JPH0540056Y2 - - Google Patents

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JPH0540056Y2
JPH0540056Y2 JP9297590U JP9297590U JPH0540056Y2 JP H0540056 Y2 JPH0540056 Y2 JP H0540056Y2 JP 9297590 U JP9297590 U JP 9297590U JP 9297590 U JP9297590 U JP 9297590U JP H0540056 Y2 JPH0540056 Y2 JP H0540056Y2
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hook
hanging
rope
arm
shaped
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば予め数枚重ねて置かれた鋼板
等の板状材を運搬するのに使用する懸吊装置に関
するもので、特に、吊りフレームより所要長さの
吊りロープによつて吊持される一対の略L字形フ
ツクと、これら一対のフツクの基端部相互を所要
間隔で連結する突張棒とからなる吊り具を左右一
対具備し、これら左右一対の吊り具間で板状材を
懸吊するようにした板状材運搬用懸吊装置に関す
る。
(従来の技術) 上記のように懸吊装置の使用にあたつては、第
6図に示すように、懸吊すべき板状材Wの下に盤
木Mを入れて床面Hとの間に空間部Sを形成し、
該空間部Sに、吊り具Tを構成するL字形フツク
Fの先端爪部Nを挿入して、該フツクFを板状材
Wの側端部に係合し、しかして吊りフレームより
垂下されて各フツクFの基端部に止着された吊り
ロープRを介してクレーンにより吊り上げるよう
にしている。
(考案が解決しようとする課題) 従来の懸吊装置においては、略L字形フツクF
の爪部Nを板状材W下面側に挿入するにあたり、
吊りロープRにより吊持された当該フツクFの爪
部Nが第6図のように内方側へ迫り上がつて傾斜
状態となる。これは略L字形のフツクFがいわゆ
る非対称な形状であつて、フツクFの上端部(基
端部)を吊りロープRで吊持したときフツクFの
自重による重心Oが図示のような吊りロープの延
長線上に位置するため、フツクF全体が自然に傾
転して爪部Nが斜めに迫り上がつた状態となるわ
けである。
このようにフツクFの爪部Nが斜めに迫り上つ
た状態にあると、第6図からも明らかなようにク
レーン操作だけでは爪部Nを板状材Wと床面Hと
の間に空間部Sに挿入できないことになり、した
がつて従来では人手によつて各フツクFの爪部N
を水平に保持しながら挿入しなければならず、そ
のため作業能率が悪かつた。またこの場合に、空
間部Sの高さが高くなるように盤木Mの厚みを厚
くして、フツクFの爪部Nを第6図のように傾斜
したままで空間部Sに挿入するようにすることも
考えられるが、板状材Wは屋内や船舶等において
盤木Mを介して何段にも積み上げられるものであ
るから、盤木Mを厚くすればそれだけスペーカが
余分にとられることになつて板状材Pの正味の積
み上げ量が少なくなると共に、盤木Mを厚くする
ことによつて積み荷の重心位置が高くなつて倒れ
たり荷崩れする危険性があり、このため盤木Mの
厚みはできる限り薄くする必要がある。
本考案の解消しようとする課題は、前記吊り具
におけるL字形フツクの爪部を常時水平位置に保
持して、盤木により形成される板状材下面の空間
部に対し爪部を容易に挿入できるようにすること
である。
(課題を解決するための技術的手段) 本考案の板状材運搬用懸吊装置においては、L
字形フツクの基端部または突張棒に、該フツク先
端の爪部の突出方向とは実質的に反対方向に突出
するアームを突設し、該アームの先端部と吊りフ
レームとの間に、アームの先端部に引張力を及ぼ
して前記フツクの基端部のまわりにフツクの爪部
を常時水平に保持するようなモーメントを生ぜし
めるためのばねバランサーを備えた緊張ロープを
張架してなることを特徴とするものである。
(作用) 上記技術的手段は次のように作用する。
板状材を懸吊するにあたり、吊りフレームより
垂下された各吊りロープによつて各吊り具を吊支
した状態において、各吊り具の突張棒から突出し
ているアームの先端部には緊張ロープを介してば
ねバランサーによる引張力が作用し、そうすると
突張棒のまわりには、実質的にアームの突出長さ
と上記引張力の分力のうちアーム突出方向と直交
方向の分力との積に相当するモーメントが生じ、
これにより本来はフツクの自重によつて爪部が斜
めに迫り上がつた状態にある各フツクはその基端
部を中心に回転し、その爪部は水平姿勢となる。
この場合、ばねバランサーの作用によつて生ずる
上記モーメントと、フツクの重心位置の移動によ
り爪部が斜めに迫り上がろうとしてフツク基端部
