JP5106947B2 - 作動液ダンパ装置およびこれを備えた変速機操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば構成要素が操作によって移動される際、少なくともその構成要素に加えられる衝撃を緩和するための作動液ダンパ装置およびこれを備えた変速機操作装置の技術分野に関するものである。
従来、構成要素が操作によって移動される際、少なくともその構成要素に衝撃が加えられるような機械装置においては、一般に、その衝撃力を吸収緩和するため、緩衝作用(ダンパ作用)を行うダンパ装置等の衝撃吸収緩和装置が設けられている。このような機械装置の1つとして、例えばエア圧等の流体圧を使用する変速操作を行う変速機操作装置がある。
この変速機操作装置は、構成要素であるギヤの投入時に大きなシフト操作力を必要とする場合が多い。しかし、この大きなシフト操作力でシフト操作を行うと、シフト操作でギヤが移動して他のギヤに噛合する時に、各ギヤに衝撃が加えられる。そこで、変速機操作装置に衝撃吸収緩和装置として作動液ダンパ装置を設け、この作動液ダンパ装置のダンパ作用によって、各ギヤに加えられる衝撃を吸収緩和することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、この特許文献1に記載のダンパ装置を部分的に示す断面図である。図中、aは変速機操作装置、bは変速機操作装置aの作動液ダンパ装置、cは変速操作で回動するシフトロッド、dはシフトロッドcと作動液ダンパ装置bとを連結する連結レバー、eは内部にオイル等の作動液が充填される筒状のダンパハウジング、fはダンパハウジングeの内孔に同心状に配設された筒状のダンパシリンダ、gはダンパハウジングeの内孔およびダンパシリンダfの内孔をともに塞ぐ蓋、hは作動液を収容する作動液室、iはダンパハウジングeの内周面とダンパシリンダfの外周面との間に形成され、作動液室hに常時連通する円筒状の通路、jはダンパシリンダfの内孔にシールkで液密にかつ摺動可能に挿入されたダンパピストン、mはダンパシリンダfの内孔でダンパピストンjと蓋gとの間に画成された液室、nはダンパピストンjに設けられて、作動液室hと液室mとを連通するT字状の通路、oはT字状の通路nに設けられたボール状の逆止弁、pはダンパシリンダfに設けられ、通路iと液室mとを連通しかつ作動液の流れを絞るオリフィス、qはダンパシリンダfに複数設けられ、通路iと液室mとを連通しかつ作動液の流れを大きく絞らない通孔である。
なお、図8には破断されて示されていないが、作動液ダンパ装置bの左側にも、蓋g、通路i、ダンパピストンj、液室m、T字状の通路n、逆止弁o、オリフィスp、および通孔qとまったく同じものが、それぞれシフトロッドcの中心を通りかつダンパシリンダfの軸方向と直交する直線に関し線対称に設けられている。その場合、右側のダンパピストンjと左側のダンパピストンとは単一部材で一体に設けられている。また、連結レバーdの先端部d1が右側のダンパピストンjおよび左側のダンパピストンのいずれにも当接している。そして、連結レバーdが図8において反時計回りに回動し連結レバーdの先端部d1が右側のダンパピストンjを右方へ押圧することで、両ダンパピストンが一体に右方へ移動し、また、連結レバーdが図8において時計回りに回動し連結レバーdの先端部d1が左側のダンパピストンを右方へ押圧することで、両ダンパピストンが一体に左方へ移動するようになっている。
この作動液ダンパ装置bにおいては、図8に示すニュートラル位置から、変速操作に伴って連結レバーdが例えば反時計回りに回動すると、前述のように両ダンパピストンが一体に右方へ移動(ストローク)する。ダンパピストンjの右動時には逆止弁oが閉じるので、ダンパピストンjのシールkが通孔qを通過する前では、右側の液室mが通孔qおよびオリフィスpを介して通路iに連通し、また、左側のダンパピストンの右動時には左側の逆止弁が開きかつ左側の液室も通孔およびオリフィスを介して通路iに連通するので、両ダンパピストンが抵抗を受けず、それらのストロークの増加とともにピストン速度が上昇しつつ右方へ移動する。
右側のダンパピストンjのシールkが通孔qを通過すると、液室mがオリフィスpのみを介して通路iに連通する。すると、右側の液室mからの作動液の流出がオリフィスpで絞られる。このため、両ダンパピストンが抵抗を受けて減速されて右方へ移動する。これにより、作動液ダンパ装置bがダンパ作用を行うので、各ギヤの噛合時に、各ギヤに加えられる衝撃を吸収緩和される。
実用新案登録第2601266号公報。
ところで、特許文献1に記載の作動液ダンパ装置bのダンパ性能線図は図9に示すようになる。すなわち、図9に示すようにダンパピストンjがニュートラル位置から右方へ移動開始するとき、前述のようにダンパピストンjのシールkが各通孔qを通過する前では、ダンパピストンjがこれらの通孔qにより抵抗を大きく受けず、比較的大きなピストン速度v1で右方へ移動する。
