JP3304738B2 - 調理器 - Google Patents

調理器

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JP3304738B2
JP3304738B2 JP1952796A JP1952796A JP3304738B2 JP 3304738 B2 JP3304738 B2 JP 3304738B2 JP 1952796 A JP1952796 A JP 1952796A JP 1952796 A JP1952796 A JP 1952796A JP 3304738 B2 JP3304738 B2 JP 3304738B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常、一般家庭に
おいて、卓上にて食材を加熱調理するために使用される
ホットプレートタイプの調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般家庭において、卓上で食材を加熱調
理するために使用されるホットプレートタイプの調理器
の一例を図6に示す。この調理器は、樹脂製の本体ケー
ス41と、熱伝導率に優れた加熱調理板42とを有して
いる。加熱調理板42は、アルミ板、南部鉄製の鉄板等
の熱伝導率に優れた材料によって皿状に構成されてお
り、外周縁部42bを除く平坦な部分が調理面42aに
なっている。加熱調理板42の外周縁部42bは、外方
に向かって斜め上方に傾斜している。
【0003】本体ケース41は、加熱調理板42が内部
に嵌合されるように、加熱調理板42よりも大きな皿状
に構成されており、平坦な底面41aと、底面41aか
ら外方に向かって斜め上方に延出した外周面41bとを
有している。本体ケース41の底面41aには、底面4
1aを水平に支持する複数の脚部41cが、下方に突出
した状態で設けられており、底面41aは、本体ケース
41が載置される卓上等の載置面30に対して、適当な
間隔が形成された状態で支持されるようになっている。
【0004】本体ケース41内には、1〜2個のシーズ
ヒーター43が上側に取り付けられた熱遮蔽板44が水
平状態に支持されており、シーズヒーター43上に、加
熱調理板42が水平状態で支持されるようになってい
る。本体ケース41の底面には、多数の通気孔41dが
設けられている。
【0005】このような調理器では、シーズヒーター4
3に電圧が印加されることによって、シーズヒーター4
3が発熱し、その輻射熱によって加熱調理板42が間接
的に加熱されるようになっている。そして、加熱された
加熱調理板42の調理面42a上に、食材が載せられて
加熱調理される。
【0006】このように、シーズヒーター43の輻射熱
によって加熱調理板42が加熱される調理器では、シー
ズヒーター43の輻射熱によって、本体ケース41が加
熱されないように、本体ケース41とシーズヒーター4
3との間に熱遮蔽板44が設けられている。しかし、こ
のような熱遮蔽板44では、本体ケース41の加熱を十
分に抑制することができず、本体ケース41が加熱され
るという問題がある。このために、熱遮蔽板44と本体
ケース41の底面41aとの間の間隔を大きくするとと
もに、底板41aに設けられた通気孔41cによって、
底面41aと熱遮蔽板44との間隔内の空気を自然対流
によって外部に排出し、それによっても、本体ケース4
1の加熱を抑制するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような調理器で
は、加熱調理板42の外周縁部42bが本体ケース41
の外周面よりも上方に突出した状態になっているため
に、手や指等が容易に接触するおそれがある。しかも、
加熱調理板42は、高熱伝導率の材料によって構成され
ているために、食材を調理するべく加熱調理板42を高
温に加熱すると、調理面42aのみならず、外周縁部4
1bも同様の高温に加熱される。例えば、熱伝導率が、
25℃で 198kcal/m ・ hr・ ℃のアルミ板によって構成さ
れた加熱調理板42では、調理面42aを 280℃に加熱
すると、外周縁部42bは、 200℃程度の高温になる。
その結果、加熱調理板42の外周縁部42bに手や指等
