JPH0541862B2 - - Google Patents

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JPH0541862B2
JPH0541862B2 JP8689684A JP8689684A JPH0541862B2 JP H0541862 B2 JPH0541862 B2 JP H0541862B2 JP 8689684 A JP8689684 A JP 8689684A JP 8689684 A JP8689684 A JP 8689684A JP H0541862 B2 JPH0541862 B2 JP H0541862B2
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JP
Japan
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range
ranges
shift
gear
line
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JP8689684A
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JPS60231050A (ja
Inventor
Toshuki Kikuchi
Toshihiro Matsuoka
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPS60231050A publication Critical patent/JPS60231050A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は自動車用の自動変速機、特に電子制御
式自動変速機における油圧制御装置に関する。 (従来技術) エンジン出力軸にトルクコンバータを介して変
速歯車機構を連結して、該変速歯車機構の動力伝
達経路を切換えることにより、自動車の運転状態
及び手動操作に応じて最適の変速段を得るように
した自動変速機、特に電子制御式の自動変速機に
は、変速制御手段として、上記変速歯車機構の動
力伝達経路を切換える複数の摩擦要素と、これら
の摩擦要素を作動させる油圧アクチユエータと、
該アクチユエータに対して油圧を給排する複数の
シフトバルブを含む油圧制御回路と、上記各シフ
トバルブを作動させて油圧の供給通路を切換える
複数の電磁手段とが備えられる。そして、この電
磁手段により運転状態に応じて上記シフトバルブ
が切換え操作されることにより、各油圧アクチユ
エータへの油圧供給状態ないし各摩擦要素の作動
状態が切換り、これに伴つて変速歯車機構の動力
伝達経路、即ち変速段が切換わるようになつてい
る。 然して従来においては、上記油圧制御回路にお
けるシフトバルブとして、例えば前進4段の場
合、1−2シフトバルブ、2−3シフトバルブ、
3−4シフトバルブが備えられると共に、これら
の各シフトバルブを夫々操作する電磁手段として
3個のソレノイドが備えられ、第1〜第3ソレノ
イドが全て非作動の場合は1速、第1ソレノイド
が作動すれば2速、第1、第2ソレノイドが作動
すれば3速、第1〜第3ソレノイドが全て作動す
れば4速、というような変速制御が行われてい
た。しかし、このような制御方法によると、前進
4段の場合に3個のシフトバルブと3個のソレノ
イドが必要となる。 これに対して、例えば特公昭52−46590号公報
によれば、2個のシフトバルブと該シフトバルブ
に夫々備えられた2個のソレノイドとによつて4
つの前進変速段が得られるようにした自動変速機
が示されている。これは、2個のソレノイドの合
計4通りの作動、非作動の組合せに応じて、上記
シフトバルブの状態ないし油圧供給通路の状態を
4通りに切換えるようにしたもので、これによれ
ばシフトバルブ及びソレノイドの個数が従来より
少なくなり、構成が簡素化される。 一方、上記油圧制御回路には、シフトバルブと
は別に手動操作されるマニユアルバルブが備えら
れ、該バルブによつて、例えば“D”レンジ、
