JPH0540304A - カメラの制御装置 - Google Patents

カメラの制御装置

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Publication number
JPH0540304A
JPH0540304A JP3335747A JP33574791A JPH0540304A JP H0540304 A JPH0540304 A JP H0540304A JP 3335747 A JP3335747 A JP 3335747A JP 33574791 A JP33574791 A JP 33574791A JP H0540304 A JPH0540304 A JP H0540304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
film
motor
time
switch
Prior art date
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Pending
Application number
JP3335747A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Hashimoto
勇 橋本
Junji Umetsu
淳二 梅津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Publication of JPH0540304A publication Critical patent/JPH0540304A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】レリーズ後実際に露光するまでのタイムラグを
小さくしたカメラの制御装置を得ること。 【構成】可動ミラーを動作させるミラーモータと;該ミ
ラーモータの駆動に基づいて上記可動ミラーをアップさ
せるミラー駆動手段と;被写体の輝度を検出する輝度検
出手段と;輝度検出手段の検出データに基づき種々の制
御データを演算する演算手段と;該演算手段による演算
を、上記ミラーモータへの通電後、ミラー駆動手段によ
り、ミラーの上昇が開始されるまでのメカ動作遅れ時間
内に行なう演算実行手段とを有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、カメラの制御装置に関し、特
に、レリーズから露出開始までのタイムラグを少なくし
たカメラの制御装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来、一眼レフカメラに
おいて、レリーズ後、ミラーアップの直前に測光演算に
必要なデータを入力して演算を実行するもの、また所定
の時間間隔で測光演算を行ない、ミラーアップの直前に
は特に演算は実行しないもの等が知られている。前者に
おいては、近年、レンズROMデータ、EEPROMデ
ータ等の情報量の拡大により、様々な制御モードで精度
の高いデータを求めようとすると、データ入力時間およ
び演算時間には長い時間を要して、レリーズ操作の検出
後に実際に露光するまでのタイムラグが大きくなってし
まう。また後者においては、露光直前に被写体の明るさ
が変化すると、適正な写真がとれない不具合を生じてし
まう。
【0003】
【発明の目的】本発明は、レリーズ後実際に露光するま
でのタイムラグを小さくしたカメラの制御装置を得るこ
とを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、可動ミラーを動作させるミラ
ーモータと;該ミラーモータの駆動に基づいて上記可動
ミラーをアップさせるミラー駆動手段と;被写体の輝度
を検出する輝度検出手段と;輝度検出手段の検出データ
に基づき種々の制御データを演算する演算手段と;該演
算手段による演算を、上記ミラーモータへの通電後、ミ
ラー駆動手段により、ミラーの上昇が開始されるまでの
メカ動作遅れ時間内に行なう演算実行手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0005】
【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。図1は、本発明を適用した一眼レフカメラの制
御装置を示すブロック図である。CPUを有する中央処
理回路11は、内部にA/D変換器12、パルスカウン
タ13、インターバルタイマ14およびROM/RAM
15を有し、アナログ信号ライン16、通信ライン17
およびEEパルス信号18を介して周辺回路19に接続
されている。さらに中央処理回路11は、DC/DCコ
ンバータ20、レギュレータ21、発振器22、LCD
表示器23、レンズ情報入力部24、パトローネ情報入
力部25、スイッチ情報入力部26、先幕マグネット2
7、後幕マグネット28および絞り制御マグネット(E
EMG)29と接続されており、カメラのメインとなる
処理を主体的に実行する。
【0006】周辺回路19はEEPROM30を有して
いて、中央処理回路11、DC/DCコンバータ20、
バッテリ35、受光素子31、EEパルス制御用フォト
カプラ32、ミラーモータドライバ33およびフィルム
モータドライバ34と接続されている。EEPROM3
0は、DC/DCコンバータ20からの電源供給により
動作可能となり、中央処理回路11からの信号によりデ
ータのリード/ライト等の処理が実行される。
【0007】レギュレータ21は、バッテリ電圧を入力
し、中央処理回路11に一定の電圧を出力する。DC/
DCコンバータ20は、バッテリ電圧を入力し、中央処
理回路11からのパワーホールド信号を入力して周辺回
路19に電源を供給する。発振器22は、中央処理回路
11に高速と低速のクロックを供給する。
【0008】LCD表示器23は、中央処理回路11か
らのLCD表示データを表示する。レンズ情報入力部2
4は、レンズの種類に合わせたレンズのA/M、開放絞
り、最小絞り、焦点距離等に関する情報を中央処理回路
11に出力する。パトローネ情報入力部25は、パトロ
ーネの有無、フィルムの感度等に関する情報を中央処理
回路11に出力する。スイッチ情報入力部26は、ミラ
ーアップスイッチ95、ミラーダウンスイッチ96、フ
ィルムスイッチ97、レリーズスイッチ98、測光スイ
ッチ99、リワインドスイッチ150、裏蓋スイッチ1
51、UP/DOWNスイッチ152およびモード設定
スイッチ153の情報を中央処理回路11に出力する。
【0009】先幕マグネット27は、中央処理回路11
からの信号により、先幕の保持/走行開始を制御する。
後幕マグネット28は、中央処理回路11からの信号に
より、後幕の保持および走行開始を制御する。絞り制御
マグネット29は、ミラーモータ36の通電による可動
ミラー110(図2)の上昇時に、EEパルス制御用フ
ォトカプラ32から周辺回路19を経由して中央処理回
路11のパルスカウンタ13に入力されるパルスが計数
されて、所定のパルス数になったところで出力される信
号によりEEマグネットを駆動して絞り込みを停止させ
る。
【0010】受光素子31は、カメラに入力される被写
体光に対応した出力を、周辺回路19を経由させて中央
処理回路11に出力する。EEパルス制御用フォトカプ
ラ32は、ミラーモータ36の通電による可動ミラー1
10の上昇時の絞り込みに連動して動作するメカ部品か
ら信号を拾い、周辺回路19を経由させて中央処理回路
11にEEパルスを出力する。
【0011】ミラーモータドライバ33は、中央処理回
路11からの通信により出力される周辺回路19からの
駆動信号により、ミラーモータ36のブレーキ、逆転、
正転およびフリー(非通電)の制御を行なう。ミラーモ
ータ36は、ミラーモータドライバ33からの信号によ
り駆動して、可動ミラー110のUP/DOWN制御を
行なう。フィルムモータドライバ34は、中央処理回路
