JPH0538056U - 油圧シヨベルの旋回減速機 - Google Patents
油圧シヨベルの旋回減速機Info
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- JPH0538056U JPH0538056U JP9269591U JP9269591U JPH0538056U JP H0538056 U JPH0538056 U JP H0538056U JP 9269591 U JP9269591 U JP 9269591U JP 9269591 U JP9269591 U JP 9269591U JP H0538056 U JPH0538056 U JP H0538056U
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- retainer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルシ−ル交換作業が容易に行うことがで
き、厳しい耐圧性の要求されるような場合であっても一
般仕様のオイルシ−ルで十分に足りるようなものであっ
て、しかも、タ−ンテ−ブル部の潤滑用グリ−スが旋回
減速機内へ浸入するのを防止する。 【構成】 ピニオン4の端面と軸受14との間に出力軸
13に嵌装され共に回転するスリ−ブ7を圧入する。リ
テ−ナ11の内空部にはオイルシ−ル8を環装し、リテ
−ナ11のグリ−ス溜り部Aにグリ−ス浸入側と異なる
方向を向く排出口12を設ける。
き、厳しい耐圧性の要求されるような場合であっても一
般仕様のオイルシ−ルで十分に足りるようなものであっ
て、しかも、タ−ンテ−ブル部の潤滑用グリ−スが旋回
減速機内へ浸入するのを防止する。 【構成】 ピニオン4の端面と軸受14との間に出力軸
13に嵌装され共に回転するスリ−ブ7を圧入する。リ
テ−ナ11の内空部にはオイルシ−ル8を環装し、リテ
−ナ11のグリ−ス溜り部Aにグリ−ス浸入側と異なる
方向を向く排出口12を設ける。
Description
【0001】
本考案は上部旋回体を有する油圧ショベルの旋回減速機に関するものである。
【0002】
従来技術による旋回減速機の要部断面図を図3に示す。これは、旋回減速機を 備えた上部旋回体を、旋回ベアリングを介して下部走行体の上側に支承し、旋回 減速機の出力軸軸端に固設したピニオンと、下部走行体側に固設した歯車とを、 歯面潤滑用の油槽中で噛合わせ、上記ピニオンの回転力により上部旋回体を旋回 せしむる構造の旋回装置において、タ−ンテ−ブル部の潤滑用グリ−スが旋回減 速機内へ浸入することを防止する構造であり、主リップa′とダストリップb′ を有するオイルシ−ル8′とリテ−ナ11′とから構成されている。
【0003】 さらに、上記従来技術の改良として、旋回体用の旋回減速機が実開平3−75 68号公報(以下「公報」という)に開示されている。これは、上記従来技術の 構成において、出力軸軸端に固設されたピニオンと、出力軸上のオイルシ−ルの 外側端面との間に、外径がピニオン外径よりも大きい隔壁円板を設けたものであ る。
【0004】 公報記載のものは、旋回減速機の出力軸上のピニオンの噛合いにより押し出さ れるグリ−スが直接オイルシ−ルのリップ部に衝突しないようにすることにより 、潤滑用グリ−スの旋回減速機内への浸入防止をより確実なものとしたが、次の ような問題点が生じている。すなわち、隔壁円板の外径がオイルシ−ルの内径よ りも大きいため(公報図面第3図参照)、オイルシ−ル交換時には出力軸(ピニオ ンと一体)をまず抜き出す必要があり、オイルシ−ル交換作業が非常に困難であ る。また、この構造では、リテ−ナ11′へ浸入したグリ−スが滞溜し、さらに 浸入してくるグリ−スによりリテ−ナのグリ−ス溜りに内圧が発生するので、ダ ストリップb′を押し込み、さらには、主リップa′を押し広げて旋回減速機内 へと浸入するため、厳しい耐圧性の要求される使用環境によっては、外圧に耐え られるように耐圧性を増した特別仕様のオイルシ−ルを使用する場合があるが、 この種のものは一般仕様のものに比べ高価であり、コストアップの原因となる。
【0005】
