JPH0537607U - 自動車のラジエータグリル取付装置 - Google Patents

自動車のラジエータグリル取付装置

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JPH0537607U
JPH0537607U JP9721991U JP9721991U JPH0537607U JP H0537607 U JPH0537607 U JP H0537607U JP 9721991 U JP9721991 U JP 9721991U JP 9721991 U JP9721991 U JP 9721991U JP H0537607 U JPH0537607 U JP H0537607U
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JP
Japan
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clip
front bumper
radiator grill
radiator
mounting
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JP9721991U
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Inventor
丈太呂 椎野
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車のフロントバンパに対して、前方から
外力が加えられたとき、このバンパにクリップを介して
連結されたラジエータグリルに直に外力が伝えられるこ
とを阻止し、ラジエータグリルが破損することを防止す
る。 【構成】 フロントバンパ2の取付孔18に係入した係
合ピン25を有するクリップ17に、ラジエータグリル
3の取付部20に形成された係止孔19に係合する突出
部27を備えた舌片26を形成し、フロントバンパ2に
前方から外力が加わったとき、クリップ17の突出部2
7を係止孔19から外し、ラジエータグリル3に大きな
外力が伝わることを阻止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、クリップを用いてラジエータグリルをフロントバンパに連結する自 動車のラジエータグリル取付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記形式の取付装置は従来より周知であり、この形式の従来の取付装置は、そ のクリップが、ラジエータグリルとフロントバンパにそれぞれ同心状に形成され た係止孔と取付孔とに嵌合し、これによってラジエータグリルとフロントバンパ が一体的に結合されるように構成されている。
【0003】 ところで、フロントバンパに比較的小さな衝撃力が加えられ、これがわずかに 変形することがあるが、その際、従来のラジエータグリル取付装置においては、 ラジエータグリルがフロントバンパに対してクリップを介して一体的に連結され ていたため、フロントバンパに加えられた外力が、クリップを介してラジエータ グリルに伝えられ、該グリルの取付部が破損することがあった。このような場合 、ラジエータグリルの損傷は極く局部的な軽微なものであっても、その全体を新 たなものと交換しなければならず大変不経済である。すなわち、ラジエータグリ ル自体には直接的な外力が加えられず、フロントバンパに加えられた外力によっ てラジエータグリルの取付部がわずかに破損するだけで、フロントバンパと共に ラジエータグリルも交換する必要があったのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の目的は、上記従来の欠点を除去し、フロントバンパに外力が加えられ ても、その外力が特に大きなものでない限り、ラジエータグリルが破損すること を防止できる自動車のラジエータグリル取付装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上記目的を達成するため、ラジエータグリルをフロントバンパに連 結するためのクリップを有し、該クリップは、互いに間隔をあけて上下に位置し 、かつ間にラジエータグリルの取付部を挟み込む上辺部及び下辺部と、これら上 下辺部の車体後方側の部分を互いに一体に連結する連結部と、前記下辺部に一体 に形成され、かつ下方に突出してフロントバンパの取付孔に係入する係合ピンと 、弾性的に曲げ変形可能に前記上辺部に一体に付設された舌片と、該舌片の下面 に一体に突設され、かつラジエータグリルの取付部に形成された係止孔に係入す る突出部とを具備し、該突出部の車体後方側の面は、フロントバンパに前方から 外力が加わったとき、前記舌片が曲げ変形しながら、その突出部が前記係止孔か ら外れるように、前記係止孔の縁部に摺接するカム面として形成されている自動 車のラジエータグリル取付装置を提案する。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に従って説明し、併せて従来のラジエータグリル 取付装置とその欠点を図面に即してより具体的に明らかにする。
【0007】 図1は自動車の外観を示す斜視図であり、その車体1の前部に、フロントバン パ2とラジエータグリル3がそれぞれ配設され、該グリル3の両側にヘッドラン プ4がそれぞれ設けられている。5はエンジンルームを覆うフードパネルである 。
