JPH0540732Y2 - - Google Patents

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JPH0540732Y2
JPH0540732Y2 JP1987084184U JP8418487U JPH0540732Y2 JP H0540732 Y2 JPH0540732 Y2 JP H0540732Y2 JP 1987084184 U JP1987084184 U JP 1987084184U JP 8418487 U JP8418487 U JP 8418487U JP H0540732 Y2 JPH0540732 Y2 JP H0540732Y2
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tongue
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両等に配置されるシートベルト装置
が隣り合う等して近傍に2組以上配置される際に
用いられるバツクル装置に関する。
[従来の技術] 自動車等の車両に配置されるシートベルト装置
では、乗員がシートへ着座後に乗員拘束用ウエビ
ングに取り付けられたタングプレートをバツクル
へ係合させることによりウエビング装着状態とな
るようになつている。
ところが、従来のバツクルにあつては、車内へ
配設される他のシートベルト装置のタングプレー
トとも係合可能である。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は上記事実を考慮し、各々にタングプレ
ート及びバツクルが設けられる複数のシートベル
ト装置が近くに配置される際に用いられるバツク
ル装置であつて各バツクルが他のシートベルト装
置のタングプレートと係合することがないバツク
ル装置を得ることが目的である。
[問題点を解決するための手段] 本考案に係るバツクル装置では、各々にタング
プレート及びバツクルが設けられる複数のシート
ベルト装置が近くに配置される際に用いられ、各
バツクルはロツク部材が設けられタングプレート
が挿入されることによりロツク部材がタングプレ
ートと係合される構造とされたバツクル装置であ
つて、タングプレート挿入口がタングプレート幅
方向に幅広で且つタングプレート挿入口からタン
グプレート係合位置でのロツク部材までのタング
プレート挿入方向長さが長い第1のバツクルと、
タングプレート挿入口がタングプレート幅方向に
幅狭で且つタングプレート挿入口からタングプレ
ート係合位置でのロツク部材までのタングプレー
ト挿入方向長さが短い第2のバツクルと、挿入部
が平面状に形成され且つ第1のバツクルにはロツ
ク部材が係合される位置まで挿入可能とされるが
第2のバツクルのタングプレート挿入口へ挿入不
可能に幅広とされて第2のバツクルへはロツク部
材が係合される位置までの挿入を不可能とされる
第1のタングプレートと、挿入部が平面状であつ
て第1のタングプレートと同一の板厚に形成され
且つ第2のバツクルにはロツク部材が係合される
位置まで挿入可能とされるが第2のバツクルへの
挿入部の基部からロツク部材との係合部までの長
さが第1のバツクルのタングプレート挿入口から
ロツク部材までのタングプレート挿入方向長さよ
りも短くされて第1のバツクルへはロツク部材が
係合される位置までの挿入を不可能とされる第2
のタングプレートと、を備えた構成とされてい
る。
[作用] 上記構成のバツクル装置では、第1のバツクル
へ第2のタングプレートを係合しようとしても第
1のバツクルのタングプレート挿入口からタング
プレート係合位置でもロツク部材までのタングプ
レート挿入方向長さが長過ぎてロツク部材が係合
される位置まで第2のタングプレートを挿入でき
ず、第1のバツクルへ第2のタングプレートが係
合されることがない。
また、第2のバツクルへ第1のタングプレート
を係合しようとしても第2のバツクルのタングプ
レート挿入口がタングプレート幅方向に狭過ぎて
ロツク部材が係合される位置まで第1のタングプ
レートを挿入できず、第2のバツクルへ第1のタ
ングプレートが係合されることがない。
さらに、第1のタングプレートと第2のタング
プレートとがそれぞれ平面状であつて相互に同一
の板厚に形成されている為、一種類の板厚の板材
を単に打ち抜くだけでタングプレートの挿入部を
製造することができる。
[実施例] 第1図には、本考案に係るバツクル装置の実施
例が示されている。第1図Aに示される第1のバ
ツクル10及びこれと係合される第1のタングプ
レート12は第2図に示されるように3人掛けの
自動車後部座席14の左右乗員用の3点式シート
ベルト装置に適用されるようになつている。ま
