JPH054016A - 画像表示装置のガス精製装置およびそのガス精製装置を用いたガス精製方法 - Google Patents

画像表示装置のガス精製装置およびそのガス精製装置を用いたガス精製方法

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JPH054016A
JPH054016A JP3182945A JP18294591A JPH054016A JP H054016 A JPH054016 A JP H054016A JP 3182945 A JP3182945 A JP 3182945A JP 18294591 A JP18294591 A JP 18294591A JP H054016 A JPH054016 A JP H054016A
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JP
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gas
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heat
oxygen
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JP3182945A
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Seishi Takagi
清史 高木
Shoichi Negami
昭一 根上
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像表示装置を構成する電極を酸化させるこ
とのない高純度ガスを得られる画像表示装置のガス精製
装置を提供する。 【構成】 ガス量を制御するガス制御装置3と、ガスを
精製するガス処理装置2と、バッファータンク4から成
る画像表示装置のガス精製装置1において、ガス処理装
置2は耐熱材料より成る耐熱管9内に易酸化性金属11
が設けらていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不活性ガスの精製に使
用する画像表示装置のガス精製装置、およびそのガス精
製装置を用いたガスの精製方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】近年、画像表示装置の研究開発が盛んに行
われている。これらの多くは面状、あるいは線状に形成
された電子源から電子ビームを放出させ、電子源とスク
リーンとの間に3次元的に設けられる複数の電極によっ
てその電子ビームを高精度に制御、偏向し、しかる後、
この電子ビームをスクリーンに射突させて任意の画像表
示を行うものである。
【0003】この画像表示装置は、図3に示すように、
426合金(Ni:42 %,Cr:6 %, 残1:Fe )、非磁性合
金である16−14合金(Ni:16 %,Cr:14%, 残部:Fe
)、又は、80−20合金(Ni:80 %,Cr:20%, 残部:
Fe )等のNi−Cr合金から成る複数の電極によって
形成された電極構体20を、正面板21と背面板22と
によって形成される外囲器23内に収納して成るもの
で、この外囲器23はガラス等より成る正面板21と、
ガラス、又は絶縁被覆された金属より成る背面板22と
を封着部24をもって真空封止することにより形成され
る。
【0004】具体的には、正面板21と背面板22との
封着部24に酸化鉛を主成分とする低融点ハンダガラス
を、ディスペンサー等の塗布手段を用いて約1mm程度
の厚さに塗布した後両者を重ね合わせ、これを常温で1
時間、その後100℃で約1時間程度乾燥させた後、図
4に示す焼成パターンに従った焼成工程で焼成すること
により形成される。
【0005】ここで図4の焼成パターンについて説明す
ると、焼成は次の3つの工程によって行われる。即ち、
5〜15℃/分の昇温速度において、常温付近から30
0〜330℃近くまで一旦上げられ、この状態で10〜
30分放置する所謂仮焼成工程と、続いて10〜20℃
/分の昇温速度において前記温度から400〜500℃
まで上げられる本焼成工程と、その後の冷却工程とに分
けられる。
【0006】また、この焼成工程は、各焼成工程ごとに
異なる種類のガスを外囲器23内に導入しながら行われ
る。これは、低融点ハンダガラスのバインダーとして用
いられ、且つ高沸点材料である硝化綿を酸素雰囲気下で
昇華させたり、また、低融点ハンダガラスの主成分であ
る酸化鉛を金属化させないように処置するためである。
即ち、前記仮焼成工程においては、硝化綿を昇華させる
ために外囲器23内には酸素ガスが導入され、前記本焼
成工程では酸化鉛を金属化させないように、即ち外囲器
23内を還元性雰囲気にしないように炭酸ガスを含む不
活性ガスが導入される。
【0007】具体的には図5に示すように、外囲器23
に形成された口径5〜8mm程度の排気管25にガス制
御装置26の配管28を接続した後、外囲器23を高温
焼成炉27に配置し、前記仮焼成工程中はガスボンベ2
9から酸素ガスをガス制御装置26で制御しながら外囲
器23内に導入し、また前記本焼成工程中はガスボンベ
30から活性酸素成分である酸素、水分の少ない炭酸ガ