11からの通信により出力される周辺回路19からの駆
動信号により、フィルムモータ37のブレーキ、逆転、
正転およびフリー(非通電)の制御を行なう。フィルム
モータ37は、フィルムモータドライバ34からの信号
により、フィルムの巻き上げおよび巻き戻しの制御を行
なう。
【0012】次に、図2〜図4により、可動ミラー11
0の撮影前観察位置と露光時退避位置の間の切り替えを
行なうミラー駆動機構100と、シャッタのチャージを
行なうチャージ機構200と、絞り(図示せず)を絞り
込み、走行解除と開放絞りとの間で切り替える絞り駆動
機構400それぞれの構造、およびこれらの連動構造に
ついて説明する。図2はこれらの各機構が初期位置にあ
る状態を示す図である。ミラーモータ36は、歯車列1
0からなる連結機構により、ミラー駆動機構100とチ
ャージ機構200と絞り駆動機構400に連結されてい
る。
【0013】可動ミラー110は、可動ミラーシート1
11に固定されており、この可動ミラーシート111
は、カメラ本体内に設けられた支持枠(図示せず)にピ
ン112を介して回動自在に取り付けられている。可動
ミラーシート111は、ミラー復元ばね113により常
時、撮影前観察位置(図2の位置)側へ付勢されてい
る。ミラー駆動機構100はミラーアップ部材101を
有しており、このミラーアップ部材101は、ピン10
2により支持枠に揺動自在に支持されている。ミラーア
ップ部材101の中央部は図の下方に向け突出させて形
成されており、この突出部をミラーアップカム103に
係合させている。ミラーアップカム103は一回転ギヤ
43に一体的に連結されており、該ミラーアップカム1
03と一回転ギヤ43とは、支持枠に設けられた支持軸
104に回転自在に設けられている。
【0014】シャッタのセットレバー210は、図2に
示すように、実線で示すチャージ完了位置と想像線で示
すシャッタ走行完了位置との間において揺動自在にされ
ている。セットレバー210は、チャージ機構200の
シャッタチャージ部材201により、上方へ回動されて
チャージ完了位置へ切り替えられる。このチャージ完了
位置において、図示しないシャッタの先幕と後幕がチャ
ージされている。この場合、図示しない係止部材がこれ
らの先幕および後幕とセットレバー210を係止して、
先幕、後幕およびセットレバー210をチャージ完了位
置に固定している。
【0015】絞り駆動機構400は、絞りを設定させる
ための回路を内蔵した絞り制御ブロック401と、絞り
規制レバー402と、スライド板403と、開放絞りセ
ット部材404とを有している。スライド板403は、
二つの案内孔405、406を有しており、該案内孔4
05、406は、支持枠に固定された案内ピン407、
408にそれぞれ係合してスライド板403を図の上下
方向に案内する。このスライド板403は、復元ばね4
09により常時上方に付勢されている。
【0016】スライド板403の上端部に形成された突
起411は、絞り制御ブロック401のレバー412に
係合し、スライド板403の昇降動作により、レバー4
12が変位されることにより絞りが制御される。スライ
ド板403の中央部に形成された突起413は、絞り規
制レバー402の上面に係合し、この絞り規制レバー4
02の上方への移動を規制する。絞り規制レバー402
は、図示しないばねにより常時上方へ、すなわち絞りを
小さくする方向へ付勢されており、図2において最も下
降した位置つまり開放絞り位置に位置されている。
【0017】開放絞りセット部材404は、支持枠に設
けられたピン414に揺動自在に支持され、先端部は結
合ばね415によりスライド板403に連結されてい
る。開放絞りセット部材404の中央部は、図の上方に
向けて突出させて形成されていて、絞り制御カム416
に係合される。この絞り制御カム416は、上記チャー
ジカム203とともに、一回転ギヤ42に一体的に連結
されている。
【0018】各機構100、200、400は、単一の
駆動源、すなわちミラーモータ36により駆動される。
これら各機構とミラーモータ36を連結する歯車列10
は、ミラーモータ36の出力軸に設けられたピニオンギ
ヤ44と、減速ギヤ39、40と、アイドルギヤ41
と、一回転ギヤ42、43とを有している。ピニオンギ
ヤ44は減速ギヤ39に噛合し、減速ギヤ39、40は
ピニオンギヤ44の回転を減速してアイドルギヤ41に
伝達し、このアイドルギヤ41は一回転ギヤ42に噛合
している。一回転ギヤ42、43は、相互に同数の歯を
有し互いに噛合しており、相互に同一角度だけ回転する
ことができる。
【0019】一回転ギヤ43には、状態検知ブラシ50
1が設けられている。この状態検知ブラシ501は二股
に構成され、図5の状態検知コード板83に対向して配
設されている。この状態検知コード板83は、その略全
体を占めるGND接点86を有している。このGND接
点86の外周部に、切欠部87と88が形成されてい
て、該切欠部87と88に接点84と85が設けられて
いる。接点84と85は、GND接点86との間に隙間
を有していて互いに絶縁されている。状態検知ブラシ5
01が回転時その二股の先端部を、フィルムコード板8
3の接点84とGND接点86に、またはGND接点8
6のみに、または接点85とGND接点86に接触させ
ることにより、パルスを2発出すことができる。つま
り、状態検知ブラシ501がGND接点86のみに接触
するときはOFF となるが、接点84とGND接点86に
および接点85とGND接点86に接触するときは、状
態検知ブラシ501の二股先端部によって短絡され、ON
となる。この二股先端部が接点84と接触する域をミラ
ーチャージ完了領域と対応させ、ミラーダウンスイッチ
96としている(図1参照)。また接点85と接触する
域を可動ミラー110のアップ検出位置と対応させ、ミ
ラーアップスイッチ95としている。
【0020】これにより、状態検知ブラシ501が一回
転するとき2回確実に発生されるON信号(パルス)によ
り、可動ミラー110の状態を的確に検出することがで
きる。したがって、ミラーモータ36の通電後、次の動
作の完了位置までは、ミラーアップスイッチ95もミラ
ーダウンスイッチ96もOFF 状態なので、接点部のゴミ
や接触圧不良等により動作途中でチャタリングは発生せ
ず、動作途中の誤動作は発生しない。つまり、チャタリ
ングの発生を確実に抑えることのできるスイッチが、こ
のような簡単な構成によって実現されているから、従
来、高価な平滑基板をスイッチに採用したときのよう
に、コスト高等の不都合を招くことはない。
【0021】さらに、ミラーアップスイッチ95とミラ
ーダウンスイッチ96のONのみを検出してすぐにミラー
モータ36を停止させればよいから、ソフト的にチャタ
リングを除去する等の必要もなく、ROM等の容量を節
約し、少ない容量で簡単確実に作動できるプログラムを
作成することができる。また、可動ミラー110のダウ
ン(チャージ)位置と、ミラーダウンスイッチ96のON
の領域(ミラーチャージ完了領域)とが等しく設定され
ているから、途中で電池が抜かれた場合でも、次に電池
を入れたときに、ミラーダウンスイッチ96のOFF を検
出することにより、ミラーダウン(チャージ)の位置に
戻すことができる。またミラー制御を行なっていない通
常状態において、ミラーアップスイッチ95とミラーダ
ウンスイッチ96のプルアップをソフト的にカットする
構成とすれば、スイッチがONで止まっていても消費電流
を抑えることができる。
【0022】次に、上記装置の作用を説明する。初期位
置において、各機構は図2に示す状態にある。この状態
において、レリーズスイッチ98がOFF 状態にあり、ミ
ラーモータ36が停止されており、状態スイッチ105
は、接点84が閉成してチャージ完了信号を出力してい
る。このとき可動ミラー110はダウン位置すなわち撮
影前観察位置、絞りは開放絞りセット位置、シャッタは
チャージ完了位置にある。