本考案は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、オイルシ−ル 交換作業が容易に行うことができ、厳しい耐圧性の要求されるような場合であっ ても一般仕様のオイルシ−ルで十分に足りるようなものであって、しかも、タ− ンテ−ブル部の潤滑用グリ−スが旋回減速機内へ浸入するのを防止する構造を実 現せんとするものである。
【0006】
旋回減速機をそなえた上部旋回体を、ボ−ルレ−スを介して下部走行体の上側 に支承し、旋回減速機の出力軸軸端に固設したピニオンと、下部走行体側に固設 した歯車とを、歯面潤滑用のグリ−ス槽中で噛合わせ、上記ピニオンの回転力に より上部旋回体を旋回させる構造であり、前記出力軸は旋回減速機のケ−シング 及びリテ−ナに保持された軸受に枢支される構造の旋回装置において、前記ピニ オンの端面と前記軸受との間には前記出力軸に嵌挿され共に回転するスリ−ブが 圧入され、前記リテ−ナの内空部にはオイルシ−ルが環装され、前記リテ−ナの グリ−ス溜り部にグリ−ス浸入側と異なる方向を向く排出口を設ける。
【0007】
グリ−スの充満したグリ−ス槽の中で、ピニオンとボ−ルレ−スの内歯歯車が 噛み合い、歯の周囲に押し出されるグリ−スの一部はリテ−ナに圧力をもって押 し付けられ、リテ−ナ内へ浸入する。リテ−ナのグリ−ス溜りに滞溜したグリ− スは旋回減速機の出力軸上のダストリップを押し込み、さらに主リップを押し広 げ旋回減速機の内部に浸入しようとするが、リテ−ナのグリ−ス溜り部にグリ− ス浸入側と異なる方向を向く排出口を設けることにより、歯面から押し出される グリ−スをグリ−ス溜り部に滞溜させずにリテ−ナ外部へ導ぎ、再びグリ−ス槽 へと環流させる。
【0008】
本考案の実施例を、図面を参照しながら説明する。図1は、本考案に係る油圧 ショベルの旋回減速機を備えた旋回装置の要部断面図である。図2は、図1にお けるオイルシ−ル、リテ−ナ及びスリ−ブ装着部の拡大断面図である。
【0009】 まず、本考案に係る油圧ショベルの旋回減速機を備えた旋回装置1の概略を図 1に基づいて説明する。上部旋回体9が下部走行体10に対して全旋回可能の油 圧ショベルでは、上部旋回体9は、下部走行体10の主フレ−ム中央の上面に、 外輪が上部旋回体の側に、内歯歯車を有する内輪が下部走行体10に取付けられ たボ−ルレ−ス3を介して旋回自在に組付けてある。そうして、上部旋回体9に は入力軸が旋回モ−タ15の動力により駆動される旋回減速機2が設けてあり、 その出力軸13の軸端には、ボ−ルレ−ス3の内輪の内歯歯車と噛合うピニオン 4を固設してあり、該ピニオン4が回転することにより、その反力で上部旋回体 9を旋回させるようになっている。
【0010】 上記の構造において、重量および慣性力の大きい上部旋回体9の起動、停止は すべて前記のピニオン4と、これに噛合う内輪の内歯歯車とによっており、従っ て両者の歯面には強大な負荷が頻度高く加わり、しかも相互に歯列に沿って摺動 運動をなすので、その耐久性を向上させる目的で、中央部分に突出部を有し、外 周がつば上になった薄鋼板製のカバ−5のつば部外周を下部走行体10の上面の ボ−ルレ−ス3取付部材に固着して、内輪の内歯歯車と上記カバ−5の突出部と の間に、ピニオン4の回遊巾を確保できる解放形環状のグリ−ス槽6を形成させ 、このグリ−ス槽6に適当な量のグリ−スを充満させ歯面の潤滑を行っている。
【0011】 次に、本考案の主たる構成を図2に基いて説明する。4は出力軸13の軸端に 固設したピニオン、7は出力軸13に嵌着したスリ−ブ、11はオイルシ−ル8 を内部に環装しているリテ−ナである。出力軸13は旋回減速機2のケ−シング およびリテ−ナ11に保持された軸受14に枢支され、軸端には、ボ−ルレ−ス 3の内輪に設けた内歯歯車に噛合うピニオン4を固設し、該ピニオン4の端面と 軸受14との間には、出力軸13に嵌挿され、共に回転するスリ−ブ7が圧入し てある。8はオイルシ−ルでリテ−ナ11の内空部に環装されており、ゴムの如 き弾性材からなる主リップa、ダストリップbを有し、それらのシ−ル部は、上 記スリ−ブ7の外周に常時接して摺動し、旋回減速機2のケ−シング内の潤滑油 の外部への流出と、外部から塵埃や他の油など異物の進入を防止していることは 従来の旋回減速機と全く同様である。スリ−ブ7の外周は上述のようにオイルシ −ル8の主リップa、ダストリップbの緊縛力でもって、その角部が線接触して いる。