が接触すると、瞬間火傷するおそれがある。熱伝導率
が、25℃で43.2kcal/m ・ hr・ ℃の南部鉄製の鉄板によ
って構成された加熱調理板42の場合にも、同様の問題
がある。
【0008】また、上記調理器では、本体ケース41の
温度上昇を抑制するために、本体ケース41の底面41
aと熱遮蔽板44との間の空気を自然対流によって外部
に排出するようになっている。しかし、底面41aと熱
遮蔽板44との間の空気を自然対流させるためには、底
面41aと熱遮蔽板44との間の間隔を大きくしなけれ
ばならず、その結果、調理器全体が厚くなるという問題
がある。その結果、調理器が載置される載置面30から
加熱調理板42の調理面42aまでの上下方向高さが65
mm程度になり、卓上での使用性が悪くなるとともに、不
使用時における収納性が悪くなる。
【0009】さらに、このように、本体ケース41の底
面41aと熱遮蔽板44との間隔を大きくしても、シー
ズヒーター43の輻射熱によって加熱調理板42を加熱
する構成では、シーズヒーター43の輻射熱による本体
ケース41の加熱を十分に抑制することができず、本体
ケース41および載置面30が加熱されるおそれがあ
る。
【0010】実開昭64−23930号公報には、本体
ケース41の底面41aのみならず、本体ケース41の
外周面41bにも通気孔を設ける構成が開示されてお
り、また、特開平2−301985号公報には、本体ケ
ース41の底面41aおよび外周面41bに通気孔を設
けるとともに、本体ケース41内に冷却ファンを設け
て、加熱調理板42を加熱する加熱コイルと本体ケース
41との間に冷却風を強制的に通流させる構成が開示さ
れている。しかし、いずれの構成においても、シーズヒ
ーターや加熱コイルによる輻射熱の影響が大きく、調理
器全体を厚くしても、本体ケース41および載置面30
の加熱を十分に抑制することができない。
【0011】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、加熱調理板を加熱して調理してい
る間にも、加熱調理板の外周縁部に手や指等が接触して
も瞬間火傷するおそれのない調理器を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、全体を薄くすることができ、
しかも、本体ケースの底面の加熱を十分に抑制すること
ができる調理器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の調理器
は、低伝導率の材料によって構成された絶縁基材の裏
面に、電圧が印加されることによって発熱する皮膜発熱
体が設けられており、この皮膜発熱体の発熱によって絶
縁基材が直接加熱されるようになった加熱調理板と、こ
の加熱調理板が水平に支持されるように、加熱調理板が
絶縁基材を上側にして内部に嵌合される本体ケースと
具備する。また、前記加熱調理板には、皮膜発熱体を覆
うように断熱材が設けられており、前記本体ケースに
は、この断熱材との間に適当な間隔が形成される底面が
設けられるとともに、その間隔内に冷却風を通流させる
ファンが取り付けられている。そして、前記本体ケース
の底面における加熱調理板に対向する部分には、通気孔
が設けられ、前記ファンによって発生した冷却風を、通
気孔に通流させて底面の下方に導き、調理器が載置され
ている載置面を冷却するよう構成されていることを特徴
とする。
【0013】請求項2に記載の調理器は、前記通気孔の
冷却風通流方向の下流側の側縁に、冷却風を載置面へ案
内するガイド板が設けられている。
【0014】請求項3に記載の調理器は、前記本体ケー
スの底面に、底面の下側の温度を検出する温度センサが
設けられており、この温度センサによって前記ファンが
制御される。
【0015】請求項4に記載の調理器は、前記ファンの
制御が、温度センサによって検出される本体ケースの底
面と載置面との間の温度に基づいて行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の調理器の実施の形態の一
例を示す要部の断面図である。この調理器は、加熱調理
板10と、加熱調理板10が内部に嵌合されて水平状態
に支持する本体ケース20とを有している。加熱調理板
