JPH0538882Y2 - - Google Patents

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JPH0538882Y2
JPH0538882Y2 JP9458490U JP9458490U JPH0538882Y2 JP H0538882 Y2 JPH0538882 Y2 JP H0538882Y2 JP 9458490 U JP9458490 U JP 9458490U JP 9458490 U JP9458490 U JP 9458490U JP H0538882 Y2 JPH0538882 Y2 JP H0538882Y2
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casing
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rotary blade
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は回転体のロツク機構に係り、特に回転
軸に装着された回転刃等の回転体を交換する際
に、前記回転軸を固定するための回転体のロツク
機構に関する。
〔従来の技術〕
従来から、回転駆動源に接続された回転軸に丸
鋸等の切断刃を装着し、前記回転駆動源を回転駆
動して前記切断刃を回転させることにより、木材
等所定の材料を切断するための切断装置が多く用
いられている。そして、このような切断装置にお
いては、前記切断刃を交換する場合に、前記回転
軸が自由に回転してしまうと、交換作業が極めて
困難となるため、前記切断刃が装着された回転軸
をロツクピンにより固定するロツク機構を用い
て、前記回転軸を固定した状態で、切断刃の交換
作業を行なうようになつている。
第3図はこのような従来の回転体のロツク機構
を示したもので、筒上のケーシング1の内部に
は、筒上の軸支壁2が一体に固着されており、こ
の軸支壁2の内側には、2つの軸受3a,3bが
軸方向に所定間隔を有するように取付けられてい
る。これら各軸受3a,3bには、回転軸4が回
転自在に支持されており、この回転軸4の先端部
4aには、丸鋸等の図示しない回転刃が装着され
るようになつている。また、前記回転軸4には、
図示しない駆動モータ等の回転駆動源に接続され
る駆動ギア5が一体に固着されており、前記駆動
源により前記駆動ギア5を介して回転軸4を回転
駆動させることにより、前記回転刃を回転させる
ようなつている。さらに、前記ケーシング1の前
記回転刃装着側端面には、前記回転刃の一部を被
覆するカバー部材6が一体に固着されている。
また、前記ケーシング1の外周面および軸支壁
2には、摺動用孔7a,7bが穿設されており、
この摺動用孔7a,7bには、ロツクピン8が進
退自在に嵌挿されている。このロツクピン8の、
前記ケーシング1の外周面と軸支壁2との間の前
記ケーシング1の外周面近傍には、前記ロツクピ
ン8の抜け落ちを防止するストツパ9が取付けら
れており、前記ロツクピン8の外周側であつて前
記ストツパ9と軸支壁2との間には、前記ロツク
ピン8を外側に付勢するばね10が配設されてい
る。さらに、前記回転軸4の、前記ロツクピン8
に対応する位置には、有底係合孔11が形成され
たおり、前記ロツクピン8をばね10の付勢力に
抗して回転軸4の中心方向に押し込み、このロツ
クピン8の先端部を前記回転軸4の係合孔11に
係合させることにより、前記回転軸4の回転しな
いように固定することができるようになつてい
る。
このような従来のロツク機構においては、前記
駆動源により前記駆動ギア5を介して回転軸4を
回転駆動させることにより、前記回転刃を回転さ
せ、所望の材料の切断作業を行なうものである。
そして、前記ロツクピン8をばね10の付勢力に
抗して中心方向(矢印A)に押し込み、このロツ
クピン8の先端部を前記回転軸4の係合孔11に
係合させて前記回転軸4を回転しないように固定
した状態で、前記回転刃の交換作業を行なうよう
になつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、前記従来の回転体のロツク機構におい
ては、ロツクピン8を挿入するための摺動用孔7
a,7bを形成する必要があるため、加工工程の
増加を招き、しかも、ケーシング1の内面と軸支
壁2と間にロツクピン8のストツパ9およびばね
10を配置する必要があるので、ロツクピン8を
嵌挿しながら、前記ばね10およびストツパ9を
装着する必要があり、ロツクピン8の装着作業が
極めて困難であり、容易に製造することができな
いという問題を有している。
さらに、前記ケーシング1にロツクピン8を装
着するスペースを確保する必要があるので、ケー
シング1および回転軸4の軸方向の長さL1が大
きくなつてしまい、装置が大型化してしまい、回
転軸4の振れが発生してしまうという問題を有し
ている。
