JP3004046B2 - プレハブ建造物 - Google Patents
プレハブ建造物Info
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Description
[産業上の利用分野] この発明は、壁構造のプレハブ建造物に関するもので
あり、特に、壁材にGRC(Glassfiber Reinforced Cemen
t)パネルを用いたプレハブ建造物に関するものであ
る。 [従来の技術] 通常、GRCパネルは肉薄な単板に形成されているの
で、強度が低くソリが発生しやすい。又、強度向上のた
めにGRC自体の厚みを増すと該パネルのコストが著しく
上昇すると共に、重量の増加に伴って大型な基礎を要す
る。従って、従来、該GRCパネルは鉄骨造或はコンクリ
ート造等の外壁材と使用されている。 しかし、鉄骨或はコンクリート造等の構造体を構築し
た後に、外壁材としてのGRCパネルを取り付けるため現
場の工程が増えてプレハブ化を阻害し、工期の短縮及び
建設コストの削減に支障を来している。 そこで、GRCパネルのコストの上昇及び、ソリ等の変
形を防止し、且つ、該GRCパネルの重量を軽量に維持す
ると共に、強度を向上したGRCパネルを設け、そして、
このGRCパネルを基礎上に構築するとき、プレハブ化の
促進、工期の短縮及び建設コストの削減を図るために解
決されるべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明
は該課題を解決することを目的とする。 [課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するために提案せられたもの
であり、セメントにガラス繊維を混入して形成したGRC
パネルであって、該GRCパネル内に発泡スチロール又は
ウレタンホーム等の有機質系の発泡体を密閉し、該パネ
ルを相互に接合して組み立てたプレハブ建造物に於て、
前記プレハブ建造物の基礎と、該基礎上に直線状に立設
された壁用のGRCパネルとを接合するための取り付け金
物であって、該取り付け金物は長方形状のベースプレー
トと、該ベースプレートの一側縁部に立設した側面プレ
ートとから成り、且つ、該ベースプレートには、前記隣
接する壁用のGRCパネルの接合部位の基礎に設けられて
いるアンカーボルトを挿通するためのボルト孔が開穿さ
れており、更に、前記側面プレートにも、前記隣接する
壁用のGRCパネル双方に設けられているスリーブナット
と対峙する個所にボルト孔が開穿されており、前記基礎
に設けられたアンカーボルトをベースプレートに設けた
ボルト孔に挿通してナットにて緊締し、更に、隣接する
双方のGRCパネルに設けたスリーブナットに前記側面プ
レートに設けたボルト孔よりボルトを螺入して緊締した
プレハブ建造物、及びセメントにガラス繊維を混入して
形成したGRCパネルであって、該GRCパネル内に発泡スチ
ロール又はウレタンホーム等の有機質系の発泡体を密閉
し、該パネルを相互に接合して組み立てたプレハブ建造
物に於て、前記プレハブ建造物の角部における基礎と、
隣接の壁用のGRCパネルの下端部とを接合するための取
り付け金物であって、該取り付け金物は長方形状のベー
スプレートと、該ベースプレートの外縁部に立設した側
面プレートとから成り、且つ、該取り付け金物は中央部
で直角に折曲されて平面視L字状に形成されて成り、更
に、該ベースプレートには、前記建造物の角部の基礎に
設けられているアンカーボルトを挿入するためのボルト
孔が設けられており、更に、前記側面プレートにも、建
造物の角部用のGRCパネル及び之に隣接する壁用のGRCパ
ネルの夫々の下端部に設けられたスリーブナットにボル
トを挿通するためのボルト孔が開穿されており、前記基
礎に設けられたアンカーボルトをベースプレートに設け
たボルト孔に挿通してナットにて緊締し、更に、建造物
の角部に配設される角部用のGRCパネル及び該GRCパネル
に隣接する壁用のGRCパネルの夫々の接合部位に設けた
スリーブナットに前記側面プレートに設けたボルト孔よ
りボルトを螺入して緊締したプレハブ建造物、並びにセ
メントにガラス繊維を混入して形成したGRCパネルであ
って、該GRCパネル内に発泡スチロール又はウレタンホ
ーム等の有機質系の発泡体を密閉し、該パネルを相互に
接合して組み立てたプレハブ建造物に於て、前記プレハ
ブ建造物の屋根用のGRCパネルと直線状に隣接した壁用
のGRCパネルとを相互に接合するための取り付け金物で
あって、該取り付け金物は長方形状のベースプレート
と、該ベースプレートの一側縁に立設した側面プレート
とから成り、且つ、該ベースプレートには前記隣接する
壁用のGRCパネルの接合部位の屋根用のGRCパネルに設け
られているスリーブナットと対峙する個所にボルト孔が
開穿されており、更に、前記側面プレートにも前記隣接
する壁用のGRCパネル双方に設けられているスリーブナ
ットと対峙する個所にボルト孔が開穿されており、前記
屋根用のGRCパネル及び壁用のGRCパネルに夫々設けられ
ている前記スリーブナットに、該スリーブナットに夫々
対峙して設けられている前記ボルト孔からボルトを螺入
して緊締したプレハブ建造物、及びセメントにガラス繊
維を混入して形成したGRCパネルであって、該GRCパネル
内に発泡スチロール又はウレタンホーム等の有機質系の
発泡体を密閉し、該パネルを相互に接合して組み立てた
プレハブ建造物に於て、前記プレハブ建造物の角部にお
ける屋根用のGRCパネルと、隣接の壁用のGRCパネルの上
端部とを接合するための取り付け金物であって、該取り
付け金物は長方形状のベースプレートと、該ベースプレ
ートの外縁部に立設した側面プレートとから成り、且
つ、該取り付け金物は中央部で直角に折曲されて平面視
L字状に形成されて成り、更に、該ベースプレートには
前記建造物の角部における屋根用GRCパネルに設けられ
たスリーブナットに対峙する個所にボルト孔が開穿され
ており、更に、前記側面プレートにも、建造物の角部用
のGRCパネル及び之に隣接する壁用のGRCパネルの夫々の
上端部に設けられたスリーブナットにボルトを挿通する
ためのボルト孔が開穿されており、前記ボルト孔よりボ
ルトを螺入して緊締したプレハブ建造物を提供するもの
である。
あり、特に、壁材にGRC(Glassfiber Reinforced Cemen
t)パネルを用いたプレハブ建造物に関するものであ
