JPH053966B2 - - Google Patents

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JPH053966B2
JPH053966B2 JP15361889A JP15361889A JPH053966B2 JP H053966 B2 JPH053966 B2 JP H053966B2 JP 15361889 A JP15361889 A JP 15361889A JP 15361889 A JP15361889 A JP 15361889A JP H053966 B2 JPH053966 B2 JP H053966B2
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JP
Japan
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plywood
grooves
mold
groove
curved
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JP15361889A
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JPH0319801A (ja
Inventor
Yasuo Kondo
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Publication date
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  • Finished Plywoods (AREA)
  • Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、成形合板の製法に関し、特に簡易型
の成形型を用いて安価でかつ容易に目的形状の成
形合板が得られるようにするものである。
[従来の技術] 成形合板の製法の一つとして、例えば第6図に
示したような方法がある。すなわちこの製法は、
複数枚の単板を、それぞれの単板の間に接着剤を
介在させた状態で重ね合わせたのち、この重ね合
わせ物を湾曲面を有する雌雄嵌合型の成形型の間
に入れて加熱圧締するものである。このような方
法によれば、加熱圧締によつて、接着剤の硬化と
同時に各単板が接着一体化し、さらにこれと同時
に上記重ね合わせ物が成形型の型と同一形状に湾
曲して、目的の成形合板が得られる。
[発明が解決しようとする課題] ところがこの方法によれば、成形型を用いて強
制的に湾曲させるため、上記重ね合わせ物が割れ
たりひびが入つたりすることが多々あつた。また
高価な雌雄嵌合型の成形型を使用しなければなら
ないうえに高い圧力を要し、また成形型内での重
ね合わせ物の滞留時間を長くとる必要もあるなど
の不都合もあつた。
[課題を解決するための手段] 本発明では、木質系合板の片面に溝を形成し、
この溝の内部に接着剤を塗布するとともに楔をは
め込み、次いで湾曲面を有する成形型の湾曲面
に、上記合板の溝付面が湾曲外面となるように、
かつ溝方向が湾曲方向に対して直角になるように
当接し、押圧して湾曲加工することによつて、上
記課題を解決するようにした。
[作用] このように、湾曲面を有する成形型による湾曲
加工の際に、合板の片面に溝を形成しておくこと
によつて、合板が割れたりひびが入つたりする不
都合が解消されて、容易に成形型の湾曲面と同一
形状の曲面を有する成形合板を製造することがで
きる。また溝内に楔をはめ込むことにより成形合
板の補強効果が得られ、成形合板の形状安定性が
増す利点もある。また、従来のように高価な成形
型を使用せずに、安価でかつ簡易型の成形型を使
用すればよい簡便さもある。
以下、本発明を図面を参照して詳細に説明す
る。
第1図ないし第5図は、本発明の一例を示す工
程図である。
図中符号1が木質系合板である。この木質系合
板1は、概ね、基板1aの片面に表面化粧板1b
が接着されて構成されている。
基板1aには、ブナ、ナラ、セン、カバ、シナ
などのつき板を積層接着してなる積層合板やラワ
ン合板などが使用され、その厚さ2.0〜7.0mm程度
のものが好適に使用される。なかでも可撓性を有
するものが好ましく、具体的にはブナつき板をそ
の繊維方向を直角になるように積層してなる積層
合板などがよい。
表面化粧板1bには、厚さ0.15〜0.8mm程度の
天然木つき板などで、美麗な外観を有するアメリ
カンウオールナツトなどの銘木つき板が好適に使
用される。またこの表面化粧板1bの裏には、ア
ルミニウム合金板、ステンレス鋼板、炭素鋼板な
どの金属板や、フエノール樹脂やメラミン樹脂な
どの熱硬化性樹脂液を含浸した紙を硬化させたシ
ート、和紙、繊維強化プラスチツク(FRP)、あ
るいは秤量20〜200g/m2程度のアクリル繊維、
ビニロン繊維等からなるスワールマツトなどの不
織布などの裏打ち材が裏打ちされてもよい。
次いで、第1図に示すように、合板1の片面に
溝2を形成する。ここでいう片面とは、上記表面
化粧板の貼着された側の面でも他方の面であつて