本考案は前記した点に鑑みてなされたもので、
加工工程を低減させると共に、ロツクピンの装着
作業を容易にして、極めて簡単に製造することが
でき、しかも、装置の小型化を図ることのできる
回転体のロツク機構を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため本考案に係る回転体の
ロツク機構は、筒上のケーシングの内部に先端部
に回転挾持が装着された回転軸を回転駆動自在に
支持し、前記ケーシングの前記回転刃装着側端面
に前記回転刃の一部を被覆するカバー部材を一体
に接合し、前記回転軸の外周部に係合されるロツ
クピンを進退自在に配設してなる回転体のロツク
機構において、前記ケーシングおよびカバー部材
の接合面に前記ケーシングおよびカバー部材の接
合時にロツクピン摺動用孔を形成するための摺動
用溝をそれぞれ形成したものである。
〔作用〕
本考案によれば、ケーシングおよびカバー部材
に形成した摺動用溝により摺動用孔を形成し、こ
の摺動用溝にロツクピンを装着した状態で、ケー
シングとカバー部材とを接合させることにより、
組立て作業を行なうことができるようにしている
ので、摺動用孔の形成作業が不要となり、ロツク
ピンの装着作業も容易になるので、極めて簡単に
製造することができる。さらに、摺動用孔をケー
シングとカバー部材との接合部分に設け、ケーシ
ングにロツクピンを装着するためのスペースを確
保する必要がないので、ケーシングの長さ寸法を
短く形成することができ、装置の小型化を図るこ
とができ、しか、回転軸の長さ寸法を短くするこ
とができるので、回転軸の振れの発生を確実に防
止することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図および第2図を
参照して説明する。
第1図は本考案の一実施例を示したもので、筒
状のケーシング3の内部には、内側に2つの軸受
33a,33bが取付けられた筒状の軸支壁32
が一体に固着されており、これら各軸受33a,
33bには、先端部34aに回転刃34bが装着
される回転軸34が回転自在に支持されている。
また、前記回転軸32には、図示しない駆動モー
タ等の回転駆動源に接続される駆動ギア35が一
体に固着されており、前記駆動源により前記駆動
ギア35を介して回転軸34を回転駆動させるこ
とにより、前記回転刃34bを回転させるように
なつている。さらに、前記ケーシング31の前記
回転刃装着側端面には、前記回転刃34bの一部
を被覆するカバー部材36が一体に取付けられて
いる。
また、本実施例においては、前記ケーシング3
1およびカバー部材36の接合面50には、それ
ぞれほぼ半円形状を有する摺動用溝42,43が
形成されており、これらケーシング31とカバー
部材36とを接合した状態で、摺動用溝42と4
3とにより、前記接合面部分にロツクピン38を
嵌挿するためのロツクピン摺動用孔37が形成さ
れるようになつている。前記ケーシング31の摺
動用溝42の内径は、前記ロツクピン38の外径
とほぼ等しく形成されるとともに、前記カバー部
材36の摺動用溝43の内径は、前記ロツクピン
38の外径よりわずかに大きく形成されており、
さらに、前記各摺動用溝42,43は、回転軸3
4の軸方向に直交する方法に対してわずかに(傾
斜角は例えば約10°が好ましい)傾斜されている。
また、カバー部材36にも、摺動用孔37の中心
軸37a方向に切欠き溝36bが形成されてい
る。
前記摺動用孔37,36b内には、ロツクピン
38が進退自在に嵌挿されており、このロツクピ
ン38の、前記カバー部材36の内周面36aと
軸支壁32との間の部分には、前記ロツクピン3
8の抜け落ちを防止するためのストツパ39およ
び前記ロツクピン38を外側に付勢するばね40
がそれぞれ配設されている。さらに、前記回転軸
34の、前記カバー部材36の切欠き溝36bに
対応する位置には、軸方向に伸びる係合溝44が
形成されており、前記ロツクピン38をばね40
の付勢力に抗して中心方向(矢印B方向)に押し
込み、このロツクピン38の先端部38aを前記
回転軸34の係合溝44に係合させることによ
り、前記回転軸34を回転しないように一時的に
固定することができるようになつている。
次に、本実施例の作用について説明する。ま
ず、前記ロツク機構を組立てる場合は、第2図に
示すように、あらかじめロツクピン38にストツ
パ39および40を装着しておき、前記カバー部
材36の摺動用溝43と切欠き溝36bに前記ロ
ツクピン38を装着する。このとき、前記カバー
部材36の摺動用溝43の内径をロツクピン38
の外径よりわずかに大きく形成しているので、容
易に装着作業を行なうことができる。その後、こ
のロツクピン38が装着されたカバー部材36を
ケーシング31に接合させるものであり、これに
より、前記ケーシング31およびカバー部材36
の摺動用溝42,43により形成される摺動用孔
37とカバー部材36の切欠き溝36b内にロツ