【0023】この初期位置、すなわち状態スイッチ10
5がチャージ完了信号を出力している状態において、図
示しないシャッタボタンが全押しされてレリーズスイッ
チ98がON信号を出力するとミラーモータ36が正転
し、図3の矢印によって示すように、一回転ギヤ43の
回転に伴いミラーアップカム103の突部がミラーアッ
プ部材101を押し上げる。したがって、可動ミラー1
10が復元ばね113に抗して上方へ変位し、露光時退
避位置へ移動する。
【0024】また絞り制御カム416の突部が開放絞り
セット部材404を開放するために、この絞りセット部
材404が上方へ回動し、これによりスライド板403
は、復元ばね409により引っ張られ、絞り制御ブロッ
ク401により定められる所定位置まで上昇する。この
結果、絞り規制レバー402は、想像線で示す位置から
実線で示す位置へ変位して所定位置に停止し、絞りが設
定値に制御される。ミラーモータ36は、可動ミラー1
10がアップ位置へ移動し、状態スイッチ105の接点
85が閉成してミラー信号が出力された時点で停止す
る。一回転ギヤ42の回転により、チャージカム203
の突部はチャージ機構200のシャッタチャージ部材2
01に係合せず、このシャッタチャージ部材201は下
方位置を維持している。この状態において、ミラーアッ
プ信号が出力されると、この信号によりシャッタの先幕
および後幕が走行してシャッタがレリーズされ、これと
ともにセットレバー210が図3の想像線で示すチャー
ジ完了位置から実線で示す走行完了位置へ下降する。シ
ャッタの走行が完了すると、シャッタ後幕走行信号が出
力され、これによりミラーモータ36が正転される。
【0025】ミラーアップカム103の突部がミラーア
ップ部材101から開放されることにより、ミラー復元
ばね113により可動ミラーシート111が下方へ揺動
され、可動ミラー110が撮影前観察位置へ変位すると
ともに、ミラーアップ部材101が下方へ回動する。こ
のとき、チャージカム203の突部がシャッタチャージ
部材201に係合し、セットレバー210が、図4の想
像線位置から実線位置へ押し上げられる。すなわちシャ
ッタのチャージが行なわれる。このとき、絞り制御カム
416の突部が開放絞りセット部材404に係合し、こ
の開放絞りセット部材404は時計方向へ揺動する。こ
れにより、結合ばね415がスライド板403を復元ば
ね409に抗して引き下げ、絞り規制レバー402を図
示しないばねに抗して下降させる。これにより絞りは開
放絞りセット位置に切り替えられる。
【0026】図8と図9により、フィルム給送系および
フィルム巻戻系を説明する。カメラボディに設けられた
保持パネル51にフィルムモータ37が設けられてい
る。この保持パネル51は、フィルムモータ37の回転
軸に取り付けられたピニオンギヤ53に噛合されたギヤ
54、ギヤ54に噛合されたギヤ55、ギヤ55に噛合
されたギヤ56、ギヤ56に噛合されたギヤ57に噛合
されたギヤ58、およびギヤ58に噛合されたギヤ59
を有している。保持パネル51は、太陽ギヤ60および
この太陽ギヤ60に噛合する遊星ギヤ61を有してお
り、フィルムモータ37の正転、逆転により駆動力をフ
ィルム給送系50とフィルム巻戻系52とに切り替えて
伝達することができる。これらのフィルムモータ37お
よび各ギヤによりフィルム給送系50が構成されてい
る。
【0027】また保持パネル51には、ギヤ63、ギヤ
63に噛合するギヤ64、ギヤ64に噛合するギヤ6
5、ギヤ65に噛合するギヤ66、ギヤ66に噛合する
ギヤ67、ギヤ67に噛合するギヤ68、ギヤ68に噛
合するギヤ69、ギヤ69に噛合するギヤ70、および
ギヤ70により回転される、図示しない巻戻フォークを
駆動すべき巻戻シャフト71が設けられている。これら
のモータ37および各ギヤによりフィルム巻戻系52が
構成されている。図中Fはフィルムである。
【0028】ギヤ61にはスプロケット軸62が設けら
れていて、このスプロケット軸62には、巻き取るべき
フィルムFのパーフォレーション81と係合するスプロ
ケット80が設けられている。このスプロケット軸62
の先端部に、連動ギヤ79が設けられている。この連動
ギヤ79に隣接させてコード板ブロック部89が設けら
れている。このコード板ブロック部89は、保持プレー
ト51側に回転軸104により軸支されたフィルムコー
ド板94(図6)と、カメラボディ側に固定されたベー
ス9に設けられたコード板カバー93内のフィルム接点
ブラシ90、91(図7)とを有している。
【0029】フィルム接点ブラシ90、91は図7に示
すように、フィルムコード板94の支軸である回転軸1
04と同軸となるべき中心部92に関して点対称になる
ように配置されており、それぞれ先端部が二股状に形成
されている。フィルム接点ブラシ91はフィルムコード
板94とで、フィルムFが1コマ送られるごとに8パル
スを検出するフィルムスイッチ97を構成しており、フ
ィルム接点ブラシ90はGNDに接続されている。
【0030】フィルムコード板94はフィルム接点ブラ
シ90、91に対向させて配設されており、図6に示す
ように、外周縁にギヤ83aを有し、このギヤ83aを
連動ギヤ79に噛合させており、この連動ギヤ79の二
回転で一回転するようにギヤ比が設定されている。フィ
ルムコード板94は、接点8Aと、その外周に等間隔で
8箇所設けられた接点8Bを有している。このフィルム
コード板94がフィルム接点ブラシ90、91に対して
回転するとき、区間Xでフィルムスイッチ97がONさ
れ、区間Yでフィルムスイッチ97がOFF されるように
構成されている。これにより、フィルムスイッチ97
は、フィルムFが1コマ分巻き上げられるときにON/OF
F を8回繰り返され、これにより8パルスを検出するこ
とができる。
【0031】次に、フィルムとミラーをチャージする場
合のモータの制御方法について説明する。図10のA
は、二個のモータそれぞれの通電時期をずらす従来の方
法による通電波形を示したものである。これによれば、
最初に通電される一方のモータの波形は実線のaで示さ
れ、通電初期に大電流(ラッシュ電流)が流れる。他方
のモータの波形は破線のbで示され、その通電時期は一
方のモータの通電と約30mSだけずらしたものである。つ
まり、一方のモータによる大電流がある程度安定してか
ら他方のモータを通電している。なお、図中の縦軸は電
流を、横軸は時間を示している。
【0032】図10のBは、一個のモータを通電/フリ
ーとして交互に所定の時間繰り返す場合の波形cを示し
ている。このモータは間欠的に通電されるが、フリーと
なっている間も慣性により回転を続けることができるか
ら、モータとしての機能に支障はない。図中の破線で示
された波形dは、通電/フリーとせずに、通常通りに通
電した場合の波形である。
【0033】図10のCは、本実施例の二個のモータ
(ミラーモータ36とフィルムモータ37)を通電/フ
リーとして交互に駆動し、つまり一方を駆動してフリー
にしたと同時に他方を駆動し、さらに該他方をフリー
(非通電)にしたと同時に一方を駆動した場合の波形e
を示している。この中で、フリーにされている間モータ
は慣性で回転を続けることができるから、両モータは、
通電/フリーを続けながら、支障なく駆動することがで
きる。図中の破線で示される波形fは、通電/フリーと
せずに、通常通りの通電を行なった場合の波形である。
【0034】図11A、11Bにより、バッテリを装着
してから測光スイッチ99がONされるまでの一連の動作
を示すルーチンを説明する。ステップS179では、ス
タックポインタを初期設定し、S180でリセット処理
を実行する。このリセット処理は、ROM/RAM15
のRAM内のメモリを全てクリアし、各入出力ポートの
入出力を設定し、特殊レジスタの設定を実行する。S1
81では、“MIRRCHK”のサブルーチンをコール
して可動ミラー110の位置をチェックし、この可動ミ
ラー110が正常な位置にないときあるいはフィルムF
