JPH053805U - 調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハロゲンヒータを用いたオーブンレンジにお
いて、構造簡単且つ安価にてハロゲンヒータの端子部の
絶縁性能を向上する。 【構成】 食品を収容する加熱室１と、この加熱室１内
の食品を加熱するハロゲンヒータ２、このヒータ２の両
端を支持する一対のＬ字状の絶縁製支持体４と、加熱室
上壁３を切り起こすことにより形成され、支持体４の水
平片７を加熱室上壁３に直接固定する爪体８とが設けら
れている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はオーブンレンジ等の調理器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

オーブンレンジにおいては、実公昭６２−１６５６３号公報に見られるように シーズヒータを用いたものや、最近の三洋電機株式会社製のＥＭＯ−ＶＲ９Ｆ型 レンジのようにハロゲンヒータを用いたものがある。このようなオーブンレンジ ではヒータの端子部での絶縁に特に注意する必要がある。例えば、調理中に食品 から発生する水蒸気が漏れてヒータ端子部が絶縁不良を起こすと極めて危険とな る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、ハロゲンヒータを用いた調理器において、構造簡単且つ安価にして ハロゲンヒータの端子部の絶縁性能を向上しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の調理器は、食品を収容する加熱室と、この加熱室内の食品を加熱する ハロゲンヒータと、このヒータの両端を支持する一対の絶縁製支持体と、上記加 熱室の壁を切り起こすことにより形成され、上記支持体を上記加熱室壁に直接固 定する爪体とからなる。

【０００５】

【作用】

ハロゲンヒータは加熱室壁から切り起こされた爪体で加熱室壁に直接固定され た絶縁製支持体にて支持されており、ヒータ端子部の絶縁性能がよく、支持構造 は簡単且つ安価である。

【０００６】

【実施例】 図１乃至図３は本考案実施例のオーブンレンジを示す。加熱室１内には食品が 収容され、この食品は、ハロゲンヒータ２からの輻射熱を加熱室上壁３のパンチ ング穴（図示しない）を介して受けることによりグリル、オーブン調理されると ともに、マグネトロン（図示しない）からのマイクロ波によりマイクロ波調理さ れる。上記ハロゲンヒータ２の左、右両端は絶縁製のマイカ板からなる左、右支 持体４にて支持されている。右支持体は図示されていない。具体的には、左、右 支持体４はＬ字状であり、その垂直片５の切欠部６にハロゲンヒータ２の左、右 端が支持されており、水平片７は加熱室上壁３に当接している。そして、上記左 、右支持体４は加熱室上壁３から切り起こされた爪体８を水平片７に係合するこ とにより加熱室上壁３に直接固定されている。

【０００７】 このようなハロゲンヒータ２において、左、右端子部９は、碍子１０で絶縁さ れている上に、左、右支持体４により加熱室上壁３等の金属物からかなり離間し ているため、調理中に食品から発生する水蒸気がパンチング穴から漏れても絶縁 不良を起こさない。また、このための構造としては、Ｌ字状の左、右支持体４を 加熱室上壁３から切り起こされた爪体８で係合するだけのものであり、構造簡単 で極めて安価なものとなっている。

【０００８】 図４乃至図７は本考案他の実施例のオーブンレンジを示し、ハロゲンヒータ２ は加熱室１内に配置されている。このハロゲンヒータ２の端子部の支持構造を上 記実施例と同様である。また、加熱室１の周辺には、マグネトロン１１と、マグ ネトロン冷却ファン１２と、マグネトロン冷却後の冷却風を加熱室内に導く吸気 ダクト１３と、排気ダクト１４と、この排気ダクト内に位置する湿度センサ１５ と、循環ファン１６と、この循環ファンを覆うガイド１７と、このガイドと上記 排気ダクト１４との間に位置するダンパ１８とが設けられている。そして、マイ クロ波調理時には、ダンパ１８は図４の位置に切り替わり、図４及び図５に示す 如く冷却風が流れ、湿度センサ１５が加熱室内の湿度を検知し、従って湿度に基 づいたマイクロ波加熱が実行される。オーブン調理時には、ダンパ１８は図６の 位置に切り替わり、ハロゲンヒータ２及び循環ファン１６の作用により図６及び 図７に示す如く熱風が加熱室内を循環し、更にこの循環熱風の一部は排気ダクト １４内を循環し、これにより湿度センサ１５が加熱室内の湿度を検知し、従って 同様に湿度に基づいたオーブン調理が実行される。

【０００９】

【考案の効果】

本考案によれば、ハロゲンヒータを用いた調理器において、ハロゲンヒータを 、加熱室壁から切り起こした爪体で加熱室壁に直接固定した絶縁製支持体にて支 持したものであり、従って、構造簡単且つ安価にしてハロゲンヒータの端子部の 絶縁性能を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例オーブンレンジの正面図である。

【図２】同レンジの要部の正面断面図である。

【図３】同レンジの要部の側面断面図である。

【図４】本考案他の実施例オーブンレンジのマイクロ波
調理時の平面断面図である。

【図５】同レンジのマイクロ波調理時の側面断面図であ
る。

【図６】同レンジのオーブン調理時の平面断面図であ
る。

【図７】同レンジのオーブン調理時の側面断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 加熱室 ２ ハロゲンヒータ ４ 支持体 ８ 爪体

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 食品を収容する加熱室と、この加熱室内
   の食品を加熱するハロゲンヒータと、このヒータの両端
   を支持する一対の絶縁製支持体と、上記加熱室の壁を切
   り起こすことにより形成され、上記支持体を上記加熱室
   壁に直接固定する爪体とからなる調理器。