JPH0538763A - 光学的造形方法 - Google Patents

光学的造形方法

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JPH0538763A
JPH0538763A JP3196869A JP19686991A JPH0538763A JP H0538763 A JPH0538763 A JP H0538763A JP 3196869 A JP3196869 A JP 3196869A JP 19686991 A JP19686991 A JP 19686991A JP H0538763 A JPH0538763 A JP H0538763A
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resin
cured
bead
scanning
adjacent
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JP3196869A
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Yoshiki Ito
芳規 伊藤
Junichi Asano
純一 浅野
Junichi Kuzusako
淳一 葛迫
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光硬化性樹脂の液面に露光ビームを照射して
所定形状の樹脂の硬化層を形成し、これらの硬化層を積
層して立体形状物を製造する光学的造形方法において、
露光ビームを照射して樹脂を硬化させるときに発生する
熱を効率的に発散させ、熱歪の発生を回避することを目
的とする。 【構成】 樹脂の硬化層を形成する過程に於いて、一つ
の走査経路に沿ってビーム照射して樹脂の硬化条を形成
し該樹脂の硬化条が十分冷却された後に隣接する走査経
路に沿ってビーム照射するようにビーム照射の走査経路
を選択するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的造形方法に関わ
り、例えば光硬化性樹脂をビーム照射して立体形状を形
成する光学的造形装置の使用にて好適な光学的造形方法
に関わる。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の技術による光学的造形装置
1の例を示す斜視図である。光学的造形装置1は、各々
総括的な参照符号が付されたエレベータ装置10と樹脂
貯槽装置30とビーム発生装置40とを有し、更に、こ
れらの装置に電気的に接続された制御装置70と有す
る。エレベータ装置10は、上端部12とステージ部1
6とこの上端部12及びステージ部16を接続する接続
部14とを有し、ステージ部16は樹脂34内に配置さ
れることができる。
【0003】エレベータ装置10は、更に、上端部12
に取り付けられたナット18とこのナット18に螺合さ
れた送りねじ20とを有し、斯かる送りねじ20はステ
ッピングモータ22の駆動部に接続されている。ステッ
ピングモータ22が作動されると送りねじ20が回転
し、ナット18を上方又は下方に駆動させる軸線方向の
偏倚力が生成される。
【0004】こうしてナット18が上下方向に運動する
と、ステージ部16もそれに対応して上下方向に運動す
る。ステッピングモータ22は、ステージ部16が所定
のピッチにて段階的に運動するように、作動されてよ
い。エレベータ装置10に隣接して、ステージ部16の
位置を検出するためのエレベータ位置検出器78が配置
されている。
【0005】樹脂貯槽装置30は貯槽容器32を有して
おり、斯かる貯槽容器32には紫外線硬化性樹脂の如き
液体の光硬化性樹脂が貯留されている。エレベータ装置
10のステージ部16が、貯槽容器32内に配置され、
樹脂に浸った状態にて上下方向に運動することができる
ように構成されている。
【0006】ビーム発生装置40は、レーザビーム発振
器42と音響光学変調装置(A/Oモジュレータ)44
とフォーカス制御器46とを有し、音響光学変調装置4
4の前方と後方には各々第一の全反射ミラー52と第二
の全反射ミラー54が配置されている。レーザビーム発
振器42は、波長が360nmのアルゴンイオンレーザ
又は波長が325nmのヘリウムカドミウムレーザの如
き露光ビームレーザを発生させるように構成されたもの
であってよい。
【0007】音響光学変調装置44は露光ビームの進行
を制御するように構成されており、露光ビームの通過を
許し又は露光ビームの通過を阻止するスイッチング作用
を有してよい。フォーカス制御器46は露光ビームの光