の終端が記憶されているときに巻き上げ処理、すなわち
図15A、図15Bからの処理を行なう。
【0035】“SW1CHK”のラベルで始まるルーチ
ンでは、S182で、VDD がONされたことを示すVDD ON
フラグをクリアし、S183で、スタックポインタの初
期設定を行ない、S184で、UP/DOWN処理を行
ない、S185で、LCD表示器23に各情報を表示さ
せるLCD表示処理を実行する。S186では、リワイ
ンドスイッチ150がONされているか否かを判断し、ON
されていればS187に進み、ONされていなければS1
88に進む。S188では、カメラの裏蓋(図示せず)
の開閉、つまり裏蓋スイッチ151がONされたか否かを
判断し、この裏蓋スイッチ151がONされればS187
に進み、そうでなければS189に進む。S189で
は、測光スイッチ99がONされているか否かを判断し、
ONされていればS187に進み、そうでなければS19
0に進む。
【0036】S190では、レリーズスイッチ98がON
されているか否かを判断し、ONされていればS187に
進み、そうでなければS191に進む。S191では、
パワーホールドをOFF し、S192で、タイマ割り込み
を許可し、S193で、高速クロックを止めてパワーダ
ウンさせ、タイマに設定した時間後にS194に進み、
S194で、高速クロックを再発振させてタイマ割り込
み処理を実行し、S195で、タイマ割り込みを禁止し
て“SW1CHK”を繰り返す。ここで、“SW1CH
K”からの処理、S182〜S186、S188〜S1
95の処理は、カメラが放置されているときの消費電流
を抑えるためのループである。S187ではVDD ONフラ
グをセットし、S196では、DC/DCコンバータ2
0にパワーホールド信号を出力してVDDをONし、S19
7では、周辺回路のリセット時間のウエイト、およびB
V安定時間のウエイトを実行し、S198では“BAT
CHK”サブルーチンをコールしてバッテリチェック処
理を実行する。
【0037】S199では、AE演算、シーケンス制御
用のEEPROMデータの入力処理を実行し、S200
では、レンズ情報入力部24からマウントピン情報およ
びレンズROM情報等を入力する。S201では、パト
ローネの有無、フィルムの感度等に関するパトローネ情
報を入力し、S202では、“FOECHK”のラベル
で始まるサブルーチンをコールして、フィルムFの終端
チェック処理を実行し、“RESTART”のラベルで
始まるルーチンへ進む。
【0038】図12A〜図12Cにより、本カメラのメ
インルーチンを説明する。S1では、パワーホールドタ
イマが10秒となるようにデータをセットする。S2で
は、128mS程度のインターバルタイマの初期設定を行
ない“VDD LP”のラベルで始まるルーチンに進む。S
3では、LCD表示に関する情報のUP/DOWN処理
を実行し、S4では、レンズチェック処理を実行する。
S5では、裏蓋スイッチ151に基づいて裏蓋の変化チ
ェック処理を実行し、変化があればS6に進み、変化が
なければS7に進む。
【0039】S7では、リワインドスイッチ150のON
/OFFチェック処理を実行し、リワインドスイッチ150
のONを検出したときは“REWIND”のラベルで始ま
るルーチンへ進み、そうでないときはS9に進む。S9
では、通信ライン17を通して、周辺回路19に接続さ
れた受光素子31の出力をアナログ信号16に出すよう
に設定し、BV(被写体輝度)のA/D変換処理を行な
う。S10では、パトローネ情報の入力変換処理、つま
りフィルムの有無の入力設定、およびフィルム感度情報
の入力変換を行なう。S11では、AE演算処理、つま
り入力データを基にTV(シャッタ速度)、AV(露出
値)を求める等の処理を実行する。S12では、レリー
ズ後、ブレーキが継続している場合のブレーキを終了さ
せ、ミラーモータ36とフィルムモータ37をフリーに
する。S13では、LCD表示器23に各情報を表示さ
せるためのLCD表示処理を実行する。
【0040】S14では、レリーズスイッチ98がONし
ているときに、レリーズ処理に行ってもよい状態となっ
たか否かを判断し、OKであればS25からの“レリー
ズ処理”のラベルから始まるレリーズ処理に進み、そう
でなければS16に進む。S16では、インターバル時
間(約 128mS)が経過したかどうかをチェックし、イン
ターバル時間のカウント中ならばS14に戻り、インタ
ーバル時間が経過するごとにS17に抜ける。S17で
は、パワーホールドタイマをカウントするカウント処理
を実行する。S18では、このカウント処理が終了した
か否かを判断し、終了していなければ“VDD LP”を繰
り返し、終了していれば“SW1CHK”のラベルで始
まるパワーダウンのルーチンヘ進む。
【0041】S6では、LCD表示器23等に表示され
るフィルム枚数(コマ数)をクリアし、S19に進む。
S19では、裏蓋スイッチ151に基づいて、裏蓋が開
けられているか否かを判断する。裏蓋が閉じているとき
は“SW1CHK”にジャンプし、裏蓋が開いていると
きはS20に進む。S20では、フィルムFの巻き上げ
を開始させ、初期交互通電のための巻き上げコードをメ
モリし、S21で、ミラーモータ36に対する制御を実
行しないようにミラーチェックフラグをクリアし、S2
2で、フィルムを1コマ目の位置まで給送するためにロ
ーディングエッジ数を58(60−2)にセットし、S
23で、故障等で所定時間内にフィルム給送が終了しな
かったときのための最大巻き上げ時間をセットし、S2
4で、“LOADING”のラベルで始まるサブルーチ
ン(S73〜S78)をコールして、ローディング処理
を実行し、終了後、“SW1CHK”のラベルで始まる
処理にジャンプする。
【0042】S25では、レリーズ前の最終BVA/D
変換処理を実行し、S26で“MIRRUP”のラベル
で始まるサブルーチンをコールして、可動ミラー110
をアップさせるミラーアップ処理を実行する。S27で
は、“EXPOSURE”のラベルで始まるサブルーチ
ンをコールして露光制御処理を実行する。S28では、
“WDSHORI”のラベルで始まるサブルーチン(S
68〜S72)をコールして、可動ミラー110のダウ
ン、ミラーボックス系のチャージ、およびフィルムFの
巻き上げ処理を実行する。S29では、バッテリ35の
蓄電量をチェックするバッテリチェック処理を実行し、
“RESTART”のラベルで始まるルーチンに進む。
【0043】図13Aおよび13Bにより“MIRRU
P”のラベルで始まるサブルーチンを説明する。S30
では、先幕マグネット27と後幕マグネット28をON
し、後でミラーモータ36の通電によりメカ係止が外れ
たときにすぐに幕が走ってしまわないように、先幕と後
幕を保持する。S31では、ミラーモータ36への通電
を開始させ、S32では、レリーズ前最終BVAD変換
値に対する最終AE演算を実行し、S33に進む。S3
3では、最終AE演算により求められたEEパルス制御
データが“0”になったかどうかを判断し、“0”でな
ければS35にジャンプし、“0”のときはS34に進
んで、絞り制御マグネット29をONして、絞りを開放に
固定する。
【0044】S35では、EEパルスのカウントデータ
をセットしてカウントをスタートさせ、S36では、ミ
ラーアップ時の逆転ブレーキの後のショートブレーキを
要求する最終ブレーキの要求フラグをセットし、S37
では、ミラーアップ制御ループ内の時間管理のためにイ
ンターバルタイマを1mSにセットする。S38では、可
動ミラー110の位置をみるミラーチェックフラグをセ
ットし、S39では、信号が所定時間にこなかったとき
のためにタイムオーバーを150mSにセットする。S4
0では、絞り制御マグネット29を既にONしたかどうか
を判断し、ONにしていたときはS43に進み、そうでな
ければS41に進む。S41では、所定のEEパルスの
