JPH0537654U - 旋回フレームの構造 - Google Patents

旋回フレームの構造

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JPH0537654U JP9662591U JP9662591U JPH0537654U JP H0537654 U JPH0537654 U JP H0537654U JP 9662591 U JP9662591 U JP 9662591U JP 9662591 U JP9662591 U JP 9662591U JP H0537654 U JPH0537654 U JP H0537654U
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 従来技術の旋回フレームの構造では、背板の
前部平面視形状を先細のテーパ状に形成し、その背板を
たて板の上端面に沿って溶着していた。したがって背板
前端部の、応力集中に起因する亀裂の発生を防止するた
めに、溶接時の肉盛形状を整えたり溶接後のグラインダ
仕上げに大なる労力と時間を要していた。本考案は、上
記の問題点を解決することを目的とする。 [構成] 本考案では、旋回フレーム用メインフレーム
のたて板上端面の、背板前端が溶着される位置に、後方
が一段低くなる傾斜段部を形成し、また背板の前端部の
左右いずれか一方側を切欠き、平面視で左右方向の切断
肩部と前後方向の切断肩部を形成し、背板の前端部をた
て板の上端面部及び側面部に対して溶着するように構成
した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、主として油圧ショベルなど建設機械,作業車両の上部旋回体におけ る旋回フレームの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、油圧ショベル(図示しない)用上部旋回体の旋回フレーム1の斜視図 である。図において、2は旋回フレーム1のメインフレーム、3はメインフレー ム2に立設している左右一対のたて板、4はブームフートピン穴、5は背板、6 はカウンタウエイト取付部、7L,7Rは旋回フレーム1の左右のサイドフレー ムである。図7は、図6のA部詳細図である。図において、符号イ,ロは背板5 前端部のテーパ形状部である。図8は、図7の平面図である。図9は、図8のB より見た側面図である。図10は、図8のC−C断面図である。図10に示すよ うに背板3は、たて板3の上端面に符号ハ,ニの部分を溶接して、両者がT字形 を形成するように溶着されている。
【0003】 従来技術の旋回フレーム1の構造を図6〜図10について述べる。旋回フレー ム1では、メインフレーム2に左右一対のたて板3を立設し、そのたて板3の上 部にブームフートピン穴4を開穿し、そのたて板3を後端部のカウンタウエイト 取付部6に至まで後方に向けて低くなるように傾斜状に形成し、その傾斜した上 端面に沿って長板状の補強用背板3を、図10に示すように断面形状がT字形に なるように溶着している。そしてまたその背板5の前部平面視形状を先細のテー パ状に形成して、その背板前端幅寸法をたて板3の略板厚寸法tに近付けている 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
油圧ショベルが掘削作業などを行うときには、上部旋回体の旋回フレーム前部 に装着した作業アタッチメントのブームに大なる衝撃が作用し、また後端部のカ ウンタウエイトも上下振動する。そのためにメインフレームのたて板上端面に溶 着した背板の前端部には、最大曲げモーメントが発生する。従来技術の背板前端 部は、上記カウンタウエイトの上下振動やブームフートの反力の影響で主に引張 力を受ける端部溶接を施工しているため、溶接引張力を受ける構造になっている 。したがって応力集中に起因する亀裂の発生を防止するために、溶接時の肉盛形 状を整えたり、溶接後のグラインダ仕上げに大なる労力と時間を要していた。本 考案は、上記の問題点を解決できる旋回フレームの構造を提供することを目的と する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、旋回フレーム用メインフレームのたて板上端面の、背板前端が溶着 される位置に、後方が一段低くなる傾斜段部を形成し、また背板の前端部の左右 いずれか一方側を切欠き、平面視で左右方向の切断肩部と前後方向の切断肩部を 形成し、たて板の上端面に背板を溶着するときたて板の上記傾斜段部の後端位置 の背板の左右方向切断肩部を合致せしめ、かつ上記前後方向切断肩部をたて板の 側面部に当接せしめ、上記左右方向切断肩部とたて板の傾斜段部とを、また前後 方向切断肩部とたて板の側面部とをそれぞれ溶接することにより、背板の前端部 をたて板の上端面部及び側面部に対して溶着するように構成した。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本考案の構 造をそなえた旋回フレーム1’(全体図は図示しない)の要部斜視図である。図 において、8は旋回フレーム1’のメインフレーム用のたて板、9は背板、符号 ホ,ヘは背板9前端部のテーパ形状部である。図2は、図1における構造部分の 平面図である。図3は、図2のDより見た側面図である。図4は、図3のEより 見た図である。図5は、たて板8に対して背板9を溶着する前のそれぞれ切り板 の状態を示す斜視図である。図において、10はたて板8の上端面部に形成した 傾斜段部、11は背板9前端部の切欠き部、12は切欠き部11の左右方向の切 断肩部、13は切欠き部11の前後方向の切断肩部、符号トはたて板8の傾斜段 部10の前端位置、符号チは後端位置である。
