JPH0541124Y2 - - Google Patents

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JPH0541124Y2
JPH0541124Y2 JP1984196522U JP19652284U JPH0541124Y2 JP H0541124 Y2 JPH0541124 Y2 JP H0541124Y2 JP 1984196522 U JP1984196522 U JP 1984196522U JP 19652284 U JP19652284 U JP 19652284U JP H0541124 Y2 JPH0541124 Y2 JP H0541124Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は、軽量気泡コンクリート板(以下
ALC板と呼ぶ)等の壁材を、縦横の枠組みに対
して固定してなる複層壁パネルに関するものであ
る。
[考案の技術的背景] 最近プレハブ住宅の一つとして、外壁材に
ALC板を使用したものが採用されている。ALC
板は、断熱性、耐火性、耐久性、防音性という利
点はもとより、パネル自体を工場で予め製作して
おくことができ、現場での養生作業が不要なこと
から、優れたプレハブ特性を持ち、今後のコンク
リート系建築物の主流となるものである。
さて、このALC板を外壁として建築物を構成
する場合、従来では、現場で組上げた柱や梁に、
縦横の桟を固定し、この桟に対して工場から運ん
できたALC板を一枚づつねじ、アンカー、その
他の取付け金具を使用して固定していた。しか
し、この様な現場での固定作業は、プレハブ率が
低下し、ALC工法の利点が充分生かされないこ
とになる。
この様なことから、本出願人は、工場で予め縦
横の桟を利用して所定の大きさの枠組みを形成
し、この枠組みに対して壁材であるALC板を固
定することにより、ある程度の大きさを持つた壁
パネルを製作し、この壁パネルを現場に運んで柱
や梁に固定して一挙に建築物の外壁を形成するこ
とにより、現場での作業性を改善する提案を行つ
た。
〔背景技術の問題点〕
ところで、前記の様な壁パネルにおいて、枠組
みの強度が低いと、工場から現場への輸送等の際
に枠組みにねじれ等の変形が生じ、これに固定し
た壁材の破損を招くことになる。その為、縦横の
枠材として、従来の柱や梁に固定していた桟に比
較して強度の高いアングル材や角筒材を使用して
いる。従つて、この壁パネルをその肉厚側から見
ると、その1/2程度は枠組みの厚さとなつており、
その室外側に一枚の壁材が固定されたものとなつ
ている。
この様な壁パネルにおいて、寒冷地における断
熱性能の向上、市街地における防音性能の向上、
その他の性能を向上しようとすると、枠組みの室
外側の壁材の肉厚を増大させる必要があるが、そ
の様にすると、壁パネル全体の肉厚の増大に繋が
り、特に建築物の他の部分、例えば枠組みに固定
されるサツシとの外面が揃わなくなる不都合が生
じる。また、肉厚の異なる壁材を枠組みに固定す
るためには、各肉厚に応じた専用の取付け金具を
容易する必要もあり、部品の規格化ができない欠
点もある。
その上、ALC板の様な壁材は、所定の型を利
用して一定の肉厚に成型するものであるから、性
能向上の為に壁材の肉厚を大きくすることは、2
種類以上の生産設備を容易することにもなり、設
備コストの増大を招く欠点もある。
[考案の目的] 本考案は、上記の様な従来技術の問題点を解決
するために提案されたもので、その目的は、枠組
みの室外側に設ける壁材の肉厚を増大させること
がなく、従つてサツシ等との面合わせが容易に実
施でき、しかも断熱性能向上を達成することので
きる複層壁パネルを提供することにある。
[考案の概要] 本考案の複層壁パネルは、縦枠と横枠とを矩形
に組上げて成る枠組みの室外側に外壁材を固定す
ると共に、この外壁材の室内側には、左右の縦枠
の間の空間にはめ込まれるようにして断熱材を配
設することにより、枠組みの室外側には1枚の壁
材のみが配設され、しかも壁パネル全体の肉厚を
増やすことなく断熱性能の向上を可能としたもの
である。また、左右の縦枠の形状を工夫すること
により、枠組みの組立作業性及び強度の向上を図
つたものである。