“2”レンジ、“1”レンジ等の前進レンジ、或い
は“P”(駐車)レンジ、“R”(後退)レンジ、
“N”(ニユートラル)レンジ等を選択できるよう
になつている。そして、各前進レンジについて
は、例えば“D”レンジでは1〜4速の全変速範
囲で変速が行われ、“2”レンジでは1〜3速の
範囲で変速が行われ、“1”レンジでは1〜2速
の範囲で変速が行われるように設定されている。
このような各レンジに応じた変速範囲の設定は、
この例の場合、“2”レンジでは4速に変速され
ることを制限し、また“1”レンジでは3、4速
に変速されることを制御することにより行われる
が、従来においては、この変速範囲の制限は各ソ
レノイドに対する電気的制御により行つていた。
しかし、ソレノイドの作動を電気的に制限するこ
とによつて各レンジ毎の変速範囲を設定する方法
では、特に前述の2個のソレノイドで4つの前進
変速段を得るような構成の場合に、該ソレノイド
のシヨートや断線等の故障、或いは電気制御回路
の異常等によつて変速範囲が乱れることになり、
例えば“2”レンジで4速に変速され、或いは
“1”レンジで3、4速に変速される等の誤つた
変速が行われることになる。 (発明の目的) 本発明は自動変速機、特に2個の電磁手段ない
し2個のシフトバルブの作動の組合せによつて4
つの前進変速段を得るようにした自動変速機にお
いて、各前進レンジに対応する変速範囲の制限を
上記電磁手段に対する制御によらず、レンジを選
択するマニユアルバルブの操作によつて機械的或
いは油圧的に行うようにする。これにより、例え
ばマニユアルバルブが“2”レンジにシフトされ
れば、電磁手段の状態に拘らず、4速への変速が
禁止されるようにする等、各レンジ毎に設定され
た変速範囲を超えて誤つた変速が行われることを
防止するようにして、電磁手段等の故障時の安全
性を確保し、またこの種の自動変速機の信頼性を
向上させることを目的とする。 (発明の構成) 本発明に係る自動変速機の油圧制御装置は、上
記目的達成のため次のように構成したことを特徴
とする。 即ち、変速範囲の異なる複数のレンジとして、
1速から4速までの4つの前進変速段を使用する
Dレンジと、これら4つの前進変速段のいずれか
を使用しない他のレンジとを有する自動変速機に
おいて、上記各レンジを手動操作により選択する
マニユアルバルブと、複数の摩擦要素を夫々操作
してエンジンの出力軸に連結された変速歯車機構
の動力伝達経路を切換える複数の油圧アクチユエ
ータと、これらのアクチユエータへの油圧供給通
路を4通りに切換えて4つの前進変速段を得る2
個のシフトバルブと、この2個のシフトバルブの
夫々に設けられて作動、非作動の組合せによりこ
れらのシフトバルブを4通りの状態に切換え制御
する2個の電磁手段とを備えると共に、上記4つ
の前進変速段のうちの所定の変速段で作動する油
圧アクチユエータへの作動油の給排を上記マニユ
アルバルブの操作によつて制御可能とするため、
該マニユアルバルブに上記他のレンジの選択に対
応して開閉制御されるポートを形成し、上記他の
レンジでは該ポートの開閉制御によつて上記所定
の変速段を使用不能とすることにより、他のレン
ジにおける変速範囲を所定範囲に制限するように
構成する。 このような構成によれば、上記電磁手段の作
動、非作動に拘らず、換言すれば該電磁手段の故
障に拘らず、各レンジの変速範囲が油圧により機
械的に所定範囲に制限されることになり、誤つた
変速段への変速が確実に禁止されることになる。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。 第1図に示すように、自動変速機1は、トルク
コンバータ10と、多段変速歯車機構20と、そ
の両者の間に配設されたオーバードライブ用変速
歯車機構40とを有する。 トルクコンバータ10は、ドライブプレート1
1及びケース12を介してエンジン2の出力軸3
に直結されたポンプ13と、上記ケース12内に
おいてポンプ13に対向状に配置されたタービン
14と、該ポンプ13とターピン14との間に配