【0007】 次に、本考案の旋回フレーム1’の構造を図1〜図5について述べる。本考案 では、旋回フレーム1’のメインフレーム用たて板8の上端面の、背板9前端が 溶着される位置に、後方が一段低くなる傾斜段部10を形成し、また背板9の前 端部のいずれか一方側を切欠き切断して、平面視で左右方向の切断肩部12と前 後方向の切断肩部13をそなえた切欠き部11を形成した。そしてたて板8の上 端面に背板9を溶着するときたて板8の上記傾斜段部10の後端位置チ(図5に 示す)に背板9の左右方向切断肩部12を合致せしめ、かつ前後方向切断肩部1 3をたて板8の側面部に当接せしめ、上記左右方向切断肩部12とたて板8の傾 斜段部10とを、また前後方向切断肩部13とたて板8の側面部とをそれぞれ溶 接することにより、背板9の前端部をたて板8の上端面部及び側面部に対して溶 着するように構成した。
【0008】 次に、本考案の旋回フレーム1’の構造の作用について述べる。本考案の構造 では、背板9の前端部に切欠き部11を形成したので、背板9の前後方向切断肩 部13側の板部を、たて板8の側面部に対して前方に延長して溶接することがで きた。しかもその延長した板部の側縁部をテーパ形状部ホに形成したので、背板 9前部のたて板8に対する断面変化が除々に行われる状態となった。したがって 油圧ショベルの作業時に発生する最大応力を避けて前後方向切断肩部13側の板 部がたて板8側面部に溶接されているので、その部分の応力がかなり低くなり、 背板9前端部の接合強度を増大することができる。また、溶接肉盛形状を整えた り、溶接後のグラインダ仕上げを行う手間を著しく低減できるので、作業能率の 向上を可能とする。
【0009】
【考案の効果】
従来技術の旋回フレームの構造では、背板の前部平面視形状を先細のテーパ状 に形成し、その背板をたて板の上端面に沿って溶着していた。したがって背板前 端部の、応力集中に起因する亀裂の発生を防止するために、溶接時の肉盛形状を 整えたり溶接後のグラインダ仕上げに大なる労力と時間を要していた。しかし本 考案では、旋回フレーム用メインフレームのたて板上端面の、背板前端が溶着さ れる位置に、後方が一段低くなる傾斜段部を形成し、また背板の前端部の左右い ずれか一方側を切欠き、平面視で左右方向の切断肩部と前後方向の切断肩部を形 成し、たて板の上端面に背板を溶着するときたて板の上記傾斜段部の後端位置に 背板の左右方向切断肩部を合致せしめ、かつ上記前後方向切断肩部をたて板の側 面部に当接せしめ、上記左右方向切断肩部とたて板の傾斜段部とを、また前後方 向切断肩部とたて板の側面部とをそれぞれ溶接することにより、背板の前端部を たて板の上端面部及び側面部に対して溶着するように構成した。それにより本考 案の構造では、背板の前後方向切断肩部側の板部を、たて板の側面部に対して前 方に延長して溶接することができた。しかもその延長した板部の側縁部をテーパ 形状に形成したので、背板前部のたて板に対する断面変化が除々に行われる状態 となった。したがって油圧ショベルの作業時に発生する最大応力を避けて前後方 向切断肩部側の板部がたて板側面部に溶接されているので、その部分の応力がか なり低くなり、背板前端部の接合強度を増大することができる。また、溶接肉盛 形状を整えたり、溶接後のグラインダ仕上げを行う手間を著しく低減できるので 、作業能率の向上を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の構造をそなえた旋回フレームの要部斜
視図である。
【図2】図1における構造部分の平面図である。
【図3】図2のDより見た側面図である。
【図4】図3のEより見た図である。
【図5】本考案のたて板及び背板のそれぞれ切り板状態
を示す斜視図である。
【図6】従来技術の旋回フレームの斜視図である。
【図7】図6のA部詳細図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図8のBより見た側面図である。
【図10】図8のC−C断面図である。
【符号の説明】
1,1’ 旋回フレーム 3,8 たて板 4 ブームフートピン穴 5,9 背板 6 カウンタウエイト取付部 10 傾斜段部 11 切欠き部 12,13 切断肩部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の旋回フレーム用メインフレー
    ムに左右一対のたて板を立設し、そのたて板の上部にブ
    ームフートピン穴を開穿し、そのたて板を後端部のカウ
    ンタウエイト取付部に至まで後方に向けて低くなるよう
    に傾斜状に形成し、その傾斜した上端面に沿って長板状
    の補強用背板を溶着し、かつその背板の前部平面視形状
    を先細のテーパ状に形成している旋回フレームであっ
    て、たて板上端面の、背板前端が溶着される位置に、後
    方が一段低くなる傾斜段部を形成し、また背板の前端部
    の左右いずれか一方側を切欠き、平面視で左右方向の切
    断肩部と前後方向の切断肩部を形成し、たて板の上端面
    に背板を溶着するときたて板の上記傾斜段部の後端位置
    に背板の左右方向切断肩部を合致せしめ、かつ上記前後
    方向切断肩部をたて板の側面部に当接せしめ、上記左右
    方向切断肩部とたて板の傾斜段部とを、また前後方向切
    断肩部とたて板の側面部とをそれぞれ溶接することによ
    り、背板の前端部をたて板の上端面部及び側面部に対し
    て溶着するようにしたことを特徴とする旋回フレームの
    構造。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1653011A1 (en) * 2003-07-07 2006-05-03 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Revoling-frame structure of construction machinery
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