10は、例えば、低熱伝導率の結晶化ガラスによって皿
状に構成された絶縁基材11を有している。この絶縁基
材11は、外周縁部11bを除いた部分が平坦になった
調理面11aになっており、絶縁基材11の外周縁部1
1bは、調理面11aから斜め上方に向かって延出して
いる。絶縁基材11における調理面11aの裏面には、
Ag系皮膜発熱体12が印刷されて焼き付けされてお
り、また、調理面11aの裏面には、皮膜発熱体12に
電圧を印加するための一対のAg電極13が、印刷され
て焼き付けされている。
【0018】加熱調理板10は、Ag系皮膜発熱体12
と、Ag電極13とが設けられた絶縁基材11の平坦に
なった調理面11aの裏面に、断熱材14が積層されて
おり、この断熱材14に、さらに他の断熱材15が積層
されている。
【0019】加熱調理板10の絶縁基材11としては、
例えば、厚さが5mmになった結晶化ガラス(日本電気硝
子株式会社製、商品名「ネオセラムN11」)が用いら
れている。この絶縁基材11の裏面に印刷焼き付けされ
た皮膜発熱体12の厚さは、100μ以下になっている。
【0020】絶縁基板11の裏面に積層される断熱材1
4としては、例えば、絶縁基材11と同材質の低熱伝導
率結晶化ガラス(日本電気硝子株式会社製、商品名「ネ
オセラムN11」)が、5mmの厚さで使用されている。
また、その下側に積層された断熱材15としては、例え
ば、25℃で1.30kcal/m ・ hr・ ℃の低熱伝導率のイソラ
イト工業株式会社製の商品名「カオウール1000ボード」
(主成分Al2 3 およびSiO2 )が、5mmの厚さで
使用されている。
【0021】なお、絶縁基材11としては、低熱伝導率
であればよく、結晶化ガラスに限らず、セラミックス等
も使用することができる。また、絶縁基材11の裏面に
設けられる皮膜発熱体12は、厚みが 100μ以下の非常
に薄い導電皮膜層によって構成されており、絶縁基材1
1を直接加熱するように、絶縁基材11の裏面にコーテ
ィングされていてもよい。
【0022】加熱調理板10を支持する本体ケース20
は、加熱調理板10よりも大きなほぼ相似形状の皿状に
形成されており、平板状の底面21を有している。底面
21には、この底面21を水平状態に支持する複数の脚
部22が、下方に突出するように設けられている。
【0023】本体ケース20における底面21の外周縁
は、上方に向かって屈曲して、本体ケース20の外周面
23を全周にわたって形成している。この外周面23の
上端は、本体ケース20の内部に向かって水平に適当な
長さにわたって延出して、水平状態に支持される調理加
熱板10を取り囲む上面24を形成している。そして、
その上面24の内周側の周縁部が下方に向かって垂直に
延出して、内周面25を形成している。内周面25の下
端は、底面21に対して適当な間隔が開けられるように
底面21の上方に位置している。
【0024】このような構成によって、本体ケース20
の外周縁部には、底面21、外周面23、上面24、お
よび、内周面25にて囲まれた中空の外枠部26が、全
周にわたって設けられている。この外枠部26の内周面
25は、水平状態に支持される加熱調理板10の周囲を
全周にわたって取り囲み得るようになっており、その内
周面25の内部に、加熱調理板10が絶縁基材11を上
側にして嵌合されて、水平状態に支持されている。本体
ケース20の内周面25に水平状態に支持された加熱調
理板10は、最下側に位置する断熱材15が、本体ケー
ス20の底面21に対して、例えば15mmの間隔が形成さ
れるように、底面21の上方に位置されている。従っ
て、その断熱材15は、本体ケース20の底面21に対
して、全体にわたって15mmの間隔が形成されている。本
体ケース20に水平状態に支持された加熱調理板10
は、絶縁基材11における斜め上方に延出した外周縁部
11bの周縁が、本体ケース20の上面24よりも上方
に突出している。
【0025】本体ケース20の上面24に対向した底面
21の外周縁部の適所には、開口部21aが形成されて
いる。そして、この開口部21aに対向して、シロッコ
ファン27が、外枠部26内の底面21上に設置されて
いる。このシロッコファン27は、底面21に設けられ
た開口部21aから空気を吸引して、加熱調理板10の
