JPH0542062B2 - - Google Patents

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JPH0542062B2
JPH0542062B2 JP61191202A JP19120286A JPH0542062B2 JP H0542062 B2 JPH0542062 B2 JP H0542062B2 JP 61191202 A JP61191202 A JP 61191202A JP 19120286 A JP19120286 A JP 19120286A JP H0542062 B2 JPH0542062 B2 JP H0542062B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気カー効果を利用して読出しがで
きるキユリー点書込みタイプの新規な光磁気記録
媒体、及びこれを使用した重ね書き可能な光磁気
記録方法に関する。
〔従来の技術〕
消去可能な光デイスクメモリとして光磁気デイ
スクが知られている。光磁気デイスクは、従来の
磁気ヘツドを使つた磁気記録媒体と比べて高密度
記録、非接触での記録再生などが可能であるとい
う長所がある反面、記録前に一度記録部分を消去
しなければならない(一方向に着磁しなければな
らない)という欠点があつた。この欠点を補う為
に、記録再生用ヘツドと消去用ヘツドを別々に設
ける方法、あるいは、レーザーの連続ビームを照
射しながら、同時に印加する磁場を変調しつつ記
録する方法などが提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、これらの方法は、装置が大がかりとな
り、コスト高になる欠点あるいは高速の変調が出
来ないなどの欠点を有する。
本発明は上述従来例の欠点を除去するためにな
されたものであり、新規な光磁気記録媒体と、こ
れを利用することによつて、従来の装置構成に簡
易な構造の磁界発生手段を付設するだけで、磁気
記録媒体と同様に重ね書き(オーバーライト)を
可能とした、光磁気記録方法とを提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的は以下の本発明によつて達成でき
る。即ち、高いキユリー点(TH1)と低い保磁力
(HL1)を有する第1磁性層と、この第1磁性層
に比べて相対的に低いキユリー点(TL2)と高い
保磁力(HH2)を有する第2磁性層と、この第2
磁性層に比べて相対的に高いキユリー点(TH3
と低い保磁力(HL3)を有する第3磁性層からな
る三層構造の垂直磁化膜を少なくとも基板上に有
して成る光磁気記録媒体であつて、第1磁性層と
第2磁性層の磁壁エネルギーをσw12、第2磁性
層と第3磁性層の磁壁エネルギーをσw23とし、
第1磁性層、第2磁性層、第3磁性層の膜厚を順
にh1,h2,h3とし、これらの層 の飽和磁化の大
きさを順にMs1,Ms2,Ms3とすると、上記3つ
の磁性層が σw12/2Ms1h1 > HL1 σw23/2Ms3h3 < HL3 なる式を満たすように結合している光磁気記録媒
体と、これを使用して、次の二値の記録を行なう
ことを特徴とする記録方法である。
(a) 該媒体に対して、記録用ヘツドと異なる場所
で、保磁力HL3の第3磁性層を一方向に磁化さ
せるのに充分で保磁力HH2の第2磁性層の磁化
の向きを反転させることのない大きさの磁界B
を加え、 (b) 次に、記録ヘツドにより、バイアス磁界を印
加すると同時に低いキユリー点(TL2)付近
[TL2に近い温度で第1、第2磁性層の磁化の
向きを均一に第3磁性層の磁化の方向に対して
安定な方向に配列可能な温度]まで該媒体が昇
温するだけのレーザーパワーを照射することに
より、第3磁性層の磁化の向きを変えないまま
第1磁性層と第2磁性層の磁化の向きを第3磁
性層に対して安定な向きにそろえる第1種の予
備記録か、バイアス磁界を印加すると同時に高
いキユリー点(TH3)付近[TH3に近い温度で
第3磁性層の磁化の向きを均一に反転可能な温
度]まで該媒体が昇温するだけのレーザーパワ
ーを照射することにより、第3磁性層の磁化の
向きを反転させ、同時に第1磁性層と第2磁性
層とを共に第3磁性層に対して安定な向きに磁
化する第2種の予備記録かを、信号に応じて実
施し、(c)次に、該媒体を運動させて、予備記録
されたビツトを前記磁界Bを通過させることに
より、第1種の予備記録により形成されたビツ
トについては、第1磁性層、第2磁性層、第3
