JP2000272016A - 径の異なる複数のビームを使用して三次元物体をステレオリソグラフィーで形成する方法および装置 - Google Patents

径の異なる複数のビームを使用して三次元物体をステレオリソグラフィーで形成する方法および装置

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JP2000272016A JP2000031246A JP2000031246A JP2000272016A JP 2000272016 A JP2000272016 A JP 2000272016A JP 2000031246 A JP2000031246 A JP 2000031246A JP 2000031246 A JP2000031246 A JP 2000031246A JP 2000272016 A JP2000272016 A JP 2000272016A
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ピー パータネン ジューニ
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エイ エヴェレット マイケル
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 三次元物体を、材料の連続する層を所定の刺
激のビームに選択的に露出することによって層ベースで
形成するためのラピッドプロトタイピング・アンド・マ
ニファクチャリング方法および装置を提供する。 【解決手段】 物体形成は径の大きいビームで露光すべ
き層部分(大スポット部分)と径の小さいビームで露光
すべき層部分(小スポット部分)とを表すデータによっ
て制御される。望ましい実施の形態においては各層にお
いて径の大きいビームで露光すべき層部分を先に形成し
てから径の小さいビームで露光すべき層部分を形成す
る。最後に層の輪郭全体を径の小さいビームで露光す
る。露光時間を短縮するためにはどの部分を径の大きい
ビームで露光すべきか、また形成される層の精度を維持
するためにはどの部分を径の小さいビームで露光すべき
か、を決めるためにデータ処理技術を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は三次元物体をラピッ
ドプロトタイピング・アンド・マニファクチャリング技
術で形成する方法及び装置、さらに詳しくは径の異なる
複数の電磁線ビームを使用して三次元物体をステレオリ
ソグラフィーで形成する方法および装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ラピッドプロトタイピング・アンド・マ
ニファクチャリング(Rapid Prototyping and Manufact
uring : RP&M)とは三次元物体を、その物体を表すコン
ピュータデータから迅速かつ自動的に形成するのに使用
することができる技術分野を称するものである。このラ
ピッドプロトタイピング?アンド?マニファクチャリン
グは3種類の技術、すなわち(1)ステレオリソグラフ
ィー(stereolithography)、(2)選択積層造形(select
ive deposition modeling)、(3)積層体造形(laminat
ed object manufacturing)を含む概念とみなすことがで
きる。 ステレオリソグラフィーにおいては、形成済みの材料の
層の上に次々に流体状材料の層を形成し、これらの層を
硬化させるとともに互いに結合させることによって三次
元物体を形成する。これらの層は形成すべき三次元物体
の連続する複数のスライスを表す断面データに従って選
択的に硬化される。連続する硬化層の結合は一般には重
合の際に両層間の化学的結合、単にステレオリソグラフ
ィーと称されるあるステレオリソグラフィー技術では、
選択的に刺激にさらすことによって選択的に硬化する流
体状材料が使用される。その流体状材料は一般には感光
性重合体であり、それを硬化させる刺激は一般には可視
域あるいは紫外域の電磁線である。電磁線はレーザーか
ら発せられるのが普通であるが、アークランプ、抵抗発
光ランプ等の他の光源を使用してもよい。露光はビーム
で走査することによって行ってもよいし、電磁線を選択
的に透過あるいは反射するライトバルブを使用してフラ
ッド露光を制御することによって行ってもよい。液体ベ
ースのステレオリソグラフィーは、後述する「関連特
許、出願、および公報」に記載するように、多くの特
許、出願、および公報に開示されている。 もう一つのステレオリソグラフィー技術は選択レーザー
焼結(selective lasersintering : SLS)と称されるも
のである。この選択レーザー焼結は粉体材料の層を赤外
域の電磁線にさらすことによって粒子を焼結あるいは融
着させて選択的に硬化させるものである。選択レーザー
焼結は1989年9月5日にDeckardに与えられた米国
特許4,863,538に開示されている。三つ目の技
術は三次元印刷(three-dimensional printing : 3DP)と
称されるものである。三次元印刷は粉体材料の層に選択
的にバインダーを供与することによってその粉体材料の
層を選択的に硬化させるものである。三次元印刷は19
93年4月20日にSachs等に与えられた米国特許5,
204,055に開示されている。 本発明は液体ベースの材料を使用するステレオリソグラ
フィーに主に関わるものであるが、本発明の技術は他の
ステレオリソグラフィー技術においても、物体の形成時
間を短くしたり、物体の解像度を上げたりするのに利用
することができる。 選択積層造形SDMは形成すべき三次元物体のスライス
を表す断面データにしたがって、硬化可能な材料を一層
ずつ順次積層して三次元物体を造形するものである。こ
の技術の一つは溶融積層造形(fused deposition modeli
ng : FDM)と称するもので、形成済みの層の上に載せ
ると硬化する、加熱した流動性材料を押し出すものであ
る。溶融積層造形は1992年6月9日にCrumpに与えら
れた米国特許5,121,329に開示されている。も
う一つの選択積層造形は弾道粒子造形(ballistic parti
cle manufacturing : BPM)と称するもので、5軸の
インクジェットを使用して、材料の粒を三次元物体の形
成済みの層の上に吹きつけるものである。弾道粒子造形
は1996年5月2日にそれぞれ発行されたPCT公報
WO96/12607(Brown等)、WO96/1260
8(Brown等)、WO12609(Menhenett等)、WO1
2610(Menhenett等)に開示されている。三つ目の選
択積層造形はマルチジェット造形(multijet modeling :
MJM)と称されるもので、材料の粒を複数のインクジ
ェットオリフィスから選択的に発射して造形工程をスピ
ードアップするものである。マルチジェット造形は19
96年9月27日にそれぞれ出願された米国特許出願0
8/722、326(Earl等)、08/722、335
(Leyden等)(共に3D Systems, Inc.,
に譲渡済み)に開示されている。 前述のように、本発明は液体ベースの材料を使用するス
テレオリソグラフィーに主に関わるものであるが、本発
明の技術はSDM技術においても、物体の形成時間を短
くしたり、物体の解像度を上げたりするのに利用するこ
とができる。 積層体造形LOMは形成すべき三次元物体を表す断面デ
ータにしたがって、シート材料を積層、結合し、選択的
に切断するものである。積層体造形は1988年6月2
1日にFeyginに与えられた米国特許4,752,35
2、1991年5月14日にKinzieに与えられた米国特
許5,015,312、および1995年6月6日発行
のPCT公報WO95/18009(Morita等)に開示され
ている。 本発明の技術はLOMにおいて形成すべき物体の断面を
切り出し、非物体部分を切り取るのにレーザー光線ある
いは機械的な切断工具を使用した場合に物体の解像度を
上げるに応用することができる。 物体形成速度を上げるための様々な技術が提案されてい
る。1992年2月18日に平野に与えられた米国特許
5,089,185には特に多くの技術が開示されてい
る。この特許には、光束の径よりも厚みが大きい部分に
は径の大きい光束を使用し、その径の大きい光束よりも
厚みが小さい部分には径の小さい光束を使用することが
開示されている。この特許には、径の小さい光束は低出
力のレーザーに接続し、径の大きい光束は高出力のレー
ザーに接続することが示唆されている。 この特許は大径の光束と小径の光束を使い分けることを
教えてはいるが,小径の光束を使用しなければならない
領域と大径の光束を使用してもよい領域を見分けるため
のデータ操作については触れていない。さらにこの特許
は、大径の光束を使用する部分と小径の光束を使用する
部分を決定するときに、断面領域を識別する重要性につ
いても触れていない。 このように、径の異なる複数の光ビームを自動的に、効
