JPH0540320A - ステレオカメラ - Google Patents

ステレオカメラ

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JPH0540320A
JPH0540320A JP3038694A JP3869491A JPH0540320A JP H0540320 A JPH0540320 A JP H0540320A JP 3038694 A JP3038694 A JP 3038694A JP 3869491 A JP3869491 A JP 3869491A JP H0540320 A JPH0540320 A JP H0540320A
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frames
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Takeshi Inagaki
健 稲垣
Yoshiaki Takahashi
良陽 高橋
Takao Tsuda
隆夫 津田
Fukuji Horiuchi
福治 堀内
Makoto Yoshida
真 吉田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】2駒の間隔を隔ててステレオ写真を撮影し、1
駒,1駒,4駒の繰り返しのフィルム巻き上げを行うス
テレオカメラであって、フィルム上にステレオ写真であ
る事、ステレオ写真の右側か左側かの写真である事、1
組ずつの組写真である事、撮影駒番号と言った情報を表
示するマークをステレオ写真の撮影時に写し込むステレ
オカメラ。 【構成】1駒,1駒,4駒の、繰り返しのフィルム巻き
上げを行うフィルムの給送制御手段を備え、画枠の近く
に上記マークの写し込み部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の基線長を隔てて
並べた2個の撮影レンズにより2個所のフィルム画面上
に撮影する方式のステレオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】人間が物体を両眼で見た時その物体迄の
距離感、周りの物体との遠近感、又その物体自体の膨ら
み、凹みなどの立体感等は、眼球の網膜に映った網膜像
が左右の眼ですこしずつずれた像になっていて、この一
対の画像が大脳において合成されて3次元空間の世界が
構成されることにより生じる。そして物体を立体視でき
るようになっている左右両眼の中心間隔(眼幅)は個人
差はあるが、およそ65mm位であって、光角が30″(距離
で約450m)以下になると遠近感が見分けられなくなる。
そこでステレオカメラでは人間の両眼の平均的な間隔で
ある65mm位の基線長を隔てて並べた視差のある2つの同
一機能、性能の撮影レンズを設け、この2つのレンズか
らの光をフィルム上に露光する。そしてフィルムを現像
し、現像したステレオフィルムから印画紙上にプリント
し、ステレオビュアによって右眼で見るべきプリントと
左眼で見るべきプリントとを分離して見ることによって
画像を立体視出来るようになっている。前述したように
人間の両眼の平均的な間隔は65mm位であり、ステレオカ
メラの撮影レンズの光軸中心の基線長を65mmにすること
によって違和感のない立体写真を見ることができる。
【0003】次に従来のステレオカメラの撮影光学系要
図を図示する。図8(A)の場合は、2つの撮影レンズ
LR,LLの基線長BL(A)は隣り合った駒F1R,F1Lの駒中
心間隔であり、従って長さは小さいがステレオ写真とし
ての組み合わせ判別が容易な隣り合った駒F1R,F1Lに露
光が行われるステレオカメラを示している。図8(B)
の場合は、1つの駒F2を空けて駒F1R,F1Lの駒中心間隔
であるBL(B)なる基線長を隔てて並べた2つの撮影レ
ンズLR,LLにより、駒F1R,F1Lに露光するステレオカメラ
を図示している。図8(C)の場合は、2つの駒F2,F3
を空けて駒F1R,F1Lの駒中心間隔であるBL(C)なる基
線長を隔てて並べた2つの撮影レンズLR,LLにより駒F1
R,F1Lに露光するステレオカメラを図示している。即ち
上記の様に図8(B),(C)の場合は1組のステレオ
写真の中に他のステレオ写真が入る撮影方式となってい
る。
【0004】次に市販されたステレオカメラで具体例を
示す。図8(A)方式のカメラAで使用されているフィ
ルムはJ120フィルムで、フィルムの巾方向に23×24mmの
画面サイズの2画面のステレオ写真を隣り合って撮影す
る。撮影レンズの基線長は34mmである。フィルムの巾方
向に2画面のステレオ写真が隣り合って撮影されるので
フィルムは1駒分の長さだけ給送して次のステレオ写真
を撮影することになる。但しこのステレオカメラは基線
長が34mmと小さいため立体感があまりでない。図8
(B)方式のカメラBで使用されているフィルムはJ127
フィルムで、フィルムの長手方向に30×40mmの画面サイ
ズの2枚のステレオ写真を間に1駒分空けて撮影する。
撮影レンズの基線長は70mmである。フィルムの給送は裏
窓を使用する方式で、1枚とびに撮影されるため、奇数
番号は左窓、偶数番号は右窓で合わせる。これによって
1駒送り、3駒送り、1駒送り、3駒送りと繰返されて
フィルムが給送されることになる。図8(C)方式のカ
メラCで使用されているフィルムはJ135フィルムで、フ
ィルムの長手方向に23×24mmの画面サイズの2枚のステ
レオ写真を間に2駒分空けて撮影する。撮影レンズの基
線長は70mmである。そしてフィルムの給送は毎回一定の
2駒送りである。上記実例でも判る様に、画面サイズの
小さいステレオカメラで、2つの撮影レンズの基線長を
65mmに近づけるためには、2枚のステレオ写真の間に1
又は2駒分空けて撮影する方法が採用されている。
