JPH0541997A - 変性ヒトpai―2に特異的なモノクローナル抗体及びそれを使つた免疫学的pai―2測定系 - Google Patents

変性ヒトpai―2に特異的なモノクローナル抗体及びそれを使つた免疫学的pai―2測定系

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JPH0541997A
JPH0541997A JP22641591A JP22641591A JPH0541997A JP H0541997 A JPH0541997 A JP H0541997A JP 22641591 A JP22641591 A JP 22641591A JP 22641591 A JP22641591 A JP 22641591A JP H0541997 A JPH0541997 A JP H0541997A
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JP
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pai
antibody
modified
monoclonal antibody
cells
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JP22641591A
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Toshinobu Murakami
敏信 村上
Yataro Ichikawa
弥太郎 市川
Yoichi Sakata
洋一 坂田
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 総合的PAI―2が測定できる、変性PAI
―2に特異的なモノクローナル抗体およびそれを使った
測定系の提供。 【構成】 酸またはNaSCNで変性したPAI―2に
特異的なモノクローナル抗体、およびそれを用いたサン
ドイッチELISA。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変性したヒトプラスミ
ノーゲンアクチベータインヒビタ―2(以下、変性PA
I―2と呼ぶ)を選択的に認識するモノクローナル抗
体、該抗体を産生するハイブリドーマ、該抗体を用いた
PAI―2の測定法に関するものであり、これにより総
括的にPAI―2を評価することを可能とするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ヒトプラスミノーゲンアクチベータイン
ヒビタとしては、現在までに3種類が報告されている。
【0003】第1は、血液中の凝固・線溶系の因子であ
るプラスミノーゲンアクチベータインヒビタ―1(PA
I―1)である。PAI―1は、組織型プラスミノーゲ
ンアクチベータ(t―PA)およびウロキナーゼ(U
K)に対するインヒビタであり、近年、ガン細胞の組織
への浸潤にも関係していることが報告された。
【0004】第2は、PAI―2であり、PAI―1と
同様にUKと2本鎖t―PAを阻害する。詳しくは、後
で述べる。
【0005】第3は、プラスミノーゲンアクチベータイ
ンヒビタ―3(PAI―3)である。PAI―3は、す
でにプロテインCインヒビタ(PCI)として報告され
ているものと同一物質であった。
【0006】PAI―2は、妊婦の血漿・胎盤やU93
7株化細胞の培養上清において検出されており、分子量
は糖鎖をもつ60,000のものと、糖鎖のない48,
000の2つがある。両者ともプラスミノーゲンアクチ
ベータの阻害活性を有しており、アクチベータと複合体
を形成する。また、PAI―2のcDNA、genom
icDNAも解析されている。
【0007】しかし、PAI―2はヒト体内中での主な
作用についてはまだ確定していない。この原因として、
体内での存在形態がはっきりしていないことがあげられ
ると思われる。Tze-Chein Wun et. al. [Tze-Chein Wu
n and E. Reich, T.B.C., 262,No. 8,pp3646
−3653(1987)]によれば、PAI―2を含む
胎盤抽出溶液をゲル濾過後、UKとの複合体形成により
PAI―2の分子量分布を調べると、分子量104 〜1
5 までの範囲に広く分布していた。また、一部のPA
I―2は、ヴィトロネクチン(Vitronectin )との複合
体として体内に存在しているとの報告もある[Klaus-P.
