JPH0542699U - 車両用送風装置 - Google Patents

車両用送風装置

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JPH0542699U
JPH0542699U JP9117891U JP9117891U JPH0542699U JP H0542699 U JPH0542699 U JP H0542699U JP 9117891 U JP9117891 U JP 9117891U JP 9117891 U JP9117891 U JP 9117891U JP H0542699 U JPH0542699 U JP H0542699U
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JP
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air
vehicle
blower
scroll
side wall
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Application number
JP9117891U
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English (en)
Inventor
勇 海老原
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】送風能力を可変できる車両用送風装置の提供。 【構成】車両用送風装置1はスクロールケーシング3の
内部にファン5を設け、モータで回転させる。スクロー
ルケーシングの内部に、スクロールのほぼ巻き終わり点
から巻き始め側の所定の点までの長さのスクロール形状
の可動側壁19を可動用溝に係合させて移動可能にし、
エバポレータが設置されていないときに可動側壁を巻き
始め側(Ab−Bb間)に、それ以外は巻き終わり側
(Aa−Ba間)に移動して固定できる構造としてい
る。(Ab−Bb)間に19を設定して固定すると、ス
クロール形状の巻き角αが小さくなり、送風装置1の静
圧、効率が低下し、吸入された空気の通気抵抗が増大す
る。また(Aa−Ba)間に19を設定して固定する
と、巻き角αが大きくなり、送風装置1の静圧、効率が
向上する。したがって、常に各通気抵抗における最適な
風量で送風できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両用の空調装置に使用する車両用送風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両には車室外から外気を車室内に導入し、あるいは車室内の内気を導 入して、この導入された空気を冷却、除湿或いは加温して車室内の冷暖房をおこ なうことのできる空調装置が装備されている(特開昭58−128916号公報 参照)。
【0003】 以下、図8を参照してエアコンを装備した車両用空調装置を例に空調装置の概 略の構成を説明する。この図8に示す車両用空調装置は、インテークユニット、 エバポレータユニット43及びヒータユニット等からなり、インテークユニット は空気の吸入口を外気側と室内側とを選択するインテークドアD1 と外気側吸入 口(FRE)から外気を若しくは室内側吸入口(REC)から内気を吸入しヒー タユニット側へ吐出する車両用送風機101からなり、ヒータユニットは導入さ れた空気を加温するヒータコア45と空調された空気を各吹出し口へ導出するエ アミックスドアD2 、デフドアD3 、フットドアD4 、ベントドアD5 及びフレ ッシュエアベントドアD6 によって構成される。また、エバポレータユニット4 3は導入された空気を冷却、除湿するエバポレータ41を内装して、インテーク ユニットとヒータユニットとの間に着脱可能に配設されている。
【0004】 すなわち、上記空調装置では、図7に示すような静圧特性Pを有しており、か つクーラユニットがある場合の通気抵抗Ra で冷房、暖房ともに一定の風量Qao が吐出されるようにしてある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
一方、エバポレータユニット43を搭載することなく、ヒータユニットのみ装 備する場合には、エバポレータ41が装備され無い別物ダクトをインテークユニ ットとヒータユニットとの間に配設する。また、通風路内にエバポレータ41が 無いことから、図7に示すように通気抵抗RがRa からRb に減り、暖房時の風 量QがQaoからQboに増加することになる。したがって、通常、ヒータ使用時の ファン風量はエアコンを装備した車両用空調装置を前提に設定されていることか ら、この風量の増加に伴い吹出空気の温度が低下する。
【0006】 この不都合を解消するために、車両用送風機101のファンの回転数をエバポ レータ41がある場合に比べ低減させれば問題はないが、そのためには制御回路 等を変更しなければならない。また、エバポレータ41が装備され無いダクト内 に当該エバポレータ41と同程度の通気抵抗となるもの、例えば図8に示すフラ ンジF等を設けることも考慮されるが騒音も増加してしまい実用的ではない。
【0007】 本考案は、上述した課題を解消し、送風能力を可変できるようにした車両用送 風装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、渦巻状に形成されたスクロールケーシ ング内にモータによって回転駆動されるファンを設け、該ファンによって吸入さ れた空気を巻き終わり側開口から吐出する車両用送風機において、前記スクロー ルケーシングの巻き始め側開口と巻き終わり側開口との間に吸入された空気の通 気抵抗を変更し得る可動側壁を設けたこと要旨とする。
【0009】
【作用】
このような構造であるため本考案の車両用送風機は、当該車両用送風機の下流 側に空調用熱交換器が設置されているときと、いないときとで、可動側壁を任意 の位置に移動等することで、ファンによって吸入される空気の通気抵抗を変更し て、送風能力を可変とし得るようにしたものである。例えば、可動側壁を巻き始 め側に移動し固定すると、スクロール形状の巻き角が小さくなり、車両用送風装 置の静圧特性が低下し、かつ能力も低下する。したがって、空調用熱交換器が設 置されず、通気抵抗が小さい場合であっても、これに適した風量で送風されるこ とになり、暖房時の送風温度の低下を防げ、かつ騒音を小さくすることができる 。
【0010】 一方、前記可動側壁を巻き終わり側に移動し固定すると、スクロール形状の巻 き角が大きくなり、車両用送風装置の静圧特性が向上し、かつ能力も高くなる。 したがって、空調用熱交換器が設置されて通気抵抗が大きくなった場合であって も、これに適した風量で送風されることになる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案に係る一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施 例の車両用送風装置1を具備する車両用空調装置の概略の構成は図8に示すもの と略同様なので詳細な説明は省略する。