ピストンストロークが、ダンパピストンjのシールkが各通孔qを通過開始するストロークS1となると、シールkによる各通孔qの絞りが開始されるので、ダンパピストンjが抵抗を受けてその速度が減少し始め、シールkが各通孔qを通過終了するストロークS2となると、液室mがオリフィスpのみを通して通路iに連通する。このため、ダンパピストンjはピストン速度v1より小さい一定のピストン速度v2で右方へ移動する。ダンパピストンjのストロークがフルストロークS3になると、ダンパピストンjの右方への移動が停止する。
ダンパピストンjがストロークした位置から左方へ移動してニュートラル位置に戻されようとすると、ダンパピストンjの逆止弁oが開き、左側のダンパピストンの逆止弁が閉じる。このとき、左側の液室(右側の液室mに対応)は2つの通孔(右側の通孔p,qに対応)を通して通路iに連通するので、左側の液室の作動液が2つの通孔を通して通路iに流出する。このため、ストローク開始時のピストン速度v1と同じ速度で左方へ移動する。ダンパピストンが図8に示す中立位置に来たとき、ダンパピストンに移動が停止される。
図9に示すダンパ性能線図によると、特許文献1に記載の作動液ダンパ装置bでは、ダンパ作動作時に1つの一定のピストン速度V2でダンパ効果を得ている。すなわち、作動液ダンパ装置bのダンパ特性は一定のダンパ作用を行う特性となっている。このため、この作動液ダンパ装置bでは、ダンパ作用が行われるとき、通常のダンパ作用が求められるダンパピストンjの通常のストローク領域でも、通常のダンパ作用とは異なる特定のダンパ作用が求められるダンパピストンjの特定ストローク領域においても、常に同じダンパ作用が行われる。例えば、ギヤが他のギヤに噛合開始する直前から噛合開始した直後の間、つまりギヤのシンクロ時の特定ストローク領域においては、他のストローク領域におけるダンパ作用よりなるきめ細かいダンパ作用が求められるが、特定ストローク領域においてきめ細かいダンパ作用を行うことは難しい。しかし、ダンパピストンjの特定ストローク領域での更なるきめ細かいダンパ制御を実現するためには、ギヤに加えられる衝撃をより効果的に吸収緩和する、より高いダンパ効果を得ることが望ましい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ダンパシリンダの特定ストローク領域において求められる更なるダンパ効果により、よりきめ細かいダンパ制御を行うことのできるダンパ装置およびこれを備えた変速機操作装置を提供することである。
前述の課題を解決するために、請求項1に係る発明の作動液ダンパ装置は、操作部材の操作によって移動する構成要素の移動に連動してストロークするダンパピストンと、前記ダンパピストンのストローク時に、前記ダンパピストンの所定のストローク領域で作動液により前記ダンパピストンのピストン速度を遅くすることでダンパ作用を行う作動液ダンパ装置において、ダンパ作用時に、前記ダンパピストンのピストン速度を前記ダンパピストンのストローク領域によって異なるダンパ作用を行うダンパ作用制御手段が設けられており、前記ストローク領域は、ギヤの他のギヤへの噛合開始する直前の位置と噛合開始した直後の位置との間であって、このストローク領域とそれ以外のストローク領域とでは、前記ダンパ作用制御手段に設けられたオリフィス孔の絞り作用が異なるように前記複数のオリフィス孔毎に制御され、更に前記ダンパピストンがストロークエンドから中立位置に移動する際は、前記複数のオリフィス孔によるダンパ作用を受けないことを特徴としている。
また、請求項2に係る発明の作動液ダンパ装置は、前記ダンパ作用制御手段は、ダンパ作用時に、前記ダンパピストンのストローク領域の中の特定ストローク領域での前記ダンパピストンのピストン速度を、前記特定ストローク領域以外のストローク領域での前記ダンパピストンのピストン速度と異ならせることを特徴としている。
更に、請求項3に係る発明の作動液ダンパ装置は、前記ダンパピストンの特定ストローク領域は複数設定されており、前記ダンパ作用制御手段はこれらの複数の特定ストローク領域毎に前記ダンパピストンのピストン速度を異ならせることを特徴としている。
更に、請求項4に係る発明の作動液ダンパ装置は、前記ダンパピストンがストローク後に前記中立位置に戻ったときに、オーバーシュートするのを防止するオーバーシュート防止手段が設けられていることを特徴としている。
更に、請求項に係る発明の変速機操作装置は、シフト操作によってギヤがシフトされることで変速操作を行うとともに、ギヤシフト時に前記ギヤに加えられる衝撃が作動液ダンパ装置によって吸収緩和されるようになっている変速機操作装置において、前記作動液ダンパ装置が請求項ないし4のいずれか1に記載の作動液ダンパ装置であることを特徴としている。
