JP2001219858A - ステアリングダンパ - Google Patents

ステアリングダンパ

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JP2001219858A
JP2001219858A JP2000035955A JP2000035955A JP2001219858A JP 2001219858 A JP2001219858 A JP 2001219858A JP 2000035955 A JP2000035955 A JP 2000035955A JP 2000035955 A JP2000035955 A JP 2000035955A JP 2001219858 A JP2001219858 A JP 2001219858A
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steering
cylinder
valve
pilot
variable throttle
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JP2000035955A
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English (en)
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Hirotetsu Sonoda
博鐵 園田
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Bosch Corp
Bosch Braking Systems Corp
Original Assignee
Bosch Braking Systems Co Ltd
Bosch Braking Systems Corp
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
    • F16F9/50Special means providing automatic damping adjustment, i.e. self-adjustment of damping by particular sliding movements of a valve element, other than flexions or displacement of valve discs; Special means providing self-adjustment of spring characteristics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
    • B62D5/062Details, component parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/22Arrangements for reducing or eliminating reaction, e.g. vibration, from parts, e.g. wheels, of the steering system

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転舵追従性を改善し、しかもキックバック等
の衝撃を緩和できるステアリングダンパの構造の簡素
化、小型化、コスト低減を図る。 【解決手段】 ポンプ、タンクとパワーシリンダ左、右
室との間を舵取り操作に応じて切換え接続する流路切換
弁と、前記左、右室に接続する左、右シリンダ通路3,
4を備える。各シリンダ通路の途中に設けられ前記パワ
ーシリンダから流路切換弁への流入を制限する可変絞り
弁6,7と、これに並列に接続され流路切換弁からパワ
ーシリンダへの流入を許容するパイロット操作チェック
弁8,9からなる左、右ダンパ部10A,10Bを備え
る。これらを各通路の近接する位置に設け、左、右ダン
パ部間で摺動動作するパイロットプランジャ30を設け
る。このパイロットプランジャの各端部を、左、右シリ
ンダ通路内に臨ませてそれぞれの流体圧力を受圧する受
圧面とするとともに、一方の通路内の流体圧力により動
作して他方通路のパイロット操作チェック弁を開動作さ
せる作用面とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舵取りハンドルの
舵取り操作に伴い流路切換弁を切換え制御することによ
り、パワーシリンダを作動させパワーアシスト力(操舵
補助力)を得るパワーステアリング装置において、キッ
クバック等のように操舵輪側から逆入力があった時の衝
撃を減衰させるために用いるステアリングダンパに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に油圧式のパワーステアリング装置
では、舵取りハンドルの舵取り操作に伴ってポンプとタ
ンクとをパワーシリンダの左、右室に選択的に接続する
流路切換弁を備えている。この流路切換弁により舵取り
操作に応じてパワーシリンダのいずれかの室に圧油を給
送して操舵輪を転舵させるためのパワーアシスト力を付
与している。