カウントが終了したかどうかを判断し、カウント中であ
ればS43にジャンプし、カウント終了したときはS4
2に進んで、絞り制御マグネット29にON信号を出力
し、絞りの係止を行なう。
【0045】S43では、可動ミラー110の位置をみ
るかどうかをミラーチェックフラグで判断し、このフラ
グが立っていればS44に進んで可動ミラー110がア
ップ位置にきたかどうかを判断し、動作中であればS4
8にジャンプする。S44では、可動ミラー110がア
ップ位置にきたときはS45に進んで、S38で立てた
ミラーチェックフラグをクリアし、S46では、タイム
オーバーのデータを逆転時間の約15mSに置き換えて、S
47では、ミラーモータ36の逆転ブレーキを開始さ
せ、S40に戻る。S48では、1mSごとのインターバ
ル時間の経過を判断し、経過していればS49に進んで
1mSごとのインターバルフラグをクリアし、そうでなけ
ればS40に戻る。S50では、タイムオーバーのチェ
ックを行ない、タイムオーバーしたときはS51に進
み、そうでなければS40〜S50を繰り返す。S51
では、最終ブレーキを実行したかどうかを判断し、最終
ブレーキが必要であればS52に進んで最終ブレーキ要
求フラグをクリアし、S53で、ミラーモータ36に対
するショートブレーキを開始させ、S54で、タイムオ
ーバーのデータをショートブレーキ時間の約1mS〜9mS
に置き換えられる。
【0046】すなわち“MIRRUP”による処理は、
ミラーモータ36の通電を開始させてから、実際のメカ
動作に遅れがあることを利用して、ミラーモータ36の
通電後に演算データの入力および露出演算処理を実行さ
せる。これを概略的に示すと となり、従来はミラーモータ36の通電前に行なってい
た演算処理を、本実施例では、ミラーモータ36の通電
後ミラーの上昇が開始される(ミラー系が立ち上がる)
までの間(メカ動作遅れ時間…本実施例では30mS程度と
みている)に行なうから、レリーズからシャッタ駆動ま
での時間を短縮させることができる。これにより、実際
の露光開始との時間のずれが減少されるから、急な明る
さの変化にも、より正確に応答させることができる。な
お本実施例では、“測光”に要する時間は10mSとみてお
り、“演算”に要する時間は10〜20mSとみている。ま
た、メカ動作の遅れの初期において、正しい測光値(B
V)のA/D変換値の入力可能な時間があれば、このメ
カ動作遅れ時間の中で、“演算”とともに“BVのA/
D変換”を実行させても良い。
【0047】図14の“EXPOSURE”のラベルで
始まるルーチンを説明する。S55では、演算されたシ
ャッター速度の圧縮データをマイコンのクロックで計時
しやすいように伸張する、TV対数伸張処理を実行す
る。S56では、ハードタイマによるシャッタカウント
をスタートさせ、S57では、ONしていた先幕マグネッ
ト27をOFF して電気的保持をカットすることにより先
幕の走行を開始させ、S58では、先幕走行時間よりも
短い所定の時間ウエイトし、S59では、ミラーブレー
キを終了させて、ミラーモータ36をフリーにする。本
実施例では、説明の都合上、シャッタースピードが同調
速も含めて遅い場合を説明している。S60では、S5
6でスタートさせたハードタイマをチェックし、この結
果、カウント中と判断されればS60を繰り返し、イン
ターバル時間が経過するたびにS61に抜ける。
【0048】S61では、ハードタイマのオーバーフロ
ーをカウントする上位のタイマをチェックしてシャッタ
時間を判断し、シャッタ時間のカウント中であると判断
されればS62に進んで、シャッタ時間のカウンタの上
位のタイマから“1”を引いて、S60に戻る。S61
では、シャッタ時間のカウントの終了を判断したら、S
63で、ONしていた後幕マグネット28をOFF して後幕
走行を開始させ、S64で、後幕の走行時間相当をウエ
イトし、リターンする。
【0049】図15A、15Bにより、“MIRRCH
K”“WDSHORI”“LOADING”等のラベル
で始まるルーチンを説明する。S65では、可動ミラー
110のDOWNが完了しているか否か、つまりミラー
ダウンスイッチ95がONしているか否かを判断し、ONし
ていれば“FOECHK”のラベルで始まるルーチンに
進み、そうでなければS70に進む。S67では、巻き
上げるべきフィルムFの終端が既に検出されているか否
かを判断し、検出されていればS70に進んで、フィル
ムFの巻き上げおよび可動ミラー110の駆動を開始さ
せ、巻き上げコードをメモリし、ミラーチェックフラグ
をセットしてS71に進む。S67で、フィルムFの終
端が検出されていなければリターンする。上記“FOE
CHK”ルーチンは、オートリワインド機能を有する本
カメラの電池交換時に、EEPROM30にフィルムF
の終端がメモリされていた場合の処置に関する。すなわ
ち、フィルムFの終端がEEPROM30にメモリされ
た後、オートリワインド動作に入る前のバッテリチェッ
ク(S198)でひっかかった場合、次に新しいバッテ
リに交換されたとき直ちにオートリワインドを実行せず
に、再度フィルムFの巻き上げを実行させる(S70〜
S78)。この結果、フィルムFの終端が確認されれば
オートリワインドを実行するが、低温やメカ油切れ等に
より本当のフィルム終端でないと判断された場合は、巻
き上げが完了し、撮影を継続することができる。
【0050】“WDSHORI”のラベルで始まるルー
チンでは、S68で、ローディングがOKか否かを判断
し、OKであればS70に進み、そうでなければS69
に進み、可動ミラー110のみの駆動を開始させ、巻き
上げコードをメモリし、ミラーチェックフラグをセット
してS71にジャンプする。S71では、フィルム1コ
マ分を巻き上げるのに必要なエッジNO. をセットし、S
72では、安全タイマとして最大巻き上げ時間をセット
し、さらにフィルム終端メモリをクリアして、“LOA
DING”のラベルで始まるルーチンに進む。S69と
S70の処理は、モータ制御レジスタの構成によって理
解が助けられる。このモータ制御レジスタの構成を図1
5Cに示す。このレジスタは、ミラーとフィルム用に2
ビットずつ割り当てられ、ミラーモータコードとして
“0”と“1”のビットが用いられ、フィルムモータコ
ードとして“2”と“3”のビットが用いられる。
【0051】各コードに対するモータの駆動状態を図1
5Dに示す。各モータコードの2ビットに対して、その
上位ビットと下位ビットの組み合わせ3、2、1、0に
対して、ブレーキ、逆転、正転、およびモータのフリー
(非通電)がそれぞれ選択される。
【0052】図15Eにより、フィルムFの巻き上げ時
にコードブロック部89のフィルムスイッチ97により
発生されるフィルムパルスに基づき実行される、巻き上
げ開始、フィルムスピードの検出、ブレーキ開始のため
の待ち時間およびブレーキ時間の検出について説明す
る。フィルムスイッチ97は、通常の状態においてOFF
になるように設定されていて、パルスのカウント時、OF
Fからでなければカウントがスタートされないように初
期設定されている。つまり、前回OFF で停止していたと
きはすぐにカウントアップして“1”になるが、前回ON
で停止していたときは、ONから一度OFF になったときに
初めてカウントアップして“1”になる。図で、1発目
のパルスからフィルムカウントをスタートし、12エッ
ジ目から14エッジ目までの間フィルムの巻き上げスピ
ードの検出を行ない、14エッジ目において即座にブレ
ーキ開始待ち時間、および最大ブレーキ時間の演算を実
行し、ブレーキ開始待ち時間経過後から最大ブレーキ時
間経過するか、17エッジ目が検出されるまでブレーキ
がかかる。17エッジ目が検出された時点で、フィルム
の巻き上げが完了する。17エッジ目の変化はモニター
されているから、フィルムの負荷が異常に重い、バッテ
リがへたっている等の理由で、このブレーキ制動開始か
ら終了までの所定時間内に17エッジ目が出ないとき