た、第1図Bに示される第2のバツクル16及び
これと係合される第2のタングプレート18は第
2図に示されるように中央乗員用の2点式シート
ベルト装置に適用されるようになつている。
始めに第1のバツクル10及び第1のタングプ
レート12について、第1図A、第3図、第4図
及び第5図により説明する。
第1のバツクル10では、第1図Aに示される
如く、アツパカバー20とロアカバー22との間
にバツクル本体24が配置されている。このバツ
クル本体24には、第4図に示される如く平板部
26の軸方向両側に一対の脚板部28が屈曲形成
されており、これら一対の脚板部28間ヘアツパ
カバー20とロアカバー22との間に形成された
タングプレート挿入口30を通して第1のタング
プレート12が挿入されるようになつている。
このバツクル本体24の一対の脚板部28間に
は、第1図Aに示される如く、イジエクタ32及
びロツク部材であるロツクプレート34が設けら
れている。
イジエクタ32はバツクル本体24の平板部2
6に形成された案内孔36に挿入配置されてタン
グプレート挿入抜出方向へ移動可能とされてい
る。このイジエクタ32には、タングプレート挿
入方向側の端部に圧縮コイルばね38(第4図に
図示)の一端が嵌合されている。この圧縮コイル
ばね38が他端がバツクル本体24に係止され、
イジエクタ32をタングプレート抜出方向へ付勢
している。
このイジエクタ32には、第1のタングプレー
ト12の挿入時に第1のタングプレート12の先
端部が当接されるようになつている。ロツクプレ
ート34はバツクル本体24の一対の脚板部28
に形成された切欠40にタングプレート挿入方向
側の端部が嵌入されてタングプレート挿入方向側
の端部廻りに揺動可能とされている。このロツク
プレート34にはタングプレート抜出方向側の端
部に先端が下方へ略直角に折れ曲るようなコ字状
部42が形成されているとともにタングプレート
挿入抜出方向中間部に下方への折曲部44が形成
されている。コ字状部42は先端部が第1のタン
グプレート12との係合部46とされている。
このロツクプレート34はタングプレート抜出
状態で第1図Aに示される如くイジエクタ32の
上面に係合部46の先端が当接されるとともにイ
ジエクタ32の上面に一体に形成されたブロツク
48からタングプレート挿入方向に離れた位置に
折曲部44が対応される。折曲部44へは第1図
Aに示されるタングプレート抜出状態からイジエ
クタ32がタングプレート挿入方向へ移動された
時にブロツク48が当接されるようになつてい
る。また、このロツクプレート34は第5図に示
される位置で第1のタングプレート12との係合
位置とされるようになつている。
このロツクプレート34には、タングプレート
挿入方向側の端部にスプリングホルダ50を介し
て2個の圧縮コイルばね52,54(第4図に図
示)の一端部が嵌合されている。これら2個の圧
縮コイルばね52,54は他端部がそれぞれスプ
リングホルダ50よりもタングプレート抜出方向
寄りで、レリーズボタン56,ロツクピンホルダ
58に嵌合され、レリーズボタン56及びロツク
ピンホルダ58をタングプレート抜出方向へ付勢
している。
レリーズボタン56はバツクル本体24とアツ
パカバー20との間にタングプレート挿入抜出方
向に移動可能に設けられている。このレリーズボ
タン56には、タングプレート挿入方向側の端部
にブロツク60が突出形成されている。ブロツク
60はロツクピンホルダ58の上端部に形成され
た矩形孔62(第4図に図示)を軸方向に移動可
能に貫通され、第1図Aに示されるタングプレー
ト抜出状態からレリーズボタン56がタングプレ
ート挿入方向へ移動された時にロツクプレート3
4のタングプレート挿入方向側の端部に当接され
るようになつている。
このレリーズボタン56はタングプレート抜出
方向側の端部がアツパカバー20の外側へ露出さ
れて操作部64とされ、タングプレート挿入方向
へ押圧操作されるようになつている。操作部64
はロアカバー22とで前記タングプレート挿入口
30を構成している。
ロツクピンホルダ58はタングプレート抜出状
態で第1図Aに示される如くロツクプレート34
のコ字状部42とでロツクピン68を挟むように
されている。ロツクピン68はバツクル本体24
の脚板部28に形成された長孔71に軸方向両端
部が嵌入されてタングプレート挿入抜出方向へ移
動可能とされている、このロツクピン68はロツ
クプレート34が第5図に示される第1のタング
プレート12との係合位置とされた時にロツクピ
ンホルダ58を介して圧縮コイルばね54に付勢
されてタングプレート抜出方向へ移動され、レリ
ーズボタン56とロツクピンホルダ58との間に