置されたステータ15とを有し、上記タービン1
4には出力軸16が結合されている。また、該出
力軸16と上記ケース12との間にはロツクアツ
プクラツチ17が設けられている。このロツクア
ツプクラツチ17は、トルクコンバータ10内を
循環する作動油の圧力で常時締結方向に押圧さ
れ、外部から解放用油圧が供給された際に解放さ
れる。 多段変速歯車機構20は、フロント遊星歯車機
構21と、リヤ遊星歯車機構22とを有し、両機
構21,22におけるサンギア23,24が連結
軸25により連結されている。この多段変速歯車
機構20への入力軸26は、フロントクラツチ2
7を介して上記連結軸25に、またリヤクラツチ
28を介してフロント遊星歯車機構21のリング
ギア29に夫々連結されるように構成され、且つ
上記連結軸25、即ち両遊星歯車機構21,22
におけるサンギア23,24と変速機ケース30
との間にはセカンドブレーキ31が設けられてい
る。また、フロント遊星歯車機構21のピニオン
キヤリア32と、リヤ遊星歯車機構22のリング
ギア33とは出力軸34に連結され、更に、リヤ
遊星歯車機構22のピニオンキヤリア35と変速
機ケース30との間には、ローリバースブレーキ
36及びワンウエイクラツチ37が夫々介設され
ている。 一方、オーバードライブ用変速歯車機構40に
おいては、ピニオンキヤリア41が上記トルクコ
ンバータ10の出力軸16に連結され、サンギア
42とリングギア43とが直結クラツチ44によ
つて結合される構成とされている。また、上記サ
ンギア42と変速機ケース30との間にはオーバ
ードライブブレーキ45が設けられ、且つ上記リ
ングギア43が多段変速歯車機構20への入力軸
26に連結されている。これにより、該オーバー
ドライブ用変速歯車機構40は、クラツチ44が
締結され且つブレーキ45が解放された時にトル
クコンバータ10の出力軸16と多段変速歯車機
構20への入力軸26とを直結し、上記クラツチ
44が解放され且つブレーキ45が締結された時
に上記軸16,26をオーバードライブ結合す
る。 以上のような変速歯車機構20,40により、
この自動変速機1は、上記フロントクラツチ2
7、リヤクラツチ28、セカンドブレーキ31、
ローリバースブレーキ36、ワンウエイクラツチ
37、直結クラツチ44及びオーバードライブブ
レーキ45の選択的作動に応じて前進4段、後進
1段の変速段が得られる。ここで、上記各クラツ
チ及びブレーキの作動状態と変速段との関係をま
とめると、第1表のようになる。尚、1速につい
ては、ローリバースブレーキ36が締結されるエ
ンジンブレーキの効く1速と、ワンウエイクラツ
チ37が作動するエンジンブレーキの効かない1
速とがある。
【表】
【表】 次に、この自動変速機1における油圧制御回路
について説明する。 この油圧制御回路には、主たる構成要素とし
て、上記エンジン2の出力軸3により常時駆動さ
れるオイルポンプ50と、該ポンプ50によりメ
インライン100に発生される油圧を所定値に調
整するレギユレータバルブ60と、手動操作によ
つてレンジが選択されるマニユアルバルブ70
と、第1、第2シフトバルブ80,90とが備え
られている。また、該第1、第2シフトバルブ8
0,90には夫々第1、第2ソレノイド81,9
1が備えられ、これらのソレノイド81,91が
図に示すONの状態で第1、第2制御ライン10
1,102がドレンされることにより、第1、第
2シフトバルブ80,90が図示のようにスプリ
ング82,92により右側に位置され、またソレ
ノイド81,91がOFFになれば第1、第2制
御ライン101,102のドレン部が閉鎖される
ことにより、第1、第2シフトバルブ80,90
が夫々スプリング82,92に抗して図面上左方
に移動するようになつている。 一方、上記マニユアルバルブ70は、その操作
位置に応じて“P”、“R”、“N”、“D”、“2”

“1”の各レンジを有すると共に、上記メインラ
イン100が接続された入力ポート76と、該バ
ルブ70のレンジに応じて選択的にメインライン
100に連通される第1〜第5出力ポート71〜