る。 [従来の技術] 通常、GRCパネルは肉薄な単板に形成されているの
で、強度が低くソリが発生しやすい。又、強度向上のた
めにGRC自体の厚みを増すと該パネルのコストが著しく
上昇すると共に、重量の増加に伴って大型な基礎を要す
る。従って、従来、該GRCパネルは鉄骨造或はコンクリ
ート造等の外壁材と使用されている。 しかし、鉄骨或はコンクリート造等の構造体を構築し
た後に、外壁材としてのGRCパネルを取り付けるため現
場の工程が増えてプレハブ化を阻害し、工期の短縮及び
建設コストの削減に支障を来している。 そこで、GRCパネルのコストの上昇及び、ソリ等の変
形を防止し、且つ、該GRCパネルの重量を軽量に維持す
ると共に、強度を向上したGRCパネルを設け、そして、
このGRCパネルを基礎上に構築するとき、プレハブ化の
促進、工期の短縮及び建設コストの削減を図るために解
決されるべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明
は該課題を解決することを目的とする。 [課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するために提案せられたもの
であり、セメントにガラス繊維を混入して形成したGRC
パネルであって、該GRCパネル内に発泡スチロール又は
ウレタンホーム等の有機質系の発泡体を密閉し、該パネ
ルを相互に接合して組み立てたプレハブ建造物に於て、
前記プレハブ建造物の基礎と、該基礎上に直線状に立設
された壁用のGRCパネルとを接合するための取り付け金
物であって、該取り付け金物は長方形状のベースプレー
トと、該ベースプレートの一側縁部に立設した側面プレ
ートとから成り、且つ、該ベースプレートには、前記隣
接する壁用のGRCパネルの接合部位の基礎に設けられて
いるアンカーボルトを挿通するためのボルト孔が開穿さ
れており、更に、前記側面プレートにも、前記隣接する
壁用のGRCパネル双方に設けられているスリーブナット
と対峙する個所にボルト孔が開穿されており、前記基礎
に設けられたアンカーボルトをベースプレートに設けた
ボルト孔に挿通してナットにて緊締し、更に、隣接する
双方のGRCパネルに設けたスリーブナットに前記側面プ
レートに設けたボルト孔よりボルトを螺入して緊締した
プレハブ建造物、及びセメントにガラス繊維を混入して
形成したGRCパネルであって、該GRCパネル内に発泡スチ
ロール又はウレタンホーム等の有機質系の発泡体を密閉
し、該パネルを相互に接合して組み立てたプレハブ建造
物に於て、前記プレハブ建造物の角部における基礎と、
隣接の壁用のGRCパネルの下端部とを接合するための取
り付け金物であって、該取り付け金物は長方形状のベー
スプレートと、該ベースプレートの外縁部に立設した側
面プレートとから成り、且つ、該取り付け金物は中央部
で直角に折曲されて平面視L字状に形成されて成り、更
に、該ベースプレートには、前記建造物の角部の基礎に
設けられているアンカーボルトを挿入するためのボルト
孔が設けられており、更に、前記側面プレートにも、建
造物の角部用のGRCパネル及び之に隣接する壁用のGRCパ
ネルの夫々の下端部に設けられたスリーブナットにボル
トを挿通するためのボルト孔が開穿されており、前記基
礎に設けられたアンカーボルトをベースプレートに設け
たボルト孔に挿通してナットにて緊締し、更に、建造物
の角部に配設される角部用のGRCパネル及び該GRCパネル
に隣接する壁用のGRCパネルの夫々の接合部位に設けた
スリーブナットに前記側面プレートに設けたボルト孔よ
りボルトを螺入して緊締したプレハブ建造物、並びにセ
メントにガラス繊維を混入して形成したGRCパネルであ
って、該GRCパネル内に発泡スチロール又はウレタンホ
ーム等の有機質系の発泡体を密閉し、該パネルを相互に
接合して組み立てたプレハブ建造物に於て、前記プレハ
ブ建造物の屋根用のGRCパネルと直線状に隣接した壁用
のGRCパネルとを相互に接合するための取り付け金物で
あって、該取り付け金物は長方形状のベースプレート
と、該ベースプレートの一側縁に立設した側面プレート
とから成り、且つ、該ベースプレートには前記隣接する
壁用のGRCパネルの接合部位の屋根用のGRCパネルに設け
られているスリーブナットと対峙する個所にボルト孔が
開穿されており、更に、前記側面プレートにも前記隣接
する壁用のGRCパネル双方に設けられているスリーブナ
ットと対峙する個所にボルト孔が開穿されており、前記
屋根用のGRCパネル及び壁用のGRCパネルに夫々設けられ
ている前記スリーブナットに、該スリーブナットに夫々
対峙して設けられている前記ボルト孔からボルトを螺入
して緊締したプレハブ建造物、及びセメントにガラス繊
維を混入して形成したGRCパネルであって、該GRCパネル
内に発泡スチロール又はウレタンホーム等の有機質系の
発泡体を密閉し、該パネルを相互に接合して組み立てた
プレハブ建造物に於て、前記プレハブ建造物の角部にお
ける屋根用のGRCパネルと、隣接の壁用のGRCパネルの上
端部とを接合するための取り付け金物であって、該取り
付け金物は長方形状のベースプレートと、該ベースプレ
ートの外縁部に立設した側面プレートとから成り、且
つ、該取り付け金物は中央部で直角に折曲されて平面視
L字状に形成されて成り、更に、該ベースプレートには
前記建造物の角部における屋根用GRCパネルに設けられ
たスリーブナットに対峙する個所にボルト孔が開穿され
ており、更に、前記側面プレートにも、建造物の角部用
のGRCパネル及び之に隣接する壁用のGRCパネルの夫々の
上端部に設けられたスリーブナットにボルトを挿通する
ためのボルト孔が開穿されており、前記ボルト孔よりボ
ルトを螺入して緊締したプレハブ建造物を提供するもの
である。
発泡スチロール、ウレタンホーム或いは軽量コンクリ
ート等の発泡体を密封したGRCパネルによって壁用のGRC
パネルと、角部用のGRCパネル及び屋根用のGRCパネルと
が形成されているので、之等各パネルは軽量で且つ、強
度も大なることは当然であるが、之等各パネルを組立て
てプレハブ建造物を構築するとき、請求項1記載の発明
は、建造物の直線部位の基礎に設けられたアンカーボル
トに、取り付け金物のベースプレートに設けたボルト孔
を挿通してナットにて緊締し、更に、該取り付け金物の
側面プレートに設けたボルト孔を介して隣接の接合せら