【0005】上記の様なステレオカメラで撮影されたフ
ィルムは現像し、現像したステレオフィルムによって印
画紙にプリントし、プリントした印画紙を切断して左右
の写真を間違えぬ様に人が慎重に注意して1組ずつのス
テレオ写真としてつなげ直し、これをステレオビュアに
装填して観る方法がとられている。従って、上記の様な
ステレオカメラで撮影されたフィルムの処理装置も、印
画紙へのプリント処理を行う処理装置も通常の処理装置
がそのまま使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】上記の様にステレオ
写真を撮影するステレオカメラは、撮影レンズの適当な
基線長を得るためには、65mm前後が必要であり、現在最
も一般的に使用されているJ135フィルムを使用するステ
レオカメラで考えた場合、2枚のステレオ組写真は、間
に1又は2駒分空けて撮影しないと上記基線長は確保出
来ない。
【0007】一方、別のステレオカメラの撮影光学系と
して図9で示す様なミラーを使う方式が知られている。
この方式の様にミラーM1R,M2R,M1L,M2Lを使用すれば、
2つの撮影レンズLR,LLの基線長BLは必要基線長は確保
したまま一組のステレオ写真を隣り合った駒F1R,F1Lに
撮影する事が出来ることになる。但しこの場合、図から
も容易に判る様に光学系が複雑になり、従って光学系調
整が面倒で、ミラー等の誤差が入りやすく、カメラが大
型になるといった問題が生ずる。
【0008】また、2枚のステレオ組写真を間に1また
は2駒分あけて撮影し、フィルムを無駄にしないため
に、間に入ったこの1又は2駒のフィルムにもステレオ
組写真を撮影する様にすると、上記カメラC方式の様に
2枚のステレオ組写真を、間に2駒分あけて撮影し、毎
回一定の2駒送りとするのがフィルムの巻上構造が最も
簡単となる。しかし、フィルムの巻上構造は簡単になる
が、他方ではステレオ組写真とならない無駄フィルムの
駒、即ち不写の駒が図10(A)〜(C)の様に或る程度
発生する。
【0009】また、上記方式で撮影されたステレオ写真
フィルムを、通常のネガカバーに入れて整理しようとし
て所定の駒間隔(通常はフルサイズの駒サイズで6駒
毎、ハーフサイズの駒サイズでは12駒毎)で裁断する
と、組になっているステレオ写真が分断されることにな
り、同一連続フィルム内に組になっていないステレオ写
真が混在することになる。この様に分断されてしまった
ステレオ写真フィルムからは、1組ずつのステレオ写真
を隣り合って自動プリントすることはまず不可能であ
る。
【0010】また、手操作でステレオ写真を印画紙に焼
き付けるとしても、もしも同じ様な類似した被写体のス
テレオ写真を連続で撮影した様な場合、どれとどれが組
のステレオ写真か、よほど慎重に見ないと見分けがつか
なくなるといった問題が発生する。
【0011】こういった事を考えると、上記2駒間隔、
2駒送りの方式のステレオカメラで撮影されたステレオ
写真フィルムは、長巻きの状態で整理するのが良く、通
常のネガカバーに入れて整理することは良い方法ではな
いということになる。
【0012】又、上記の様にステレオ写真フィルムは、
1組のステレオ写真の間に他のステレオ組写真が写し込
まれているわけであるから、このフィルムを現像し、現
像したステレオ写真フィルムから印画紙上にそのままプ
リントした時は、ステレオビュアに装填出来る様につな
げ直さねばならないことになる。この方法としては結局
はプリントした写真を1枚ずつに切断してバラバラにし
た後、1組ずつのステレオ組写真として左右間違えない
様につなげ直すことになる。この様な事を人が間違えな
い様に行うことは最大限の注意を払って慎重に行わねば
ならず面倒で時間のかかる大変な作業である。
【0013】本発明は上記欠点を解決するためになされ
たものであって、本発明は2駒の間隔を隔てて撮影する
方式のステレオカメラにおいて、ステレオ写真の撮られ
ていない無駄なフィルムの発生を少なくし、ステレオ写
真フィルムの整理を容易にし、ステレオ写真の自動プリ
ント、或は手操作による印画紙への焼き付けを容易にす
る事が出来るステレオカメラを提供することを目的とし
たものである。
【0014】
【問題点を解決するための手段】上記目的は、2駒分の
撮影画面間隔を隔てて設けた2つの露光枠と、該2つの
露光枠の各々に露光光束を導く2つの撮影レンズと、該
2つの撮影レンズからの露光光束の入射光を制御する2
つの露光手段と、前記露光枠に撮影フィルム画面を導く
フィルム給送手段と、撮影動作に基づいて撮影駒数をカ
ウントするカウンタと、前記カウント値が3の整数倍か
否かを検出する判別手段と、カウント値が3の整数倍と
検出した場合は4駒分のフィルムの給送を行い、カウン
ト値が3の整数倍以外の場合は1駒分のフィルムの給送
を行うフィルム給送制御手段を備えたことを特徴とする
ステレオカメラ。または、2駒分の撮影画面間隔を隔て
て設けた2つの露光枠と、該2つの露光枠の各々に露光
光束を導く2つの撮影レンズと、該2つの撮影レンズか
らの露光光束の入射光を制御する2つの露光手段と、前
記露光枠に撮影フィルム画面を導くフィルム給送手段
と、フィルム給送量を規定する第1情報、第2情報、第
3情報の3つの記憶情報を記憶する記憶手段と、フィル
ムの給送動作に基づき前記記憶情報を第1情報から第2
情報、第2情報から第3情報、第3情報から第1情報に
切替える記憶情報切替手段と、前記給送手段は第1情報
・第2情報を記憶している時は1駒分の給送を行い、第
3情報を記憶している時は4駒分の給送を行う給送制御
手段を備えたことを特徴とするステレオカメラであっ
て、前記ステレオカメラにより撮影されたフィルムには
一対の写真であることを示す情報、一対の写真の右側と
左側を示す情報、及び一対の写真の撮影駒番号を示す情
報のうち少なくとも1つを記録するステレオ情報記録手