スを含む不活性ガスを導入する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本焼成工程中に外囲器
23内に導入される不活性ガスは、活性酸素成分である
酸素、水分の少ない、例えば6N(6ナイン)グレード
程度の高純度ガス(水分量:2〜3ppm,露点:−5
0℃以下)が用いられていたが、該高純度ガス内の酸素
分圧が10-20 Torr以上であると前記電極を形成し
ているクロムに酸化物が生じ、また分圧が10-8Tor
r以上であるとニッケルに酸化物が生じてしまい、通常
の高純度ガスでは画像表示装置を構成する電極が酸化し
てしまった。
【0009】そのため、更に活性酸素成分の少ない高純
度ガスを求めようとすると、高純度ガスの一般的な製法
である、即ち、所定ガスを液体水素温度以下に冷却した
後、徐々に温度を上げて分離する方法を数〜数十回繰り
返して行わなければならず、この方法を用いると精製し
た高純度ガスのコストが数万円/10m3 と極めて高価
になってしまう。また、得られた高純度ガスをガスボン
ベに詰めて保管している間にも、その純度が低下してし
まって実質上使用することができるなくなる。
【0010】
【発明の目的】本発明は前記問題点に鑑みなされたもの
でその目的とするところは、画像表示装置を構成する電
極を酸化させることのない高純度ガスを得ることのでき
る画像表示装置のガス精製装置と、その高純度ガスを得
ることのできるガス精製方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するたの
本発明の構成は、ガス量を制御するガス制御装置と、ガ
スを精製するガス処理装置と、バッファータンクから成
る画像表示装置のガス精製装置において、前記ガス処理
装置は耐熱材料から成る耐熱管内に易酸化性金属が設け
られていることを特徴とする。また、前記ガス精製装置
を用いたガスの精製方法は、400℃以上に加熱した前
記耐熱管内に炭酸ガスを含む不活性ガスを導入し、前記
易酸化性金属を酸化せしめて前記不活性ガス中の酸素、
水分を除去することを特徴とする。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1を用いて説明する。
【0013】本発明のガス精製装置1の特徴は、ガスの
精製を行うガス処理装置2が耐熱管9で構成され、且つ
耐熱管9内に易酸化性金属11が設けられていることで
ある。また、このガス精製装置1を用いたガス精製方法
の特徴は、耐熱管9内に高温(400℃以上)の窒素、
炭酸ガスを含む不活性ガスを導入して易酸化性金属を酸
化せしめ、これより、不活性ガスから電極に酸化を生じ
させる酸素、水分のみを除去することである。
【0014】図1は本発明のガス精製装置1を焼成炉1
4内に配置された外囲器15に接続した場合を示してお
り、本装置はガス処理装置2、ガス制御装置3、バッフ
ァータンク4、ロータリポンプ5、および電磁弁6,
7,8より構成されている。
【0015】ガス処理装置2は、耐熱管9、および耐熱
管9の周囲に設けられたヒーター10より構成されてお
り、耐熱管9はガス制御装置3、および内容量が30−
501のバッファータンク4に接続されている。また、
耐熱管9は、内径25〜30mm、長さ80cm程度
の、例えば石英、又はパイレックス等の耐熱性材料から
形成され、この耐熱管9内に易酸化性金属である、例え
ばフレーク状、又は粉末状に加工された銅(Cu)11
が詰めこまれている。
【0016】ガス制御装置3は不活性ガスボンベ12の
炭酸ガスを含む不活性ガスと、酸素ボンベ13の酸素ガ
スとの流量、およびガス圧を制御するためのもので、不
活性ガスボンベ12の不活性ガスはガス制御装置3で制
御されて耐熱管9に導入され、酸素ガスは直接電磁弁8
に導入される。
【0017】バッファータンク4は、ガス処理装置2で
精製された高純度ガスを一旦保留しておくためのもの
で、外囲器15に導入される高純度ガスの流量等は電磁
弁6,7により調整される。
【0018】また、ガス精製装置1の配管18と、外囲
器15に形成された排気管16とは、図2に拡大図示す
る取り付け部17によって接続される。この取り付け部
17はアルミ等の金属より成り、配管18と排気管16
とを接続するための、例えばアスベスト、又はシリカウ
ール等の耐熱性材料をほぼ円形に成形した緩衝材19を
備えている。
【0019】以下、本発明のガス精製装置1の使用方法
を説明する。
【0020】先ず、ガス処理装置2のヒーターを800
〜900℃に加熱すると共に、不活性ガスボンベ12の
炭酸ガスを含む不活性ガスをガス制御装置3で制御しな
がらガス処理装置2の耐熱管9内に導入し、耐熱管9内
に設けられた銅(Cu)11を酸化せしめて不活性ガス
の酸素、水分を除去する。その後、酸素、水分を除去し
て高純度化を図った不活性ガスをバッファータンク4に
溜める。尚、この時の不活性ガスの流量は100〜20
0cc/minに設定することが望ましく、200cc
/min以上にすると不活性ガスの通路が固定化されて
しまい、充分に不活性ガス中の酸素、水分を除去するこ
とができない。
【0021】次に、焼成炉14を図4に示した焼成パタ
ーンにしたがって昇温すると共に、仮焼成の間は電磁弁
7,8を操作してバッファータンク4に溜めた不活性ガ