このように構成された本発明に係る作動液ダンパ装置によれば、操作部材の操作によって移動する構成要素の移動に連動してストロークするダンパピストンと、前記ダンパピストンのストローク時に、前記ダンパピストンの所定のストローク領域で作動液により前記ダンパピストンのピストン速度を遅くすることでダンパ作用を行う作動液ダンパ装置において、ダンパ作用時に、前記ダンパピストンのピストン速度を前記ダンパピストンのストローク領域によって異なるダンパ作用を行うダンパ作用制御手段が設けられており、前記ストローク領域は、ギヤの他のギヤへの噛合開始する直前の位置と噛合開始した直後の位置との間であって、このストローク領域とそれ以外のストローク領域とでは、前記ダンパ作用制御手段に設けられたオリフィス孔の絞り作用が異なるように前記複数のオリフィス孔毎に制御され、更に前記ダンパピストンがストロークエンドから中立位置に移動する際は、前記複数のオリフィス孔によるダンパ作用を受けないので、作動液ダンパ装置のダンパ作用時に、異なるダンパ効果のダンパ特性を得ることができる。
したがって、異なるダンパ効果を使い分けることで、ダンパピストンの特定ストローク領域である変速機のギヤの他のギヤへの噛合開始する直前の位置と噛合開始した直後の位置との間のギヤのシンクロ領域に設定することで、求められるダンパ効果を効果的に得ることができ、更なるきめ細かいダンパ制御を行うことが可能となり、変速機のギヤに加えられる衝撃をより効果的に吸収緩和することが可能となる。
た、ダンパピストンのオーバシュート防止手段を設けているので、ダンパピストンの戻り時のオーバシュートを防止することができる。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明に係るダンパ装置の実施の形態の変速機操作装置に適用した一例を示す断面図である。
図1に示すように、この例の変速機操作装置1はシフト操作用のシリンダハウジング2を備えており、このシリンダハウジング2は、図示しない変速機のハウジングの上面に取付けられる。シリンダハウジング2内にはシフト操作部材としてのシフトロッド3がその軸心を中心として回転可能に支持されている。図示しないが、シフトロッド3の中間部に移動可能に取付けられたギヤシフトレバーを、セレクト操作によりシフトロッド3の軸方向に沿って所望のセレクト位置に移動することで、そのセレクト位置でシフト操作が行えるようになっている。
シリンダハウジング2の一側の開口端部には、ケーシング4が所定本数のボルト5で取外し可能に固定されている。また、ケーシング4の下端部には、この例のダンパ装置である作動液ダンパ装置6が取り外し可能に設けられている。そして、ケーシング4内には、シフトロッド3と作動液ダンパ装置6とを連結する連結レバー7が設けられている。この連結レバー7を介して作動液ダンパ装置6のダンパ力がシフトロッド3に付与されるようになっている。
すなわち、連結レバー7はシフトロッド3と直交する方向にかつ作動液ダンパ装置6の方に延設されている。その場合、連結レバー7は、その一端部がシフトロッド3にスプライン嵌合により取り外し可能に取り付けられていて、このシフトロッド3と一体に、図1において時計回りおよび反時計回りのいずれの方向にも回動可能とされている。
作動液ダンパ装置6は、ケーシング4の下面に取付けられかつ内部にオイル等の作動液が充填される有底筒状のダンパハウジング8を有している。ケーシング4の下面には開口部9が設けられているとともに、ダンパハウジング8の上面には挿入口10がこの開口部9と対向して設けられている。なお、これらケーシング4とダンパハウジング8との間にはシール部材11が配設されて、ケーシング4とダンパハウジング8との間が液密にされている。
ダンパハウジング8の段付きの内孔8aの開口端部および底部には、それぞれ一対の第1および第2シリンダ支持部材12,13が設けられている。開口端部側の第2シリンダ支持部材13は、ダンパハウジング8の開口端を閉塞する蓋体14により軸方向に固定されている。その場合、第2シリンダ支持部材13はシール部材15によりダンパハウジング8の内孔8aに対して液密とされている。また、ダンパハウジング8の内孔8aには、筒状のダンパシリンダ16が内孔8aと同心状に配設されている。このダンパシリンダ16は第1シリンダ支持部材12と第2シリンダ支持部材13のシリンダ支持部13aとの間に架設され、その両端部がそれぞれシール部材17,18により第1および第2シリンダ支持部材12,13に液密に支持されている。
ダンパシリンダ16の外径はダンパハウジング8の内孔8aの内径よりも小さく設定されていて、ダンパシリンダ16の外周面とダンパハウジング8の小径側の内孔8aの内周面との間に筒状の作動液通路19が形成されている。ダンパシリンダ16の上部には、大きな開口20が形成されており、連結レバー7の先端部7aが挿入口10および開口20を通してダンパシリンダ16の内部に進入している。