もよいが、通常表面化粧板の美観を損なわないた
めに表面化粧板の貼着されていない側の面を用い
ることが多い。溝2は、断面V字型、断面U字
型、断面コの字型などの形状のもので、その大き
さは幅が0.5〜3.5mm程度で、深さは合板1の厚さ
の0.5〜0.9倍程度のものが好ましいとされる。そ
してこの溝2は、溝2の方向が目的の成形合板の
湾曲方向に対して直角になるように形成し、その
数は一本でもよいが、目的の成形合板の形状に応
じて適宜の数の溝2,2…を形成することもでき
る。特になだらかな湾曲面が得られる点から、通
常、複数本の溝2,2…を並設するのがよいとさ
れる。またこの溝2,2…の形成箇所は、上記合
板1の片面全体でもよいが、強度等の点から、目
的の成形合板の形状に応じてその湾曲面に相当す
る部分のみがよい。また各々の溝2,2…のピツ
チは、目的の成形合板の形状に応じて任意でよ
く、曲率の大きな湾曲面を有する成形合板を望む
ならば大きく、また曲率の小さな湾曲面を有する
成形合板を望むならば小さくすればよい。またこ
の溝2,2…の形成方法は特に限定されないが、
通常ルーター等を用いた切除手段などが用いられ
る。
次に第2図に示したように、この溝2,2…の
内部にそれぞれ接着剤3を塗布するとともに、楔
4,4…をはめ込む。ここで接着剤3にはエポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、湿気硬化ウレ
タン樹脂、フエノール樹脂、レゾルシノール樹
脂、シリコーン樹脂、ユリアーホルマリン樹脂、
アクリル系樹脂、ブチルゴムなどが好適に使用さ
れ、スプレー塗り、刷毛塗り、へら塗り等の種々
の方法によつて、上記溝2,2…の内部に塗布す
る。また上記楔4,4…は通常この木質系合板を
成す材と同一あるいは異なる木質系の材料からな
り、その形状は特に限定されず、溝2,2…の形
状と同一形状のものであつてもよいが、好ましく
は、後工程で湾曲加工した後の溝2,2…の形状
を考慮して決定されることがよい。具体的には例
えば、溝2,2…の形状に断面V字型の場合に
は、この溝が外側になるように湾曲加工がなされ
た後において溝2,2…が所定の曲率を有する断
面扇型形状となることを考慮して、この扇型形状
と略同一形状の断面を有する楔4,4…を用いる
ことが好ましい。また例えば溝2,2…の形状が
断面コの字型の場合には、同様の考え方により、
第3図に示したように断面が所定の曲率を有する
概略円弧板型形状の楔4,4…を用いることが好
ましい。またこの楔4,4…の長さは特に限定さ
れず、溝2,2…の全長に及ぶ長さであつてよい
が、あるいはそれより短い長さであつてもよい。
この場合には、この楔4,4…を溝内の要所要所
に適宜はめ込んで、局所的に補強効果を持たせる
ことができる。そして、この楔4,4…を上記溝
内にはめ込むに際しては、上記断面扇型形状の楔
4,4…の場合にはその扇型の頂点が溝2,2…
の内方へ向くようにはめ込み、また円弧板型形状
の楔4,4…の場合には、円弧板の湾曲内面が溝
2,2…の内方へ向くようにはめ込むことが望ま
しい。この場合には、楔4,4…のはめ込み作業
時において、溝2,2…の形状と楔4,4…の形
状とが完全には一致しないが、上記接着剤3の接
着力によつて楔4,4…が溝内に保持される程度
にはめ込めばよい。
次に、溝内に楔4,4…がはめ込まれたこの合
板1を湾曲面を有する成形型5に当接して、押圧
して湾曲加工する。この成形型5は、雌雄嵌合型
である必要は必ずしもなく、ステンレス鋼などの
金属や硬質の木質系合板あるいは金属板を合板の
心材として用いてなる金属板コアー合板などで作
成された簡易型のものでよい。その形状は目的の
成形合板の形状に応じて任意でよく、例えば第4
図に示したような凸面を有するものでもよいし、
あるいは第5図に示したような凹面を有するもの
でもよい。そしてこの成形型5への上記合板1の
当接は、合板1の溝付面が成形型5の湾曲外面と
なるように行い、さらに溝2の方向が湾曲方向に
対して直角になるように行う。すなわち、例えば
凸面を有する成形型5であれば合板1の溝付き面
と反対側の面がこの成形型5の凸面に接するよう
に、また凹面を有する成形型5であれば、溝付き
面がこの凹面に接するように当接する。
押圧の方法は、手やローラなどによつて押圧す
る方法でもよいが、比較的高い圧力が均等に加わ
る点で、プレス等を用いて0.01〜1MPa程度に加
圧する方法が好適に用いられる。また接着剤3の
硬化は常温で行う場合もあるが、押圧時間を短く
して生産性を高めるためには、種々の加熱手段に
より、温度50〜120℃程度に加熱押圧するのがよ
い。
またこの合板1を湾曲加工させるに際し、上記
溝2,2の設けられた側の面に、これらの溝2,
2…を覆うべく補強材を配することもできる。補
強材には、厚さ0.3〜2.0mm程度のアルミニウム合
金板、厚さ0.1〜1.2mm程度のステンレス鋼板、厚
さ0.3〜2.0mm程度のFRP板、フエノール樹脂やメ
ラミン樹脂などの熱硬化性樹脂液を含浸した紙を
硬化させた厚さ0.6〜1.5mm程度のシートなどが使
用される。このように補強材を用いることによ
り、成形合板の強度が増す他、溝内に嵌入された
