JPH053923A - 電気治療器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 電気治療器本体１と導子６が一体となった電
気治療器において、導子６を貼り付けることができる収
納プレート８の上下面に夫々上ケース９と下ケース10と
を設けることによって上空間11と下空間12とを形成し、
この上下空間11、12に夫々の本体１と導子６が収納でき
るように構成した。また、これらの上下ケース９、10
は、同一構造で、収納プレート８の外縁部に夫々回動自
在に枢支してある。 【効果】 簡単な構造で収納スペースを小さくでき、且
つ衛生的である。また、取り扱いが簡単で、組立て工程
上作業性が向上するという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、治療電流の発生によっ
て使用者の筋肉を解きほぐす電気治療器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電気治療器においては、図４及び
図５に示す如く、本体51から発生する治療電流を本体51
に一体的に接続した導子52を介して人体に流し、筋肉を
解きほぐすというものが知られている。いわゆる、この
ようなボタン型の電気治療器においては、同じ本体51を
２個収納する際、ケース53の底面に導子52を貼り付け、
並べ、そして上から蓋54を施蓋するという収納方法がと
られていた。

【０００３】しかしながら上述するような構造であれ
ば、本体51と導子52とを同一面に収納しなければなら
ず、収納スペースが大きくなるという問題点があった。
また、このような収納方法においては、２つのうち１つ
の電気治療器を使用する場合、蓋54を開けた時、ケース
53に収納されているうちの２つの本体51を露出させなけ
ればならず、衛生的にも問題があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、簡単な構造
で収納スペースを小さくでき、且つ衛生的な電気治療器
を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、治療電流を発
生する本体と、該本体に電気的に接続され粘着性を有す
る導子と、該導子を貼り付けることができる収納プレー
トとを備え、該収納プレートの上下面に上ケースと下ケ
ースとを設けてこれら各ケースと収納プレートとで夫々
上空間と下空間とを形成し、上空間と下空間には夫々前
記本体と前記導子が収納できるように構成したことを特
徴とする。

【０００６】また、前記上ケースと前記下ケースとを前
記収納プレートの外縁部に夫々回動自在に枢支した。

【０００７】更に、前記上ケースと前記下ケースを同一
構造に形成した。

【０００８】

【作用】電気治療器本体を収納する場合、本体に導子を
装着した状態で夫々の導子を収納プレート両面に貼り付
け、収納プレート両面に回動自在に夫々枢支した上ケー
ス、及び下ケースを施蓋することで夫々の本体を収納す
る。また、１つの電気治療器を使用する場合は、上ケー
ス又は下ケースのいずれかを開き、本体を取り出して使
用する。

【０００９】

【実施例】本発明の一実施例を低周波治療器を例にあげ
て以下に詳述する。

【００１０】１は低周波パルス、即ち治療電流を発生す
ることのできる回路基板を内蔵した低周波治療器本体
で、該本体１側面にはその低周波パルスの発生パターン
を変化させるためのモードつまみ２と、また前記本体１
上面には低周波パルスの強さの切り替えと電源スイッチ
が一体となったシーソースイッチからなる強さ切り替え
スイッチ３が設けてある。該強さ切り替えスイッチ３は
５段階に可変できるようになっており、図２に示す如
く、スイッチの右側４を一回押さえることによって電源
がＯＮし、且つ強さが１段階の最も弱い強さになる。更
に２回目、３回目と押さえることによって次第に強いパ
ルスが発生するようになっている。また、強さを弱くす
るためには、強さ切り替えスイッチ３の左側５を押さえ
る回数毎に弱くなっていく。電源を切る場合は、前記本
体１を人体から離し、３秒間その状態を継続すると自動
的に切れる。

【００１１】６は前記本体１に電気的に接続され、着脱
自在に接続される導子で、該導子６の人体に貼り付ける
部分には粘着性を有した導電性のゲル状になっている。
また、前記導子６は前記本体１裏面に２個設けられてお
り、これらは極性の異なる電極となっている。この導子
６を人体に貼り付けるのであるが、前記導子６は前記本
体１と一体になっており、人体に貼り付けた際、前記本
体１ごと人体に貼り付く。