挟まれてロツクプレート34のコ字状部42の上
端部に対応されるようになつている。
この第1のバツクル10はバツクル本体24の
平板部26に形成された透孔70に図示しない車
体への取付用ウエビングが挿通係止されてこのウ
エビングを介して車体に取り付けられるようにな
つている。
第1のタングプレート12は第1のバツクル1
0への挿入部72に透孔74が形成されている。
透孔74は平面状に形成された挿入部72の略中
央部に設けられ、第1のバツクル10のロツクプ
レート34との係合部とされている。
この第1のタングプレート12は挿入部72と
反対の取付部78に形成された透孔80(第4図
に図示)に乗員拘束用の図示しないウエビングが
挿通されて乗員拘束用ウエビングに取り付けられ
るようになつている。
このように構成される第1のバツクル10と第
1のタングプレート12とは次のようにして係
合、解離される。
第1のバツクル10と第1のタングプレート1
2とを係合する際には、第1図Aに示されるタン
グプレート抜出状態から第1のタングプレート1
2が第1のバツクル10へ挿入される。第1のタ
ングプレート12は挿入部72の先端から第1の
バツクル10のタングプレート挿入口30に挿入
され、タングプレート挿入口30を通つて挿入部
72がバツクル本体24の脚板部28間に挿入さ
れる。脚板部28間に挿入された第1のタングプ
レート12は挿入部72の先端がイジエクタ32
に当接してイジエクタ32をタングプレート挿入
方向へ移動させつつタングプレート挿入方向へ移
動される。イジエクタ32はタングプレート挿入
方向へ移動されてブロツク48がロツクプレート
34の折曲部44に当接され、ロツクプレート3
4の折曲部44をタングプレート挿入方向へ押圧
してロツクプレート34を第1図A反時計方向へ
揺動しつつタングプレート挿入方向へ移動され
る。ロツクプレート34は第1図A反時計方向へ
揺動されて係合部46が第1のタングプレート1
2の透孔74に嵌入される。これと同時にロツク
ピン68がロツクピンホルダ58を介して圧縮コ
イルばね54に付勢されてタングプレート抜出方
向へ移動され、ロツクピンホルダ58とレリーズ
ボタン56との間にロツクピン68は挟まれてロ
ツクプレート34のコ字状部42の上端部に対応
される。これによつて、第1のバツクル10と第
1のタングプレート12とが第5図に示される係
合状態とされる。
第1のバツクル10と第1のタングプレート1
2とが係合された状態では、ロツクプレート34
の係合部46が第1のタングプレート12の透孔
74から抜け出す方向(第5図時計方向)へのロ
ツクプレート34の揺動がロツクピン68によつ
て阻止されてロツクプレート34の係合部46が
第1のタングプレート12の透孔74から抜け出
すことがなく、第1のタングプレート12が第1
のバツクル10から不用意に外れることがない。
このように係合された第1のバツクル10と第
1のタングプレート12とを解離する際には、第
5図に示される状態からレリーズボタン56がタ
ングプレート挿入方向へ押圧されて圧縮コイルば
ね52の付勢力に抗してタングプレート挿入方向
へ移動される。レリーズボタン56はロツクピン
ホルダ58との間にロツクピン68を挟んだ状態
で、ロツクピン68及びロツクピンホルダ58を
圧縮コイルばね54の付勢力に抗してタングプレ
ート挿入方向へ移動させつつタングプレート挿入
方向へ移動される。レリーズボタン56はロツク
ピン68がロツクプレート34のコ字状部42よ
りもタングプレート挿入方向寄りに位置された
後、ブロツク60がロツクプレート34のタング
プレート挿入方向側の端部に当接されてロツクプ
レート34の係合部46が第1のタングプレート
12の透孔74から抜け出す方向へロツクプレー
ト34を揺動させ、ロツクプレート34の係合部
46を第1のタングプレート12の透孔74から
抜き出す。これと同時にイジエクタ32が圧縮コ
イルばね38に付勢されて第1のタングプレート
12が第1のバツクル10の外側に弾き出され、
これによつて第1のバツクル10と第1のタング
プレート12とは解離される。
次に第2のバツクル16及び第2のタングプレ
ート18について、第1図B、第6図、第7図及
び第8図により説明する。なお、第2のバツクル
16及び第2のタングプレート18は第1のバツ
クル10及び第1のタングプレート12と基本的
に同一の構造とされており、第1のバツクル10
及び第1のタングプレート12と基本的に同一な
部分については第1のバツクル10及び第1のタ
ングプレート12と同一の符号を付与して説明を
省略する。
第2のバツクル16では、アツパカバー20、
ロアカバー22及びレリーズボタン56にそれぞ
れ第2のタングプレート18の取付部78の一部
