接続時の所定値はクラツチ負荷に応じて
変化し、例えば、積載物がない場合のようにクラ
ツチ負荷が軽い場合には、所定値は小さくなり、
重量物積載時のようにクラツチ負荷が重い場合に
は、完全接続時の油圧が所定値よりも大きくな
る。
インチングバルブ18はそのフランジ部18a
をスプリング18bで一側に付勢された円柱体1
8cを有し、この円柱体18cはその一側に突出
する杆体18dを有し、この杆体18dはその先
端に係合部18eを有している。
この杆体18dに嵌合して円筒体18fが摺動
自在に設けられ、円筒状18fはスプリング18
gによつて前記円柱体18cによつて一側に向け
て付勢され、その一側端に円板18hとその内部
にブツシユ18iが設けられている。円筒体18
fはその一側が小径部とされ、その中間に絞り1
8jを形成した流路18kが設けられている。
そして、第1図に示す不作動位置では、円筒体
18fの小径部及び流路18kは低圧油路P1及び
ポンプ油路P2の環状溝34及び33に連通してい
る。
インチングバルブ18を作動しない時は、第1
図に示すように、油圧ポンプ3より吐出されたパ
イロツト圧油は1速クラツチ6の1速クラツチ油
路6′と1速クラツチ6の潤滑油切替弁11のパ
イロツト油路11′に通じており、2速クラツチ
7及び3速クラツチ8のクラツチ油路7′,8′と
2速クラツチ7の潤滑油切替弁12及び3速クラ
ツチ8の潤滑油切替弁13のパイロツト油路1
2′,13′はタンク油路P3を介して直接タンク4
に接続されており、圧油が遮断されている。
また、第3図に示すように、インチングバルブ
18が作動されていない状態で、前後進切替弁1
を前進に切替れば高圧油は前進切替弁1、油路
9′より前進クラツチ9の潤滑油切替弁14のパ
イロツト油路14′に流れ、前記潤滑油切替弁1
4を通つて多量の潤滑油が前進クラツチ9を潤滑
すると共に、前進クラツチ9に高圧油が入り、後
にレリーフバルブ16によりさらに圧油が上昇し
発進する。この状態では、2速クラツチ7、3速
クラツチ8及び後進クラツチ10の各油路7′,
8′,10′と2速クラツチ7の潤滑油切替弁1
2、3速クラツチ8の潤滑油切替弁13及び後進
クラツチ10の潤滑油切替弁15のパイロツト油
路12′,13′,15′はタンク油路P3及びP5
介して直接タンク4に接続されている。
インチングバルブ18を作動するときは前後進
切替弁1が中立ではないのが普通であり、第4図
に示すように、前後進切替弁1を前進に、速度切
替弁2を1速に切替えて、インチングバルブ18
を作動した場合を説明する。
インチングバルブ18を作動させると円筒体1
8fの小径部によつて環状溝33と34が連通す
る。したがつて、油圧ポンプ3より吐出された圧
油は前後進切替弁1を通り、ポンプ油路P2、低圧
油路P1、潤滑油路24より1速クラツチ6の潤滑
油切替弁11及び前進クラツチ9の潤滑油切替弁
14を通り、1速クラツチ6と前進クラツチ9を
多量の油で潤滑し、別に潤滑油圧発生用チエツク
弁5を通りタンク4へとつながつている。
故に、インチングバルブ18を作動せた場合、
油圧ポンプ3より吐出された低圧油には、潤滑油
圧発生用チエツク弁5のスプリング19により発
生する圧力、または、各潤滑油切替弁のスプリン
グ21により発生する圧力が存する。そのパイロ
ツト圧力は、油圧クラツチのピストン22をクラ
ツチ板23に押しつけるが駆動発進はしない程度
の圧力となつている。
したがつて、第4図に示すようにインチングバ
ルブ18を作動させた場合、1速クラツチ6及び
前進クラツチ9は前記パイロツト圧力により押し
つけられ、クラツチ板23は接してすべり回りを
している状態となる。そのためインチングバルブ
18を復帰させれば第3図に示す状態となり、レ
リーフバルブ16により、1速クラツチ6及び前
進クラツチ9に逐次高圧油が導入されて速やかに
発進することになる。
前後進切替弁1が前進にあり、速度切替弁2が
2速または3速にある場合や、前後進切替弁1が
後進にあり、速度切替弁2が1速、2速あるい
は、3速にあり、インチングバルブ18を作動し
た場合も同様である。
油圧クラツチ装置は、以上のような構成及び作
用を有するものであるが、第1図破線Aで囲まれ
た前後進切替弁1、レリーフバルブ16、クイツ
クリターン弁17、インチングバルブ18、速度
切替弁2よりなる液圧作動弁装置を、鋳物ブロツ
クにより、一体構造のコンパクトなものに仕上げ
ようとする場合、バルブ及び弁の数が多い為、そ
の配置及び向き等の如何によつては、鋳造による
一体化製造が、困難なものとなるような油路の交
差を生ずることになる。
考案が解決しようとする問題点 本考案の目的は、上記欠点を解消するように各
バルブ及び弁の配置を採ることにより、各バルブ
及び弁間を連絡する油路の交差を1ケ所のみに押
えることができ、面倒な穴加工を極力省くことが