は、フィルムモータ37に再度通電する等の適切な処置
をとることができる。
【0053】S73では、初期交互通電時間(ワインド
のループは 200μS であるから“200 μS ×X”の
“X”)をセットし、S74で、インターバル時間を 2
00μS にセットする。S75では、フィルムFのエッジ
をカウントするエッジカウンタをクリアし、S76で、
ミラー逆転タイマをクリアする。S77では、フィルム
ブレーキ開始待ち時間で使用するフィルムウエイトタイ
マをクリアし、S78で、最大ブレーキ時間で使用する
フィルムブレーキタイマをクリアし、“WINDLP”
のラベルで始まるルーチンに進む。
【0054】図16A、16Bにより“WINDLP”
のラベルで始まるルーチンを説明する。S79では、プ
リワインド中か否かを判断し、プリワインド中、つまり
プリワインドタイマが“0”でなければS80に進み、
そうでなければS86に進む。S80では、メモリして
いる巻上コードを読み込む。この巻上コードにより、ミ
ラーモータ36だけの場合、フィルムモータ37だけの
場合、ミラーモータ36とフィルムモータ37の両方の
場合、を区別する。S81にてプリワインドが終了した
か否かを判断する。これはプリワインドタイマからマイ
ナス1して“0”になったか否かにより判断する。この
結果、プリワインドが終了したときはS85にジャンプ
し、そうでなければS82に進む。
【0055】S82では、フィルムモータ37をフリー
にする時間であるか否かを判断し、フリーにする時間で
あればS83に進み、そうでなければS84に進む。フ
ィルムモータ37をフリーにする時間は、同じプリワイ
ンドタイマのビット3をモニターして、“1”ならフィ
ルムモータ37のデータをフリーとして修正し、“0”
ならミラーモータ36のデータをフリーとして修正す
る。プリワインドタイマは、ループを一回まわるごとに
−1するから、したがって8回ループを回るごとにミラ
ーモータ36のフリーと、フィルムモータ37のフリー
とが入れ替わるため、8×0.2 mSで1.6mS ごとに交互通
電が行なわれる。
【0056】S83では、上記のようにフィルムモータ
37をフリーになるように読み込んだデータを修正し、
S85に進む。S84では、上記のようにミラーモータ
36をフリーになるようにデータを修正する。S85で
は、フィルムFおよびミラーモータ36のデータを出力
する。ワインドループの中味は 200μS よりも短い処理
時間ですむようにソフトが組まれているので、S86で
は、 200μS になるまでの残りの時間をウエイトする。
つまり 200μS 経過したか否かをインターバルタイマの
フラグで判断し、経過すればS87に進み、そうでなけ
ればS86を繰り返す。
【0057】S87では、フィルムスイッチ97の変化
を判断する。ここではチャタリング除去等の処理も実行
する。このフィルムスイッチ97に変化がなければ“W
INDLP91”のラベルで始まるルーチンへ進み、変
化を検出した場合はS88に進んで、LCDに信号を出
力して巻き上げの表示を行ない、さらに、エッジカウン
タのカウントアップを行ない、S89で最大巻き上げ時
間を再設定する。S90では、FMスピードがリセット
する必要があるかどうかをエッジカウンタの値で判断
し、リセットが必要、つまりフィルムカウントが、 (終了エッジNO. )−5 の位置ならフィルムスピードカウンタをクリアして、こ
こからのフィルムFの給送スピードの検出を始める。
【0058】ところで、S90での判断は、 (終了エッジNO. )−5 とされるが、これはローディングのときは数が4コマ分
程度増加するから、このエッジの数が4倍くらい大きく
なる。その場合でも、終了位置の手前5エッジ目からフ
ィルムスピードを検知させ、ローディングの場合でも巻
き上げの場合でも同じように制御ができるようにチェッ
クしている。S91では、フィルムスピードカウンタを
クリアする。
【0059】S92では、フィルムスピードカウンタを
チェックするとき、 (終了エッジNO. )−3 になっていれば計測したフィルムスピードを実際の制御
に使えるから、(終了エッジNO. )−5 から (終了
エッジNO. )−3 までの時間データをフィルムスピー
ドカウンタから取り込んで、ブレーキ時間を演算する
(S93)。このブレーキ時間演算は、図20に示す
“FMBKCAL”のラベルで始まるサブルーチンをコ
ールして行なう。S94では、巻上エンドかどうかを終
了エッジ NO.とエッジカウンタで判断し、巻上げエンド
のフィルムエッジまで到達してない場合には“WIND
LP91”のルーチンに進む。S94で、ワインドエン
ドの1コマ分巻き上げ完了と判断されれば、図18の
“WINDED”にジャンプする。
【0060】200 μS のループ中を継続して動作する場
合には、図17A、17Bに示すミラーダウンスイッチ
96のチェックを実行する。つまりS95で、ミラーア
ップの処理と同じようにミラーダウンスイッチ96のON
をチェックする必要があるかどうかを、ミラーチェック
フラグで判断する。その結果、必要があるときはS96
に進み、そうでなければS100に進む。S96では、
ミラーダウンスイッチ96がONしたかどうかをチェック
する。ONしていればS97に進み、そうでなければS1
00に進む。S97において、その後はミラーダウンス
イッチ96をチェックする必要がないから、ミラーチェ
ックフラグをクリアして、S98では、ミラー逆転ブレ
ーキ時間を設定して、S99では、ミラーモータ36の
逆転ブレーキの制動を開始する。
【0061】S100では、ミラー逆転中か否かをミラ
ー逆転タイマが“0”かどうかで判断し、逆転中であれ
ばS102に進み、そうでなければS101にジャンプ
する。
【0062】S102では、ミラー逆転タイマを−1す
る。S103で、可動ミラー110の逆転ブレーキが終
了したか否かを、S102の処理の結果が“0”かどう
かで判断する。この結果、終了したときはS104に進
み、そうでなければS101に進む。S104では、ミ
ラーモータ36の最終ブレーキを制動させ、S105に
進んで、ミラーのみのモードか否かを判断する。この結
果、ミラーのみのモードであれば“WINDED00”
のラベルで始まるルーチンへ進み、そうでなければS1
01へ進む。
【0063】S101では、ブレーキ開始待ちの時間の
カウント中かどうかを判断し、ウエイトならばS106
でフィルムウエイトタイマから“1”を引き、S107
に進む。S107では、ブレーキの制動開始を、S10
6の結果が“0”になったかどうかで判断し、開始なら
S108に進み、そうでなければS110に進む。S1
08では、フィルムモータ37のブレーキを開始させ、
S109で、再通電時間(最大ブレーキ時間)メモリデ
ータを、それまでクリアされていたフィルムブレーキタ
イマに設定する。S110では、フィルムブレーキが作
動中か否かを判断し、作動中であればS111に進み、
そうでなければS114にジャンプする。S111で
は、フィルムブレーキタイマから“1”を引き、S11
2に進む。S112では、ブレーキを終了するかどうか
をS111の結果“0”になったかどうかで判断し、終
了(=0)ならS113に進み、そうでなければS11
4にジャンプする。
【0064】フィルムFの検知が終ってブレーキまでの
ウエイト時間をタイマに設定し、ブレーキの開始を待っ
ている状態のタイマ処理において、“タイマのカウント
値−1”の結果が“0”になったら、フィルムモータ3
7のブレーキを開始させる。開始させると同時に、所定
時間に最終エッジNO. が検出されないとDC通電を再開
させなければならないから、そのための所定時間をフィ
ルムブレーキタイマに設定している。フィルムブレーキ
中のタイマは、“タイマカウント値−1”の結果が
“0”になったかどうかで判断し、“0”になったなら
ばフィルムモータ37にDC通電を再開するように設定
する。DC通電後、モータに関する制御の変化はなく、