に収容可能な切欠82,84,86(第6図、第
7図に図示)が形成され、タングプレート挿入口
30からタングプレート係合位置でのロツクプレ
ート34の係合部46までのタングプレート挿入
方向長さ寸法L(第8図に図示)が第1のバツク
ル10のタングプレート挿入口30からタングプ
レート係合位置でのロツクプレート34の係合部
46までのタングプレート挿入方向長さ寸法l
(第5図に図示)よりも短く設定されている。ま
た、この第2のバツクル16では、タングプレー
ト挿入口30の幅寸法M(第6図に図示)が第1
のタングプレート12の挿入部72の幅寸法w
(第3図に図示)よりも小さくされて第1のバツ
クル10のタングプレート挿入口30の幅寸法m
(第3図に図示)よりも小さくされている。
なお、本実施例では、第2のバツクル16は、
タングプレート挿入口30を構成するアツパカバ
ー20、ロアカバー22及びレリーズボタン56
以外の部品は第1のバツクル10と同一のものが
適用されている。
第2のタングプレート18は平面状であつて第
1のタングプレート12の挿入部72と同一の板
厚に形成された挿入部72の基部から透孔74の
挿入部先端側の縁までの長さ寸法K(第1図Bに
図示)が第1のバツクル10のタングプレート挿
入口30からタングプレート係合位置でのロツク
プレート34の係合部46までのタングプレート
挿入方向長さ寸法l(第5図に図示)よりも短く
設定されている。すなわち第2のタングプレート
18は第1のタングプレート12と比べると、挿
入部72の基部から透孔74の挿入部先端側の縁
までの長さが第1のタングプレート12よりも短
くされている。なお、第2のタングプレート18
では、第2のバツクル16のタングプレート挿入
口30に挿入部72を挿入できるように幅寸法W
(第6図に図示)が第2のバツクル16のタング
プレート挿入口30の幅寸法M(第6図に図示)
よりも小さくされており、第1のタングプレート
12と比べると、挿入部72が幅狭とされてい
る。
なお、本実施例では、第2のタングプレート1
8は挿入部72の基部から透孔74の挿入部先端
側の縁までの長さが短い点及び挿入部72の幅が
狭い点を除いて他はすべて第1のタングプレート
12と同一の構造とされており、第1のタングプ
レート12と比較すると挿入部72が大幅に小型
とされている。
この第2のバツクル16及び第2のタングプレ
ート18は第1のバツクル10及び第1のタング
プレート12と同様にして係合、解離され(第1
図B、第8図参照)、その説明は省略する。
このように構成されるバツクル装置では、バツ
クルとタングプレートとの組合せが前記と異なる
場合には以下のようになる。
例えば、第9図に示される如く、第1のバツク
ル10に第2のタングプレート18を係合しよう
とした場合には、第2のタングプレート18の挿
入部72の基部から透孔74の挿入部先端側の縁
までの長さ寸法K(第1図Bに図示)が第1のバ
ツクル10のタングプレート挿入口30からタン
グプレート係合位置でのロツクプレート34の係
合部46までのタングプレート挿入方向長さ寸法
l(第5図に図示)よりも短くされているため、
第2のタングプレート18の透孔74にロツクプ
レート34の係合部46が嵌入されるまで第2の
タングプレート18を挿入できず、両者が係合さ
れることはない。
また、第10図に示される如く、第2のバツク
ル16に第1のタングプレート12を係合しよう
とした場合には、第2のバツクル16のタングプ
レート挿入口30の幅寸法M(第6図に図示)が
第1のタングプレート12の挿入部72の幅寸法
w(第3図に図示)よりも小さくされているため、
タングプレート挿入口30は狭過ぎて第1のタン
グプレート12の透孔74にロツクプレート34
の係合部46が嵌入されるまで第1のタングプレ
ート12を挿入できず、両者が互いに係合される
ことがない。
このように本実施例では、第1のバツクル10
への第2のタングプレート18の係合及び第2の
バツクル16への第1のタングプレート12の係
合が不可能とされる。
なお、第1のタングプレート12の挿入部72
と第2のタングプレート18の挿入部72とがそ
れぞれ平面状であつて相互に同一の板厚に形成さ
れている為、板材の一部を曲げたり突出させたり
する加工等が必要なく、一種類の板厚の板材をプ
レス加工等により単に打ち抜くだけで、一対のタ
ングプレート12,18の挿入部72を製造する
ことができる。
従つて、これらタングプレート12,18の製
造に際して、使用材料の標準化が図れると共に製
造工程の簡略化が図れることになり、バツクル装
置の製造コストが低減されることになる。
さらに、第2のバツクル16においてタングプ
レート挿入口30を構成するアツパカバー20、
