JPH0538107U - 壁用の伸縮継手 - Google Patents

壁用の伸縮継手

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JPH0538107U
JPH0538107U JP9456191U JP9456191U JPH0538107U JP H0538107 U JPH0538107 U JP H0538107U JP 9456191 U JP9456191 U JP 9456191U JP 9456191 U JP9456191 U JP 9456191U JP H0538107 U JPH0538107 U JP H0538107U
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宗夫 嘉本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円滑に両躯体間の変動に順応できる伸縮継手
を提供する。 【構成】 対向する両躯体A,B間に、左右一対のヒン
ジ部1,1を介して折畳み伸縮可能なパンタグラフ式保
持機構2を配設する。左右両側端の少なくとも一方に傾
斜状ガイド部10を有する継手本体3にて、両躯体A,B
間の間隔部4を閉じる。継手本体3を前後方向に移動自
在かつ後方へ弾発付勢する弾発保持機構5を、継手本体
3とパンタグラフ式保持機構2との間に介装する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建物の間隔部に設けられる壁用の伸縮継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、躯体と躯体との間に介装される壁用の伸縮継手は、両躯体に縁材を取 付け、両縁材間に、スライドかつ傾斜自在に、板材を当接させ保持する構造であ った。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、地震や台風等により、両躯体間のクリアランスが大きく変化する場合 、この種の構造では、十分に対応できなかった。
【0004】 そこで、本考案は従来のこのような問題点を解決して、円滑に両躯体間の変動 に順応できる伸縮継手を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、対向する両躯体間に、左右一対のヒン ジ部を介して折畳み伸縮可能なパンタグラフ式保持機構を配設し、左右両側端の 少なくとも一方に傾斜状ガイド部を有する継手本体にて、上記両躯体間の間隔部 を閉じ、さらに、上記継手本体を前後方向に移動自在かつ後方へ弾発付勢する弾 発保持機構を、上記継手本体と上記パンタグラフ式保持機構との間に介装したも のである。
【0006】
【作用】
上述の如く構成された伸縮継手は、地震等にて、両躯体が相対的に前後方向に ずれてもヒンジ部が揺動し、両躯体が相対的に上下方向にずれてもパンタグラフ 式保持機構が揺動して変動を吸収する。
【0007】 さらに、両躯体の間隔部が大きく変化しても、パンタグラフ式保持機構が伸縮 して変動を吸収し、上記間隔部が大きく狭まる場合、傾斜状ガイド部が躯体のコ ーナー部に摺接して、継手本体が躯体の外壁面に乗上げることにより、継手本体 が損壊されずに、変動に追随可能となる。また、弾発保持機構は、継手本体を元 の状態に復元させる。
【0008】
【実施例】
以下実施例を示す図面に基づいて本考案を詳説する。
【0009】 図1は本考案に係る壁用の伸縮継手の一実施例を示し、この伸縮継手は、対向 する両躯体間A,Bに、左右一対のヒンジ部1,1を介して折畳み伸縮可能なパ ンタグラフ式保持機構2を配設し、継手本体3にて両躯体間A,B(の外壁コー ナー部)の間隔部4を閉じ、さらに、継手本体3を前後(矢印E及びF)方向に 移動自在かつ後方(矢印F方向)に弾発付勢する弾発保持機構5を、継手本体3 とパンタグラフ式保持機構2との間に介装してある。
【0010】 継手本体3は、骨材6と、該骨材6に被装された1枚ものパネル7と、タイル やセラミック等の陶板から成る石材8…と、これを貼着するための接着剤や接着 モルタル等の充填材9と、を有している。