75とが設けられている。 これらの出力ポート71〜75のうち、第1出
力ポート71は、マニユアルバルブ70が“D”、
“2”、“1”の各前進レンジにある時にメインラ
イン100に連通し、ライン103を介して上記
リヤクラツチ28のアクチユエータ28aに作動
圧を供給する。従つて、“D”、“2”、“1”レン
ジにおいては常にリヤクラツチ28が締結された
状態にある。また、上記ライン103からは上記
第1、第2シフトバルブ80,90を作動させる
第1、第2制御ライン101,102が分岐され
ており、従つて、“D”、“2”、“1”のレンジに
おいては、第1、第2シフトバルブ80,90が
第1、第2ソレノイド81,91のON、OFFに
応じて作動されることになる。更に、第1出力ポ
ート71に接続されたライン103からは第1シ
フトバルブ80に至るライン104が分岐されて
いると共に、このライン104は第1シフトバル
ブ80が図示の位置にある時にライン105に通
じ、更に第2シフトバルブ90が左方に移動した
時にライン106に通じて、上記セカンドブレー
キ31のアクチユエータ31aに作動圧を供給す
る。従つて、“D”、“2”、“1”の各レンジにお
いて、第1、第2シフトバルブ80,90が夫々
図面上、右、左側に位置する時(第1、第2ソレ
ノイド81,91が夫々ON、OFFの時)にセカ
ンドブレーキ31が締結される。 次に、上記マニユアルバルブ70の第2出力ポ
ート72は、該バルブ70が“D”、“2”レンジ
にある時にメインライン100に通じて該ライン
100と第1シフトバルブ80に至るライン10
7とを連通させる。このライン107は第1シフ
トバルブ80が左方に移動した時にライン108
に連通して上記フロントクラツチ27のアクチユ
エータ27aに作動圧を供給する。従つて、
“D”、“2”レンジにおいて、第1シフトバルブ
80が左側に位置した時(第1ソレノイド81が
OFFの時)にフロントクラツチ27が締結され
る。この場合において、上記第2出力ポート72
ないしライン107は、“1”レンジではマニユ
アルバルブ70によつてメインライン100から
遮断されるので、“1”レンジでフロントクラツ
チ27が締結されることはない。 また、マニユアルバルブ70の第3出力ポート
73は、該バルブ70が“P”、“R”、“2”、
“1”レンジにある時にメインライン100に連
通し、該ライン100と第1シフトバルブ80に
至るライン109とを連通させる。このライン1
09は、第1シフトバルブ80が左方に移動した
時にライン110に通じると共に、更に第2シフ
トバルブ90が左方に移動した時にライン111
に通じる。そして、ライン112,113に分岐
して上記直結クラツチ44のアクチユエータ44
aと、オーバードライブブレーキ45のアクチユ
エータ45aにおける解放側ポート45a′に作動
圧を供給する。このアクチユエータ45aの締結
側ポート45a″にはメインライン100から分岐
されたライン114によつて常時作動圧が導入さ
れ、解放側ポート45a′に作動圧が導入されてい
ない時にオーバードライブブレーキ45を締結さ
せるが、上記のようにライン111,113から
解放側ポート45a′にも作動圧が供給されるとオ
ーバードライブブレーキ45を解放させる。従つ
て、“2”、“1”レンジにおいて第1、第2シフ
トバルブ80,90が共に左側に位置した時
(“P”、“R”レンジではシフトバルブ80,90
は左側に移動しない)には、オーバードライブブ
レーキ45が解放され、また、この時、直結クラ
ツチ44が締結される。 ところで、直結クラツチ44のアクチユエータ
44aとオーバードライブブレーキ用アクチユエ
ータ45aの解放側ポート45a′にライン11
2,113を介して作動圧を供給するライン11
1は、第2シフトバルブ90が図示のように右側
に位置する時にライン115を介してメインライ
ン100に連通し、また、該第2シフトバルブ9
0が左側に位置しても、第1シフトバルブ80が
右側に位置している時は上記ライン110及びラ
イン116を介してメインライン100に連通す