最下側の断熱材15と底面12aとの間に形成された間
隙内に排出することにより、その間隙内に冷却風を通流
させるようになっている。
【0026】このような構成の調理器では、加熱調理板
10における絶縁基材11の裏面に設けられた電極13
に電圧を印加することによって、皮膜発熱体12が発熱
する。これにより、低熱伝導率の絶縁基材11が直接加
熱されて発熱する。絶縁基材11は、平坦になった調理
面11aが皮膜発熱体12によって直接加熱されるため
に、その調理面11aは高温に加熱される。この場合、
絶縁基材11は低熱伝導率の材料によって構成されてい
るために、調理面11aの周囲に斜め上方に延出するよ
うに設けられた外周縁部11bでは、調理面11aのよ
うに高温には加熱されない。例えば、結晶化ガラスによ
って構成された絶縁基材11の調理面11aを、 280℃
にまで加熱した場合、その調理面11aから40mm離れた
絶縁基材11の外周縁部11bでは、80℃程度にしか加
熱されない。
【0027】加熱調理板としてアルミ板を使用した従来
の調理器では、調理面を 280℃の高温に加熱すると、外
周縁部は 200℃程度にまで加熱される。従って、 200℃
程度の高温に加熱された外周縁部に手や指等が接触する
と、瞬間火傷するおそれがあるが、本発明の調理器で
は、絶縁基材11の外周縁部11bに手や指等が接触し
ても、瞬間火傷するおそれがなく、安全に調理すること
ができる。
【0028】また、絶縁基材11を直接加熱する皮膜発
熱体12は、一対の断熱材14および15によって覆わ
れており、しかも、下側の断熱材15と本体ケース20
の底面21との間には、適当な間隔が形成されているた
めに、皮膜発熱体12の発熱による本体ケース20の底
面21の加熱が抑制される。
【0029】しかも、皮膜発熱体12に電圧を印加して
発熱させる場合には、本体ケース20の外枠部26内に
設置されたシロッコファン27が駆動される。これによ
り、本体ケース20の底面21と加熱調理板10の最下
側に設けられた断熱材15との間をシロッコファン27
から排出される空気が冷却風として通流することにな
り、本体ケース20の底面21の加熱は確実に抑制され
る。その結果、底面21を支持するための各脚部22が
載置される載置面30の加熱も抑制される。
【0030】本発明の調理器では、加熱調理板10は、
絶縁基材11の裏面に設けられた皮膜発熱体12による
直接加熱方式であるために、加熱調理板10の厚さを薄
くすることができる。しかも、加熱調理板10の裏面に
は、一対の断熱材14および15が設けられるととも
に、加熱調理板10と本体ケース20の底面との間に形
成された間隙内が、シロッコファン27による冷却風に
よって冷却されるようになっているために、加熱調理板
10と本体ケース20の底面21との間隔を小さくして
も、その底面21および調理器の載置面30の加熱を確
実に抑制することができる。その結果、調理器全体を薄
くすることが可能になる。
【0031】図1に示す調理器において、加熱調理板1
0における絶縁基材11(結晶化ガラス)の調理面11
aの厚さを5mm、断熱材14(結晶化ガラス)および断
熱材15(カオウール)の厚さを5mm、加熱調理板11
と本体ケース20の底面21との間隔を15mm、本体ケー
ス20の底面21に設けられた各脚部22の上下方向長
さを10mmとして、載置面30から加熱調理板10の絶縁
基材11における調理面11aまでの上下方向長さを40
mmとして、加熱調理板10と本体ケース20の底面との
間に形成された間隙内に、シロッコファン27を駆動し
て冷却風を通流しつつ、加熱調理板10を加熱した場合
の、載置面30における温度変化を図2のグラフに実線
で示す。シロッコファン27としては、日本電産株式会
社製の商品名「D05F−12PH」(AC 12V, 0.17A, 0.11 m3
/min)を使用した。その結果、この調理器では、載置面
30の温度を、55℃以下に抑制することができた。
【0032】比較のために、加熱調理板10と本体ケー
ス20の底面21との間に形成された間隙内に冷却風を
通流することなく、加熱調理板10を加熱した場合にお
ける載置面30の温度変化を、図2のグラフに破線で示
す。この場合には、調理器の載置面30の温度は、90℃