束を絞るフォーカシングレンズ56を含んでよく、この
フォーカシングレンズ56によって露光ビームは貯槽容
器32に貯留された樹脂34の液面36上に所定の径の
ビームスポット62を提供するように絞られてよい。
【0008】樹脂貯槽装置30に隣接して、第一のガル
バノスキャナ48と第二のガルバノスキャナ50とが配
置されており、第一のガルバノスキャナ48は第一のガ
ルバノミラー48aとこのガルバノミラー48aを支持
する回転軸48bとガルバノミラー48aをこの回転軸
48b周りに回転させるための駆動部48cとを有し、
第二のガルバノスキャナ50は同様に第二のガルバノミ
ラー50aと回転軸50bと駆動部50cとを有する。
【0009】ビーム発振器42、第一の全反射ミラー5
2、音響光学変調装置44、第二の全反射ミラー54、
フォーカス制御器46及びフォーカシングレンズ56
は、ビーム発振器42によって発生された露光ビーム6
0が、第一の全反射ミラー52に反射され音響光学変調
装置44を経由して第二の全反射ミラー54に到達し、
この第二の全反射ミラー54にて反射されてフォーカシ
ングレンズ56を経由して第二のガルバノミラー50a
に到達するように、整合して配置されている。
【0010】第一のガルバノミラー48aと第二のガル
バノミラー50aは、第二のガルバノミラー50aによ
って反射された露光ビーム60が第一のガルバノミラー
48aに反射され、方向転換して樹脂の液面36に到達
し、そこにビームスポット62を形成するように、配置
される。
【0011】第一のガルバノミラー48aが回転軸48
b周りに回転されるとその反射面48dに対する入射角
が変化し反射面48dに反射された露光ビーム60の経
路が変化する。同様に、第二のガルバノミラー50aが
回転軸50b周りに回転されるとその反射面50dに対
する入射角が変化し反射面50dに反射された露光ビー
ム60の経路が変化する。こうしてガルバノミラー48
a、50aが各々その回転軸48b、50b周りに回転
されると、露光ビームの経路が変化し、ビームスポット
62は樹脂の液面36上で2次元的に移動する。
【0012】ここで、樹脂の液面36上に於いて、エレ
ベータ装置10に接近し又は遠隔する方向を第一の走査
方向と呼び、エレベータ装置10の接続部14に平行な
方向即ち第一の走査方向に垂直な方向を第二の走査方向
と呼ぶ。
【0013】ガルバノミラー48a、50aの配置は、
好ましくは、第一のガルバノミラー48aが回転軸48
b周りに回転されると、その反射面48dに反射された
露光ビーム60の経路が回転軸48bに垂直な平面上で
変化し、それによってビームスポット62が第一の走査
方向に沿って移動し、第二のガルバノミラー50aが回
転軸50b周りに回転されると、反射面50dに反射さ
れた露光ビーム60の経路が回転軸50bに垂直な平面
上で変化し、それによってビームスポット62が第二の
走査方向に沿って移動するように選択されてよい。
【0014】制御装置70は、音響光学変調装置44の
スイッチング動作を制御するA/Oモジュレータ制御器
72と、エレベータ位置検出器78からの位置信号に基
いてステッピングモータ22の作動を制御するエレベー
タ制御器76と、A/Oモジュレータ制御器72、フォ
ーカス制御器46、第一のガルバノスキャナ48、第二
のガルバノスキャナ50及びエレベータ制御器76を制
御するガルバノコントローラ74とを有する。
【0015】図3は、図2に示された光学的造形装置1
の一部詳細図である。エレベータ装置10のステージ部
16は、樹脂の液面36に平行に配置され、ステッピン
グモータ22が作動されると液状の樹脂の中を下方に移
動することができる。ステッピングモータ22がエレベ
ータ制御器76からの信号により作動されると、ステー
ジ部16は所定のピッチ毎に段階的に下方に移動され
る。光学的造形装置1によって立体形状物を形成すると
き、先ず最初にエレベータ装置10のステージ部16
は、図3において実線で示されている開始位置に配置さ
れる。
【0016】かかる開始位置では、ステージ部16の上
側面は樹脂の液面36より一ピッチ下方に位置し、従っ
て、その上側面上には一ピッチの深さの樹脂の液層が存
在することとなる。露光ビーム60が樹脂の液面36上
に照射されると、液面36上のビームスポット62に相
当する部分に所定の深さにて樹脂は硬化される。
【0017】ステージ部16の下方への移動ピッチは、
露光ビームによる硬化深さのほぼ半分の大きさに設定さ
れてよい。例えば、樹脂の硬化深さが0.5〜0.7m
mの場合、ステージ部16の移動ピッチは0.2〜0.
