JPH0542205Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ドアーの仮錠におけるドアーのハ
ンドルとラツチに挿入される角軸との挿着を簡単
正確に取付け操作できるようにしたドアー用仮錠
におけるドアーハンドル及び角軸の芯出し装置に
関するものである。

従来この種の仮錠等に於けるラツチとこのラツ
チに挿通する角軸とハンドルとを直線上に正確に
装着するには、ラツチにラツチボルト挿入孔を設
け、ラツチボルトを介して表裏面のハンドルノブ
の芯出しを実施するのが普通である。然し、この
場合にはラツチの内部の各種機構がラツチボルト
に突き当たる等の関係上、挿通するラツチボルト
に産業阿たるのを防ぐためラツチを著しく大きく
製作しなければならず、材料の無駄とラツチ挿入
孔も大きくする欠点と、ラツチボルトが使用中に
弛みを生ずる欠点等がある。そして、ドアー用仮
錠におけるドアーハンドル及び角軸の芯出しと
は、ドアー用仮錠の回転カムの角軸孔の中心と、
ドアーの表裏面に対設されるハンドル座板の各々
の中心とが同一直線上に合致すると共に、これら
の中心軸線がドアーの表等面に対して垂直状に取
着され、該ハンドルの一方を回転させる時、他方
のハンドルが芯振れせずに回転するようにそれぞ
れを取着することをドアーハンドルの芯出しと云
つているものである。

この考案は上述に記載の各欠点を改良せしめる
ための考案であつて、その主たる構成とする所
は、ラツチの前後に芯出し用の複数の係合部を形
成する。この係合部と取付座板の裏面に該係合部
と嵌合する嵌合部を一体に形成したものである。
従つて、この考案によると、ハンドルの座板にド
アーハンドルと一体に連結支持される角軸がドア
ー面に対して正確な垂直に且つ、該ドアー用仮錠
のカムの角軸孔の中心に該角軸の中心が必然的に
合致して取着される効果と、ラツチボルトの作動
が水平確実となり、ドアーの開閉を著しく円滑に
操作できる効果を有するものである。

次に、この考案の実施例を図面について説明す
ると、ドアー１３の端辺より挿着する取付板３を
有するラツチ１には、内部にラツチボルト１５を
出没させるカム機構を有すると共に、ラツチ１の
長手方向の前後に芯出し用の複数以上の係合部
２，２を突設等の手段を以て構成する。ドアー１
３の表裏に取着する座板は、取付座板４とその取
付座板４の外側より被着する被着座板５とで構成
してある。この取付座板４には、裏面に該係合部
２，２と伸縮自在に嵌合する嵌合部６，６を形成
せしめてある。符号７はラツチ１に挿通されて両
端にハンドル１０，１０を挿着固定するラツチボ
ルト１５を出没操作する角軸を示すものである。
また、該取付座板４には、その表面にドアー１３
の表裏に取付ける数個のネジ孔８，８…を穿設す
ると共に、該ネジ孔８，８…には、木ネジ９，９
を挿通してドアー１３に固定する。前記角軸７に
は、該ハンドル１０の先端に設けた挿嵌部１１を
嵌合すると共に両者を螺子１２を以て止着してあ
る。符号１４は、ドアー１３の表裏に貫通した角
軸７を挿通する挿入孔を示したものである。

この考案は上記の如き構成からなるので、今こ
の用法を説明すると、ドアー１３の端辺より挿着
したラツチ１の筒体部分にドアー１３の挿入孔１
４より角軸７を挿通する。この時ラツチ１の長手
方向の前後に設けた芯出し用の係合部２，２とド
アー１３の表面に当てる取付座板４の内面に設け
た嵌合部６，６とを伸縮自在に嵌合すると、角軸
７に対して取付座板４は直角垂直となつてハンド
ル１０を取付ける角軸７がハンドル１０の一方を
回転させると、他方のハンドル１０が芯振れせず
に回転するものである。なお、取付座板４には被
着座板５を被嵌して固定する。

また、第５図の如く取付座板４の外周の螺筒部
に被着座板５を螺着することもある。また、角軸
７の両端ハンドル１０の先端に設けた挿嵌部１１
を嵌合して螺子１２で固着してハンドルを装設す
るものである。

以上の如く、この考案のよれば、非常に簡単な
構造で芯出しができると共に、ハンドルの回転に
よる軸部の芯振れがなく、長期間に亘つて安心し
てドアーを開閉できると云う効果と、ラツチと座
板及びハンドルとの組立装設が芯出しと同時に簡
単確実にできると云う優れた実利的な効果があ
る。そして、ラツチの外側の前後に設けた複数の
係合部によつて、ラツチの内部を複雑とすること
なく、全体を小型化できる効果がある。また、前
記係合部に嵌着する取付座板の裏面に形成した嵌
合部によつて、ドアーの厚さに対して前後に充分
に対応できると共に、ラツチと取付座板は正確に
位置決めされ、それによつてラツチを貫通する角
軸とが取付座板の中心を通過して正確な軸心を容
易に得ると云う効果がある。

更に、座板を取付座板と被着座板とで構成して
あるので、外部より木ねじ等が露出せず大変に意
匠的にすぐれると共に、被着が正位置に正確に取
付されると云う効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の分解斜面図、第２図は一部
欠除した側面図、第３図は同じく断面図、第４図
はラツチ本体と取付座板との嵌合部の断面図、第
５図は取付座板と被着座板との他の被着実施例を
示す一部欠除した断面図である。 符号１はラツチ、２は係合部、４は取付座板、
５は被着座板、６は嵌合部、７は角軸、１０はハ
ンドル、１３はドアーである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドアー１３に装着するラツチ１と、ラツチ１に
   挿入する角軸７と、ドアー１３の表裏に取付する
   座板とからなるドアー用仮錠におけるドアーハン
   ドル及び角軸の芯出し装置に於いて、前記ラツチ
   １の外側に芯出し用の複数の係合部２，２を形成
   し、該座板を取付座板４と被着座板５とで構成す
   ると共に、該取付座板４の裏面に該係合部２，２
   と嵌合する嵌合部６，６を形成したことを特徴と
   するドアー用仮錠におけるドアーハンドル及び角
   軸の芯出し装置。