段を備えたことを特徴とするステレオカメラによって達
成される。
【0015】
【実施例】ステレオカメラにおいて、フィルムサイズを
J135フィルム(35mm版又はライカ版)を使用することを
考えると、画面サイズをハーフサイズ(24×18mm)とした
場合は(C)方式のように1組のステレオ写真の間を2
駒分空けることで基線長BL=19×3=57mmが確保でき、
略適当な基線長である65mmに近づけることができる。
【0016】そこで本実施例ではハーフサイズで2つの
駒を空けて撮影する方式のステレオカメラについて説明
を行う。
【0017】図1(A),(B)は本発明を適用したス
テレオカメラの正面図と裏蓋を開放した状態の背面図で
ある。
【0018】図1(A)の正面図において、撮影レンズ
右101と撮影レンズ左102は57mmの基線長を隔ててカメラ
ボデーに取り付けられている。被写体距離検出装置113
は撮影時被写体迄の距離を検出して、両撮影レンズ101,
102が被写体に合焦する様に自動的に制御する。測光窓1
14は被写体の輝度を測光し、両撮影レンズ101,102の後
方に設けてあるシャッター、絞りの機構を自動的に制御
する。レリーズ釦117を押すと両撮影レンズ101,102の合
焦制御を行い、次いでシャッタ,絞りの駆動制御を行
い、2個所のフィルム両面に同時に適正露光を与える様
になっている。そして撮影範囲を視認するファインダ窓
115、低輝度時補助光を発光させるストロボ装置のスト
ロボ発光部116が図の様に配設されている。
【0019】図1(B)の裏蓋を開放した状態の背面図
において、撮影レンズ右101と撮影レンズ左102のレール
面側に画枠右121と画枠左122が両撮影レンズ101,102の
基線長と同一寸法の57mmの画枠中心間隔を隔てて設けて
ある。2・3番レール107は両画枠121,122の上下方向の
寸法規制を行い、同時にフィルムの光軸方向の位置規制
を行っている。また、1・4番レール108はフィルムの
上下方向の位置規制を行っている。また、図示していな
い裏蓋を閉じることによって、フィルムの平面性を保つ
ための圧板を当接している。パトローネ室109にはパト
ローネが装填され、1・4番レール108の内側に沿って
引き出されたフィルムは、フィルムの移送量を検知する
スプロケット110と噛み合い、更に右端のフィルム巻取
室111のフィルム巻き取りスプール112の下部外周に設け
てある爪部材によりフィルムのパーフォレーションと係
合してフィルムは巻き上げられる様になっている。
【0020】画枠右121の右上部には、一対の写真であ
る事及び一対の写真の右側の写真である事を示すステレ
オ撮影情報をフィルムに写し込むステレオ写真右情報写
し込み部131が設けてある。そして画枠右121の右下部に
は、撮影駒番号と同時に1組ずつの組写真である事を示
す情報をフィルムに写し込む撮影駒番号写し込み部
(右)141が設けてある。同様に画枠左122の右上部に
は、一対の写真である事及び一対の写真の左側の写真で
ある事を示すステレオ撮影情報をフィルムに写し込むス
テレオ写真左情報写し込み部132が設けてある。そして
画枠左122の右下部には、撮影駒番号と同時に1組ずつ
の組写真である事を示す情報(当然のことながら1組の
ステレオ写真では画枠右121の撮影駒番号写し込み部
(右)141と同じ情報となる)をフィルムに写し込む撮
影駒番号写し込み部(左)142が設けてある。
【0021】これらの撮影情報のうち、両画枠121,122
の右上部に設けてあるステレオ写真右情報写し込み部13
1とステレオ写真左情報写し込み部132の最上の写し込み
部131a,132aは、フィルム上に基準位置信号として写し
込み、この基準位置信号と他の位置信号との間隔と、本
数を検知することにより、撮影モードを判断することが
出来るようになっている。実施例では基準位置信号写し
込み部(右)131aの下側にl1離れて1本の位置信号写
し込み部があり、この情報は1組のステレオ写真の一方
でかつ右側画面であることを示している。また、基準位
置信号写し込み部(左)132aの下側にl2離れて1本の
位置信号写し込み部があり、この情報は1組のステレオ
写真の他方でかつ左側画面を示している。そして撮影の
たび毎に所定の時間発光してこれらの情報がフィルムに
写し込まれる様になっている。
【0022】また、撮影駒番号の写し込みは、両画枠12
1,122の撮影駒番号基準位置信号の写し込み部を右端に
設けた両撮影駒番号写し込み部(右),(左)、141,14
2の左側にバイナリーコードで表示するのに必要な数だ
けの写し込み部を設け、これらの写し込み部を撮影駒番
号がバイナリーコードで表示される様に所定の時間だけ
撮影時に基準位置信号と共に発光させてフィルムに写し
込む様になっている。上記説明のステレオカメラは、両
画枠に上記説明の様な写し込み部をもっているので、ス
テレオ撮影するたびにフィルム上の画像の妨げとならな
い個所に、一対の写真である事、一対の写真の右側か左
側かの写真である事、及び一対の写真の撮影駒番号の撮
影情報が写し込まれる事になる。
【0023】上記ステレオカメラで撮影されたフィルム
を現像したステレオ写真フィルムを示したのが図2
(A)である。
【0024】画面内に記入してあるF1Rは撮影駒番号1
のステレオ写真の右側の写真、F1Lは撮影駒番号1のス
テレオ写真の左側の写真を、F2Rは撮影駒番号2のステ
レオ写真の右側の写真、F2Lは撮影駒番号2のステレオ
写真の左側の写真を意味する(以下同じ)。F1Rの画面
外右上部の最上線はステレオ撮影基準位置信号F10であ
り、このステレオ撮影基準位置信号より下にl1離れて
ある位置信号と組んでステレオ写真右情報F111となって
いる。左に2駒隔たったF1Lの画面外右上部の最上線は
上記と同様にステレオ撮影基準位置信号F10であり、こ
のステレオ撮影基準位置信号より下にl2離れてある位