Radtke et. al., Boil. Chem. Hoppe-Seyler, 371
pp1119−1127,(1990)]。これらの事実
よりPAI―2は、体内で多様な形態で存在している可
能性がある。
【0008】PAI―2に対するモノクローナル抗体と
PAI―2測定キットについては、Biopool-Interhaema
tol Inc.により市販されているものが有名である。この
抗体は、分子量48,000と60,000のPAI―
2両者と反応し、PAI―2測定キットも、この両者の
濃度を測定している。しかし、体内で多様な存在形態を
している可能性のある全てのPAI―2を測定している
かは定かでない。
【0009】この多様な存在形態をしている可能性のあ
る全てのPAI―2を全て等しく測定できれば、基礎医
学・臨床医学の領域において非常に重要な意味を持つと
考えられる。
【0010】
【発明の目的】本発明者は、変性剤でPAI―2を処理
することでその存在形態が一様化する可能性があること
[Tze-Chein Wun et. al., J.B.C.,262,No. 8,pp
3646−3653(1987)]に着目し、変性PA
I―2を免疫学的に測定できる系を創作する目的で研究
を重ねた。その結果、変性PAI―2に対するモノクロ
ーナル抗体を創製し、そのモノクローナル抗体を用いる
ことにより、PAI―2を簡便・正確に測定できる系を
見い出し本発明を完成するに至った。
【0011】
【発明の構成】すなわち、本発明は、酸またはNaSC
Nで変性されたヒトPAI―2すなわち変性PAI―2
に対して結合するモノクローナル抗体、該抗体を産生す
るハイブリドーマおよび該抗体を標識抗体および不溶性
担体結合抗体の少なくとも、いずれか一方に用いたPA
I―2のサンドイッチ法免疫学的測定キットである。
【0012】以下、本発明のモノクローナル抗体を産生
するハイブリドーマの製造法についてさらに詳しく述べ
る。
【0013】(A)抗原の単離・精製 抗原およびスクリーニングに用いる変性PAI―2は、
Tze-Chein Wun らの方法を修飾して、ヒト胎盤より精製
した。まず、ヒト胎盤を洗浄した後、生理食塩水を加
え、ブレンダーで粉砕した。これを、27,000×g
で45分間遠心した。その上清に、終濃度70%になる
ように硫酸アンモニウムを加え、4℃で2時間かき混ぜ
た。その後16,300×gで60分間遠心した。その
沈殿物を10mM NaPO4 (pH6.8)に溶解
し、同一バッファーに対して十分に透析して、CM−5
2イオン交換セルロースにかけた。そのカラムの素通り
に、再度、終濃度70%になるように硫酸アンモニウム
を加え、4℃で2時間かき混ぜた。16,300×gで
60分間遠心した後、沈殿物を25mM Tris・H
Cl(pH8.0)に溶解し、同一バッファーに対して
十分に透析した。この溶液に、終濃度0.1Mになるよ
うに粉末ジチオスライトール(DTT)を加え、37℃
で45分間還元処理を行った。これを、0.05%β―
メルカプトエタノール/20mM Tris・HCl
(pH8.0)で3倍に希釈した後、遠心(35,00
0×g、60分間)した。その上清を0.05%β―メ
ルカプトエタノール/20mM Tris・HCl(p
H8.0)で平衡化したDEAE―Sepharose CL−6
Bにかけた後、NaClの濃度勾配により、カラムから
PAI―2を溶出した。このPAI―2を0.01%
Tween 80/TBS(pH7.4)に透析後、抗
PAI―2抗体の結合したSepharose 4Bにかけた後、
3M NaSCNでカラムより変性溶出した。この溶出
したPAI―2を0.01% Tween 80/TB
S(pH7.4)または0.01% Tween80/
PBS(pH7.4)に十分透析した。この透析後のP
AI―2を変性PAI―2サンプルとして、マウスの免
疫やハイブリドーマのスクリーニングに使用した。
【0014】(B)変性PAI―2による哺乳動物の免
疫:免疫に使用する動物としては特に制限はなく、各種
の哺乳動物、例えば、マウス、ラット、モルモット、ウ
サギ、ヒツジ、ヤギ、イヌ、ネコ等を使用することがで
きるが、取扱の容易さ等の理由から一般に雌Balb/
cマウスが用いられるが、他の系(strains )のマウス
を使用することもできる。その際、免疫計画および免疫
に用いる変性PAI―2の濃度は十分な量の抗原刺激を
受けたリンパ球が形成されるよう選ばれるべきである。
例えばマウスに少量の変性PAI―2である間隔で腹腔
に数回免疫の後、さらに数回静脈に投与して抗体力価を