【0003】このようなパワーステアリング装置を搭載
した自動車において、パワーステアリング装置にステア
リングダンパを付設したものが、たとえば特開昭61−
12468号公報、特開昭62−43367号公報によ
り提案されている。これらのステアリングダンパは、自
動車の走行時において、たとえば走行路面の凹凸や障害
物等に起因して操舵輪側から作用する逆入力(いわゆる
キックバック;以下、単に逆入力という)による衝撃を
減衰、緩和し、舵取りハンドルに衝撃が伝わらないよう
にするためのものである。
【0004】従来のステアリングダンパにおいて最も一
般的なものは、パワーステアリング装置における流路切
換弁とパワーシリンダの左、右室との間の左、右シリン
ダ通路に、上述した逆入力が作用したときに、ピストン
の動きに伴ってパワーシリンダの戻り側の室から排出さ
れる圧油の流れに抵抗を与える絞りまたは可変絞りを設
けている。しかし、このような絞りまたは可変絞りは、
舵取りハンドルの舵取り操作に伴う正入力時において、
ポンプからの圧油の流れ、さらにタンクへの戻り側の流
れに対しても流路抵抗となるから、パワーシリンダの作
動にあたっての応答性を低下させてしまう。
【0005】このため、左、右のシリンダ通路におい
て、上述した絞りを可変絞り弁で構成するとともに、こ
れらの可変絞り弁と並列にそれぞれチェック弁を設け、
舵取り操作による正入力時に対応するシリンダ通路のチ
ェック弁を開くことにより、流路切換弁を介してポンプ
からシリンダ室への圧油の給送を充分に行えるようにし
たものが、上述した特開昭62−43367号公報によ
り提案されている。この従来例では、可変絞り弁を、ス
テアリングダンパ本体に設けた油室内の振動周波数に依
存させてその開度を可変とする構成を採っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなチ
ェック弁を設けても、シリンダ室からの戻り側の流れは
絞りまたは可変絞りを通過するため、これらが流路抵抗
となってパワーシリンダの応答性を低下させる。
【0007】また、上述した従来のステアリングダンパ
では、操舵輪側からの逆入力時の衝撃を減衰させるため
の可変絞り弁と、舵取りハンドルからの舵取り操作に伴
う正入力時の戻り側の流れの油路が同じであるから、た
とえば急操舵時等のように充分な圧油の供給が必要であ
っても、その供給が妨げられる場合がある。
【0008】すなわち、逆入力時の衝撃を減衰する性能
を重視して可変絞り弁を設けると、舵取り操作に伴う正
入力時にシリンダ室からの戻り側の充分な流れが得られ
ないため、対応するシリンダ室に必要な量の圧油を供給
することができない。そして、このように圧油の供給が
不充分であると、パワーシリンダでは圧油の供給不足に
起因して作動が遅延し、操舵輪の転舵追従性が不充分と
なる。特に、急操舵時における舵取りハンドルの操作に
いわゆる引っかかりが生じ、操舵が不円滑になるおそれ
がある。
【0009】パワーステアリング装置において、正入力
時に引っかかりのない円滑な舵取りハンドル操作を可能
とし、しかもパワーシリンダの応答性をよくして転舵追
従性を向上させるには、パワーシリンダの左、右室に至
る左、右シリンダ通路の通路径を大きくする必要があ
る。しかし、このように構成すると、上述したキックバ
ック等の操舵輪側からの逆入力時に問題が生じ、このよ
うな相反する要請を満足することができる対策を講じる
ことが望まれている。
【0010】また、パワーステアリング装置において、
上述したステアリングダンパを構成する部品点数を削減
し構造を簡素化するとともに組立ても簡単に行え、装置
全体の小型化やコスト低減化が図れるような対策を講じ
ることも望まれている。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、キックバック等の操舵輪側からの逆入力時
における衝撃を緩和するステアリングダンパとしての機
能を満足できるとともに、舵取りハンドルの舵取り操作
に伴う正入力時の転舵追従性を改善することができるス
テアリングダンパを得ることを目的とする。
【0012】また、本発明は、部品点数を削減し、構造
を簡素化するとともに組立ても容易に行え、装置全体の
小型化やコスト低減化も図ることができるステアリング
ダンパを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的に応える
ために、本発明(請求項1記載の発明)に係るステアリ
ングダンパは、ポンプ、タンクとパワーシリンダの左、
右室との間を舵取り操作に応じて選択的に切換え接続す
る流路切換弁と、この流路切換弁をパワーシリンダ左、
右室に接続する左、右一対のシリンダ通路を備えたパワ
ーステアリング装置に付設されるステアリングダンパで
あって、前記各シリンダ通路の途中に設けられ前記パワ
ーシリンダから前記流路切換弁への流入を制限する可変
絞り弁と、この可変絞り弁に並列に接続され前記流路切
換弁から前記パワーシリンダへの流入を許容するパイロ
ット操作チェック弁とからなる左、右一対のダンパ部を
備え、これら左、右のダンパ部を各シリンダ通路の近接
する位置に並設し、これらの左、右ダンパ部間で摺動動
作するパイロットプランジャを設け、このパイロットプ