ロアカバー22及びレリーズボタン56以外の多
数の部品を第1のバツクル10と同一のものを用
いるようにしたので、第1のバツクル10と第2
のバツクル16とにおいて多数の部品が共用され
てコスト安である。
また、第2のタングプレート18は後部座席1
4の中央部に置かれることとなるが、小型とされ
ているため、邪魔になることが少ない。
また、第11図及び第12図に示されるように
第1、第2のタングプレート12,18の挿入部
72を非対称形状とするとともに第1、第2のバ
ツクル10,16の構成部品の一部を形状変更す
るようにすれば、第1、第2のタングプレート1
2,18を裏返した状態での第1のタングプレー
ト12の第1のバツクル10への係合及び第2の
タングプレート18の第2のバツクル16への係
合も不可能とすることができる。
詳しく説明すると、第11図に示される第1、
第2のタングプレート12,18では、挿入部7
2の先端へそれぞれ中心線90,92からずれた
位置に突起94が形成されて挿入部72が非対称
形状とされている。一方、この第1、第2のタン
グプレート12,18と係合される第1、第2の
バツクル10,16では、それぞれイジエクタ3
2にタングプレート係合状態で突起94を収容す
る凹部96が形成されている。
この場合、第11図Aに示される如く、第1の
バツクル10と第1のタングプレート12とはイ
ジエクタ32の凹部96に突起94を収容した状
態で係合される。しかし、タングプレート12を
裏返した状態で第1のバツクル10と係合しよう
とした場合、突起94によつて第1のタングプレ
ート12の透孔74にロツクプレート34の係合
部46が嵌入される位置に第1のタングプレート
12が至る前にイジエクタ32のブロツク48が
ロツクプレート34の折曲部44に当接されて第
1のタングプレート12がそれ以上の挿入を不可
能とされ、第1のバツクルへの第1のタングプレ
ート12の係合が不可能とされる。
また、第2のバツクル16と第2のタングプレ
ート18も前記第1のバツクル10と第1のタン
グプレート12と同様にして係合され(第11図
B参照)、また第2のタングプレート18を裏返
した状態での第2のバツクル16への第2のタン
グプレート18の係合が不可能とされる。
第12図に示される第1、第2のタングプレー
ト12,18では、挿入部72の基部付近であつ
て幅方向片側に突起98が形成されて挿入部72
が非対称形状とされている。一方、この第1、第
2のタングプレート12,18と係合される第
1、第2のバツクル10,16では、それぞれレ
リーズボタン56及びロアカバー22にタングプ
レート係合状態で突起98を収容する切欠10
0,102が形成されている。
この場合、第1のバツクル10と第1のタング
プレート12とは切欠100,102に突起98
を収容した状態で係合される(第12図A参照)。
しかし、タングプレート12を裏返した状態で第
1のバツクル10に係合しようとした場合、突起
98によつて第1のタングプレート12の透孔7
4にロツクプレート34の係合部46が嵌入され
るまでの第1のタングプレート12の挿入が不可
能とされ、第1のバツクル10への第1のタング
プレート12の係合が不可能とされる。
また、第2のバツクル16と第2のタングプレ
ート18も前記第1のバツクル10と第1のタン
グプレート12と同様にして係合され(第12図
B参照)、また第2のタングプレート18を裏返
した状態での第2のバツクル16への第2のタン
グプレート18の係合が不可能とされる。
[考案の効果] 以上説明した如く、本考案に係るバツクル装置
では、各々にタングプレート及びバツクルが設け
られる複数のシートベルト装置が近くに配置され
る際に用いられ、各バツクルはロツク部材が設け
られタングプレートが挿入されることによりロツ
ク部材がタングプレートと係合される構造とされ
たバツクル装置であつて、タングプレート挿入口
がタングプレート幅方向に幅広で且つタングプレ
ート挿入口からタングプレート係合位置でのロツ
ク部材までのタングプレート挿入方向長さが長い
第1のバツクルと、タングプレート挿入口がタン
グプレート幅方向に幅狭で且つタングプレート挿
入口からタングプレート係合位置でのロツク部材
までのタングプレート挿入方向長さが短い第2の
バツクルと、挿入部が平面状に形成され且つ第1
のバツクルにはロツク部材が係合される位置まで
挿入可能とされるが第2のバツクルのタングプレ
ート挿入口へ挿入不可能に幅広とされて第2のバ
ツクルへはロツク部材が係合される位置までの挿
入を不可能とされる第1のタングプレートと、挿
入部が平面状であつて第1のタングプレートと同
一の板厚に形成され且つ第2のバツクルにはロツ