置信号と組んでステレオ写真左情報F112となっている。
以下の駒も右側の駒はステレオ写真右情報F111と、左側
の駒はステレオ写真左情報F112と同じ情報となってい
る。
【0025】F1Rの画面外右下部の情報は、撮影駒番号
1情報(右)F211であり、左に2駒隔たったF1Lの撮影
駒番号1情報(左)F212と同じ情報となっている。上記
と同様にF2Rの情報は、撮影駒番号2情報(右)F221で
あり、左に2駒隔たったF2Lの撮影駒番号2情報(左)F
222と同じ情報となっている(以下同じ)。そして各情
報の右端線は上記の場合と同様に、撮影駒番号基準位置
信号であって、これの左側の線によってバイナリーコー
ドで駒番号が表示されている。この撮影駒番号基準位置
信号とバイナリーコードの組み合わせによる撮影駒番号
表示情報の一部を図示したものが図2(B)である。
【0026】次に本発明のステレオカメラのフィルム給
送について説明を行う。
【0027】図3(A)は本発明のステレオカメラの回
路構成を示すブロック線図である。図において、E13は
撮影シーケンスを制御するマイクロコンピュータ(マイ
コン)、E18はシャッタ開閉用のマグネットを駆動する
シャッタ駆動回路、E14はフィルム給送用のモータE15
を駆動するモータ駆動回路、E12はフィルムの給送を検
出するSSPスイッチである。SSPスイッチE12は接点E12
a,E12bを有し、これらの接点はスプロケット110の上
端と接している。この上端の2個所に接片E11が付設さ
れており、接片E11上にSSPスイッチE12の接点E12a,
E12bが位置するとSSPスイッチE12はオンとなってL
(Low)信号をマイコンE13へ出力し、接点E12a,E12
bがともに接片E11から外れるとSSPスイッチE12はオフ
となってH(High)信号をマイコンE13へ出力する。スプ
ロケット110は8個の歯を有し、その歯がフィルムFの
パーフォレーションと係合する。したがってフィルムF
が1画面分送られると、フィルムFは4パーフォレーシ
ョン分送られるのでスプロケット110は半回転する。そ
の間にSSPスイッチE12は1回オン,オフし、マイコン
E13はSSPスイッチE12からの信号(SSP信号)の立下が
り(H→L)を検出してフィルムFの給送を制御する。
【0028】また、E21は写し込み用ランプ、E22は写
し込み用ランプE21からの光を透過させて撮影情報を写
し込む写し込み用LCDで透過形LCD(液晶表示器)であ
る。撮影情報写し込み回路E19は、撮影時のマイコン信
号により写し込み用ランプE21および写し込み用LCDE2
2を駆動する回路で、E20は撮影情報写し込み回路E19
の電源用バッテリーである。
【0029】S1,S2はレリーズボタンを押すとオン,
オフするスイッチであり、レリーズボタンを軽く押し下
げるとS1スイッチがオンし、さらに深く押し下げると
1およびS2スイッチがともにオンする。E17は被写体
輝度を検出する測光回路、E16は被写体までの距離を検
出するとともに、それに応じて撮影レンズを移動させる
AF回路である。
【0030】次に図3(B)のフローチャートを用いて
フィルムがカメラに装填された時の実施例の動作を説明
する。
【0031】撮影者がレリーズボタンを押してS1、ス
イッチがオンすると(F−1)、測光回路E17およびAF
回路E16により測光および測距が行われ(F−2)、続
いてS2スイッチがオンすると(F−3)、AF回路E16
により撮影レンズが駆動されるとともに、シャッタ駆動
回路E18によってシャッタが駆動され(F−4)、露光
が行われる。
【0032】そして、マイコンE13の記憶部より撮影情
報が読み出され(F−5)、この撮影情報に基づき撮影
情報写し込み回路E19により写し込み用LCDE22を制御
し、その後写し込み用ランプE21が駆動され、フィルム
にステレオ撮影情報と撮影駒番号情報が同時に写し込ま
れる(F−6)。そしてマイコンE13内に設けられフィ
ルムをカメラに装填した時にcount値を1に設定するカ
ウンタからcount値を入力する(F−7)。次にcount値
が3の整数倍か否かが判断されるが(F−8)、フィル
ム装填後1駒目の撮影の場合はcount値が1であるため
C=1に設定する(F−10)。次いで、フィルム給送サ
ブルーチンが実行される(F−11)。
【0033】図3(C)はフィルム給送サブルーチンの
フローチャートであり、ここではフィルム給送をSSP信
号の立下がりエッジをCカウンタに設定された値だけ行
う。すなわち、まずカウンタNにCカウンタの値を設定
し(S−1)、次にモータ駆動回路E14によってモータ
E15を駆動し(S−2)、フィルム移送に基づいて出力
する(S−3)および(S−4)においてSSP信号がH
からLに変化するのを検出し、カウンタNをデクリメン
トし(S−5)、この動作をN=0になるまで繰り返す
(S−6)。1駒目の場合C=1であるためSSPサブル
ーチンの繰返し数は1でN=0となる。N=0になると
モータE15の通電を解除し、フィルム給送を停止する
(S−7)。
【0034】このときフィルムは1画面分(1駒分)給
送された状態にある。
【0035】そしてマイコンE13内に設けられたカウン
タのcount値をインクリメントしcount値を2としてマイ
コンE13の記憶部に記憶する(F−12)。また、カウン
タのcount値は撮影駒番号と対応し撮影駒番号は2とな
って撮影駒番号1のステレオ撮影およびフィルムの給送
が終了する。
【0036】撮影駒番号2の撮影時も撮影駒番号1の撮
影時と全く同じフローチャートのステップで撮影および
1駒のフィルム給送が行われる。
【0037】撮影駒番号3の撮影時は、図3(B)のフ
ローチャートにおいて(F−6)のステップ迄は撮影駒
番号1,2の撮影時と同じであるが、(F−7)のステ
