JPH0538579U - バツテリーチエツク回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、バッテリーチェックのための消費
電力を極力抑えること目的とする。 【構成】 本考案のバッテリーチェック回路は、バッテ
リー１を電子機器１０から切り離してその電圧を所定の
時間だけ疑似負荷Ｒ_L に印加する疑似負荷電圧印加手段
と、疑似負荷Ｒ_L に流れる電流に基づく基準点Ｎの電圧
を測定して、前記所定の時間の経過時に測定電圧値を所
定の時間だけ保持する電圧測定保持手段と、電圧測定保
持手段で測定された測定電圧値を表示する表示手段１３
を備えた構成を有する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はバッテリー式携帯形電子機器のバッテリーの電圧レベルを表示するバ ッテリーチェック回路に関し、特に、バッテリーチェックのための消費電力を極 力抑えたバッテリーチェック回路に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のバッテリー式携帯形電子機器のバッテリーチェック回路は負荷と並列に 接続されたチェック回路を有し、負荷（電子機器）使用状態において，或いは負 荷の開放状態においてチェック回路に流れる電流によりバッテリーの電圧測定を 行っており、そのときの電圧値が一定値以下である場合には、そのバッテリーを 使用不可能なものと判断して、バッテリーの充電，或いは交換等の作業を行うよ うにしていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のバッテリーチェック回路によると、バッテリーの電圧値を測定 してその結果を表示している間、チェック回路に電流を流しているため、バッテ リーの消耗を早めることになるという不都合がある。

【０００４】 従って、本考案の目的はバッテリーチェックのための消費電力を極力抑えるこ とができるバッテリーチェック回路を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記問題点に鑑み、バッテリーチェックのための消費電力を極力抑え るようにするため、バッテリーを電子機器から切り離してその電圧を所定の時間 だけ疑似負荷に印加する疑似負荷電圧印加手段と、疑似負荷に流れる電流に基づ く基準点の電圧を測定し、前記所定の時間の経過時の測定電圧値を所定の時間だ け保持する電圧測定保持手段と、電圧測定保持手段で測定された電圧値を表示す る表示手段を備えたバッテリーチェック回路を提供するものである。

【０００６】 前記疑似負荷電圧印加手段は、バッテリーに接続されたコンデンサ，及びリレ ーを構成するリレーコイルと、コンデンサ，及びリレーコイルに並列接続された リレー接点，及び疑似負荷用抵抗から構成され、コンデンサの充電に基づいてリ レーコイルに電流を流すことにより、リレー接点を投入して疑似負荷用抵抗に電 流を流す構成を有している。

【０００７】 前記電圧測定保持手段は、リレー接点の開放と共にパルスを発生するパルス発 生手段と、当該パルス発生手段からパルスを入力したとき測定した電圧値を保持 する電圧測定保持回路から構成されている。

【０００８】

【作用】

上記構成に基づく本考案のバッテリーチェック回路は、バッテリーチェックモ ードに切り替えると、疑似負荷電圧印加手段が所定の時間だけバッテリーから疑 似負荷に電圧を印加し、所定の時間が経過したとき疑似負荷電圧印加手段は疑似 負荷への電圧の印加を終了すると共に、電圧測定保持手段が電圧印加終了時に測 定した電圧値を所定の時間だけ保持してこれを表示手段に表示するようにしてい る。このため、疑似負荷への通電は表示時間のうち僅かな時間だけとなり、バッ テリーの消耗を極力抑えることができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案のバッテリーチェック回路を添付図面を参照しつつ詳細に説明す る。

【００１０】 図１は本考案の一実施例を示し、内部抵抗Ｒと起電力Ｅを有するバッテリー１ は、スイッチＳを適宜、負荷端子２，或いはチェック端子３にＯＮすることによ って、電子回路（負荷）１０，或いはバッテリーチェック回路に接続されるよう になっている。

【００１１】 バッテリーチェック回路は、スイッチＳおよびチェック端子３を介してバッテ リー１に接続されたコンデンサＣ，及びリレー１４のリレーコイル１４ａと、コ ンデンサＣ，及びリレーコイル１４ａに並列接続されたリレー接点１４ｂ，及び 疑似負荷Ｒ_L と、疑似負荷Ｒ_L に流れる電流に基づく基準点Ｎの電圧を測定する と共に、制御端子１２ａに接続されたパルス発生回路１１からパルスを入力する と、測定した電圧値を保持する電圧測定保持回路１２と、リレー接点１４ｂがＯ ＮからＯＦＦになったときにパルスを発生するパルス発生回路１１と、電圧測定 保持回路１２で測定された測定電圧値を表示する表示回路１３を有している。

【００１２】 コンデンサＣとリレー１４は、疑似負荷Ｒ_L に所定の時間だけ電圧を印加する 疑似負荷電圧印加回路を形成しており、コンデンサＣの充放電電流によってリレ ー接点１４ｂが投入され、所定の時間が経過するとリレー接点１４ｂが開放する ように構成されている。この所定の時間とはコンデンサＣとリレーコイル１４ａ によって定まる時定数に依存する。