ランジャのそれぞれの端部を、左、右シリンダ通路内に
臨ませることによりそれぞれの流体圧力を受圧する受圧
面とするとともに、一方のシリンダ通路内の流体圧力に
よって動作することにより他方のシリンダ通路のパイロ
ット操作チェック弁を開動作させる作用面としたことを
特徴とする。
【0014】本発明(請求項2記載の発明)に係るステ
アリングダンパは、請求項1において、前記可変絞り弁
の最小弁開度を、前記シリンダ通路内での流量が少ない
ときに圧力流体の流れを許容するとともに、前記シリン
ダ通路内での流量が増大したときに圧力流体の流れに抵
抗を与えるように設定したことを特徴とする。
【0015】本発明(請求項3記載の発明)に係るステ
アリングダンパは、請求項1または請求項2において、
前記パイロット操作チェック弁をボールと筒状シート部
とから構成するとともに、前記可変絞り弁を、前記筒状
シート部の一端から他端にかけて形成した孔部と、この
孔部の他端を開閉するバルブプレートとから構成したこ
とを特徴とする。
【0016】本発明(請求項4記載の発明)に係るステ
アリングダンパは、請求項1または請求項2記載のステ
アリングダンパにおいて、前記パイロット操作チェック
弁と前記可変絞り弁を共に、板ばねを弁体とするバルブ
で構成したことを特徴とする。
【0017】本発明(請求項5記載の発明)に係るステ
アリングダンパは、請求項4において、前記パイロット
操作チェック弁を構成する板ばねと可変絞り弁を構成す
る板ばねとを開動作方向が逆向きになる状態で重ね合わ
せて設けたことを特徴とする。
【0018】本発明によれば、操舵輪側からの逆入力時
の衝撃は、パワーシリンダの戻り側の室からの戻り側の
流れが、戻り側のシリンダ通路に設けた可変絞り弁を通
ることによって生じる抵抗により減衰、緩和される。こ
のとき、この戻り側のシリンダ通路中で前記パイロット
操作チェック弁の流路切換弁側の流体圧力よりもシリン
ダ室側の流体圧力が大きくなり、戻り側のパイロット操
作チェック弁は閉状態を維持し、戻り側の流れは阻止さ
れている。また、パイロットプランジャは供給側のパイ
ロット操作チェック弁を開動作するように移動してお
り、供給側のシリンダ通路内の流れは確保されている。
【0019】また、本発明によれば、舵取り操作に伴う
正入力時には、ポンプからの圧油を、供給側のシリンダ
通路中のパイロット操作チェック弁を開いてシリンダ室
に供給することができる。さらに、上述した供給側のシ
リンダ通路内の流体圧力を受圧面で受圧することによっ
て移動するパイロットプランジャの作用面により、戻り
側のシリンダ通路中のパイロット操作チェック弁を開動
作させ、戻り側のシリンダ通路内での流路抵抗を少なく
して戻り側のシリンダ室からの流れを確保することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1ないし図7は本発明に係るス
テアリングダンパの第1の実施の形態を示し、この実施
の形態では、圧力流体として圧油を用いた油圧式パワー
ステアリング装置に適用した場合を説明する。
【0021】ここで、図1〜図4は本発明に係るステア
リングダンパを油圧式パワーステアリング装置に適用し
た場合のステアリングダンパの作動状態を説明するため
の図であって、また図5は可変絞り弁の一部を構成する
とともにボール弁の弁座となる筒状シート部材の詳細
図、図6はボールをシリンダ通路中に組込み保持させる
ための通路構成部材の詳細図、図7は本発明に係るステ
アリングダンパを設けたパワーステアリング装置の油圧
回路を説明するための図である。
【0022】図7において、全体を符号1で示すパワー
ステアリング装置における油圧回路の概要を説明する
と、この油圧回路は、油圧源であるポンプPから供給通
路2を介して給送される圧油を、図示しない舵取りハン
ドルによる舵取操作によって切換え制御される流路切換
弁CVを介して、装置アクチュエータであるパワーシリ
ンダ(P/Cで示す)の左、右室C1,C2に給送する
とともに、タンクTに還流させるように構成されてい
る。
【0023】図中3,4はパワーシリンダP/Cの左、
右室への左、右シリンダ通路、5は流路切換弁CVから
タンクTに至る戻り通路である。なお、この実施の形態
では、後述するようにロータ18とスリーブ19とから
なる回転型流路切換弁CVを用いている。
【0024】上記パワーステアリング装置1において、
流路切換弁CVが舵取りハンドルの舵取り操作状態(た
とえば操舵方向、操舵角度、操舵速度等)に応じてパワ
ーシリンダP/Cの左、右室C1,C2への通路3,4
を切換え制御する。この切換えにより、ポンプPからの
圧油がいずれか一方の室C1,C2に給送され、他方の
室がタンクTに接続されることで、パワーシリンダP/
Cにより操舵力を補助するパワーアシスト力が得られ
る。このことについては広く知られている通りであり、
ここでの詳細な説明は省略する。
【0025】上記パワーステアリング装置1において、
左、右シリンダ通路3,4の途中には、ステアリングダ
ンパ10を構成する左、右一対の可変絞り6,7をそれ
ぞれ設けている。これらの可変絞り6,7は、キックバ
ック等のような操舵輪側からの逆入力時にパワーシリン
ダP/Cのいずれかの室C1,C2から流路切換弁CV
