JPH0536930Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は建築構造物に関し、特に建築構造物
のドアの保持具に関する。

［従来の技術及びその課題］ ドアを開けた位置に保持する従来の装置は、ド
アストツパと呼ばれ、床に固定してドアがドアス
トツパに当つたときにドアストツパに対向してド
アに取り付けてあるフツク穴にドアストツパのフ
ツクを差込むために腰を屈め、又は膝を曲げるな
ど姿勢を大きく崩さねばならない欠点がある。

［課題を解決するための手段及び作用］ 本考案によれば、床に固定した台座金具の直立
する中心ピンの周りに回転可能に係合されたコの
字形のキヤツチピン金具のキヤツチピンを、人が
立姿勢のままで操作し、キヤツチピン金具を回転
してコの字形の中央にある空間にドア端部を挟ん
でドアを挟み保持し、又保持解除も同様にしてキ
ヤツチピン金具を回転させ容易にドア保持を解除
することができる。

［実施例］ 第１図及び第２図を参照して、円板状の台座１
１の同心円上に少くとも２個（この例では３個）
の皿もみ取付穴１２が設けられ、中心には頭部１
４を有する中心ピン１３が周知の方法で溶接又は
かしめにより直立固定されて台座金具１０が形成
される。一方細長いプレート２１の端部にはパイ
プ２２が、他端部には頭部２４を有するキヤツチ
ピン２３がそれぞれ周知の方法で溶接又はかしめ
により直立固定されてコの字形のキヤツチピン金
具２０が形成される。

ここで第１図に示す本考案のドアキヤツチ１を
組み立てるには、先ず上記のキヤツチピン金具２
０を形成し、そのパイプ２２に中心ピン１３を挿
入し、更に円形ワツシヤ３を中心ピン１３に緩く
嵌めた後に台座１１を中心ピン１３と溶接又はか
しめにより固定する。その際中心ピン１３の首下
長さはパイプ２２の長さとワツシヤ３の厚みの和
よりも少し長くしておく。次にパイプ２２の直径
より少し大きい直径の頭部１４、及びキヤツチピ
ン２３の直径より少し大きい直径の頭部２４の上
方より、それぞれの直径より少し小さい内径を有
するゴム又はエラストマなどの軟質の弾性体の筒
２５，２６を押し込んで、それぞれパイプ２２及
びキヤツチピン２３を覆うように組み付け中央空
間２７を有するドアキヤツチ１を形成する。

軟質弾性体筒２５，２６はドアに対して傷がつ
かないように緩衝材の役目を果し、又ワツシヤ３
を入れると、キヤツチピン金具２０の回転を円滑
にするのに好適である。

［考案の効果］ 第２図及び第３図から明らかなように、キヤツ
チピン金具２０の実線で示す挟み保持解除位置か
ら点線で示す保持位置へ、又はその逆へは、人が
立姿勢のままで簡単に操作できるだけで回転でき
るので、腰を屈めたり、膝を曲げたりして姿勢を
大きく崩す必要がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるドアキヤツチの一部切断
側面図、第２図は第１図の平面図、第３図は本考
案によるドアキヤツチを床に固定したときのド
ア、壁との関係を示す平面図である。 符号の説明、１……ドアキヤツチ、３……ワツ
シヤ、４……床、５……ドア、６……壁、１０…
…台座金具、１１……台座、１２……取付穴、１
３……中心ピン、１４……頭部、２０……キヤツ
チピン金具、２１……プレート、２２……パイ
プ、２３……キヤツチピン、２４……頭部、２
５，２６……弾性体筒、２７……中央空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床に固定するため少くとも２個の取付穴を有す
   る円板状台座の中心に中心ピンが直立固定されて
   いる台座金具と；細長いプレートの一方の端部に
   パイプ、他方の端部にキヤツチピンがそれぞれ直
   立固定されてコの字形にされ、前記パイプは前記
   台座金具の中心ピンに回転可能に係合しているキ
   ヤツチピン金具と；前記パイプと前記キヤツチピ
   ンとをそれぞれ覆う軟質の弾性体筒とを有するド
   アキヤツチであつて、前記キヤツチピン金具を人
   が立姿勢のまま、容易に操作して前記中心ピンの
   周りに回転させ、ドアの挟み保持及び保持解除が
   可能にされていることを特徴とするドアキヤツ
   チ。