るべき壁用のGRCパネル双方に設けられたスリーブナッ
トにボルトを螺入して緊締することにより、該壁用のGR
Cパネルは基礎上に相互に緊結された状態で直線状に立
設されることができる。 次に、請求項2記載の発明は、建造物の角部の基礎に
設けられたアンカーボルトに、取り付け金物のベースプ
レートに設けられたボルト孔を挿通してナットにて緊締
し、更に、建造物の角部に配設される角部用のGRCパネ
ル及び該GRCパネルに隣接する壁用のGRCパネルの夫々の
接合部位に設けられたスリーブナットに前記側面プレー
トに設けたボルト孔よりボルトを螺入して緊締すること
により、建造物の角部の基礎上に相互に緊結された状態
で平面視L字状に立設されることができる。 又、請求項3記載の発明は、前記請求項1記載の発明
に於て基礎上に直線状に立設された壁用のGRCパネルの
上端部相互並びに該壁用のGRCパネル上に載設せられて
結合せらるべき屋根用のGRCパネルに夫々設けられてい
るスリーブナットに、取り付け金物のベースプレート及
び側面プレートに設けられているボルト孔を介して夫々
ボルト締めするとき、該取り付け金物のベースプレート
を屋根用のGRCパネルに当接し、側面プレートを壁用のG
RCパネルに当接し、そして、夫々対峙するボルト孔より
ボルトを挿入して前記スリーブナットに螺着することに
より、建造物の角部に於て基礎上に立設された壁用のGR
Cパネルの上端部及び屋根用のGRCパネル相互を緊結して
直線状に隣接する壁用のGRCパネル及び屋根用のGRCパネ
ルを組立てることができる。 次に、請求項4記載の発明は、前記請求項2記載の発
明に於て、建造物の角部の基礎上に立設された角部用の
GRCパネル及び該角部用のGRCパネルに隣接して立設され
ている壁用のGRCパネルの上端部相互並びに各GRCパネル
上に載設せられて結合せらるべき屋根用のGRCパネルに
夫々設けられたスリーブナットに、取り付け金物のベー
スプレート及び側面プレートに設けられているボルト孔
を介して夫々ボルト締めするとき、該取り付け金物のベ
ースプレートを屋根用のGRCパネルに当接し、側面プレ
ートの中央部の曲折部を前記角部用のGRCパネルに当接
し、更に、該側面プレートの余端部を該角部用のGRCパ
ネルに隣接している壁用のGRCパネルに当接し乍ら、夫
々のGRCパネルに設けた前記スリーブナットに夫々対応
するボルト孔よりボルトを挿入して螺着することによ
り、建造物の角部に於て基礎上に立設された角部用のGR
Cパネル及び之に隣接する壁用のGRCパネルの上端部、並
びに之等のGRCパネル上に載設されて結合される屋根用
のGRCパネル相互が緊結されて建造物の角部の上部に於
て、各GRCパネルが組立てられる。 [実施例] 以下、この発明の一実施例を別紙添付図面の第1図乃
至第18図に従って詳述する。 図において、1はプレハブ建造物であり、第1図に示
すように、該プレハブ建造物1は壁用或は屋根用又は角
部用のGRCパネル2,2…,2a,2a…,2b,2b…等を組み立てて
構築されてあり、プレハブ化の促進を図っている。 該GRCパネル2,2a,2bは、第2図に示すように、パネル
の外装材のGRC3と内部に密閉された発泡体4,4とから構
成されている。該発泡体4は発泡スチロールにて形成さ
れるが、これに限定されるべきではなく、該発泡スチロ
ールと同様に有機系のウレタン或は軽量コンクリート等
の無機質系の発泡体にて形成することができ、プレハブ
建造物1を構築するにあたって種々の規制や条件を考慮
して選択することができる。 そして、該発泡体4をGRC3内に密閉したことにより、
GRCパネル2,2a,2bの厚さを大として断熱性、遮音性を向
上する。該GRCパネル2,2a,2bを製造するには、第3図に
示すように、型枠5へモルタル及び耐アルカリガラス繊
維を同時に吹き付ける。そして、型枠5の底面にて該モ
ルタルと耐アルカリガラス繊維との混合体(GRC3)が一
定の厚さに達したとき、前記発泡体4を型枠5内の所定
の位置へ収容する。次に、再び前記モルタル及び耐アル
カリガラス繊維の吹き付けを該発泡体4の上面より行っ
てGRC3を一体成形すると共に、該GRC3内に発泡体4を密
閉する。従って、第4図に示すように、外装材のGRC3は
一体成形されて継ぎ目等がなくなり、いわゆる「サンド
イツチパネル」と称されるGRCパネル等と比して強度が
著しく向上する。又、該GRCパネル2,2a,2bは内部に発泡
体4を充填された状態となると共に、該発泡体4は外衝
により損傷することもなく、前記GRC3と該発泡体4との
相乗効果により強度及び耐久力が向上する。従って、該
GRCパネル2を構造体とすることができる。尚、第2図
中3aはGRCパネル2,2a,2bの強度を向上するリブである。 又、上記製造中にGRCパネル2,2a,2bの四隅にスリーブ
ナツト6,6…が治具を用いて埋設され、該スリーブナツ
ト6の雌螺子孔7を該GRCパネル2,2a,2bの内側面(第4
図中上面)に開放してある。そして、該スリーブナツト
6,6…へ第1図に示すように、ボルト8,8…等にて後述す
る取り付け金物9,9…,9a,9a…,9b,9b…,9c,9c…を緊締
し、隣接するGRCパネル2,2…,2a,2a…,2b,2b…を相互に
接合してプレハブ建造物1を構築する。 第5図及び第6図に示す取り付け金物9,9aは第1図に
示した基礎10とGRCパネル2、及び、隣接するGRCパネル
2,2或いは2aを下端部にて相互に接合する。第5図の取
り付け金物9はベースプレート11に側面プレート12を立
設して側面視L字状に形成され、第1図に示したGRCパ
ネル2,2を直線状に接合する。第6図の取り付け金物9a
は前述と同様ベースプレート11に側面プレート12を立設
してL字状に形成し、更に、中間部を平面視直角に屈曲
して形成されている。そして、第1図に示した壁用GRC
パネル2,2と角部用GRCパネル2aとを直角に接合する。
尚、図中符号13,13…はボルト孔、14,14…は補強リブで
ある。 第7図及び第8図は第1図に示した壁用のGRCパネル
2,2…或いは角部用GRCパネル2aと屋根用のGRCパネル2b
とを接合する取り付け金物9b,9cを示し、第7図の取り
付け金物9bは第5図に示した取り付け金物9と略同形状
に形成され、壁用GRCパネル2,2…を桁方向(或は妻方
向)に直線状に接合する。第8図の取り付け金物9cは第