を介してタンクT側に至る戻り側の通過流量に依存して
開口面積が変化するように構成される。
【0026】前記可変絞り6,7は、操舵輪側からの逆
入力時の衝撃によって生じるパワーシリンダP/Cの戻
り側の室C1またはC2からの戻り側の流れを通すこと
による流路抵抗によって減衰、緩和することができ、ダ
ンパとしての機能を得ることができる。また、可変絞り
6,7は、シリンダ室からの流路切換弁CVに至る戻り
側での流れを許容するとともに、通過流量に依存し、シ
リンダ室からの流量が大きいと絞り開口が大きく、流量
が小さいと絞り開口が小さくなるようになっている。
【0027】パワーステアリング装置1の左、右シリン
ダ通路3,4には、前記パワーシリンダP/Cの各室C
1,C2から前記流路切換弁CVを介してタンクTに接
続される戻り側の流れを阻止するステアリングダンパ1
0を構成する左、右一対のパイロット操作チェック弁
8,9が前記各可変絞り6,7に並列に接続されてお
り、これらの弁によって左、右一対をなすダンパ部10
A,10Bを構成している。
【0028】前記各パイロット操作チェック弁8,9に
は、それぞれ他方のシリンダ通路4,3側であって前記
可変絞り7,6と前記流路切換弁CVとの間の通路部分
4a,3aから流体圧力をパイロット圧として伝達する
パイロット圧伝達手段8a,9a(後述するパイロット
プランジャ30)が設けられている。したがって、各パ
イロット操作チェック弁8,9は、このパイロット圧の
伝達によって前記パワーシリンダP/Cの各室C1,C
2から流路切換弁CV側への戻り側の流れを得るように
開動作可能される。
【0029】また、パイロット操作チェック弁8,9
は、上述した操舵輪側からの逆入力時には戻り側の流れ
を阻止するように閉じている。この逆入力時には、パイ
ロット操作チェック弁8,9にはこれを開動作するよう
なパイロット圧の伝達は行われない。
【0030】一方、舵取りハンドルの舵取り操作に伴う
正入力時には、ポンプPからの圧油を、供給側のシリン
ダ通路3または4中のパイロット操作チェック弁8また
は9を開いてシリンダ室C1またはC2に供給すること
ができる。このとき、供給側のシリンダ通路3,4内の
流体圧力をパイロット圧としてパイロット圧伝達手段9
a,8aにより戻り側のシリンダ通路4または3中のパ
イロット操作チェック弁9または8を開いて戻り側のシ
リンダ室C2またはC1からの流れを確保することがで
きるから、舵取り操作に伴う転舵追従性を向上させるこ
とができる。
【0031】図1ないし図4は本発明に係るステアリン
グダンパをラックピニオン式パワーステアリング装置に
適用した場合を示し、図1および図2はパワーステアリ
ング装置が舵取りハンドルの舵取り操作に伴う正入力時
に作動している状態を示す図である。また、図3は操舵
輪側でのキックバック等による逆入力時(非操舵時およ
び操舵中であって戻し側に逆入力が作用したとき)の状
態を、図4は操舵中であって切増し方向に逆入力が作用
しているときの状態を示す。
【0032】これらの図において、全体を符号1で示す
ものはラックピニオン式パワーステアリング装置におけ
るパワーステアリング本体部である。11は図示しない
舵取りハンドルに連結される入力軸としてのスタブ軸、
12はこのスタブ軸11の内方端(左端)側にトーショ
ンバー13を介して連結されるピニオン軸で、このピニ
オン軸12には、図示しない舵取りリンク機構を構成す
るラック14上のラック14aと噛合するピニオン12
aが設けられている。これら両軸11,12間にはトー
ションバー13のねじれにより所定角度範囲内での相対
的な回動変位を許容するフェイルセーフ機構として突部
および溝部からなるセーフティスプライン部15が設け
られている。
【0033】16はパワーステアリング本体部を構成す
るステアリングボディで、後述する回転型の流路切換弁
CVのバルブハウジングやラック軸14を摺動自在に保
持する筒状空間を形成するボディ部を含め一体構造によ
り形成されている。前記両軸11,12は、軸受等によ
る軸支部により回転可能に支持され、また適宜の位置に
はオイルシールが介装されている。
【0034】前記各軸11,12の内方端側には、回転
型流路切換弁CVを構成するロータ18およびスリーブ
19がそれぞれ一体に設けられている。これらのロータ
18およびスリーブ19の相対的な回転変位によって、
図7に示すようにポンプP、タンクTとパワーシリンダ
P/Cの左、右室C1,C2との間の流路切換えを行う
ことは前述した通りである。
【0035】前記回転型流路切換弁CVを構成するロー
タ18およびスリーブ19、さらにはバルブハウジング
部(ボディ16)における油圧回路の構成は広く知られ
ているものと同じか、あるいは類似するものである。す
なわち、互いに対向して摺接するロータ18の外周面と
スリーブ19の内周面には、それぞれ周方向に所定間隔
おいて複数の通路溝がバルブ溝として凹設されるととも
に、複数の流体供給孔および流体排出孔が適宜の個所に
穿設することにより形成され、これら通路溝等の選択的
な連通、遮断により油圧回路が必要に応じて切換え制御
される。
【0036】また、流路切換弁CVを内設したステアリ
ングボディ16には、ポンプPからの圧油が流入する入
