JPH0535982U - リツドのロツク装置 - Google Patents

リツドのロツク装置

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JPH0535982U
JPH0535982U JP9188091U JP9188091U JPH0535982U JP H0535982 U JPH0535982 U JP H0535982U JP 9188091 U JP9188091 U JP 9188091U JP 9188091 U JP9188091 U JP 9188091U JP H0535982 U JPH0535982 U JP H0535982U
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cylinder lock
locking piece
elastic locking
frame
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精一 佐藤
誠司 澤谷
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加藤発条株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作動レバーの組み付けがワンタッチで行な
え、且つ、キー操作時に明確な節度感が得られる新規リ
ッドのロック装置の提供。 【構成】 シリンダ錠3付のフレーム1と、開閉用ノブ4
と、ストライカのロック部材5と、一端部7aがシリンダ
錠の偏心軸3aに連結孔8を介して連結され他端部7bが解
錠時に開閉用ノブの押圧爪部4aと干渉して上記ロック部
材のロック状態を解く作動レバー7とを備え、作動レバ
ーを合成樹脂材料で成形し、該作動レバーの一端部側に
弾性係止片10を一体に形成して、該弾性係止片に突起部
11を設ける一方、フレームのシリンダ錠保持部2側に切
替摺動面15を有するストッパー壁14を形成して、該スト
ッパー壁の内側に弾性係止片を係止することにより、作
動レバーの一端部側をシリンダ錠側に簡単に組み付けら
れ、弾性係止片の突起部をストッパー壁の切替摺動面上
で切り替え移動させることにより、明確な節度感が得ら
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車グローブボックス等の各種ボックスを開閉するリッドに使用 されるキー操作タイプのロック装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種ロック装置として、例えば、実開昭63−78670号公報や実 開平1−151571号公報に示すものが存する。 該従来のロック装置は、多少の構造上の相違を有するが、基本的には、グロー ブボックスのリッドに固定されるシリンダ錠付のフレームを備え、該フレームの 前面側に開閉用ノブを回動可能に軸支し、フレームの後面側にボックス側に設け られたストライカを収納する収納部を形成して、該収納部の開口を開閉するロッ ク部材を上下動又は回動可能に設ける一方、作動レバーの一端部側に連結孔を開 設し、該連結孔内に上記シリンダ錠の後端に設けられた偏心軸を遊嵌して、シリ ンダ錠の回転に伴い、作動レバーを連動させることにより、該作動レバーの他端 部側を上記開閉用ノブの背面に設けられた押圧爪部と干渉する位置と干渉しない 位置とに移動させ得る構成となっている。
【0003】 そして、実際の使用に際しては、キー操作で、上記シリンダ錠を解錠方向に回 転させて、作動レバーの他端部を開閉用ノブの押圧爪部と干渉できる位置に移動 させた後、開閉用ノブを引き上げて、該ノブの押圧爪部で作動レバーの他端部側 を下方に押圧すると、該作動レバーの他端部側の押圧により、上記ロック部材が 収納部の開口を開放する方向に移動して、該収納部内でのストライカに対するロ ック状態を自動的に解除するので、これにより、リッドの開放が保障される。 又、シリンダ錠を施錠方向に回転すると、今度は、作動レバーの他端部が開閉 用ノブの押圧爪部と干渉しない位置に移動するので、この状態では、開閉用ノブ をいくら引き上げても、作動レバーの他端部が下方に押圧されないため、リッド の閉塞施錠状態が保障されることとなる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