【0012】 図2は車両用送風装置1、いわゆるブロアユニットの概略構成を示すもので、 通常エバポレータユニット及びヒータユニットの上流側に配設される。
【0013】 この車両用送風装置1は、渦巻状に形成されたスクロールケーシング3と、こ のスクロールケーシング3の巻き始め側開口の近傍にモータによって回転駆動さ れるファン5を設け、このファン5によって吸入された空気を巻き終わり側開口 から吐出する構造をしている。また、このスクロールケーシング3は、上ケーシ ング7と下ケーシング9とを合わせて構成されている。この上ケーシング7の巻 き始め側開口には吸気部11が取付けられており、下ケーシング9にはファン5 を回転駆動するモータ13が固定されている。このモータ13の回転軸には、前 記ファン5が固定されている。
【0014】 図1は車両用送風装置1の簡略平面図、図3は吸気部11等を取り外しスクロ ール形状を説明し易くした斜視図をそれぞれ示す。車両用送風装置1は、ファン 5を回転させることにより吸入口15から空気を吸い込み、巻き終わり側開口の 吐出口17から空気を吐出する。また、スクロールケーシング3の内部に、スク ロール形状のほぼ巻き終わり点Aa からスクロールの巻き始め側の所定の点(お おむねスクロール形状の半分の点)Bb までの間で、図示の如きスクロール形状 の可動側壁19を(Aa −Ba )間から(Ab −Bb )間までを移動可能として 設けている。
【0015】 すなわち、エバポレータユニット43が設置されているときには巻き終わり( 吐出口17)側(Aa −Ba )に可動側壁19を移動し、エバポレータユニット 43が設置されていないときには巻き始め側(Ab −Bb )に前記可動側壁19 を移動し、固定する。このとき、巻き終わり側(Aa −Ba )にある可動側壁1 9aはスクロールケーシング3の内壁面に接して通風路口径を最大とし、巻き始 め側(Ab −Bb )にある可動側壁19bは内壁面から離間して通風路口径を所 定量まで小さくするものである。なお、αはスクロールの巻き角を示している。
【0016】 図4は可動側壁19の固定構造を示しており、スクロールケーシング3の上ケ ーシング7及び下ケーシング9のAa −Ab 部分及びBa −Bb 部分に可動用溝 21,23を形成し、これら可動用溝21,23に可動側壁19の摺動つめ25 ,27を収容して可動側壁19を可動可能にしてあり、かつ可動側壁19の摺動 つめ27の位置のほぼ中央に穿設した固定用孔29に固定用つめ31a ,31b に係合させることにより可動側壁19を固定できるようにしてある。前記固定用 つめ31a ,31b は上ケーシング7及び下ケーシング9のAa −Ab 部分をそ れぞれ突出させることにより形成させてある。
【0017】 このような構成の車両用送風装置1の使用方法を説明する。
【0018】 まず、エバポレータユニット43が取り付けてある場合について説明する。可 動側壁19の固定用孔29を固定用つめ31a に係合させることにより可動側壁 19を巻き終わり側(Aa −Ba )の位置に設定し固定した場合、スクロール形 状の巻き角αは大きくなる。このときの車両用送風装置1の静圧Pは図5のPa に示すようになって、通気抵抗Rを仮にΔRとすると、風量QはQaとなる。ま た、このときの車両用送風装置1のスクロール形状の巻き角αは図6の符号αa に示すようになり、ファン効率ηは向上する。
【0019】 つぎに、エバポレータユニット43の無い場合には、可動側壁19の固定用孔 29を固定用つめ31b に係合させることにより可動側壁19を巻き始め側(A b −Bb )に設定し固定する。これにより、スクロール形状の巻き角αが小さく なる。このときの車両用送風装置1の静圧特性は図5のPbに示すように低下す るため、通気抵抗Rを仮にΔRとすると、風量QはQbとなって低下する。また 、このときの車両用送風装置1のスクロール形状の巻き角αは図6の符号αb に 示すようになり、ファン効率ηは低下することになる。そこで、前記通気抵抗Δ Rをエバポレータユニットの無い場合の通気抵抗Rb とすると、その通気抵抗R b における最適な風量が得られることになる。
【0020】 したがって、本実施例によれば、通気抵抗Rを増加させずに風量をエバポレー タユニットがある場合と同等にでき、暖房時の吹き出し温度の低下を防止でき、 かつ騒音の低下を図ることができる。
【0021】 また、このように能力の調整できる車両用送風装置1を使用できることにより 、クーラ配管部用貫通孔の有無を同一の型で形成することができることから、エ バポレータユニットのケースを流用することが可能となり、そのため新たに形状 のことなるダクトを製造する必要もなくなるので、省資源化することができる。
【0022】 なお、本実施例では、可動側壁を移動自在に構成し、エバポレータユニットの 有無によって該可動側壁を移動することで、スクロール形状の巻き角α及び通風 路口径を変更してファン効率を変化させるようにしたが、本考案はこれに限定さ れること無く任意の形態とすることができる。例えば可動側壁を着脱自在に設け 、エバポレータユニットの無い場合にのみ該可動側壁を設けてファン効率を低下 させるようにしても良い。この場合、最初からエバポレータユニットが取り付け られるようなときには、可動側壁を取り付ける工程を省略することができるので 、さらに低コスト化を計ることができる。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、スクロール形状をした車両用送風装置の スクロール形状を可変可能にすることにより送風装置の送風能力を調整できるよ うにしたので、通気抵抗を増加させずに風量をエバポレータユニットがある場合 と同等にでき、暖房時の吹き出し温度の低下を防止し、かつ騒音の低下を図るこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両用送風装置の実施例の概略平面図
である。
【図2】図1に示す実施例の正面図である。
【図3】図1に示す実施例の吸気部を省略して示す斜視
図である。
【図4】図1に示す実施例の可動側壁の取付け構造の分
解斜視図である。
【図5】図1に示す実施例の風量に対する静圧特性の関
係を示す特性図である。
【図6】図1に示す実施例の巻き角αに対するファン効
率ηの関係を示す特性図である。
【図7】従来の送風装置の風量に対する静圧特性の関係
を示す特性図である。
【図8】空調装置全体の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 車両用送風装置 3 スクロールケーシング 5 ファン 7 上ケーシング 9 下ケーシング 13 モータ 19 可動側壁 21 可動用溝 23 可動用溝 25 摺動つめ 27 摺動つめ 29 固定用孔 31 固定用つめ 41 エバポレータ 43 エバポレータユニット 45 ヒータコア D1 インテークドア D2 エアミックスドア D3 デフドア D4 フットドア D5 ベントドア D6 フレッシュエアベントドア