ップにおいてcount値が3となり、(F−8)のステッ
プにおいてcount値が3であるため3の整数倍として判
断され、C=4(F−9)としてフィルム給送サブルー
チンが実行される(F−11)。従ってSSP信号のHから
Lへの変化の繰返し数は4でN=0になると(S−
6)、フィルム給送用のモータE15を停止する(S−
7)。以下同様にして撮影毎に1駒,1駒,4駒,1
駒,1駒,4駒と繰り返されてフィルム給送が行われ
る。
【0038】本実施例では巻戻し動作については示さな
かったが、この巻上げ方式に周知のように巻上げ動作が
所定時間以上要した場合に、自動的に巻戻しを行うよう
にする巻戻し手段を適用することは容易である。
【0039】次に本発明の他の実施例について説明す
る。この実施例については、図4のフローチャートを用
いて実施例の動作を説明する。尚図3(A)のブロック
線図および図3(C)のフィルム給送サブルーチンのフ
ローチャートは、図4の説明でも共通に使用する。
【0040】図4のフローチャートのステップ(F−
6)迄は、上記実施例のフローチャートの図3(B)の
ステップ(F−6)迄と同じである。
【0041】さて、フィルムの送り量制御用記憶情報で
あるフィルムの給送量を規定する情報は、第1情報,第
2情報,第3情報よりなっている記憶情報であって、ス
テップ(F−7)においてマイコンに記憶されているメ
モリー部より順次読み出される。そして読み出されたマ
イコンのメモリー部の記憶が第3情報を記憶しているか
否かが判断され(F−8)、NOと判断されれば即ち第1
情報又は第2情報と判断されればC=1(F−10)とし
てフィルム給送サブルーチンが実行される(F−11)。
そしてフィルム給送サブルーチンは上記と同じ様に繰り
返し数は1でN=0となる。従ってフローチャート図4
においてステップ(F−10)および(F−11)でSSP信
号の立下がりエッジが1個検出された時モータE15を停
止させる。そしてこの時フィルムは1画面分(1駒分)
給送される。
【0042】また、ステップ(F−8)で第3情報を記
憶していると判断されれば、C=4(F−9)としてフ
ィルム給送サブルーチンが実行される(F−11)。従っ
てフィルム給送サブルーチンは上記と同じ様に繰り返し
数は4でN=0となる。即ちステップ(F−9)および
(F−11)でSSP信号の立下がりエッジが4個検出され
たらモータE15は停止される。この時フィルムは4画面
分(4駒分)給送されることになる。そしてフィルムの
送り量制御用記憶情報であるフィルムの給送量を規定す
る情報は、フィルムの給送動作に基づいて第1情報から
第2情報、第2情報から第3情報、第3情報から第1情
報に切り替える情報切替え手段(F−12)によって順次
切り替えられるようになっている。従って撮影毎に1
駒,1駒,4駒,1駒,1駒,4駒と繰り返されてフィ
ルム給送が行われる。
【0043】本実施例のステレオカメラの巻上げは、1
組のステレオ写真を間に2駒あけて撮影し、上記の様な
1駒,1駒,4駒の繰り返し給送を行うようになってい
るがこの状況を、ステレオ写真が写し込まれているフィ
ルムにより説明したものが図5(A)〜(G)である。
【0044】図5(A)では、ハーフサイズの写真が24
駒撮れる長さのフィルム(フルサイズで12枚撮りのフィ
ルム)に、本実施例のステレオカメラでステレオ写真を
撮影した状況を示している。即ち撮影駒番号1のステレ
オ写真は、1駒目に右側の写真としてF1Rが、間に2駒
あけて4駒目に左側の写真としてF1Lが写し込まれる。
撮影駒番号2のステレオ写真は、1駒分巻上げられるの
で2駒目に右側の写真としてF2Rが、間に2駒あけて5
駒目に左側の写真としてF2Lが写し込まれる。撮影駒番
号3のステレオ写真は、前記撮影駒番号2のステレオ写
真と同様に1駒分巻上げられるので、3駒目に右側の写
真としてF3Rが、間に2駒あけて6駒目に左側の写真と
してF3Lが写し込まれる。次に撮影駒番号4のステレオ
写真は、4駒分巻き上げられるので、7駒目に右側の写
真としてF4Rが、間に2駒あけて10駒目に左側の写真と
してF4Lが写し込まれる。以下1駒,1駒,4駒の給送
が繰り返し行われて撮影駒番号5から撮影駒番号12まで
のステレオ写真が図の様に写し込まれることになる。撮
影駒番号12まで撮影すると、ここでフィルムは終端とな
るので巻上停止となる。
【0045】図5(B)では、図5(A)の時より少し
長くてハーフサイズの写真が25駒撮れる長さのフィルム
の場合を示している。この場合は、図示の様にステレオ
写真は12組撮影出来て、何も写らない不写の駒は、25駒
目の1駒である。図5(C)では、図5(B)の場合よ
り更に少し長くてハーフサイズの写真が26駒撮れる長さ
のフィルムの場合を示している。この場合は、図示の様
にステレオ写真は12組撮影出来て、不写の駒は25駒目と
26駒目の2駒である。
【0046】以下同様にして、図5(D)では27駒撮れ
る長さのフィルムの場合で、ステレオ写真はやはり12組
撮影出来て、不写の駒は25駒目,26駒目,27駒目の3駒
である。図5(E)では28駒撮れる長さのフィルムの場
合で、ステレオ写真は1組増えて13組撮影出来て、不写
の駒は26駒目,27駒目の2駒である。図5(F)では29
駒撮れる長さのフィルムの場合で、ステレオ写真は更に
1組増えて14組撮影出来て、不写の駒は27駒目の1駒で
ある。図5(G)では30駒撮れる長さのフィルムの場合
で、ステレオ写真は更に1組増えて15組撮影出来て、不
写の駒は0である。この様に本実施例のステレオカメラ
は、フィルムの長さにより何も写らない不写の駒は最小
0駒から最大3駒である。
【0047】次に上記と同一長さのフィルムを使って間
に2駒分あけて撮影する方式のステレオカメラで、巻上
構造が最も簡単な毎回一定の2駒送りのものと本実施例
のものと、ステレオ組写真が何組撮影出来るか、また何