上げる。より具体的には、例えばマウスに50μgの変
性PAI―2を2週間間隔で腹腔に3回免疫した後、さ
らに30μgを静脈内に投与する。
【0015】最終免疫の数日後に融合のために、免疫し
た動物から抗体産生細胞、例えば、リンパ球、好ましく
は脾臓細胞を取り出す。以下、抗体産生細胞として脾臓
細胞を用いた場合について説明するが、脾臓細胞以外の
抗体産生細胞も同様に細胞融合に使用しうることを理解
すべきである。
【0016】(C)細胞融合:脾臓を無菌的に取り出
し、それから単細胞懸濁液を調製する。それらの脾臓細
胞を適当な細胞ラインからの骨髄腫細胞と適当な融合促
進剤の使用下に融合媒体中で細胞融合させる。融合に用
いる骨髄腫細胞はそのような哺乳動物からのものでもよ
いが、一般には、免疫に用いた動物と同じ種の動物に由
来するものの方が好適である。融合させる時の脾臓細胞
対骨髄腫細胞の好ましい混合比率は一般に約20:1〜
約2:1、好ましくは10:1〜2:1の範囲である。
約108 個の脾臓細胞について通常、0.5〜1.5ml
の融合媒体の使用が適当である。融合媒体としては、3
0〜70%の濃度で融合促進剤を含んだ生理食塩水、生
理食塩水緩衝溶液、無血清培地等の使用が適当である。
【0017】細胞融合に用いる骨髄腫細胞は多く知られ
ているが、後記実施例ではP3―X63―Ag8―U1
細胞(以下P3―U1と略記する)[Yelton, E. E. et
al., Current Topics in Microbiology and Immunolog
y,81,1(1978)参照]を用いた。これは、8―
アザグアニン耐性の細胞ラインであり、酵素ヒポキサン
チン―グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼが欠
失しており、それゆえにHAT(ヒポキサンチン、アミ
ノブテリン、チミジン)培地中では生存することができ
ない。また、この細胞ラインは、それ自体抗体を分泌し
ない、いわゆる非分泌型であるので、本発明が目的とす
るハイブリドーマの製造に適している。しかし、他の骨
髄腫細胞、例えばP3―NS1―1―Ag4―1、NS
1―Ag4/1、P3―X63―Ag8、(MPC11
―45,6.TG1.7)、SP2/0―Ag14、F
O、X―63―Ag8―6.5.3、210.RCY
3.Ag1.2.3、S194/5XXO.BU.1、
SKO―007、GM15006TG―A12等も使用
可能である。
【0018】好ましい融合促進剤としては例えば平均分
子量が1,000〜4,000のポリエチレングリコー
ルを有利に使用できるが、この分野で知られている他の
融合促進剤、例えばセンダイウイルス等を使用すること
もできる。後記実施例では平均分子量1,540のポリ
エチレングリコールを用いた。
【0019】(D)融合した細胞の選択:別の容器内
(例えばマイクロタイタープレート)で未融合の脾臓細
胞、未融合の骨髄腫細胞および融合した細胞の混合物
を、未融合の骨髄腫細胞が生存できない選択培地で希釈
し、未融合の細胞を死滅させるのに十分な時間(約1週
間)培養する。培地は未融合の骨髄腫細胞が生存できな
いもの(例えば前記HAT培地)が使用される。この選
択培地中では未融合の骨髄腫細胞は死滅する。また、未
融合の脾臓細胞は非腫瘍性細胞なのである一定期間後
(約1週間後)死滅する。これらに対して融合した細胞
は骨髄腫の親細胞の腫瘍性と親脾臓細胞の性質をあわせ
持つために選択培地中で生存できる。
【0020】(E)各容器中の変性PAI―2に対する
抗体の確認:かくしてハイブリドーマ細胞が検出された
後、その培養上清を採取し、変性PAI―2に対する抗
体について酵素免疫定量法(Enzyme Linked Immuno Sor
bentAssay)[例えば、Schuurs, A. H. W. M. and van
Weemen, B. K.: Clin. Chim. Acta, 81,1―40
(1977)参照]により確認した。
【0021】(F)目的の変性PAI―2に対するモノ
クローナル抗体を産生するハイブリドーマのクローン
化:目的の抗体を産生するハイブリドーマを適当な方法
(例えば限界希釈法)でクローン化する。
【0022】(G)本発明のモノクローナル抗体の調
製:ハイブリドーマの産生するモノクローナル抗体は、
クローンをBalb/Cマウス腹腔内で増殖させ、その
腹水から、Protein A―Sepharose 4Bを用いてモノク
ローナル抗体を精製する。その精製方法は以下の通りに
行う。腹水5mlにAバッファー(3M NaCl/1.
