JPH0540438U - 屋根瓦の耐風固定構造 - Google Patents
屋根瓦の耐風固定構造Info
- Publication number
- JPH0540438U JPH0540438U JP9084691U JP9084691U JPH0540438U JP H0540438 U JPH0540438 U JP H0540438U JP 9084691 U JP9084691 U JP 9084691U JP 9084691 U JP9084691 U JP 9084691U JP H0540438 U JPH0540438 U JP H0540438U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof tile
- roof
- clip
- fixing
- base plate
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- Pending
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- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 屋根瓦の耐風施工を行うに際して、施工コス
トを大幅に低減する。 【構成】 各屋根瓦3 を止めねじ5 等の固定手段によっ
て野地板1 上に固定することにより、屋根瓦3 が野地板
1 の軒先側から棟側に向かって順次ラップするように葺
上げられる建物の屋根において、前記屋根瓦3 の上面
に、該屋根瓦3 より一つ棟側に位置する屋根瓦3 の軒先
側端を掛止するクリップ7 を、前記止めねじ5 等の固定
手段によって固定する。
トを大幅に低減する。 【構成】 各屋根瓦3 を止めねじ5 等の固定手段によっ
て野地板1 上に固定することにより、屋根瓦3 が野地板
1 の軒先側から棟側に向かって順次ラップするように葺
上げられる建物の屋根において、前記屋根瓦3 の上面
に、該屋根瓦3 より一つ棟側に位置する屋根瓦3 の軒先
側端を掛止するクリップ7 を、前記止めねじ5 等の固定
手段によって固定する。
Description
【0001】
本考案は、屋根瓦の耐風固定構造に関するものである。
【0002】
建物の屋根は、野地板の軒先側より棟側に向かって屋根瓦を順次ラップするよ うに葺上げることにより構築されるのが一般的であるが、例えば海岸付近や山沿 い等の特に風が強い地域では、屋根瓦が強風によってその先端(軒先側) からめ くれ上がるのを防止するため、屋根瓦に耐風施工を施す場合がある。
【0003】 図6及び図7は、かかる屋根瓦の耐風固定構造の従来例を示している。即ち、 従来では、図6に示すように各屋根瓦14の軒先側端部の裏面側を接着剤15で他の 屋根瓦14に固着するか、若しくは図7に示すように、屋根瓦14の軒先側端部を防 水ねじ16で野地板17に固定することにより、屋根瓦14の軒先側端のめくれ上りを 防止するようにしていた。
【0004】 尚、図6及び図7において、18は各屋根瓦14を野地板17に固定するための釘で ある。
【0005】
しかしながら、上記従来の技術では、各屋根瓦14を釘18で野地板17に固定する 作業とは別個独立に、接着剤15や防水ねじ16で屋根瓦14の軒先側端部を固定する ようにしていたので、屋根瓦14の固定のための作業工数が多く、施工コストが高 くつくという欠点があった。
【0006】 本考案は、かかる実情に鑑み、施工コストを大幅に低減しうる屋根瓦の耐風固 定構造を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成すべく、本考案が講じた技術的手段は、各屋根瓦3 を止めねじ 5 等の固定手段によって野地板1 上に固定することにより、屋根瓦3 が野地板9 の軒先側から棟側に向かって順次ラップするように葺上げられる建物の屋根にお いて、 前記屋根瓦3 の上面に、該屋根瓦3 より一つ棟側に位置する屋根瓦3 の軒先側 端を掛止するクリップ7 が、前記止めねじ5 等の固定手段によって固定されてい る点にある。
【0008】
各屋根瓦3 の上面に固定したクリップ7 は、その屋根瓦3 より一つ棟側に位置 する屋根瓦3 の軒先側端を掛止し、該軒先側端が強風によってめくれ上がるのを 防止する。 前記クリップ7 は、各屋根瓦3 を固定するための止めねじ5 等の固定手段を共 用して屋根瓦3 に取付けられるので、屋根瓦3 及びその屋根瓦3 のめくれ上りを 防止するクリップ7 の固定を同時に行うことができる。
【0009】
以下、図面に基づいて本考案の一実施例について詳述する。 図1乃至図5において、1 は建物の屋根の下地となる野地板で、その上面には 、防水シート2 を介して屋根瓦3 が瓦葺きされ、下面側は垂木4 で支持されてい る。
【0010】 本実施例では、各屋根瓦3 は、略平板状でかつ幅広の五角形状のものが採用さ れていて、野地板1 の軒先側より棟側に向かって各屋根瓦3 が順次ラップするよ うにして葺上げられている。 5 は屋根瓦3 を野地板1 上に固定するための止めねじであり、各屋根瓦3 は、 その表裏を貫通して設けたねじ孔6 に止めねじ5 を挿通し、その止めねじ5 を野 地板1 に螺入させることにより固定されるようになっている。
【0011】 この屋根瓦3 のねじ孔6 は、図5に示す如く、屋根瓦3の幅方向に四つ並んで 開設されており、本実施例では、中央の2つのねじ孔6 は、左右両側のねじ孔6 よりも屋根流れ方向においてやや上方に位置するように配置されている。また、 これらのねじ孔6 は、屋根瓦3 の施工後に止めねじ5 の頭部が外部に露呈しない ように、各屋根瓦3 が互いにラップする部分に開設されている。尚、上記のよう に各ねじ孔6 の屋根流れ方向の一をずらしているのは、四つのねじ孔6 が全て野 地板9 の接合線上に一致するという事態を回避するためである。