磁性層全て磁化の向きをそのまま変化させず、 第2種の予備記録により形成されたビツトにつ
いては、第3磁性層の磁化の向きを前記磁界Bと
同方向に反転させ、第1磁性層と第2磁性層の磁
化の向きはそのまま変化させないとする、二値の
記録。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。
第1図a,bは各々本発明に用いる光磁気記録
媒体の一実施例を示す模式断面図である。第1図
aの光磁気記録媒体は、プリグループが設けられ
た透光性の基板B上に、第1の磁性層1と第2の
磁性層と第3の磁性層3とが積層されたものであ
る。第1磁性層1は高いキユリー点(TH1)と低
い保磁力(HL1)を有し、第2磁性層2は低いキ
ユリー点(TL2)と高い保磁力(HH2)を有し、
第3磁性層3は、高いキユリー点(TH3)と低い
保磁力(HL3)を有する。ここで「高い」、「低
い」とは第1・第3磁性層と第2磁性層とを比較
した場合の相対的な関係を表わす(保磁力は室温
における比較)。
第1磁性層と第3磁性層の間で特にキユリー
点、保磁力の関係は限定されないが、好ましくは
TH1≧TH3、HL1≦HL3である。
ただし、通常は第1磁性層1のTH1は150〜400
℃、HL1は0.1〜1KOe、第2磁性層2のTL2は70
〜200℃、HH2は2〜10KOe、第3磁性層3のTH3
は100〜250℃、HL3は0.5〜4KOe程度の範囲内に
するとよい。
本発明の光磁気記録媒体の、隣接する磁性層は
交換力で結合しており第1磁性層1と第2磁性層
2は相対的に強く結合しており、第2磁性層2と
第3磁性層3は相対的に弱く結合している。
本発明の光磁気記録媒体では、第1磁性層1と
第2磁性層2の磁壁エネルギーをσw12、第2磁
性層2と第3磁性層3の磁壁エネルギーをσw23
とし、第1磁性層1、第2磁性層2、第3磁性層
3の膜厚を順にh1,h2,h3とし、これらの層の飽
和磁化の大きさを順にMs1,Ms2,Ms3とすると、
上記3つの磁性層が次の式を満たすように結合し
ている。
σw12/2Ms1h1 > HL1 σw23/2Ms3h3 < HL3 この理由については後述する。
3つの磁性層1,2,3は、最終的に記録され
た2種のビツトの磁化状態(第2図fに示す状
態)が安定に存在出来る様に、即ち上記の関係式
を満たすように各層の膜厚、保磁力、飽和磁化の
大きさ、磁壁エネルギーなどを設定すればよい。
各磁性層の材料には、垂直磁気異方性を示し且
つ磁気光学効果を呈するものが利用できるが、
GdCo,GdFe,TbFe,DyFe,GdTbFe,
TbDyFe,GdFeCo,TbFeCo,GdTbCo等の希
土類元素と遷移金属元素との非晶質磁性合金が好
ましい。
本発明の光磁気記録媒体の他の例である第1図
bにおいて、4,5は3つの磁性層1,2,3の
耐久性を向上させるためのあるいは光磁気効果を
向上させるための保護膜である。
6は、貼り合わせ用基板7を貼り合わすための
接着層である。貼り合わせ用基板7にも、2から
6までの層を積層し、これを接着すれば表裏で記
録・再生が可能となる。
以下、第2図〜第4図を用いて本発明の記録の
過程を示す.記録前、磁性層1,2の磁化の向き
と磁性層3の磁化の向きとは、平行で安定状態で
あつても良いし、反平行で安定状態であつても良
い。
第3図の35は、上述したような構成を有する
光磁気デイスクである。例えば、この磁性層のあ
る一部の磁化状態が初め第2図aのようになつて
いたとする。即ち、第2図では、記録前、第1、
第2磁性層と第3磁性層と磁化の向きが平行なと
きに安定である場合について説明する。光磁気デ
イスク35はスピンドルモータにより回転して、
磁界発生部34を通過する。このとき、磁界発生
部34の磁界の大きさを第2磁性層2と第3磁性
層3の保磁力の間の値に設定すると(磁界の向き
は本実施例では上向き)、第2図bに示す様に第
3磁性層3は一様な方向に磁化され、一方、第2
磁性層2の磁化は初めのままである。また、第2
磁性層と強く結合している第1磁性層1の磁化も
初めのままである。
次に光磁気デイスク35が回転して記録・再生
ヘツド31を通過するときに、2種(第1種と第
2種)のレーザーパワー値を持つレーザービーム
を、記録信号発生器32からの信号に従つて、そ
のどちらかのパワーでもつて、デイスク面に照射
する。第1種のレーザーパワーは該デイスクを第
2磁性層2のキユリー点付近まで昇温するだけの
パワーであり、第2種のレーザーパワーは該デイ