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 渦巻状に形成されたスクロールケーシン
    グ内にモータによって回転駆動されるファンを設け、該
    ファンによって吸入された空気を巻き終わり側開口から
    吐出する車両用送風機において、 前記スクロールケーシングの巻き始め側開口と巻き終わ
    り側開口との間に吸入された空気の通気抵抗を変更し得
    る可動側壁を設けたことを特徴とする車両用送風装置。
JP9117891U 1991-11-07 1991-11-07 車両用送風装置 Pending JPH0542699U (ja)

Priority Applications (1)

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JP9117891U JPH0542699U (ja) 1991-11-07 1991-11-07 車両用送風装置

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JP9117891U JPH0542699U (ja) 1991-11-07 1991-11-07 車両用送風装置

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JPH0542699U true JPH0542699U (ja) 1993-06-11

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ID=14019209

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JP9117891U Pending JPH0542699U (ja) 1991-11-07 1991-11-07 車両用送風装置

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JP (1) JPH0542699U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9541094B2 (en) 2010-12-28 2017-01-10 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Scroll structure of centrifugal compressor
US9562541B2 (en) 2011-03-17 2017-02-07 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Scroll structure of centrifugal compressor
JPWO2019087298A1 (ja) * 2017-10-31 2020-11-12 三菱電機株式会社 遠心送風機、送風装置、空気調和装置及び冷凍サイクル装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2019087298A1 (ja) * 2017-10-31 2020-11-12 三菱電機株式会社 遠心送風機、送風装置、空気調和装置及び冷凍サイクル装置

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