JPS6246725Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は格調の高い壁面を構成することがで
きる建築用壁板に関する。

従来のこの種壁板は、基板上に、化粧紙、クロ
ス等を貼着したり、塗装を施こして構成されてい
たため、その外観は平面的であり、変化に乏しい
ものであつた。また、その平面的な壁板の表面に
エンボスロール等により凹凸を形成されたものが
知られているが、深さ巾に限度があり、立体感に
欠けるものであつた。

この考案は、以上のような欠点を解決し、格調
の高い壁面を構成することができる建築用壁板を
提供することにある。以下、実施例図によつて詳
述すると次の通りである。

この考案は、第１図、第２図に示すように、基
板１の周縁に、周縁板材２を貼着すると共に、中
央に、周囲に前記基板１を露出させて中央板材３
を貼着し、周縁板材２、中央板材３および周縁板
材２と中央板材３によつて囲まれ、基板１が露出
した部分のそれぞれの表面に化粧を施し、周縁板
材２の内周縁および中央板材３の外周縁に飾縁
４．５を取付けてなる建築用壁板である。ここで
基板１としては、各種の建築用素材が使用できる
が、とりわけ厚み３〜５mmの合板が適する。ま
た、周縁板材２はこれも各種の建築用素材を用い
ることができるが、とりわけ厚み５〜12mmの合板
またはパーテイクルボートが適する。飾縁４．５
は第２図に示すよう断面に変化をもたせた木材、
合成木材が適する。なお、図中、６は周縁板材２
および中央板材３の表面に設けられた化粧層であ
つて該板材が合板、パーテイクルボードのよう
に、それ自体化粧効果を有していない素材の場合
に、化粧効果を出すために設けるものであつて、
銘木突板（化粧単板）、化粧紙、クロス類、化粧
された塩化ビニルフイルム、プリント印刷、塗装
など、公知の化粧加工技術によつて設けるか、そ
れら化粧加工技術を表面に施した薄基材を貼着し
て設けたものである。また、７は基板１に上記同
様に設けられた化粧層であつて、これら化粧層
６．７を設ける場合は、予め基板また周縁板材、
中央板材に設けておくとよい。また、化粧層６お
よび７は同一の材質で構成しても互いに別の材質
で構成してもよい。さらに８および９は壁板の側
端に設けた接合用凹条溝および凸条である。

この考案は上記した通りであり、第１図におい
ては、上部に大きくくり抜かれた部分と下部に小
さくくり抜かれたくり抜き部分を有する周縁板材
２を基本として構成したが、他の実施例として
は、くり抜かれた部分が、１個または３個以上で
あつてもよく、この点に制限はない。なお、周縁
板材２、中央板材３および露出する基板１の表面
に同一樹種から得た突板を貼着し、かつ飾縁４．
５を同じく同一樹種または同一に見える木材で構
成すると、一枚の天燃のムク板を彫刻して仕上げ
たごとき壮大な感覚を生じさせることができる。

この考案は以上のように、周縁板材２によつて
中央板材３が囲まれ、しかも周縁板材２と中央板
材３との間には、周縁板材の厚みに相当する深さ
の凹部が形成され、周縁板材２、中央板材３およ
び周縁板材２と中央板材３とによつて囲まれ、基
板１が露出した部分のそれぞれの表面に化粧が施
され、周縁板材の内周縁および中央板材の外周縁
にはそれぞれ、飾縁４．５が取付けられているた
め、極めて立体的であり、装飾性にあふれ、格調
の高い壁面を構成できる。しかも、製作が容易で
ある利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の正面図、第２図はＡ−Ａ線
切断拡大断面図を例示する。 １：基板、２：周縁板材、３：中央板材、４．
５：飾縁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基板１の周縁に、周縁板材２を貼着すると共
   に、中央に、周囲に前記基板１を露出させて中央
   板材３を貼着し、周縁板材２、中央板材３および
   周縁板材２と中央板材３とによつて囲まれ、基板
   １が露出した部分のそれぞれの表面に化粧を施
   し、周縁板材２の内周縁および中央板材３の外周
   縁に飾縁４．５を取付けてなる建築用壁板。