【0012】 7 は屋根瓦3 の軒先側端を掛止するクリップで、強風による屋根瓦3 のめくれ 上りを防止するためのものである。このクリップ7 は、図4に示す如く、短冊状 の金属板体の一端側をコ字状に屈曲して形成され、平板状の基板部8 とその一端 側のフック部9 とを一体に備えている。 前記基板部8 の長手方向中途部には、中央部側の第一ねじ孔10とそれより他端 側に位置する第二ねじ孔11が設けられていて、本実施例では、このねじ孔10,11 に前記止めねじ5 を挿通させることにより、屋根瓦3 用の固定手段を共用してク リップ7 を固定することにしている。即ち、図1に示す如く、当該クリップ7 は 、そのねじ孔10,11 のいずれか一方を屋根瓦3 側のねじ孔6 に位置合わせし、そ のクリップ7 の上から前記止めねじ5 を挿通して螺入することにより、屋根瓦3 の上面に前記フック部9 を突出させるようにして固定されるようになっている。
【0013】 また、図5に示すように、クリップ7 のねじ孔10,11 間の離間距離D1は、屋根 瓦33のねじ孔6 間の屋根流れ方向における変位量D2と略同寸に設定されている。 従って、図5で黒ドットで示す如く、屋根瓦3 の左右両側のねじ孔6 に対しては 前記第一ねじ孔10を、かつ屋根瓦3 の中央部のねじ孔6 に対しては前記第二ねじ 孔11を採用してそれぞれクリップ7 を取付ければ、各クリップ7 のフック部9 を 屋根流れ方向において略同一高さに配置できるようになっている。
【0014】 上記構成に係る屋根瓦3 及びクリップ7 を用いて建物の屋根を施工する場合に は、図1に示す如く、屋根瓦3 を止めねじ5 によって固定する際に、その同じ止 めねじ5 でクリップ7 を屋根瓦3 の上面に予め固定した後、図1に破線で示す如 く、その固定したクリップ7のフック部9に次の屋根瓦3の先端を掛止させて位 置決めし、その後、順次止めねじ5によって屋根瓦3 とクリップ7 の固定を行っ て屋根瓦3 を棟側に葺上げて行けばよい。
【0015】 このように、本実施例によれば、同じ止めねじ5 によって屋根瓦3 の固定と耐 風用のクリップ7 の固定を同時に行なうことができるので、従来の耐風施工に比 べて屋根瓦3 の固定作業が略半分で済み、施工コストを大幅に短縮することがで きる。 また、本実施例によれば、屋根瓦3 側のねじ孔6 の変位量D2に対応してクリッ プ7 に複数のねじ孔10,11 を設けることにより、固定後のクリップ7 の屋根流れ 方向位置を所定高さに設定することにしているので、屋根瓦3 をフック部9 に差 し込むだけでその位置決めが可能となって施工がより簡便化されると共に、一種 類のクリップ7 のみで足りるので部品点数も少なく、材料コストも安く済むとい う利点がある。
【0016】 更に、本実施例では、金属製のクリップ7 で屋根瓦3 を掛止しているので、従 来の接着剤で屋根瓦3 を固定する場合よりも強度及び耐久性に優れていると共に 、クリップ7 の基板部8 が屋根瓦3 のラップ部分に介在されていて、止めねじ5 の頭部が外部に露呈しないので、防水性にも優れた構造となっている。 尚、本考案は上記実施例に限られるものではなく、例えば、屋根瓦3 及びクリ ップ7 の固定手段は前記止めねじ6 のみならず、その他釘等であってもよい。
【0017】 また、クリップ7 のフック部9 の高さ設定については、屋根瓦3 の寸法及びそ の軒先側端の形状に合わせて適宜設定すればよい。
【0018】
以上説明したように、本考案によれば、同じ止めねじ5 等の固定手段によって 屋根瓦3 とそのめくれ上がりを防止するクリップ7 の固定を同時に行うことがで きるので、屋根瓦3 の耐風施工を行うに際しての施工コスト及び施工期間を大幅 に短縮することができる。
【図1】本考案の一実施例を示す屋根瓦の耐風固定構造
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】同縦断面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】(a) はクリップの平面図、(b) はB−B線断面
図である。
図である。
【図5】屋根瓦の耐風固定構造の平面図である。
【図6】従来の屋根瓦の耐風固定構造の平面図である。
【図7】同縦断面図である。
1 野地板 3 屋根瓦 5 止めねじ 7 クリップ
Claims (1)
- 【請求項1】 各屋根瓦(3) を止めねじ(5) 等の固定手
段によって野地板(1) 上に固定することにより、屋根瓦
(3) が野地板(1) の軒先側から棟側に向かって順次ラッ
プするように葺上げられる建物の屋根において、 前記屋根瓦(3) の上面に、該屋根瓦(3) より一つ棟側に
位置する屋根瓦(3) の軒先側端を掛止するクリップ(7)
が、前記止めねじ(5) 等の固定手段によって固定されて
いることを特徴とする屋根瓦の耐風固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9084691U JPH0540438U (ja) | 1991-11-06 | 1991-11-06 | 屋根瓦の耐風固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9084691U JPH0540438U (ja) | 1991-11-06 | 1991-11-06 | 屋根瓦の耐風固定構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0540438U true JPH0540438U (ja) | 1993-06-01 |
Family
ID=14009953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9084691U Pending JPH0540438U (ja) | 1991-11-06 | 1991-11-06 | 屋根瓦の耐風固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0540438U (ja) |
-
1991
- 1991-11-06 JP JP9084691U patent/JPH0540438U/ja active Pending
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