率的に、かつ信頼性を持って使用することのできる技術
が求められている。他の関連特許、出願および公報 上述のまた以下で言及する特許、出願および公報(以下
これらを総称して単に公報という)はその全文をここに
引用したものとする。表1は本出願人が共有する特許お
よび特許出願の表である。また各公報の主題を読者の便
宜を図るために表1に記載する。なお表1に記載した主題
はその公報の内容を限定するためのものではなく、一例
としてあげたに過ぎず各公報の内容はすべてここに引用
したものとする。これらの文献に記載された技術は本発
明の技術と様々に組合わせて使用することができる。例
えば、データ操作の技術は本発明の技術と組み合わせ
て、より精度よく、より効率的に物体を形成するための
より有用な物体データを得るのに使用することができ
る。また、これらの文献に記載されている様々な装置構
成を本発明の特徴とともに使用してもよい。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】 次の2冊の書物もその全文をここに引用したものとす
る。 (1)"Rapid Prototyping and Manufacturing : Funda
mentals of Stereolithography"、Paul F. Jacobs著、
ミシガン州デアボン、"the Society of Manufacturing
Engineers"1992年発行、(2)"Stereolithography
and other RP&M Technologies : from Rapid Prototyp
ing to Rapid Tooling"、 Paul F. Jacobs著、ミシガン
州デアボン、"the Society of Manufacturing Engineer
s"1996年発行、
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的は
RP&Mを使用して三次元物体を形成する改良された方
法を提供することである。 本発明の第2の目的は短時間で三次元物体を形成するこ
とである。 本発明の第3の目的は解像度の高い三次元物体を形成す
ることである。 本発明の第4の目的は異なる次元の物体形成技術を使用
しての物体形成を制御するデータを提供することであ
る。 本発明は上記目的をそれぞれ単独であるいはそのいくつ
かを同時に達成しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の発明は三次元物体
を材料の連続する層を所定の刺激のビームに露出するこ
とによって複数の互いに結合した層で形成するための方
法を提供するものであり、その方法は(1)三次元物体
を表すデータを作成し、(2)所定の刺激の、第1の寸
法の第1のビームを発生させ、(3)所定の刺激の、第1
の寸法より大きい第2の寸法の第2のビームを発生さ
せ、(4)前記データの操作によって前記第2の寸法の
第2のビームによって形成すべき断面部分を表すデータ
と前記第1の寸法の第1のビームによって形成すべき断
面部分を表すデータとを含む変更されたデータを作成
し、(5)物体の次の層を形成するために形成済みの層
に隣接して材料の層を形成し、(6)その材料の層を前
記変更されたデータにしたがって、前記第1のビームお
よび・または第2のビームに露出して物体の次の層を形
成し、(7)層の形成と刺激への露出を繰り返して、前
記物体を複数の互いに結合した層で形成することを特徴
とするものである。 第2の発明は三次元物体を材料の連続する層を所定の刺
激のビームに露出することによって複数の互いに結合し
た層で形成するための装置を提供するものであり、その
装置は(1)三次元物体を表すデータを受け取る手段、
(2)所定の刺激の、第1の寸法の第1のビームを発生さ
せる手段、(3)所定の刺激の、第1の寸法より大きい
第2の寸法の第2のビームを発生させる手段、(4)前
記データの操作によって前記第2の寸法の第2のビームに
よって形成すべき断面部分を表すデータと前記第1の寸
法の第1のビームによって形成すべき断面部分を表すデ
ータとを含む変更されたデータを作成するデータ操作手
段、(5)物体の次の層を形成するために形成済みの層
に隣接して材料の層を形成する層形成手段、(6)その
材料の層を前記変更されたデータにしたがって、前記第
1のビームおよび・または第2のビームに露出して物体の
次の層を形成する露出手段、および(7)前記層形成手
段と露出手段を駆動して、前記物体を複数の互いに結合
した層で形成する手段からなることを特徴とするもので
ある。 第3の発明は三次元物体を材料の連続する層を所定の刺
激のビームに露出することによって複数の互いに結合し
た層で形成するための装置を提供するものであり、その
装置は(1)三次元物体を表すデータを受け取るメモリ
ー、(2)所定の刺激の、第1の寸法の第1のビームを発
生させる第1のビーム源、(3)所定の刺激の、第1の寸
法より大きい第2の寸法の第2のビームを発生させる第2
のビーム源、(4)前記データの操作によって前記第2
の寸法の第2のビームによって形成すべき断面部分を表
すデータと前記第1の寸法の第1のビームによって形成
すべき断面部分を表すデータとを含む変更されたデータ
を作成するようにプログラムされたコンピュータ、
(5)物体の次の層を形成するために形成済みの層に隣
接して材料の層を形成するリコーティング装置、(6)
その材料の層を前記変更されたデータにしたがって、前
記第1のビームおよび・または第2のビームに露出して物
体の次の層を形成する走査装置、および(7)前記層形
成手段と露出手段を駆動して、前記物体を複数の互いに
結合した層で形成する制御装置からなることを特徴とす
るものである。 本発明のさらに他の特徴および目的はは添付の図面を参
照して以下に説明する本発明の実施の形態およびその変
更例によって明らかになるであろう。また本発明のさら
に他の特徴は上述した各発明を様々に組み合わせること
によって得られるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】図1、図2は本発明の方法を実施
するのに望ましいステレオリソグラフィー装置(SLA)1
の一例を示す図である。ステレオリソグラフィー装置の
基本的な構成については上述のように、米国特許4,5
75,330、5,184,307、5,182,71
5に記載されている。図1、2に示すように望ましいス
テレオリソグラフィー装置1は物体15を形成する物体
形成材料5(例えば感光性ポリマ−)を保持する容器3、
昇降機駆動手段(図示せず)によって駆動される昇降機
7、昇降台9、露光装置11、リコーティングバー駆動
装置(図示せず)によって駆動されるリコーティングバー
13、および物体データを操作する(必要に応じて)とと
もに露光装置11、昇降機7およびリコーティングバー
13を制御するコンピュータからなっている。
【0006】図1に示す状態では形成途中の物体がその
最新の層が物体形成材料5の上面の所望のレベル(すな
わち所望の作業面)の1層の厚み分だけ下に位置するよ
うに下降されている。層厚が小さく材料の粘土が高いた
め、図1の状態では昇降台9を下降させても最新の層
(直前に形成された層)の上に材料が流れ込んでいな
い。これに対して図2の状態では、リコーティングバー
13が最新の層を横切って途中までスイープされてお
り、それに伴って物体形成材料の次の層の一部が形成さ
れている。 望ましい露光装置の例が、米国特許5,058,98
8、5,059,021、5,123,734および
5,133,987、および米国特許出願08/79
2,347 および09/???,???(社内番号US
A199)等に記載されている。望ましい露光装置はレ
ーザー、ビーム収束装置、およびXY方向に回転するコン
ピュータ制御の一対の走査ミラー(モータ駆動のもので
もよいし、ガルバノメータ方式のものでもよい)からな
っている。
【0007】図3は望ましいステレオリソグラフィー装
置1の一部のブロック図である。露光装置は所望のパル
ス繰り返しレート(例えば、22.5−40KHz)で
パルスビームを発生するIRレーザーヘッド70を備え
ている。露光装置はさらに、AOM72、第1の周波数
変換結晶(FC1)74、第2の周波数変換結晶(FC
2)76、一対の光路折り返しミラー78、集光光学系
80、一対のXY走査ミラー82および光検出器84を
備えている。制御コンピュータ67は特に走査ミラー8
2、AOM72,検出器84および集光光学系82を制
御する。IRレーザーヘッド70から出力されたビーム
の光路は86で示されている。集光光学系82は少なく
とも2つの径の異なるビームを作るように制御されるの
が望ましい。またAOMはビームサイズ等の複数の基準
に基づいてビームのパワーを調節するように制御される
のが望ましい。 走査ミラーはビームの光路を変更して、ビームを物体形
成材料5に向けたり、あるいは検出器84等に向けたり
するのに使用される。走査ミラーより下流の光路は8
6′、86″、86''' で表され、ビームが差し向けら
れる方向の例を示す。AOMはIRレーザーヘッド70