【0011】 石材8は、両躯体A,Bに夫々貼着された石材8a…と同一のもので、両躯体 A,Bの静止状態に於て、継手本体3の(石材8側の)表面は両躯体A,Bの( 石材8a側の)外壁面と略同一平面上に位置する。
【0012】 また、継手本体3は左右両側端に、所定傾斜角度θ───例えば30°〜60°─ ──で傾斜する傾斜状ガイド部10,10を有し、該傾斜状ガイド部10,10は、ステ ンレス製で帯板状の見切材11,11を固着して形成される。
【0013】 両躯体A,Bのコーナー部には夫々、ステンレス製で帯板状の見切材13,13が 固着され、傾斜状ガイド部10,10と略同一角度をもつ誘導傾斜面12,12が形成さ れる。
【0014】 この傾斜状ガイド部10,10と誘導傾斜面12,12は、両躯体A,Bの静止状態に 於て、近接乃至当接(図例では所定間隔Gで近接)する。
【0015】 14,14は両躯体A,Bにアンカーボルト等で固着された縁材で、両縁材14,14 間に防水用の止水板15が介装される。16は火事等に備えた耐火帯である。
【0016】 17は、各縁材14に固着された縁材カバーで、両躯体A,Bの静止状態に於て、 該縁材カバー17の水平摺動面18が、継手本体3(骨材6)の裏面と所定間隔をも って対向する。
【0017】 パンタグラフ式保持機構2は、図1と図2に示すように、複数の帯板材25…を 重ね合わせて、ボルトナット結合26…等にて揺動可能に枢着したもので、図2の 仮想線の如く、左右方向(矢印C方向)へ折畳み伸縮可能で、矢印J方向(図1 に於て図面と直交方向)に相対的に揺動可能である。
【0018】 さらに、パンタグラフ式保持機構2の左右両端には、ボルトナット結合26を介 して、蝶番等からなるヒンジ部1,1の一端が枢着されると共に、ヒンジ部1, 1の他端が、縁材14,14を介して両躯体A,Bに固着される。
【0019】 このヒンジ部1,1は矢印Dの如く揺動可能で、該ヒンジ部1,1とパンタグ ラフ式保持機構2にて、両躯体A,Bの左右(矢印C方向),前後(矢印E及び F方向)及び上下(図2の矢印J方向で図1に於て図面と直交方向)の相対的移 動を吸収する。
【0020】 弾発保持機構5は、(パネル7の裏面に固着された)支持部材19に挿通保持さ れたボルト20と、該ボルト20の先端に螺着されたナット21と、中間リング22,弾 発部材23,及びバネ受け片24と、からなる。
【0021】 ボルト20はパンタグラフ式保持機構2の中央の貫孔27,27に挿通されており、 中間リング22,弾発部材23,及びバネ受け片24を介して、ボルト20ナット21にて 、パンタグラフ式保持機構2に継手本体3が連結される。
【0022】 これにより、継手本体3は、前後方向(矢印E及びF方向)に移動可能となる 共に、ボルト20の軸心廻りに揺動可能となる。
【0023】 弾発部材23は圧縮コイルバネ等で、ボルト20,ナット21及びバネ受け片24を介 して、継手本体3を、後方(矢印F方向)へ常時弾発付勢し、パンタグラフ式保 持機構2に継手本体3を引きつけた状態に保持する。
【0024】 そして、継手本体3の前後方向の移動量Sは、ナット21を螺進退させることに より調整可能で、移動量Sの最大値は、両躯体A,Bの外壁面から継手本体3の 裏面までの間隔H以上とされる。
【0025】 しかして、上述の如く構成された壁用の伸縮継手によれば、地震等による両躯 体A,Bの大きな変位に対して、次の如く、十分に対応可能となる。
【0026】 両躯体A,Bの間隔部4が広がる方向に変位した場合、パンタグラフ式保持機 構2が左右に伸びて追随し、両躯体A,Bが相対的に上下方向に変位した場合に は、パンタグラフ式保持機構2が、図2の矢印Jの如く揺動して追随する。
【0027】 さらに、両躯体A,Bが相対的に前後方向に変位した場合は、ヒンジ部1,1 の揺動により変動に追随できる。