6図に示した取り付け金物9aと同形状に形成され、第1
図に示した壁用GRCパネル2,2を角部用GRCパネル2aを介
して平面視直角方向に接合する。尚、第7図及び第8図
の取り付け金物9b,9cにも前述と同様にボルト孔13,13が
開穿されている。又、図中符号15は補強プレートであ
る。 第9図乃至第11図は第5図に示した取り付け金物9に
て隣接する壁用のGRCパネル2,2、及び、該GRCパネル2,2
と基礎10とを接合した状態を示し、該取り付け金物9は
ベースプレート11のボルト孔13,13へ基礎10に設けたア
ンカーボルト16,16を挿通してナツト17,17にて緊締され
る。又、側面プレート12の内側よりボルト孔13,13へボ
ルト8,8を挿通すると共に、GRCパネル2,2の下方の隅部
に埋設したスリーブナツト6,6…の雌螺子孔7,7へ該ボル
ト8,8を緊締する。従って、GRCパネル2,2が基礎10に立
設して接合されると共に、該GRCパネル2,2の下部が相互
に直線方向へ接合される。尚、図中符号18はGRCパネル
2,2間に充填したコーキング材、19は該コーキング材18
のバツクアツプである。 又、該壁用GRCパネル2,2の上部は第12図乃至第14図に
示すように、第7図に示した取り付け金物9bにより相互
に前述と同様直線方向へ接合されている。即ち、該取り
付け金物9bのボルト孔13,13へボルト8,8を挿通し、壁用
GRCパネル2,2の上部の隅部に埋設したスリーブナツト6,
6へ該ボルト8,8を緊締してある。又、ベースプレート11
のボルト孔13,13にもボルト8,8を挿通して屋根用GRCパ
ネル2bの隅部に設けたスリーブナツト6,6へ緊締し、立
設した壁用GRCパネル2,2の上端部にて屋根用GRCパネル2
bを水平方向へ接続している。従って、該取り付け金物9
aにて4枚のGRCパネル2,2,2b,2bの隅部を接合する。 第15図及び第16図は第1図に示したプレハブ建造物1
の角部にてGRCパネル2,2,2aの下部を相互に接合し、且
つ、該GRCパネル2,2,2aと基礎10とを接合した状態を示
し、第6図に示した取り付け金物9aのベースプレート11
が基礎10へアンカーボルト16,16にナツト17,17を緊締し
て固定されている。又、角部用GRCパネル2aの下部は側
面プレート12の屈曲した角部へ、ボルト8,8を該側面プ
レート12のボルト孔13,13を介してGRCパネル2のスリー
ブナツト6,6…に緊締して固定される。又、該取り付け
金物9bの側面プレート12は直交する夫々の方向へ角部用
GRCパネル2aより側方へ延設されてあり、その先端部に
前述と同様該角部用GRCパネル2aの側方へ配設された壁
用GRCパネル2,2の下端隅部を固定して基礎10より立設し
ている。 又、該角部における角部用GRCパネル2a及び壁用GRCパ
ネル2,2の上端部に、第17図及び第18図に示すように、
第8図に示した取り付け金物9cの側面プレート12をボル
ト8,8にて固定して角部用GRCパネル2aと該角部用GRCパ
ネル2aの側方に配設された壁用GRCパネル2,2を夫々接続
している。又、該取り付け金物9cのベースプレート11の
ボルト孔13,13,13へ下方よりボルト8,8,8を挿通すると
共に、屋根用GRCパネル2bの隅部に埋設したスリーブナ
ツト6,6,6へ該ボルト8,8,8を螺着している。従って、該
屋根用GRCパネル2bは該角部において角部用GRCパネル2a
及び壁用GRCパネル2,2の上端部に水平方向に接続され
る。 尚、図中符号20はパネル製造中にスリーブナツト6を
埋設する治具等により形成される切欠部であり、該切欠
部20へ取り付け金物9,9a,9b,9cを係合できるように形成
してある。 斯くして、上述のようにGRCパネル2,2…,2a,2a…,2b,
2b…を接合して組み立てプレハブ建造物1を構築する。 尚、この発明は、ガラス繊維を用いたGRCパネルのみ
に限定するべきではなく、他の補強材を混入して強化す
るセメント系のパネルにも適用することができる。そし
て、この発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為す
事ができ、この発明が該改変されたものに及ぶことは当
然である。 [発明の効果] 本発明は、発泡スチロール、ウレタンホーム或いは軽
量コンクリート等の発泡体を密封したGRCパネルによっ
て壁用のGRCパネルと、角部用のGRCパネル及び屋根用の
GRCパネルとが形成されているので、之等各パネルは軽
量で且つ、強度も大なることは当然であるが、之等各パ
ネルを組立ててプレハブ建造物を構築するとき、請求項
1記載の発明は、建造物の直線部位の基礎に設けられた
アンカーボルトに、取り付け金物のベースプレートに設
けたボルト孔を挿通してナットにて緊締し、更に、該取
り付け金物の側面プレートに設けたボルト孔を介して隣
接の接合せらるべき壁用のGRCパネル双方に設けられた
スリーブナットにボルトを螺入して緊締することによ
り、該壁用のGRCパネルは基礎上に相互に緊結された状
態で直線状に容易迅速、且つ、強固に立設されることが
できる。 次に、請求項2記載の発明は、建造物の角部の基礎に
設けられたアンカーボルトに、取り付け金物のベースプ
レートに設けられたボルト孔を挿通してナットにて緊締
し、更に、建造物の角部に配設される角部用のGRCパネ
ル及び該GRCパネルに隣接する壁用のGRCパネルの夫々の
接合部位に設けられたスリーブナットに前記側面プレー
トに設けたボルト孔よりボルトを螺入して緊締すること
により、建造物の角部の基礎上に相互に緊結された状態
で平面視L字状に容易迅速、且つ、強固に立設されるこ
とができる。 又、請求項3記載の発明は、前記請求項1記載の発明
に於て基礎上に直線状に立設された壁用のGRCパネルの
上端部相互並びに該壁用のGRCパネル上に載設せられて
結合せらるべき屋根用のGRCパネルに夫々設けられてい
るスリーブナットに、取り付け金物のベースプレート及
び側面プレートに設けられているボルト孔を介して夫々
ボルト締めするとき、該取り付け金物のベースプレート
を屋根用のGRCパネルに当接し、側面プレートを壁用のG
RCパネルに当接し、そして、夫々対峙するボルト孔より
ボルトを挿入して前記スリーブナットに螺着することに
より、建造物の角部に於て基礎上に立設された壁用のGR
Cパネルの上端部及び屋根用のGRCパネル相互を緊結して