から第1、第2の周波数変換結晶に進行するビームのパ
ワーを設定するものである。第1、第2の周波数変換結晶
に進行するのを許されるビームはAOMからの一次光路
に沿って送られる。他の次数の光路(例えば、0次、二
次の光路を通っては第1、第2の周波数変換結晶に到達
できない。集光光学系はビームを材料5の表面20上で
所望の径に絞るのに使用される。 図4には露光装置のビーム発生部分が詳細に示されてい
る。ビーム発生部分はレーザーヘッド68、IRを発生
するレーザーダイオード71、ファイバーオプチックス
ケ−ブル69を備えている。レーザーダイオード71は
約18ワットで約808nmの光を発生する。ファイバ
ーオプチックスケ−ブル69はレーザーダイオード71
の出力をUVレーザーヘッド内のIRレーザー70に導
く。ファイバーオプチックスケ−ブル69からの光はI
Rレーザー70の励起光となる。IRレーザー70は
1.064μの光を発生し、その光は音響光学変調器
(AOM)72に入射せしめられる。このAOM72は
ビームのパワーを異なる割合で異なる光路に偏向するこ
とによってビームのパワーを制御する。0次の光路は2
つの三角形の光学部材73によって形成されるトラップ
に光線を導く。一次の光路は光線の偏光方向を回転させ
る半波長板75の光線を導く。 半波長板75を通過した光線はアパーチャー77を通っ
て周波数変換モジュール93に入射する。光線はアパー
チャー77から集光ミラー79′に入射し、反射されて
第1の周波数変換結晶74に入射する。第1の周波数変
換結晶74は光線(第1の光線)の一部を周波数が元の
周波数の2倍である第2の光線に変換する。元の周波数
(第1の光線)の残りの部分とその周波数が元の周波数
の2倍である第2の光線は第2、第3の集光ミラー7
9″、79''' を経由して第2の周波数変換結晶76に
入射する。第2の周波数変換結晶76は入射した光線の
一部を第1の周波数変換結晶74に入射した第1の光線
の3倍の周波数の第3の光線に変換する。これらの3つ
の周波数を(第1から第3の光線)含む光線はアパーチ
ャー77を通って変換モジュール93から出て行く。ミ
ラー78および他の光学部材は波長選択性があり、第1
の光線と第2の光線の残りの部分を減衰させる。したが
ってレーザーヘッド68内の光路のこれより下流の部分
は第3の光線のみが進行する。 アパーチャー77を通って変換モジュール93からでた
光線は折り返しミラー78に反射されてシリンドリカル
レンズ81′、81″を通過する。シリンドリカルレン
ズ81′、81″は非点収差を除去し、過度の楕円度を
光線から除去する。過度の楕円度は光線のアスペクト
比、すなわち、焦点面における光線の最小寸法と最大寸
法の比、に基づいて決定される。アスペクト比が1であ
るということは光線が円形であることを示し、1.1ま
たは0.9であるということは光線の一方の幅が他方の
幅より約10%大きいかあるいは小さいということを示
している。アスペクト比が1.1より大きいか、または
0.9より小さいとき通常楕円度が過度であるとみなす。
場合によっては楕円度が過度な光線も使用できることが
ある。 シリンドリカルレンズ81″を通過した後、光線は折り
返しミラー78に入射する。その後、光線の大部分はビ
ームスプリッタ94を通過するが、ごく一部(例えば、
約1から4%)がビームスプリッタ94に反射されて検
出器85に入射する。この検出器85は入射した光線の
パワーを測定し、それによって光線全体のパワーを決定
する。光線の主要部分は集光モジュール80内のレンズ
83′、83″を通過する。レンズ83″を通過した
後、2枚の折り返しミラー78によって光線の向きが変
えられる。 これによって光線は集光モジュールに再入射し、可動レ
ンズ83'''を通過する。可動レンズ83'''の位置はス
テップモータ87、可動マウント88および駆動ねじ8
9によって制御される。そのモータ87は物体造形材料
の表面での所望のビームサイズに応じて光線の焦点面を
変化させるようにコンピュータによって制御される。 集光装置はビームサイズを変化させる際に遅れを生じな
いように予め較正して置くのが望ましい。例えば、エン
コーダによってステップモータの位置を把握し、コンピ
ュータが異なるビームサイズに対応したエンコーダの位
置のテーブルを備えるように構成するのが望ましい。そ
のテーブルを参照して、ステップモータの現在の位置と
次の位置の差に基づいて、可動レンズ83'''を所望の
位置に移動させるようにステップモータを駆動すること
ができる。可動レンズ83'''を所望の位置に移動させた
後、もし必要ならば、前述の米国特許5,058,988
に開示されているようにビームプロファイリング装置を
使用して実際のビーム径をチェックしてもよい。当業者
には明らかなように、ビームサイズはこの他にも様々な
方法で変更することができる。 その後光線は折り返しミラー78に反射されて窓90を
通って外に出、走査ミラー等の他の光学系に入射する。
上記レーザーヘッドによって発生された光線は所望の周
波数(例えば、22.5−40KHz以上)で脈動する。
またレーザーヘッドは図4に示す成分を指示するベース
プレート内を流れる水によって冷却するのが望ましい。
冷却水はオリフィス91からベースプレート内に入り、
曲がりくねった流路を流れ、オリフィス92を通ってベ
ースプレートから出て行くようにするのが望ましい。 レーザーの電源装置を次のようないくつかの方法でレー
ザーを制御するのに使用することができる。(1)レー
ザーダイオード71への供給電力を制御してレーザーダ
イオード71の光出力を所望のもの(例えば、約18ワ
ット)とする。(2)ヒーターまたはクーラーを制御し
て、レーザーダイオード、IRレーザー、変換結晶等の
温度を制御する。(3)AOMを制御する。(4)集光装
置を制御する。(5)光検出器を制御し、光検出器から
の信号を解釈する。さらに、上述のエレメントを制御す
るのにプロセスコンピュータを使用してもよい。そのプ
ロセスコンピュータはレーザーの電源装置に接続してレ
ーザーを制御できるようにするのが望ましい。 望ましいレーザーヘッド、IRモジュール、電源装置が
カリフォルニア州のSpectra-Physics of Mountain view
社から部品番号J30E−BL10−355Q−11、
もしくは部品番号J30E−BL6−355Q−11で
販売されている。ベースプレート内を流れる冷却水は、
IRレーザーダイオード71を冷却するのにも使用する
のが望ましい。その冷却水は閉ループの循環系を流して
もよいし、開放された循環系を流してもよいし、どのよ
うな冷却系としてもよい。 望ましいデータ操作制御装置およびソフトウエアは米国
特許5,184,307、5,321,622、5,5
97,520等に記載されている。 また望ましいリコーティング装置は米国特許出願08/
790,005等に記載されており、リコーティングバー
13、調整された真空ポンプ17、およびリコーティング
バー13と真空ポンプ17を接続する真空回路19を備
えている。 ステレオリソグラフィー装置はその他に液面制御装置、
物体形成室、環境制御装置(例えば、温度制御装置、安全装
置、観察装置等)等を備えていてもよい。 本発明を適用することができるステレオリソグラフィー
装置はカリフォルニア州、バレンシアの3D Systems, Inc
から発売されている。例えば、325nmのレーザービーム
を発するCW HeCDレーザーを使用するSLA−25
0、355nm のレーザービームをパルス繰り返しレート
22.5KHz、40KHz、25KHzでそれぞれ発
する固体レーザーを使用するSLA−3500、SLA
−5000、SLA7000がある。望ましい物体形成
材料としては、カリフォルニア州ロスアンジェルスのCi
ba Specialty Chemicals製で、3D Systems, Incから発
売されている感光性ポリマー、例えば、SL5170、SL519
0、SL5530HTがある。
【0008】ステレオリソグラフィー装置の一般的な作
用においては、材料のコーティング(材料の層)の形成と
そのコーティングの選択的硬化を交互に繰り返して複数
の互いに結合した層で物体を形成する。その工程は感光
性ポリマー5の上面20の下方に1層分の厚みだけ昇降
台9を沈めた状態で始めるのが普通である。感光性ポリ
マーのコーティングを刺激ビーム(例えば、紫外線)に選
択的に露出して露出された部分の材料を所望の深さまで
硬化させて昇降台9にくっついた最初の硬化層を形成す
る。その最初の硬化層は形成すべき物体の最初の断面に
対応するものでもよいし、支持体(例えば、形成される物
体を昇降台9に付着させるための)の最初の層に対応す
るものでもよい。この最初の硬化層の形成後、昇降台9と
その昇降台9に付着した最初の硬化層を1層の正味の厚
さ分だけ材料内に沈める。 以下、層厚等の長さはインチ、ミリインチ(ミル)、ミ
リメートルのいずれかの単位で示す。材料が一般に粘性
が高くまた各層が非常に薄い(例えば4ミルから10ミル)
ため、図1に示すように材料は容易には直前に硬化され
た層の上にコーティングを形成しない。その場合には、