スクを第3磁性層3のキユリー点付近まで昇温可
能なパワーである。即ち、両磁性層2,3の保磁
力と温度との関係の概略を示した第4図におい
て、第1種のレーザーパワーはTL2付近、第2種
のレーザーパワーはTH3付近までデイスクの温度
を上昇できる。
第1種のレーザーパワーにより第2磁性層2と
第3磁性層3とは、第2磁性層2のキユリー点付
近まで昇温するが、第3磁性層3はこの温度でビ
ツトが安定に存在する保磁力を有しているのでバ
イアス磁界を適正に設定しておくことにより、第
2図bに示すどちらの磁化状態からも、第2図c
の様な記録ビツトが形成される(第1種の予備記
録)。なお、第1磁性層1も、第2磁性層2との
交換結合により図のような磁化状態となるのであ
る。
ここで、バイアス磁界を適正に設定するとは、
次のような意味である。
第1種の予備記録では第3磁性層3の磁化の向
きに対して安定な向きに(ここでは同じ方向に)
第2磁性層2の磁化が配列する力(交換力)を受
けるので、本来はバイアス磁界は必要でない。し
かし、バイアス磁界は後述する第2種のレーザー
パワーの予備記録では第3磁性層3の磁化反転を
補助する向きに設定される。また、このバイアス
磁界は、第1種、第2種どちらのレーザーパワー
の予備記録でも、大きさ、方向を同じ状態に設定
しておくことが好ましい。かかる観点からバイア
ス磁界の設定は次記に示す原理により第2種のレ
ーザーパワーの予備記録に必要な最小限の大きさ
に設定しておくことが好ましい。
一方、第2種のレーザーパワーにより、第3磁
性層3のキユリー点近くまでデイスクを昇温させ
る(第2種の予備記録)と、上記のバイアス磁界
により第3磁性層3の磁化の向きが反転する。続
いて第2磁性層2と第1磁性層1の磁化も第3磁
性層3に対して安定な向きに(ここでは同じ方向
に)配列する。即ち、第2図bのどちらの磁化状
態からも第2図dのような記録ビツトが形成され
る。
このように、バイアス磁界と、信号に応じて変
わる第1種及び第2種のレーザーパワーとによつ
て、光磁気デイスクの各箇所は第2図cかdの状
態に記録されることになる。
次に光磁気デイスク35を回転させ、記録ビツ
トc,dが磁界発生部34を再び通過すると、磁
界発生部34は前述したように第2磁性層2と第
3磁性層3の間に設定されているので、記録ビツ
トcは、変化が起こらずにeの状態である。一
方、記録ビツトdは第3磁性層3が磁化反転を起
こしてfの状態になる。
fの記録ビツトの状態が安定に存在する為に
は、前記したように σw12/2Ms1h1 > HL1 σw23/2Ms3h3 < HL3 となつていることが必要である。これは次ような
理由による。
σw12/2Ms1h1は第1磁性層に働く交換力の強
さを示す。つまりσw12/2Ms1h1の大きさの磁界
で第1磁性層の磁化の向きを、第2磁性層の磁化
の向きに対して安定な方向へ(この場合は同じ方
向に)向けようとする。そこで第1磁性層の磁化
が常に第2磁性層の向きに対して安定な方向(こ
の場合は同じ方向に)に向いている為には、第1
磁性層の保磁力HL1が、この交換力より小さけれ
ばよい。つまりσw12/2Ms1h1>HL1であればよ
い。
またσw23/2Ms3h3は第3磁性層に働く交換力
の強さを示す。つまりσw23/2Ms3h3の大きさの
磁界で第3磁性層の磁化の向きを第2磁性層の磁
化の向きに対して安定な方向へ(この場合は同じ
方向へ)向けようとする。そこで第3磁性層がこ
の磁界に対して磁化が反転しない為には(第2図
f)の記録ビツトが安定に存在する為には)、第
3磁性層の保磁力をHL3としてσw23/2Ms3h3
HL3であればよい。
なお、第2磁性層2と第3磁性層3は記録時に
交換力による有効なバイアス磁界が働くように、
交換結合をしていることが必要であるが、あまり
強い結合をしていると上式を満たせない、即ち、
fの記録状態のビツトが安定に存在できない。そ
こで、本発明の光磁気記録媒体を作成する際、第
3磁性層3の保磁力を磁界発生部での磁界よりも
小さい範囲で比較的大きな値に設定し、交換結合
が大きな場合には、第3磁性層3の組成を最適化
するか、あるいは第2磁性層2と第3磁性層3の
間に数〜数千Åの中間層を設けること(これは第
2磁性層2をスパツタで設けた後に第2磁性層2
の構成材料と反応しやすいガス分子、プラズマに
さらすか、あるいはターゲツトより誘電体をスパ
ツタして誘電体層を設けることにより達成でき
る)により交換結合の大きさを最適化できる。
本発明の記録方法では、記録ビツトの状態eと