以上に上昇した。
【0033】このように、本発明の調理器は、厚さが40
mmであっても、本体ケース20の底面21および載置面
30の加熱を確実に抑制することができる。従って、従
来の調理器のように、厚さを65mm程度に厚くする必要が
ない。
【0034】図3は、本発明の調理器の実施の形態の他
の例を示す要部の断面図である。この調理器は、本体ケ
ース20の底面21における加熱調理板10に対向する
部分に、多数の通気孔21bが設けられている。各通気
孔21bの冷却風通流方向の下流側の側縁には、冷却風
通流方向の上流側に向かって斜め上方に延出するガイド
板21cが設けられている。
【0035】このような調理器では、シロッコファン2
7によって発生した冷却風が、加熱調理板10と本体ケ
ース20の底面21との間に形成された間隙を通流する
際に、その一部が、ガイド板21cに案内されて、通気
孔21bを通って、底面21の下方へと流出し、底面2
1と調理器の載置面30との間を通流する。底面21と
載置面30との間を通流する冷却風は、底面21のみな
らず、載置面30も直接冷却することになり、載置面3
0の加熱が、より効果的に抑制される。
【0036】図4は、本発明の調理器の実施の形態の他
の例を示す要部の断面図である。この調理器では、本体
ケース20の底面21に設けられた開口部21aに対向
する外枠部26の上面25に、シロッコファン27が取
り付けられている。そして、底面20の開口部21にお
ける内周側の周縁部とシロッコファン27との間に、隔
壁28が垂直に設けられている。シロッコファン27
は、開口部21aから吸引される空気を、隔壁28と本
体ケース20の内周面25との間に排出する。排出され
た空気は、外枠部26の内周面に案内されて、底面21
と加熱調理板10との間を、冷却風として通流する。
【0037】本体ケース20の底面21における下側面
には、温度センサー31が設けられており、底面21と
調理器の載置面30との間の温度を検出するようになっ
ている。そして、この温度センサー31によって、シロ
ッコファン27が制御されるようになっている。底面2
1の開口部21aとシロッコファン27との間には、シ
ロッコファン27および加熱調理板10の制御回路32
が水平状態で配置されている。
【0038】シロッコファン27は、例えば、温度セン
サー31によって検出される底面21と載置面30との
間の温度に基づいて回転数が制御されるようになってい
る。あるいは、シロッコファン27は、温度センサー3
1によって検出される底面21と載置面30との間の温
度が、所定値以上になった場合にのみ、駆動されるよう
になっている。いずれの場合にも、加熱調理板10の加
熱を開始する際に、加熱調理板10が所定の温度になる
まで、シロッコファン27を駆動させることなく、加熱
調理板10を早急に調理温度にまで立ち上げるようにし
てもよい。
【0039】このような構成の調理器では、制御回路3
2が、本体ケース20の底面21に設けられた開口部2
1aとシロッコファン27との間に設けられているため
に、シロッコファン27によって開口部21aから空気
を吸引する際に、制御回路32が冷却される。
【0040】図5は、本発明の調理器の実施の形態の他
の例を示す要部の断面図である。この調理器では、本体
ケース20の底面21には開口部が設けられず、外枠部
26の外周面23における上部に開口部23aが設けら
れている。シロッコファン27は、外枠部26内の底面
21上に設置されている。開口部23aと外枠部26の
内周面25との間には、開口部23aから流入した空気
をシロッコファン27内に案内するように、隔壁28が
垂直に設けられている。そして、外枠部26の外周面2
3と隔壁28との間に、シロッコファン27および加熱
調理板10の制御回路32が設けられている。
【0041】このような構成の調理器も、シロッコファ
ン27によって開口部23aから吸引される空気が、加
熱調理板10と底面21との間に排出されて、冷却風と
して通流することにより、加熱調理板10による底面2
1および調理器載置面30の加熱が抑制される。そし
て、同時に、開口部23aから吸引される空気によって
制御回路32も冷却される。
【0042】
【発明の効果】本発明の調理器は、このように、加熱調