ダンパシリンダ16の開口20の両側は、それぞれ第1および第2シリンダ部16a,16bとされている。ダンパシリンダ16の内孔には、両側端部の一対の第1および第2ピストン部21a,21bおよびこれらの第1および第2ピストン部21a,21bを連結する連結部21cを有するダンパピストン21が挿入されている。第1ピストン部21aは、第1シリンダ部16aの内孔に対して第1および第2シール部材22,23で液密にかつ摺動可能とされている。その場合、第2シール部材23は第1シール部材22より第1シリンダ支持部材12側に配置されているとともに、所定の幅(第1ピストン部21aの軸方向に沿う長さ)wに設定されている。
また、第2ピストン部21bは、第2シリンダ部16bの内孔に対して第3および第4シール部材24,25で液密にかつ摺動可能とされている。その場合、第4シール部材25は第3シール部材24より第2シリンダ支持部材13側に配置されているとともに、所定の幅(第2ピストン部21bの軸方向に沿う長さ;第2シール部材23の幅wと等しい)に設定されている。
第1および第2ピストン部21a,21bにより、ダンパシリンダ16内には、第1シリンダ支持部材12と第1ピストン部21aとの間に第1ダンパ室26が形成されているとともに、第2シリンダ支持部材13と第2ピストン部21bとの間に第2ダンパ室27が形成され、更に、第1および第2ピストン部21a,21bの間に室28が形成されている。室28は開口20を通して挿入口10に連通しているとともに、これらの挿入口10、開口20、および室28により、作動液室29が構成されている。この作動液室29には、作動液通路19が常時連通している。
第1シリンダ部16aには、この第1シリンダ部16aの外周と内周とを連通する所定数の第1通孔30が円周方向に等間隔を置いて設けられている。これらの第1通孔30は開口20に最も近い位置に穿設されている。また、第1シリンダ部16aには、この第1シリンダ部16aの外周と内周とを連通する所定数の第2通孔31が円周方向に等間隔を置いて設けられている。これらの第2通孔31は第1通孔30より第1シリンダ支持部材12側の位置に穿設されている。第1および第2通孔30,31の大きさおよび個数は、それぞれ、これらの第1および第2通孔30,31を流れる作動液が実質的に絞られない、つまりオリフィス効果が生じない大きさおよび個数に設定されている。
更に、第1シリンダ部16aには、この第1シリンダ部16aの外周と内周とを連通する1個の第1オリフィス孔32が設けられている。この第1オリフィス孔32は第2通孔31より第1シリンダ支持部材12側の位置に穿設されている。更に、第1シリンダ部16aには、この第1シリンダ部16aの外周と内周とを連通しかつ第1オリフィス孔32の径より小径の1個の第2オリフィス孔33が設けられている。この第2オリフィス孔33は第1オリフィス孔32より第1シリンダ支持部材12側の位置に穿設されている。例えば、これらの第1および第2オリフィス孔32,33の横断面積の和が、前述の図8に示す従来例のオリフィス孔pの横断面積と同じになるように設定することができる。なお、これらの第1および第2オリフィス孔32,33の横断面積はこれに限定されることはなく、それぞれダンパ装置に求められるダンパ特性に応じて任意に設定することができる。また、第1および第2オリフィス孔32,33は、いずれも、オリフィス効果を得ること、つまりこれらの孔を流れる作動液の絞り効果を発生することのできる数であれば1個に限らず、複数個を円周方向に等間隔を置いて設けることができる。
一方、第2シリンダ部16bにも、第1シリンダ部16aの第1通孔30、第2通孔31、第1オリフィス孔32、および第2オリフィス孔33とそれぞれまったく同じ大きさで同じ個数の第3通孔34、第4通孔35、第3オリフィス孔36、および第4オリフィス孔37が設けられている。その場合、第3通孔34、第4通孔35、第3オリフィス孔36、および第4オリフィス孔37は、それぞれ、シフトロッド3の中心を通りかつダンパシリンダ16の軸方向と直交する直線(不図示)に関して第1通孔30、第2通孔31、第1オリフィス孔32、および第2オリフィス孔33と線対称に設けられる。
第1ピストン部21aには、第1ダンパ室26と作動液室29とを連通するT字状の第1通路孔38が穿設されている。この第1通路孔38には、作動液室29から第1ダンパ室26に向かう作動液の流れのみを許容するボール状の第1逆止弁39が設けられている。この第1逆止弁39は通常時はスプリングによって閉じている。更に、第1ピストン部21aには、第1シール部材22より第1ダンパ室26側の第1ピストン部21aの外周面と第1逆止弁39より第1ダンパ室26側の第1通路孔38とを連通する所定数の第1径方向通路40が円周方向に所定間隔を置いて穿設されている。
同様に、第2ピストン部21bにも、第2ダンパ室27と作動液室29とを連通する、第1通路孔38と同様のT字状の第2通路孔41、この第2通路孔41に設けられ、作動液室29から第2ダンパ室27に向かう作動液の流れのみを許容する、第1逆止弁39と同様のボール状の第2逆止弁42、および第2シール部材23より第2ダンパ室27側の第2ピストン部21bの外周面と第2逆止弁42より第2ダンパ室27側の第2通路孔41とを連通する所定数の第2径方向通路43が円周方向に所定間隔を置いて穿設されている。その場合、第2通路孔41、第2逆止弁42、および第2径方向通路43は、それぞれ、シフトロッド3の中心を通る前述の直線に関して第1通路孔38、第1逆止弁39、および第1径方向通路40と線対称に設けられる。