5Mグリシン(pH8.9))を5mlまぜ、3,000
rpm 、5分間遠心する。その上清をAバッファーで平衡
化したProtein A―Sepharose 4B(5ml)にゆっくり
とかける。その後、Aバッファーで十分洗浄し、Bバッ
ファー(0.1Mクrン酸(pH3.0))でモノクロ
ーナル抗体を溶出する。溶出されたモノクローナル抗体
は、すぐに3M Tris・HClでpH7にした後、
10mMリン酸ナトリウム/0.15M塩化ナトリウム
(pH7.4)に十分透析して、モノクローナル抗体を
精製する。
【0023】本発明のモノクローナル抗体を用いれば、
いわゆる“サンドイッチ法”により、アッセイ試料中の
PAI―2を直接かつ正確に免疫学的に定量し得ること
が可能である。
【0024】一般に抗原の2つの異なった部位に結合す
る抗体を使って抗原の有無またはその量を測定する方法
は、“サンドイッチ法”と呼ばれ、例えばワイド(Wid
e)の「放射線免疫検定法(Radioimunoassay Methods
)」199−206(1970)に記載されている。
【0025】本発明の免疫学的測定方法は、使用する2
種の抗体(一次抗体、二次抗体)として、変性PAI―
2の異なる抗原認識部位を特異的に認識し、結合する抗
変性PAI―2抗体を使用するものである。かくして本
発明によれば、試薬の品質差がなく、恒常的に精度よく
溶液状態の(例えば血漿中の)PAI―2を測定するこ
とが可能となる。また、多様な存在形態をしていると思
われるPAI―2を変性剤で処理することで一様化し、
その変性PAI―2を測定することにより、正確にかつ
短時間にPAI―2を測定し得る方法が提供される。
【0026】一次抗体の不溶性担体への固定はそれ自体
既知の方法で行うことができ、例えば、一次抗体溶液と
不溶性担体とを接触させ、放置することにより、物理的
に吸着させる方法、あるいは、抗体を構成するアミノ酸
のカルボキシル基、アミノ基、水酸基等の官能基と不溶
性担体とを化学的に結合させる方法により行うことがで
きる。このように一次抗体が固定された担体は、好まし
くは二次抗体または測定しようとする検体試料との非特
異的結合を避けるために適当な物質(例えば牛血清アル
ブミン)で不溶性担体の表面を被覆する。一次抗体を固
定するために使用される不溶性担体としては、例えばポ
リスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス
テル、ポリアクリロニトリル、弗素樹脂、ニトロセルロ
ース、架橋デキストラン、ポリサッカライド、アガロー
スなどの高分子物質、また不溶性担体の形状としては、
例えばトレイ状、球状、繊維状、粒状、ビース状、棒
状、盤状、容器状、セル状、試験管状などの種々の形状
であることができ、具体的にはプラスチック容器、プラ
スチックビーズ、ガラスビーズ、金属粒子等が挙げられ
る。
【0027】一方、二次抗体は放射性物質、酵素または
蛍光物質で標識される。放射性物質としては例えば 125
I、 131I、14C、 3Hなどが挙げられ、酵素としては
例えば、アルカリ性フォスファターゼ、パーオキシダー
ゼ、β―D―ガラクトシダーゼなどが包含され、また蛍
光物質としてはフルオレッセインイソチオシアネート、
テトラメチルローダミンイソチオシアネートなどを例示
することができるが、これらは単なる例示にすぎず、免
疫学的特定方法に使用されているものであれば、他の標
識物質も使用できる。これらの標識物質の二次抗体への
結合はそれ自体既知の方法、例えば、G. S. David; Bio
chem. Biophys.Res. Commun.,48,464―471
(1972)、今川等、Anal. Lett.,16,1509―
1523(1983)および西岡等、Cancer Res.,
,162―166(1972)などの文献に記載の方
法によって行うことができる。