まわりに生ずる反対方向のモーメントとが釣り合
つた状態にあり、したがつてフツクの爪部は常時
水平に保持される。したがつて、各フツクの爪部
は盤木によつて板状材の下面側に形成される空間
部の高さが最小限であつても容易に挿入される。
(実施例) 実施例について図面を参照して説明すると、第
1図は板状材運搬用懸吊装置の全体を図示したも
ので、この図において1は吊りフレームで、クレ
ーン(図示省略)のフツクKによつて吊支される
リング形の中央フレーム2とこれの左右両側部に
固着された両側一対の平面視コ字状のサイドフレ
ーム3A,3Bとからなり、中央フレーム2の下
部両端にはロープ取付環4,4がそれぞれピン5
によつて枢着されている。6A,6Bは左右一対
の吊り具で、各吊り具は、前後一対の略L字形フ
ツク7,7と、これら一対のフツク7,7の基端
部(上端部)相互を所要間隔で連結する突張棒8
とからなり、この突張棒8の両端部にはロープ取
付環9,9がそれぞれボルト10によつて取付け
られていて、第1図に示されるように各ロープ取
付環9と上記吊りフレーム1側の各ロープ取付環
4との間に所要長さの吊りロープ11が架け渡さ
れ、各吊りロープ11の両端がそれらロープ取付
環9,4に取着されている。尚、各フツク7の基
端部と突張棒8との連結にあたつては、第1図及
び第2図に示すように突張棒8の各端部にコ字形
金具12を固着し、このコ字形金具12にフツク
7の基端部を挿入し更に金具12の両端にロープ
取付環9の両端取付部を当て付け、そしてこれら
金具12、フツク7基端部及びロープ取付環9端
部にボルト10を貫通して、ナツト13(第2図
参照)で締結し、かくしてフツク7を突張棒8に
対し一体的に連結固定している。
前記各突張棒8にはフツク7の先端の爪部7a
の突出方向とは実質的に反対方向に突出する2本
のアーム14,14が所要間隔で該突張棒8と一
体に突設されていて、各アーム14の先端部と前
記吊りフレーム1の各コ字状サイドフレーム3
A,3B先端部との間には、当該アーム14の先
端部に引張力を及ぼすことにより突張棒8を介し
てフツク7の基端部のまわりにフツク7の爪部7
aを常時水平に保持するようなモーメントを生ぜ
しめねためのばねバランサー15を備えた緊張ロ
ープ16が張架されている。すなわち、第1図で
明らかなように各コ字状サイドフレーム3A,3
Bの各先端部に周知構造のばねバランサー15が
取外し可能に取付けてあり、このばねバランサー
15に一端を連結して該バランサーのケース内に
巻込み、巻戻し自在な緊張ロープ16の他端が、
前記アーム14の先端部に取着してあるロープ止
着部片17に止着されている。
各ばねバランサー15は、吊りロープ11によ
つて吊支される各吊り具6A,6Bのフツク7
を、その先端の爪部7aが水平となるような姿勢
に保持するために、アーム14の先端部(ロープ
止着部片17)に対し緊張ロープ16を介して一
定の引張力Pをかけるようにしたもので、このア
ーム14先端部に引張力Pがかかると、第2図か
ら明らかなようにフツク7の基端部、すなわち突
張棒8の中心軸線l0のまわりには、該中心軸線l0
からアーム14の突出方向に沿つてロープ止着部
片17に至る長さLと、上記引張力Pの分力P1
P2のうちアーム14の突出方向と直交方向の分
力P1との積に相当する図中反時計廻り方向のモ
ーメントが生じ、これによつて本来は自重で第2
図の仮想線図示のように爪部7aが斜めに迫り上
がつた状態にあるフツク7は上記中心軸線l0を中
心に回転して実線図示のようにその爪部7aが水
平状態となる。
尚、非懸吊状態(空荷状態)では、吊り具6
A,6Bが完全に宙吊りされてフツク7の爪部7
aが床面Hから離れている場合と、爪部7aが床
面Hに着いている云わば半宙吊りの場合がある
が、いずれの場合にも上記ばねバランサー15及
び緊張ロープ16の引張作用により突張棒8のま
わりに回転モーメントが生じて、各フツク7の爪
部7aが水平に保持されることになる。また、吊
りロープ11は垂んだ状態にあつても、この吊り
ロープ11によつて吊り具6A,6Bが倒れない
程度に吊支されておれば問題ない。
次に、上述したような構成を有する懸吊装置の
使用態様について第3図〜第5図により説明す
る。尚、これらの図において板状材Wは盤木Mを
介して床上に2階に積んであり、その下段側の板
状材をW′で示す。
上段の板状材Wを吊り上げるにあたつては、第
3図のように先ずクレーン操作により、吊りフレ
ーム1を図中矢印イに沿つて板状材Wの中央側
(板状材の中心を通る仮想鉛直線を図中Qで示す)
からその一方側たるA側へ水平移動させ、そして
一方の吊り具6Aの各フツク7が板状材WのA側
端を越えたところで、吊りフレーム1を、フツク
7の爪部7aがそのA側の側面に対向する位置ま
で下降させ(矢印ロ参照)、それから吊りフレー
ム1を、爪部7aがこのA側の側面に当接するま