る。従つて、第1、第2シフトバルブ80,90
が共に左側に位置する時以外はライン111に作
動圧が導入されて直結クラツチ44が締結され、
且つオーバードライブブレーキ45が解放され
る。そして、両シフトバルブ80,90が共に左
側に位置した時にライン111への作動圧の導入
が遮断され直結クラツチ44が解放され且つオー
バードライブブレーキ45が締結される。しか
し、これは“D”レンジの場合だけであつて、
“2”、“1”レンジにおいては、上記のようにマ
ニユアルバルブ70の第3出力ポート73からラ
イン109に作動圧が導入されているので、第
1、第2シフトバルブ80,90が共に左側に位
置しても、上記ライン109からライン110,
111を介して作動圧が導入されて直結クラツチ
44が締結され且つオーバードライブブレーキ4
5が解放される。 また、上記マニユアルバルブ70の第4出力ポ
ート74は、該バルブ70が“P”、“R”、“1”
レンジにある時にメインライン100に連通し、
該ライン100と第2シフトバルブ90に至るラ
イン117とを連通させる。このライン117
は、シフトバルブ90が図示のような右側に位置
する時に、更にライン118に通じて作動圧をロ
ーリバースブレーキ36のアクチユエータ36a
に供給する。これにより、“P”、“R”、“1”レ
ンジで該ローリバースブレーキ36が締結され
る。 更に、マニユアルバルブ70の第5出力ポート
75は、該バルブ70が“R”レンジにある時に
メインライン100に連通して該ライン100と
ライン119とを連通させる。このライン119
はライン120,121に分岐されて、夫々第
1、第2シフトバルブ80,90におけるスプリ
ング82,92が備えられた端部に作動圧を供給
し、該スプリング82,92と同方向に第1、第
2シフトバルブ80,90を付勢して、これらを
図に示す右側の位置に固定する。そして、この状
態で上記ライン119から分岐されて第1シフト
バルブ80に至るライン122が上記フロントク
ラツチ27のアクチユエータ27aに至るライン
108に通じる。従つて、“R”レンジでフロン
トクラツチ27が締結されることになる。 以上のようにして、マニユアルバルブ70のレ
ンジに応じて、また“D”、“2”、“1”レンジに
おいては第1、第2ソレノイド81,91の
ON、OFFに伴う第1、第2シフトバルブ80,
90の位置に応じて、上記フロントクラツチ2
7、リヤクラツチ28、セカンドブレーキ31、
ローリバースブレーキ36、直結クラツチ44及
びオーバードライブブレーキ45が選択的に作動
され、これに伴つて所定の変速段が得られるので
あるが、これをまとめると第2表に示すようにな
る。ここで、オーバードライブブレーキ(ODブ
レーキ)45については、“D”レンジ4速の場
合(表中の☆印)にのみ締結されるようになつて
いるが、これは、この場合のみアクチユエータ4
5aの締結側ポート45a″だけに作動圧が供給さ
れ、他の場合は締結側及び解放側の両ポート45
a″,45a′に作動圧が供給されることによる。ま
た、“1”レンジ1速(表中の*印)においては、
ローリバースブレーキ36が締結されるのでエン
ジンブレーキが効く1速となり、他の1速はロー
リバースブレーキ36の代わりにワンウエイクラ
ツチ37が作動するのでエンジンブレーキが効か
いない1速となる。
【表】 然して、この自動変速機1においては、第2表
に示すように、1速から4速までの全変速範囲が
利用されるのは“D”レンジの場合だけであつ
て、“2”レンジでは1〜3速、“1”レンジでは
1〜2速の範囲内でのみ変速が行われるようにな
つている。つまり、“2”レンジでは4速に変速
することが禁止され、“1”レンジでは3、4速
に変速することが禁止されているのである。ここ
で、このような“2”、“1”レンジにおける変速
範囲の制限作用を第2図以降の図面を用いて改め
て説明する。 先ず、“D”レンジにおいては、第1、第2ソ
レノイド81,91がOFF、OFFとなつて第1、
第2シフトバルブ80,90が共に左側に位置し
た時に4速となるのであるが、“2”レンジにお