【0008】 図2はエンジンルーム側からフロントバンパ2とラジエータグリル3を見た斜 視図であるが、この図から判るようにフロントバンパ2は車体1の幅方向に延び るバンパ本体6と、該本体6に一体に固着されたリテーナ7とを有し、該リテー ナ7が図示していないバンパステーを介して車体1ないしはシャシフレーム(図 示せず)に支持されている。なお、各図において符号Xは車体1の前方側を示し 、Wは車体1の幅方向を示している。
【0009】 ラジエータグリル3は、図示していないラジエータに風を送り込むためのスリ ット8を有し、該グリル3の車体幅方向Wの端部に突設された耳片9にはピン1 0が付設され、これが右側のヘッドランプケーシング11の耳片12に形成され た孔に係入している。またラジエータグリル3の上部は、ボルト14によってヘ ッドランプケーシング11に固定されている。グリル3の他方の端部も、全く同 様にして左側のヘッドランプケーシングに固定されている。
【0010】 一方、ラジエータグリル3の車体幅方向中間部は、本考案に係るラジエータグ リル取付装置15によってフロントバンパ2に連結されている。ここで、この取 付装置15の詳細を説明する前に、従来のラジエータグリル取付装置とその欠点 を図10を参照しながら明らかにする。
【0011】 図10に示した取付装置15aは、上下に2つのフランジ16aを有するピン 状のクリップ17aを有し、該クリップ17aが、フロントバンパ2のバンパ本 体6とリテーナ7とに形成された取付孔18aと、ラジエータグリル3に穿設さ れた係止孔19aとに嵌合し、これによってラジエータグリル3がフロントバン パ2に対して一体的に連結されている。
【0012】 今、図10に矢印Fで示した如く、フロントバンパ2に対して前方から外力が 加えられたとすると、該バンパ2は車体の後方側へ変形しながら移動する。この とき、フロントバンパ2の取付孔18aに嵌合したクリップ17aも、バンパ2 と一緒に後方側へ動くが、このクリップ17aはラジエータグリル3の係止孔1 9aにも嵌合しているので、該グリル3の取付部20aに大きな外力が作用し、 これが破損する。このような場合、先にも述べたように、ラジエータグリル2の 損傷は極く局部的なもので、その全体的な外観形状が害されていないにもかかわ らず、ラジエータグリル3の全体を交換しなければならなかった。図2に示した 本考案に係るラジエータグリル取付装置15によると、次に示すように、このよ うな不具合を確実に除去することができる。
【0013】 図3はフロントバンパを省略した、図2の部分拡大図であり、図4は図2のIV −IV線拡大断面図である。図2乃至図4から判るように、本考案に係る取付装置 15も、ラジエータグリル3をフロントバンパ2に連結するためのクリップ17 を有している。
【0014】 このクリップ17は図5及び図6にも示すように、互いに間隔をあけて上下に 位置する上辺部21と下辺部22とを有し、これら上下辺部21,22は、その 車体後方側の部分が連結部23によって一体に連結されており、この連結部23 と反対側の下辺部前端には、一対の係止突起24が立設されている。
【0015】 下辺部22には、下方に突出する係合ピン25が一体に形成され、また上辺部 21には舌片26が付設されていて、該舌片26の基端部が上辺部21に一体に 連結されている。舌片26は図5に矢印Aで示すようにその基端部の側を中心と して弾性的に曲げ変形することができる。また舌片26の下面には図7及び図8 にも示すように、突出部27が一体に形成されている。このように形成されたク リップ17はその全体が例えば合成樹脂により構成されている。
【0016】 図5はクリップ17がフロントバンパ2とラジエータグリル3とから離され、 グリル3が未だバンパ2に取付けられていない状態を示しているが、以下に、こ のグリル3をフロントバンパ2に取付ける方法を説明しながら、取付装置15の より詳細な構成を明らかにする。
【0017】 図5に示すように、ラジエータグリル3の取付部20は平坦に形成され、その 前部と一方の側部には段部28,29がそれぞれ形成され、取付部20の中央部 には係止孔19が形成されている。
【0018】 上述の如きラジエータグリル3の取付部20に対して、クリップ17を図5に 矢印Bで示す如く横方向から挿入し、その上辺部21と下辺部22の間に、ラジ エータグリル3の取付部20を挟み込む。このとき、図3及び図4に示すように クリップ17の係止突起24が取付部20の段部28に係合すると共に、クリッ プ17の突出部27が取付部20の係止孔19に係入する。
【0019】 図7及び図8に示す如く、クリップ17を上述のように取付部20に挿入する 際、その挿入方向Bの先端側となるクリップ突出部27の部分30は丸みを持っ た湾曲形状をなしているので、クリップ17の挿入時に、その舌片26が矢印A 方向に弾性変形しながら、突出部27の部分30が取付部20に対して滑らかに 摺接し、突出部27が支障なく係止孔19に係入する。これによりクリップ17 がラジエータグリル3の取付部20に一体的に組付けられる。