[考案の実施例] (1) 基本的な実施例 以下、本考案の一実施例を第1図及び第2図に
従つて具体的に説明する。なお、第1図は本実施
例の壁パネルの横断面図、第2図は同じく縦断面
図である。
本実施例において、図中1は壁パネルの枠組み
を構成する左右の縦枠、2はこの縦枠1に対して
固定されている横枠である。横枠2の端部には、
中央に係合突起3を持つ断面帽子状の連結金具4
が溶接、ねじ止め等の手段で固定され、その内側
にナツト5がねじ止め、嵌合等の手段で固定され
ている。この連結金具4の係合突起3は縦枠1に
設けられた凹部6内に嵌合され、その状態で、縦
枠1の内側から挿入されたボルト7を前記ナツト
5に締付けることにより、縦枠1と横枠2とが連
結されている。
この縦枠1の断面形状は、1枚のスチール板を
外面板21、側板22及び内面板23からなる断
面コ字形に屈曲したもので、そのうち外面板21
の表面に緩衝材24を介して室外側の壁パネルと
なる外壁材8が固定されている。外面板24と内
面板23の端部は、その表面に沿つて折り返さ
れ、側板22の端部から突出して内外の係止板2
5を構成している。この係止板25は、一例とし
て先端が対向するように鍵型に屈曲したもので、
前後の係止板25の間が横枠2に固定した取付金
具4の係合突起3の挿入部となつている。
この縦枠1の室外側には、外壁材8が固定され
ている。即ち、前記横枠2の端部に固定された連
結金具4の室外側端部を横枠表面に沿つて屈曲さ
せ、その部分をパネルの固定面9とし、このパネ
ル固定面9に対して外壁材8を当接させた状態
で、外壁材8の室外側から固定用のねじ10等の
取付け金具を挿入して、外壁材8を固定面9に固
定している。この場合、ねじ10の頭部は、外壁
材8表面に形成した凹部内に埋設されている。ま
た、図示の例では、外壁材8を連結金具の固定面
9に固定したが、縦枠1や横枠2に直接固定する
こともできる。
ところで、本実施例の複層壁パネルは、その幅
が外壁材8に比較して広いものであるから、室外
側の外壁材に付いては、第1図の様に、3枚の外
壁材を縦に連設する様にしている。その場合、縦
枠1に隣接する部分の取付けは、上記の通りであ
るが、各外壁材の接合部分は、第1図の中央部分
に示した様にする。即ち、枠組みを構成する複数
本の横枠の間に、外壁材の接合部分を背面から支
持する受け板11を掛渡し、この受け板11に対
して前記固定面9と同様にねじ10を使用して外
壁材8を固定している。また、この受け板11上
に、室外側に突出したコーキング受け材12が固
定され、これが外壁材8の接合部背面に配置され
て、隣接する外壁材8の壁面とコーキング受け材
12で囲まれた凹部内にコーキング材13が充填
されている。
一方、外壁材8の上下端部は、第2図縦断面図
の如く、横枠2の室外側に位置している。即ち、
外壁材8の上部は、上方の横枠2aの室外側に前
記固定面9を介して固定され、また外壁材8の下
部は下方の横枠2bの下面に溶接された断面クラ
ンク状の支持金具14に固定されている。
なお、下方の横枠2bの内部には、ナツト15
が溶接され、このナツト15に挿入したボルト1
6で締付け金具17を梁18に締付けることによ
り、本実施例の壁パネルが建物の躯体に固定され
ている。また、図示しないが、壁パネルの上部に
おいても、横枠内にナツトが溶接され、それを利
用して壁パネルの上部も建物の梁に固定されてい
る。
上記の様に室外側に外壁材8を固定した枠組み
の内側、即ち縦枠1及び横枠2によつて囲まれた
空間部分に、これら各枠材の肉厚相当分の厚さを
持つ断熱材20が装着されている。この断熱材2
0は、図示しないねじを使用して連結金具4の壁
材固定面9に室内側から固定されている。この断
熱材20としては、フアイバーグラス、発泡スチ
ロール、ウレンタなど公知の断熱材が使用可能で
ある。また、その枠組みに対する固定手段として
は、外壁材や、縦枠あるいは横枠に取付金具を使
用して直接固定するものや、接着するものを使用
できる。
上記の様な構成を有する本実施例の複層壁パネ
ルにおいては、枠組みに内外2枚の壁材を固定し
たので、従来の単層型の壁パネルに比べて、その
断熱、耐火、防音等の性能が格段に向上する。し
かも、枠組みの室外側には、一枚の壁材のみが設