直線状に隣接する壁用のGRCパネル及び屋根用のGRCパネ
ルを容易迅速、且つ、強固に組立てることができる。 次に、請求項4記載の発明は、前記請求項2記載の発
明に於て、建造物の角部の基礎上に立設された角部用の
GRCパネル及び該角部用のGRCパネルに隣接して立設され
ている壁用のGRCパネルの上端部相互並びに各GRCパネル
上に載設せられて結合せらるべき屋根用のGRCパネルに
夫々設けられてスリーブナットに、取り付け金物のベー
スプレート及び側面プレートに設けられているボルト孔
を介して夫々ボルト締めするとき、該取り付け金物のベ
ースプレートを屋根用のGRCパネルに当接し、側面プレ
ートの中央部の曲折部を前記角部用のGRCパネルに当接
し、更に、該側面プレートの余端部を該角部用のGRCパ
ネルに隣接している壁用のGRCパネルに当接し乍ら、夫
々のGRCパネルに設けた前記スリーブナットに夫々対応
するボルト孔よりボルトを挿入して螺着することによ
り、建造物の角部に於て基礎上に立設された角部用のGR
Cパネル及び之に隣接する壁用のGRCパネルの上端部、並
びに之等のGRCパネル上に載設されて結合される屋根用
のGRCパネル相互が緊結されて建造物の角部の上部に於
て、各GRCパネルが容易迅速、且つ、強固に組立てられ
る。 斯くして、本発明は大型の基礎を要することなくGRC
パネルを簡易に組合せることによりプレハブ建造物を構
築することができるため、プレハブ化を促進して工程、
工期又は建設コストを削減し、品質の安定化を図ること
ができるのである。
ート等の発泡体を密封したGRCパネルによって壁用のGRC
パネルと、角部用のGRCパネル及び屋根用のGRCパネルと
が形成されているので、之等各パネルは軽量で且つ、強
度も大なることは当然であるが、之等各パネルを組立て
てプレハブ建造物を構築するとき、請求項1記載の発明
は、建造物の直線部位の基礎に設けられたアンカーボル
トに、取り付け金物のベースプレートに設けたボルト孔
を挿通してナットにて緊締し、更に、該取り付け金物の
側面プレートに設けたボルト孔を介して隣接の接合せら
るべき壁用のGRCパネル双方に設けられたスリーブナッ
トにボルトを螺入して緊締することにより、該壁用のGR
Cパネルは基礎上に相互に緊結された状態で直線状に立
設されることができる。 次に、請求項2記載の発明は、建造物の角部の基礎に
設けられたアンカーボルトに、取り付け金物のベースプ
レートに設けられたボルト孔を挿通してナットにて緊締
し、更に、建造物の角部に配設される角部用のGRCパネ
ル及び該GRCパネルに隣接する壁用のGRCパネルの夫々の
接合部位に設けられたスリーブナットに前記側面プレー
トに設けたボルト孔よりボルトを螺入して緊締すること
により、建造物の角部の基礎上に相互に緊結された状態
で平面視L字状に立設されることができる。 又、請求項3記載の発明は、前記請求項1記載の発明
に於て基礎上に直線状に立設された壁用のGRCパネルの
上端部相互並びに該壁用のGRCパネル上に載設せられて
結合せらるべき屋根用のGRCパネルに夫々設けられてい
るスリーブナットに、取り付け金物のベースプレート及
び側面プレートに設けられているボルト孔を介して夫々
ボルト締めするとき、該取り付け金物のベースプレート
を屋根用のGRCパネルに当接し、側面プレートを壁用のG
RCパネルに当接し、そして、夫々対峙するボルト孔より
ボルトを挿入して前記スリーブナットに螺着することに
より、建造物の角部に於て基礎上に立設された壁用のGR
Cパネルの上端部及び屋根用のGRCパネル相互を緊結して
直線状に隣接する壁用のGRCパネル及び屋根用のGRCパネ
ルを組立てることができる。 次に、請求項4記載の発明は、前記請求項2記載の発
明に於て、建造物の角部の基礎上に立設された角部用の
GRCパネル及び該角部用のGRCパネルに隣接して立設され
ている壁用のGRCパネルの上端部相互並びに各GRCパネル
上に載設せられて結合せらるべき屋根用のGRCパネルに
夫々設けられたスリーブナットに、取り付け金物のベー
スプレート及び側面プレートに設けられているボルト孔
を介して夫々ボルト締めするとき、該取り付け金物のベ
ースプレートを屋根用のGRCパネルに当接し、側面プレ
ートの中央部の曲折部を前記角部用のGRCパネルに当接
し、更に、該側面プレートの余端部を該角部用のGRCパ
ネルに隣接している壁用のGRCパネルに当接し乍ら、夫
々のGRCパネルに設けた前記スリーブナットに夫々対応
するボルト孔よりボルトを挿入して螺着することによ
り、建造物の角部に於て基礎上に立設された角部用のGR
Cパネル及び之に隣接する壁用のGRCパネルの上端部、並
びに之等のGRCパネル上に載設されて結合される屋根用
のGRCパネル相互が緊結されて建造物の角部の上部に於
て、各GRCパネルが組立てられる。 [実施例] 以下、この発明の一実施例を別紙添付図面の第1図乃
至第18図に従って詳述する。 図において、1はプレハブ建造物であり、第1図に示
すように、該プレハブ建造物1は壁用或は屋根用又は角
部用のGRCパネル2,2…,2a,2a…,2b,2b…等を組み立てて
構築されてあり、プレハブ化の促進を図っている。 該GRCパネル2,2a,2bは、第2図に示すように、パネル
の外装材のGRC3と内部に密閉された発泡体4,4とから構
成されている。該発泡体4は発泡スチロールにて形成さ
れるが、これに限定されるべきではなく、該発泡スチロ
ールと同様に有機系のウレタン或は軽量コンクリート等
の無機質系の発泡体にて形成することができ、プレハブ
建造物1を構築するにあたって種々の規制や条件を考慮
して選択することができる。 そして、該発泡体4をGRC3内に密閉したことにより、
GRCパネル2,2a,2bの厚さを大として断熱性、遮音性を向
上する。該GRCパネル2,2a,2bを製造するには、第3図に
示すように、型枠5へモルタル及び耐アルカリガラス繊
維を同時に吹き付ける。そして、型枠5の底面にて該モ
ルタルと耐アルカリガラス繊維との混合体(GRC3)が一
定の厚さに達したとき、前記発泡体4を型枠5内の所定
の位置へ収容する。次に、再び前記モルタル及び耐アル
カリガラス繊維の吹き付けを該発泡体4の上面より行っ
てGRC3を一体成形すると共に、該GRC3内に発泡体4を密
閉する。従って、第4図に示すように、外装材のGRC3は
一体成形されて継ぎ目等がなくなり、いわゆる「サンド