モータに対しては最終エッジがくるまで通電のままなの
で、タイマの設定はない。
【0065】S113では、フィルムモータ37の巻き
上げ(DC通電)を再開し、S114でフィルムスピー
ドのモニタ処理を実行する。この処理は、200 μS 経過
するごとに最大カウント数になるまでカウンタを“+
1”インクリメントするという処理である。S115、
S116はワインドループのいわば安全タイマであり、
これは1バイトずつに分かれているタイマなので、下位
バイトがタイムオーバーか、上位バイトもタイムオーバ
ーかということをチェックする。S115では、下位バ
イトのタイマが−1した結果、アンダフローしたか否か
を判断し、アンダーフローしたときにはS116に進
み、アンダフローしていなければ“WINDLP”で始
まるワインドループの頭へ戻る。S116でも同様に、
タイマを−1した結果を判断し、アンダーフローしてい
ないときは“WINDLP”で始まるワインドループの
頭へ戻り、アンダーフローしたとき、すなわちエッジと
エッジの間隔が所定時間開いたとき、つまり所定時間内
に17エッジ等、所望のエッジNO. に達しなかったとき
に“AUTORW”のラベルで始まるルーチンへ進む。
【0066】図18により“WINDED”のラベルで
始まるサブルーチンを説明する。このルーチンは、ミラ
ーモータ36とフィルムモータ37の両方にブレーキを
かける場合であり、ミラーモータ36に最終ブレーキを
かけ、その状態のままフィルム関係の制御を実行する。
S117で、フィルムモータ37に逆転ブレーキをか
け、ミラーモータ36にショートブレーキをかける。
【0067】S118では、5mSだけウエイトし、S1
19で、ミラーモータ36とフィルムモータ37にショ
ートブレーキをかけ、S120で、フィルム枚数をカウ
ントアップしてEEPROM30に書き込みさらにCC
Dに表示する処理を実行し、S121で、ローディング
中かどうかを判断する。この結果、ローディング中のと
きは、S122でロードOKフラグをセットし、そうで
なければリターンする。“WINDED00”では、S
123で、フィルム系のギヤ系列を巻き上げ側にしてお
くためにフィルムモータ37を正転させ、ミラーモータ
36にショートブレーキをかけ、S118に飛ぶ。
【0068】図19に“AUTORW”のラベルで始ま
るルーチンを示す。この“AUTORW”ではフィルム
モータ37にショートブレーキをかけ、ミラーモータ3
6をフリーにし、巻上げモードをチェックする。ミラー
モータ36だけの場合ならば、オートリワインドは関係
ないから、タイムオーバーでもリターンするだけであ
り、またフィルムFの巻上げも伴う場合は、ローディン
グ中かどうかをチェックし、ローディング中でなければ
フィルムFが入っていたかどうかということをロードO
Kフラグにより判断する。ローディング中の場合は、フ
ィルムが入っているかどうかを判断する。
【0069】S124では、フィルムFにショートブレ
ーキをかけ、ミラーモータ36をフリーとする。S12
5では、ミラーのみのモードであるか否かを判断し、ミ
ラーのみのモードであればリターンし、そうでなければ
S126に進む。S126ではローディング中か否かを
判断し、ローディング中であればS127に進み、そう
でなければS128に進む。S128では、頭出しが完
了していたかどうか、つまりロードディングがOKか否
かを判断し、ローディングOKのときはS129に進
み、ロードディングOKでないときは、フィルムFがな
く、オートリワインドする必要はないのでリターンす
る。S129では、フィルムFの終端を検出したという
ことをEEPROM30に書き込み、“REWIND”
のラベルで始まるルーチンへ進む。
【0070】S127では、フィルムFがあるか否か
を、パトローネ情報入力部25からの情報で判断し、フ
ィルムFがあってローディングがタイムオーバーになっ
たということであればS130に進み、ロードエラーを
EEPROM30に設定してリターンする。この結果、
フィルムFがなければ、S131にジャンプしてフィル
ム枚数を“1”にセットしてその後の処理ができるよう
にする。
【0071】図20により“FMBKCAL”のラベル
で始まるサブルーチンを説明する。これは、エッジNO.
12〜14の間の時間検出データをもとにブレーキを作
動させ始める時間、および作動させている時間を計算す
るサブルーチンである。
【0072】S132では、 “スピード×ブレーキ演算係数±オフセット=ブレーキ
開始待ち時間” ということから、“ブレーキ演算係数”と“オフセッ
ト”をEEPROM30から入力する。S133では、
フィルムスピードにブレーキ演算係数をかけてブレーキ
開始待ち時間とする。S134では、オフセットの加減
算を行なう。S135にてプラスオフセットか否かを判
断し、そうであればS138にジャンプし、そうでなけ
ればS136に進む。S136では、演算結果が“負”
であるか否かを判断し、“負”であればアンダーフロー
としてS137に進み、そうでなければS138にジャ
ンプする。
【0073】S137では、ブレーキ開始待ちの時間の
データをアンダーフローしたために、最短ブレーキ開始
時間データにセットする。S138で、結果が最大値M
AXより大きいか否かを判断し、この最大値MAXより
大きければS139に進み、そうでなければS140に
ジャンプする。S140では、最長ブレーキ時間のデー
タをセットする。
【0074】S140では、 200μS の単位で最終的に
タイマを設定しなければならないので、乗算によって生
じたずれを補正する意味で桁合わせを実行する。S14
1で、フィルムモータブレーキ開始時間をセットし、再
通電時間をメモリに記憶する。再通電時間は、すぐに設
定するとフロー上、シーケンシャルにタイマを動作させ
たいにも拘わらず、これら両方の時間が設定されている
とシーケンシャルに動作しなくなるから、再通電時間の
設定は“フィルムモータブレーキ開始時間”の設定後に
行なう。この構成を本実施例では、再通電時間を予めメ
モリしておき、“フィルムモータブレーキ開始時間”の
カウント終了後にこのメモリされていた“再通電時間”
を呼び出すようにしている。図20のフローチャートで
示されるルーチンは、バッテリー電圧、温度およびフィ
ルムの枚数等の条件を加味して計算するようにしてもよ
い。このフィルム枚数を加味するというのは、フィルム
Fを次第に巻いていくとその径が次第に大きくなってト
ルクが変化するからである。
【0075】8ビットのデータで“ブレーキ開始待ち時
間”を計算し、ブレーキをかけている時間は、“所定時
間(51mS)−ブレーキ開始待ち時間=ブレーキをかけて
いる時間”で求める。“ブレーキをかけている時間”は
いわば安全時間であり、ブレーキ開始待ち時間の
“1”、“0”の反転で構成されている。8ビットのデ
ータは“255”なので所定時間は、ループ時間が0.2m
Sであることから“0.2 ×255 =51mS”程度に設定さ
れている。つまり20mS後にブレーキを制動させる場合は
30mS間ブレーキを制動させたままにし、30mS後にブレー
キを制動させる場合は20mS程度はブレーキを制動させ
る。この時間以内に入らなければDC通電を再開させ
る。
【0076】図21A、21Bにより、“REWIN
D”のラベルで始まるサブルーチンを説明する。S14
2では、“バッテリチェック処理”のサブルーチンをコ
ール実行し、S143でフィルム終端フラグをクリア
し、S144で、リワインド中フラグをセットする。S
145では、50mSのハードタイマの初期設定およびタイ
マスタートの処理を実行し、S146では、リーダー部
の巻き込み、つまりフィルムFをパトローネに完全に巻
き込むために2.5 秒のソフトタイマをセットし、S14
7では、フィルム枚数の減算をある程度遅らせて、フィ
ルム枚数が“0”になったときに裏蓋を開けられても支
障ないようにするために、1コマ分より多いエッジ NO.