リコーティング装置によって物体形成材料(液体感光性
ポリマー)の表面上あるいはそれよりわずか上をスイー
プして、あらたなコーティングの形成を助けるようにし
てもよい。そのコーティング形成工程はリコーティング
装置を1回ないし複数回所望の速度でスイープすること
によって行ってもよい。 この2枚目のコーティング(材料層)の形成後、この2枚
目の層の一部を、形成すべき物体の2枚目の断面を表す
データにしたがって刺激に露出することによって硬化さ
せる。このようなコーティング形成、硬化工程を繰り返し
て図2に示すように複数の互いに結合した層21、2
3、25、27、29、31、33によって物体を形成
する。 物体形成方法によっては、物体の断面の一部または全部
を不完全に硬化させることがある。また他の物体形成方
法においては、ある材料の層と関連する物体の層(すな
わち、その物体の他の部分に対して、その材料の層に対
応するレベルに置かれるべき物体の層)はその材料の層
の形成の際に(すなわちその材料の層が液面にあるとき
に)露光する必要はなく(このとき部分的にのみ露光し
てもよいが)、以後に形成される材料層の形成に際し
て、その「以後に形成される材料層」に前記物体層のレ
ベルにある材料に硬化を起こさせるような露光をして全
体あるいは一部を形成するようにしてもよい。言い換え
れば、硬化させる物体層と形成される材料層は形成すべ
き物体の異なる部分に対応するものでよい。すなわち、
物体層あるいは物体層の一部がその材料層の形成と関連
して形成される材料層とは前記物体層が硬化されるとき
に材料の表面に位置する材料層である。ある物体層が関
連する材料層とは形成すべき物体の他の部分に対して寸
法的に正しい位置にある物体層に対応する材料層であ
る。 図5はステレオリソグラフィーによって形成される物体
の一例41を示す側面図である。複数の水平な層を形成
する関係上、図5には垂直軸Zと一方の水平軸Xが示され
ている。この物体41は本発明の望ましい実施の形態と
その変更例のいくつかの特徴を説明するために使用され
る。この物体41は2つの水平な(平坦な)下向き面を備
えている。一方は物体41の底面43であり、他方は物
体中央を貫通する孔47の上面45である。同様に、物
体41は2つの水平な(平坦な)上向き面を備えている。
一方は物体41の頂面49であり、他方は物体中央を貫
通する孔47の下面51である。また物体41は孔47の両
側面にそれぞれ垂直面53、55を備えている。さらに
物体41は一対の非水平な(略平坦なというときもあ
る)上向き領域57、59を両側に備え、一対の非水平
な下向き領域61、63を両側に備えている。
【0009】図6は物体41を、物体形成材料の最小硬
化深さMSDと最小リコーティング深さMRDの両方(米国特
許No.5,597,520と米国特許出願がNo.08
/920,428参照)が所望の層厚(すなわち解像
度)以下である場合にステレオリソグラフィーを用いて
所望の解像度で形成する場合を示している。本例では、
各層の厚み220は一定である。図示のように物体41
は16枚の材料層201〜216からそれぞれ形成され
る16枚の硬化した物体層101〜116で形成され
る。各層は上面から下方に硬化されるのが普通であるか
ら断面データ、物体層、材料層は垂直方向の位置によっ
て指示するのが普通である。物体層間の結合を確実にす
るためには、各層の少なくとも複数の部分に1層分の厚
みより大きい硬化深さをもたらすような光量を与えるの
が普通である。場合によっては1層分の厚みより大きい
硬化深さとしなくても物体層間の結合が得られることも
ある。精度を良好なものとするためには、物体データを
MSDが一層分の厚みより大きくなるように処理する
か、あるいは下向き領域が一層分の厚みより深く硬化し
ないように下向き領域への露光を制限するのが普通であ
る。 図5、6の比較から分かるように、本例で再生される物
体は最初の設計より大きくなる。垂直部分と水平部分は
正しく形成されるが、傾斜したもしくは略平坦な(水平
でも垂直でもない)領域は硬化層の短い方の部分が最初
の設計の包絡線に接し、長い方の部分が最初の設計の包
絡線を超えて延びている。データの関連付け、露光および
寸法決めについては上述の公報、特に米国特許No.
5,184,307、5,321,622にさらに詳し
く掲載されている。 図7は図6で形成される物体と同じ物体を示すが、図7
では物体と物体層の各領域が区別して描かれている。あ
る分類方式(例えば、米国特許5,321,622に記載
されているもの)においては、物体の各層は(1)下向き
領域、(2)上向き領域、(3)延長領域(下向きでも上向き
でもない領域)のいずれか一つ以上を含む。この方式では
下記の8種類のベクトルが使用されると考えられるが、
他のベクトルを使用することもできる。 下向き輪郭:物体の下向き領域を囲む輪郭 上向き輪郭:物体の上向き領域を囲む輪郭 延長輪郭:物体の下向きでも上向きでもない領域を囲む
輪郭。 下向きハッチ:下向き輪郭内の露出ライン。このライン
は互いに離れていても接近していてもよく、また同一方
向に延びていても異なる方向に延びていてもよい。 上向きハッチ:上向き輪郭内の露出ライン。このライン
は互いに離れていても接近していてもよく、また同一方
向に延びていても異なる方向に延びていてもよい。 延長ハッチ:延長輪郭内の露出ライン。このラインは互
いに離れていても接近していてもよく、また同一方向に
延びていても異なる方向に延びていてもよい。 下向きスキン:下向き輪郭内の、硬化した材料の連続し
た領域を形成するように接近して配された露出ライン。
【0010】上向きスキン:上向き輪郭内の、硬化した
材料の連続した領域を形成するように接近して配された
露出ライン。
【0011】まとめれば、下向き輪郭、下向きハッチお
よび下向きフィルは物体の下向き領域を形成する。上向
き輪郭、上向きハッチおよび上向きフィルは物体の上向
き領域を形成する。延長輪郭および延長ハッチは物体の
延長領域を形成する。下向き領域はその下にくっつくべ
き層がないため(支持部があるとき以外は)この下向き
領域への露光は、MSDの結果を処理するために余分の
光量を与える以外は、まないのが普通である。上向き領
域および延長領域はその下に硬化層が存在するため、そ
の領域への露光は下の硬化層へその層を結合させるため
の余分な光量は含むのが普通である。
【表6】 他の領域特定、ベクトル種類生成方式は、米国特許5,
184,307、米国特許5,209,878、米国特
許5,238,639、5,597,520、米国特許
出願No.08/722,326、No.08/92
0,428に記載されている。その方式の内のあるもの
においては、指定の数が減る。例えば、(1)外向き領域と
延長領域のみの範囲を指定し、下向き領域と上向き領域
は外向き領域にまとめられる、(2)全てのフィルの形
式を一本化する、(3)上向きハッチと下向きハッチを
一本化するあるいは3種類のハッチを一本化する。他の
方式においては、下向き領域と上向き領域の一方又は両
方を平坦領域と平坦に近い領域に分けるなどして、指定
数が増える。 他の領域特定方式においては、各層の輪郭領域のどの部
分が外側に面しているかもしくはその層の内部に位置す
るかが特定されることになる。外向き輪郭領域は最初の
断面の輪郭ICSB(すなわち、輪郭を下向き輪郭領
域、上向き輪郭領域、延長輪郭領域に分ける前に存在す
る断面の輪郭領域)に関連付けられる。ICSBは米国
特許5,321,622および米国特許5,597,5
20に記載されている。内側の輪郭はその層の物体部分
によって両側を仕切られ、外側の輪郭はその層の物体部
分によって一方の側を仕切られ、非物体部分によって他
方の側を仕切られる。 本発明を実施する際には図6、7に示すような厳密に層
に一対一で対応したデータから始める必要はない。断面
データに変換する前の元々の三次元物体データあるいは
それを修正したものから始めてもよい。さらに、層に厳
密に一対一では対応しない物体層を表すように修正され
た断面データ化初めてもよい。例えば、1層の厚み以下の
MSDやMRDを許容するように修正された表面データ
もしくは断面データから始めてもよい。 本発明の第1の望ましい実施の形態では、第1の径を有
する第1のビームと、その第1の径より大きい第2の径
を有する第2のビームとを使用して三次元物体を形成す
る。小さい方のビームを以下「小スポット」と称し、大き
い方のビームを以下「大スポット」と称する。第1の実施
の形態では各断面のどの部分をどのビームで形成するか
を決定するデータ処理が行われる。図8、9に示すフロー
チャートは第1の実施の形態で使用することのできる望
ましいデータ処理を説明するためのものである。 本例では、支持構造は一般に薄いのが望ましいため、支持
構造は常に小スポットで形成するものとする。支持構造
の詳細は米国特許4,999,143に記載がある。支
持構造に関するこの仮定は、ビームサイズの決定にほと
んど影響を与えることなくデータ処理時間を短縮できる
点で有利である。 処理はステップ300、302、304に記載されてい
