JPH0536005U - ローラタペツト - Google Patents

ローラタペツト

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JPH0536005U
JPH0536005U JP9230491U JP9230491U JPH0536005U JP H0536005 U JPH0536005 U JP H0536005U JP 9230491 U JP9230491 U JP 9230491U JP 9230491 U JP9230491 U JP 9230491U JP H0536005 U JPH0536005 U JP H0536005U
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JP
Japan
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roller
cam
tappet
shaft
radius
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Application number
JP9230491U
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JP2530316Y2 (ja
Inventor
誠 辻田
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Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ローラがカムに片当たりした場合に、エン
ジンのタペット本体を回転させる力が小さく、かつロー
ラ端部のカムへの面圧を上昇させない。 【構成】 カムに当接しカム軸の回転により回転する
ローラ11と、このローラ軸を有しカム軸の回転により
往復動するタペット本体とを備え、カム軸とローラ軸と
が互いに平行に配設されたローラタペットのローラの断
面外形に特徴を有する。カムに当接するローラ11の軸
方向の断面外形は、その中央頂部Q−Rの曲率半径Bが
1500〜5000mmで、中央頂部Q−Rの両側に続
く左肩部P−Q及び右肩部R−Sの曲率半径Aがそれぞ
れ600〜1500mmの略凸面状をなし、左肩部及び
右肩部の各外端P,Sの中央頂部接続点Q,Rからの落
差cがそれぞれ15〜30μmである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はエンジンのバルブリフト用カムの回転運動を往復運動に変えるローラ タペットに関する。更に詳しくはローラタペットのローラの断面外形に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のローラタペットは、カムとの接触が完全な転がり接触であるた め、平面タペットと比べて摩擦が少なく摩耗しにくい特長がある。 このカムに当接するローラの軸方向の断面外形(プロフィル)は、ローラのカ ム面に接触する圧力を軽減するために中高の面(クラウニング)になっている。 この断面外形の型式には、図4に示すようなフルクラウニング型と、図5に示す ような台形クラウニング型が知られている。前者はローラ1の全面(F−G)が 曲率半径D=1000〜1500mmの円弧をなし、後者はローラ1の中央頂部 (I−J)が平面で左肩部(H−I)及び右肩部(J−K)がそれぞれ曲率半径 E=600〜1500mmの円弧をなし、全体で略台形を形成する。 図6に示すように、リフト量がゼロの状態でローラタペット6のローラ軸5と カム軸3が加工上又は組付け上のミスから、ローラ1がカム2に片当たりした場 合には、タペット本体4に回転力Tが生じたり、或いはローラ端部の面圧を上昇 させている。従来、タペット本体の回転を防止するため、タペット本体の上部に 形成された長孔に回り止めボルトが挿入されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、回り止めボルトはタペット本体の往復動を許容するために長孔に遊挿 されており、ローラがカムに片当たりした場合には、完全にタペット本体の回転 を防止することができず、この回転力を小さくすることが望まれる。 この場合、前者のフルクラウニング型のローラは、ローラ中心からカム接触点 までの距離L1(図4)が短いため回転力T1は小さい利点を有する反面、ローラ 端部のカムへの接触面積が大きくその面圧を上昇させる欠点があった。 また、後者の台形クラウニング型のローラは、ローラ端部のカムへの接触面積 が小さくその面圧を上昇させない利点を有する反面、ローラ中心からカム接触点 までの距離L2(図5)が前記距離L1より長いため回転力T2が大きい欠点があ った。 本考案の目的は、ローラがカムに片当たりした場合に、タペット本体を回転さ せる力が小さく、かつローラ端部のカムへの面圧を上昇させないローラタペット を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の構成を実施例に対応する図1及び図2に基 づいて説明する。 本考案は、エンジンのバルブリフト用カム軸13のカム12に当接しカム軸1 3の回転により回転するローラ11と、このローラ11を枢支するローラ軸15 を有しカム軸13の回転により往復動するタペット本体14とを備え、カム軸1 3とローラ軸15とが互いに平行に配設されたローラタペット16の改良である 。 その特徴ある構成は、カム12に当接するローラ11の軸方向の断面外形が、 その中央頂部Q−Rの曲率半径Bが1500〜5000mmで、中央頂部Q−R の両側に続く左肩部P−Q及び右肩部R−Sの曲率半径Aがそれぞれ600〜1 500mmの略凸面状をなし、左肩部及び右肩部の各外端P,Sの中央頂部接続 点Q,Rからの落差cがそれぞれ15〜30μmであることにある。
【0005】 ローラ11がカム12に片当たりした場合に、曲率半径Bが1500mm未満 になると接触面圧が上昇してピッチング(pitting)を生じやすくなり、500 0mmを越えると台形クラウニング型のローラに近似して回転力T0が大きくな る。また曲率半径Aが600mm未満となると落差cが小さくなりやはり接触面 圧が上昇してピッチングを生じやすくなり、1500mmを越えるとフルクラウ ニング型のローラに近似してローラ端部の面圧が大きくなる。
【0006】
【作用】
ローラ11がカム12に片当たりした場合に、ローラ中心からカム接触点まで の距離が短いため回転力T0は小さく、かつローラ端部のカムへの接触面積が小 さくその面圧を上昇させない。
【0007】
【実施例】