理板の低熱伝導率の絶縁基材が、皮膜発熱体によって直
接加熱されるようになっているために、絶縁基材が高温
に加熱されても、その外周縁部の温度上昇が抑制され
る。その結果、手や指等が絶縁基材の外周縁部に接触し
ても瞬間火傷するおそれがない。また、絶縁基材が皮膜
発熱体によって直接加熱されるようになっており、しか
も、加熱調理板と本体ケースの底面との間に、ファンに
よる冷却風が通流するようになっているために、本体ケ
ースの底面の加熱が確実に抑制され、従って、本体ケー
スの底面の加熱を確実に抑制することができるととも
に、全体を薄くすることができる。また、ファンによっ
て発生した冷却風を、本体ケースの底面の通気孔に通流
させて載置面を冷却することで、この載置面の加熱も効
果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理器の実施の形態の一例を示す要部
の断面図である。
【図2】その調理器によって加熱調理板を加熱した際の
調理器の載置面の温度変化を示すグラフである。
【図3】本発明の調理器の実施の形態の他の例を示す要
部の断面図である。
【図4】本発明の調理器の実施の形態のさらに他の例を
示す要部の断面図である。
【図5】本発明の調理器の実施の形態のさらに他の例を
示す要部の断面図である。
【図6】従来の調理器の一例を示す要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
10 加熱調理板 11 絶縁基材 11a 調理面 11b 外周縁部 12 皮膜発熱体 13 電極 14 断熱材 15 断熱材 20 本体ケース 21 底面 21a 開口部 22 脚部 23 外周面 24 上面 25 内周面 26 外枠部 27 シロッコファン 28 隔壁 30 載置面 31 温度センサー 32 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−37216(JP,A) 特開 平5−317187(JP,A) 特開 平2−129888(JP,A) 特開 平3−277319(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 3/68 F24C 7/04 H05B 6/12 317 A47J 37/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低伝導率の材料によって構成された絶
    縁基材の裏面に、電圧が印加されることによって発熱す
    る皮膜発熱体が設けられており、この皮膜発熱体の発熱
    によって絶縁基材が直接加熱されるようになった加熱調
    理板と、 この加熱調理板が水平に支持されるように、加熱調理板
    が絶縁基材を上側にして内部に嵌合される本体ケースと
    を具備し、 前記加熱調理板には、皮膜発熱体を覆うように断熱材が
    設けられており、前記本体ケースには、この断熱材との
    間に適当な間隔が形成される底面が設けられるととも
    に、その間隔内に冷却風を通流させるファンが取り付け
    られ、 前記本体ケースの底面における加熱調理板に対向する部
    分には、通気孔が設けられ、前記ファンによって発生し
    た冷却風を、通気孔に通流させて底面の下方に導き、調
    理器が載置されている載置面を冷却するよう構成されて
    いる ことを特徴とする調理器。
  2. 【請求項2】 前記通気孔の冷却風通流方向の下流側の
    側縁には、冷却風を載置面へ案内するガイド板が設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の調理器。
  3. 【請求項3】 前記本体ケースの底面には、底面の下側
    の温度を検出する温度センサが設けられており、この温
    度センサによって前記ファンが制御される請求項1記載
    の調理器。
  4. 【請求項4】 前記ファンの制御は、温度センサによっ
    て検出される本体ケースの底面と載置面との間の温度に
    基づいて行われる請求項3記載の調理器。
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