JP2551963Y2 - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

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JP2551963Y2
JP2551963Y2 JP10455091U JP10455091U JP2551963Y2 JP 2551963 Y2 JP2551963 Y2 JP 2551963Y2 JP 10455091 U JP10455091 U JP 10455091U JP 10455091 U JP10455091 U JP 10455091U JP 2551963 Y2 JP2551963 Y2 JP 2551963Y2
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JP
Japan
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end cap
cylinder
shaft
wire
groove
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JP10455091U
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JPH0544757U (ja
Inventor
伸一 小松
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車等における例
えばラックアンドピニオン式のステアリング装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のステアリング装置では、
例えば図4に示すように、ステアリングシャフトの回動
に応動するピニオンと噛合するラックが形成された操向
リンク軸の例えばラックシャフト21はギヤハウジング
23及びシリンダ1からなる外筒部材内に挿通され、外
筒部材の両端開口部には、前記ラックシャフト21の両
端部を囲繞するダストブーツ24が一体的に取り付けら
れている。シリンダ1のダストブーツ24側の端部2内
には、ラックシャフト21を軸方向に移動可能に挿通さ
せた軸受ブッシュ17及びエンドキャップ26が嵌入さ
れている。シリンダ1とラックシャフト21との間はダ
ストシール15A及びオイルシール15Bで密封されて
いる。また、シリンダ1の端部内面とエンドキャップ2
6の軸部外面とには環状のワイヤ溝部27、28が形成
されている。そして、エンドキャップ26の回転により
シリンダ1の端部内面とエンドキャップ26の軸部外面
との間に前記ワイヤ溝部27、28に係合させながらワ
イヤWを引き込んでおり、該ワイヤWを介し前記シリン
ダ1に対して前記エンドキャップ26は軸方向に係止さ
れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなステアリング装置では、エンドキャップ26をシリ
ンダ1に嵌合させて組み込む方式であり、シリンダ1と
エンドキャップ26との間には間隙が存在していてもな
かなか嵌入し難いから、エンドキャップ組付け作業は容
易でない。また、シリンダ1とエンドキャップ26との
間に間隙が少なからず存在しており、しかもシリンダ1
とエンドキャップ26の対向面に形成したワイヤ溝部2
7、28はワイヤ径より大径に形成されてその溝部側面
とワイヤWの側面との間が開いているから、シリンダ1
内のピストン29と軸受ブッシュ17との間に形成され
た一方の油室22に圧油が供給された時、軸受ブッシュ
17がその時のピストン移動方向とは反対の方向(図4
の左方向)に押されてエンドキャップ26に当り、この
軸受ブッシュ17に押されてエンドキャップ26も同じ
方向に移動し、次いで前記ピストン移動方向(図4の右
方向)に移動したラックシャフト21の図示しないタイ
ロッドエンドがエンドキャップ26に当ると、このタイ
ロッドエンドに押されてエンドキャップ26は同じ方向
に移動することとなり、結果としてエンドキャップ26
が軸方向にがたつき、騒音の原因ともなるおそれがあっ
た。
【0004】この考案は前記課題を解決するためになし
たもので、エンドキャップ組付け作業が容易かつ迅速に
行えて、しかも使用時にエンドキャップがシリンダ内で
軸方向にがたつかないステアリング装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は、ステアリン
グシャフトの回動に応動する操向リンク軸が挿通したシ
リンダの端部内面に凹溝部を形成する一方、前記シリン
ダの端部に嵌入されて前記操向リンク軸が挿通したエン
ドキャップの軸部外面に螺旋状溝部を形成し、この螺旋
状溝部と前記凹溝部との間に前記エンドキャップの回転
でワイヤを引き込んでネジ部を形成し、前記シリンダ端
部の端面側から前記ネジ部を支持する立上り側面部を前
記凹溝部に形成し、前記シリンダに対して前記エンドキ
ャップをねじ式に嵌入させるようにしたものである。
【0006】
【作用】エンドキャップ組付け時、エンドキャップの回
転でワイヤが螺旋状溝部に係合されながら引き込まれ
て、エンドキャップの軸部外面にネジ部が形成されると
共に、このネジ部がシリンダの端部内面に設けた凹溝部
の立上り側面部によりシリンダ端面側から支持される。