【0028】以上に述べた固定された一次抗体および標
識された二次抗体は、PAI―2の測定を使用とする検
体試料と接触させる。接触の方法としては、固定された
一次抗体と検体試料とを先ず接触させ、次いで標識され
た二次抗体と接触させる2段階法、または一次抗体に検
体と二次抗体とを同時的に接触させる1段階法のいずれ
の方法を用いることもできるが、後者の1段階法の方が
短時間でかつ簡便にPAI―2を測定することができる
ので有利である。
【0029】2段階法においては、先ず、固定された一
次抗体を検体試料と一定の時間および温度で接触させ反
応させる。この間に固定化一次抗体と検体試料中の変性
PAI―2が結合する。次いで適当な洗浄液で洗った
後、標識された二次抗体を含む溶液(例えば水溶液)と
一定の時間および温度で接触させ二次抗体と反応させ
る。これを適当な洗浄液で洗い、次いで不溶性担体上に
存在する二次抗体に標識された標識物質の量を測定す
る。かくしてその値を、既知濃度の変性PAI―2を含
む検体試料を用いて作成した検量線と対比することによ
り、検体試料中のPAI―2の量を決定することができ
る。
【0030】また、1段階法においては、固定された一
次抗体を検体試料と標識された二次抗体と同時に、好ま
しくは、検体試料と標識された二次抗体の混合物と、一
定時間および一定温度で接触させ反応させる。次いで適
当な洗浄液で洗った後、不溶性担体上に存在する二次抗
体に標識された標識物質の量を上記と同様に測定するこ
とにより、検体試料中のPAI―2の量を決定すること
ができる。
【0031】以上に述べた方法によれば、検体試料中の
PAI―2を再現性をもって精度よく簡便に測定するこ
とができ、この方法で測定できる検体試料としては、ヒ
ト血漿、ヒト血清、細胞培養上清等が挙げられる。ま
た、上記の方法を実施するに際し、本発明によれば前述
した一次抗体が固定された不溶性担体と前述した標識さ
れた二次抗体とからなる試薬系が提供される。この試料
系は、能率よくかつ簡便に利用できるようにするため
に、これら抗体以外に種々の補助剤を含めてキットを形
成することができる。かかる補助剤としては、例えば固
体状の二次抗体を溶解させるための溶解剤、不溶化担体
を洗浄するために使用される洗浄剤、抗体の標識物質と
して酵素を使用した場合に酵素活性を測定するための基
質、その反応停止剤などの免疫学的測定試薬のキットと
して通常使用されるものが挙げられる。以下、例を掲げ
て本発明をさらに具体的に説明する。
【0032】
【実施例1】 抗原の単離・精製 抗原およびスクリーニングに用いる変性PAI―2は、
Tze-Chein Wun らの方法を修飾して、ヒト胎盤より精製
した。まず、ヒト胎盤を洗浄した後、生理食塩水を加
え、ブレンダーで粉砕した。これを27,000×gで
45分間遠心した。その上清に、終濃度70%になるよ
うに硫酸アンモニウムを加え、4℃で2時間かき混ぜ
た。その後、16,300×gで60分間遠心した。そ
の沈殿物を10mM NaPO4 (pH6.8)に溶解
し、同一バッファーに対して十分に透析して、CM―5
2イオン交換セルロースにかけた。そのカラムの素通り
に、再度、終濃度70%になるように硫酸アンモニウム
を加え、4℃で2時間かき混ぜた。16,300×gで
60分間遠心した後、沈殿物を25mM Tris・H
Cl(pH8.0)に溶解し、同一バッファーに対して
十分透析した。この溶液に、終濃度0.1Mになるよう
に粉末ジチオスライトール(DTT)を加え、37℃で
45分間還元処理を行った。これを0.05%β―メル
カプトエタノール/20mM Tris・HCl(pH
8.0)で3倍に希釈した後、遠心(35,000×
g、60分間)した。その上清を0.05%β―メルカ
プトエタノール/20mM Tris・HCl(pH
8.0)で平衡化したDEAE―Sepharpse CL―6B