楔4,4…が抜け落ちたり、損傷を受けたりする
不都合が回避される。
このような成形合板の製法によれば、合板1の
片面に溝2を形成するので、湾曲面を有する成形
型5による湾曲加工の際にはこの溝2が適宜の形
状に変形するため、合板1が割れたりひびが入つ
たりすることなく、成形型5の形状に沿つて容易
に所望の形状の成形合板が得られる利点がある。
このため安価でかつ簡易型の成形型5を使用すれ
ばよいし、短時間の作業で成形することが可能と
なる。またこの溝2の内部には、接着剤3を塗布
するとともに楔4をはめ込むことによつて、湾曲
加工と同時に溝2が適当な形状に変形した状態
で、楔4が溝内に収まつて接着剤3により接着一
体化されるので、補強効果が得られるとともに、
成形合板の形状の安定化が増す。また合板1の片
面にこの溝2を覆うべく補強材を配すれば、得ら
れた成形合板の強度もより高いものとなる。
以下、実施例を示して本発明を説明する。
[実施例] 厚さ0.2mmのアメリカンウオールナツトつき板
単板の裏面に、厚さ0.1mmのアルミニウム板をポ
リウレタン系接着剤で裏打ち接着して表面化粧板
を作成した。
厚さ0.5mmのブナつき板を6枚積層してなる積
層体の上に、先に作成した表面化粧板をエポキシ
樹脂系接着剤を用いて、温度130℃、圧力
0.1MPa、時間20分の条件で接着一体化し、合板
を作成した。
次いで、この合板の片面(表面化粧板の接着さ
れていない側の面)に、3mm間隔で溝を15本形成
した。溝は、幅1mm、深さ2.8mmの断面コの字型
形状とした。
この溝の内部に、二液型のシリコーン樹脂系接
着剤を塗布したのちこの溝内に楔をはめ込んだ。
この楔の形状は、後の湾曲加工時の曲率に応じて
決定した曲率半径を有する断面円弧板型形状とし
た。さらにこの楔を覆うように、厚さ1.2mmのア
ルミニウム板よりなる補強材を配した。
これを、半径50mmの半球形状の曲面を有する成
形型を用いて、溝付き面が外面となるようにセツ
トした状態で一体的に湾曲加工を行つた。湾曲加
工の条件は、温度80℃、圧力0.1MPaとした。
このようにして得られた成形合板は、溝内に楔
がはめ込まれるとともに、この楔が補強材によつ
て覆われた状態で、成形型の曲面形状とほぼ同一
形状の曲面(曲率半径50mm)を有していた。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の成形合板の製法
によれば、合板の片面に溝を形成するので、合板
の湾曲加工の際に上記溝が適当な形状に変形する
ため、合板が割れたりひびが入つたりすることな
く、容易に成形型と同一形状の曲面を有する成形
合板を得ることができる。また溝の内部に接着剤
を塗布するとともに楔をはめ込むことによつて、
得られた成形合板にあつては溝内に楔が収まつて
接着一体化された状態となるので、高い補強効果
が得られる他、成形合板の形状安定性の優れたも
のとなる利点がある。またこの方法においては簡
易型の安価な成形型が使用でき、短時間で簡便に
成形加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、本発明に成形合板の製
法の一例を示す構成図であり、第1図、第2図、
第4図および第5図は断面図、第3図は斜視図で
あり、第6図は、従来の成形合板の製法の一例を
示す概略断面図である。 1……木質系合板、2……溝、3……接着剤、
4……楔、5……成形型。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 木質系合板の片面に溝を形成し、この溝の内
    部に接着剤を塗布するとともに楔をはめ込み、 次いで、湾曲面を有する成形型の湾曲面に、上
    記合板の溝付面が湾曲外面となるように、かつ溝
    方向が湾曲方向に対して直角になるように当接
    し、押圧して湾曲加工することを特徴とする成形
    合板の製法。
JP15361889A 1989-06-16 1989-06-16 成形合板の製法 Granted JPH0319801A (ja)

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JP15361889A JPH0319801A (ja) 1989-06-16 1989-06-16 成形合板の製法

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RU2471615C1 (ru) * 2011-07-08 2013-01-10 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Сибирский государственный технологический университет" (СибГТУ) Устройство для гнутья заготовок из древесины
JP6146445B2 (ja) 2015-09-01 2017-06-14 オンキヨー株式会社 音楽再生装置

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