JPH0536078U - ゲツタポンプ - Google Patents

ゲツタポンプ

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JPH0536078U
JPH0536078U JP9365691U JP9365691U JPH0536078U JP H0536078 U JPH0536078 U JP H0536078U JP 9365691 U JP9365691 U JP 9365691U JP 9365691 U JP9365691 U JP 9365691U JP H0536078 U JPH0536078 U JP H0536078U
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文夫 渡辺
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Sukegawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ゲッタソースからのガス放出が少なく、か
つ、再利用の際にも、ゲッタ蒸着膜の高温ベーキングを
小電力で行うことが出来るようにする。 【構成】 真空チェンバ10内に、内周面にゲッタ材で
あるチタン蒸着膜を蒸着する半球形状のシュラウド30
を配置し、上記シュラウドの内周蒸着面を覆うようにシ
ースヒータ32を設け、かつ、ゲッタソース100は電
子衝撃法により溶融、蒸発される。ゲッタソースは、溶
融時に予めガス分子が放出され、蒸発時には高純度化さ
れたゲッタ分子が蒸発される。また、再利用時には、シ
ュラウド内周面のゲッタ蒸着表面はシースヒータにより
加熱し、高温ベーキングにより吸着した気体分子を早急
に放出される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は超高真空や極高真空技術に使用される真空ポンプに関し、特に、活性 な金属状着膜に気体を吸着させるゲッタポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
超高真空、極高真空技術は、物理実験をはじめとして種々の分野において利用 される重要な基礎技術である。ところで、かかる超高真空、極高真空を得るため の真空ポンプは、その機能から、解放型(気体輸送式)と非解放型(気体溜込み 型)のものとに大別される。前者の解放型に属するポンプは、気体分子を真空側 から大気側へ力学的に移送することにより系内より排気するものであり、油回転 ポンプ、ターボ分子ポンプ、油拡散ポンプ、エゼクタポンプ等が知られている。 そして、後者の非解放型に属するポンプには、低温にした個体表面に気体分子が 物理吸着する性質を理由したクライオポンプ、ソープションポンプ等が、活性な 金属表面に気体分子が化学吸着する性質を利用したゲッタポンプ、スパッタポン プ等が知られており、これらの非解放型のポンプは、いずれも排気すべき気体を 装置(ポンプも含めて)の外に排出しないで、ポンプ自身の中にため込むもので ある。
【0003】 ところで、従来、例えば文献「真空」第34巻、第1号(1991)、第29 頁〜第36頁には、高純度化処理したチタンゲッタ材によるゲッタポンプを利用 することにより10-11Paの極高真空を発生する真空装置が報告されている。す なわち、かかる従来のゲッタポンプの構成は、内周面にゲッタ膜を形成するため の略円筒形のシュラウドの内部中央に、チタン−モリブデン(Ti−Mo)合金 フィラメントをゲッタソース(チタン蒸発源)として配置し、直接通電によりT iを蒸発させる構造のものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、上記の従来技術のゲッタポンプにおいては、チタン−モリブデ ン(Ti−Mo)合金フィラメントからなるゲッタソースからのガスの放出が多 く、そのため、目的の真空度に到達する時間が長くなり、また、このフィラメン トの消費電力も大きく、真空チェンバ内への配線が太くなってしまう。
【0005】 また、その再利用に際しては、シュラウドの内面に吸着されていた気体分子が 放出され、真空度を低下させる。そのため、従来は、シュラウドを外部から加熱 し、ベーキングを行いながら排気し、その後にゲッタソースを蒸発させるという 手順も取られてはいた。しかし、ベーキングに十分な温度までシュラウドを外部 から加熱するためには、消費電力の大きなヒータを要し、しかも、その加熱温度 が十分でない場合には、その効果もなくなってしまうという問題点があった。
【0006】 そこで、本考案は、上述の従来技術の問題点に鑑み、ゲッタソースからのガス 放出を少なくし、かつ、再利用の際、シュラウドのベーキングを小電力で、かつ 、高温で行うことが可能な改良されたゲッタポンプの構造を提供することをその 目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記本考案の目的を達成するため、本考案によれば、活性金属膜を蒸着する蒸 着面を有するシュラウドと、上記蒸着面に蒸着する活性金属を蒸発する手段とを 真空チェンバ内に備えたゲッタポンプにおいて、上記シュラウドの蒸着面に近接 してヒータ手段を設け、かつ、上記蒸発手段は電子衝撃法により上記活性金属を 加熱して溶融、蒸発させるゲッタポンプが提案される。
【0008】
【作用】