【0012】 リテ−ナ11の内空部はグリ−ス溜り部Aを構成する。このリテ−ナ11のグ リ−ス溜り部Aには、グリ−ス浸入側と異なる方向を向く排出口12が設けられ ている。
【0013】
リテ−ナのグリ−ス溜り部にグリ−ス浸入側と異なる方向を向く排出口を設け たので、特別な部品(例えば隔壁円板や耐圧型オイルシ−ル)を必要とせずに、 安価で、しかもオイルシ−ル交換作業時の組立・分解性を損なうことなく、旋回 減速機内へのグリ−スの浸入を阻止することができる。
【図1】本考案に係る油圧ショベルの旋回減速機を備え
た旋回装置の要部断面図。
た旋回装置の要部断面図。
【図2】図1におけるオイルシ−ル、リテ−ナ及びスリ
−ブ装着部の拡大断面図。
−ブ装着部の拡大断面図。
【図3】従来技術による旋回減速機の要部断面図。
1 旋回装置 2 旋回減速機 3,3′ ボ−ルレ−ス 4,4′ ピニオン 5 カバ− 6 グリ−ス槽 7,7′ スリ−ブ 8,8′ オイルシ−
ル 9 上部旋回体 10 下部走行体 11,11′ リテ−ナ 12 排出口 13 出力軸 14 軸受 15 旋回モ−タ a,a′ 主リップ b,b′ ダストリッ
プ A グリ−ス溜り部
ル 9 上部旋回体 10 下部走行体 11,11′ リテ−ナ 12 排出口 13 出力軸 14 軸受 15 旋回モ−タ a,a′ 主リップ b,b′ ダストリッ
プ A グリ−ス溜り部
Claims (1)
- 【請求項1】 旋回減速機をそなえた上部旋回体を、ボ
−ルレ−スを介して下部走行体の上側に支承し、旋回減
速機の出力軸軸端に固設したピニオンと、下部走行体側
に固設した歯車とを、歯面潤滑用のグリ−ス槽中で噛合
わせ、上記ピニオンの回転力により上部旋回体を旋回さ
せる構造であり、前記出力軸は旋回減速機のケ−シング
及びリテ−ナに保持された軸受に枢支される構造の旋回
装置において、前記ピニオンの端面と前記軸受との間に
は前記出力軸に嵌挿され共に回転するスリ−ブが圧入さ
れ、前記リテ−ナの内空部にはオイルシ−ルが環装さ
れ、前記リテ−ナのグリ−ス溜り部にグリ−ス浸入側と
異なる方向を向く排出口を設けたことを特徴とする油圧
ショベルの旋回減速機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9269591U JP2535965Y2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 油圧ショベルの旋回減速機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9269591U JP2535965Y2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 油圧ショベルの旋回減速機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0538056U true JPH0538056U (ja) | 1993-05-21 |
JP2535965Y2 JP2535965Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=14061640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9269591U Expired - Lifetime JP2535965Y2 (ja) | 1991-10-17 | 1991-10-17 | 油圧ショベルの旋回減速機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535965Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-17 JP JP9269591U patent/JP2535965Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2535965Y2 (ja) | 1997-05-14 |
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