でき、油圧クラツチ装置本来の機能を十二分に発
揮することができ、鋳物ブロツクによる一体構造
のコンパクトな液圧作動弁装置を提供することに
ある。
問題点を解決するための手段 本考案の液圧作動弁装置は、鋳物ブロツク内
で、第1の切替弁1、レリーフバルブ16、クイ
ツクリターン弁17、インチングバルブ18、第
2の切替弁2の相互の連絡を油路P1〜P5によつて
なし、第1の平面上に前記レリーフバルブ16、
第1の切替弁1及び第2の切替弁2の軸心を並列
に配置し、かつ前記レリーフバルブ16の軸心を
含む前記第1の平面と交差する第2の平面上に前
記レリーフバルブ16の軸心から一方向の位置に
前記クイツクリターン弁17の軸心を前記レリー
フバルブ16の軸心と並列に配置し、さらに第2
の切替弁2の軸心を含む前記第1の平面と交差す
る第3の平面上に前記第2の切替弁2の軸心から
前記一方向と同方向の位置にインチングバルブ1
8の軸心を第2の切替弁2の軸心と並列に配置
し、前記レリーフバルブ16に関して前記クイツ
クリターン弁17と反対方向の鋳物ブロツクの一
面を油の分配通路接続面としたことを特徴とする
構成を有するものである。
実施例 以下、本考案の一実施例を図面を参照にして詳
細に説明する。
第5図において、鋳物ブロツク内で、第1の切
替弁となる前後進切替弁1、レリーフバルブ1
6、クイツクリターン弁17、インチングバルブ
18、第2の切替弁となる速度切替弁2の相互の
連絡が油路P1〜P5によつてなされており、第1の
平面B−B′上にはレリーフバルブ16の軸心を挟
んで、前後進切替弁1及び速度切替弁2の軸心が
並列に配置されている。
レリーフバルブ16の軸心を含む前記第1の平
面B−B′と直交して交差する第2の平面C−
C′上にはレリーフバルブ16の軸心から一方向
Cの位置にクイツクリターン弁17の軸心がレリ
ーフバルブ16の軸心に並列させて配置され、さ
らに、速度切替弁2の軸心を含む前記第1の平面
B−B′と直交して交差する第3の平面D−D′上
には速度切替弁2の軸心から前記一方向Cと同じ
方向Dの位置にインチングバルブ18の軸心が速
度切替弁2の軸心と並列に配置される。このよう
な各バルブ及び弁の配置を採ることにより、油路
P1〜P5は、第6図、第7図及び第8図に示すよう
に、第6図のE部のレリーフバルブ16の環状溝
16nと第7図のインチングバルブ18の環状溝
34とを連絡する低圧油路P1と、レリーフバルブ
16の環状溝16dとインチングバルブ18の環
状溝33とを連絡するポンプ油路P2との交差を除
いて相互に交差することなく各バルブ及び弁が連
絡される。
また、第7図及び第8図に示すように、レリー
フバルブ16に関してクイツクリターン弁17と
反対方向の鋳物ブロツクの一面となる底面Gが油
の分配通路接続面とされる。
そして、鋳物ブロツクの底面Gより全油路を鋳
物ブロツク外に抜かれ、この鋳物ブロツクの底面
Gのみでクラツチ等の鋳物ブロツク外の油圧クラ
ツチ装置における機構と連絡され、底面Gにより
車両等への装着に関して簡易な構造とされる。
また、第6図のE部に示す油路交差部において
は、図示されるように鋳造による鋳物ブロツク形
成時には、油路を完全に交差させることをせず、
形成後に鋳物ブロツクの側面Fより破線で示され
るような、穴加工を施すことにより、油路が交差
されて鋳造による一体構造には何等支障がない。
考案の効果 以上に述べたように、本考案の液圧作動弁装置
によれば、鋳物ブロツク内で、第1の切替弁1、
レリーフバルブ16、クイツクリターン弁17、
インチングバルブ18、第2の切替弁2の相互の
連絡を油路P1〜P5によつてなし、第1の平面上に
前記レリーフバルブ16、第1の切替弁1及び第
2の切替弁2の軸心を並列に配置し、かつ、前記
レリーフバルブ16の軸心を含む前記第1の平面
と交差する第2の平面上に前記レリーフバルブ1
6の軸心から一方向の位置に前記クイツクリター
ン弁17の軸心を前記レリーフバルブ16の軸心
と並列に配置し、さらに第2の切替弁2の軸心を
含む前記第1の平面と交差する第3の平面上に前
記第2の切替弁2の軸心から前記一方向と同方向
の位置にインチングバルブ18の軸心を第2の切
替弁2の軸心と並列に配置したことにより、各バ
ルブ及び弁の配置を採れば、鋳物ブロツクの内部
に、各バルブ及び弁間を連絡するための油路を設
けるにも係わらず、油路の交差を1ケ所のみに押
えることができるため、面倒な穴加工を極力省く
ことができる。
また、レリーフバルブ16に関してクイツクリ
ターン弁10と反対方向の鋳物ブロツクの一面を
油の分配通路接続面としたので、ミツシヨンへの
装着も簡易な構造となり、油圧クラツチ装置本来
の機能を十二分に発揮することができ、鋳物ブロ
ツクによる一体構造のコンパクトな液圧作動弁装
置を得ることができるという効果を生ずる。
なお、第2の平面及び第3の平面は、第1の平