【００１３】 パルス発生器１１は、前述したように、リレー接点１４ｂの開放と同時に電圧 測定保持回路１２に電圧保持用パルスを出力するようになっており、例えば、リ レー接点１４ｂが開放すると疑似負荷Ｒ_L へ電圧を印加されなくなり、この状態 を検出したときパルスが発生する。

【００１４】 以下、本考案の動作を図２のタイミングチャートを参照しながら説明する。ま ず、スイッチＳを電子回路１０の負荷端子２，或いはＯＦＦ状態からチェック回 路のチェック端子３にＯＮして、バッテリー１からバッテリーチェック回路に所 定の電源電圧（起電力Ｅ）を印加すると（図２の(a))、コンデンサＣに所定の充 電電流が流れる。

【００１５】 コンデンサＣへ流れる充電電流は、リレーコイル１４ａを付勢し、リレー接点 １４ａを投入して疑似負荷Ｒ_L に所定の電流を流す。このとき、基準点Ｎにバッ テリー１の内部抵抗Ｒと疑似負荷Ｒ_L に応じた電圧が表れるため、この電圧を電 圧測定保持回路１２が測定し（図２の(b))、測定電圧値（図２の(d))を表示回路 １３に出力し、表示回路１３に測定電圧値を表示させる。

【００１６】 所定の時間（ｔ₁ ）が経過すると、コンデンサＣの充電が完了して充電電流が 零になり、リレー接点１４ｂが開放すると共に、パルス発生回路１１が電圧測定 保持回路１２の制御端子１２ａにパルスを出力する（図２の(c))。電圧測定保持 回路１２はパルス発生回路１１からのパルスを入力すると、入力直前に測定した 測定電圧値を保持し、保持した測定電圧値を測定が終了する所定の時間（スイッ チＳがチェック端子３にＯＮしている時間）ｔ₂ だけ表示回路１３に表示する。

【００１７】 このように、作業者が電圧値を読み取るのに必要な時間（＝測定時間）ｔ₃ に 対して、電力消費を伴う疑似負荷Ｒ_L への通電時間はｔ₁ と短くなるため、バッ テリーの消耗を極力抑えることができる。また、残りの電圧と消費時間の関係を 経験的に測定しておけば、使用可能時間を容易に予測することができる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案のバッテリーチェック回路によると、バッテリー を電子機器から切り離してその電圧を所定の時間だけ疑似負荷に印加する疑似負 荷電圧印加手段と、疑似負荷に流れる電流に基づく基準点の電圧を測定して、こ の測定電圧値を所定の時間だけ保持する電圧測定保持手段と、電圧測定保持手段 に保持された電圧値を表示する表示手段を備えているため、バッテリーチェック のための消費電力を極力抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す回路図。

【図２】本考案の動作を説明するためのタイミングチャ
ート。

【符号の説明】

１ バッテリー ２ 負荷端子 ３ チェック端子 １０ 電子回路 １１ パルス発生回路 １２ 電圧測定保持 回路 １２ａ 制御端子 １３ 表示回路 １４ リレー １４ａ リレーコイル １４ｂ リレー接点 Ｃ コンデンサ Ｅ バッテリー Ｓ スイッチ Ｎ 基準点 Ｒ_L 疑 似負荷

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子機器の電源としてのバッテリーの残
   量を表示するバッテリーチェック回路において、 前記バッテリーを前記電子機器から切り離してその電圧
   を所定の時間だけ疑似負荷に印加する疑似負荷電圧印加
   手段と、 前記疑似負荷に流れる電流に基づく基準点の電圧を測定
   し、前記所定の時間の経過時の測定電圧値を所定の時間
   だけ保持する電圧測定保持手段と、 前記電圧測定保持手段で測定された電圧値を表示する表
   示手段を備えていることを特徴とするバッテリーチェッ
   ク回路。
2. 【請求項２】 前記疑似負荷電圧印加手段は、前記バッ
   テリーに接続されたコンデンサ，及びリレーを構成する
   リレーコイルと、前記コンデンサ，及びリレーコイルに
   並列接続されたリレー接点，及び疑似負荷用抵抗から構
   成され、 前記コンデンサの充電に基づいて前記リレーコイルに電
   流を流すことにより、前記リレー接点を投入して前記疑
   似負荷用抵抗に電流を流す構成を有している請求項１の
   バッテリーチェック回路。
3. 【請求項３】 前記電圧測定保持手段は、前記リレー接
   点の開放と共にパルスを発生するパルス発生手段と、当
   該パルス発生手段から前記パルスを入力したとき測定し
   た電圧値を保持する電圧測定保持回路から構成されてい
   る請求項１のバッテリーチェック回路。