JPH0541857A - Ｃａｔｖ端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ＣＡＴＶ端末装置の入力回路に分岐(また分
配)器を設け、分岐側の一方を増幅しスルー回路とし、
分岐(または分配)器でのＳ／Ｎ劣化、及び強信号入力時
のスルー回路の歪の劣化の改善を目的とする。 【構成】 ＣＡＴＶ端末装置の入力回路にて、先ずＡＧ
Ｃ可変アッテネータ４及びプリアンプ５で予め入力信号
を増幅及び強信号入力時にはＡＧＣにより入力回路のゲ
インを一定に保つ、その後、分岐器６にて入力信号の一
方をチューナ回路７へ、又他方をスルー回路とすること
により、上述の入力回路におけるＳ／Ｎの劣化、及びス
ルー回路での歪の劣化なしに、入力信号をチューナ回路
７及び外部機器の接続端子２へ供給する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ＣＡＴＶ端末装置にお
いて、チャンネル変換と同時に、当該端末装置に入力し
た無線周波(ＲＦ)ＴＶ信号(以下、入力信号という)をそ
のままビデオ・テープ・レコーダ(ＶＴＲ)等の機器に供
給するために当該端末装置の入力側に分岐器または分配
器を備えたＣＡＴＶ端末装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のＣＡＴＶ端末装置の１例の回路構
成を図３に示す。

【０００３】入力信号は、先ず、入力端子１より分岐器
または分配器６(以下、分岐器という)にてチューナ回路
７へ、またアンプ８を経てＶＴＲ等の接続端子２へと夫
々分岐される。チューナ回路７への信号は、ＡＧＣ可変
アッテネータ４及びプリアンプ５を通りチューナ回路７
にてＶＩＦに変換後、復調回路10で復調し、この復調出
力の一部はＡＧＣ可変アッテネータ４へ、また他の一部
はＲＦモジュレータ11へ出力され、ここで出力チャンネ
ルに変調出力を出力端子３より出力される。また分岐器
６で分岐されたもう一方の入力信号は、アンプ８を通り
ＶＴＲ等の接続端子２より出力される。なお、図３で破
線で囲まれた部分９がチューナ本体を示す。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述した図３のＣＡＴ
Ｖ端末装置における課題として、Ｓ／Ｎと歪の問題があ
る。入力端子１よりの入力信号は、分岐器６により数デ
シベル減衰をする。その後ＡＧＣ可変アッテネータ４を
通過後、チューナ回路７へ、またＶＴＲ等の接続端子２
へ夫々供給される。そして、上記分岐器６での信号減衰
は、チューナ回路７にとっては、弱電界時における入力
信号に対してＳ／Ｎ劣化となる。同時にＶＴＲ等の接続
端子２側に於いては、入力信号レベルに関係なく分岐
(または分配)ロス分だけ信号減衰となり、やはり弱電界
時ではＳ／Ｎに影響を及ぼす。

【０００５】更に上記ロス補償の為のアンプ８を持たせ
ているが、今度は強電界時での歪への影響を及ぼす。

【０００６】本発明は、ＣＡＴＶ端末装置への入力信号
に対する分岐または分配によるＳ／Ｎの劣化をさせるこ
となく、かつ歪の劣化をさせることなく入力信号をチュ
ーナ回路へ、またＶＴＲ等の接続端子へ夫々供給するＣ
ＡＴＶ装置の提供を目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、ＣＡＴＶ端末
装置への入力信号を、先ず、ＡＧＣ回路、プリアンプを
通し増幅した後、信号を分岐または分配後チューナ回路
へ、またＶＴＲ等の接続端子へ各々供給する回路構成と
することを特徴とする。

【０００８】

【作用】本発明によれば、チューナ回路やＶＴＲ等の接
続端子へ入力信号を分岐または分配する前に、予めＡＧ
Ｃ回路、プリアンプで上記入力信号を増幅するようにし
たので入力信号レベルを劣化させることなく各々入力信
号を供給することができる。更にアンプでの歪の影響な
くＶＴＲ等の接続端子より信号を出力することができ
る。