【0020】 この状態で、ラジエータグリル3を図2に示すようにフロントバンパ2の上方 にもたらし、下方に突出した係合ピン25を、図4に示すようにフロントバンパ 2のバンパ本体6とリテーナ7とに形成された取付孔18に係入し、ラジエータ グリル3をフロントバンパ2に対して連結する。同時に、前述のピン10をヘッ ドランプケーシング11の孔に係合し、ボルト14を締付け、ラジエータグリル 3を車体1に対して固定する。
【0021】 上述のようにラジエータグリル3は、取付装置15によってフロントバンパ2 に連結されるが、このとき、クリップ17の突出部27が、ラジエータグリル3 の取付部20に形成された係止孔19に係入している。この突出部27の車体後 方側の面31は、図4、図7及び図8から判るように湾曲し、この面31が次に 説明するようにカム面を構成する。
【0022】 図4に矢印Fで示す如く、フロントバンパ2に対してその前方から外力が作用 し、該バンパ2が図9に示したように変形したとする。このときクリップ17の 係合ピン25がフロントバンパ2の取付孔18に係入しているため、クリップ1 7も、ラジエータグリル3の取付部20に対して車体の後方側へ移動しようとす る。その際、クリップ17に形成された突出部27の車体後方側の面31は、前 述のように湾曲形成されているため、この面31と、取付部20に形成された係 止孔19の車体後方側の縁部32とに作用する摩擦力は小さく留められる。従っ て、クリップ17に外力が加えられたとき、その面31が図9に示すように係止 孔19の縁部32を滑りながら、舌片26が矢印Aで示した上側へ向けて弾性変 形し、該舌片26が係止孔19から外れる。すなわち、突出部27の面31がカ ム面として作用し、舌片26を上側へ変形させ、クリップ17とラジエータグリ ル3との結合を解除するのである。このようにして、クリップ17はこれに加え られた外力によって、その連結部23の側を中心として下辺部22と上辺部21 とが互いに開拡しながら、図9に鎖線で示すようにラジエータグリル3の取付部 20から車体の後方側へ移動する。このため、ラジエータグリル3には、フロン トバンパ2に加えられた外力が直に伝えられることはなく、該グリル3に作用す る力は極く小さく留められ、取付部20が従来のように破損することはない。
【0023】 このようにして、フロントバンパ2に加わる外力が特に大きなものでない限り 、ラジエータグリル3の破損を阻止でき、その交換が不要となる。よって従来の ような不経済な事態を回避することができる。
【0024】 本考案は、図1に示した如き乗用車に限らず、トラック又はその他の各種形式 の自動車のラジエータグリル取付装置に対しても適用できるものである。
【0025】
【考案の効果】
本考案によれば、フロントバンパに外力が作用したとき、クリップとラジエー タグリルの係合を解除することによって、該グリルに大きな外力が加えられるこ とを阻止し、ラジエータグリルが破損することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車の外観斜視図である。
【図2】エンジンルーム側からフロントバンパとラジエ
ータグリルを見たときの斜視図である。
【図3】図2の部分拡大斜視図であって、フロントバン
パを取り除いて示した図である。
【図4】図2のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】クリップをラジエータグリルの取付部に嵌着す
るときの様子を示した斜視図である。
【図6】クリップを図5と反対側から見たときの斜視図
である。
【図7】クリップの舌片を鎖線で表わし、その突出部の
形態を明らかにした斜視図である。
【図8】舌片を図7の状態から反転した状態で示した斜
視図である。
【図9】フロントバンパに外力が作用し、クリップがラ
ジエータグリルから外れる様子を示した断面図である。
【図10】従来のラジエータグリルを示した、図4と同
様な断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 フロントバンパ 3 ラジエータグリル 15 ラジエータグリル取付装置 17 クリップ 18 取付孔 19 係止孔 20 取付部 21 上辺部 22 下辺部 23 連結部 25 係合ピン 26 舌片 27 突出部 31 面 32 縁部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラジエータグリルをフロントバンパに連
    結するためのクリップを有し、該クリップは、互いに間
    隔をあけて上下に位置し、かつ間にラジエータグリルの
    取付部を挟み込む上辺部及び下辺部と、これら上下辺部
    の車体後方側の部分を互いに一体に連結する連結部と、
    前記下辺部に一体に形成され、かつ下方に突出してフロ
    ントバンパの取付孔に係入する係合ピンと、弾性的に曲
    げ変形可能に前記上辺部に一体に付設された舌片と、該
    舌片の下面に一体に突設され、かつラジエータグリルの
    取付部に形成された係止孔に係入する突出部とを具備
    し、該突出部の車体後方側の面は、フロントバンパに前
    方から外力が加わったとき、前記舌片が曲げ変形しなが
    ら、その突出部が前記係止孔から外れるように、前記係
    止孔の縁部に摺接するカム面として形成されている自動
    車のラジエータグリル取付装置。
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