にかけた後、NaClの濃度勾配により、カラムからP
AI―2を溶出した。このPAI―2を0.01% T
ween80/TBS(pH7.4)に透析後、抗PA
I―2抗体の結合したSepharose 4Bにかけた後、3M
NaSCNでカラムより変性溶出した。この溶出したP
AI―2を0.01%Tween80/TBS(pH
7.4)または0.01%Tween80/PBS(p
H7.4)に十分透析した。この透析後のPAI―2を
変性PAI―2サンプルとして、マウスの免疫やハイブ
リドーマのスクリーニングに使用した。
【0033】
【実施例2】 モノクローナル抗体の取得 実施例1で精製した変性PAI―2を雌のBalb/C
マウス(4週齢)8匹に対して14日間隔で5回免疫し
た。初回の免疫は0.01%Tween80/PBS
(pH7.4)に溶解した30μgの変性PAI―2を
当量のフロイントの完全アジュバント(Freund's Compl
ete adjuvant)と混合し、そのエマルジョンを腹腔内に
投与した(0.5ml/head)。2〜4回目は、30μg
の変性PAI―2をフロイントの不完全アジュバント
(Freund's incomplete adjuvant)と混合し、同じく腹
腔内投与した。最終免疫は、10μgを0.01%Tw
een80/PBS(pH7.4)溶液50μlに溶解
しマウス尾静脈から投与した。最終免疫の4日後に免疫
したマウスの脾臓細胞を調製し、細胞融合に用いた。
【0034】免疫したマウスの脾臓細胞と、同系マウス
の骨髄腫細胞(P3U1)を約2:1〜約15:1の割
合で混合し、50%ポリエチレングリコール1540を
融合促進剤としてKohlerとMilsteinの方法に従い細胞融
合を行った。融合後の細胞は、1×106 cell/mlの細
胞濃度となるように10%FCS・RPMI―1640
培地に懸濁し、96wells マイクロプレートに1ウエル
当り100μlずつ分注した。
【0035】融合細胞は、CO2 インキュベーター(5
%CO2,37℃)中で培養し、ヒポキサンチン;アミ
ノプテリン;チミジンを含む培地(HAT培地)で培地
交換を行い、HAT培地中で増殖させて、脾臓細胞と、
骨髄腫細胞からなるハイブリドーマのスクリーニングを
行った。
【0036】ハイブリドーマの培養上清中の抗体の検出
は、変性PAI―2をコーティングしたマイクロタイタ
ープレートを用い、二重抗体法によるELISAにより
行った。第2抗体には、西洋ワサビペルオキシダーゼ
(以下HRPと略す)標識ヤギ抗マウスIgG抗体を用
いた。
【0037】この方法で陽性を示したウエルのハイブリ
ドーマについて限界希釈法によるクローニングを2回繰
り返して行い、4個のクローンを得た。このクローンか
ら産生されるモノクローナル抗体を、JTI2―1,J
TI2―7,JTI2―16,JTI2―22と命名し
た。
【0038】得られたクローンは、90%FCS―10
%DMSOに懸濁させ液体窒素中保存した。クローンの
産生するモノクローナル抗体は、クローンをBalb/
Cマウス腹腔内で増殖させ、その腹水からプロテインA
―Sepharose 4Bカラムを用いて精製した。
【0039】
【実施例3】 モノクローナル抗体の免疫グロブリンク
ラス 4種のモノクローナル抗体(JTI2―1,JTI2―
7,JTI2―16,JTI2―22)の免疫グロブリ
ンクラスを、マウスモノクローナルタイピングキット
(The BINDING SITE Ltd. )で決定した。結果は表1に
示した。
【0040】
【表1】
【0041】
【実施例4】 変性PAI―2との結合能 得られた4種のモノクローナル抗体の変性PAI―2へ
の結合能を、抗原固定化エンザイムイムノアッセイ法を
用いて検定した。
【0042】変性PAI―2を1μg/mlに0.15M
NaCl/50mM Tris・HCl(pH7.
