JPH0541243Y2 - - Google Patents

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JPH0541243Y2
JPH0541243Y2 JP1987047276U JP4727687U JPH0541243Y2 JP H0541243 Y2 JPH0541243 Y2 JP H0541243Y2 JP 1987047276 U JP1987047276 U JP 1987047276U JP 4727687 U JP4727687 U JP 4727687U JP H0541243 Y2 JPH0541243 Y2 JP H0541243Y2
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intake air
control
preheating
engine
rack
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  • High-Pressure Fuel Injection Pump Control (AREA)
  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、デイーゼルエンジンの調速を行う為
に設けられる電子ガバナ、特に低温時の始動性を
向上させた電子ガバナに関するものである。
[従来の技術] デイーゼルエンジンでは最高回転を制御し、エ
ンジンに無理がかかるのを防止すると共に低速時
の回転を安定させるため電子ガバナを設けてい
る。該電子ガバナは燃料噴射ポンプのプランジヤ
有効ストロークを調整し、燃料噴射量を増減して
調整しているものである。
このプランジヤ有効ストロークを調整し得る燃
料の噴射ポンプの1例として第3図に示すものが
ある。
プランジヤバレル1内に摺動自在に嵌装された
プランジヤ2は、エンジンのクランクシヤフトと
連動したカム(図示せず)によつて往復動され
る。プランジヤバレル1には燃料吸入口3が穿設
されており、該吸入口3はプランジヤ2が下降し
ている時はバレル内部と連通するが、プランジヤ
2の上昇時にはプランジヤ2に刻設した螺旋溝4
と合致可能となつている。又、螺旋溝4はプラン
ジヤ2の軸心に沿つて設けられた通孔5によつて
バレル内部と連通している。従つて、バレル内部
は通孔5、螺旋溝4を介して前記吸入口3と連通
する。この為プランジヤ2の圧送行程は、プラン
ジヤ2の上昇行程に於いて、プランジヤ2が吸入
口3を閉塞した時点より螺旋溝4が吸入口3と合
致する迄の間であり、更に螺旋溝4と吸入口3と
が合致するプランジヤ2の位置は、プランジヤ2
をその軸心回りに回転することにより異なつてく
る。即ち、プランジヤ2を回転することにより、
プランジヤ2の上昇行程のうち燃料圧送に作用す
るストローク(有効ストローク)は変化すること
になる。
プランジヤ2の下端には鍔部6が突設してあ
り、該鍔部6はプランジヤバレル1に回転自在に
嵌合したスリーブ7と係合している。該スリーブ
7にはピニオン8が設けてあつて、該ピニオン8
はコントロールラツク9を噛合している。
而して、コントロールラツク9を動かせば、ピ
ニオン8、スリーブ7を介してプランジヤ2が回
転する様になつており、前記した如く燃料噴射量
を調整し得る。
尚、第3図中10はデリバリバルブを示す。
電子ガバナはエンジンの回転数に応じて、前記
コントロールラツク9の位置を制御するものであ
る。
次に、第4図に於いて電子ガバナ11の1例を
略述する。
コントロールラツク9にはソレノイド12をプ
ランジヤ34が連結され、ソレノイド12を駆動
することによつてコントロールラツク9の位置を
変更し、コントロールラツク9の位置はラツク位
置サンサ13によつて検出される様になつてい
る。
エンジンの回転数は燃料噴射ポンプ14駆動の
ポンプカムシヤフトに設けられた歯車15の回転
を回転センサ16によつて検出することによつて
行われ、検出結果はエンジン制御コンピユータ1
7に入力される。該コンピユータ17は回転セン
サ16からの入力でエンジン回転数に増減があつ
たことを検知するとエンジン回転数が所定の回転
となる様ラツク位置センサ13によりコントロー
ルラツク9の位置を監視しつつソレノイド12に
よりコントロールラツク9の位置を変更する。
[考案が解決しようとする問題点] 上記した電子ガバナの作動はある目標回転数に
エンジン回転数を維持しようとするものである
が、エンジン回転数とコントロールラツクの位置
(コントロールラツク移動量)は第5図に示す通
りであり、エンジンの回転数を変化させた場合回
転数に応じたコントロールラツクの位置とする作
動もある。即ち、エンジン始動時から低速回転域
(0〜150r.p.m)ではコントロールラツク9は最