fは、記録時のレーザーパワーで制御され、記録
前の状態には依存しないので、重ね書き(オーバ
ーライト)が可能である。記録ビツトeとfは、
再生用のレーザービームを照射し、再生光を記録
信号発生器33で処理することにより、再生でき
る。再生信号の大きさ(変調度)は主として第1
磁性層の光磁気効果に依存する。このことと、本
発明の記録方法において使用される3つの磁性層
を有する媒体の、再生光が入射する第1磁性層1
にはキユリー温度の高い材料(即ち、光磁気効果
の大きな材料)を使用できることから、本発明で
は再生信号の大きい(変調度の大きい)記録が可
能となる。
第2図の説明では第1磁性層1・第2磁性層2
と第3磁性層3との磁化の向きが平行なときに安
定な例を示したが、これらの磁化の向きが反平行
のときに安定な磁性層についても同様に考えられ
る。第5図に、この場合の記録過程の磁化状態を
第2図に対応させて示しておく。
〔実施例〕
4元のターゲツト源を備えたスパツタ装置内
に、プリグループ、プリフオーマツト信号の刻ま
れたポリカーボネート製のデイスク状基板を、タ
ーゲツトとの間の距離10cmの間隔にセツトし、回
転させた。
アルゴン中で、第1のターゲツトより、スパツ
タ速度100Å/〓、スパツタ圧5×10-3Torrで
ZnSを保護層として800Åの厚さに設けた。
次にアルゴン中で、第2のターゲツトよりスパ
ツタ速度100Å/〓、スパツタ圧5×10-3Torrで
GdFeCo合金をスパツタし、膜厚400Å、TH1=約
350℃のGdFeCoの第1磁性層を形成した。この
第1磁性層自身のHL1は約500 Oe以下であり、副
格子磁化は遷移金属の方が大きかつた。
次に同様な条件で、第3のターゲツトより
TbFe合金をスパツタし、膜厚400Å、TL2=約
140℃のTbFeの第2磁性層を形成した。この第
2磁性層自身のHH2は約5000 Oe以上であり、副
格子磁化は遷移金属の方が大きかつた。
次に同様な条件で第4のターゲツトより
GdTbFeCo合金をスパツタし、膜厚300Å、TH3
=約260℃のGdTbFeCoの第3磁性層を形成し
た。この第3磁性層自身のHL3は約500〜1500Oe
であり、副格子磁化は希土類金属の方が大きかつ
た。
次に同条件で第1のターゲツトより、ZnSをス
パツタし、保護層として2000Åの厚さのZnS層を
設けた。
次に上記の膜形成を終えた基板を、ホツトメル
ト接着剤を用いて、ポリカーボネートの貼り合わ
せ用基板と貼り合わせ光磁気デイスクを作成し
た。この光磁気デイスクを記録再生装置にセツト
し、2KOeの磁界発生部を、線速度約7m/sec
で通過させつつ、約1umに集光した830nmの波長
のレーザービームを50%のデユーテイで2MHzで
変調させながら、4mWと8mWの2値のレーザー
パワーで記録を行なつた。バイアス磁界は150
Oeであつた。その後1mWのレーザービームを照
射して再生を行なつたところ、2値の信号の再生
ができた。
次に、上記と同様の実験を、全面記録された後
の光磁気デイスクについて行なつた。この結果前
に記録された信号成分は検出されず、オーバーラ
イトが可能であることが確認された。
第2磁性層と第3磁性層の交換力σw23
2Ms3h3を調整するためには、例えば第2磁性層
形成後、第3磁性層を形成するまでの時間を変え
る方法によつても可能である。
第2磁性層形成後、第3磁性層を形成するまで
の時間を30秒、30分、3時間と変化させたとこ
ろ、σw23/2Ms3h3の値はそれぞれ1.0KOe,
0.7KOe,0.4KOeと時間を長くするほど小さくす
ることができた。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように光磁気媒体として、
高いキユリー点(TH1)と低い保磁力(HL1)を
有する第1磁性層と、この第1磁性層に比べて相
対的に低いキユリー点(TL2)と高い保磁力
(HH2)を有する第2磁性層と、この第2磁性層
に比べて相対的に高いキユリー点(TH3)と低い
保磁力(HL3)を有する第3磁性層とからなる三
層構造の磁性層を有する媒体を用い、記録時に、
記録ヘツドと別位置に磁界発生手段を設け、2値
レーザーパワーで記録することにより、重ね書き
(オーバーライト)が可能になつた。
また、本発明の記録法で用いる記録媒体の、主
に再生に利用される磁性層は、光磁気効果の大き
い材料から選び得るので、結果として本発明によ