ダンパピストン21の連結部21cの軸方向中央には、レバー挿入孔44が穿設されている。このレバー挿入孔44内には、連結レバー7の先端部7aが相対回動可能に挿入されている。その場合、連結レバー7の先端部7aの図1における左右両側面は、円弧状面とされている。そして、先端部7aのこれらの左右両側面が、それぞれ連結レバー7の軸方向に位置してレバー挿入孔44を画成する両側壁に常時線接触している。したがって、連結レバー7が回動したとき、先端部7aの左右両側面と連結レバー7の軸方向の両側壁との接触点α,βが一点鎖線で示す円弧γの軌道に沿って移動するようになる。
図1に示すように、連結レバー7の長手方向の中心がダンパシリンダ16の軸方向と直交する位置にあるときは、ダンパピストン21は中立位置に設定される。このとき、第1通孔30は第1シール部材22より室28側に位置し、また、第2通孔31は第1シール部材22によるシール位置に設定され、更に、第1および第2オリフィス孔32,33は第2シール部材23より第1ダンパ室26側に位置している。
一方、第3通孔34は第3シール部材24より室28側に位置し、また、第4通孔35は第3シール部材24によるシール位置に設定される。このように、ダンパピストン21の中立位置で、第2および第1通孔31,34がそれぞれシール位置に設定されることで、ダンパピストン21はそのストローク後の戻り時に中立位置よりオーバシュートするのを防止されている。
更に、第3および第4オリフィス孔36,37は第4シール部材25より第2ダンパ室27側に位置している。更に、第1および第2逆止弁39,42はともに閉じている。したがって、ダンパピストン21の中立位置では、第1ダンパ室26は、第1および第2オリフィス孔32,33を通して作動液通路19に連通する。また、ダンパピストン21の中立位置では、第2ダンパ室27は、第3および第4オリフィス孔36,37を通して作動液通路19に連通する。換言すれば、ダンパピストン21の中立位置では、第1および第2ダンパ室26,27は、作動液が絞られない状態で作動液室29に連通する。
ところで、この例の作動液ダンパ装置6を備える変速機操作装置1では、ダンパピストン21が図1において左方にストロークするとき、第2シール部材23の左端が第1オリフィス孔32の右端に到達する位置から、第2シール部材23の右端が第1オリフィス孔32の左端に到達する位置の間のストローク領域は、作動液ダンパ装置6によるダンパ効果が他のストローク領域における、作動液ダンパ装置6によるダンパ効果が大きくなるように設定されている。つまり、このストローク領域では、第1ダンパ室26が第2オリフィス孔33のみを通して作動液通路19に連通する。
同様に、ダンパピストン21が図1において右方にストロークするとき、第4シール部材25の右端が第3オリフィス孔36の左端に到達する位置から、第4シール部材25の左端が第3オリフィス孔36の右端に到達する位置の間のストローク領域は、作動液ダンパ装置6によるダンパ効果が他のストローク領域における、作動液ダンパ装置6によるダンパ効果が大きくなる特定のストローク領域とされている。つまり、このストローク領域では、第2ダンパ室27が第4オリフィス孔37のみを通して作動液通路19に連通する。その場合、この例では、この特定のストローク領域は、ギヤの歯が相手のギヤの歯に噛合開始する直前の位置から噛合開始した直後の位置の間、つまり、ギヤのシンクロ時のダンパピストン21のストローク領域に設定されている。
したがって、作動液ダンパ装置6のダンパ作用において、ダンパピストン21の通常のストローク領域では、第1および第2ダンパ室26,27がそれぞれ第1および第2オリフィス孔32,33;第3および第4オリフィス孔36,37を通して作動液通路19に連通することから、ダンパピストン21のピストン速度が、作動液ダンパ装置6のダンパ非作動時でのピストン速度より所定の低いピストン速度に設定される。また、ダンパピストン21の特定のストローク領域では、第1および第2ダンパ室26,27がそれぞれ第2および第4オリフィス孔33,37を通して作動液通路19に連通することから、ダンパピストン21のピストン速度が、この通常ストローク領域でのピストン速度より更に低いピストン速度に設定される。これにより、ダンパピストン21の特定のストローク領域以外のストローク領域での比較的小さなダンパ効果の通常のダンパ作用とダンパピストン21の特定のストローク領域での比較的大きなダンパ効果のダンパ作用とが互いに異なるように設定される。こうして、第1ないし第4オリフィス孔32,33,36,37により、本発明のダンパ作用制御手段が構成されている。