を設定している。このエッジカウンタは、ローディング
エッジカウンタに対応させて設定されたものである。S
148で巻戻通電を開始する。
【0077】S149では、フィルムFの変化を判断
し、つまりチャタリングを除去する等して確実に変化し
たか否かを判断する。この結果、フィルムFに変化があ
れば、S150に進み、そうでなければS156にジャ
ンプする。S150では、2.5秒タイマを再設定し、S
151ではLCD表示器23にフィルム連動表示を出力
し、S152ではエッジカウンタを−1する。S153
では、フィルム枚数を減算する状態になったか否か、つ
まりエッジカウンタが“0”になったか否かを判断す
る。この結果、“0”になったのであれば次の1コマの
検出のためのエッジカウンタを“16”に設定し(S1
54)、そうでなければS156に進む。
【0078】S155ではフィルム枚数を減算処理し、
S156では裏蓋が閉から開に変化したか否かを判断
し、変化したときにはS161にジャンプし、そうでな
ければS157に進む。S157では、50mSインターバ
ルタイマフラグをチェックし、50mSが経過したか否か、
つまり50mSのループ検出を判断し、経過する度にS15
8に進み、そうでなければS149をからのリワインド
ループを繰り返す。S158では、2.5 秒のフィルム巻
き込み時間が経過したか否かを判断する。2.5 秒が経過
したら、S159に進んで、リワインド終了として逆転
ブレーキを開始させ、そうでなければS149からのリ
ワインドループを繰り返す。S160では、50mSのウエ
イトを実行し、S161で、ショートブレーキを開始さ
せ、S162で、50mSのウエイトを実行する。S163
で、フィルムモータ37をフリーとしてブレーキを終了
させ、S164ではフィルムカウンタフラグをクリア
し、S165ではリワインド中フラグをクリアして、
“SWICHK”に進む。
【0079】図22により“BATCHK”のラベルで
始まるサブルーチンを説明する。S166で、バッテリ
チェック用の負荷をONしてS167に進む。S167で
は、周辺回路に接続されているバッテリ電圧をアナログ
信号16に出力されるように、通信ライン17に信号を
出力したり、その他A/D変換を行うなうための準備を
行ない、S168に進む。S168では、バッテリ負荷
後のバッテリ電圧の応答の遅れに対応するために 5mSの
ウエイトを実行し、S169に進む。S169では、A
/D変換処理によりバッテリ出力をデジタル変換し、S
170では、バッテリのレベルを比較するための値(比
較レベル)をEEPROM30から入力する。S171
では、バッテリ出力が、カメラ動作をロックさせるべき
レベルより低いか否かを判断し、この値より小さければ
S172に進んでB.C.ロックフラグをセットしてカメラ
機能をロックし、そうでなければS174に進む。S1
74では、バッテリ電圧が低いことを警告すべきレベル
より低いか否かを判断し、低ければS173に進んでB.
C.警告フラグをセットする。低くなければS175に進
み、B.C.ロックフラグをクリアし、さらに、S176に
進んで、B.C.警告フラグをクリアし、S177に進む。
S177では、バッテリの負荷をOFF する。S178で
は、B.C.ロック状態であるか否かを判断し、B.C.ロック
状態であれば“SW1CHK”へ進んでパワーダウン
し、そうでなければリターンする。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラの
制御装置によれば、レリーズ後実際に露光するまでのタ
イムラグを小さくすることができるから、操作性を向上
させることができ、急な明るさの変化に、より的確に応
答できるカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の制御ブロックを概略的に示す図であ
る。
【図2】同実施例のミラー駆動機構、チャージ機構およ
び絞り駆動機構の初期位置を示す図である。
【図3】図2に示した機構のシャッタ走行が終了した状
態を示す図である。
【図4】図2に示した機構のシャッタチャージ完了状態
を示す図である。
【図5】同実施例のコードブロック部のミラーコード板
を示す図である。
【図6】同実施例のフィルムコード板と連動ギヤとの噛
み合せ状態を示す図である。
【図7】同実施例のコードブロック部のフィルム接点ブ
ラシを詳示する図である。
【図8】同実施例のフィルム給送系とフィルム巻戻系を
示す正面図である。
【図9】同実施例のフィルム給送系とフィルム巻戻系を
示す底面図である。
【図10】同実施例のミラーモータとフィルムモータへ
の交互通電を説明するための通電電流の波形を段階的に
示すタイムチャートである。
【図11A、11B】同実施例の“RESET”“SW
1CHK”のラベルで始まるルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図12A〜12C】同実施例の“RESTART”
“VDDLP”のラベルで始まるルーチンを示すフロー
チャートである。
【図13A、13B】同実施例の“MIRRUP”のラ
ベルで始まるルーチンを示すフローチャートである。
【図14】同実施例の“EXPOSURE”のラベルで
始まるルーチンを示すフローチャートである。
【図15A、15B】同実施例の“MIRRCHK”
“FOECHK”“WDSHORI”“LOADIN
G”のラベルで始まるルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図15C】同実施例のモータ制御レジスタの構成を示
す図である。
【図15D】同実施例のモータコードを示す図である。
【図15E】同実施例のフィルムの給送時にフィルムス
イッチが出力するパルスを示す図である。
【図16A、16B】同実施例の“WINDLP”のラ
ベルで始まるルーチンを示すフローチャートである。
【図17A、17B】同実施例の“WINDLP91”
のラベルで始まるルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図18】同実施例の“WINDED”“WINDED
00”のラベルで始まるルーチンを示すフローチャート
である。
【図19】同実施例の“AUTORW”のラベルで始ま
るルーチンを示すフローチャートである。
【図20】同実施例の“FMBKCAL”のラベルで始
まるルーチンを示すフローチャートである。
【図21A、21B】同実施例の“REWIND”のラ
ベルで始まるルーチンを示すフローチャートである。
【図22】同実施例の“BATCHK”のラベルで始ま
るルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 歯車列 11 中央処理回路 12 A/D変換器 13 パルスカウンタ 14 インターバルタイマ 15 ROM/RAM 16 アナログ信号ライン 17 通信ライン 18 EEパルス信号 19 周辺回路 20 DC/DCコンバータ 21 レギュレータ 22 発振器 23 LCD表示器 24 レンズ情報入力部 25 パトローネ情報入力部 26 スイッチ情報入力部 27 先幕マグネット 28 後幕マグネット 29 絞り制御マグネット 30 EEPROM 31 受光素子 32 EEパルス制御用フォトカプラ 33 ミラーモータドライバ 34 フィルムモータドライバ 35 バッテリ 36 ミラーモータ 37 フィルムモータ 42 43 一回転ギヤ 50 フィルム給送系 51 保持パネル 52 フィルム巻戻系 62 スプロケット軸 71 巻戻シャフト 80 スプロケット 81 パーフォレーション 83 状態検知ブラシ 86 GND接点 89 コードブロック部 90 91 フィルム接点ブラシ 94 フィルムコード板 95 ミラーアップスイッチ 96 ミラーダウンスイッチ 97 フィルムスイッチ 98 レリーズスイッチ 99 測光スイッチ 100 ミラー駆動機構 101 ミラーアップ部材 103 ミラーアップカム 104 支持軸 105 状態スイッチ 110 可動ミラー 111 可動ミラーシート 113 ミラー復元ばね 150 リワインドスイッチ 151 裏蓋スイッチ 152 UP/DOWNスイッチ 153 モード設定スイッチ 200 チャージ機構 210 セットレバー 201 シャッタチャージ部材 203 チャージカム 400 絞り駆動機構 401 絞り制御ブロック 402 絞り規制レバー 403 スライド板 404 開放絞りセット部材 409 復元ばね 412 レバー 415 結合ばね 416 絞り制御カム 502 状態検知コード F フィルム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動ミラーを動作させるミラーモータ
    と;該ミラーモータの駆動に基づいて上記可動ミラーを
    アップさせるミラー駆動手段と;被写体の輝度を検出す
    る輝度検出手段と;輝度検出手段の検出データに基づき
    種々の制御データを演算する演算手段と;該演算手段に
    よる演算を、上記ミラーモータへの通電後、ミラー駆動
    手段により、ミラーの上昇が開始されるまでのメカ動作
    遅れ時間内に行なう演算実行手段と;を有することを特
    徴とするカメラの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、輝度検出手段による
    輝度検出を、ミラーモータへの通電後、ミラー駆動手段
    により、ミラーの上昇が開始されるまでのメカ動作遅れ
    時間内の初期に行なうカメラの制御装置。
JP3335747A 1991-05-17 1991-11-25 カメラの制御装置 Pending JPH0540304A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-210533 1991-05-17
JP21053391 1991-05-17

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0540304A true JPH0540304A (ja) 1993-02-19

Family

ID=16590938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3335747A Pending JPH0540304A (ja) 1991-05-17 1991-11-25 カメラの制御装置

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JP (1) JPH0540304A (ja)

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