JP2506573Y2 - デッキ材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はデッキ材に係り、詳しくは上面に凹凸乃至模
様を施したプラスチックシートを付設した連結タイプの
デッキ材同士を接続したとき、デッキ材上面の継ぎ目に
直線状の凹条目地を形成するようになしたデッキ材に関
するものである。

（従来技術とその課題） 従来、滑り止め或いは外観を改良する目的で連結タイ
プデッキ材の上面に凹凸模様を施したプラスチックシー
トを、接着剤を介しデッキ材上面に積層接着したものが
用いられているが、連結タイプのデッキ材同士を接続し
たとき、幅方向の側縁上面の継ぎ目が見苦しくなるの
で、これを解決するために、継ぎ目に上面材のプラスチ
ックシートの細条片を貼着することが行われていた。

しかしながら、上記上面材の細条片は人の踏み込みな
どにより剥離し易く、またデッキ材上面にアクセントが
なくなるので実用上およびデザイン上の課題を残してい
た。

（課題を解決するための手段） 本考案は、上記課題を解決するものであって、その要
旨は、デッキ材本体の上面にプラスチックシートを付設
してなるデッキ材において、デッキ材本体の幅方向上面
の両側縁に、上記プラスチックシートの肉厚をやや下回
る高さから外側方に下降傾斜するテーパ目地部を一体に
形成してなるデッキ材である。

以下本考案を図面により具体的に説明する。

第１図は本考案を付設した一実施例を斜視図で示し、
第２図は第１図のII部を拡大側面図で示す。

第１図に斜視図で示すごとく、本考案はデッキ材本体
の上面にプラスチックシート２を接着剤などにより付設
し、デッキ材本体１の幅方向上面の両側縁部11,11に、
テーパ目地部13を一体に形成してなるものであり、該テ
ーパ目地部13は第２図に示す如く、上記デッキ材本体１
の上面に付設したプラスチックシート２の肉厚ｔをやや
下回る高さから外側方に下降傾斜させ形成してある。

上記デッキ材本体１は、連結部12により隣り合うデッ
キ材同士を接続し得る構造であって、該デッキ材本体１
の上面に付設するプラスチックシート２は、軟質でその
表面には凹凸を施して滑り止めとし、或いは模様を施し
て美観を呈するものとしている。

上記テーパ目地部13は、デッキ材本体１の幅方向上面
の両側縁部11,11に一体に形成してあるので、隣り合う
本考案同士を接続したとき、第２図に示す如く対向する
テーパ目地部13,13により溝状の凹条目地14が形成され
る。

（考案の効果） 本考案は上記構成よりなるので下記効果を奏する。

すなわち、本考案はデッキ材本体の上面に付設したプ
ラスチックシートの肉厚をやや下回る高さから外側方に
下降傾斜するテーパ目地部を、デッキ材本体の上面両側
縁に形成してあるので、本考案同士を連結したとき、形
成される直線状の凹条目地が、プラスチックシート表面
の模様に対しアクセントとなりデッキ材の平面外観を向
上すると共に、テーパ目地部はデッキ材本体の上面側縁
部で一体に形成され、且つその立ち上り内壁面がプラス
チックシートの側端面に当接しているので、人の踏み込
み等によってプラスチックシートの側端縁がデッキ材本
体から剥離し浮上することがなくなる等の効果を奏す
る。

また、本考案同士を連結したとき形成される上記凹条
目地によって、デッキ材面の水はけがよくなる等の副次
的効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を付設した一実施例を斜視図で示し、第
２図は第１図のII部を拡大側面図で示す。 １……デッキ材本体、11……上面側縁部、12……連結
部、13……テーパ目地部、14……凹条目地

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】デッキ材本体の上面にプラスチックシート
   を付設してなるデッキ材において、デッキ材本体の幅方
   向上面の両側縁に、上記プラスチックシートの肉厚をや
   や下回る高さから外側方に下降傾斜するテーパ目地部を
   一体に形成してなるデッキ材。