りポ−ト2a、タンクTに圧油を還流させる戻りポート
5a、およびこれらに至る通路2b,5bが設けられて
いる。
【0037】17A,17BはパワーシリンダP/Cの
左、右室C1,C2に接続される左、右出力ポートで、
上述した流路切換弁CVの舵取り操作に伴なう回転変位
で、これらのポート間での油圧通路を任意に連通、遮断
し、パワーシリンダでのパワーアシスト力の発生を制御
することも、広く知られている通りである。
【0038】本発明によれば、上述した構造を有するス
テアリングボディ16において、前記左、右出力ポート
17A,17Bに至る左、右シリンダ通路(通路部分)
3a,4aが近接する部分に、図1〜図4に示すように
前記可変絞り弁6,7と前記パイロット操作チェック弁
8,9からなる左、右ダンパ部10A,10Bが並設さ
れている。これら左、右ダンパ部10A,10B間に
は、パイロットプランジャ30を摺動動作自在に設けら
れている。
【0039】このパイロットプランジャ30は、前述し
たパイロット圧伝達手段8a,9aとして機能するもの
であり、左、右シリンダ通路3,4間を連通する孔部内
に摺動自在に保持されている。また、このパイロットプ
ランジャ30は、図1〜図4に示すように、それぞれの
端部30a,30bを左、右シリンダ通路3,4内に臨
ませることによりそれぞれの通路3,4内の流体圧力を
受圧する受圧面として機能させるとともに、一方のシリ
ンダ通路4または3内の流体圧力によって動作すること
により、他方のシリンダ通路3または4のパイロット操
作チェック弁8または9を開動作させる作用面として機
能させている。
【0040】これを詳述すると、前記パイロット操作チ
ェック弁8,9は、ボール21a,21bを弁体とし、
筒状シート部材22a,22bを弁座とするボール弁に
よって構成されている。前記筒状シート部材22a,2
2bは、左、右シリンダ通路3,4の通路部分3a,4
aの一部に嵌合させることによって設けられている。こ
の筒状シート部材22a,22bは、その一端(図中下
端)に形成されたシート部23,23にボール21a,
21bが着座することによりシリンダ通路3,4を閉じ
るとともに、離れることにより通路3,4を開けるよう
に構成されている。
【0041】前記ボール21a,21bは、流路切換弁
CVからパワーシリンダ左、右室C1,C2への圧力流
体の流れによって開くとともに、前記パイロットプラン
ジャ30が相手側のシリンダ通路4または3内の流体圧
力(パイロット圧)によって移動したときに端部30a
または30bによって押圧されシート部23から離れる
ことによりチェック弁8または9が開くように動作す
る。
【0042】前記可変絞り弁6,7は、図2〜図4およ
び図5(a),(b)に示すように、筒状シート部材2
2a,22bにおいてシート部23の周囲に軸線方向に
穿設した複数個(ここでは4個)の貫通孔24と、これ
らの貫通孔24の他端に配設された環状のバルブプレー
ト25と、このバルブプレート25を前記貫通孔24を
閉塞するように付勢する皿ばね等の付勢手段26によっ
て構成されている。
【0043】この可変絞り弁6,7は、操舵輪側にキッ
クバックなどの逆入力が作用し、シリンダ左、右室C
1,C2と左、右ダンパ部10A,10Bとの間の流体
圧力が上昇したときに、前記パイロット操作チェック弁
8,9が閉じたときの戻り側の流路を確保するととも
に、その弁開度と開閉動作とによって戻り側の流れに流
路抵抗を与えて減衰、緩和してダンパとしての機能を得
る絞り通路を構成している。
【0044】前記筒状シート部材22a,22bの外周
部の一部には、図5(a),(b)に示すように切り込
み27が形成されている。この切り込み27は、シリン
ダ通路3,4内の流量が少ないときに戻り側の流れを確
保するためのものである。また、前記シリンダ通路3,
4内での流量が増大したときには、前記バルブプレート
25が付勢手段26の付勢力に抗して開いて戻り側の流
れに流路抵抗を与える。
【0045】この実施の形態において、左、右シリンダ
通路3,4のダンパ部10A,10Bの配設部分でボー
ル21a,21bを組込んだ空間の一端部は、図2〜図
4および図6(a),(b)で示すように、フランジ部
材28で閉塞されている。このフランジ部材28は、シ
リンダ通路3または4を確保する複数の穴部28aを備
え、前記シリンダ左、右室C1,C2に至る出力ポート
17A,17Bを形成するパイプ29の先端に設けら
れ、シール材を介してステアリングボディ6に組付け固
定されている。図中31はステアリングボディ6の外側
からプランジャ30を保持する貫通孔を穿設するととも
に、プランジャ30を組込む際に用いる孔部を閉塞する
シール用のボールである。
【0046】このような構成において、前記出力ポート
17Aまたは17Bからの圧油がシリンダ通路3または
4を経て流路切換弁CV側に流れると、可変絞り弁6ま
たは7を構成するバルブプレート25を開き方向に移動
させ、可変絞り弁6,7の所要の弁開度をもって開閉す
るように構成されている。ここで、可変絞り弁6,7を
構成するバルブプレート25を付勢する付勢手段26と
しては、プレート25で孔部24の開口端を開閉できる
程度の付勢力をもつものであればよい。
【0047】上述したような構成によるステアリングダ