3mmに設定されてよい。ステージ部16が開始位置に
配置された状態で、ステージ部16上に露光ビーム60
が走査されると、ビームスポット62の軌跡に沿って樹
脂の硬化条が形成される。多数の硬化条が集合して樹脂
の硬化層が形成される。
【0018】ステージ部16上に樹脂の硬化層が形成さ
れると、ステージ部16は一ピッチだけ下方に移動され
る。ステージ部16が下方に一ピッチ移動されるとその
上に形成された硬化層もステージ部16とともに下方に
移動され、かかる硬化層の上に周囲より流入した樹脂に
よって一ピッチの深さの樹脂の液層が生成される。
【0019】かかるステージ部16上の樹脂の液面上に
再び露光ビームが照射され、樹脂の硬化層が積層した状
態にて形成される。こうして、多数の硬化層が積層して
所定形状の立体形状物80が形成される。樹脂の各硬化
層の形状は、立体形状物80の一ピッチ毎の断面形状の
各々に対応している。
【0020】光硬化樹脂34は、新たに形成された硬化
条が既に形成された隣接する硬化条と容易に接着し、新
たに形成された硬化層が既に形成された隣接する硬化層
と容易に接着するために十分な接着性を有し、且つステ
ージ部16が一ピッチ下方に移動されたとき樹脂が周囲
より容易に流入して硬化層上に一ピッチの深さの樹脂液
層が生成されるように十分低い粘度を有することが望ま
しく、例えば、紫外線硬化性の変性アクリレートであっ
てよい。
【0021】図4は、図2に示された従来技術による光
学的造形装置1に使用される制御装置70のブロック図
である。制御装置70は、記憶装置102と変調回路1
04とを含むビーム照射位置制御回路100を有する。
記憶装置102は、入力端子120を経由して所謂CA
Dの如き立体形状プログラミング装置に接続されてお
り、かかるプログラミング装置によって設計された立体
形状の断面形状のX方向とY方向に分解された画素信号
を記憶するように構成されている。変調回路104は、
記憶装置102からの画素信号を樹脂の液面上の走査領
域内での位置を示す座標信号に変換するように構成され
ている。
【0022】制御装置70は、スキャン方式切替回路1
10を有しており、これによって露光ビームの走査方式
はラスタスキャン方式とベクトルスキャン方式とのいず
れかの方式に切替えられ、更にラスタスキャン方式の場
合には第一のラスタスキャン方式と第二のラスタスキャ
ン方式とのいずれかの方式に切替えられる。
【0023】ラスタスキャン方式は、ビームスポット6
2を一定の方向即ち主走査方向に沿って走査して描画す
るもので、第一のラスタスキャン方式は第一の走査方向
又はX方向に主走査方向を有し、第二のラスタスキャン
方式は第二の走査方向又はY方向に主走査方向を有す
る。ベクトルスキャン方式は、一定方向の主走査方向を
有することなく走査方向が刻刻変化するように構成され
ている。
【0024】変調回路104より送出される座標信号の
うち、第一の走査方向又はX方向の信号は第一のD/A
変換器106aによってアナログ信号に変換され第一の
ゲート回路108aを経由して出力端子122より第一
のガルバノスキャナ48の駆動部48cへ送出される。
変調回路104より送出される座標信号のうち、第二の
走査方向又はY方向の信号は第二のD/A変換器106
bによってアナログ信号に変換され第二のゲート回路1
08bを経由して出力端子124より第二のガルバノス
キャナ50の駆動部50cへ送出される。
【0025】変調回路104より発生された座標信号は
フォーカス制御回路112に送出され出力端子126を
経由してフォーカス制御器46に送出され、それによっ
てフォーカシングレンズ56の焦点が制御され、樹脂の
液面上に所定の径のビームスポット62が得られる。
【0026】ビーム照射位置制御回路100には、ステ
ッピングモータ駆動回路114とA/Oモジュレータ駆
動回路116とが接続されている。ステッピングモータ
駆動回路114からの信号は出力端子128を経由して
ステッピングモータ22に送出される。
【0027】ステッピングモータ22の作動は、作業開