然し乍ら、斯る従来のロック装置にあっては、その施錠・解錠状態を担保する 作動レバーを金属材料で一体に成形して、該金属製作動レバーの一端部を単に連 結孔を介してシリンダ錠の偏心軸に遊嵌する構成となしているので、当該作動レ バーの一端部側の脱落を防止するために、所謂プッシュオンフィックス等の脱落 防止部品を使用して、当該作動レバーの一端部をシリンダ錠側に支持する工夫を 施さなければならなかった。 この為、従来のロック装置の下では、金属製作動レバーの組み付け作業が大変 となるばかりか、部品点数も自ずと増加してしまう問題点を有すると共に、金属 製作動レバーは錆防止の表面処理を施さなければならないので、この点からも、 コスト高の一因となるばかりか、装置自体の重量が大きくなってしまう嫌いがあ った。
【0005】 又、従来のロック装置にあっては、キー操作に伴うシリンダ錠の回転により、 作動レバーを施錠方向と解錠方向に移動させる訳であるが、この時には、単に、 シリンダ錠の偏心軸を介して作動レバーを各方向に連動させるだけであるから、 キー操作時には、節度感が全く得られずに、施錠状態と解錠状態を明確に確認す ることも困難であった。その上、フレームの保持部側にシリンダ錠を組み付ける 場合にも、作動レバーの一端部側を位置決めしておくことができないので、作動 レバーが不用意に移動して、この一端部の連結孔とシリンダ錠の偏心軸を合致さ せながら、シリンダ錠をフレームの保持部内に嵌装する作業が徒に大変となる問 題点をも併せて有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、斯る従来ロック装置の課題を有効に解決するために開発されたもの で、ボックスのリッドに固定されるシリンダ錠付のフレームと、該フレームに回 動可能に軸支される開閉用ノブと、ボックス側に設けられたストライカをフレー ム側にロックするロック部材と、一端部が上記シリンダ錠の偏心軸に連結孔を介 して連結され他端部が解錠時に開閉用ノブの押圧爪部と干渉して上記ロック部材 のロック状態を解く作動レバーとを備えるリッドのロック装置を前提として、上 記作動レバーを合成樹脂材料で成形し、該合成樹脂製作動レバーの一端部側に弾 性係止片を一体に形成して、該弾性係止片の適所に突起部を設ける一方、上記フ レームのシリンダ錠保持部側に切替摺動面を有するストッパー壁を形成し、該ス トッパー壁の内側に上記弾性係止片を係止して、該弾性係止片の突起部をストッ パー壁の切替摺動面上で移動させる構成を採用した。
【0007】
【作用】
依って、本考案にあっては、合成樹脂製作動レバーの一端部に形成された弾性 係止片を、内側に撓ませながらシリンダ錠側に強制的に押し付けると、該弾性係 止片がフレームのシリンダ錠保持部に形成されたストッパー壁の内側に弾性的に 係止して、該作動レバーの一端部がシリンダ錠側に確実に支持されることとなる ので、従来の如き、脱落防止部品を何ら使用しなくとも、作動レバーの一端部を シリンダ錠側にワンタッチで組み付けることが可能となる。 又、キー操作に伴うシリンダ錠の回転に応じて、作動レバーを偏心軸を介して 施錠方向又は解錠方向に移動させる場合には、必ず、上記弾性係止片に設けられ た突起部が、ストッパー壁の切替摺動面上を乗り越えて移動することとなるので 、斯る切替摺動面の乗り越え時に、明確な節度感が得られることとなって、従来 と比較すると、キー操作のフィーリングが向上して、施錠状態と解錠状態の確認 が頗る容易となる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳述すれば、該実施例に係るロッ ク装置も、自動車グローブボックスに設けられるリッドのロック装置として開発 されたもので、その基本的な構造は、図1に示す如く、リッド(図示せず)に固 定される合成樹脂製フレーム1を備え、該フレーム1の一側部に錠外ケースを兼 用する筒状保持部2を一体に延設して、該筒状保持部2内にシリンダ錠3を回転 可能に嵌装する一方、フレーム1の前面側にリッドの開閉用ノブ4を回動可能に 軸支し、フレーム1の後面側にグローブボックス(図示せず)側に設けられてい るストライカ17を収納するコ字形状の収納部1aを形成すると共に、該収納部 1aの下方にガイド壁部1bを形成し、該ガイド壁部1b内に収納部1aの開口 を開閉するロック部材5を上下動可能に支承して、該ロック部材5をコイルスプ リング6のばね圧で常時収納部1aの開口を閉塞する方向に付勢する構成となし ている。
【0009】 そして、本実施例にあっては、斯る基本構造を前提として、作動レバー7をも 合成樹脂材料で一体成形し、該合成樹脂製作動レバー7の一端部7aの略中央部 に、シリンダ錠3の後端に設けられた偏心軸3aを遊嵌する連結孔8を開設する と共に、該一端部7aの下部に横L字状のスリット9を介して弾性係止片10を 一体に形成して、該弾性係止片10の側面にピン状の突起部11を設ける一方、 当該作動レバー7の他端部7bを、上記ロック部材5の突出ピン5aに係合でき ると同時に、開閉用ノブ4の背面側に突設された押圧爪部4aと干渉できる形状 となすと共に、該他端部7bよりも中央寄りに開閉用ノブ4の押圧爪部4aとの 干渉を回避できる凹状の逃げ部7cを形成する構成を採用している。但し、上記 突起部11の形成位置に関しては、弾性係止片10の側面に限定されるものでは なく、弾性係止片10の下面側の適所に、凸状形状をもって形成することも実施 に応じ可能である。
