JPH0535493B2 - - Google Patents

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JPH0535493B2
JPH0535493B2 JP62027083A JP2708387A JPH0535493B2 JP H0535493 B2 JPH0535493 B2 JP H0535493B2 JP 62027083 A JP62027083 A JP 62027083A JP 2708387 A JP2708387 A JP 2708387A JP H0535493 B2 JPH0535493 B2 JP H0535493B2
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magnetic layer
magnetic
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magnetization
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JP62027083A
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Yoichi Oosato
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Canon Inc
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Priority to AT87306038T priority patent/ATE172047T1/de
Priority to AT98200007T priority patent/ATE216528T1/de
Priority to DE3752222T priority patent/DE3752222T2/de
Priority to EP98200007A priority patent/EP0838815B1/en
Priority to EP87306038A priority patent/EP0258978B1/en
Priority to EP98200006A priority patent/EP0838814B1/en
Priority to KR1019870007322A priority patent/KR960003420B1/ko
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Priority to US08/296,163 priority patent/US5525378A/en
Priority to US08/312,930 priority patent/US5481410A/en
Priority to US08/613,431 priority patent/US5783300A/en
Priority to US09/080,215 priority patent/US6028824A/en
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、磁気カー効果を利用して読出しする
ことのできるキユリー点書込みタイプの光磁気記
録媒体、およびそれを使用した重ね書き可能な光
磁気記録方法に関する。 〔従来の技術〕 消去可能な光デイスクメモリとして光磁気デイ
スクが知られている。光磁気デイスクは、従来の
磁気ヘツドを使つた磁気記録媒体と比べて高密度
記録、非接触での記録再生などが可能であるとい
う長所がある反面、記録前に一度記録部分を消去
しなければならない(一方向に着磁しなければな
らない)という欠点があつた。この欠点を補う為
に、記録再生用ヘツドと消去用ヘツドを別々に設
ける方法、あるいは、レーザーの連続ビームを照
射しつつ、同時に印加する磁場を変調しながら記
録する方法などが提案されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかし、これらの方法は、装置が大がかりとな
り、コスト高になる欠点あるいは高速の変調が出
来ないなどの欠点を有する。 上述の公知技術の欠点を除去し、従来の装置構
成に簡単な構造の磁界発生手段を付設するだけ
で、磁気記録媒体と同様な重ね書き(オーバーラ
イト)を可能とした、光磁気記録方法を本出願人