始時にエレベータ装置10のステージ部16が開始位置
に配置され、ビームによる照射によって樹脂の硬化層が
形成されるとステージ部16が一ピッチ毎に下方に移動
されるように制御される。A/Oモジュレータ駆動回路
116からの信号は出力端子130を経由してA/Oモ
ジュレータ44に送出され、それによって露光ビーム6
0の進行が許され又は遮断される。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】図5は、従来技術によ
る光学的造形方法によって立体形状物を製造する過程を
示している。エレベータ装置10のステージ部16上に
はラスタスキャン方式により露光ビームを走査すること
によって形成された多数の樹脂の硬化条144、142
が配置されている。硬化条はビームスポット62を液面
上で第一の走査方向に沿って走査することによって形成
され、かかる硬化条が集合して孔142を有する硬化層
140が形成されている。
【0029】ビームスポット62の走査は硬化層140
の端部に沿って開始され、それによって形成された最初
の硬化条に隣接して次のビームスポット62の走査がお
こなわれる。こうして次々に第二の走査方向に隣接する
硬化条が形成される。尚、このようなラスタスキャン方
式によるビームスポット走査によって硬化層を形成する
前又は後に、図示されていないが、ベクトルスキャン方
式によるビームスポット走査によって硬化層の周囲の輪
郭が形成されてよい。
【0030】硬化層が形成されると、エレベータ装置1
0のステージ部16は一ピッチ下方に移動され、硬化層
の上には周囲より樹脂が流入し、硬化層上には一ピッチ
に相当する深さの樹脂液層が生成される。樹脂の液面上
にビームスポット62が走査され既に形成された硬化層
上に新たに硬化層が形成される。この場合、ビームスポ
ット62の主走査方向は、既に形成された硬化層の場合
のビームスポット62の主走査方向と同一であってよ
く、又は異なるものであってよい。
【0031】露光ビームの照射によって樹脂は膠化され
るが、同時に熱を発生する。ビームスポット62の走査
は、形成された硬化条に隣接して次の硬化条を形成する
ように、その主走査方向に沿ってなされる。従って、形
成された硬化条が十分冷却される前にその硬化条に隣接
して次の硬化条が形成されることとなる。
【0032】各硬化条は、その硬化条の上側及び下側に
隣接する硬化条に対しては大きな温度勾配を有するが、
その硬化条の両横側に隣接する硬化条に対しては小さな
温度勾配を有する。形成された硬化条から上方及び下方
へは十分な熱の移動がなされるが、横方向には僅かな量
の熱が移動するだけである。各硬化条から周囲への熱移
動が十分でないと硬化層が冷却されるまでに時間がかか
り、精度の高い立体形状物を製造することが妨げられ
る。
【0033】本発明は、かかる点に鑑み、形成された樹
脂の硬化条からの熱移動が促進され、各硬化条が容易に
冷却されるように構成された光学的造形方法を提供する
ことを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明は、液状光硬化性
樹脂にビーム照射して所定の立体形状の断面に対応した
形状の樹脂の硬化層を形成し、更にビーム照射してこの
樹脂の硬化層上に更に樹脂の硬化層を形成し、こうして
順次樹脂の硬化層を形成することによって立体形状物を
形成する光学的造形方法にして、この立体形状の断面に
対応した形状の樹脂の硬化層を形成する過程に於いて、
一つの走査経路に沿ってビーム照射して樹脂の硬化条を
形成しこの樹脂の硬化条が十分冷却された後に隣接する
走査経路に沿ってビーム照射するようにビーム照射の走
査経路を選択するようにしたものである。更に、本発明
の光学的造形方法は、かかる走査経路が立体形状の断面
に対応した形状の外周に沿った経路を含むようにしたも
のである。
【0035】
【作用】本発明によれば、図1に示されているように、
ビーム照射して新たに樹脂の硬化条を形成するとき、そ