いては、第2図に示すように、マニユアルバルブ
70の第3出力ポート73(このポート73は
“D”レンジでは閉じている)が開いてライン1
09に作動圧が導入されるため、上記第1、第2
ソレノイド81,91がOFF、OFFとなつて、
第1、第2シフトバルブ80,90が共に左側に
位置した時に、上記ライン109からライン11
0を介してライン111に作動圧が導入され、更
にライン112,113を介して直結クラツチ4
4のアクチユエータ44a及びオーバードライブ
ブレーキ45のアクチユエータ45aの解放側ポ
ート45a′に作動圧が供給されて、直結クラツチ
44が締結され且つオーバードライブブレーキ4
5が解放される。つまり、ソレノイド81,91
ないしシフトバルブ80,90が“D”レンジに
おいては4速となる状態にあつても、“2”レン
ジでは4速となることが阻止される。そして、こ
の場合、第2出力ポート72からライン107、
第1シフトバルブ80及びライン108を介して
フロントクラツチ27のアクチユエータ27aに
作動圧が導入されることにより、変速段は3速の
状態となる。 また、“1”レンジにおいては、第3図に示す
ように第1、第2ソレノイド81,91がOFF、
OFFで、第1、第2シフトバルブ80,90が
共に左側に位置する時、即ち“D”レンジでは4
速になる時に、上記“2”レンジでの場合と同様
に第3出力ポート73が開いて直結クラツチ44
が締結され且つオーバードライブブレーキ45が
解放され、4速に変速することが阻止される。そ
して、この時、第4出力ポート74から作動圧が
導入されるライン117が第2シフトバルブ80
によつてローリバースブレーキ36のアクチユエ
ータ36aに至るライン118と遮断されるか
ら、変速段は上記直結クラツチ44、リヤクラツ
チ28及びワンウエイクラツチ37の作動による
エンジンブレーキの効かない1速となる。 更に、第4図に示すように“1”レンジにおい
て、第1、第2ソレノイド81がOFF、ONの状
態となつて第1シフトバルブ80が左側、、第2
シフトバルブ90が右側に夫々位置した時、即ち
“D”、“2”レンジではフロントクラツチ27が
締結されて3速になる時に、“1”レンジではこ
のフロントクラツチ27のアクチユエータ27a
にライン107,108を介して作動圧を供給す
る第2出力ポート72がマニユアルバルブ70に
よつて閉じられるため、該フロントクラツチ27
の締結が阻止される。そして、この時、第4出力
ポート74からライン117、第2シフトバルブ
90及び第2ライン118を介してローリバース
ブレーキ36のアクチユエータ36aに作動圧が
供給されるので、変速段はエンジンブレーキの効
く1速となる。 このようにして、マニユアルバルブ70の第3
出力ポート73が“2”、“1”レンジで開き、ま
た第2出力ポート72が“1”レンジで閉じるこ
とにより、“2”レンジでは4速に変速すること
が禁止され、“1”レンジでは3,4速に変速す
ることが禁止される。これをまとめると、第3表
のようになる。
【表】 尚、第5図に示すように“R”レンジでマニユ
アルバルブ70の第5出力ポート75が開くこと
により、ライン119,120,121を介して
第1、第2シフトバルブ80,90の一端に作動
圧が供給されて、該バルブ80,90を夫々スプ
リング82,92と共に右側の位置に押圧する。
そのため、これらのバルブ80,90がステツク
し或いはスプリング82,92の押圧力が低下す
る等の不具合が生じても、マニユアルバルブ70
を“R”レンジにシフトした時に両シフトバルブ
80,90が確実に右側の位置に固定されること
になる。これにより、上記のような不具合発生時
にも後退変速段が確実に得られることになる。 また、この実施例においては、第1図に示すよ
うに以上の構成に加えて、ロツクアツプバルブ1
30と該バルブ130を制御する第3ソレノイド
131とが備えられている。このロツクアツプバ
ルブ130は、第3ソレノイド131が図に示す
ONの状態で第3制御ライン132をドレン部に
連通させることにより、スプリング133によつ