【0028】 また、両躯体A,Bの間隔部4が広がる方向かつ前方(矢印E方向)に変位し た場合には、継手本体3が縁材カバー17,17の水平摺動面18,18上をスライドす ると共に、ヒンジ部1,1の揺動により、継手本体3及びパンタグラフ式保持機 構2が後方へ移動し、縁材カバー17,17の先端勾配部30,30に、継手本体3の傾 斜状ガイド部10,10が隣接又は当接した状態となる。
【0029】 この先端勾配部30,30は、継手本体3が図1の通常状態に戻る際に誘導面とし て機能する。
【0030】 次に、両躯体A,Bの間隔部4が狭まる方向に変位した場合は、パンタグラフ 式保持機構2が折畳まれて縮むと共に、継手本体3の傾斜状ガイド部10,10が誘 導傾斜面12,12に乗上げ、前方へ継手本体3が移動して変動に追随できる。
【0031】 この状態から、さらに、間隔部4が狭まる方向に両躯体A,Bが変動すれば、 、移動量S≧間隔Hなる弾発保持機構5にて、さらに前方へ継手本体3が移動し 、図3の如く、継手本体3の傾斜状ガイド部10,10が誘導傾斜面12,12を越えて 、両躯体A,Bの外壁面に継手本体3の裏面が乗上げ、変動に追随する。
【0032】 そして、何れの場合に於ても、地震等がおさまって両躯体A,Bが静止状態と なれば、図1に示す通常の状態に戻り、継手本体3が、上述の如く前方へ移動し ていても、弾発保持機構5にて、図1に示す状態に確実に復元する。
【0033】 次に、図4は他の実施例で、継手本体3の左右両側端のどちらか一方(図例で は左側)に傾斜状ガイド部10を設け、他方に鉛直帯板状の縁材28を固着して、躯 体Bと該縁材28との隙間を、シーリング材29にて充填し、躯体A(外壁のコーナ ー部)と躯体B(外壁の鉛直部)の間の間隔部4を閉じた場合を示している。
【0034】 この場合も図1の実施例と同様に、地震等による両躯体A,Bの大きな変位に 対して追随できる。
【0035】 なお、本考案は上述の実施例に限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で 設計変更自由であり、例えば、図1と図4に於いて、傾斜状ガイド部10の傾斜角 度θの増減は自由である。
【0036】 石材8は、図1に示す如く、アルミ板31,31で挟んだアルミハニカムコア構造 の裏当板32に、大理石等の4〜5mm程度の厚みの薄石板33を、接着剤等で貼着し たものでもよく、上記タイルやセラミック等の陶板と比較して軽量となる利点が ある。
【0037】 また、この伸縮継手によれば、継手本体3は、両躯体A,Bの外壁の装飾と、 同様の装飾とすることができるので、継手のあることが外観上目立たないという 利点がある。
【0038】
【考案の効果】
本考案は上述の如く構成されているので、次に記載するような著大な効果を奏 する。
【0039】 地震や台風等により、両躯体A,B間の相対的位置が大きく変化しても、伸縮 継手が損壊することなく、円滑に両躯体A,B間の変動に対応できる。
【0040】 この伸縮継手は堅牢で耐久性に優れるので、両躯体A,B間の間隔部4の寸法 が大きい場合に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面平面図である。
【図2】パンタグラフ式保持機構の正面図である。
【図3】作用説明のための断面平面図である。
【図4】他の実施例を示す断面平面図である。
【符号の説明】
1 ヒンジ部 2 パンタグラフ式保持機構 3 継手本体 4 間隔部 5 弾発保持機構 10 傾斜状ガイド部 A 躯体 B 躯体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する両躯体A,B間に、左右一対の
    ヒンジ部1,1を介して折畳み伸縮可能なパンタグラフ
    式保持機構2を配設し、左右両側端の少なくとも一方に
    傾斜状ガイド部10を有する継手本体3にて、上記両躯体
    A,B間の間隔部4を閉じ、さらに、上記継手本体3を
    前後方向に移動自在かつ後方へ弾発付勢する弾発保持機
    構5を、上記継手本体3と上記パンタグラフ式保持機構
    2との間に介装したことを特徴とする壁用の伸縮継手。
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