も写っていない不写の駒が何駒出来るか試算してみると
次の様になる。
【0048】 1駒,1駒,4駒送り 毎回2駒送り フィルム長 ステレオ組数 不写駒数 ステレオ組数 不写駒数 24駒用 12組 0駒 11組 2駒 25駒用 12組 1駒 11組 3駒 26駒用 12組 2駒 12組 2駒 27駒用 12組 3駒 12組 3駒 28駒用 13組 2駒 13組 2駒 29駒用 14組 1駒 13組 3駒 30駒用 15組 0駒 14組 2駒 合計 90組 9駒 86組 17駒 平均 12.9組 1.3駒 12.3組 2.4駒 上記表からも判る様に、本発明の方式の方が、毎回一定
の2駒送りのステレオカメラに比べてステレオ組数も多
く、従って不写の駒も少なくなっている。
【0049】図6は上記ステレオ写真が撮影されたステ
レオ写真フィルムや1駒ごとに撮影された通常撮影フィ
ルムを現像するフィルム現像機の図である。
【0050】暗室中でパトローネから引き出された現像
前のフィルムは接着テープで接続され長巻きフィルム状
態でマガジン201に収納される。従って長巻きフィルム
には通常撮影フィルムに混ざってステレオ撮影されたス
テレオ写真フィルムが接続されることになる。マガジン
201は、フィルム現像機200に取付けられ、フィルムFは
図の様に現像機の中の発色現像槽202、漂白定着槽203、
安定槽1,2,3の204、乾燥部205を通って現像処理が
行われることになる。そして通常撮影フィルムは、カッ
タ212により12駒(フルサイズで6駒)毎に裁断されフ
ィルム現像機200の上部で左に曲ってフィルム搬送ベル
ト206により搬送されて、通常撮影フィルムストッカ207
に落下することになる。現像処理されたフィルムがステ
レオ写真フィルムの場合は、上記した様にフィルムには
ステレオ写真である事を表示するステレオ撮影情報が写
し込まれているので、ステレオ撮影情報検出部211がこ
れを検出することになる。ステレオ撮影情報が検出され
ると、カッタ212が作動する様になっていて通常撮影フ
ィルムとステレオ写真フィルムの接続部で切断し、ステ
レオ写真フィルムの先端を搬送切換ローラ213に挟み、
図示していない機構により送り出しローラ213′へと向
きを変え、途中で裁断されずに長巻きの状態でステレオ
写真フィルムストッカ214へと落とされることになる。
【0051】この様にして現像されたフィルムはステレ
オ写真フィルムと通常撮影フィルムに選別する事が出来
る。
【0052】図7(A)は現像されたステレオフィルム
から印画紙にプリントするプリンタの図である。
【0053】上記の様に通常撮影された多くのフィルム
と共に現像を終えステレオ写真フィルムの選別がなされ
たのち、次に説明するプリンタによって印画紙上への焼
付がなされる。このプリンタによるプリント処理に先だ
って前処理を行う場合もあり、また直ちにプリンタによ
るプリント処理を行うときもある。前処理を行うときは
別に設けた前処理機によってフィルム端面で画面中央位
置に対応した箇所に三日月形の切欠(ノッチ)を穿孔
し、合せて当該画面のプリント条件(濃度、カラー補正
条件)等を磁気テープ等の記憶媒体に記録する。
【0054】図7(A)に示すプリンタ300には接続さ
れたステレオ写真フィルムFが装着され、印画紙Pへの
焼付けを行うための光源301および光学系302が配置され
ている。またフィルムFと光源301との間には挿脱可能
のカラーフィルタ303が配置されていて、制御回路に接
続されている。
【0055】前記のプリント条件を記憶媒体に記録した
ときは、装着したフィルムに対応した記憶媒体を情報読
取部304に装着する。情報読取部304によって読取られた
情報は前記の制御回路に接続されていて、アパーチュア
306に位置したフィルム駒に対して最適のプリント条件
でフィルタ303及びシャッタ305の作動を行い、印画紙P
上へ画像の焼付けが行われる。ステレオ写真フィルムF
は供給リール307と巻取リール308との間にあって、給送
路に沿って巻取リール308に巻取られる。このフィルム
の給送は先の制御回路によって制御されたパルスモータ
によってなされ、正方向及び反対方向に移動する。フィ
ルム給送路にはアパーチュア306のほかにノッチ検出部3
09、撮影情報検出部310が配設されていて、検知された
情報は制御回路に入力する。
【0056】印画紙Pについても、供給マガジン311に
巻回した未露光のロール状印画紙Pが順次搬送用のパル
スモータ312によって搬送され巻取マガジン313内に巻取
られる。パルスモータ312も前記の制御回路によって制
御され、印画紙Pがプリントマスク314で一駒分の露光
が終了する毎に、印画紙Pは巻取方向に一駒分ずつ搬送
したのち停止し、次の露光を待機する状態となる。プリ
ントマスク314で露光を終えた印画紙Pは印画紙搬送路
に沿って設けたマーキング部315及びカットマーカ316を
通過し、マーキング部315では印画紙に露光された各駒
の裏位置に、駒番号と、ステレオの右(R)、左(L)
の何れであるかの表示が刻印やドット印字等の記録手段
によって記録され、またカットマーカ316によってステ
レオの右左を1組としての切断位置を表示するカットマ
ークが付加される。マーキング部315や、カットマーカ3
16の作動は、撮影情報検出部310によるステレオ写真フ
ィルムFより検知したステレオ撮影情報に基づいて制御
回路の制御によってなされるものである。
【0057】以上の説明したプリンタ300には、フィル
ムの先頭位置が先頭となるよう接続されたステレオ写真
フィルムFを供給リール307に装着し、その先端に取付
けたリーダーを巻取リール308に巻付ける。またそのフ
ィルムのプリント条件を記録した記録媒体を情報読取部
304に装着し、印画紙Pを装着・張設したのちスタート
される。
【0058】図7(B)は印画紙上にステレオ写真を焼