は昭和61年9月17日に特願昭61−191202号で提案
した。 しかし、この方法は全く新しい記録方法である
が故に、この方法に関連して、いまだ多くの研究
課題が残つていた。すなわち、この記録にとつて
よりふさわしい記録媒体の探究等である。 そこで本発明者は更に研究を進めた結果、いく
つかの成果が得られた。 本発明はこうして完成されたものであり、その
目的は重ね書き可能な記録方法を提供するだけで
なく、その重ね書き可能な記録方法によりふさわ
しい光磁気記録媒体を提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 上記目的達成可能な本発明は、 高いキユリー点TH1と低い保磁力HL1を有する
第1磁性層と、この第1磁性層に比べて相対的に
低いキユリー点TL2と高い保磁力HH2を有する第
2磁性層と、この第2磁性層に比べて相対的に高
いキユリー点TH3と低い保磁力HL3を有する第3
磁性層とからなる三層構造の垂直磁化膜を少なく
とも基板上に有して成る光磁気記録媒体であつ
て、上記3つの磁性層が次の条件(イ)〜(ハ)、 (イ) 第1磁性層と第2磁性層の磁壁エネルギーを
σw12、第2磁性層と第3磁性層の磁壁エネル
ギーをσw23とし、第1磁性層、第2磁性層、
第3磁性層の膜厚を順にh1,h2,h3とし、これ
らの層の飽和磁化の大きさを順にMs1,Ms2
Ms3とすると σw12/2Ms1h1>HL1 σw23/2Ms3h3<HL3 (ロ) 各磁性層共に希土類元素と遷移金属元素との
非晶質合金から成ること (ハ) 第1、2磁性層は補償組成よりも遷移金属元
素に富んだ組成であり且つ第3磁性層は補償組
成よりも希土類元素に富んだ組成であるか、あ
るいは、第1、2磁性層は補償組成よりも希土
類元素に富んだ組成であり且つ第3磁性層は補
償組成よりも遷移金属元素に富んだ組成である
こと を満たしている光磁気記録媒体と、これを使用し
て、次の二値の記録を行なうことを特徴とする記
録方法である。 (a) 該媒体に対して、記録用ヘツドと異なる場所
で、保磁力HL3の第3磁性層を一方向に磁化さ
せるのに充分で保磁力HH2の第2磁性層の磁化
の向きを反転させることのない大きさの磁界B
を加え、 (b) 次に、記録ヘツドにより、バイアス磁界を印
加すると同時に低いキユリー点TL2付近まで該
媒体が昇温するだけのレーザーパワーを照射す
ることにより、第3磁性層の磁化の向きを変え
ないまま第1磁性層と第2磁性層の磁化の向き
を第3磁性層に対して安定な向きにそろえる第
1種の予備記録か、バイアス磁界を印加すると
同時に高いキユリー点TH3付近まで該媒体が昇
温するだけのレーザーパワーを照射することに
より、第3磁性層の磁化の向きを反転させて、
同時に第1磁性層と第2磁性層とを共に第3磁
性層に対して安定な向きに磁化する第2種の予
備記録かを、信号に応じて実施し、 (c) 次に、該媒体を運動させて、予備記録された
ビツトを前記磁界Bを通過させることにより、
第1種の予備記録により形成されたビツトにつ
いては、第1磁性層、第2磁性層、第3磁性層
全て磁化の向きをそのまま変化させず、 第2種の予備記録により形成されたビツトにつ
いては、第3磁性層の磁化の向きを前記磁界Bと
同方向に反転させ、第1磁性層と第2磁性層の磁
化の向きはそのまま変化させないとする、二値の
記録。 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。 第1図a,bは各々本発明に用いる光磁気記録
媒体の一実施例を示す模式断面図である。第1図
aの光磁気記録媒体は、プリグルーブが設けられ
た透光性の基板B上に、第1の磁性層1と第2の
磁性層2と第3の磁性層3とが積層されたもので
ある。第1磁性層1は高いキユリー点TH1と低い
保磁力HL1を有し、第2磁性層2は低いキユリー
点TL2と高い保磁力HH2を有し、第3磁性層3は、
高いキユリー点TH3と低い保磁力HL3を有する。
ここで「高い」、「低い」とは第1・第3磁性層と
第2磁性層とを比較した場合の相対的な関係を表
わす(保磁力は室温における比較)。 ただし、通常は第1磁性層1のTH1は150〜400
℃、HL1は0.1〜1KOe、第2磁性層2のTL2は70
〜200℃、HH2は2〜10KOe、第3磁性層3のTH3
は100〜250℃、HL3は0.5〜4KOe程度の範囲内に
するとよい。 各磁性層の材料には、垂直磁気異方性を示し且
