JPH0537830U - 光フアイバー用巻取リール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】光ファイバー用巻取リールの使い捨てを公害問
題を生ずることなく行える。 【構成】一方のリールプレートに、段ボール材で形成さ
れ、かつ中心孔のある少なくとも一片が正角形の函形芯
材の一面を接着剤で固着して設け、該函形芯材に紙管体
のハブを圧接嵌挿して備え、前記函形芯材の他面に接着
剤を介して他方のリールプレートを固着したことで、使
い捨て時にすべて紙材で構成されているため事後処理に
公害問題を生ずることもなく、かつ再利用も可能である
と共に、製造組立も容易で生産性も大幅に向上できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、光ファイバー或いは電子部品用のテープなどを巻き付け収納しうる 使い捨て巻取リールに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、運搬や在庫管理時に光ファイバーその他ケーブルやテープ類を巻き込ん でいる巻取リールは各配線作業や、自動組込の電子部品供給作業などの使用時に は繰り出して用いられたのちは、使い捨てにすることが多く段ボール材など安価 な資材で形成されていることが多く、特に巻心となるハブは発泡スチロール系の プラスチックス円筒材をリールプレートに糊着する安価な形態とすることが知ら れている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、この紙製リールをハブに発泡スチロール系材を用いると、軽量で安 価であるものの、使用後に廃棄する使い捨てでは、公害問題が生じ事後処理を考 慮すると使用できないし、一対のリールプレート間の隙間寸法もハブに弾性があ って歪んで適確に維持できなく巻取作業或いは巻戻作業に支障を来す不具合もあ って問題であった。 本考案は、これら従来の欠点を容易に排除しようとするもので、使い捨て後の 処分を容易にし、再利用も可能でリール機能をも安定して発揮でき、組立容易で 製造・加工コストの低減化が図れる安価な使い捨て巻取リールを提供することを 目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、中心孔１₁ ，２₁ があり、段ボール材で形成される一対のリールプ レート１，２と、この両リールプレート１，２間で中央位置に介在配備される巻 取用のハブ３とから構成した巻取用リールにおいて、一方のリールプレート１に 、段ボール材で形成され、かつ中心孔４のある少なくとも一片が正角形の函形芯 材５の一面を接着剤で固着して設け、該函形芯材５に紙管体のハブ３を圧接嵌挿 して備え、前記函形芯材５の他面に接着剤を介して他方のリールプレート２を固 着したことを特徴とする光ファイバー用巻取リールである。

【０００５】

【作用】

一方のリールプレート１に接着剤６で折曲線５₃ で一対の正角形片と一対の側 片５₁ ，５₂ とを連設形成した函形芯材５を固着し、該函形芯材５の隅部に内装 するハブ３を嵌合保持してのち、他方のリールプレート２を函形芯材５の他方の 正角形片上に接着剤７を介して固着連結し、該ハブ３の外周に光ファイバーを巻 き込み運搬、保管に供するものであって、使用時には中心孔１₁ ，２₁ 軸支し回 転操作させてケーブル或いはテープ類を巻取り、或いは繰り出して各作業に用い られ、使用後にはすべて紙製のために廃棄処分を容易にし、且つ必要に応じ再利 用をも可能とするものである。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図１乃至図６を参照して説明すると、中心孔１₁ ，２₁ があ り、段ボール材で形成される一対のリールプレート１，２と、この両リールプレ ート１，２間で中央位置に介在配備される巻取用のハブ３とから構成した巻取用 リールにおいて、一方のリールプレート１に、段ボール材で形成され、かつ中心 孔４のある少なくとも一片が正角形の函形芯材５を接着剤６で固着して設け、該 函形芯材５に紙管体のハブ３を圧接嵌挿して備え、前記函形芯材５の他面に接着 剤７を介して他方のリールプレート２を固着してあるが、この函形芯材５として は、一対の折曲側片５₁ ，５₂ と、一対の正四角形片をそれぞれ折曲線５₃ で連 設した折曲片からなり、前記折曲側片５₁ に対向する位置に折曲側片５₂ を形成 した組立函を用いてある。