るイニシャルデータとパラメータで始まる。ステップ3
00では形成すべき物体を表すデータが要求される。ス
テップ302では変数Nに対するループパラメータを1
に設定する。変数Nは大スポットデータと小スポットデ
ータを導いている断面を指定するのに使用される。N=
1で処理が開始されるため、物体データの一番目の断面
から処理が始まる。ステップ304では、断面データを導
くのに必要な全てのパラメータの出力が要求される。 パラメータとしては、例えば、大スポット補正情報(L
SCI)と小スポット補正情報(SSCI)の詳細が含
まれる。これ等の情報は様々な方法で得ることができる。
例えば、(1)既存のプロセスコンピュータ等の記憶位
置から得る。(2)ビームプロファイルの検出、評価によ
って自動的に導く。(3)オペレータが入力する。補正情
報はビーム径(半径)の形であってもよいし、そのビー
ムによって形成される所望の硬化深さのラインの全幅あ
るいは半幅の形であってもよい。 ステップ306ではステップ300、302、304で
供給されたデータとパラメータを使用する。ステップ3
06では断面N−1、N、N+1の初期断面輪郭を導
く。この断面は小スポット形成されるライン幅の補正が
なされているのが望ましい。断面N−1、N、N+1の
初期断面輪郭をICSB(N−1)、ICSN(N)、
ICSB(N+1)と表す。このステップでは米国特許
No.5,321,622に記載されている方法を使用
することができる。
【0012】ステップ308では変数Iを1に設定す
る。この変数Iは今どの断面領域に関する処理が行われ
ているかを示すマーカーとして使用される。ステップ3
10ではICSB(N)の変数Iの値に対応する領域R
B(I)を導く。変数Iは1から3のいずれかの値をと
る。1は下向き領域、2は上向き領域、3は延長領域を
それぞれ表す。 ステップ312では大スポット補正情報LSCIを使用
してRB(I)にエロージョンルーティン(Erosi
on Routine)を実行して初期大スポットデー
タILSD(I)を導く。このLSCIは大スポットで
形成したライン幅の半分であるのが望ましい。エロージ
ョン(例えば、ライン幅補正)を実行する方法は前述の
米国特許No.5,321,622、5,184,30
7、米国特許出願No.08/766,956および仮
出願No.60/116,281に記載されている。こ
のステップは大スポット領域の形成がその領域のXY方
向の寸法に悪影響を与えないようにするためのものであ
る。 ステップ314では最終大スポットデータFLSD
(I)を導く。この最終大スポットデータは領域(I)
の初期大スポットデータが占める部分と領域(I)の輪
郭の初期大スポットデータが占める部分との論理積を取
ることによって導かれる。このステップはILSD
(I)を導くことが物体のサイズを過大にしないように
するためのものである。この計算はFLSD(I)=I
LSD(I)∩RB(I)と表すことができる。 ステップ316ではLSCIを使用して逆エロージョン
を実行することによって拡張大スポットデータELSD
(I)を導く。この際の逆エロージョンの量はステップ
312で使用した元々のエロ−ジョンの量に等しいのが
望ましい。ステップ312のエロージョンによってつぶ
れた部分を除き、ステップ316での逆エロージョンに
よって、拡張大スポットデータELSD(I)の輪郭を
略最初の領域データRB(I)の位置に戻す。 ステップ318では最初の領域データRB(I)の部分
と拡張大スポットデータELSD(I)の部分の差を取
って初期小スポットデータISSD(I)を導く。これ
はISSD(I)=RB(I)−ELSD(I)と表す
ことができる。ステップ318とステップ316の組み
合わせによって不必要な小スポットによる露光を減らす
第一段階がなされる。 ステップ320では、微小部分補正情報SFCIに基づ
くエロージョンルーティンを実行して第1修正小スポッ
トデータFMSSD(I)を導く。エロージョンの量は
除去すべき微小部分のサイズに基づいて設定される。こ
の微小部分は前に実行した演算によって誤ってできたも
のであることもあるし、小スポットで露光すべき部分を
決定する際に無視してよいような単なる微小部分である
こともある。エロージョンの量は除去すべき微小部分の
サイズの半分またはそれ以上としてよい。またエロージ
ョンの量は小スポットを使用した場合に得られるライン
幅の半分に等しくしてもよい。 ステップ322ではSFCIに基づいて逆エロージョン
ルーティンを実行して第2修正小スポットデータSMS
SD(I)を導く。この際の逆エロージョンの量はステ
ップ320で使用したエロ−ジョンの量に等しいのが望
ましい。ステップ320とステップ322によって不必
要な小スポットによる露光を減らすもう一つの方法が実
行される。 ステップ324では最終小スポットデータFSDD
(I)が導かれる。この最終小スポットデータは第2の
修正小スポットデータと元々の領域データRB(I)と
の論理積を取ることによって導かれるのが望ましい。こ
のステップはSMSSD(I)を導くことが物体のサイ
ズを過大にしないようにするためのものである。この計
算はFSSD(I)=SMSSD(I)∩RB(I)と
表すことができる。 ステップ326ではIの値が3であるかどうか判断す
る。前述のように本実施の形態ではIの最大値は3であ
る。ステップ310〜324の最初のフローは断面領域
のひとつの大スポットデータと小スポットデータを作成
するのに使用される。この断面領域は、例えば、断面N
の下向き領域である。Iの値が3でないときにはステッ
プ330でIの値を1だけ増加させて次の断面領域、例
えば上向き領域または延長領域、に対してステップ31
0〜324を繰り返して、次の断面領域の大スポットデ
ータと小スポットデータを導く。ステップ310〜32
4のフローを繰り返して全ての断面領域の大スポットデ
ータと小スポットデータを導く。全ての断面領域の大ス
ポットデータと小スポットデータを導いた後、ステップ
328が実行される。ステップ328では、3つの領域
の最終大スポットデータを保存し(大スポットでの露光
のために)、3つの領域の最終小大スポットデータを保
存し(小スポットでの露光のために)、断面Nの初期断
面輪郭を保存する(小スポットでの露光のために)。小
スポットで断面の輪郭(ICSB)全体をなぞることに
よって、(1)別々に形成された領域を互いに結合させ
るのに役立ったり、(2)外表面に滑らかな外観を与え
るのに役立ったり、(3)周辺部の精度を増すのに役立
ったりする。 フローチャートには明確に示されていないが、ある領域
に対するデータが存在しない場合にはその領域に対する
ステップ310〜324を飛ばしていきなりステップ3
26を実行してよい。あるタイプの領域に対するデータ
RB(I)が存在しない場合には、その断面領域に対し
ては小スポットデータも大スポットデータも作成されな
いだけである。 次にステップ332において、Nの値が最大であるかど
うかが判断される。この答えがNOである場合には、ステ
ップ338でNの値を1だけインクリメントし、ステッ
プ306〜330を繰り返す。答えがYESである時に
はステップ334で物体形成に適切な順序で全てのデー
タを保存する。データの保存が終わると、ステップ336
で処理が終了したことを表示する。 ある断面へのこの処理の適用について図10、11を参
照して以下説明する。図10は図7の層106の平面図
である。図7、10に示すように、この断面は5つの異
なる領域を備えている。図7ではこの5つの領域は左か
ら右に230,276,256,276,236で示さ
れており、図10では400′、410′、420、4
10″、400″で示されている。領域400′、40
0″は下向き領域であり、領域410′、410″は延
長領域であり、ろういき420は上向き領域である。こ
の第1の望ましい実施の形態では、上記各領域に大スポ
ット部分(可能な限り)と小スポット部分が別々に与え
られる。 図11は領域410′、420、410″がその輪郭4
12′、422、412″を大スポットで露光するのに
充分な大きさであることを示し、領域400′、40
0″が余りに小さくてそのどの部分も大スポットでは露
光できない(仮定のライン幅の場合)ことをしめしてい
る。ライン414′と416′の間の領域は輪郭41
2′を大スポットで描くときに形成される。ライン41
4′は、図8のステップ312と316における補正量
が全く同一であるか殆ど同一である場合には、輪郭41
0′に極めて接近することがある。ライン416′の内
側の領域418′は必要ならば大スポットを使用したハ
ッチベクトルによって埋めてもよい。414″、41
6″、418″の場合も同様である。さらに424,4
26,428の場合も同様である。ライン430で囲ま
れた部分は断面の外縁(ICSB(N)に対応する)が
小スポットで描かれた場合の断面寸法の拡大を示してい
る。この拡大は、ICSB(N)を最初に小スポットに
よるライン幅の半分だけ内側に補正した結果である。 第1の望ましい実施の形態では小スポットの径は約10
ミル、大スポットの径は約30ミルであるのが望まし
