JPH0538348U - スロツトルボデー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スロットルボデーが下流にいくほど上方に傾
斜して配置された吸気系で、スロットルバルブとスロッ
トルボデーとの間にブローバイガス等の油分等が粘着し
てスロットルバルブが作動不良を生じるのを防止する。 【構成】 スロットルボデー３のスロットルバルブ６下
流側の断面における底面３ａを水平に形成し、サージタ
ンク４の底面４ａと段差なく連結する。スロットルボデ
ー３の下流端（図の右端）と連結されるサージタンク４
の入口は長円形とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は内燃機関に用いるスロットルボデーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

スロットルボデーは、エンジンへの取付姿勢が一定ではなく、時には、図４の ような取付姿勢で搭載される。

【０００３】 図において、１はエアクリーナ、２レゾネータ、３はスロットルボデー、４は サージタンク、５はエンジンで、このような順に配置されている。６はスロット ルバルブ、７はスロットルのボアー、８はスロットルシャフトである。

【０００４】 ４Ａはサージタンク４に設けられたブローバイガス入口、符号４Ｂで示すハッ チングはサージタンク４の入り口部の形状を示し、周知のように円形である。 図４のような取付姿勢が採用されるのは、近年自動車において運転者の視界を 広げるため、ボンネットの高さを低くする傾向があるため、エンジン吸気系の配 置形状が図４のようになってしまうためである。

【０００５】 図４の従来技術では断面が円形のボアーを有するスロットルボデー３が傾斜し て取付けられ、上流側（図の左側）から下流側（図の右側）へと上向きに傾斜し た登り坂の姿勢で装着され、その下流端近くにスロットルバルブ８が配設されて いる。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術では、スロットルボデー３の出口底部３ａが下流（右方）に向か って登り坂になった傾斜面になっていめため、サージタンク４内に流入するブロ ーバイガスの油分や流動空気の水分が、スロットルボデー３の出口底部３ａに符 号イで示すように溜り、スロッドバルブ６の下端とスロットルボデー３の出口底 部３ａとの間の隙間に入り込み、両者に粘着してスロットル系に影響を与え、ス ロットルバルブの作動トルクが大きくなって、運転者に不快感を与えるという問 題点があった。

【０００７】 そこで、本考案は、このようなスロットルボデー３の出口底部３ａとスロット ルバルブ６の下端との粘着を防止してスロットルバルブの作動不良をなくすこと を目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案のスロットルホデーは、スロットルボデー（ ３）の下流側にサージタンク（４）が接続され、スロットルボデー（３）の下流 側端近くに装着されたスロットルバルブ（６）を有すると共に、スロットルボデ ー（３）が全体として下流側に向かって登り坂になるように配設されている吸気 系において、スロットルボデー（３）のスロットルバルブ下流側の断面における 底面（３ａ）を水平に形成すると共に、サージタンク（４）の底面（４ａ）と段 差なく連結し、かつ、スロットルボデー（３）の下流端と連結されるサージタン ク（４）の入口の形状を長円又は楕円とした。

【０００９】 底面（３ａ）に吸気の流れ方向とほぼ直角な方向の溝（３ｂ）を設けると効果 的である。 また、底面（３ａ）を水平にしなくて、従来技術のように下流側に向かって登 り坂となる傾斜面のままとし、この底面（３ａ）に吸気の流れ方向とほぼ直角な 方向の溝（３ｂ）を設けてもよい（請求項３）。

【００１０】

【作用】

スロットルボデー（３）のスロットルバルブ下流側の断面における底面（３ａ ）をサージタンク（４）の底面（４ａ）と段差なく水平に連結しているため、ス ロットルバルブ（６）の下端とスロットルボデー（３）の底面（３ａ）との間に くぼみ（凹部）が形成されないため、油分や水分などの粘着物が溜まらない。

【００１１】 又、底面（３ａ）に溝（３ｂ）を設けたものでは、溝（３ｂ）内に粘着物が溜 まり、スロットルバルブ（６）の下端と底面（３ａ）との隙間に粘着物が入り込 むのを防止する。

【００１２】

【実施例】

図１の実施例で、１はエアクリーナ、２はレゾネータ、３はスロットルボデー 、４はサージタンク、５はエンジン、６はスロットルバルブ、７はスロットルの ボアー、８はスロットルシャフトである。

【００１３】 スロットルボデー３のスロットルバルブ下流側の縦断面における底面３ａは水 平に形成され、サージタンク４の底面４ａと段差なく連結され、かつスロットル ボデー３の下流端と連結されるサージタンク４の入り口の形状は符号４Ｂで示す ように長円形又は楕円形に形成されている。

【００１４】 図２に示す第２実施例では、図１の底面３ａに吸気の流れ方向（図の左右方向 ）に対して直角な紙面に垂直な方向に延長する５本の溝３ｂが設けられている。 図３に示す第３実施例は、図４の従来技術の底面３ａに図２の第２実施例の場 合同様に複数の溝３ｂを設けている。

【００１５】

【考案の効果】

本考案のスロットルボデーは上述のように構成されているので、スロットルバ ルブの下端とスロットルボデーの底部との隙間に油分や水分等の粘着物が付着す ることが少なく、粘着物によるスロットルバルブの作動不良を防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例の吸気系の一部縦断略図。

【図２】本考案の第２実施例の要部縦断拡大図。

【図３】本考案の第３実施例の要部縦断拡大図。

【図４】従来の吸気系の一部縦断略図。

【符号の説明】

３ スロットルボデー ３ａ 底面 ３ｂ 溝 ４ サージタンク ４ａ 底面 ６ スロットルバルブ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スロットルボデー（３）の下流側にサー
   ジタンク（４）が接続され、スロットルボデー（３）の
   下流端近くに装着されたスロットルバルブ（６）を有す
   ると共に、スロットルボデー（３）が全体として下流側
   に向かって登り坂になるように配設されている吸気系に
   おいて、スロットルボデー（３）のスロットルバルブ下
   流側の断面における底面（３ａ）を水平に形成すると共
   に、サージタンク（４）の底面（４ａ）と段差なく連結
   し、かつ、スロットルボデー（３）の下流端と連結され
   るサージタンク（４）の入口の形状を長円又は楕円とし
   たスロットルボデー。
2. 【請求項２】 底面（３ａ）に吸気の流れ方向とほぼ直
   角な方向の溝（３ｂ）を設けた請求項１のスロットルボ
   デー。
3. 【請求項３】 スロットルボデー（３）の下流側にサー
   ジタンク（４）が接続され、スロットルボデー（３）の
   下流端近くに装着されたスロットルバルブ（６）を有す
   ると共に、スロットルボデー（３）が全体として下流側
   に向かって登り坂になるように配設されている吸気系に
   おいて、スロットルボデー（３）のスロットルバルブ下
   流側の断面における底面（３ａ）に吸気の流れ方向とほ
   ぼ直角な溝（３ｂ）を設けたスロットルボデー。