4)で希釈し、ポリスチレンプラスチックウエルに10
0μl/wellで加え、4℃で一晩静置してコーティング
した。PAI―2溶液をすて、1%牛血清アルブミン
(以下、BSAと略す)/0.15M NaCl/50
mM Tris・HCl(pH7.4)を170μl/
wellで加え、37℃で2時間静置してブロッキングし
た。洗浄液(0.05%Tween20/0.5%Na
Cl/20mM Tris・HCl(pH7.4))1
70μl/wellで3回洗浄した後、抗体(JTI2―
1,JTI2―7,JTI2―16,JTI2―22)
を、250ng/ml〜1,000ng/mlに0.1%BSA
/洗浄液で希釈し100μl/wellで加え、37℃で2
時間反応させた。洗浄液で3回洗浄後、HRP標識ヤギ
抗マウスIgG抗体を100μl/wellで加え、37℃
で時間反応させた。洗浄液で4回洗浄後、ペルオキシダ
ーゼ基質溶液を加え、室温で30分間反応し、415n
mの吸光度を測定した。結果を図1に示した。
【0043】図1より、4種のモノクローナル抗体は、
抗体濃度に比例して、変性PAI―2との結合量も増加
していた。このことより、結合力の強弱はあるものの、
4種のモノクローナル抗体は、変性PAI―2に結合し
た。
【0044】
【実施例5】 PAI―2の変性操作と変性PAI―2
測定系 今回得られた変性PAI―2に対するモノクローナル抗
体を使った免疫学的測定系に、未変性および変性PAI
―2をかけ、測定できるかを確めた。
【0045】変性PAI―2測定系としては、1次抗体
としてJTI2―22、二次抗体としてJTI2―7を
使った。また、未変性PAI―2サンプルとしては、P
AI―2を産生するU937株化細胞の培養上清(約2
00〜300ng/mlPAI―2を含有)を使用した。
【0046】PAI―2の変性操作としては、免疫学的
測定系に影響が少なく、操作性の簡単な次の2つの方法
を使った。
【0047】第1の方法は、NaSCNを使った。10
0μl未変性PAI―2サンプルに終濃度1Mになるよ
うにNaSCNを加え、37℃で30分間変性させた。
その後、400μlにして、PAI―2測定系にのせ
た。
【0048】第2の方法は、酸を使った。100μl未
変性PAI―2サンプルに100μlの0.1M HC
lを加え、4℃で30分間変性させた。それに100μ
l、0.1M NaOHと100μl、0.15M N
aCl/1M Tris・HCl(pH7.8)を加
え、中和した後PAI―2測定系にのせた。
【0049】このように変性させたPAI―2サンプル
を、下記の方法で測定系にのせた。
【0050】1次抗体JTI2―22を、0.1M N
aHCO3 (pH9.5)で10μg/mlに希釈し、9
6well immunoplateに100μl/wellでのせ、4℃で
一晩静置してコーティングした。抗体溶液をすて、1%
BSA/0.1M NaHCO3 (pH9.5)を17
0μl/wellでのせ、37℃,2時間静置してブロッキ
ングした。その後、洗浄液(0.05%Tween20
/0.5M NaCl/20mM Tris・HCl
(pH7.4))170μl/wellで3回洗浄する。こ
こに、未変性および変性PAI―2を4倍、8倍、16
倍希釈して、100μl/wellでのせ、37℃で2時間
反応させた。その後、洗浄液170μl/wellで3回洗
浄した。2次抗体HRP標識化JTI2―7を、0.1
%BSAと500U/mlトラシロールを加えた洗浄液で
希釈し、100μl/wellでのせ37℃,2時間反応さ
せた。洗浄液170μl/wellで4回洗浄後、HRPの
発色基質液を100μl/wellでのせ、室温で1時間発
色後、415nmの吸光度を測定した。結果は図2に示
す。
【0051】このグラフより、上記の変性PAI―2測
定系は、未変性PAI―2をほとんど測定せず、酸また
はNaSCNで変性したPAI―2に特異的に反応し
た。また、NaSCN処理より、酸処理のほうが感度が
上がることが判った。
【0052】
【実施例6】 Bio pool社,PAI―2測定キットとの
比較 本特許記載のPAI―2測定系と市販されているBio po
ol社のPAI―2測定キット(“Tint Elize”(商標)
PAI―2)との比較を、PAI―2を含んでいる妊婦
の母体血(24検体)について行った。
【0053】本特許記載のPAI―2測定系は次のよう
に行った。
【0054】1次抗体JTI2―22を、0.1M N