つ磁気光学効果を呈するGdCo、GdFe、TbFe、
DyFe、GdTbFe、TbDyFe、GdFeCo、
TbFeCo、GdTbCo等の希土類元素と遷移金属元
素との非晶質磁性合金が使用できる。 本発明の光磁気記録媒体の、隣接する磁性層は
交換力で結合しており第1磁性層1と第2磁性層
2は相対的に強く結合しており、第2磁性層2と
第3磁性層3は相対的に弱く結合している。 本発明の光磁気記録媒体では、第1磁性層1と
第2磁性層2の磁壁エネルギーをσw12、第2磁
性層と第3磁性層の磁壁エネルギーをσw23とし、
第1磁性層1、第2磁性層2、第3磁性層3の膜
厚を順にh1,h2,h3とし、これらの層の飽和磁化
の大きさを順にMs1,Ms2,Ms3とすると、上記
3つの磁性層が次の式を満たすように結合してい
る。 σw12/2Ms1h1>HL1 σw23/2Ms3h3<HL3 これは、最終的に記録によつて形成されるビツ
トの磁化状態(第2図fに示す状態)が安定に存
在出来る様にするためである(詳しい理由は後述
する。)。 上記の関係式を満たすように各層の膜厚、保磁
力、飽和磁化の大きさ、磁壁エネルギーなどを設
定すればよいのであるが、これは結局上述したよ
うに、第1磁性層と第2磁性層とを強く交換結合
させ、第2磁性層と第3磁性層とを弱く交換結合
させることに結びつく。 この点を考慮して研究した結果、実施例で示す
ように、磁性層間を強く結合させるためには共に
希土類元素に富んだ組成にするか共に遷移金属に
富んだ組成にすることが有利であり、また、磁性
層間を弱く結合させるためには一方の組成を補償
組成に対して希土類元素が富んだ組成にし、他方
の組成を遷移金属に富んだ組成にすることが有効
であることが明らかになつた。 本発明の光磁気記録媒体の他の例である第1図
bおいてはは、3つの磁性層1,2,3の耐久性
を向上させるためのあるいは光磁気効果を向上さ
せるための保護膜4,5が設けられている。 なお、6は貼り合わせ用基板7を貼り合わすた
めの接着層である。貼り合わせ用基板7にも、1
から5までの層を積層し、これを接着すれば表裏
で記録・再生が可能となる。 以下、第2図〜第4図を用いて本発明の記録の
過程を示す。記録前、磁性層1,2の磁化の向き
は、平行で安定状態であり、磁性層1,2と磁性
層3の磁化の向きとは反平行で安定状態である。 第3図の35は、上述したような構成を有する
光磁気デイスクである。例えば、この磁性層のあ
る一部の磁化状態が初め第2図aのようになつて
いたとする。 光磁気デイスク35はスピンドルモータにより
回転して、磁界発生部34を通過する。このと
き、磁界発生部34の磁界の大きさを第2磁性層
2と第3磁性層3の保磁力の間の値に設定すると
(磁界の向きは本実施例では上向き)、第2図bに
示す様に第3磁性層3は一様な方向に磁化され、
一方、第2磁性層2の強化は初めのままである。
また、第2磁性層と強く結合している第1磁性層
1の磁化も初めのままである。 次に光磁気デイスク35が回転して記録・再生
ヘツド31を通過するときに、2種類(第1種と
第2種)のレーザーパワー値を持つレーザービー
ムを、記録信号発生器32からの信号に従つて、
そのどちらかのパワーでもつて、デイスク面に照
射する。第1種のレーザーパワーは該デイスクを
第2磁性層2のキユリー点付近まで昇温するだけ
のパワーであり、第2種のレーザーパワーは該デ
イスクを第3磁性層3のキユリー点付近まで昇温
可能なパワーである。即ち、両磁性層2,3の保
磁力と温度との関係の概略を示した第4図におい
て、第1種のレーザーパワーはTL2付近、第2種
のレーザーパワーはTH3付近までデイスクの温度
を上昇できる。 第1種のレーザーパワーにより第2磁性層2と
第3磁性層3とは、第2磁性層2のキユリー点付
近まで昇温するが、第3磁性層3はこの温度でビ
ツトが安定に存在する保磁力を有しているのでバ
イアス磁界を適正に設定しておくことにより、第
2図bに示すどちらかの磁化状態からも、第2図
cの様なビツトが形成される(第1種の予備記
録)。なお、第1磁性層1も、第2磁性層2との
交換結合により図のような磁化状態となるのであ
る。 ここで、バイアス磁界を適正に設定するとは、
次のような意味である。 第1種の予備記録では第3磁性層3の磁化の向
きに対して安定な向きに(ここでは反対方向に)
第2磁性層2の磁化が配列する力(交換力)を受
けるので、本来はバイアス磁界は必要でない。し