ンパ10によれば、図2に示すように舵取操作に伴う正
入力時の動作、図3に示すような非操舵時または操舵中
であって戻り側に逆入力が働いたときの動作、さらに図
4に示すように操作中であって切り増し側に逆入力が働
いたときの動作を所要の状態で得ることができるのであ
る。
【0048】すなわち、正入力時には、図2に示すよう
に供給側の流れで一方のシリンダ通路3内のパイロット
操作チェック弁8が開く方向に移動し、圧力流体がシリ
ンダ室C1に供給されるとともに、他方のシリンダ通路
4を介しての戻り側の流れは、パイロット操作チェック
弁9がパイロットプランジャ30により開く方向に移動
するために、流路抵抗が作用することになく円滑に得ら
れる。
【0049】また、非操舵時において、逆入力が働く
と、図3に示すようにシリンダ左、右室(ここではC
2)側のシリンダ通路4内の流体圧力が大きくなるか
ら、パイロット操作チェック弁9が閉じるとともに、相
手側のパイロット操作チェック弁8をパイロットプラン
ジャ30の動きで開く方向に移動させることができる。
そして、戻り側の流れは可変絞り弁7を所要の弁開度で
開閉しながら流路切換弁CVを介してタンクT側に流
れ、このときに作用する流路抵抗によって減衰、緩和さ
れることによるダンパ効果で逆入力の伝達を阻止するこ
とができる。
【0050】操舵中において操舵方向とは逆の戻し方向
に逆入力が作用すると、戻り側の流体圧力の上昇によっ
てプランジャ30が逆に動き、図2の状態から図3の状
態となるから、ダンパとしての機能を得ることができ
る。また、操舵中において操舵方向と順方向(切り増し
側)に大きな逆入力が作用すると、図2の状態から図4
の状態に変化し、このときにもダンパとしての機能を得
ることができる。
【0051】図8および図9(a),(b)は本発明に
係るステアリングダンパの第2の実施の形態を示し、こ
の実施の形態は上述した第1の実施の形態の変形例に相
当する。すなわち、この実施の形態では、上述した第1
の実施の形態では、それ程配慮されていない左、右ダン
パ部10A,10Bのステアリングボディ16への組込
み性や構造の簡素化、さらにボディ16外部との配管接
続の容易性等についての配慮を行っている。
【0052】この実施の形態では、ステアリングボディ
16へのステアリングダンパ10の組込みを、スタブ軸
11等と同じ方向から行えるようにし、それ以外の方向
からの組込みは、蓋体32とボール33とからなるシー
ル部材の埋め込みとした例である。また、この例ではパ
イロット操作チェック弁8,9を構成するボール21
a,21bを自重でシール部23に乗るような構造とし
ている。これは、パワーステアリング装置を車輌に搭載
したときに、図8のラック側が下向きになることから明
らかである。
【0053】また、この実施の形態では、通路径をボー
ル21a,21bよりも小さくしたり、ボール組込み空
間を必要最小限の大きさにすることにより、ボール21
a,21bの動きによる打音の発生を低減するように構
成している。図中34,35はゴムなどの緩衝材で、ボ
ール21a,21bとの衝突による打音を低減するため
のものである。36はチェック弁8,9の組込み空間を
閉塞するプラグ、37は出力ポート17A,17Bを構
成するパイプ29を係止しボディ16にねじ止めされる
押え板である。また、ここでは、付勢手段26として圧
縮コイルばねを用いている。
【0054】このような構造におけるステアリングダン
パ10の動きは、前述した実施の形態で説明した通りで
あり、ここでの説明は省略する。
【0055】図10ないし図13は本発明の第3の実施
の形態を示す。この実施の形態では、図10に示すよう
にステアリングボディ16の一側にステアリングダンパ
10を構成するブロック40をねじ止め等により一体的
に固定している。このブロック40は、中央部に仕切り
を有するブロック本体41と、その両側にねじ止めされ
る左、右プレート42,43を備え、内部に区画された
左、右二つの空室を形成している。
【0056】前記二つの空室には、図11〜図13に示
すように、左、右ダンパ部10A,10Bを構成する部
材が配設され、それぞれの空室は左、右のシリンダ通路
3,4において流路切換弁CV側の通路(図中3a,4
a)とシリンダ左、右室C1,C2側の通路(図中3,
4)が接続されている。これらの空室において、前記通
路3a,3、4a,4間を仕切る状態で二枚の板ばね4
4,45が基端側をねじ止めされた状態で設けられてい
る。
【0057】この二枚の板ばね44,45が前記左、右
ダンパ部10A,10Bを構成する可変絞り弁6,7と
パイロット操作チェック弁8,9を構成する部材であ
る。パイロット操作チェック弁8,9を構成する板ばね
45,45は長手方向に延設され、その延設端部分の間
にパイロットプランジャ30が配設されている。このパ
イロットプランジャ30の各端部は前記空室のそれぞれ
に臨み、左、右シリンダ通路3,4の流体圧力により移
動するように構成されている。
【0058】図中46は板ばね45,45の延設端部分
に貫通して設けられた筒体、47はこの筒体46,46
と板ばね45,45とに焼付き等で固着された筒状ゴム
などの緩衝材であり、パイロットプランジャ30と板ば