大量移動した位置にあり、エンジンを始動した場
合コントロールラツクは零位置から一気に最大移
動位置に移動することを要する。尚、第5図中斜
線部は常用回転の範囲を示す。寒冷時での始動困
難の理由の1として前記した燃料噴射ポンプ、電
子ガバナの構造によるものが挙げられる。
寒冷時では、第6図に示す様に潤滑油の粘度が
高くなり、気温が−20℃以下になると粘性による
摩擦抵抗が急激に大きくなり、電子ガバナにより
コントロールラツクを作動させた場合の応答性は
10秒程度もかかることになる。
又、寒冷時で始動を行う場合吸気ヒータにより
吸気用の空気を予熱する。ところが、前記した如
く電子ガバナのコントロールラツク制御の応答性
が悪い場合、コントロールラツクの移動が初爆迄
に完了せず、充分な燃料噴射が行われず、エンジ
ンの点火に失敗することになる。この初爆に失敗
するとせつかく予熱した空気も排出され、次の爆
発に供される空気は予熱されていないものとな
り、たとえ燃料の噴射が正常に行われたとしても
圧縮空気の温度が低くてやはり点火に失敗してし
まうことになる。
そこで、本考案は上記電子ガバナによるラツク
の応答性を改善する為初爆迄にラツクを1度動か
し、ラツクの動きを円滑にしてエンジンの点火を
行おうとするものである。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、予熱スイツチのオン操作により吸気
用の予熱ヒータに給電を行い、吸気の予熱完了時
に吸気予熱完了信号を出力する始動補助コントロ
ールユニツトと、 噴射ポンプの有効ストロークを変化させるコン
トロールラツクの動きをコントロールするために
設けられ、且つ低温始動時に於けるスタータスイ
ツチのオン操作以前に前記始動補助コントロール
ユニツトから入力される吸気予熱完了信号の入力
時よりタイマを作動させて所定時間、前記コント
ロールラツク駆動用のソレノイドに給電を行うエ
ンジン制御コンピユータと を備えたことを特徴とするものである。
[作用] 低温時には潤滑油の粘性も高く、摩擦抵抗も大
きい。この為、吸気予熱も行つていない、スター
タモータも駆動していない、大電力を使用できる
時期に吸気予熱完了の信号が入力された時点より
ソレノイドを駆動する。ソレノイドには大きな電
力が供給され、強い力で摩擦抵抗に打勝ちコント
ロールラツクを充分に変位させる。コントロール
ラツクが一旦移動すると、次の移動は容易とな
り、始動時のコントロールラツクの応答性はよく
なり電子ガバナの始動性は向上する。又、吸気予
熱やスタータモータ駆動と同時にソレノイドの駆
動が行われないことから、バツテリの負担が大き
くならず、バツテリの寿命も長くなる。
[実施例] 以下図面に基づき本考案の実施例を説明する。
電源19に接続された電源ライン20にヒユー
ズ21を介して吸気予熱用リレー22を接続し、
該リレー22には予熱ヒータ23を接続する。電
源ライン20はヒユーズ24、メインスイツチ2
5を介して更に延長され、該ライン20より始動
補助コントロールユニツト18へ電力を供給する
様にすると共に該ライン20と始動補助コントロ
ールユニツト18間に予熱スイツチ26を設け
る。該コントロールユニツト18から前記吸気予
熱用リレー22には励磁作動用電力を出力する様
になつている。又、電源ライン20に電力供給ラ
イン28とリレー励磁ライン29を介してスター
タリレー30を接続し、スタータモータ31は該
スタータリレー30に接続されている。前記電力
供給ライン28にはヒユーズ32を設け、リレー
励磁ライン29にはスタータ用スイツチ33を設
ける。
前記したエンジン制御コンピユータ17には電
源ライン20より電力が供給され、その出力によ
つてコントロールラツク9を変位せしめるソレノ
イド12を駆動する。該エンジン制御コンピユー
タ17にはソレノイド12を駆動する為の信号、
始動補助コントロールユニツト18からの出力、
リレー励磁ライン29の通電の有無、が入力され
ている。
以下作動について説明する。
メインスイツチ25をオンすると始動コントロ
ールユニツト18、エンジン制御コンピユータ1
7にそれぞれ作動に必要な電力が供給される。
次に、予熱スイツチ26をオンにすると始動補
助コントロールユニツト18より吸気予熱用リレ
ー22に励磁電力が供給されて、該吸気予熱用リ
レー22が作動し予熱ヒータ23に給電される。
前記補助コントロールユニツト18にはタイマ
が内蔵されているか、予熱ヒータ23の温度を検
出する機能を有しているかしており、予熱ヒータ
23による吸気の予熱を管理し、予定の予熱が完
了すると吸気予熱用リレー22をオフする。該吸
気予熱用リレー22のオフ信号はエンジン制御コ
ンピユータ17へ入力され、該コンピユータ17
内蔵のタイマを作動させる。このタイマの作動