かし、バイアス磁界は後述する第2種のレーザー
パワーの予備記録では第3磁性層3の磁化反転を
補助する向き(第1種の予備記録を妨げる向き)
に設定される。そして、このバイアス磁界は、第
1種、第2種どちらのレーザーパワーの予備記録
でも、大きさ、方向を同じ状態に設定しておくこ
とが好ましい。 かかる観点からバイアス磁界の設定は次記に示
す原理により第2種のレーザーパワーの予備記録
に必要な最小限の大きさに設定しておくことが好
ましく、これを考慮した設定が前で言う適正な設
定である。 一方、第2種のレーザーパワーにより、第3磁
性層3のキユリー点近くまでデイスクを昇温させ
ると、上記のように設定されたバイアス磁界によ
り第3磁性層3の磁化の向きが反転する。続いて
第2磁性層2と第1磁性層1の磁化も第3磁性層
3に対して安定な向きに(ここでは反対方向に)
配列する。即ち、第2図bのどちらの磁化状態か
らも第2図dのようなビツトが形成される(第2
種の予備記録)。 このように、バイアス磁界と、信号に応じて変
わる第1種及び第2種のレーザーパワーとによつ
て、光磁気デイスクの各箇所は第2図cかdの状
態に予備記録されることになる。 次に光磁気デイスク35を回転させ、予備記録
のビツト(c)、(d)が磁界発生部34を再び通過する
と、磁界発生部34の磁界は前述したように第2
磁性層2と第3磁性層3の保磁力の間に設定され
ているので、記録ビツト(c)は、変化が起こらずに
(e)の状態である(最終的な記録状態)。一方、記
録ビツト(d)は第3磁性層3が磁化反転を起こして
(f)の状態になる(もう一つの最終的な記録状態)。 (f)の記録ビツトの状態が安定に存在する為に
は、前記したように σw12/2Ms1h1>HL1 σw23/2Ms3h3<HL3 となつていることが必要である。これは次のよう
な理由による。 σw12/2Ms1h1は第1磁性層に働く交換力の強
さを示す。つまりσw12/2Ms1h1の大きさの磁界
で第1磁性層の磁化の向きを、第2磁性層の磁化
の向きに対して安定な方向へ(この場合は同じ方
向に)向けようとする。そこで第1磁性層の磁化
が常に第2磁性層の向きに対して安定な方向(こ
の場合は同じ方向に)に向いている為には、第1
磁性層の保磁力HL1が、この交換力より小さけれ
ばよい。つまりσw12/2Ms1h1>HL1であればよ
い。 またσw23/2Ms3h3は第3磁性層に働く交換力
の強さを示す。つまりσw23/2Ms3h3の大きさの
磁界で第3磁性層の磁化の向きを第2磁性層の磁
化の向きに対して安定な方向へ(この場合は同じ
方向へ)向けようとする。そこで第3磁性層がこ
の磁界に対して磁化が反転しない為には(第2図
f)の記録ビツトが安定に存在する為には)、第
3磁性層の保磁力をHL3としてσw23/2Ms3h3
HL3であればよい、 本発明の記録方法では、記録ビツトの状態(e)と
(f)は、記録時のレーザーのパワーで制御され、記
録前の状態には依存しないので、重ね書き(オー
バーライト)が可能である。記録ビツト(e)と(f)
は、再生様のレーザービームを照射し、再生光を
記録信号再生器33で処理することにより、再生
できる。再生信号の大きさ(変調度)は主として
第1磁性層の光磁気効果に依存する。このこと
と、本発明の記録方法において使用される3つの
磁性層を有する媒体の、再生光が入射する第1磁
性層1にはキユリー温度の高い材料(即ち、光磁
気効果の大きな材料)を使用できることとから、
本発明では再生信号の大きい(変調度の大きい)
記録が可能となる。 実施例 1 4元のターゲツト源を備えたスパツタ装置内
に、プリグルーブ、プリフオーマツト信号の刻ま
れたポリカーボネート製のデイスク状基板を、タ
ーゲツトとの間の距離10cmの間隔にセツトし、回
転させた。 アルゴン中で、第1のターゲツトより、スパツ
タ速度100Å/min、スパツタ圧5×10-3Torrで
ZnSを保護層として800Åの厚さに設けた。 次にアルゴン中で、第2のターゲツトよりスパ
ツタ速度100Å/min、スパツタ圧5×10-3Torr
でGdFeCo合金をスパツタし、膜厚400Å、TH1
約350℃のGd20Fe56Co24の第1磁性層を形成し
た。この第1磁性層自身のHL1は約500 Oe以下で
あり、副格子磁化は遷移金属の方が大きかつた。 次に同様な条件で、第3のターゲツトより
TbFe合金をスパツタし、膜厚200Å、TL2=約