き付ける状況を示す図面で、図7(C)は前記図5
(A)の現像後のステレオ写真フィルムの図を説明の都
合で再度示したものである。
【0059】ステレオカメラ100によって撮影と共にフ
ィルム上に記録された駒番号は、撮影情報検出部310に
よって読取られ、まず一駒目に撮影されたF1R(右)の
焼付が記録媒体に記録されたプリント条件によってプリ
ントマスク314位置にある印画紙上になされる。この部
分の印画紙上の駒の裏面先端にはカットマークP111がつ
けられ、同面には1Rの印字がなされる。ついで2駒分フ
ィルムは空送りされ次の駒に撮影されたF1L(左)フィ
ルムの焼付が印画紙P上に1R(右)に隣合った形でなさ
れる。この部分の印画紙P裏面には1L(左)の印字と後
端にカットマークP112がつけられる。
【0060】1対の駒番号1のプリントがなされたの
ち、フィルムFは2駒分バックして駒番号2として撮影
されたF2R(右)の燒付が印画紙P上に1L(左)に隣合
った形でなされる。この部分の印画紙P裏面には2R
(右)の印字がなされる。ついでフィルムFは2駒分空
送りされて次の駒に撮影されたF2L(左)の燒付が印画
紙P上に2R(右)に隣合った形でなされる。この部分の
印画紙P裏面には2L(左)の印字がなされ、後端部分に
はカットマークP113がつけられる。1対の駒番号2のプ
リントがなされたのち、フィルムFは前駒の場合と同様
に2駒分バックして駒番号3として撮影されたF3R
(右)の焼付けが印画紙P上に2L(左)に隣合った形で
なされる。この部分の印画紙P裏面には3R(右)の印字
がなされる。ついでフィルムFは前駒の場合と同様に2
駒分空送りされて次の駒に撮影されたF3L(左)の焼付
が印画紙P上に3R(右)に隣合った形でなされる。この
部分の印画紙P裏面には3L(左)の印字がなされ、後端
部分にはカットマークP114がつけられる。
【0061】1対の駒番号3のプリントがなされたの
ち、フィルムFは今度は1駒分送られて駒番号4として
撮影されたF4R(右)の焼付けが印画紙P上に3L(左)
に隣合った形でなされる。この部分の印画紙P裏面には
4R(右)の印字がなされる。つづいてフィルムFは2駒
分空送りされて次の駒に撮影されたF4L(左)の焼付が
印画紙P上に4R(右)に隣合った形でなされる。この部
分の印画紙P裏面には4L(左)の印字がなされ、後端部
分にはカットマークP115がつけられる。以下これの繰返
しでフィルムFは駒番号に対応して往復し、フィルムの
焼付けが印画紙上になされる。
【0062】以上のようにして印画紙P上へのプリント
がなされるが、之等の燒付はROMに記録されたプログラ
ムとROMを内蔵した制御回路によって行われる。
【0063】現像後のロール状の印画紙はカッタによっ
て切断される。切断は印画紙P上につけられたカットマ
ーク位置でなされる。このことによって左右1組宛の2
枚の画面がつながった形で切断される。2枚の画面がつ
ながった形で切断された印画紙はこれをステレオビュア
で覗き見ることで、2枚の画面は合成されて1つの立体
画像として観察される。尚、本プリンタは通常撮影フィ
ルムのプリントも撮影情報検出部がステレオ撮影情報を
検出しないだけで、通常撮影のフィルムのプリントも可
能である。
【0064】今迄の説明は、ステレオ写真をネガフィル
ムで撮影し、印画紙上にプリントして立体画像を見る方
法であったが、リバーサルフィルムでステレオ写真を撮
影した場合について以下若干の説明を行う。
【0065】リバーサルフィルムでステレオ写真を本実
施例のカメラにより撮影した場合も、上記で説明したと
同様にフィルム上には、一対の写真である事、一対の写
真の右側か左側かの写真である事、及び一対の写真の撮
影駒番号のステレオ撮影情報が写し込まれることにな
る。従って現像したフィルムを1駒づつに切断し、これ
らの撮影情報を読みとる事によって1組づつのステレオ
写真としてマウントし、これをステレオビュアに装填す
れば立体画像が見れることになる。又リバーサルフィル
ムからリバーサル印画紙に焼き付ける場合も、リバーサ
ルプリンタに上記ネガフィルムのプリンタと同一システ
ムを組み込んでおけばステレオ写真の作成は容易に可能
である。
【0066】
【発明の効果】本発明により、ステレオビュアで観ると
違和感のない立体感のあるステレオ写真を簡単に、間違
いなく、容易に早く作成することが出来るステレオカメ
ラが提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
図1(A)は本発明を適用したステレオカメラの正面図
で、図1(B)は背面図。 図2(A)は本発明を適用したステレオカメラで撮影さ
れたフィルムを現像したステレオ写真フィルムの図。図
2(B)はフィルムに焼き込まれる撮影駒番号表示情報
の一部を示した図。 図3(A)は本発明を適用したステレオカメラの回路構
成を示すブロック線図、図3(B)はこれのフローチャ
ート、図3(C)はSSPサブルーチンのフローチャー
ト。 図4は本発明を適用したステレオカメラの別の実施例の
フローチャート。 図5(A)〜(G)は本発明を適用したステレオカメラ
で、ハーフサイズ24枚撮フィルムにステレオ写真を撮影
した状況を示している図。 図6は本発明を適用したステレオカメラにより撮影され
たステレオ写真フィルムを現像し、ステレオ写真フィル
ムを自動選別するフィルム現像機の図。 図7(A)は本発明を適用したステレオカメラにより撮
影されたステレオ写真フィルムにより、ステレオビュア
で観れるステレオ写真を印画紙にプリントするプリンタ
の図。図7(B)は上記プリンタにより印画紙上にステ
レオ写真を焼き付ける状況を示す図。図7(C)は説明
の都合で図5(A)のステレオ写真フィルムの図を再度
示したもの。 図8(A)、(B)、(C)及び図9は従来のステレオ
カメラの撮影光学系要図である。 図10は2駒間隔、2駒送りの従来のステレオカメラで撮