すなわち、上記本考案によるゲッタポンプによれば、シュラウドの蒸着面に近 接してヒータ手段を設けることにより、小電力でも高いベーキング温度が得られ 、シュラウドのゲッタ蒸着表面から吸着分子を早急に放出させることが可能にな り、さらに、上記蒸発手段として電子衝撃法を利用することにより、ゲッタソー スを溶融して含まれるガス分子を放出した後に蒸発させることにより、ゲッタソ ースからのガスの放出を抑制し、目的とする真空度への到達時間を短縮すること が可能になる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。 添付の図1には、本考案によるゲッタポンプの全体構成が示されており、この 図において、真空チェンバ10のポート11の上には、外観略円筒形状の2重容 器構造ハウジング20のポート21が載せられ、例えばスルーボルト等の手段で 連結されている。また、ハウジング20の内部には、外観略半球形状のシュラウ ド30が、その開口を下向きに配置され、その上部は上記ハウジング20の上端 面中央部に固定されている。また、このシュラウド30は、その内部に、例えば LN2等の冷却液が供給される空間31が形成されている。すなわち、図中の符 号50はLN2のタンクであり、このタンクから延びたパイプ51、ポンプ52 を介してLN2が上記シュラウド30の内部空間31に供給され、冷却されるよ うに構成されている。
【0010】 また、本考案によれば、上記半球形状のシュラウド30の内周表面側には、す なわち、ゲッタの蒸着表面を覆うように、かつ、近接して、ヒータ線をアルミナ 等の絶縁物で充填して外部をステンレス等の金属で覆ったヒータ、シーズヒータ 32が配置されている。本実施例では、例えば、添付の図2に示すように、シー ズヒータ32が上記シュラウド30の内側壁面33の裏側に螺旋状に配置されて いる。
【0011】 再び、図1に戻り、上記ハウジング20の図の右方側壁には、ポート22が形 成され、このポート22には、ゲッタソース(Ti)を蒸発させるための蒸発装 置40が取り付けられている。
【0012】 この蒸発装置40は、より具体的には、添付の図3及び図4にも明かなように 、例えばタングステン(W)から形成された坩堝41と、この坩堝を支承するロ ッド42、フィラメント43と、フィラメントを支承しかつ電流を供給するため の一対の導電性のロッド44、44、そして、リフレクタ45と、リフレクタを 支承するロッド46から構成されている。そして、これらは、フランジ47に固 定されており、さらに、このフランジ46は上記ハウジング20の側壁に形成さ れた前記ポート22に固定され、図1にも示すように、上記坩堝41が上記ハウ ジング20の略中央部に配置されるようになっている。また、図中の符号48は 、絶縁シールを示している。
【0013】 次に、上記で述べた本考案によるゲッタポンプの動作を説明する。先ず、ゲッ タソースとなるゲッタ材である活性金属、例えばチタン(Ti)(上記の図では 、符号100で表わされる)を上記坩堝41の凹部内に収容する。そして、所定 の真空度まで排気した後、ゲッタポンプの蒸発装置40の導電性のロッド44、 44を介してフィラメント43に電力を供給する。供給された電力により加熱さ れたフィラメント43から発生した電子流は、その一部はリフレクタ45により 反射されながら、上記坩堝41の凹部に収容されたチタン100に照射し、これ を溶融する。すなわち、ゲッタソースであるチタンが一旦溶融され、この時、そ れに含まれるガス分子が放出される。その後、ゲッタポンプを作動させるが、こ の時には、ゲッタソースであるチタン100は溶融により内部に含むガス分子は 既に放出しており、高純度のゲッタ分子であるTi分子が放出される。そして、 この放出されたTi分子はシュラウド30の半球内側表面に蒸着されてゲッタの 蒸着膜を作り、それに気体を収着させる。
【0014】 以上のように、ゲッタソースであるTiは、電子衝撃法により加熱、溶融され 、その段階で一旦内部に含むガス分子が放出される。その後、ゲッタソースであ るTiが蒸発されることから、ゲッタ蒸着膜を形成中、すなわちポンプ動作中に は、不要なガスを発生するがなく、そのため、目標とする真空度への到達が速く なる。
【0015】 また、再利用の際は、上記シュラウド30のシーズヒータ32に電流を供給す ることにより、ゲッタ蒸着表面を加熱してベーキングを行い、ゲッタ蒸着面から 吸着した気体分子を早急に放出させる。すなわち、シーズヒータ32は、シュラ ウド30の内周表面、すなわち、ゲッタの蒸着表面を覆うように近接して配置さ れていることから、小電力でも上記ゲッタの蒸着表面を十分に高い温度に加熱し てベーキングすることが出来、確実に吸着した気体分子を早急に放出させる。そ のため、再利用に際しても、不要なガスの発生がなく、目標とする真空度への到 達が速くなる。
【0016】
【考案の効果】
上記の詳細な説明からも明かな様に、本考案によるゲッタポンプによれば、ゲ ッタ蒸着時における不要なガスの発生を防ぎ、その再利用に際しても、ゲッタ蒸 着表面からの不要なガスの発生を抑制することが可能となることから、目的とす る真空度への到達時間を短縮することが可能になり、実用的にも優れたゲッタポ ンプを提供することが可能になるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例であるゲッタポンプの外観構成
を示す装置断面図である。
【図2】上記ゲッタポンプのシュラウドの構造を示す一
部断面斜視図である。
【図3】上記図1の蒸発装置の詳細構成を示すための装
置の展開斜視図である。
【図4】上記図1の蒸発装置の詳細構成を示すための装
置の組立側面図である。
【符号の説明】
100 ゲッタソース 10 真空チェンバ 30 シュラウド 32 シーズヒータ 40 蒸発装置 41 坩堝 43 フィラメント 45 リフレクタ