aHCO3 (pH9.5)で10μg/mlに希釈し、9
6wellイムノプレートに100μl/wellでのせ、4℃
で一晩静置してコーティングした。抗体溶液をすて、1
%BSA/0.1M NaHCO3 (pH9.5)を1
70μl/wellでのせ、37℃,2時間静置してブロッ
キングした。その後、洗浄液(0.05%Tween2
0/0.5M NaCl/20mMTris・HCl
(pH7.4))170μl/wellで3回洗浄する。そ
こに検体サンプルおよび検量線用PAI―2を酸処理し
て100μl/wellでのせた。ただし、酸処理はエンザ
イムイムノアッセイの直前に次のように行った。サンプ
ル100μlまたはPAI―2貧血清に検量線用PAI
―2を終濃度0,50,100,200,400,80
0ng/mlで加えたもの100μlに、100μl、0.
1M HClを加え、よく混ぜた後4℃で30分間変性
させる。その後、100μl、0.1M NaOHと1
00μl、0.15M Tris・HCl(pH7.
8)を加え中和し、測定サンプルとした。このサンプル
をプレートにのせた後、37℃で2時間反応させた。そ
の後、洗浄液170μl/wellで3回洗浄した。2次抗
体HRP標識化JTI2―7を、0.1%BSAと50
0U/mlトラシロールを加えた洗浄液で希釈し、100
μl/wellでのせ37℃,2時間反応させた。洗浄液1
70μl/wellで4回洗浄後、HRPの発色基質液を1
00μl/wellでのせ、室温で1時間発色後、415n
mの吸光度を測定した。その検量線用PAI―2サンプ
ルの吸光度より、検量線を描き、その検量線より検体中
のPAI―2量を算定した。
【0055】また、Bio pool社のPAI―2測定キット
TintElize,PAI―2にも、同一の検体をかけた。た
だし、この場合の検体は酸処理等の変性操作は行ってい
ない。
【0056】この両PAI―2測定系より得られたPA
I―2値の相関関係を図3に示す。
【0057】この図において、両測定系が同一のPAI
―2濃度を示した場合、点は図中に示した直線上にく
る。しかし、全ての点はこの直線より下に存在すること
より、本特許記載のPAI―2測定系は、Bio pool社の
キットより高濃度のPAI―2を検出した。これより、
本測定は、Bio pool社キットが測定不可能な形態をした
PAI―2をも測定していると考えられた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抗体の、変性PAI―2への結合特性
を示す図である。
【図2】本発明の測定キットを用いた、変性PAI―2
と未変性PAI―2の測定結果を示す図である。
【図3】本発明の測定キットと従来の測定キットとの差
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12N 5/20 15/06 (C12P 21/08 C12R 1:91)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトプラスミノーゲンアクチベータイン
    ヒビタ―2(PAI―2)を酸またはNaSCNで変性
    させることにより得られる変性PAI―2を特異的に認
    識し、未変性なPAI―2は認識しないモノクローナル
    抗体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモノクローナル抗体を産
    生するハイブリドーマ。
  3. 【請求項3】 サンドイッチ法による免疫学的測定キッ
    トにおいて、不溶性担体に結合した抗体と標識抗体との
    いずれか一方が請求項1記載のモノクローナル抗体の一
    種であることを特徴とするヒトプラスミノーゲンアクチ
    ベータインヒビタ―2の免疫学的測定のためのキット。
JP22641591A 1991-08-13 1991-08-13 変性ヒトpai―2に特異的なモノクローナル抗体及びそれを使つた免疫学的pai―2測定系 Pending JPH0541997A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000097939A (ja) * 1998-07-22 2000-04-07 Santen Pharmaceut Co Ltd 検査方法及び診断キット

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