い。小スポットは断面の外側輪郭を形成するのに使用さ
れるので、物体形成材料の作業面全体に亘って小スポッ
トビームが略焦点を結び続けるように小スポットビーム
を作業面上もしくはその近くに合焦させるのが望まし
い。言い換えれば、小スポットを回転走査ミラーととも
に使用する場合にビームサイズの変動を抑えるために、
ビームウエストを使って露光を行うのが望ましい。大ス
ポットビームの場合は、作業面上の部分によって多少ビ
ームサイズが変わっても形成される物体の制度に殆ど影
響しないため、焦点から外れた位置で使用してもよい。し
かしながら、より性能を上げるためには、両者とも作業
面上に合焦させる(すなわちビームウエストが作業面上
に来るようにする)のが望ましい。ビームウエストが作
業面上に来るようにするのは様々な方法で実行できる。
例えば、レンズ83'''がスポットサイズを変えるために
動かされるときにレンズ83′、83″を平行移動させ
ることによってビームウエストを作業面上に維持しても
よい。 第1の実施の形態は様々に変更することができる。変更
例をいくつか以下に説明する。以下の例は一部であって
変更例の全部をあげたわけではなく、当業者は本明細書
の開示に照らして、他にも多くの変更例を容易に思いつ
くと考えられる。 第1の実施の形態におけるように大スポット領域と小ス
ポット領域を輪郭データでなく、ピクセルデータ、ボク
セルデータ、走査長エンコードデータ等の他のデータに
基づいて導いてもよい。論理演算、エロージョン演算等
の演算をビットマップを使用して行ってもよい。 ステップ306においてはライン幅補正をしていない輪
郭を使用し、必要な補正は後で行ってもよい。特に、最終
的なスポットによる輪郭が断面の輪郭全体をなぞること
を意図していない場合は、補正を全くしなくてもよい。 ステップ306や310は、必要ならば、最小硬化深さ
MSD(一層分の厚みより大きい)を補償するように修
正された方法で実行してもよい。同様に、最小リコーティ
ング深さMRDに対処する造形工程の変更に応じること
ができるように修正してもよい。一層分の厚みより大き
いMSDやMRDを許容できるようなデータを得る方法
は同時出願の米国特許出願No.08/428,95
1、08/920,428に記載されている。 ステップ312ではライン幅の半分ではないエロージョ
ン量も使用することができる。エロージョン量はライン
幅の半分より大きくてもよいし、大スポットによるライ
ン幅と小スポットによるライン幅の差の半分に等しいほ
ど小さくてもよい。これは、元々のICSBが小スポッ
トによるライン幅の半分だけ内側に最初から補正されて
いる場合に最大の可能性がある。この限られた量の補正
が使用されると、外側のコーナー部で大スポットが所望
の輪郭より内側に引っ張られる場合を除き、大スポット
で硬化された領域の外縁が小スポットで硬化された領域
の外縁と略一致しする。この場合には、断面の外縁を小
スポットで形成する必要がなくなる場合がある。 ステップ314は省略してもよい。省略すると処理時間
が短縮され、しかも品質には殆ど影響がないこともある。 ステップ316においては、最初に使用されたのと異な
る補正量を使用してもよい。補正量を小さくすると、小ス
ポットで露光すべき領域が大きくなる。小スポットで露
光すべき領域が大きくなると大スポットで露光される領
域の一部が過剰に露光されるという事態が起きることも
ある。この過剰に露光される部分を小さな領域(例えば、
1ミルないし2ミル)に限れば、硬化深さが過大ににな
ることはないし、大スポットで露光される領域と小スポ
ットで露光される領域の境界部分をよりよく露光できる
ことになる。また補正量をステップ312で使用したも
のよりも大きく(例えば1〜3ミル)すると、演算にお
ける丸め誤差等の演算の欠陥による不必要な小スポット
による露光を減らすことができる。 ステップ316を全く省略して、ステップ318ではR
B(I)と、FLSD(I)もしくはILSD(I)の
差を使用するようにしてもよい。さらに各ステップで異
なる補正量を使用してもよい。とくに、ステップ322
の逆エロージョンの補償はステップ320で使用される
ものより小さな補正量に基づいて行ってもよい。この小
さな補正量(例えば4分の1〜4分の3)は、FMSS
D(I)の一部が最終的な輪郭の形成の際に過剰に露光
されるのを防止するのに役立つ場合がある。これによっ
て、形成される物体によっては第1の実施の形態による
より周辺部の表面性がよくなることがある。 ステップ324ではIの最大値を3にしているが、3よ
り小さくてもよいし、大きくてもよい。例えば、Iの最大
値は1でもよく、その場合はRB(I)=RB(1)=
ICSB(N)となる。またIの最大値は2でもよく、
その場合は断面は例えば延長領域と外向き領域(上向き
領域と下向き領域)に分けられることになる。さらに断
面を上向き領域と下向き領域に分けてもよい。さらに、
またIの最大値は5でもよく、その場合は断面は例えば
平坦な下向き領域、略平坦な下向き領域、平坦な上向き
領域、略平坦な上向き領域、延長領域に分けられる。も
ちろん、Iの値を様々に変えて、それに合わせて領域の分
け方を変えることができる。 図12、13はIを1に設定した場合の大スポット領域
と小スポット領域を示している。図12は図6の層10
6の輪郭450の平面図であり、ここでは断面は領域に
分けられていない。図13は輪郭450からずれた大ス
ポットによる輪郭452を示している。ライン454,
456は大スポットで輪郭452を形成したときに露光
される領域を示している。領域418は大スポットでハ
ッチまたはフィルを形成する部分である。ライン460
は輪郭450を小スポットで形成したときの断面寸法の
拡大を示している。 データがステップ328もしくは他のステップで正しい
順序で保存される場合には、ステップ332は省略して
もよい。 大スポットおよびは小スポットは同一のレーザーから発
生するのが望ましいが、2個またはそれ以上のレーザー
から発生してもよいし、2個またはそれ以上のレーザー
以外の光源から発生してもよい。また本発明ではパルス
レーザーを使用しているが、連続波のCW源を使用して
もよい。 単一の層を形成する場合には、大スポットによる露光と
小スポットによる露光間の切り替えの回数をできるだけ
少なくするのが望ましい場合もある。その場合には大ス
ポットによるベクトルを全て描いた後に、小スポットに
よるベクトルを描くようにするのがよい。 また、各層の形成中の切り替えを1回にするのには、一方
のスポットによる露光を全て済ませた後他方のスポット
による露光をし、さらに元々のサイズのビームで層の形
成を終わらせてもよい。但し、この場合には、露光に使用
できる時間にスポットサイズを変えることになるという
欠点がある。 スポットサイズを変えるのには1、2秒かかるため、ス
ポットサイズの切り替えは、露光のできない時間、例え
ば、リコーティング、z待機、浸漬前の遅延時間、あるい
は露光中の遅延時間(例えば、ハッチとハッチの間の遅
延時間、ハッチと輪郭の間の遅延時間)、に行うのが望
ましい。露光中の遅延時間は3D社内番号No.USA
177に基づく米国特許出願(番号未定)に記載されて
いる。 最新に描かれたベクトルがX方向、Y方向の位置をより
よく維持すると考えられる。したがって、小スポットに
よる輪郭の形成を最後にするのが望ましい。現在のとこ
ろでは、大スポットによる露光を最初に行い、小スポッ
トによる物体部の露光を次に行い、最後に支持部の露光
を行うのが望ましい。 小スポットおよび大スポットのパワーはどのようなもの
でよいが、(1)ベクトルの種類、(2)領域、(3)1
回の露光または複数回の重複した露光によって得られる
べき硬化深さ等のいくつかのパラメータに基づいて決定
することができる。また、所望の硬化深さは層厚、ベクト
ルの種類、MSD、MRDの値等の種々のパラメータに
基づいて決定することができる。両ビームのパワーは同
じであってもよいし、小スポットビームのパワーの方が
大スポットビームのパワーより大きくてもよい。しかし
ながら、小スポットビームのパワーの方が大スポットビ
ームのパワーより小さいのが普通である。 ビームのパワーの詳細については3D社内番号No.U
SA199に基づく米国特許出願(番号未定)に記載さ
れている。小スポットビームのパワーは大スポットビー
ムのパワー以下であってよい。小スポットの方がパルス
繰り返しレートによる走査速度の制限に敏感なため、パ
ルス繰り返しレートを大きくして走査速度を上げること
もできる。 上述のように、AOMを使用してビームのパワーを所望
のレベルに制御することができる。しかしながら、以下の
ような他の方法によってビームのパワーを制御してもよ
い。(1)レーザーに励起エネルギーを供給するレーザ
ーダイオードへ供給する電力を変化させる機構を使用す
る。(2)レーザーのQスイッチを制御する機構を使用
する。(3)電子光学モジュレータを使用する。(4)ビ
ームのパルス繰り返しレートを制御する機構を使用す
る。(5)レーザーに励起エネルギーを供給するレーザ
ーダイオードの温度を制御する機構を使用する。(6)