Claims (4)

    【整理番号】 0910139−02 【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性金属膜を蒸着する蒸着面を有するシ
    ュラウドと、上記蒸着面に蒸着する活性金属を蒸発する
    手段とを真空チェンバ内に備えたゲッタポンプにおい
    て、上記シュラウドの蒸着面に近接してヒータ手段を設
    け、かつ、上記蒸発手段は電子衝撃法により上記活性金
    属を加熱して溶融、蒸発させるものであることを特徴と
    するゲッタポンプ。
  2. 【請求項2】 上記請求項1において、上記シュラウド
    は、外形略半球形状であることを特徴とするゲッタポン
    プ。
  3. 【請求項3】 上記請求項1において、上記シュラウド
    の蒸着面に設けられたヒータは、シーズヒータであるこ
    とを特徴とするゲッタポンプ。
  4. 【請求項4】 上記請求項1において、上記蒸発手段
    は、上記活性金属を収容した高融点金属製の坩堝と、上
    記坩堝内に収容された上記活性金属に電子を照射する手
    段とを備えたことを特徴とするゲッタポンプ。
JP1991093656U 1991-10-19 1991-10-19 ゲッタポンプ Expired - Lifetime JP2514465Y2 (ja)

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JPH0536078U true JPH0536078U (ja) 1993-05-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018097325A1 (ja) * 2016-11-28 2018-05-31 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 非蒸発型ゲッタコーティング部品、容器、製法、装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018097325A1 (ja) * 2016-11-28 2018-05-31 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構 非蒸発型ゲッタコーティング部品、容器、製法、装置
CN110023623A (zh) * 2016-11-28 2019-07-16 大学共同利用机关法人高能量加速器研究机构 非蒸散型吸气剂涂敷部件、容器、制法、装置

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JP2514465Y2 (ja) 1996-10-16

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