れに隣接する既に形成された硬化条が十分冷却されるよ
うに、ビーム照射の走査経路が選択されるため、各樹脂
の硬化層は十分冷却されて形成され積層される。新たに
形成された樹脂の硬化条は、それに隣接する既に形成さ
れた樹脂の硬化条と十分大きな温度差を有するため、上
側及び下側に隣接する樹脂の硬化条との間ばかりでな
く、横側に隣接する樹脂の硬化条との間でも十分な熱交
換がなされる。
【0036】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の光学的造形方
法について説明する。図1は本発明による光学的造形方
法によって立体形状物を製造する過程を示す。本発明に
よる光学的造形方法は、図5に示されたものと同様、図
2〜図4に示された従来技術による光学的造形装置1を
使用して実施されてよい。
【0037】エレベータ装置10のステージ部16上に
は、孔4を有する樹脂の硬化層2が形成されている。樹
脂の硬化層2は、その周囲に一端を有し、内部に他端を
有する樹脂の硬化条6を含む。
【0038】樹脂の硬化条6は、好ましくはその周囲に
開始部8を有し完成した立体形状物の断面に相当する形
状の輪郭に沿って延在する外周条6aと、開始部8に隣
接した位置にて外周条に接続され外周条の内側に且つそ
れに隣接して延在する内周条6bとを有する。外周条6
aの開始部8に隣接した位置に内周条6bが形成される
とき、その外周条6aの開始部8は十分冷却されている
ように、外周条6aの経路が選択される。
【0039】ビームスポット62の走査経路は、最初の
樹脂の硬化条が形成され次の樹脂の硬化条が形成される
時、次に形成される樹脂の硬化条は既に形成された樹脂
の硬化条に隣接した位置に且つその既に形成された樹脂
の硬化条が十分冷却された時に形成されるように、選択
される。図示の例では、周囲の一端でビームスポット6
2の走査が開始され、内部の他端で終了されることが示
されているが、内部の一端でビームスポット62の走査
が開始され、周囲の他端で終了されるように、ビームス
ポット62の走査経路が選択されてよい。
【0040】ビームスポット62の走査経路は、好まし
くは連続した経路として構成されてよいが、図示のよう
に、断面が複雑な形状の場合には非連続的な経路として
構成されてよい。図1において、樹脂の硬化層2の角部
に形成された硬化条7は、外周条6aと内周条6bとを
有する硬化条6とは別個に且つそれに対して非連続的に
形成されている。
【0041】本発明による光学的造形方法は、好ましく
は、ベクトルスキャン方式を使用して実施されるが、ラ
スタスキャン方式を使用し又はベクトルスキャン方式に
ラスタスキャン方式を組合せて実施されてよい。
【0042】ビームスポット62の走査経路は、立体形
状物80の各断面の形状に従って選択され、かかる選択
は記憶装置102に接続されたプログラミング装置によ
っておこなわれ、記憶装置102に記憶される。
【0043】以上、本発明の実施例について説明してき
たが、本発明の要旨を逸脱することなく種々の変更及び
修正がなされうることは、理解されよう。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、ビームスポット62の
走査により形成された樹脂の硬化条は効果的に冷却され
るため、熱収縮による誤差が回避され、精度が高い製品
が製造される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による光学的造形方法によって形
成されたの樹脂の硬化条を示す図である。
【図2】図2は従来の技術による光学的造形装置の斜視
図である。
【図3】図3は図2に示された光学的造形装置の一部詳
細図である。
【図4】図4は図2に示された光学的造形装置の制御装
置のブロック図である。
【図5】図5は従来技術による光学造形方法によって形
成された樹脂の硬化条を示す図である。
【符号の説明】