このように構成されたこの例の作動液ダンパ装置6の作動について説明する。
(ニュートラル位置からシフト位置へのダンパピストン21の移動時)
図1に示すダンパピストン21の中立位置から、図示しない変速機のシフトレバーで変速操作(ギヤ投入)を行うと、その変速操作に応じてシフトロッド3が時計回りまたは反時計回りに回転する。いま、説明の便宜上、シフトロッド3が時計回りに回転するとする。
これにより、図2に示すように連結レバー7がシフトロッド3の回転と一体に時計回りに回動する。すると、連結レバー7の先端部7aがダンパピストン21を図2において左方に押圧するので、ダンパピストン21が連結レバー7の回動量に応じて左方へ移動する。このとき、第1ダンパ室26が第1および第2オリフィス孔32,33を通して作動液通路19に連通していることから、第1ダンパ室26内の作動液は絞られるが大きくは絞られない状態で作動液室29に流出する。このため、図5に示すダンパ性能線図において、ダンパピストン21が受ける抵抗は比較的小さく、ピストン速度v3で中立位置から左方へ移動する。したがって、このときのダンパ作用は比較的小さい。
ダンパピストン21が更に左方にストロークして、第2シール部材23の左端が第1オリフィス孔32の右端に到達する位置であるストロークS4になった後、第1ダンパ室26は第1オリフィス孔32を通る作動液通路19への連通が制限される。すると、第1ダンパ室26からの作動液の流出の多い方の第1オリフィス孔32による絞りが次第に絞られるので、第1ダンパ室26から作動液通路19への作動液の流出がより大きく制限される。このため、ダンパピストン21は増大する抵抗を受けて大きく減速されながら左方へ移動する。すなわち、図5のダンパ性能線図に示すようにダンパピストン21のストロークが、第2シール部材23の左端が第1オリフィス孔32の右端に到達するストロークS4になった後は、ダンパピストン21はピストン速度v3から減速されながら左方へ移動する。
ダンパピストン21が更にストロークして、図2に示すように第2シール部材23の左端が第1オリフィス孔32の左端に到達する位置であるストロークS5になると、第1ダンパ室26は第1オリフィス孔32を通る作動液通路19への連通が遮断され、第1オリフィス孔33を通してのみ作動液通路19に連通する。すると、第1ダンパ室26から作動液通路19への作動液の流出が第2オリフィス孔33のみで行われので、より大きく絞られる。これ以後、ダンパピストン21はより大きな抵抗を受けるので、より一層低い一定の速度で左方へ移動する。すなわち、図5のダンパ性能線図に示すようにダンパピストン21のストロークが、第2シール部材23の左端が第1オリフィス孔32の左端に到達するストロークS5になった後は、ダンパピストン21はピストン速度v3より低い一定のピストン速度v4で左方へ移動する。
ダンパピストン21が更にストロークして、図3に示すように第2シール部材23の右端が第1オリフィス孔32の右端に到達する位置であるストロークS6になると、第1ダンパ室26と作動液通路19との第1オリフィス孔32を介する連通の遮断が終了する。これ以後、第1ダンパ室26と作動液通路19との第1オリフィス孔32を介する連通が第1通路孔38および第1径方向通路40を通して再び開始される。そして、第1オリフィス孔32による絞りがダンパピストン21のストロークとともに減少するので、第1ダンパ室26から第1オリフィス孔32を通る作動液の流出が次第に制限されなくなる。これにより、ダンパピストン21への抵抗が次第に小さくなり、ダンパピストン21はそのストロークの増加とともにピストン速度が上昇しつつ左方へ移動する。すなわち、図5のダンパ性能線図に示すようにダンパピストン21のストロークが、第2シール部材23の右端が第1オリフィス孔32の右端に到達するストロークS6になった以後は、ダンパピストン21はピストン速度v4から増速されながら左方へ移動する。
ダンパピストン21が更にストロークして、第2シール部材23の右端が第1オリフィス孔32の左端に到達した後は、第1オリフィス孔32の絞りは最小となる。したがって、図5のダンパ性能線図に示すように第2シール部材23の右端が第1オリフィス孔32の左端に到達するストロークS7になった後は、前述のダンパピストン21がストローク開始してストロークS4になる場合と同様に、ダンパピストン21は、再び、ピストン速度v4より高い一定のピストン速度v3で左方へ移動する。
ダンパピストン21が更にストロークすると、ダンパピストン21は図4に示すストロークエンドとなって停止する。すなわち、図5のダンパ性能線図に示すようにダンパピストン21はストロークエンドに近づくとピストン速度が低下して、ストロークエンドであるストロークS8で停止する。このとき、第2シリンダ部16b側において、第4シール部材25の左端が各第3通孔34の中間位置に位置するとともに、第4シール部材25の右端が各第4通孔35の中間位置に位置する。したがって、各第3通孔34および各第4通孔35は、いずれもほぼ半分連通状態になる。