イツチパネル」と称されるGRCパネル等と比して強度が
著しく向上する。又、該GRCパネル2,2a,2bは内部に発泡
体4を充填された状態となると共に、該発泡体4は外衝
により損傷することもなく、前記GRC3と該発泡体4との
相乗効果により強度及び耐久力が向上する。従って、該
GRCパネル2を構造体とすることができる。尚、第2図
中3aはGRCパネル2,2a,2bの強度を向上するリブである。 又、上記製造中にGRCパネル2,2a,2bの四隅にスリーブ
ナツト6,6…が治具を用いて埋設され、該スリーブナツ
ト6の雌螺子孔7を該GRCパネル2,2a,2bの内側面(第4
図中上面)に開放してある。そして、該スリーブナツト
6,6…へ第1図に示すように、ボルト8,8…等にて後述す
る取り付け金物9,9…,9a,9a…,9b,9b…,9c,9c…を緊締
し、隣接するGRCパネル2,2…,2a,2a…,2b,2b…を相互に
接合してプレハブ建造物1を構築する。 第5図及び第6図に示す取り付け金物9,9aは第1図に
示した基礎10とGRCパネル2、及び、隣接するGRCパネル
2,2或いは2aを下端部にて相互に接合する。第5図の取
り付け金物9はベースプレート11に側面プレート12を立
設して側面視L字状に形成され、第1図に示したGRCパ
ネル2,2を直線状に接合する。第6図の取り付け金物9a
は前述と同様ベースプレート11に側面プレート12を立設
してL字状に形成し、更に、中間部を平面視直角に屈曲
して形成されている。そして、第1図に示した壁用GRC
パネル2,2と角部用GRCパネル2aとを直角に接合する。
尚、図中符号13,13…はボルト孔、14,14…は補強リブで
ある。 第7図及び第8図は第1図に示した壁用のGRCパネル
2,2…或いは角部用GRCパネル2aと屋根用のGRCパネル2b
とを接合する取り付け金物9b,9cを示し、第7図の取り
付け金物9bは第5図に示した取り付け金物9と略同形状
に形成され、壁用GRCパネル2,2…を桁方向(或は妻方
向)に直線状に接合する。第8図の取り付け金物9cは第
6図に示した取り付け金物9aと同形状に形成され、第1
図に示した壁用GRCパネル2,2を角部用GRCパネル2aを介
して平面視直角方向に接合する。尚、第7図及び第8図
の取り付け金物9b,9cにも前述と同様にボルト孔13,13が
開穿されている。又、図中符号15は補強プレートであ
る。 第9図乃至第11図は第5図に示した取り付け金物9に
て隣接する壁用のGRCパネル2,2、及び、該GRCパネル2,2
と基礎10とを接合した状態を示し、該取り付け金物9は
ベースプレート11のボルト孔13,13へ基礎10に設けたア
ンカーボルト16,16を挿通してナツト17,17にて緊締され
る。又、側面プレート12の内側よりボルト孔13,13へボ
ルト8,8を挿通すると共に、GRCパネル2,2の下方の隅部
に埋設したスリーブナツト6,6…の雌螺子孔7,7へ該ボル
ト8,8を緊締する。従って、GRCパネル2,2が基礎10に立
設して接合されると共に、該GRCパネル2,2の下部が相互
に直線方向へ接合される。尚、図中符号18はGRCパネル
2,2間に充填したコーキング材、19は該コーキング材18
のバツクアツプである。 又、該壁用GRCパネル2,2の上部は第12図乃至第14図に
示すように、第7図に示した取り付け金物9bにより相互
に前述と同様直線方向へ接合されている。即ち、該取り
付け金物9bのボルト孔13,13へボルト8,8を挿通し、壁用
GRCパネル2,2の上部の隅部に埋設したスリーブナツト6,
6へ該ボルト8,8を緊締してある。又、ベースプレート11
のボルト孔13,13にもボルト8,8を挿通して屋根用GRCパ
ネル2bの隅部に設けたスリーブナツト6,6へ緊締し、立
設した壁用GRCパネル2,2の上端部にて屋根用GRCパネル2
bを水平方向へ接続している。従って、該取り付け金物9
aにて4枚のGRCパネル2,2,2b,2bの隅部を接合する。 第15図及び第16図は第1図に示したプレハブ建造物1
の角部にてGRCパネル2,2,2aの下部を相互に接合し、且
つ、該GRCパネル2,2,2aと基礎10とを接合した状態を示
し、第6図に示した取り付け金物9aのベースプレート11
が基礎10へアンカーボルト16,16にナツト17,17を緊締し
て固定されている。又、角部用GRCパネル2aの下部は側
面プレート12の屈曲した角部へ、ボルト8,8を該側面プ
レート12のボルト孔13,13を介してGRCパネル2のスリー
ブナツト6,6…に緊締して固定される。又、該取り付け
金物9bの側面プレート12は直交する夫々の方向へ角部用
GRCパネル2aより側方へ延設されてあり、その先端部に
前述と同様該角部用GRCパネル2aの側方へ配設された壁
用GRCパネル2,2の下端隅部を固定して基礎10より立設し
ている。 又、該角部における角部用GRCパネル2a及び壁用GRCパ
ネル2,2の上端部に、第17図及び第18図に示すように、
第8図に示した取り付け金物9cの側面プレート12をボル
ト8,8にて固定して角部用GRCパネル2aと該角部用GRCパ
ネル2aの側方に配設された壁用GRCパネル2,2を夫々接続
している。又、該取り付け金物9cのベースプレート11の
ボルト孔13,13,13へ下方よりボルト8,8,8を挿通すると
共に、屋根用GRCパネル2bの隅部に埋設したスリーブナ
ツト6,6,6へ該ボルト8,8,8を螺着している。従って、該
屋根用GRCパネル2bは該角部において角部用GRCパネル2a
及び壁用GRCパネル2,2の上端部に水平方向に接続され
る。 尚、図中符号20はパネル製造中にスリーブナツト6を
埋設する治具等により形成される切欠部であり、該切欠
部20へ取り付け金物9,9a,9b,9cを係合できるように形成
してある。 斯くして、上述のようにGRCパネル2,2…,2a,2a…,2b,
2b…を接合して組み立てプレハブ建造物1を構築する。 尚、この発明は、ガラス繊維を用いたGRCパネルのみ
に限定するべきではなく、他の補強材を混入して強化す
るセメント系のパネルにも適用することができる。そし
て、この発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為す
事ができ、この発明が該改変されたものに及ぶことは当
然である。 [発明の効果] 本発明は、発泡スチロール、ウレタンホーム或いは軽