スと、ガス制御装置3で制御した酸素ボンベ13の酸素
ガスとを混合した混合ガスを外囲器15内に導入する。
【0022】さらに、本焼成工程の前に不活性ガスと酸
素ガスとの供給を止めると共に、電磁弁7を操作してロ
ータリーポンプ5で外囲器15内部を軽く減圧し、しか
る後バッファータンク4の不活性ガスを外囲器15内に
導入して、外囲器15内のガス交換を行う。
【0023】そして、本焼成工程中は不活性ガスのみを
外囲器15内に導入して低融点ハンダガラスを完全に溶
融させ、冷却工程で低融点ハンダガラスを固化させる。
冷却工程で外囲器15内の温度が200℃以下になった
ら不活性ガスの供給を止め、自然冷却させる。
【0024】尚、本実施例においては、易酸化性金属と
して銅(Cu)11を用いたが、これ以外にTi、Z
r、Moを用いてもよく、その場合にはヒーター10の
温度を適宜変更して不活性ガスの精製を行う。例えば、
Tiを用いる場合には、ヒーター10の温度を600〜
700℃に設定すればよい。また、本発明のガス精製装
置を用いて不活性ガスの精製を行った場合、精製された
ガス中の酸素分圧は10-25 〜10-30 Toorと極め
て低いものであることが確認されている。
【0025】本実施例のガス精製装置1によれば、ガス
処理装置2を構成する耐熱管9内に易酸化性金属11を
設けており、この金属を酸化せしめることで不活性ガス
の酸素、および水分を除去するので、容易に不活性ガス
の高純度化を図ることができ、低コストである。また、
ガス精製装置1を使用したガス精製方法によれば、高温
の不活性ガスを易酸化性金属11が設けられている耐熱
管9内に導入し、易酸化性金属11を酸化させて不活性
ガスの酸素、および水分を除去しているので、酸素分圧
が10-2 5 〜10-30 Toorと極めて低い高純度ガス
を得ることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の画像表示装置のガス精製装置に
よれば、ガス処理装置を構成する耐熱管内に易酸化性金
属を設けており、この金属を酸化せしめることで不活性
ガスの酸素、および水分を除去しているので、画像表示
装置を構成する電極を酸化させることのない高純度ガス
を得ることができる。また、本発明のガス精製装置を用
いたガス精製方法によれば、高温の不活性ガスを易酸化
性金属が設けられている耐熱管内に導入し、易酸化性金
属を酸化させて不活性ガスの酸素、および水分を除去し
ているので、極めて酸素分圧の低い高純度ガスを得るこ
とがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるガス精製装置を外囲器
に接続した際の説明図
【図2】本発明のガス精製装置と外囲器とを接続する際
に使用する部材を示す斜視図
【図3】一般的に提案されている画像表示装置を示す斜
視図
【図4】画像表示装置を形成する際の焼成工程を示すグ
ラフ
【図5】従来のガス制御装置と画像表示装置とを接続し
た際の説明図
【符号の説明】
1 ガス精製装置 2 ガス処理装置 3 ガス制御装置 4 バッファータンク 5 ロータリーポンプ 6,7,8 電磁弁 9 耐熱管 10 ヒーター 11 易酸化性金属 12 不活性ガスボンベ 13 酸素ボンベ 14 焼成炉 15 外囲器 16 排気管 17 取り付け部 18 配管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス量を制御するガス制御装置と、ガス
    を精製するガス処理装置と、バッファータンクから成る
    画像表示装置のガス精製装置において、前記ガス処理装
    置は耐熱材料から成る耐熱管内に易酸化性金属が設けら
    れていることを特徴とする画像表示装置のガス精製装
    置。
  2. 【請求項2】 前記易酸化性金属がTi、Cu、Zr、
    Moであることを特徴とする請求項1記載の画像表示装
    置のガス精製装置。
  3. 【請求項3】 400℃以上に加熱した前記耐熱管内に
    炭酸ガスを含む不活性ガスを導入し、前記易酸化性金属
    を酸化せしめて前記不活性ガス中の酸素、および水分を
    除去することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置
    のガス精製装置を用いたガス精製方法。
JP3182945A 1991-06-27 1991-06-27 画像表示装置のガス精製装置およびそのガス精製装置を用いたガス精製方法 Pending JPH054016A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5755138A (en) * 1993-12-07 1998-05-26 Komatsu Ltd. Electrical lever assembly

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5755138A (en) * 1993-12-07 1998-05-26 Komatsu Ltd. Electrical lever assembly

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