【0010】 これに加えて、本実施例は、図示する如く、シリンダ錠3を嵌装する上記筒状 保持部2の後端縁上下部に上下ガイド壁12・13を一体に延設して、該上下の ガイド壁12・13間に上記作動レバー7の一端部7aを移動可能に押し込む構 成となすと共に、下ガイド壁13の先端部に山形状切替摺動面15を有するスト ッパー壁14を一体に形成して、該ストッパー壁14の内側に上記作動レバー7 の弾性係止片10を弾性的に係止して、該弾性係止片10の突起部11をストッ パー壁14の切替摺動面15上で切り替え移動させる構成を採用している。
【0011】 依って、本実施例のロック装置においては、フレーム1のガイド壁部1b内に コイルスプリング6とロック部材5を支承して、作動レバー7の他端部7b側を ガイド壁部1bの側面に形成されている切欠16内に挿入し、該他端部7bをロ ック部材5の突出ピン5aに上から係合させる状態を得て、作動レバー7の一端 部7aに開設された連結孔8内に偏心軸3aを遊嵌させながら、保持部2の上下 ガイド壁12・13間に作動レバー7の一端部7aを押し込めば、該一端部7a の弾性係止片10がスリット9を介して内側に撓んでストッパー壁14を乗り越 えて、該ストッパー壁14の内側に自動的に弾性係止するので、これにより、作 動レバー7の一端部7aがシリンダ錠3とその保持部2側に確実に支持されるこ ととなる。 従って、本実施例にあっては、従来の如き、脱落防止部品を何ら使用しなくと も、図2に示す如く、ワンタッチの押し込み作業を行なうだけで、作動レバー7 をフレーム1側に確実に組み付けることが可能となる。
【0012】 そして、実際の使用に際して、キー操作により、シリンダ錠3を解錠方向に回 転させて、ロック装置を解錠状態におけば、図5に示す如く、シリンダ錠3の回 転と連動して、作動レバー7が図中左方向に移動して、該作動レバー7の他端部 7bが開閉用ノブ4の押圧爪部4aの下方に移動することとなるので、後は、図 3に示す状態から図4に示す状態に、開閉用ノブ4を引き上げて、該ノブ4の押 圧爪部4aで作動レバー7の他端部7b側を下方に押圧すると、該他端部7bの 押圧と連動して、ロック部材5がコイルスプリング6のばね圧に抗して降下して 、収納部1a内でのストライカ17に対するロック状態を解除するので、これに より、リッドの開放が保障されることとなる。 斯る解錠状態の下で、リッドを閉塞する場合には、リッドを閉塞方向に移動す ると、今度は、ストライカ17がロック部材5を降下させて、開放された開口か ら収納部1a内に入り込んで、再び、図3に示す如く、ストライカ17が収納部 1a内にロックされるので、これにより、リッドの閉塞状態が簡単に得られるこ ととなる。
【0013】 又、ロック装置を施錠する場合には、キー操作により、シリンダ錠3を逆の施 錠方向に移動させれば、図6に示す如く、該シリンダ錠3の回転と連動して、作 動レバー7が図中右方向に移動して、今度は、該作動レバー7の逃げ部7cが開 閉用ノブ4の押圧爪部4aの下方に位置することとなるので、この状態では、開 閉用ノブ4をいくら引き上げても、作動レバー7を下方に押圧することはできな くなって、これにより、ロック装置の施錠状態が保障されることとなるので、リ ッドが開放されることは全くない。
【0014】 しかし、本実施例にあっては、既述した如く、シリンダ錠3の回転に伴い、作 動レバー7を偏心軸3aを介して左右方向に移動させる場合には、図5・図6に 示す如く、必ず、弾性係止片10の突起部11がストッパー壁14の山形状切替 摺動面15上を乗り越えて移動することとなるので、斯る山形状切替摺動面15 の乗り越え時には、常に明確な節度感が得られることとなる。 従って、これにより、キー操作のフィーリングを向上させて、施錠状態と解錠 状態の確認が容易となる。 又、斯るストッパー壁14の切替摺動面15の両側に弾性係止片10の突起部 11を交互に位置させる構成は、フレーム1の保持部2内にシリンダ錠3を嵌装 する場合にも、作動レバー7の一端部7aをストッパー壁14の摺動面15を利 用して位置決めしておくことが可能となるので、従来と異なり、この一端部7a の連結孔8とシリンダ錠3の偏心軸3aを合致させる作業が容易となって、シリ ンダ錠3をフレーム1側に嵌装する場合にも、頗る好適となる。
【0015】
【考案の効果】