【０００７】 この場合、前記函形芯材５は、その四隅または三隅が前記ハブ３の内周壁面に 圧接嵌合する正角形片からなる四角筒または正三角形片からなる三角筒の組立函 になるように構成し、展開状体では図５に示すようにリールプレート１に沿って 偏平に添設されるように正角形の一片の一面を接着剤６で固着するのがよい。 また、他方のリールプレート２は、前記函形芯材５を折曲線５₃ で折曲げて函 形に組立てて他方の正角形片の他面に接着剤７を塗布して貼着すれば、ハブ３の 両面にフランジ状の形態として一対のリールプレート１，２が連結一体化される こととなり、製造時に容易に組立ることができる。

【０００８】 なお函形芯材５は、長方形の段ボール材に折曲線５₃ を平行に三本間隔を置い て対向する一対の正角形片と一対の側片５₁ ，５₂ とに区画して連設した四角形 の組立函にしてあるが、前記折曲側片５₂ も一端縁或いは両端縁に連設すること ができるし、側片５₁ の巾寸法はハブ３の高さ（巻芯の長さ）に略等しくしてリ ール間隔を適宜選んで構成できる。 また前記ハブ３は、中空状の紙管体を適宜巾に割切りにしたものを用いればよ く、この内周に嵌合する正角形片を持った函形芯材５をリールプレート１に固着 しておけばよい。 さらに前記リールプレート１，２は巻取量確認用の窓孔８を穿設してある。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、一方のリールプレートに、段ボール材で形成され、かつ中心孔のあ る少なくとも一片が正角形の函形芯材の一面を接着剤で固着して設け、該函形芯 材に紙管体のハブを圧接嵌挿して備え、前記函形芯材の他面に接着剤を介して他 方のリールプレートを固着したことで、ハブは歪んだりする変形が少なくリール プレート間を均等に維持できて巻取或いは巻戻作業に支障なく安全に用いられる と共に、使い捨て時にすべて紙材で構成されているため事後処理に公害問題を生 ずることもなく、かつ再利用も可能であると共に、製造組立も容易で生産性も大 幅に向上でき加工コストの低減化も図れるなど実用上の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の平面図である。

【図２】図１の正面図である。

【図３】図１の斜視図である。

【図４】図１のＡ−Ａ線における分離状体の縦断面図で
ある。

【図５】一方のリールプレートの展開状体の平面図であ
る。

【図６】図４のＢ−Ｂ線における分離状体の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ リールプレート １₁ 中心孔 ２ リールプレート ２₁ 中心孔 ３ ハブ ４ 中心孔 ５ 函形芯材 ５₁ 折曲側片 ５₂ 折曲側片 ５₃ 折曲線 ６ 接着剤 ７ 接着剤

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中心孔１₁ ，２₁ があり、段ボール材で
   形成される一対のリールプレート１，２と、この両リー
   ルプレート１，２間で中央位置に介在配備される巻取用
   のハブ３とから構成した巻取用リールにおいて、一方の
   リールプレート１に、段ボール材で形成され、かつ中心
   孔４のある少なくとも一片が正角形の函形芯材５の一面
   を接着剤で固着して設け、該函形芯材５に紙管体のハブ
   ３を圧接嵌挿して備え、前記函形芯材５の他面に接着剤
   を介して他方のリールプレート２を固着したことを特徴
   とする光ファイバー用巻取リール。
2. 【請求項２】 前記函形芯材５が、一対の折曲側片
   ５₁ ，５₂ と、一対の正四角形片をそれぞれ折曲線５₃
   で連設した折曲片からなり、前記折曲側片５₁ に対向す
   る位置に折曲側片５₂ を形成した組立函である請求項１
   記載の巻取リール。