【０００９】

【実施例】図１及び図２は本発明における各実施例の回
路構成図を示し、破線枠で示すように図１はＡＧＣ回路
及び分岐回路をチューナ本体９の外に設けた場合、図２
はＡＧＣ回路及び分岐回路をチューナ本体９の内に設け
た場合であり、ともに分岐器６の前段においてＡＧＣ回
路、プリアンプで入力信号が予め増幅される構成となっ
ている。

【００１０】図１及び図２のいずれの場合も、先ず、入
力端子１よりの入力信号は、ＡＧＣ回路であるＡＧＣ可
変アッテネータ４及びプリアンプ５に入力される。この
ＡＧＣ回路にて、強信号入力時には、チューナ回路７に
入るレベルを一定に保つように動作を行う。ＡＧＣ回路
を経た後、分岐器６により信号を分岐する。そして、一
方の信号はチューナ回路７へ、また一方の信号はアンプ
８を経てＶＴＲ等の接続端子２より出力する。

【００１１】本実施例に従い、当該ＣＡＴＶ端末装置の
ＡＧＣが動作するポイント以下での信号入力時に於いて
は、ＡＧＣ可変アッテネータ４の通過ロスはＯｄＢであ
り、入力信号は、プリアンプ５で増幅され、このプリア
ンプでの雑音周波数(ＮＦ)を小さくすることで、入力信
号に対するＳ／Ｎの劣化をわずかにすることができる。
そしてプリアンプ通過後、分岐器６にてチューナ回路７
と接続端子２に入力信号を分岐する。これにより、入力
信号レベルに対し、分岐器での分岐ロス分、従来はＳ／
Ｎを劣化させていたものが、その分岐ロス分のＳ／Ｎを
改善することができる。

【００１２】またアンプ８は接続端子２とチューナ回路
７とのアイソレーションをとるため及び接続端子２の出
力レベルを必要レベルとするためのアンプである。

【００１３】次に、当該ＣＡＴＶ端末装置のＡＧＣが動
作する状態での場合であるが、この時はチューナ回路７
への入力レベルを一定に保つようにＡＧＣ可変アッテネ
ータ４が動作する。同時に、アンプ８への入力レベルも
一定に保つわけである。この場合に於いても、従来は当
該ＣＡＴＶ端末装置への入力レベルが大きい時、アンプ
８での歪が多くなっていたものが、本実施例にてアンプ
８へのレベルを強信号入力時でも一定に保つことによ
り、アンプでの歪の改善を行うことができる。又、接続
端子２における出力レベルも一定レベルとすることがで
きる。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように本発明のＣＡＴＶ装
置は、入力信号を分岐または分配し、一方の入力信号は
チューナに、また、他方の入力信号はＶＴＲ等の機器へ
の接続用として出力するため、分岐器(または分配器)を
入力回路に有したＣＡＴＶ端末装置において、その分岐
器(または分配器)をＡＧＣプリアンプ後にもってくるこ
とにより、入力信号に対し分岐器(または分配器)でのＳ
／Ｎを劣化させることなく、入力信号を分岐(または分
配)し、チューナへ、またもう一方の分岐(または分配)
出力へ供給することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の回路構成図である。

【図２】本発明の他の実施例の回路構成図である。

【図３】従来のＣＡＴＶ装置の一例の回路構成図であ
る。

【符号の説明】

１…端末装置の入力端子、 ２…ＶＴＲ等の接続端子、
３…出力端子、 ４…ＡＧＣ可変アッテネータ、 ５
…プリアンプ、 ６…分岐器(または分配器)、７…チュ
ーナ回路、 ８…アンプ、 ９…チューナ本体、 10…
復調回路、 11…ＲＦモジュレータ回路。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 護 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＣＡＴＶ伝送系より送られて来るＲＦＴ
   Ｖを受信し、チャンネル変換を行うＣＡＴＶ装置におい
   て、 ＡＧＣ回路、プリアンプにより予め上記ＲＦＴＶ信号を
   増幅した後、後段のチューナ回路やＶＴＲ等接続端子へ
   夫々分岐するようにしたことを特徴とするＣＡＴＶ端末
   装置。