量コンクリート等の発泡体を密封したGRCパネルによっ
て壁用のGRCパネルと、角部用のGRCパネル及び屋根用の
GRCパネルとが形成されているので、之等各パネルは軽
量で且つ、強度も大なることは当然であるが、之等各パ
ネルを組立ててプレハブ建造物を構築するとき、請求項
1記載の発明は、建造物の直線部位の基礎に設けられた
アンカーボルトに、取り付け金物のベースプレートに設
けたボルト孔を挿通してナットにて緊締し、更に、該取
り付け金物の側面プレートに設けたボルト孔を介して隣
接の接合せらるべき壁用のGRCパネル双方に設けられた
スリーブナットにボルトを螺入して緊締することによ
り、該壁用のGRCパネルは基礎上に相互に緊結された状
態で直線状に容易迅速、且つ、強固に立設されることが
できる。 次に、請求項2記載の発明は、建造物の角部の基礎に
設けられたアンカーボルトに、取り付け金物のベースプ
レートに設けられたボルト孔を挿通してナットにて緊締
し、更に、建造物の角部に配設される角部用のGRCパネ
ル及び該GRCパネルに隣接する壁用のGRCパネルの夫々の
接合部位に設けられたスリーブナットに前記側面プレー
トに設けたボルト孔よりボルトを螺入して緊締すること
により、建造物の角部の基礎上に相互に緊結された状態
で平面視L字状に容易迅速、且つ、強固に立設されるこ
とができる。 又、請求項3記載の発明は、前記請求項1記載の発明
に於て基礎上に直線状に立設された壁用のGRCパネルの
上端部相互並びに該壁用のGRCパネル上に載設せられて
結合せらるべき屋根用のGRCパネルに夫々設けられてい
るスリーブナットに、取り付け金物のベースプレート及
び側面プレートに設けられているボルト孔を介して夫々
ボルト締めするとき、該取り付け金物のベースプレート
を屋根用のGRCパネルに当接し、側面プレートを壁用のG
RCパネルに当接し、そして、夫々対峙するボルト孔より
ボルトを挿入して前記スリーブナットに螺着することに
より、建造物の角部に於て基礎上に立設された壁用のGR
Cパネルの上端部及び屋根用のGRCパネル相互を緊結して
直線状に隣接する壁用のGRCパネル及び屋根用のGRCパネ
ルを容易迅速、且つ、強固に組立てることができる。 次に、請求項4記載の発明は、前記請求項2記載の発
明に於て、建造物の角部の基礎上に立設された角部用の
GRCパネル及び該角部用のGRCパネルに隣接して立設され
ている壁用のGRCパネルの上端部相互並びに各GRCパネル
上に載設せられて結合せらるべき屋根用のGRCパネルに
夫々設けられてスリーブナットに、取り付け金物のベー
スプレート及び側面プレートに設けられているボルト孔
を介して夫々ボルト締めするとき、該取り付け金物のベ
ースプレートを屋根用のGRCパネルに当接し、側面プレ
ートの中央部の曲折部を前記角部用のGRCパネルに当接
し、更に、該側面プレートの余端部を該角部用のGRCパ
ネルに隣接している壁用のGRCパネルに当接し乍ら、夫
々のGRCパネルに設けた前記スリーブナットに夫々対応
するボルト孔よりボルトを挿入して螺着することによ
り、建造物の角部に於て基礎上に立設された角部用のGR
Cパネル及び之に隣接する壁用のGRCパネルの上端部、並
びに之等のGRCパネル上に載設されて結合される屋根用
のGRCパネル相互が緊結されて建造物の角部の上部に於
て、各GRCパネルが容易迅速、且つ、強固に組立てられ
る。 斯くして、本発明は大型の基礎を要することなくGRC
パネルを簡易に組合せることによりプレハブ建造物を構
築することができるため、プレハブ化を促進して工程、
工期又は建設コストを削減し、品質の安定化を図ること
ができるのである。
第1図はプレハブ建造物の一部展開斜面図、第2図はGR
Cパネルの一部切欠斜面図、第3図は型枠にモルタル及
びガラス繊維を吹き付けてGRCパネルを製造する状態を
示す断面図、第4図はGRCパネルの縦断面図、第5図乃
至第8図は取り付け金物の斜面図、第9図は基礎にGRC
パネルを立設すると共に、隣接するGRCパネルの下部を
接合した状態を示す要部の縦断側面図、第10図は同横断
平面図、第11図は同縦断正面図、第12図は隣接する壁用
GRCパネルの上部を接合し、且つ、壁用GRCパネルの上端
部に屋根用のGRCパネルを接合した状態を示す要部の拡
大縦断面図、第13図は同縦断正面図、第14図は同横断裏
面図、第15図はプレハブ建造物の角部位のGRCパネルの
接合及び該GRCパネルを基礎へ立設した状態を示す要部
の縦断面図、第16図は同横断平面図、第17図はプレハブ
建造物の角部位の壁用GRCパネルの接合及び壁用GRCパネ
ルと屋根用GRCパネルとを接合した状態を示す要部の縦
断面図、第18図は同横断裏面図である。 1……プレハブ建造物 2,2a,2b……GRCパネル 4……発泡体
Cパネルの一部切欠斜面図、第3図は型枠にモルタル及
びガラス繊維を吹き付けてGRCパネルを製造する状態を
示す断面図、第4図はGRCパネルの縦断面図、第5図乃
至第8図は取り付け金物の斜面図、第9図は基礎にGRC
パネルを立設すると共に、隣接するGRCパネルの下部を
接合した状態を示す要部の縦断側面図、第10図は同横断
平面図、第11図は同縦断正面図、第12図は隣接する壁用
GRCパネルの上部を接合し、且つ、壁用GRCパネルの上端
部に屋根用のGRCパネルを接合した状態を示す要部の拡
大縦断面図、第13図は同縦断正面図、第14図は同横断裏
面図、第15図はプレハブ建造物の角部位のGRCパネルの
接合及び該GRCパネルを基礎へ立設した状態を示す要部
の縦断面図、第16図は同横断平面図、第17図はプレハブ
建造物の角部位の壁用GRCパネルの接合及び壁用GRCパネ
ルと屋根用GRCパネルとを接合した状態を示す要部の縦
断面図、第18図は同横断裏面図である。 1……プレハブ建造物 2,2a,2b……GRCパネル 4……発泡体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/14 E04B 1/343
Claims (4)
- 【請求項1】セメントにガラス繊維を混入して形成した
GRCパネルであって、該GRCパネル内に発泡スチロール又
はウレタンホーム等の有機質系の発泡体を密閉し、該パ
ネルを相互に接合して組み立てたプレハブ建造物に於
て、 前記プレハブ建造物の基礎と、該基礎上に直線状に立設
された壁用のGRCパネルとを接合するための取り付け金
物であって、該取り付け金物は長方形状のベースプレー
