JPS5848811B2 - 熱風循環式高周波加熱装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気オーブンと高周波加熱装置（以下電子レン
ジという）の機能を兼ねそなえ、かつ急速調理のできる
調理用オーブンに釦いて、均一加熱を達戒すること。

さらには一個のファンで両機能を持たせかつ、安定な動
作特性の得られる設計のし易い加熱方式を見出すことで
ある。

従来のこの種高周波加熱装置は上下にヒータを設け、か
つ中央底面にターンテーブル軸を貫通させた方式であり
、下ヒータがあるため庫内町使用空間が狭〈かつ、ター
ンテーブルがある為、下ヒータの形、位置に制約をうけ
均一加熱が達成されない。

捷た油や液が底面にこぼれた場合掃除がし難く、従って
モータ等の故障の原因になるなど改善すべき点が多かっ
た。

これは（上下ヒータ＋タ一ンテーブル）方式をとる限り
さげられない問題点でもあった。

そこで本発明は上記改良に関し、種々検討の結果、次の
二点につき各々の基本的な効果が明らかにできたので、
これを熱風循環式高周波加熱装置として、ここにその一
実施例をあげて説明し、その効果を明らかにする。

基本的効果１、加熱庫内に熱風を循環する方式は均一加
熱として効果があることは一般に知られていたが、加熱
する食品の表面に形或される断熱空気層の生或をこの熱
風が阻止するため、従来の電気オーブンに比較して、早
く加熱できることがわかった。

ある実験では輻射式レンジに使用される温度の二分の一
で、調理時間を三分の−１で短縮することができるとい
うデータが得られた。

基本的効果２、対称形の回転アンテナ方式のマイクロ波
給電によれば、アンテナから負荷の距離が変化しないた
め、マグネトロンの動作が安定し、給電設計がやり易く
なる。

回転アンテナの回転速度を略２０００ＲＰＭにしても均
一加熱の効果には１００ＲＰＭの時と大差がなく、さた
、かつ加熱庫中央に位置させれば対称形となりマイクロ
波の均一加熱効果も優れてかり、均一加熱設計がし易く
なる。

以下本発明の一実施例を第１図、第２図に示したのでこ
れに従って説明する。

１は加熱庫で、第１図は正面から中央部分の断面を示し
ている。

な釦他の実施例として第１図に示すものを上面から庫内
中段部分を見た平面図と考えて良いことは勿論である。

マグネトロン２からのマイクロ波は導波管２を通して、
庫内略中央部に設けた給電用の開口４から加熱庫１に供
給される。

この中心部に導波管２を貫通してファン５の軸６がある
。

この軸６は導波管２の貫通部にマイクロ波シールを施し
た軸受部７と、少くとも表面を良導体で構威した軸８か
ら構威され、この軸８は金属ファン５と導通し、マイク
ロ波給電に釦げる回転アンテナを構或している。

このファンを第２図に示す。

上記ファン５は図示のようにターボファンを構威し、第
１図に矢印で示す熱風の循環をつくり出している。

そしてファン５の周辺には、シーズヒータｇ−ｂ：配さ
れ、循環する熱風の加熱手段を構成している。

勿論とのヒータは例えば正特性のヒータやリボンヒータ
であってもよいし、ガスエネルギーによるヒータであっ
てもよい。

ファン５の略同一面に加熱手段を配することができるの
で庫内可使用空間も大きくとれるなど非常に有利である
。

熱風は矢印の如く、中央部分から吸入され、庫内周縁部
から排出される為に、庫内中心に置かれた調理物１０に
邪魔されずに（第１図の位置より上部に置かれた場合は
特に、）庫内全面に熱風が循環される。

さらに本構成にすれば前述した均一加熱と高速加熱が達
成されることは明らかである。

な釦ファン５の下部中央には誘電体から構或される多孔
性のガード１１が配されてふ・り、高速回転するファン
５に手が触れないように配慮されている。

そしてガード１１を誘電体としたのは、マイクロ波給電
の為であり、庫内略中夫に位置せしめて幻称形を形戒し
ている。

１たヒータ９の下部にはラスメタル等の金属性のガード
１２が設けられ、通風抵抗を小さく、かつマイクロ波が
ヒータ９に集中しないような位置ト遮へい効果のある形
状に構或されていることが好筺しい。

な釦第１図ではファン５の駆動は、マグネトロン２の冷
却用ファン１３からベルト等によって回転伝達されてい
る。

以上説明したように本発明によれば次のような効果が期
待できる。

（１）中央給電方式でかつ電気オーブンとしても熱風循
環式としているので、均一加熱が達威される。

（２）金属製ファンを共用した構或であるので、安価で
あるとともに信頼性も大きく器具全体をコンパクトにで
きる。

（３）底面にターンテーブルの貫通孔等を要しないので
、庫内清掃が容易でかつモータが故障等の恐れもない。

（４）熱風循環式は表面に生成する断熱層を阻止し高速
加熱を可能としかつ、熱効率も良い。

（５）ファン（回転アンテナ）から見た負荷位置がｉ化
しないので、マグネトロンの安定動作カ期待できるので
、寿命が長くなる。

（６）ファンを対称形にしかつ略庫内中心に位置させた
のでマイクロ波の均一加熱効果が大きい。

（７）ファンの中央下部に誘電体ガードを設けることに
より、ファンを保護するとともに庫内へ手を入れた場合
などの危険を防止することができる。

捷たこのガードをも庫内のほぼ中央に対称形に設けてい
るので、マイクロ波の給電もより均一化される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す熱風循環式高周波加熱
装置を正面から見た略中央部分の断面図、第２図は同要
部回転アンテナと熱風循環用ファンを共用するファンの
斜視図である。 １・・・・・・加熱庫、２・・・・・・マグネトロン、
３・・・・・・導波管、４・・・・・・開口、５・・・
・・・ファン、６，８・・・・・・軸。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一個の金属製ファンによって、マイクロ波給電用回
   転アンテナと熱風循環用ファンとを共用し、かつこの金
   属製ファンを加熱庫内略中心に位置する構成とし、前記
   金属製ファンの中央下部に誘電体ガードを位置させると
   ともに前記金属製ファンはターボファンとし、中央から
   吸気して周辺に配したヒータを通して庫内周辺から熱風
   を排出する構成とした熱風循環式高周波加熱装置。