以上の如く、本考案は、上記構成の採用により、作動レバーの一端部に形成さ れた弾性係止片を、内側に撓ませながらシリンダ錠側に強制的に押し付けると、 該弾性係止片がシリンダ錠保持部に形成されたストッパー壁の内側に自動的に係 止して、該作動レバーの一端部がシリンダ錠側に確実に支持されることとなるの で、従来の如き、脱落防止部品を何ら使用しなくとも、作動レバーの一端部をシ リンダ錠側にワンタッチで組み付けることが可能となった。 又、キー操作に伴うシリンダ錠の回転に応じて、作動レバーを偏心軸を介して 施錠方向又は解錠方向に移動させる場合には、必ず、弾性係止片に設けられた突 起部が、ストッパー壁の切替摺動面上を乗り越えて移動することとなるので、斯 る切替摺動面の乗り越え時に、明確な節度感が得られることとなって、キー操作 のフィーリングを向上させて、施錠状態と解錠状態の確認が容易となる利点をも 併せて提供できることとなる。
【0016】 しかも、本考案にあっては、ストッパー壁の切替摺動面の作用で、組み付け時 にも、作動レバーの一端部を位置決めしておくことが可能となるので、従来と異 なり、この一端部の連結孔とシリンダ錠の偏心軸を合致させる作業が容易となっ て、シリンダ錠をフレーム側に組み付ける場合にも、頗る至便となる。 その上、作動レバーを合成樹脂材料で成形したことは、上記弾性係止片の付設 を可能とした利点の他に、ロック装置自体の軽量化・低廉化にも大いに貢献でき ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るリッドのロック装置を一
部分解して背面側から示す斜視図である。
【図2】同ロック装置の全体組み付け状態を示す斜視図
である。
【図3】同ロック装置の組み付け状態を示す断面図であ
る。
【図4】開閉用ノブを引き上げた状態を示す断面図であ
る。
【図5】ロック装置の解錠状態を示す背面図である。
【図6】ロック装置の施錠状態を示す背面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 シリンダ錠の保持部 3 シリンダ錠 3a 偏心軸 4 開閉用ノブ 4a 押圧爪部 5 ロック部材 7 作動レバー 7a 作動レバーの一端部 7b 作動レバーの他端部 8 連結孔 10 弾性係止片 11 突起部 14 ストッパー壁 15 切替摺動面 17 ストライカ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボックスのリッドに固定されるシリンダ
    錠付のフレームと、該フレームに回動可能に軸支される
    開閉用ノブと、ボックス側に設けられたストライカをフ
    レーム側にロックするロック部材と、一端部が上記シリ
    ンダ錠の偏心軸に連結孔を介して連結され他端部が解錠
    時に開閉用ノブの押圧爪部と干渉して上記ロック部材の
    ロック状態を解く作動レバーとを備えるリッドのロック
    装置において、上記作動レバーを合成樹脂材料で成形
    し、該合成樹脂製作動レバーの一端部側に弾性係止片を
    一体に形成して、該弾性係止片の適所に突起部を設ける
    一方、上記フレームのシリンダ錠保持部側に切替摺動面
    を有するストッパー壁を形成し、該ストッパー壁の内側
    に上記弾性係止片を係止して、該弾性係止片の突起部を
    ストッパー壁の切替摺動面上で移動させるように構成し
    たことを特徴とするリッドのロック装置。
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DE69203326T DE69203326T2 (de) 1991-10-15 1992-10-09 Verschlusseinrichtung für einen Deckel.
EP19920117331 EP0540902B1 (en) 1991-10-15 1992-10-09 Locking device for lid

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040007782A (ko) * 2002-07-11 2004-01-28 기아자동차주식회사 자동차의 글로브박스 락킹구조

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6290651A (ja) * 1985-10-17 1987-04-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学記録媒体の記録方法

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