レーザーからのビームが通る周波数変換結晶の温度を制
御する機構を使用する。(7)コンピュータ制御のシャ
ッターを使用する。 形成すべき物体の詳細な解像度に応じて、小スポットの
径は3ミル未満から50ミル以上にわたってもよく、大
スポットの径は7ミル未満から200ミル以上にわたっ
てもよい。有効な最小ビームサイズはエネルギーパル
ス、パルスの重なり、および必要な正味の露光量によって
異なる。大スポットの径は小スポットの径の1.5倍か
ら5倍であるのが望ましく、約2倍から4倍であるのが
より望ましい。両者の差が大きいときには1本ないし数
本の中間サイズのビームを用いるのが望ましいこともあ
る。大スポットを使用するときには、一般に位置精度が
低くてもよいので、所定の露光を行うのに充分なパワー
が得られる限りにおいて走査速度を上げることができる
と考えられる。 大スポットを使用して層を形成する場合に、輪郭露光を
必要に応じて実行してもよい。クイックキャスト造形方
式(米国特許出願No.08/766,956、および
米国特許No.5,885,718参照)を採用する場
合には、全てのハッチベクトルを小スポットを使用して
形成し、大スポットの使用はスキン領域のみに限る(サ
イズ的に大スポットの使用が許されるとき)のが望まし
い。 変更例では、小スポットより大スポットを使用するのが
望ましいことを、存在する大スポット領域のみに基づく
のではなく、スポットサイズの切り替えに要する時間と
大スポットを使用した場合に短縮できる露光時間の比較
に基づいて決定する。
【0013】2サイズのビームを使用する場合の望まし
い実施方法の例を以下説明する。大スポットは径が約3
0ミル、パワーが約800mW(たとえば、400mW
以上)であるのが望ましく、ハッチライン間の間隔は約
15ミル(例えば、ビーム径の25%から125%)と
するのが望ましく、走査速度は約300ips(例えば、
100ips以上)とするのが望ましい。小スポットは
径が約10ミルであるのが望ましい。 物体は、いくつかの層の一部のみをそれらの層の関連に
おいて硬化させ他の部分は以後に形成される層との関連
において硬化させるようにした造形技術を用いて形成さ
れる。(米国特許出願No.08/920,428、米
国特許No.5,597,520、No.5,209,
878参照)より詳しくは、連続する主層の間の2枚の
補助層を使用して形成される。(この点については米国
特許出願No.08/920,428参照)層間隔(層
厚)は3ミルである。 1枚目の補助層には小スポットを使用して外側輪郭領域
のみが形成される。もしあれば、ここで上向き領域と下
向き領域も形成される。この外側輪郭領域の露光は約1
5ミルの硬化深さをもたらすものであるのが望ましい。
またこの外側輪郭領域は約5ミルライン幅補正されるの
が望ましい。 2枚目の補助層にも小スポットを使用して外側輪郭領域
のみを形成するのが望ましい。もしあれば、ここで上向
き領域と下向き領域も形成してよい。またこの外側輪郭
領域の露光は約15ミルの硬化深さをもたらすものであ
るのが望ましく、約5ミルライン幅補正されるのが望ま
しい。またこの外側輪郭領域の露光は15ミル未満の硬
化深さをもたらすものでもよい。この硬化深さは輪郭領
域を露光する前の液体の深さに応じて変えてもよい。例
えば、2枚目の補助層の外側輪郭領域が1枚目の補助層
の外側輪郭と重なるかどうかによって、露光前の液体の
深さは3ミルの場合もあるし、6ミルの場合もある。した
がって、露光前の液体の深さに応じて、外側輪郭領域の
硬化深さを変えるのが望ましい。 2枚目の補助層の上の主層は次の方法で形成するのが望
ましい。最初に、内側にずれた輪郭を大スポットで形成す
る。この輪郭はライン幅補正された外側輪郭位置から約
15ミル内側にずれているのが望ましい。この際の露光
量はその輪郭が下の層にくっつかない程度であるのが望
ましく、硬化深さが約8ミルであるのが望ましい。 次に、その硬化された輪郭領域の内側で1回目のハッチ
露光を行うのが望ましい。このハッチ露光は硬化深さが
約8ミルであるのが望ましい。またこのハッチは輪郭に
くっつかないように硬化された輪郭から僅かに離され
る。輪郭にくっつくようにしても差し支えない。ハッチは
輪郭全体にわたってくっつく場合もあるし、界面でのみ
くっつく場合もある。 3番目に、例えば15秒の遅延時間をおくのが望まし
い。この遅延時間は他の部分を描くのに使用してもよい
し、単純に待ち時間としてもよい。 4番目に、主層の2回目のハッチ露光を行うのが望まし
い。この2回目のハッチ露光は1回目のハッチ露光に直
角な方向に行うのが望ましい。この時の露光量は硬化深
さが約10ミルとなるようなものとするのが望ましい。
1回目のハッチ露光と同様に、ハッチライン間の間隔は
露光部分が一部重なり、連続した硬化領域が形成される
ようにするのが望ましい。この2回目のハッチも1回目
のハッチと同様に輪郭から例えば3ミル離すのが望まし
い。 5番目に、小径のビームを使用して外側の輪郭を露光す
る。この露光は約15ミルの硬化深さをもたらすものと
するのが望ましい。この輪郭が直前に形成した補助層の
輪郭と重なるかどうかによって液体の深さは3ミルであ
ったり、9ミルであったりする。露光前の液体の深さが
前者である場合には、外側輪郭領域の硬化深さを小さく
した方がよい。この外側輪郭は約5ミルライン幅補正し
てもよい。 5番目の工程の終了によって主層の露光も終了する。小
径のビームを使用してハッチや、スキンフィルや、支持
部の露光を、小スポットによる外側輪郭の露光の前ある
いは後に、行ってもよい。さらに大径のビームによる2
回目のハッチ露光の前あるいは後に、望ましくは小径の
ビームによる外側輪郭の露光の前に、大径のビームによ
るスキンフィル露光を行ってもよい。 主層の露光の終了後、2枚の補助層の形成、露光を行い、
さらに主層の形成、露光を行う。これを繰り返して物体
を形成する。補助層と主層を使用した物体形成の詳細に
ついては、米国特許出願08/920,428を参照さ
れたい。 上記方法が以下の表3にまとめられている。また3つの
層(一枚の主層と2枚の補助層)形成と露光に使用され
るパラメータが表4にまとめられている。
【表7】
【表8】 以上、本発明を主にベクトル走査を使用する場合につい
て説明したが、本発明はラスター走査を使用する場合も
あるいは一部ラスター走査を使用し一部ベクトル走査を
使用するような場合にも適用することができる。 本発明の方法を実施する装置はデータを受け取って記憶
するコンピュータメモリーとデータ処理のための処理回
路を使用して形成することができる。そのメモリーとプ
ロセサーはSLR制御コンピュータの一部であってもよ
い。プロセサーはソフトウエアコーディングで制御して
もよいし、ハードコーディングで制御してもよい。
【0014】上述の実施の形態とその変更例の方法およ
び装置は上述の公報の教えるところに従って変更するこ
とができる。また、本発明は他のRP&M技術に適用し
て物体形成速度を上げることができる。 また、上記の実施の形態とその変更例以外にも様々な変
更例を当業者なら容易に考えることができる。したがっ
て上記実施の形態は単に例としてあげたに過ぎず、発明
の範囲を限定しようとするものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するためのステレオリソグラフィ
ー装置の側面図
【図2】本発明を実施するためのステレオリソグラフィ
ー装置の側面図
【図3】ステレオリソグラフィー装置の主要成分を示す
ブロック図
【図4】レーザーヘッドの主要成分とそのレーザーヘッ
ド内のビームの光路を示す図
【図5】ステレオリソグラフィーで形成される物体の側
面図
【図6】図5に示す物体を層を厳密に一対一で対応させ
て形成する場合を示す側面図
【図7】図5に示す物体の各層の異なる露光領域を示す
側面図
【図8】大径のビームと小径のビームで露光するべき部
分を導くデータ処理の望ましい方法を説明するためのフ
ローチャートの一部
【図9】大径のビームと小径のビームで露光するべき部
分を導くデータ処理の望ましい方法を説明するためのフ
ローチャートの一部
【図10】図7の断面106の異なる露光領域を示す平
面図
【図11】図7の断面106を大径のビームで露光する
べき部分と小径のビームで露光するべき部分に分けて示
す平面図
【図12】図6の断面106の平面図
【図13】図6の断面106を大径のビームで露光する
べき部分と小径のビームで露光するべき部分に分けて示
す平面図
【符号の説明】