こうして、変速操作がギヤチェンジ時の衝撃を緩和されて完了する。
(ストロークエンド位置からニュートラル位置へのダンパピストン21の戻り時)
ダンパピストン21が図4に示すストロークエンドの位置からニュートラル位置に戻されようとして右方へ移動すると、第1ピストン部21aの第1逆止弁39が開く。このため、ダンパピストン21の戻りストロークに伴って、作動液室29の作動液がT字状の第1通路孔38および開いた第1逆止弁39を通って第1ダンパ室26内に何ら絞られずに流入する。また、第2ピストン部21bの第2逆止弁42が閉じるが、このときには第2ダンパ室27が、第1径方向通路43と各第3通孔34のほぼ半分の断面積部分、各第4通孔35のほぼ半分の断面積部分、第3オリフィス孔36、および第4オリフィス孔37を通して作動液通路19に連通しているので、第2ダンパ室27の作動液が作動液通路19へ絞られることなく流出する。これにより、図5のダンパ性能線図に示すようにダンパピストン21は前述の一定のピストン速度v3より大きな一定のピストン速度v5で右方へストロークする。第4シール部材25の左端が各第3通孔34の右端を通過すると、各第3通孔34はそれらの全断面積にわたって開放されるとともに、第4シール部材25の右端が各第4通孔35の右端を通過するので、各第4通孔35は完全に閉じる。このとき、第3および第4通孔34,35の各横断面積が同じに設定されていることで、第3および第4通孔34,35の各一部分を通して流出する作動液の流出量と、第3通孔34の全部分を通して流出する作動液の流出量とは変わらない。したがって、ダンパピストン21の受ける抵抗は変化しない。こうして、図5のダンパ性能線図に示すようにダンパピストン21は前述の一定のピストン速度v3より大きなピストン速度v5で右方へストロークする。これにより、ダンパピストン21は比較的速く図1に示す中立位置に戻る。
したがって、作動液ダンパ装置6にダンパ作動において、最小のピストン速度v4領域が、ダンパピストン21の特定のストローク領域である変速機操作装置のギヤのシンクロ時に設定されるようになる。これにより、ダンパ作動時に、ダンパピストン21の特定のストローク領域以外のストローク領域では、所定の低いピストン速度v3でダンパピストン21がストロークされ、また、ダンパピストン21の特定のストローク領域では、このピストン速度v3より更に低いピストン速度v4でダンパピストン21がストロークされる。
このように構成されたこの例のダンパ装置によれば、作動液ダンパ装置のダンパ作用において、ダンパ作用制御手段により、ダンパピストン21の特定のストローク領域以外のストローク領域での通常のダンパ作用と、ダンパピストン21の特定のストローク領域であるギヤのシンクロ時のダンパ作用とが互いに異なる2種類のピストン速度v3,v4により設定しているので、作動液ダンパ装置のダンパ作動時に、異なるダンパ効果のダンパ特性を得ることができる。したがって、2種類のピストン速度v3,v4を使い分けることで、ダンパピストン21の特定ストローク領域において求められるダンパ効果を効果的に得ることができる。これにより、更なるきめ細かいダンパ制御を行うことが可能となる。
特に、この例のダンパ装置を用いた変速機操作装置によれば、ダンパピストン21の特定ストローク領域をギヤのシンクロ領域に設定することで、変速機のギヤに加えられる衝撃をより効果的に吸収緩和することが可能となる。
また、ダンパピストン21が中立位置に戻ったとき、第2および第4通孔31,35が、それぞれ、第2および第4シール部材23,25のシール位置に設定されるので、ダンパピストン21の戻り時のオーバシュートを防止することができる。こうして、第2および第4通孔31,35を、それぞれ、中立位置で第2および第4シール部材23,25のシール位置に設定する構成により、本発明のオーバシュート防止手段が構成される。
なお、ダンパピストン21の特定ストローク領域を、変速機の変速操作に求められる所望の条件に応じて、ギヤのシンクロ領域以外の他のストローク領域に設定することもできる。
図6および図7は、それぞれ本発明に係る作動液ダンパ装置の実施の形態の他の例におけるダンパ性能線図である。
前述の図5に示す例では、2種類のピストン速度のうち、特定のストローク領域でのピストン速度v4が他のストローク領域でのピストン速度v3より低いものとしているが、図6に示す例のダンパ性能線図では、特定のストローク領域でのピストン速度v7が他のストローク領域でのピストン速度v6より高くなるように設定されている。また、図7に示す例のダンパ性能線図では、特定のストローク領域を2種類設けるとともにピストン速度を3種類設定し、最初の特定のストローク領域では、特定のストローク領域以外の他のストローク領域でのピストン速度v8より低いピストン速度v9が設定され、また次の特定のストローク領域では、特定のストローク領域以外の他のストローク領域でのピストン速度v8より高いピストン速度v10が設定されている。