けられ、枠組みの室内側には壁材や断熱材が突出
していないので、壁パネル全体としての肉厚は、
通常の一枚の壁材の使用した壁パネルと変りがな
く、この複層壁パネルを使用する場合でも、建物
のサツシ回りや戸枠部分に特別な配慮を払うこと
なく通常の壁パネルと同様な施工を実施でき、工
程の標準化に大いに寄与することができる。
(2) 他の実施例 第3図は、本考案の他の実施例を示す横断面図
であり、前記第1図の実施例と同じ構成の部分に
は同一符号を付与し、詳細な説明は省略する。こ
の第3図の実施例では、内壁材26を枠組みの室
内側に固定することにより、さらに断熱、耐火な
どの性能向上を図ることができる。なお、内壁材
26は、必ずしも一枚に限定されものではなく、
何枚か使用することもできる。
また、図示しないが、断熱材20に加えて、こ
の空間部分に補強用のフレーム材やブレース(す
じかい)等の構造材を設け、これによつて本考案
の壁パネルを耐力壁として使用することも可能で
ある。
[考案の効果] 以上の通り、本考案の複層壁パネルによれば、
枠組みの室外側に外壁材を設け、左右の縦枠の間
の空間部分に断熱材を設けるという簡単な構成に
より、壁パネル全体の肉厚を増大させることな
く、耐熱、耐火、防音性の性能が高く、しかも一
枚の壁材を使用した壁パネルと同規格で使用でき
る複層壁パネルを提供できる効果がある。
更に、本考案は、上記のような構成により、コ
字形の縦枠の内側にボルト・ナツトが入るので、
納まりが良く、しかも、縦枠と横枠にそれぞれ係
合突起と凹部が設けられたので、縦枠と横枠との
接合時の位置決めが容易で、取付強度も高いとい
う作用効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の複層壁パネルの一実施例を示
す横断面図、第2図は同じく一部の縦断面図面、
第3図は本考案の他の実施例を示す横断面図であ
る。 1……縦枠、2……横枠、3……係合突起、4
……連結金具、5……ナツト、6……係合凹部、
7……ボルト、8……外壁材、9……壁材固定
面、10……ねじ、11……受け板、12……コ
ーキング受け材、13……コーキング材、14…
…支持金具、15……ナツト、16……ボルト、
17……締付け金具、18……梁、20……断熱
材、21……外面板、22……側板、23……内
面板、24……緩衝材、25……係止板、26…
…内壁板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 左右の縦枠と横枠とを矩形に組み上げて枠組み
    を構成し、該枠組みに外壁材を固定してなる壁パ
    ネルにおいて、 断面コ字形に形成された縦枠と横枠の端部との
    一方に係合突起が設けられ、他方に該係合突起と
    嵌合し得る凹部が形成されて、前記縦枠のコ字形
    に形成された内側の空間をボルトまたはナツトの
    配置部とし、 前記係合突起を前記凹部に嵌合してボルト・ナ
    ツトで連結することにより、枠組みが形成され、 該枠組みの室外側に外壁材が固定されると共
    に、左右の縦枠の間に断熱材が配設されることを
    特徴とする複層壁パネル。
JP1984196522U 1984-12-28 1984-12-28 Expired - Lifetime JPH0541124Y2 (ja)

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JP1984196522U JPH0541124Y2 (ja) 1984-12-28 1984-12-28

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JPS61113821U JPS61113821U (ja) 1986-07-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55116949A (en) * 1979-03-01 1980-09-08 Katsuhiro Oowada Panel
JPS5639523B2 (ja) * 1976-11-10 1981-09-14

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