このため、エンドキャップをシリンダ内へ推進する回転
力の軸方向分力が生じ、エンドキャップはねじ式にシリ
ンダの端部に嵌入される。
【0007】使用時、シリンダに対しエンドキャップが
ねじ式に組み付けられているから、例えばエンドキャッ
プの軸部基端の外周に設けたフランジ部をフランジ端面
に圧接させる等によりエンドキャップの軸方向がたつき
を簡単になくすことができる。
【0008】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図1〜図3によ
り説明する。
【0009】図1はシリンダの端部付近の組付け状態を
下半分を縦断面にして示す側面図、図2は分解状態を示
す斜視図、図3は分解状態を下半分を縦断面にして示す
側面図である。
【0010】シリンダ1は筒体に形成されており、一方
の端部2の内面には該端部2の端面3から離間させて環
状の凹溝部4が形成されると共に、当該端部2には前記
凹溝部4内に臨ませてワイヤ挿入用窓孔部5が穿設され
ている。
【0011】エンドキャップ6は前記シリンダ1の端部
2に嵌合する軸部7と、該軸部7の基端外周部に形成さ
れたフランジ部8と、これらを貫通して形成された中央
孔9とで構成されている。
【0012】このエンドキャップ6における軸部7の外
面には螺旋状溝部10がワイヤWのほぼ半分を係合可能
に形成され、この螺旋状溝部10の軸部先端側には、ワ
イヤWの先端部を引掛けるワイヤ係止部11が形成され
ている。また、フランジ部8には治具係止部12(実施
例では軸部7側とは反対側面の直径方向に設けた一対の
係止凹部)が形成されている。
【0013】前記シリンダ1に設けた環状の凹溝部4
は、嵌入されたエンドキャップ6の螺旋状溝部10内に
ワイヤWを係合保持する底面13と、前記ワイヤWをシ
リンダ端面3側から支持する立上り側面部14とを持っ
ている。
【0014】そして、シリンダ端面3から凹溝部4(立
上り側面部14)までの長さL1 は、エンドキャップ6
のフランジ部8から螺旋状溝部10までの長さL2 より
大きく形成されている。
【0015】このように構成されたステアリング装置の
組立てをまず説明する。
【0016】シリンダ1の端部2に、ラックシール15
及びOリング16が装着された軸受ブッシュ17を嵌入
し、次いでエンドキャップ6の軸部7を嵌入する。その
際、シリンダ1のワイヤ挿入用窓孔部5からエンドキャ
ップ6のワイヤ係止部11が見えるように配置する。
【0017】次いで、シリンダ1のワイヤ挿入用窓孔部
5を通してエンドキャップ6のワイヤ係止部11にワイ
ヤWの鉤状に形成された先端部を引掛ける。そして、図
示しない治具をフランジ部8の治具係止部12に引掛け
てエンドキャップ6を回転させると、その回転につれて
ワイヤWが軸部7の外面に設けた螺旋状溝部10に係合
しれながら引き込まれ、シリンダ1の端部内面に設けた
凹溝部4の底面13により係合保持され、これによりエ
ンドキャップ6の軸部7の外面にフランジ部8側に向か
ってネジ部18が形成されてゆく。
【0018】ネジ部18の形成過程で、凹溝部4の立上
り側面部14にネジ部18が当って支持されると、前記
立上り側面部14を反力受としてエンドキャップ6をシ
リンダ1の内方へ推進する回転力の軸方向分力が生じ、
エンドキャップ6はシリンダ1の端部に嵌り込んで行
く。
【0019】ところで、シリンダ端面3から凹溝部4
(立上り側面部14)までの長さL1がエンドキャップ
6のフランジ部8から螺旋状溝部10までの長さL2
り大きく形成されているため、エンドキャップ6のフラ
ンジ部8がシリンダ端面3に当接した後もエンドキャッ
プ6をシリンダ1に嵌り込む余地がある。
【0020】このため、エンドキャップ6のフランジ部
8がシリンダ端面3に当接した後も、エンドキャップ6
の軸部7を回転させると、エンドキャップ6のフランジ
部8がシリンダ端面3に圧接されて締付けが行われる。
【0021】規定のトルクまでエンドキャップ6の回転
締付けを行った時、シリンダ1のワイヤ挿入用窓孔部5
から出ているワイヤWを切り除き、これによりエンドキ
ャップ組付け作業が完了する。
【0022】この結果、シリンダ1のシリンダ孔19内
と軸受ブッシュ17の中央孔20とエンドキャップ6の
中央孔9内に挿通させたラックシャフト21(操向リン
ク軸)は軸受ブッシュ17により支持され、シリンダ1
と軸受ブッシュ17との間は0リング16により、軸受
ブッシュ17と操向リンク軸21との間はラックシール
15によりそれぞれシールされる。
【0023】以上のように組み立てられたステアリング
装置であり、従来と同様にシリンダ1のワイヤ挿入用窓
孔部5を通しエンドキャップ6のワイヤ係止部11にワ
イヤWの先端部を引掛けてエンドキャップ6を回転させ
ることで、軸部7のまわりにネジ部18を形成し、この
ネジ部18により、シリンダ1の端部内面に設けた凹溝
部4の立上り側面部14を反力受としてエンドキャップ
6のシリンダ1内への推進力を得ることができるから、
シリンダ1の端部2にエンドキャップ6を容易かつ確実
に嵌入させ、エンドキャップ6の軸部7の基端外周に設
けたフランジ部8をフランジ端面3に圧接させて締め付
けることができる。このため、シリンダ1の端部2にエ
ンドキャップ6を嵌合させる方式でありながら、エンド
キャップ組付け作業は容易となる。