トと、該ベースプレートの一側縁部に立設した側面プレ
ートとから成り、且つ、該ベースプレートには、前記隣
接する壁用のGRCパネルの接合部位の基礎に設けられて
いるアンカーボルトを挿通するためのボルト孔が開穿さ
れており、更に、前記側面プレートにも、前記隣接する
壁用のGRCパネル双方に設けられているスリーブナット
と対峙する個所にボルト孔が開穿されており、 前記基礎に設けられたアンカーボルトをベースプレート
に設けたボルト孔に挿通してナットにて緊締し、更に、
隣接する双方のGRCパネルに設けたスリーブナットに前
記側面プレートに設けたボルト孔よりボルトを螺入して
緊締したことを特徴とするプレハブ建造物。 - 【請求項2】セメントにガラス繊維を混入して形成した
GRCパネルであって、該GRCパネル内に発泡スチロール又
はウレタンホーム等の有機質系の発泡体を密閉し、該パ
ネルを相互に接合して組み立てたプレハブ建造物に於
て、 前記プレハブ建造物の角部における基礎と、隣接の壁用
のGRCパネルの下端部とを接合するための取り付け金物
であって、該取り付け金物は長方形状のベースプレート
と、該ベースプレートの外縁部に立設した側面プレート
とから成り、且つ、該取り付け金物は中央部で直角に折
曲されて平面視L字状に形成されて成り、更に、該ベー
スプレートには、前記建造物の角部の基礎に設けられて
いるアンカーボルトを挿入するためのボルト孔が設けら
れており、更に、前記側面プレートにも、建造物の角部
用のGRCパネル及び之に隣接する壁用のGRCパネルの夫々
の下端部に設けられたスリーブナットにボルトを挿通す
るためのボルト孔が開穿されており、 前記基礎に設けられたアンカーボルトをベースプレート
に設けたボルト孔に挿通してナットにて緊締し、更に、
建造物の角部に配設される角部用のGRCパネル及び該GRC
パネルに隣接する壁用のGRCパネルの夫々の接合部位に
設けたスリーブナットに前記側面プレートに設けたボル
ト孔よりボルトを螺入して緊締したことを特徴とするプ
レハブ建造物。 - 【請求項3】セメントにガラス繊維を混入して形成した
GRCパネルであって、該GRCパネル内に発泡スチロール又
はウレタンホーム等の有機質系の発泡体を密閉し、該パ
ネルを相互に接合して組み立てたプレハブ建造物に於
て、 前記プレハブ建造物の屋根用のGRCパネルと直線状に隣
接した壁用のGRCパネルとを相互に接合するための取り
付け金物であって、該取り付け金物は長方形状のベース
プレートと、該ベースプレートの一側縁に立設した側面
プレートとから成り、且つ、該ベースプレートには前記
隣接する壁用のGRCパネルの接合部位の屋根用のGRCパネ
ルに設けられているスリーブナットと対峙する個所にボ
ルト孔が開穿されており、更に、前記側面プレートにも
前記隣接する壁用のGRCパネル双方に設けられているス
リーブナットと対峙する個所にボルト孔が開穿されてお
り、 前記屋根用のGRCパネル及び壁用のGRCパネルに夫々設け
られている前記スリーブナットに、該スリーブナットに
夫々対峙して設けられている前記ボルト孔からボルトを
螺入して緊締したことを特徴とするプレハブ建造物。 - 【請求項4】セメントにガラス繊維を混入して形成した
GRCパネルであって、該GRCパネル内に発泡スチロール又
はウレタンホーム等の有機質系の発泡体を密閉し、該パ
ネルを相互に接合して組み立てたプレハブ建造物に於
て、 前記プレハブ建造物の角部における屋根用のGRCパネル
と、隣接の壁用のGRCパネルの上端部とを接合するため
の取り付け金物であって、該取り付け金物は長方形状の
ベースプレートと、該ベースプレートの外縁部に立設し
た側面プレートとから成り、且つ、該取り付け金物は中
央部で直角に折曲されて平面視L字状に形成されて成
り、更に、該ベースプレートには前記建造物の角部にお
ける屋根用GRCパネルに設けられたスリーブナットに対
峙する個所にボルト孔が開穿されており、更に、前記側
面プレートにも、建造物の角部用のGRCパネル及び之に
隣接する壁用のGRCパネルの夫々の上端部に設けられた
スリーブナットにボルトを挿通するためのボルト孔が開
穿されており、 前記ボルト孔よりボルトを螺入して緊締したことを特徴
とするプレハブ建造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2315156A JP3004046B2 (ja) | 1990-11-20 | 1990-11-20 | プレハブ建造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2315156A JP3004046B2 (ja) | 1990-11-20 | 1990-11-20 | プレハブ建造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04185832A JPH04185832A (ja) | 1992-07-02 |
JP3004046B2 true JP3004046B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=18062095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2315156A Expired - Lifetime JP3004046B2 (ja) | 1990-11-20 | 1990-11-20 | プレハブ建造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3004046B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-20 JP JP2315156A patent/JP3004046B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
Title |
---|
・「建設物価」1990年2月号,カラー折込 14頁 |
・「積算資料」1989年1月号,グラビア8−9頁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04185832A (ja) | 1992-07-02 |
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