で中央側へ水平移動させ更に若干下降させる(矢
印ハ参照)ことにより、各フツク7の爪部7aは
上段側板状材WのA側側面に沿つて摺接下動しな
がら、下段側板状材をW′との間の空間部Sに自
動的に入り込むことになる。
このとき、吊り具6A側の吊りロープ11は垂
んでいるが、緊張ロープ16はばねバランサー1
5によつて常に一定の張力で緊張した状態にある
ので、このバランサー15の引張作用によつて突
張棒8のまわりに生ずるモーメントと、フツク7
の自重により爪部7aが斜めに迫り上がろうとし
て同突張棒8のまわりに生ずる反対方向のモーメ
ントとが釣り合い、それによつてフツク7の爪部
7aは水平に保持され、上記空間部Sへ容易に入
り込むことができる。尚、このとき他方の吊り具
6Bの各フツク7は第3図のように板状材W上面
に接地された状態にある。
上記のようにして一方の吊り具6Aの各フツク
7を板状材WのA側端部に掛止したならば、それ
まで板状材W上面に接地状態にあつた他方の吊り
具6Bの各フツク7がこの板状材W上面に沿つて
B側へ移動しうる程度に吊りフレーム1を若干上
昇させた後、この吊りフレーム1を第4図の矢印
イに沿つてB側へ水平移動させ、そして吊り具6
Bの各フツク7が板状材WのB側端を越えた時点
で、吊りフレーム1を、フツク7の爪部7aが板
状材WのB側側面に対面する位置まで下降させ
(矢印ロ参照)、それから吊りフレーム1を矢印ハ
で示すように、爪部7aがこのB側側面に当接す
るまで中央側へ水平移動させたあと下降させるこ
とにより、各フツク7の爪部7aは前記の場合と
同様に下段側板状材をW′との間の空間部Sに容
易に入り込むことができる。
このようにして両方の吊り具6A,6Bの各フ
ツク7を板状材WのA,B両側端部に掛止し終え
たならば、吊りフレーム1を第5図に矢印イで示
すように水平移動して中央側に戻し、そして吊り
ロープ11が緊張しうる高さまで吊りフレーム1
を上昇させ、全ての吊りロープ11が緊張したの
を確認後、再び吊りフレーム1を矢印ロのように
上昇させて板状材Wの吊り上げを行う。この場
合、各緊張ロープ16は、吊りロープ11が垂ん
だ状態から緊張するに従い引張作用を受けて伸長
することになる。
以上、吊り上げ作業について説明したが、吊り
降ろし作業の場合は吊り上げ作業の逆順で行えば
よい。
上述した実施例においては、アームを突張棒に
突設させているが、このアームはフツクの基端部
に突設させてもよい。またアームは各吊り具につ
いて1個でもよいし、複数個設けてもよい。
(考案の効果) 本考案によれば、各吊り具における各フツクは
その爪部が常時水平状態に保持されているため、
各フツクの爪部は盤木によつて板状材の下面側に
形成される最小限の高さの空間部に対し抵抗なく
容易に挿入可能となり、したがつて全く人手によ
ることなくクレーン操作だけで板状材の吊り上
げ、吊り降ろし作業を行うことができ、作業能率
を著しく向上させることができる。また、構造が
きわめて簡単で製作も容易であるため、安価で提
供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る板状材運搬用懸吊装置の
一実施例を示す全体斜視図、第2図は吊り具の作
用を説明する説明図、第3図、第4図及び第5図
はそれぞれ上記懸吊装置の使用態様を説明する説
明図、第6図は従来例を示す第2図と同様な説明
図である。 1……吊りフレーム、6A,6B……吊り具、
7……フツク、7a……爪部、8……突張棒、1
1……吊りロープ、14……アーム、15……ば
ねバランサー、16……緊張ロープ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吊りフレームより所要長さの吊りロープによつ
    て吊持される一対の略L字形フツクと、これら一
    対のフツクの基端部相互を所要間隔で連結する突
    張棒とからなる吊り具を左右一対具備し、これら
    左右一対の吊り具間で板状材を懸吊するようにし
    た板状材運搬用懸吊装置において、前記L字形フ
    ツクの基端部または突張棒に、該フツク先端の爪
    部の突出方向とは実質的に反対方向に突出するア
    ームを突設し、該アームの先端部と前記吊りフレ
    ームとの間には、アームの先端部に引張力を及ぼ
    して前記フツクの基端部のまわりにフツクの爪部
    を常時水平に保持するようなモーメントを生ぜし
    めるためのばねバランサーを備えた緊張ロープを
    張架してなることを特徴とする板状材運搬用懸吊
    装置。
JP9297590U 1990-09-03 1990-09-03 Expired - Lifetime JPH0540056Y2 (ja)

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