140℃のTb18Fe82と第2磁性層を形成した。この
第2磁性層自身のHH2は約10000 Oe以上であり、
副格子磁化は遷移金属の方が大きかつた。 次に同様な条件で第4のターゲツトより
GdTbFeCo合金をスパツタし、膜厚300Å、TH3
二約210℃のGd13Tb13Fe69.5Co4.5の第3磁性層を
形成した。この第3磁性層自身のHL3は約500〜
15000eであり、副格子磁化は希土類金属の方が大
きかつた。 次に同条件で第1のターゲツトより、ZnSをス
パツタし、保護層として2000Åの厚さのZnS層を
設けた。 次に膜形成を終えた上記の基板を、ホツトメル
ト接着剤を用いて、ポリカーボネートの貼り合わ
せ用基板と貼り合わせ光磁気デイスクを作成し
た。この光磁気デイスクを記録再生装置にセツト
し、2KOeの磁界発生部を、線速度約7m/sec
で通過させつつ、約1μmに集光した。830nmの
波長のレーザービームを50%のデユーテイで2M
Hzで変調させながら、4mWと8mWの2値のレ
ーザーパワーで記録を行なつた。バイアス磁界は
150 Oeであつた。その後1mWのレーザービー
ムを照射して再生を行なつたところ、2値の信号
の再生ができた。 次に、上記と同様の実験を、全面記録された後
の光磁気デイスクについて行なつた。この結果前
に記録された信号成分は検出されず、オーバーラ
イトが可能であることが確認された。 実施例2と比較例 実施例1の光磁気デイスクと、保護層、磁性層
各層の膜厚および保磁力の大きさに関しては代え
ることなく、3つの磁性層の組み合わせに関して
は、各磁性層の遷移金属元素と希土類元素の割合
を変化させることによつて、表1に示すように代
えて、光磁気デイスクのサンプルを作製した。 各サンプルについて外部磁場を印加しながら各
磁性層の磁化が反転するときの印加磁界を調べ記
録ビツト(e)、(f)の安定性を調べた。 次に実施例1と同様の方法で記録の実験を行な
い4mWと8mWの2値の記録の状態を評価し
た。結果を表1に示す。 記録ビツトの安定性に関しては、外部磁界のな
い状態で(e)と(f)の状態が安定に存在できる場合
は、表1に○、そうでない場合は×で表わした。 記録の状態の評価は、4mWと8mWの2値で
記録したときに再生信号の確認できないものは×
印、確認はできるが良好でないものは△印、C/
N約40dB以上の良好な再生信号の得られるもの
は○印で示した。 表1の結果からも明らかなように安定な記録ビ
ツトを得て良好な記録を行なうためには第1、第
2磁性層の組成が共に補償組成よりも遷移金属に
富んだ(副格子磁化が遷移金属の方が大きい)も
のか、あるいは共に希土類元素に富んだ(副複格
子磁化が希土類元素の方が大きい)ものであり、
第3磁性層の組成が第1、2磁性に対して副格子
磁化の大きい元素が反対になつているもの(実施
例1、2)に限られていることがわかる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、所定の要件を満た
す三層構造の垂直磁化膜を有する光磁気記録媒体
を用い、記録時に、記録ヘツドと別位置に磁界発
生部を設け、2値レーザーパワーで記録すること
により、良好な重ね書き(オーバーライト)が可
能になつた。 また、本発明の記録法で用いる記録媒体の、主
に再生に利用される磁性層は、光磁気効果の大き
い材料から選び得るので、結果として本発明によ
り記録されたビツトは再生信号が大きいという利
点がある。。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは各々本発明で使用する光磁気媒
体の一例構成を示す図、第2図は、本発明の記録
法を実施中の、磁性層1,2,3の磁化の向きを
示す図、第3図は、記録・再生装置の概念図、第
4図は両磁性層2と第3磁性層3の保磁力と温度
との関係を示す概略図である。 B:プリグルーブ付の透光性基板、1,2,
3:磁性層、4,5:保護層、6:接着層、7:
貼り合わせ用基板、31:記録・再生用ヘツド、
32:記録信号発生器、33:記録信号再生器、
34:磁界発生部、35:光磁気デイスク。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 高いキユリー点TH1と低い保磁力HL1を有す
    る第1磁性層と、この第1磁性層に比べて相対的
    に低いキユリー点TL2と高い保磁力HH2を有する