り記録されたビツトは再生信号が大きいという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは各々本発明で使用する光磁気媒
体の一例の構成を示す図、第2図は、本発明の記
録法を実施中の、磁性層1,2,3の磁化の向き
を示す図、第3図は、記録・再生装置の概念図、
第4図は第2磁性層2と第3磁性層3の保磁力と
温度との関係を示す概略図である。第5図は本発
明の他の実施例における磁性層の磁化状態を示す
図である。 B…プリグループ付の透光性基板、1,2,3
…磁性層、4,5…保護層、6…接着層、7…貼
り合わせ用基板、31…記録・再生用ヘツド、3
2…記録信号発生器、35…光磁気デイスク。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高いキユリー点(TH1)と低い保磁力(HL1
    を有する第1磁性層と、この第1磁性層に比べて
    相対的に低いキユリー点(TL2)と高い保磁力
    (HH2)を有する第2磁性層と、この第2磁性層
    に比べて相対的に高いキユリー点(TH3)と低い
    保磁力(HL3)を有する第3磁性層とからなる三
    層構造の垂直磁化膜を少なくとも基板上に有して
    成る光磁気記録媒体であつて、第1磁性層と第2
    磁性層の磁壁エネルギーをσw12、第2磁性層と
    第3磁性層の磁壁エネルギーをσw23とし、第1
    磁性層、第2磁性層、第3磁性層の膜厚を順に
    h1,h2,h3とし、これらの層の飽和磁化の大きさ
    を順にMs1,Ms2,Ms3とすると、上記3つの磁
    性層が次の式を満たすように結合していることを
    特徴とする光磁気記録媒体。 σw12/2Ms1h1>HL1 σw23/2Ms3h3<HL3 2 高いキユリー点(TH1)と低い保磁力(HL1
    を有する第1磁性層と、この第1磁性層に比べて
    相対的に低いキユリー点(TL2)と高い保磁力
    (HH2)を有する第2磁性層と、この第2磁性層
    に比べて相対的に高いキユリー点(TH3)と低い
    保磁力(HL3)を有する第3磁性層からなる三層
    構造の垂直磁化膜を少なくとも基板上に有して成
    る光磁気記録媒体であつて、第1磁性層と第2磁
    性層の磁壁エネルギーをσw12、第2磁性層と第
    3磁性層の磁壁エネルギーをσw23とし、第1磁
    性層、第2磁性層、第3磁性層の膜厚を順にh1
    h2,h3、これらの層を飽和磁化の大きさを順に
    Ms1,Ms2,Ms3とすると、上記3つの磁性層が σw12/2Ms1h1>HL1 σw23/2Ms3h3<HL3 なる式を満たすように結合している光磁気記録媒
    体を使用して、次の二値の記録を行なうことを特
    徴とする記録方法。 (a) 該媒体に対して、記録用ヘツドと異なる場所
    で、保磁力HL3の第3磁性層を一方向に磁化さ
    せるのに充分で保磁力HH2の第2磁性層の磁化
    の向きを反転させることのない大きさの磁界B
    を加え、 (b) 次に、記録ヘツドにより、バイアス磁界を印
    加すると同時に低いキユリー点(TL2)付近ま
    で該媒体が昇温するだけのレーザーパワーを照
    射することにより、第3磁性層の磁化の向きを
    変えないまま第1磁性層と第2磁性層の磁化の
    向きを第3磁性層に対して安定な向きにそろえ
    る第1種の予備記録か、バイアス磁界を印加す
    ると同時に高いキユリー点(TH3)付近まで該
    媒体が昇温するだけのレーザーパワーを照射す
    ることにより、第3磁性層の磁化の向きを反転
    させて、同時に第1の磁性層と第2の磁性層と
    を共に第3磁性層に対して安定な向きに磁化す
    る第2種の予備記録かを、信号に応じて実施
    し、 (c) 次に、該媒体を運動させて、予備記録された
    ビツトを前記磁界Bを通過させることにより、
    第1種の予備記録により形成されたビツトにつ
    いては、第1磁性層、第2磁性層、第3磁性層
    全て磁化の向きをそのまま変化せず、 第2種の予備記録により形成されたビツトにつ
    いては、第3磁性層の磁化の向きを前記磁界Bと
    同方向に反転させ、第1磁性層と第2磁性層の磁
    化の向きはそのまま変化させないとする、二値の
    記録。
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