JPH0541013Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は化粧板に関する。

（考案の目的） この考案は、表装枠板と、この表装枠板と相違
する模様又は素材の中央表装板とを有していて、
素材や模様の変化によつて変化に富んだ奇抜な意
匠となされた化粧板を提供することを目的とする
ものである。

（実施例） 以下にこの考案を図面に示す２つの実施例に基
づいて説明する。

実施例１ （第１図及び第２図参照） 合板、パーテイクルボード、繊維板等からな
る、平面形状矩形の基板１の上面周縁部に係合し
て、基板１の下面と下面を面一とする段部１１を
下部内周に有している、平面形状矩形の木質製の
表装枠板３が段部１１において基板１の上面周縁
部に張り付けられている。この表装枠板３は、突
板合板、塗装合板等からなるものである。この表
装枠板３内に嵌まるように、且つ表装枠板３の上
面と上面が面一となるようにして、平面形状矩形
の人工・天然の石製、例えば人工大理石製の中央
表装板４が基板１に張り付けられている。この中
央表装板４は石製に限定されるものではなく、要
するに、表装枠板３と相違する模様又は素材のも
のであればよい、この中央表装板４の下面全周囲
には段部５が形成され、そのことによつて、前記
基板１、表装枠板３及び中央表装板４とが突き合
う部分に接着剤逃がし用のエンドレス空間６が形
成されている。なお、空間６はエンドレスでなく
てもよい。

化粧板の下面に、独立気泡のポリエチレン発泡
体等からなる緩衝シート２が張り付けられてい
る。また、化粧板の相互に隣接する二側縁には雄
実７が形成され、残りの二側縁に雌実８が形成さ
れている。

実施例１の製造例 基板１の上面に、枠体を接着剤やタツカー等に
よつて枠組してなる表装枠板３を段部１１におい
て接着剤によつて張り付け、必要に応じて表装枠
板３の上面を塗装し、その後、基板１、表装枠板
３の下面に緩衝シート２を接着剤によつて張り付
け、次いで雄実７及び雌実８の加工を施し、然る
後、段部５の形成された中央表装板４の下面に接
着剤を塗布した後、それを表装枠板３内に嵌める
ような状態で基板１に当て、コールドプレスやホ
ツトプレスによつて中央表装板４を基板１に張り
付ける。

実施例２ （第３図参照） なお、実施例１と同一の部材は同一符号で示
す。

基板１の上面全周囲には、段部１１の水平部長
さより長い水平部を有する段部１２が形成され、
そのことによつて、前記基板１、表装枠板３及び
中央表装板４とが突き合う部分に接着剤逃がし用
のエンドレス空間６が形成されている。

（考案の効果） 以上の次第でこの考案によれば、表装枠板３
と、この表装枠板３と相違する模様又は素材の中
央表装板４とを有しているので、素材や模様の変
化によつて変化に富んだ奇抜な意匠の化粧板を得
ることが出来る。また、基板１、表装枠板３及び
中央表装板４とが突き合う部分に接着剤逃がし用
の空間６が形成されているので、表装枠板３と中
央表装板４の突き合わせ部から接着剤が上面には
み出すことがない。更に、表装枠板３が、段部１
１において基板１の上面周縁部に張り付けられて
いるものであるから、表装枠板３の、基板１に対
する位置決めが行ない易い。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すものであつて、
第１図は実施例１の平面図、第２図は第１図−
線に沿う中間省略の拡大断面図、第３図は実施
例２の中間省略の縦断面図である。 １……基板、３……表装枠板、４……中央表装
板、６……エンドレス空間、１１……段部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基板１と、この基板１の上面周縁部に係合し
   て、基板１の下面と下面を面一とする段部１１を
   下部内周に有しており、この段部１１において基
   板１の上面周縁部に張り付けられた表装枠板３
   と、この表装枠板３内に嵌まるように、且つ表装
   枠板３の上面と上面が面一となるようにして、基
   板１に張り付けられた、表装枠板３と相違する模
   様又は素材の中央表装板４とを有しており、前記
   基板１、表装枠板３及び中央表装板４とが突き合
   う部分に接着剤逃がし用の空間６が形成されてい
   る化粧板。