3 容器 5 物体形成材料 15 物体 9 昇降台 11 露光装置 13 リコーティングバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミッシェル ディー ガーティン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 91354 ヴァレンシア ロベリア レイン 28382 (72)発明者 ホップ ディー ニューエン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 93536 クォーツ ヒル フィフティーナ インス ストリート ウェスト 42326 (72)発明者 ジューニ ピー パータネン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 90031 ロサンゼルス モンテシト ドラ イヴ 1146 (72)発明者 ナンシェン タン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 91355 ヴァレンシア ヴァイア アーテ ィナ 25335 (72)発明者 マイケル エイ エヴェレット アメリカ合衆国 カリフォルニア州 91350 ソーガス アーバンデイル アヴ ェニュー 28066

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三次元物体を材料の連続する層を所定の
    刺激のビームに露出することによって複数の互いに結合
    した層で形成するための方法において、 三次元物体を表すデータを作成し、 所定の刺激の、第1の寸法の第1のビームを発生させ、 所定の刺激の、第1の寸法より大きい第2の寸法の第2の
    ビームを発生させ、 前記データを処理して前記第2の寸法の第2のビームによ
    って形成すべき断面部分を表すデータと前記第1の寸法
    の第1のビームによって形成すべき断面部分を表すデー
    タとを含む変更されたデータを作成し、 物体の次の層を形成するために形成済みの層に隣接して
    材料の層を形成し、 その材料の層を前記変更されたデータにしたがって、前
    記第1のビームおよび・または第2のビームに露出して物
    体の次の層を形成し、 層の形成と刺激への露出を繰り返して、前記物体を複数
    の互いに結合した層で形成することを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記データ処理において前記第2のビー
    ムを使用して形成すべき層の部分を決定するのにエロー
    ジョンルーティンを使用することを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記データ処理において前記第2のビー
    ムを使用して形成すべき層の部分を決定するのに論理積
    演算を行うことを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記データ処理において前記第1のビー
    ムを使用して形成すべき層の部分を決定するのに、前記
    第2のビームに露出される部分に逆エロージョンルーテ
    ィンを行うことを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記データ処理において前記第1のビー
    ムを使用して形成すべき層の部分を決定するのに、減算
    を行うことを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記データ処理において前記第1のビー
    ムを使用して形成すべき層の部分を決定する際に、所定
    の限度より小さい部分は除外することを特徴とする請求
    項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のビームを使用して形成すべき
    層の部分を決定する前に、前記第2のビームを使用して
    形成すべき層の部分を
  8. 【請求項8】 前記第1のビームを使用して形成すべき
    層の部分と前記第2のビームを使用して形成すべき層の
    部分をその層の断面全体は含まない領域に基づいて決定
    することを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記領域が上向き領域、下向き領域およ
    び延長領域の一つを含むことを特徴とする請求項8記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 前記第1のビームと第2のビームが同
    一の刺激源から発生されることを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  11. 【請求項11】 前記刺激源がレーザーであることを特
    徴とする請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記レーザーが前記第2のビームで前
    記材料を露光するときに前記第1のビームで前記材料を
    露光するときより高い光学的パワーを発することを特徴
    とする請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の寸法のアスペクト比が約
    0.9から1.1の範囲にあり、前記第2の寸法のアス
    ペクト比が約0.9から1.1の範囲にあり、前記第2
    の寸法が前記第1の寸法の1.5倍以上であることを特
    徴とする請求項10記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記第1のビームが前記材料上に略合
    焦せしめられ、前記第2のビームがそのビームウエスト
    の外で前記材料を露光することを特徴とする請求項10
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記第1のビームと第2のビームがと
    もに前記材料上に略合焦せしめられることを特徴とする
    請求項10記載の方法。
  16. 【請求項16】 各層を形成する際に前記第1のビーム
    の前に前記第2のビームを使用することを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記第2のビームをその層の領域の輪
    郭、ハッチ、フィルの内の少なくとも2つを形成するのに
    使用することを特徴とする請求項1記載の方法。
  18. 【請求項18】 三次元物体を材料の連続する層を所定
    の刺激のビームに露出することによって複数の互いに結
    合した層で形成するための装置を提供において三次元物
    体を表すデータを受け取る手段、 所定の刺激の、第1の寸法の第1のビームを発生させる手
    段、 所定の刺激の、第1の寸法より大きい第2の寸法の第2の
    ビームを発生させる手段、 前記データを処理して、前記第2の寸法の第2のビームに
    よって形成すべき断面部分を表すデータと前記第1の寸
    法の第1のビームによって形成すべき断面部分を表すデ
    ータとを含む変更されたデータを作成するデータ処理手
    段、 物体の次の層を形成するために形成済みの層に隣接して
    材料の層を形成する層形成手段、 その材料の層を前記変更されたデータにしたがって、前
    記第1のビームおよび・または第2のビームに露出して物
    体の次の層を形成する露出手段、および前記層形成手段
    と露出手段を駆動して、前記物体を複数の互いに結合し
    た層で形成する手段、 からなることを特徴とする装置。
  19. 【請求項19】 三次元物体を材料の連続する層を所定
    の刺激のビームに露出することによって複数の互いに結
    合した層で形成するための装置において、 三次元物体を表すデータを受け取るメモリー、 所定の刺激の、第1の寸法の第1のビームと所定の刺激
    の、第1の寸法より大きい第2の寸法の第2のビームを発
    生させる少なくとも一個のビーム源、 前記データを処理して、前記第2の寸法の第2のビームに
    よって形成すべき断面部分を表すデータと前記第1の寸
    法の第1のビームによって形成すべき断面部分を表すデ
    ータとを含む変更されたデータを作成するようにプログ
    ラムされたコンピュータ、 物体の次の層を形成するために形成済みの層に隣接して
    材料の層を形成するリコーティング装置、 その材料の層を前記変更されたデータにしたがって、前
    記第1のビームおよび・または第2のビームに露出して物
    体の次の層を形成する走査装置、および前記層形成手段
    と露出手段を駆動して、前記物体を複数の互いに結合し
    た層で形成する制御装置、 からなることを特徴とする装置。
  20. 【請求項20】 前記第1のビームを、その層の前記第
    2のビームで形成される領域と異なる領域の輪郭、ハッ
    チ、フィルの内の少なくとも2つを形成するのに使用す
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記第2の寸法と第1の寸法の比が
    1.5から5の範囲にあることを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  22. 【請求項22】 前記比が2.5から4の範囲にあるこ
    とを特徴とする請求項21記載の方法。
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