クピン38を軸37a方向に摺動自在に保持する
ことができる。
また、前記回転刃34bによる切断作業を行な
う場合は、前記駆動源により前記駆動ギア35を
介して回転軸34を回転駆動させることにより、
前記回転刃34bを回転させ、所望の材料を切断
するものである。
そして、前記回転刃34bの交換作業を行なう
場合は、前記ロツクピン38をばね40の付勢力
に抗して中心方向(B方向)に押し込み、このロ
ツクピン38の先端部38aを前記回転軸34の
係合溝44に係合させて前記回転軸34を回転し
ないように固定した状態で、前記回転刃34bの
交換作業を行なうようになつている。
したがつて、本実施例においては、ケーシング
31およびカバー部材36に、ケーシング31お
よびカバー部材36に、ケーシング31およびカ
バー部材36の形成時に一体に形成した摺動用溝
42,43により摺動用孔37を形成し、この摺
動用溝42,43と、カバー部材36の切欠き溝
36bとにロツクピン38を装着した状態で、組
立て作業を行なうことができるようにしているの
で、摺動用孔37の穿設作業が不要となり、ロツ
クピン38の装着作業も容易になるので、極めて
簡単に製造することができる。さらに、摺動用孔
37をケーシング31とカバー部材36との接合
部分に傾斜して設け、ケーシング31にロツクピ
ン38を装着するためのスペースを確保する必要
がないので、装置の小型化を図ることができ、し
かも、回転軸34の長さ寸法L2も従来の長さ寸
法L1より短くすることができるので、回転軸3
4の振れの発生を確実に防止することができる。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案に係る回転体のロツク
機構は、ケーシングおよびカバー部材に形成した
摺動用溝により摺動用孔を形成し、この摺動用溝
にロツクピンを装着した状態で、ケーシングとカ
バー部材とを接合させることにより、組立て作業
を行なうことができるようにしたので、摺動用孔
の穿設作業が不要となり、ロツクピンの装着作業
も容易になるので、極めて簡単に製造することが
できる。さらに、摺動用孔をケーシングとカバー
部材との接合部分に設け、ケーシングにロツクピ
ンを装着するためのスペースを確保する必要がな
いので、ケーシングの長さ寸法を短く形成するこ
とができ、装置の小型化を図ることができ、しか
も、回転軸の長さ寸法を短くすることができるの
で、回転軸の振れの発生を確実に防止することが
できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る回転体のロツク機構の一
実施例を示す縦断面図、第2図は第1図のロツク
ピンの正面図、第3図は従来のロツク機構を示す
縦断面図である。 31……ケーシング、34……回転軸、35…
…駆動ギア、36……カバー部材、37……摺動
用孔、38……ロツクピン、39……ストツパ、
40……ばね、42,43……摺動用溝、44…
…係合溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筒状のケーシングの内部に先端部に回転刃が装
    着された回転軸を回転駆動自在に支持し、前記ケ
    ーシングの前記回転刃装着側端面に前記回転刃の
    一部を被覆するカバー部材を一体に接合し、前記
    回転軸の外周部に係合されるロツクピンを進退自
    在に配設した回転体のロツク機構において、前記
    ケーシングおよびカバー部材の接合面に、前記ケ
    ーシングおよびカバー部材の接合時にロツクピン
    摺動用孔を形成するための摺動用溝をそれぞれ形
    成したことを特徴とする回転体のロツク機構。
JP9458490U 1990-09-07 1990-09-07 Expired - Lifetime JPH0538882Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP9458490U JPH0538882Y2 (ja) 1990-09-07 1990-09-07

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9458490U JPH0538882Y2 (ja) 1990-09-07 1990-09-07

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Publication Number Publication Date
JPH0452001U JPH0452001U (ja) 1992-05-01
JPH0538882Y2 true JPH0538882Y2 (ja) 1993-10-01

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ID=31832664

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