    第2磁性層と、この第2磁性層に比べて相対的に
    高いキユリー点TH3と低い保磁力HL3を有する第
    3磁性層とからなる三層構造の垂直磁化膜を少な
    くとも基板上に有して成る光磁気記録媒体であつ
    て、上記3つの磁性層が次の条件(イ)〜(ハ)を満たし
    ていることを特徴とする光磁気記録媒体。 (イ) 第1磁性層と第2磁性層の磁壁エネルギーを
    σw12、第2磁性層と第3磁性層の磁壁エネル
    ギーをσw23とし、第1磁性層、第2磁性層、
    第3磁性層の膜厚を順にh1,h2,h3とし、これ
    らの層の飽和磁化の大きさを順にMs1,Ms2
    Ms3とすると σw12/2Ms1h1>HL1 σw23/2Ms3h3<HL3 (ロ) 各磁性層共に希土類元素と遷移金属元素との
    非晶質合金から成ること (ハ) 第1、第2磁性層は補償組成よりも遷移金属
    元素に富んだ組成であり且つ第3磁性層は補償
    組成よりも希土類元素に富んだ組成であるか、
    あるいは、第1、2磁性層は補償組成よりも希
    土類元素に富んだ組成であり且つ第3磁性層は
    補償組成よりも遷移金属元素に富んだ組成であ
    ること。 2 高いキユリー点TH1と低い保磁力HL1を有す
    る第1磁性層と、この第1磁性層に比べて相対的
    に低いキユリー点TL2と高い保磁力HH2を有する
    第2磁性層と、この第2磁性層に比べて相対的に
    高いキユリー点TH3と低い保磁力HL3を有する第
    3磁性層とからなる三層構造の垂直磁化膜を少な
    くとも基板上に有して成る光磁気記録媒体であつ
    て、上記3つの磁性層が次の条件(イ)〜(ハ)、すなわ
    ち、 (イ) 第1磁性層と第2磁性層の磁壁エネルギーを
    σw12、第2磁性層と第3磁性層の磁壁エネル
    ギーをσw23とし、第1磁性層、第2磁性層、
    第3磁性層の膜厚を順にh1,h2,h3とし、これ
    らの層の飽和磁化の大きさを順にMs1,Ms2
    Ms3とすると σw12/2Ms1h1>HL1 σw23/2Ms3h3〈HL3 (ロ) 各磁性層共に希土類元素と遷移金属元素との
    非晶質合金から成ること (ハ) 第1、2磁性層は補償組成よりも遷移金属元
    素に富んだ組成であり且つ3磁性層は補償組成
    よりも希土類元素に富んだ組成であるか、ある
    いは、第1、第2磁性層は補償組成よりも希土
    類元素に富んだ組成であり且つ第3磁性層は補
    償組成よりも遷移金属元素に富んだ組成である
    こと を満たしている光磁気記録媒体を使用して、次の
    二値の記録を行なうことを特徴とする記録方法。 (a) 該媒体に対して、記録用ヘツドと異なる場所
    で、保磁力HL3の第3磁性層を一方向に磁化さ
    せるのに充分で保磁力HH2の第2磁性層の磁化
    の向きを反転させることのない大きさの磁界B
    を加え、 (b) 次に、記録ヘツドにより、バイアス磁界を印
    加すると同時に低いキユリー点TL2付近まで該
    媒体が昇温するだけのレーザーパワーを照射す
    ることにより、第3磁性層の磁化の向きを変え
    ないまま第1磁性層と第2磁性層の磁化の向き
    を第3磁性層に対して安定な向きにそろえる第
    1種の予備記録か、バイアス磁界を印加すると
    同時に高いキユリー点TH3付近まで該媒体が昇
    温するだけのレーザーパワーを照射することに
    より、第3磁性層の磁化の向きを反転させて、
    同時に第1磁性層と第2磁性層とを共に第3磁
    性層に対して安定な向きに磁化する第2種の予
    備記録かを、信号に応じて実施し、 (c) 次に、該媒体を運動させて、予備記録された
    ビツトを前記磁界Bを通過させることにより、
    第1種の予備記録により形成されたビツトにつ
    いては、第1磁性層、第2磁性層、第3磁性層
    全て磁化の向きをそのまま変化させず、 第2種の予備記録により形成されたビツトにつ
    いては、第3磁性層の磁化の向きを前記磁界Bと
    同方向に反転させ、第1磁性層と第2磁性層の磁
    化の向きはそのまま変化させないとする、二値の
    記録。
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