影したフィルムの、不写の駒の発生状況を示す図であ
る。
【符号の説明】
100…ステレオカメラ 131…ステレオ写真右情報写し込み部 132…ステレオ写真左情報写し込み部 141…撮影駒番
号写し込み部(右) 142…撮影駒番号写し込み部(左) F111…ステレオ
写真右情報 F112…ステレオ写真左情報 F211…撮影駒番
号1情報(右) F212…撮影駒番号1情報(左) F221…撮影駒番
号2情報(右) F222…撮影駒番号2情報(左) 200…フィルム
現像機 211…ステレオ撮影情報検出部 212…カッタ 300…プリンタ 304…情報読取
部 309…ノッチ検出部 310…撮影情報
検出部 315…マーキング部 316…カットマ
ーカ P111,P112,P113,P114,P115…カットマーク BL(A),(B),(C),BL…基線長
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したステレオカメラの外観図。
【図2】本発明を適用したステレオカメラで写し込まれ
る情報の図。
【図3】本発明を適用したステレオカメラの回路構成を
示すブロック線図、及びフローチャート。
【図4】本発明を適用したステレオカメラの別の実施例
のフローチャート。
【図5】本発明を適用したステレオカメラで、ハーフサ
イズ24枚撮フィルムにステレオ写真を撮影した状況を示
している図。
【図6】本発明を適用したステレオ写真フィルムを現像
し、ステレオ写真フィルムを自動選別するフィルム現像
機の図。
【図7】本発明を適用したステレオ写真フィルムをプリ
ントする説明図。
【図8】従来のステレオカメラの撮影光学系要図。
【図9】従来のステレオカメラの別の撮影光学系要図。
【図10】従来の2駒間隔、2駒送りのステレオカメラ
で撮影したフィルムの図。
【符号の説明】 100 ステレオカメラ 131 ステレオ写真右情報写し込み部 132 ステレオ写真左情報写し込み部 141 撮影駒番号写し込み部(右) 142 撮影駒番号写し込み部(左) F111 ステレオ写真右情報 F112 ステレオ写真左情報 F211 撮影駒番号1情報(右) F212 撮影駒番号1情報(左) F221 撮影駒番号2情報(右) F222 撮影駒番号2情報(左) 200 フィルム現像機 211 ステレオ撮影情報検出部 212 カッタ 300 プリンタ 304 情報読取部 309 ノッチ検出部 310 撮影情報検出部 315 マーキング部 316 カットマーカ P111,P112,P113,P114,P115 カットマーク BL(A),BL(B),BL(C),BL 基線長
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図6】
【図2】
【図8】
【図9】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀内 福治 山梨県南都留郡西桂町小沼77番地株式会社 山梨コニカ内 (72)発明者 吉田 真 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2駒分の撮影画面間隔を隔てて設けた2つ
    の露光枠と、該2つの露光枠の各々に露光光束を導く2
    つの撮影レンズと、該2つの撮影レンズからの露光光束
    の入射光を制御する2つの露光手段と、前記露光枠に撮
    影フィルム画面を導くフィルム給送手段と、撮影動作に
    基づいて撮影駒数をカウントするカウンタと、前記カウ
    ント値が3の整数倍か否かを検出する判別手段と、カウ
    ント値が3の整数倍と検出した場合は4駒分のフィルム
    の給送を行い、カウント値が3の整数倍以外の場合は1
    駒分のフィルムの給送を行うフィルム給送制御手段を備
    えたことを特徴とするステレオカメラ。
  2. 【請求項2】2駒分の撮影画面間隔を隔てて設けた2つ
    の露光枠と、該2つの露光枠の各々に露光光束を導く2
    つの撮影レンズと、該2つの撮影レンズからの露光光束
    の入射光を制御する2つの露光手段と、前記露光枠に撮
    影フィルム画面を導くフィルム給送手段と、フィルム給
    送量を規定する第1情報、第2情報、第3情報の3つの
    記憶情報を記憶する記憶手段と、フィルムの給送動作に
    基づき前記記憶情報を第1情報から第2情報、第2情報
    から第3情報、第3情報から第1情報に切替える記憶情
    報切替手段と、前記給送手段は第1情報・第2情報を記
    憶している時は1駒分の給送を行い、第3情報を記憶し
    ている時は4駒分の給送を行う給送制御手段を備えたこ
    とを特徴とするステレオカメラ。
  3. 【請求項3】前記ステレオカメラにより撮影されたフィ
    ルムには一対の写真であることを示す情報、一対の写真
    の右側と左側を示す情報、及び一対の写真の撮影駒番号
    を示す情報のうち少なくとも1つを記録するステレオ情
    報記録手段を備えたことを特徴とする請求項1または2
    のステレオカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012017578A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 レンズユニットおよび撮像装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012017578A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 パナソニック株式会社 レンズユニットおよび撮像装置

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