【００１２】７は前記導子６を接続した前記本体１を２
個収納するためのケースで、該ケース７は前記導子６を
夫々両面に貼り付ける収納プレート８と、該収納プレー
ト８両面に載置した本体１を覆う上ケース９及び下ケー
ス10から構成しており、夫々上空間11と下空間12とを形
成している。そして、これらの上下空間11、12に夫々導
子６を接続した本体１が貼り付け収納される。また、前
記上ケース９及び下ケース10は同一形状で形成されてお
り、前記収納プレート８の外縁部にピン13を設けて取り
付け、該ピン13を中心に回動自在に枢支されている。ま
た、前記上ケース９及び下ケース10には枢支している部
分と相対する位置に凹部14を形成しており、該凹部14は
前記収納プレート８に形成した突部15と係合する構造に
なっている。

【００１３】次に、動作について説明をする。

【００１４】人体の患部に導子６を貼り付け、強さ切り
替えスイッチ３を、図２に示す、右側４を１回押さえる
ことによって人体に電流を流す。そして治療用途に応じ
て２回目、３回目と押さえ、徐々に強くしていく。ま
た、弱くする場合には、強さ切り替えスイッチ３の左側
５を押さえることによって行う。更に、モードつまみ２
を切り替えることによって、適切なモードで治療を行う
ことができる。

【００１５】次に、治療が終了したら人体から本体１を
摘み、上に引っ張り上げることによって導子６を人体か
ら外す。そして、導子６が人体から離れて３秒経過した
ら自動的に電源が切れる。

【００１６】本体１、及び導子６を収納する場合、本体
１に導子６を接続した状態で、収納プレート８に導子６
を貼り付ける。そして、収納プレート８に枢支した上ケ
ース９を回動して施蓋する。この時、収納プレート８の
反対の面には、もう一つの別の一対の導子６を貼り付
け、別の本体１が収納してあり、下ケース10によって施
蓋してある。

【００１７】以上のように構成したので、収納スペース
を小さくでき、また一個の低周波治療器を使用する場
合、使用する低周波治療器のみを露出させるだけで良
く、他方の低周波治療器を露出する必要がないため衛生
的である。

【００１８】また、上ケース９と下ケース10とを同一構
造にし、収納プレート８に回動自在に枢支しているた
め、簡単な構造で取り扱いやすく、更には同一構造のた
めケースを上下に分けて作業しなくてもよく、組立て工
程上作業性がよく、金型費の節約にもなる。

【００１９】

【発明の効果】以上の如く本発明の治療器によれば、簡
単な構造で収納スペースを小さくでき、且つ衛生的であ
る。

【００２０】また、取り扱いが簡単で、組立て工程上作
業性が向上する等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明電気治療器の収納時における縦断面図で
ある。

【図２】同上面断面図である。

【図３】同使用状態を示す図である。

【図４】従来における収納時の縦断面図である。

【図５】同上面断面図である。

【符号の説明】

１ 本体 ６ 導子 ８ 収納プレート ９ 上ケース 10 下ケース 11 上空間 12 下空間

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 臼井 伸吾 守口市京阪本通２丁目18番地 三洋電機株 式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 治療電流を発生する本体と、該本体に電
   気的に接続され粘着性を有する導子と、該導子を貼り付
   けることができる収納プレートとを備え、該収納プレー
   トの上下面に上ケースと下ケースとを設けてこれら各ケ
   ースと収納プレートとで夫々上空間と下空間とを形成
   し、上空間と下空間には夫々前記本体と前記導子が収納
   できるように構成したことを特徴とする電気治療器。
2. 【請求項２】 前記上ケースと前記下ケースとを前記収
   納プレートの外縁部に夫々回動自在に枢支したことを特
   徴とする請求項１記載の電気治療器。
3. 【請求項３】 前記上ケースと前記下ケースを同一構造
   に形成したことを特徴とする請求項１記載の電気治療
   器。