ね45,45および左、右プレート42,43との衝突
による打音を低減するためのものである。48は前記二
枚の板ばね44,45の基端部を固定するねじであり、
ここでは一本のねじ48とナットにより左、右ダンパ部
10A,10Bの両方の板ばね44,45を一体的に固
定している。
【0059】前記パイロット操作チェック弁8,9を構
成する板ばね45と可変絞り弁6,7を構成する板ばね
44とは、開く動作方向が逆向きになる状態で重ね合わ
せた状態で設けられている。ここで、前記板ばね45に
は大きな開口45aが開けられ、また板ばね44には流
量が少ないときにシリンダ室C1またはC2からの流れ
を許容する小孔44aが形成されている。
【0060】このような構成においても、前述した実施
の形態と同様に、パイロット操作チェック弁8,9の一
方が流路切換弁CVからシリンダ室C1またはC2への
圧力流体の流れにより開動作されると、他方もパイロッ
トプランジャ30により開動作され、正入力時の転舵追
従性を確保することができる。
【0061】また、逆入力が作用したときには、一方の
可変絞り弁6または7による絞り作用によって戻り側の
流れに流路抵抗が与えられ、衝撃を減衰、緩和するとと
もに、他方のパイロット操作チェック弁9または8がパ
イロットプランジャ30により開かれて、他方のシリン
ダ室への流体の供給を確保し、ダンパとしての機能を得
ることができる。
【0062】この実施の形態にように、二枚の板ばね4
4,45を重ね合わせることにより、可変絞り弁6,7
とパイロット操作チェック弁8,9とを構成すると、こ
れらの弁の作動タイミングの調整などを簡単に行えると
いう利点がある。
【0063】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば上述し
た実施の形態では、ステアリングダンパ10を、ラック
ピニオン型のパワーステアリング装置1に適用した場合
を述べたが、これに限らず、別のタイプのパワーステア
リング装置1にも適用可能である。
【0064】また、上述した実施の形態では、ステアリ
ングダンパ10を構成する可変絞り6,7とパイロット
操作チェック弁8,9とからなるダンパ部10A,10
Bを、ステアリングボディ16の外周部、あるいはこれ
に付設したブロック40を用いて一体的に形成した場合
を述べたが、これらに限定されない。
【0065】さらに、ステアリングボディ16におい
て、左、右シリンダ通路3,4に付設した左、右ダンパ
部10A,10Bを、ステアリングボディ16の周方向
における適宜の位置に設けることも自由である。要は
左、右ダンパ部10A,10Bを近接している左、右シ
リンダ通路3,4部分に設けるとよい。
【0066】また、上述した実施の形態では、可変絞り
弁6,7とパイロット操作チェック弁8,9とを、プレ
ート弁とボール弁との組み合わせたり、あるいは二枚の
板ばね44,45の組み合わせで構成した場合を述べた
が、本発明はこれに限定されない。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るステア
リングダンパによれば、左、右シリンダ通路に設けた可
変絞り弁の流路抵抗によって、操舵輪側からのキックバ
ック等の逆入力時の衝撃を減衰、緩和することができ、
ダンパ機能をもたせることができる。
【0068】また、本発明によれば、左、右シリンダ通
路の可変絞り弁に並列に設けたパイロット操作チェック
弁によって、舵取りハンドルの舵取り操作による正入力
時にポンプからの供給側のシリンダ室への圧力流体の供
給を確実に行うとともに、戻り側のシリンダ室からのタ
ンクへの流れの流路抵抗を、供給側の通路からのパイロ
ット圧で開くパイロット操作チェック弁を通すことによ
って最小限とすることにより、パワーシリンダを適切に
作動させることができ、転舵追従性の性能を損なわな
い。
【0069】また、本発明によれば、左、右のパイロッ
ト操作チェック弁を相手側通路内の流体圧力をパイロッ
ト圧として作動させるために、各端部が受圧面と作用面
として機能する一つのパイロットプランジャを用いてい
るから、部品点数が少なく、構造が簡素化するととも
に、組立ても比較的容易に行なえる。そして、このよう
なステアリングダンパでは、装置全体の小型化が図れ、
しかもコスト低減を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るステアリングダンパの第1の実
施の形態を示し、このステアリングダンパを適用したパ
ワーステアリング装置の本体部の要部断面図である。
【図2】 図1の要部を示し、舵取り操作に伴う正入力
時の状態を説明する要部拡大断面図である。
【図3】 操舵輪側からの逆入力時の状態(非操舵時の
逆入力時の状態、操舵中の巻戻し方向への逆入力時の状
態)を説明するための図2に対応する要部拡大断面図で
ある。
【図4】 操舵中の切増し方向への逆入力時の状態を説
明するための図2、図3に対応する要部拡大断面図であ
る。
【図5】 パイロット操作チェック弁をボール弁とした
ときの筒状シート部材を示し、(a)は要部断面図、
(b)はその端面図である。
【図6】 (a),(b)はボールの他端側を係止する
通路構成部材の断面図およびその端面図である。