【0024】ステアリング装置の使用時、シリンダ1内
のピストンと軸受ブッシュ17との間に形成された一方
の油室22に圧油が供給された時、軸受ブッシュ17が
その時のピストン移動方向とは反対の方向(図1の右方
向)に押されてエンドキャップ6に当たるが、エンドキ
ャップ6の軸部7の外面に設けたネジ部18がシリンダ
1の端部内面に設けた環状の凹溝部4の立上がり側面部
14に圧接しているから、エンドキャップ6は前記軸受
ブッシュ17に押されても移動しない。また、軸部7の
基端外周に設けたフランジ部8がシリンダ端面3に圧接
しているから、エンドキャップ6は図示しない操向リン
ク軸エンドが当っても移動しない。つまり、エンドキャ
ップ6は軸方向にがたつかない。
【0025】ステアリング装置の各構成部材を製作する
に当たっては、エンドキャップ6を例えば焼結合金で製
作すれば、その製作時に軸部7の外面に螺旋状溝部1
0、軸部7の基端外周にフランジ部8を一体に形成でき
る。また、シリンダ1の内面に環状の凹溝部4を溝成形
用バイトにより形成するが、これも既存の溝成形用バイ
トの形状変更で容易に対応できる。従って、従来に比べ
てコスト高を招くことなく製作することができることに
なる。
【0026】なお、この実施例では、シリンダ1の端部
内面に、フランジ端面3側に立上がり側面部14を有す
る凹溝部4を環状に設けたが、シリンダ1の内面に前記
螺旋状溝部10に対応して凹溝部を螺旋状に形成しても
良いことは言うまでもない。また、ねじのバックラッシ
ュをなくしてエンドキャップ6の軸方向がたつきを防止
するために、軸部7の基端外周に設けたフランジ部8を
シリンダ端面3に圧接させたが、例えばシリンダ1の端
部内面に螺旋状溝部10に対応する螺旋状の凹溝部を形
成し、この凹溝部の内方側端部に対して螺旋状溝部10
内のワイヤ先端部を回転圧入可能に形成しても良い。
【0027】
【考案の効果】以上の通り、この考案は、従来と同様、
シリンダの端部にエンドキャップを嵌入し、その回転で
シリンダの端部内面とエンドキャップの軸部外面に係合
させながら両者間にワイヤを引き込んで、このワイヤを
介しシリンダに対してエンドキャップを軸方向に係止す
るタイプのステアリング装置において、エンドキャップ
の軸部外面にネジ部を形成し、ねじ式にシリンダの端部
にエンドキャップを嵌入させることができるから、シリ
ンダの端部にエンドキャップを嵌合させる方式でありな
がら、エンドキャップ組付け作業が能率良く行える。
【0028】また、シリンダとエンドキャップの嵌合方
式で両者の嵌合面の精度が出し易いから、操向リンク軸
の軸精度も出し易くなる。
【0029】更に、ねじ式であるためエンドキャップの
軸方向がたつきが簡単に防止できるから、操向リンク軸
の停止精度も出し易いと共に、エンドキャップの軸方向
がたつきによる騒音を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例であるステアリング装置に
おけるシリンダの端部付近の組付け状態を示す部分断面
図である。
【図2】図1の分解状態を示す斜視図である。
【図3】図1の分解状態を下半分を縦断面にして示す側
面図である。
【図4】従来例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 2 端部 4 凹溝部 6 エンドキャップ 7 軸部 10 螺旋状溝部 14 立上り側面部 18 ネジ部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトの回動に応動する
    操向リンク軸が挿通したシリンダの端部内面に凹溝部を
    形成する一方、前記シリンダの端部に嵌入されて前記操
    向リンク軸が挿通したエンドキャップの軸部外面に螺旋
    状溝部を形成し、この螺旋状溝部と前記凹溝部との間に
    前記エンドキャップの回転でワイヤを引き込んでネジ部
    を形成し、前記シリンダ端部の端面側から前記ネジ部を
    支持する立上り側面部を前記凹溝部に形成し、前記シリ
    ンダに対して前記エンドキャップをねじ式に嵌入させる
    ようにしたことを特徴とするステアリング装置。
JP10455091U 1991-11-26 1991-11-26 ステアリング装置 Expired - Lifetime JP2551963Y2 (ja)

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JP10455091U JP2551963Y2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 ステアリング装置

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JP10455091U JP2551963Y2 (ja) 1991-11-26 1991-11-26 ステアリング装置

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JPH0544757U JPH0544757U (ja) 1993-06-15
JP2551963Y2 true JP2551963Y2 (ja) 1997-10-27

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