ク部材が係合される位置まで挿入可能とされるが
第2のバツクルへの挿入部の基部からロツク部材
との係合部までの長さが第1のバツクルのタング
プレート挿入口からロツク部材までのタングプレ
ート挿入方向長さよりも短くされて第1のバツク
ルへはロツク部材が係合される位置までの挿入を
不可能とされる第2のタングプレートと、を備え
ているので、各バツクルが他のシートベルト装置
のタングプレートと係合することがない優れた効
果を有する他に、バツクル装置の製造に際して、
製造コストの低減が図れるという効果が派生す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第10図は本考案に係るバツクル装
置の実施例を示し、第1図Aは第1のバツクルか
ら第1のタングプレートが抜き出された状態を示
す断面図、第1図Bは第2のバツクルから第2の
タングプレートが抜き出された状態を示す断面
図、第2図は第1、第2のバツクル及び第1、第
2のタングプレートの座席への配置概念図、第3
図は第1図Aの斜視図、第4図は第1のバツクル
の分解斜視図、第5図は第1のバツクルに第1の
タングプレートが係合された状態を第1図Aに対
応して示した断面図、第6図は第1図Bの斜視
図、第7図は第2のバツクルの分解斜視図、第8
図は第2のバツクルに第2のタングプレートが係
合された状態を第1図Bに対応して示した断面
図、第9図は第1のバツクルに第2のタングプレ
ートが挿入された場合の状態を第1図Aに対応し
て示した断面図、第10図は第2のバツクルに第
1のタングプレートが挿入された場合の状態を第
1図Bに対応して示した断面図、第11図及び第
12図はそれぞれ他の実施例を示し、第11図A
は第1のバツクルに第1のタングプレートが係合
された状態を示す平面図、第11図Bは第2のバ
ツクルに第2のタングプレートが係合された状態
を示す平面図、第12図Aは第1のバツクルから
第1のタングプレートが抜き出された状態を示す
斜視図、第12図Bは第2のバツクルから第2の
タングプレートが抜き出された状態を示す斜視図
である。 10……第1のバツクル、12……第1のタン
グプレート、16……第2のバツクル、18……
第2のタングプレート、30……タングプレート
挿入口、34……ロツクプレート、72……挿入
部、74……透孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 各々にタングプレート及びバツクルが設けられ
    る複数のシートベルト装置が近くに配置される際
    に用いられ、前記各バツクルはロツク部材が設け
    られタングプレートが挿入されることによりロツ
    ク部材がタングプレートと係合される構造とされ
    たバツクル装置であつて、タングプレート挿入口
    がタングプレート幅方向に幅広で且つタングプレ
    ート挿入口からタングプレート係合位置でのロツ
    ク部材までのタングプレート挿入方向長さが長い
    第1のバツクルと、タングプレート挿入口がタン
    グプレート幅方向に幅狭で且つタングプレート挿
    入口からタングプレート係合位置でのロツク部材
    までのタングプレート挿入方向長さが短い第2の
    バツクルと、挿入部が平面状に形成され且つ第1
    のバツクルにはロツク部材が係合される位置まで
    挿入可能とされるが第2のバツクルのタングプレ
    ート挿入口へ挿入不可能に幅広とされて第2のバ
    ツクルへはロツク部材が係合される位置までの挿
    入を不可能とされる第1のタングプレートと、挿
    入部が平面状であつて第1のタングプレートと同
    一の板厚に形成され且つ第2のバツクルにはロツ
    ク部材が係合される位置まで挿入可能とされるが
    第2のバツクルへの挿入部の基部からロツク部材
    との係合部までの長さが第1のバツクルのタング
    プレート挿入口からロツク部材までのタングプレ
    ート挿入方向長さよりも短くされて第1のバツク
    ルへはロツク部材が係合される位置までの挿入を
    不可能とされる第2のタングプレートと、を備え
    ていることを特徴とするバツクル装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5937060Y2 (ja) * 1979-10-11 1984-10-13 芦森工業株式会社 隣接するシ−トベルト装置の間におけるバックル装置の組み合せ
JPS57194308U (ja) * 1981-06-03 1982-12-09

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