このような種々のダンパ性能線図は、第1および第2通孔30,31、第1および第2オリフィス孔32,33、第3および第4通孔34,35、および第3および第4オリフィス孔36,37等の通孔およびオリフィス孔の配置位置および各孔の径の大きさを適宜設定することにより、容易に得ることができる。
以上、本発明に係る作動液ダンパ装置の実施の形態のいくつかの例について説明したが、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、前述の実施の形態の各例においては、作動液ダンパ装置6を変速機変速機操作装置1に設けるものとしているが、ダンパ作用によって構成要素などに加わる衝撃を吸収緩和する必要があれば、変速機変速機操作装置1以外の装置に設けることもできる。
本発明に係る作動液ダンパ装置は、衝撃力を緩和するためのダンパ装置に利用可能であり、特に、レバーで操作される操作装置に用いられるダンパ装置に好適に利用可能である。
また、本発明に係る変速機操作装置は、シフトレバーで変速機のシフト位置を変更する変速機操作装置に好適に利用可能である。
本発明に係るダンパ装置の実施の形態の変速機操作装置に適用した一例を、中立状態で示す断面図である。 図1に示すダンパ装置の作動途中状態を示す断面図である。 図1に示すダンパ装置の更に作動途中状態を示す断面図である。 図1に示すダンパ装置のストロークエンド状態を示す断面図である。 図1に示すダンパ装置のダンパ性能線図である。 本発明に係るダンパ装置の他の例のダンパ性能線図である。 本発明に係るダンパ装置の更に他の例のダンパ性能線図である。 特許文献1に記載のダンパ装置を中立状態で示す部分断面図である。 図8に示す従来のダンパ装置のダンパ性能線図である。
符号の説明
1…変速機操作装置、2…シリンダハウジング、3…シフトロッド、6…作動液ダンパ装置、7…連結レバー、8…ダンパハウジング、16…ダンパシリンダ、19…作動液通路、16a…第1シリンダ部、16b…第2シリンダ部、21…ダンパピストン、21a…第1ピストン部、21b…第2ピストン部、21c…連結部、22…第1シール部材、23…第2シール部材、24…第3シール部材、25…第4シール部材、26…第1ダンパ室、27…第2ダンパ室、29…作動液室、30…第1通孔、31…第2通孔、32…第1オリフィス孔、33…第2オリフィス孔、34…第3通孔、35…第4通孔、36…第3オリフィス孔、37…第4オリフィス、38…第1通路孔、39…第1逆止弁、40…第1径方向通路、41…第2通路孔、42…第2逆止弁、43…第2径方向通路

Claims (5)

  1. 操作部材の操作によって移動する構成要素の移動に連動してストロークするダンパピストンと、前記ダンパピストンのストローク時に、前記ダンパピストンの所定のストローク領域で作動液により前記ダンパピストンのピストン速度を遅くすることでダンパ作用を行う作動液ダンパ装置において、ダンパ作用時に、前記ダンパピストンのピストン速度を前記ダンパピストンのストローク領域によって異なるダンパ作用を行うダンパ作用制御手段が設けられており、前記ストローク領域は、ギヤの他のギヤへの噛合開始する直前の位置と噛合開始した直後の位置との間であって、このストローク領域とそれ以外のストローク領域とでは、前記ダンパ作用制御手段に設けられたオリフィス孔の絞り作用が異なるように前記複数のオリフィス孔毎に制御され、更に前記ダンパピストンがストロークエンドから中立位置に移動する際は、前記複数のオリフィス孔によるダンパ作用を受けないことを特徴とする作動液ダンパ装置。
  2. 前記ダンパ作用制御手段は、ダンパ作用時に、前記ダンパピストンのストローク領域の中の特定ストローク領域での前記ダンパピストンのピストン速度を、前記特定ストローク領域以外のストローク領域での前記ダンパピストンのピストン速度と異ならせることを特徴とする請求項1記載の作動液ダンパ装置。
  3. 前記ダンパピストンの特定ストローク領域は複数設定されており、前記ダンパ作用制御手段はこれらの複数の特定ストローク領域毎に前記ダンパピストンのピストン速度を異ならせることを特徴とする請求項記載の作動液ダンパ装置。
  4. 前記ダンパピストンがストローク後に前記中立位置に戻ったときに、オーバーシュートするのを防止するオーバーシュート防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の作動液ダンパ装置。
  5. シフト操作によってギヤがシフトされることで変速操作を行うとともに、ギヤシフト時に前記ギヤに加えられる衝撃が作動液ダンパ装置によって吸収緩和されるようになっている変速機操作装置において、前記作動液ダンパ装置が請求項ないしのいずれか1に記載の作動液ダンパ装置であることを特徴とする変速機操作装置。
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