JPH0539427Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は合成樹脂で形成した前枠をもつ冷蔵庫
箱体に関するものである。

従来の技術 従来、冷蔵庫箱体構成において、外箱と内箱を
継ぐための接合用として合成樹脂製で鉢巻き状に
形成した前枠を用い、前記３部品をポリウレタン
発泡断熱材により、一体に成型した構成が多く用
いられている。

以下図面を参照しながら、上述した従来の冷蔵
庫の一例について説明する。

第３図は従来の冷蔵庫の断面図で第４図は同全
体斜視図である。１は冷蔵庫本体、２は合成樹脂
製の前枠、３は外箱、４は内箱であり、前記前枠
２で接合した外箱３、内箱４の間にポリウレタン
発泡断熱材５を充填して冷蔵庫本体１が構成され
ている。６，６′は前枠に一体に形成した保持用
リブである。７はガスケツトで前枠前面に形成し
た溝８に取り付けられている。９は扉である。

以上の様にして構成された冷蔵庫について、以
下その働きについて説明する。

外箱３と内箱４間に鉢巻き状に形成した合成樹
脂製前枠２を介在させ、且つ前記前枠２の保持リ
ブ６，６′に外箱と内箱を挾持させた構成の冷蔵
庫箱体内にポリウレタン発泡断熱材を発泡したこ
とにより一体成形を行なう。前枠に取付けられた
ガスケツト７は扉９閉扉時、外気を遮断する。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、ウレタン
発泡時における、発泡圧力により外箱にふくらみ
が生じるため冷蔵庫を台所等に設置する際に、隣
接するキヤビネツト間に隙が不均等に発生し外観
上不恰好となる問題点があつた。

本考案は上記問題点に鑑み、ウレタン発泡成形
時の外箱に発生するふくらみをカバーし、隣接キ
ヤビネツト間との隙を均一にさせるための構造を
提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本考案の冷蔵庫
は、合成樹脂製で鉢巻き状に形成した前枠の一部
に外箱の側面よりはみ出して形成した突起部をも
たせたものである。

作 用 本考案は上記した構成によつて、ウレタン発泡
圧により外箱中央部にはふくらみを生じるが、冷
蔵庫設置部隣接キヤビネツトに接するのは外箱外
面よりはみ出して形成した突起部をもつ前枠であ
るため、隣接キヤビネツトとの隙は均一になり、
外観の見映えが向上する。

実施例 以下、本考案の一実施例について、第１図、第
２図を参照しながら説明する。

１は冷蔵庫本体、２は合成樹脂製の前枠、３は
外箱、４は内箱、５はポリウレタン発泡断熱材、
６，６′は保持用リブ、７はガスケツト、９は扉
で、以上は第３図に示す従来例の構成と同じもの
であるから、その詳細な説明は省略する。

１０は前枠２に形成した略Ｕ字状の突起部で、
外箱３の側面の最もふくれた面１１よりも側方へ
はみ出した後に奥行き方向へ延出している。

以上のように構成した冷蔵庫の前枠について、
以下その働きについて説明する。

外箱３前面に配設した合成樹脂製前枠２は、第
１図に示す様に、ポリウレタン発泡断熱材５のウ
レタン発泡圧による外箱中央部の最もふくれた面
１１よりはみ出して形成された突起部１０をもつ
ており、前記前枠２の突起部１０外面はウレタン
発泡圧によるふくれをカバーする。

この結果、本冷蔵庫と隣接して設置されるキヤ
ビネツトとの隙間は均一となり、冷蔵庫設置時、
周りの機器との調和もとれ外観上の見映えが向上
する。

考案の効果 以上のように本考案は、外箱前面に配設した合
成樹脂製で鉢巻き状に形成した前枠の一部に外箱
側面より側方へはみ出して形成した突起部を有す
ることにより、本冷蔵庫と隣接して設置されるキ
ヤビネツトとの隙間を均一に保つことができ、冷
蔵庫設置時、周りの機器との調和もとれ、外観上
の見映えの向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例における前枠を備え
た冷蔵庫の断面図、第２図は同第１図冷蔵庫の背
面図、第３図は従来例の冷蔵庫の断面図、第４図
は従来例の斜視図である。 １……冷蔵庫本体、２……前枠、３……外箱、
４……内箱、５……ポリウレタン発泡断熱材、１
０……突起部、１１……外箱外面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外箱３と、内箱４と、両箱の開口縁に設けられ
   る前枠２と、前記外箱と内箱と前枠とから形成さ
   れる空間に充填されたポリウレタン発泡断熱材５
   とからなる冷蔵庫本体であつて、前記外箱３の側
   面よりも側方へ突出する突起部１０を前記前枠２
   と一体に形成してなる冷蔵庫。