1 光学的造形装置 2 硬化層 4 孔 6、6a、6b、7 硬化条 8 開始部 10 エレベータ装置 12 上端部 14 接続部 16 ステージ部16 18 ナット 20 送りねじ 22 ステッピングモータ 30 樹脂貯槽装置 32 貯槽容器 34 光硬化樹脂 36 液面 40 ビーム発生装置 42 ビーム発振器 44 音響光学変調装置(A/Oモジュレータ) 46 フォーカス制御器 48 第一のガルバノスキャナ 48a 第一のガルバノミラー 48b 回転軸 48c 駆動部 18d 反射面 50 第二のガルバノスキャナ 50a 第二のガルバノミラー 50b 回転軸 50c 駆動部 50d 反射面 52、54 全反射ミラー 56 フォーカシングレンズ 60 ビーム 62 ビームスポット 70 制御装置 72 A/Oモジュレータ制御器 74 ガルバノコントローラ 76 エレベータ制御器 78 エレベータ位置検出器 80 立体形状物 100 ビーム照射位置制御回路 102 記憶装置 104 変調回路 106 D/A変換器 108 ゲート回路 110 スキャン方式切替回路 112 フォーカス制御回路 114 ステッピングモータ駆動回路 116 A/Oモジュレータ駆動回路 120 プログラミング装置からの信号入力端子 122 第一のガルバノスキャナへの信号出力端子 124 第二のガルバノスキャナへの信号出力端子 126 フォーカス制御器への信号出力端子 128 ステッピングモータへの信号出力端子 130 A/Oモジュレータへの信号出力端子 140 立体形状物 142 孔 144 硬化条 146 硬化条

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液状光硬化性樹脂にビーム照射して所定
    の立体形状の断面に対応した形状の樹脂の硬化層を形成
    し、更にビーム照射して該樹脂の硬化層上に更に樹脂の
    硬化層を形成し、こうして順次樹脂の硬化層を形成する
    ことによって立体形状物を形成する光学的造形方法にし
    て、 上記立体形状の断面に対応した形状の樹脂の硬化層を形
    成する過程に於いて、一つの走査経路に沿ってビーム照
    射して樹脂の硬化条を形成し該樹脂の硬化条が十分冷却
    された後に隣接する走査経路に沿ってビーム照射するよ
    うにビーム照射の走査経路を選択することを特徴とする
    光学的造形方法。
  2. 【請求項2】 上記走査経路は上記立体形状の断面に対
    応した形状の外周に沿った経路を含むことを特徴とする
    請求項1の光学的造形方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015199197A (ja) * 2014-04-04 2015-11-12 株式会社松浦機械製作所 三次元造形装置及び三次元形状造形物の製造方法
JP6254292B1 (ja) * 2016-05-31 2017-12-27 技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構 3次元積層造形システム、3次元積層造形方法、積層造形制御装置およびその制御方法と制御プログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10442136B2 (en) 2016-05-31 2019-10-15 Technology Research Association For Future Additive Manufacturing Three-dimensional laminating and fabricating system, three-dimensional laminating and fabricating method, laminating and fabricating control apparatus and method of controlling the same, and control program

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