面に交差していれば直交するものでなくても良
く、また、実施例では、中立確認スイツチがつく
スペースを考慮し、外観がコンパクトになるよう
に配置してあるが第1の切替弁1、第2の切替弁
2及びレリーフバルブ16は、同一平面上にあれ
ばその順序を問わず、レリーフバルブ16が端に
あると油路交差が発生しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の油圧クラツチ装置の概略断面
図、第2図は、同上の油圧クラツチの要部断面
図、第3図は、第1図の作動状態における概略断
面図、第4図は、第1図の別の作動状態における
概略断面図、第5図は、本考案の実施例の液圧作
動弁装置の正面図、第6図は、第5図の線B−
B′断面図、第7図は、第5図の線D−D′断面
図、第8図は、第5図の線C−C′断面図であ
る。 1……前後進切替弁、2……速度切替弁、3…
…油圧ポンプ、4……タンク、5……潤滑油圧発
生用チエツク弁、6……1速クラツチ、6′……
1速クラツチ油路、7……2速クラツチ、7′…
…2速クラツチ油路、8……3速クラツチ、8′
……3速クラツチ油路、9……前進クラツチ、
9′……油路、10……後進クラツチ、10′……
油路、11,12,13,14,15……潤滑油
切替弁、11′,12′,13′,14′,15′…
…パイロツト油路、16……レリーフバルブ、1
6a……大径ばね、16b……小径ばね、16c
……油圧室、16d………環状溝、16e……絞
り、16f……油路、16g……孔、16h……
環状段部、16i……ケース、16j……環状段
部、16k……圧縮コイルばね、16l……油圧
室、16m……油路、16n……環状溝、17…
…クイツクリターン弁、17a…ポンプ油圧室、
17b……タンク油路、17c……油圧室、17
d……絞り、17e……ケース、17f……弁
座、18……インチングバルブ、18a……フラ
ンジ部、18b……スプリング、18c……円柱
体、18d……杆体、18e……係合部、18f
……円筒体、18g……スプリング、18h……
円板、18i……ブツシユ、18j……絞り、1
8k……流路、19……スプリング、20……リ
ターンスプリング、21……リターンスプリン
グ、22……ピストン、23……クラツチ板、2
4……潤滑油路、25……小ピストン、26……
潤滑油路、27……油圧室、28……インナーレ
ス、29……ばね受け、30……筒状部、31…
…潤滑油路、32……ばね受け、33……環状
溝、34……環状溝、A……クラツチ軸、B……
潤滑油路、C……クラツチ軸、D……クラツチデ
イスク、F……側面、G……底面、L……低圧油
路、T……トリミングプラグ、P1……低圧油路、
P2,P4……ポンプ油路、P3,P5……タンク油路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鋳物ブロツク内で、第1の切替弁1、レリーフ
    バルブ16、クイツクリターン弁17、インチン
    グバルグ18、第2の切替弁2の相互の連絡を油
    路P1〜P5によつてなし、第1の平面上に前記レリ
    ーフバルブ16、第1の切替弁1及び第2の切替
    弁2の軸心を並列に配置し、かつ前記レリーフバ
    ルブ16の軸心を含む前記第1の平面と交差する
    第2の平面上に前記レリーフバルブ16の軸心か
    ら一方向の位置に前記クイツクリターン弁17の
    軸心を前記レリーフバルブ16の軸心と並列に配
    置し、さらに第2の切替弁2の軸心を含む前記第
    1の平面と交差する第3の平面上に前記第2の切
    替弁2の軸心から前記一方向と同方向の位置にイ
    ンチングバルブ18の軸心を第2の切替弁2の軸
    心と並列に配置し、前記レリーフバルブ16に関
    して前記クイツクリターン弁17と反対方向の鋳
    物ブロツクの一面を油の分配通路接続面としたこ
    とを特徴とする液圧作動弁装置。
JP1253482U 1982-02-02 1982-02-02 液圧作動弁装置 Granted JPS58116829U (ja)

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JP1253482U JPS58116829U (ja) 1982-02-02 1982-02-02 液圧作動弁装置

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JPS58116829U JPS58116829U (ja) 1983-08-09
JPS6218745Y2 true JPS6218745Y2 (ja) 1987-05-14

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