中、エンジン制御コンピユータ17からの出力で
ソレノイド12を駆動する。
吸気の予熱が完了すると、運転者はスタータス
イツチ33をオンしてエンジンの始動を行う。
又、エンジン制御コンピユータ17は、リレー励
磁ライン29のオン状態を検知する様になつてお
り、該ラインのオン状態でもやはり、ソレノイド
12を駆動する様になつている。即ち、内蔵のタ
イマが作動している状態、リレー励磁ライン29
のオン状態の少なくとも1方の状態が実現するこ
とでソレノイド12は駆動される様になつてい
る。
第2図A,Bはそれぞれ上記した説明の作動を
示すタイミングチヤートである。
先ず同図Aは、スタータスイツチ33が吸気予
熱用リレー22がオフして充分な時間経過後(例
えば10秒後)オンされた様な場合であり、この場
合エンジン制御コンピユータ17からの出力はタ
イマ作動の終了と共に一旦停止し、スタータスイ
ツチ33のオンと同時に再び出力される。従つ
て、コントロールラツク9の動きは図示の如くと
なる。
次に、同図Bはエンジン制御コンピユータ17
のタイマ作動が終了する以前にスタータスイツチ
33をオンした場合で、タイマ作動中にスタータ
スイツチ33オンによつてエンジン制御コンピユ
ータ17はタイマの作動の有無に拘らずソレノイ
ド12駆動の信号を出力する。
而してコントローララツク9の動きは図示の状
態となる。
上記作動で明らかな様にコントロールラツク9
を駆動せしめるソレノイド12に通電するのは、
吸気予熱が完了した時点である。吸気予熱完了後
スタータモータ31が駆動される間は大電力を消
費しているものはなく、この時期にソレノイド1
2を駆動すれば大電力を供給することができる。
従つて、コントロールラツク9を高い摩擦抵抗に
打勝つて充分に移動させ得、低温での始動を容易
にする。
[考案の効果] 以上述べた如く、本考案によれば、吸気予熱完
了後のスタータモータも駆動されていない時期、
即ち、大きな電力が消費されていない時期にコン
トロールラツク用ソレノイドを駆動する様にした
ので、大電力によるソレノイドの駆動が可能とな
りコントロールラツクに強い力を作用させ得るの
で短い時間で大きな移動が可能となる。従つて、
コントロールラツクの大きな移動により、次から
のコントロールラツクの動きが著しく容易となつ
てデイーゼルエンジンの始動性が向上する。又、
吸気予熱やスタータモータ駆動と同時にソレノイ
ドの駆動を行つていないため、バツテリの負担を
大きくさせずに済み、バツテリの寿命延長をも図
り得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の1実施例を示す回路概略図、
第2図A,Bは該実施例の作動の状態を示すタイ
ミングチヤート、第3図は燃料噴射ポンプの1例
を示す1部切断斜視図、第4図は電子ガバナの1
例を示すブロツク図、第5図はコントロールラツ
ク位置とエンジン回転数の関係を示す図、第6図
は気温と電子ガバナの応答性を示す図である。 9はコントロールラツク、11は電子ガバナ、
12はソレノイド、14は燃料噴射ポンプ、17
はエンジン制御コンピユータ、18は始動補助コ
ントロールユニツト、23は予熱ヒータを示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 予熱スイツチのオン操作により吸気用の予熱ヒ
    ータに給電を行い、吸気の予熱完了時に吸気予熱
    完了信号を出力する始動補助コントロールユニツ
    トと、 噴射ポンプの有効ストロークを変化させるコン
    トロールラツクの動きをコントロールするために
    設けられ、且つ低温始動時に於けるスタータスイ
    ツチのオン操作以前に前記始動補助コントロール
    ユニツトから入力される吸気予熱完了信号の入力
    時よりタイマを作動させて所定時間、前記コント
    ロールラツク駆動用のソレノイドに給電を行うエ
    ンジン制御コンピユータと を備えたことを特徴とするデイーゼルエンジンの
    電子ガバナ。
JP1987047276U 1987-03-30 1987-03-30 Expired - Lifetime JPH0541243Y2 (ja)

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JPS63154736U JPS63154736U (ja) 1988-10-11
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6038136B2 (ja) * 1983-10-12 1985-08-30 保 森満 形状記憶合金を用いた人工耳小骨

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