次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図2及び図3に示すように、ローラタペット16はエンジンのバルブリフト用 カム軸13のカム12に当接するローラ11と、このローラ11を枢支するロー ラ軸15を有するタペット本体14とを備える。カム軸13とローラ軸15とは 互いに平行に配設される。タペット本体14の上部には長孔17が形成され、こ の長孔17にはシリンダブロック18に螺合した回り止めボルト19が挿入され る。 タペット本体14の内部にはプッシュロッド21の下端が挿入され、その上端 はアジャストスクリュウ22を介してロッカアーム23に当接する。ロッカアー ム23は弁ばね24に抗して弁25を上下方向に往復動させる。
【0008】 本実施例のローラ11の軸方向の全長は10mmで、直径は30mmである。 その特徴ある構成は、カム12に当接するローラ11の軸方向の断面外形が、図 1に示すようにその中央頂部Q−Rの曲率半径Bが3000mmで、中央頂部Q −Rの両側に続く左肩部P−Q及び右肩部R−Sの曲率半径Aがそれぞれ100 0mmの略凸面状をなすところにある。また左肩部及び右肩部の各外端P,Sの 中央頂部接続点Q,Rからの落差cがそれぞれ25μmであって、かつ左肩部と 中央頂部と右肩部のローラ軸方向のそれぞれの長さをa,b,aとするとき、a が2mmで、bが6mmである。
【0009】 このような構成のローラタペット16が、カム軸13に対して正しく設置され ないときには、ローラ11がカム12に片当たりする。これによりタペット本体 14が回転力T0で回転しようとするが、回り止めボルト19に阻止される。ロ ーラ中央頂部及び両肩部がそれぞれ平坦でなく、ローラ断面外形が連続した滑ら かな所定の湾曲面を形成するため、このとき回転力T0は小さく、しかもローラ 端部のカム12への接触面積が小さくその面圧を上昇させない。
【0010】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案のローラタペットによれば、フルクラウニング型と 台形クラウニング型のローラの各長所を兼備しているため、ローラタペットのミ スアライメント時のタペット本体の回転をより確実に防止でき、ローラ回転時の ローラ端部の面圧の上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例ローラタペットのローラ断面
外形図。
【図2】そのローラタペットとカム軸を示す要部断面
図。
【図3】そのローラタペットとカム軸を含む動弁機構を
示す図2のX矢視図。
【図4】従来例のフルクラウニング型のローラタペット
のローラ断面外形図。
【図5】従来例の台形クラウニング型のローラタペット
のローラ断面外形図。
【図6】ローラタペットのローラがカムに片当たりした
ときの状況を示す図。
【符号の説明】
11 ローラ 12 カム 13 カム軸 14 タペット本体 15 ローラ軸 16 ローラタペット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのバルブリフト用カム軸(13)の
    カム(12)に当接し前記カム軸(13)の回転により回転する
    ローラ(11)と、前記ローラ(11)を枢支するローラ軸(15)
    を有し前記カム軸(13)の回転により往復動するタペット
    本体(14)とを備え、前記カム軸(13)と前記ローラ軸(15)
    とが互いに平行に配設されたローラタペット(16)におい
    て、 前記カム(12)に当接する前記ローラ(11)の軸方向の断面
    外形は、 その中央頂部(Q-R)の曲率半径(B)が1500〜5000
    mmで、前記中央頂部(Q-R)の両側に続く左肩部(P-Q)及
    び右肩部(R-S)の曲率半径(A)がそれぞれ600〜150
    0mmの略凸面状をなし、 前記左肩部及び右肩部の各外端(P,S)の中央頂部接続点
    (Q,R)からの落差(c)がそれぞれ15〜30μmであるこ
    とを特徴とするローラタペット。
JP9230491U 1991-10-15 1991-10-15 ローラタペット Expired - Lifetime JP2530316Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP9230491U JP2530316Y2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 ローラタペット

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JP9230491U JP2530316Y2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 ローラタペット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0536005U true JPH0536005U (ja) 1993-05-18
JP2530316Y2 JP2530316Y2 (ja) 1997-03-26

Family

ID=14050675

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JP9230491U Expired - Lifetime JP2530316Y2 (ja) 1991-10-15 1991-10-15 ローラタペット

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JP (1) JP2530316Y2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009250078A (ja) * 2008-04-03 2009-10-29 Ozak Seiko Co Ltd 燃料噴射ポンプ装置
JP2011047451A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Ntn Corp テンタクリップ等のガイド軸受
JP2011117415A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関の可変動弁装置
JP2015048860A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 Ntn株式会社 転動体およびころ軸受
WO2015076271A1 (ja) * 2013-11-21 2015-05-28 日本精工株式会社 円筒ころ軸受及びトランスミッション用軸受装置

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WO2015076271A1 (ja) * 2013-11-21 2015-05-28 日本精工株式会社 円筒ころ軸受及びトランスミッション用軸受装置

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JP2530316Y2 (ja) 1997-03-26

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