て図示のように下方に位置され、メインライン1
00からレギユレータバルブ60を経て導かれた
ライン134と上記ロツクアツプクラツチ17に
至るライン135とを遮断している。従つて、こ
の状態では、ロツクアツプクラツチ17はトルク
コンバータ10内の作動油の圧力によつて締結さ
れる。そして、該バルブ130は、上記第3ソレ
ノイド131がOFFになつた時に第3制御ライ
ン132内の圧力が高まることにより上方に移動
され、上記ライン134,135を連通させる。
これにより、ロツクアツプクラツチ17が解放さ
れることになる。 (発明の効果) 以上のように本発明によれば、変速範囲の異な
る複数のレンジとして、1速から4速までの4つ
の前進変速段を使用するDレンジと、これら4つ
の前進変速段のいずれかを使用しない他のレンジ
とを有し、これらのレンジを手動操作により選択
するマニユアルバルブが備えられた自動変速機に
おいて、Dレンジ以外の他のレンジにおける変速
範囲の制限を、電磁手段に対する制御によること
なく、上記マニユアルバルブの操作によつて所定
の変速段の使用を不能とすることにより機械的或
いは油圧的に行うようにしたから、上記電磁手段
の故障発生時にも各レンジについて設定された変
速範囲が乱れることが防止される。これにより、
例えば“1”、“2”レンジで4速に変速される等
の誤つた変速が防止され、この種の自動変速機の
安全性ないし信頼性が向上されることになる。特
に、本発明によれば、上記の効果が極めて簡素に
実現される利点がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は
自動変速機の機械的構成及び油圧制御回路を示す
システム図、第2〜5図は夫々作用状態を示す油
圧制御回路の要部拡大図である。 1……自動変速機、3……エンジン出力軸、2
0,40……変速歯車機構、27,28,31,
36,44,45……摩擦要素、27a,28
a,31a,36a,44a,45a……油圧ア
クチユエータ、70……マニユアルバルブ、7
2,73……ポート、80,90……シフトバル
ブ、81,91……電磁手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 変速範囲の異なる複数のレンジとして、1速
    から4速までの4つの前進変速段を使用するDレ
    ンジと、これら4つの前進変速段のいずれかを使
    用しない他のレンジとを有する自動変速機におい
    て、 上記各レンジを手動操作により選択するマニユ
    アルバルブ70と、 複数の摩擦要素を夫々操作してエンジンの出力
    軸に連結された変速歯車機構の動力伝達経路を切
    換える複数の油圧アクチユエータ27a,28
    a,31a,36a,44a,45aと、 これらのアクチユエータへの油圧供給通路を4
    通りに切換えて4つの前進変速段を得る2個のシ
    フトバルブ80,90と、 この2個のシフトバルブの夫々に設けられて作
    動、非作動の組合せによりこれらのシフトバルブ
    を4通りの状態に切換え制御する2個の電磁手段
    81,91とを備えると共に、 上記4つの前進変速段のうちの所定の変速段で
    作動する油圧アクチユエータへの作動油の給排を
    上記マニユアルバルブの操作によつて制御可能と
    するため、該マニユアルバルブに上記他のレンジ
    の選択に対応して開閉制御されるポート72,7
    3を形成し、 上記他のレンジでは該ポートの開閉制御によつ
    て上記所定の変速段を使用不能とすることによ
    り、上記電磁手段の作動、非作動に拘らず、他の
    レンジにおける変速範囲を所定範囲に制限するよ
    うにしたことを特徴とする自動変速機の油圧制御
    装置。
JP8689684A 1984-04-27 1984-04-27 自動変速機の油圧制御装置 Granted JPS60231050A (ja)

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