【図7】 本発明に係るステアリングダンパを設けたパ
ワーステアリング装置の油圧回路を説明するための概略
図である。
【図8】 本発明に係るステアリングダンパの第2の実
施の形態を示し、このステアリングダンパを適用したパ
ワーステアリング装置の本体部の要部断面図である。
【図9】 (a),(b)は図8のIX−IX線で断面した
要部拡大断面図およびその底面図である。
【図10】 本発明に係るステアリングダンパの第3の
実施の形態を示し、このステアリングダンパを適用した
パワーステアリング装置の本体部の要部断面図である。
【図11】 図10の要部となるステアリングダンパ部
分を拡大した要部断面図である。
【図12】 図11のステアリングダンパ部分におい
て、左、右ダンパ部の可変絞り弁とパイロット操作チェ
ック弁を拡大して示す図である。
【図13】 図12における可変絞り弁とパイロット操
作チェック弁との動きを説明するための概略図である。
【符号の説明】
1…パワーステアリング装置、2…供給通路、3,4…
左、右シリンダ通路、3a,4a…流路切換弁、可変絞
り弁間のシリンダ通路部分、5…戻り通路、6,7…可
変絞り弁、8,9…パイロット操作チェック弁、8a,
9a…パイロット圧通路、10…ステアリングダンパ、
11…スタブ軸、12…ピニオン軸、16…ステアリン
グボディ、18…ロータ、19…スリーブ、21a,2
1b…ボール、22a,22b…筒状シート部材、23
…シート部、24…貫通孔、25…バルブプレート、2
6…付勢手段、27…切り込み、28…フランジ部材、
28a…穴部、29…パイプ、30…パイロットプラン
ジャ、30a,30b…端部、31…シール用ボール、
32…蓋体、33…シール用ボール、34,35…緩衝
材、36…プラグ、37…押え板、40…ブロック、4
1…ブロック本体、42,43…左、右プレート、44
…パイロット操作チェック弁となる板ばね、44a…開
口、45…可変絞り弁となる板ばね、45a…穴、46
…筒体、47緩衝材、48…ねじ、P…ポンプ、T…タ
ンク、CV…流路切換弁、P/C…パワーシリンダ、C
1,C2…左、右シリンダ室。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ、タンクとパワーシリンダの左、
    右室との間を舵取り操作に応じて選択的に切換え接続す
    る流路切換弁と、この流路切換弁を前記パワーシリンダ
    左、右室に接続する左、右一対のシリンダ通路を備えた
    パワーステアリング装置に付設されるステアリングダン
    パであって、 前記各シリンダ通路の途中に設けられ前記パワーシリン
    ダから前記流路切換弁への流入を制限する可変絞り弁
    と、この可変絞り弁に並列に接続され前記流路切換弁か
    ら前記パワーシリンダへの流入を許容するパイロット操
    作チェック弁とからなる左、右一対のダンパ部を備え、 これら左、右のダンパ部を前記各シリンダ通路の近接す
    る位置に並設し、これらの左、右ダンパ部間で摺動動作
    するパイロットプランジャを設け、 このパイロットプランジャのそれぞれの端部を、左、右
    シリンダ通路内に臨ませることによりそれぞれの流体圧
    力を受圧する受圧面とするとともに、一方のシリンダ通
    路内の流体圧力によって動作することにより他方のシリ
    ンダ通路のパイロット操作チェック弁を開動作させる作
    用面としたことを特徴とするステアリングダンパ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のステアリングダンパにお
    いて、 前記可変絞り弁の最小弁開度を、前記シリンダ通路内で
    の流量が少ないときに圧力流体の流れを許容するととも
    に、前記シリンダ通路内での流量が増大したときに圧力
    流体の流れに抵抗を与えるように設定したことを特徴と
    するステアリングダンパ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のステアリ
    ングダンパにおいて、 前記パイロット操作チェック弁をボールと筒状シート部
    とから構成するとともに、 前記可変絞り弁を、前記筒状シート部の一端から他端に
    かけて形成した孔部と、この孔部の他端を開閉するバル
    ブプレートとから構成したことを特徴とするステアリン
    グダンパ。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2記載のステアリ
    ングダンパにおいて、 前記パイロット操作チェック弁と前記可変絞り弁を共
    に、板ばねを弁体とするバルブで構成したことを特徴と
    するステアリングダンパ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のステアリングダンパにお
    いて、 前記パイロット操作チェック弁を構成する板ばねと可変
    絞り弁を構成する板ばねとを開動作方向が逆向きになる
    状態で重ね合わせて設けたことを特徴とするステアリン
    グダンパ。
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