JPH0535879A - ベクトル画像描画装置 - Google Patents

ベクトル画像描画装置

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JPH0535879A
JPH0535879A JP20840591A JP20840591A JPH0535879A JP H0535879 A JPH0535879 A JP H0535879A JP 20840591 A JP20840591 A JP 20840591A JP 20840591 A JP20840591 A JP 20840591A JP H0535879 A JPH0535879 A JP H0535879A
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drawn
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JP20840591A
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Yoshiaki Haniyu
嘉昭 羽生
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 処理速度を向上させることができ、且つ、ア
ンチエイリアシング処理の手法の変更が柔軟に行えるこ
とを目的とする。 【構成】 CPU202はROM205に格納されてい
る制御プログラムに従って、アンチエイリアシング処理
におけるサブピクセル塗り潰し処理及び近似面積率算出
処理を行い、直線描画装置206は、近似面積率,描画
すべき図形濃度値,描画すべきy座標値,描画すべき直
線の開始x座標値,描画すべき直線の終了x座標値,及
び,描画すべき図形の背景濃度値を入力パラメータとし
て、ページ・メモリ207へ指定されたラインのx軸方
向の直線描画を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はPDL言語等で記述され
たベクトル画像を出力するベクトル画像描画装置に関
し、より詳細には、アンチエイリアシング処理の高速化
を図ったベクトル画像描画装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータを用いた
出版システム、所謂、DTP(デスク・トップ・パブリ
ッシング)の普及に伴い、コンピュータ・グラフィクス
で扱うようなベクトル画像を印字するシステムが広く使
われるようになっている。その代表的なものとして、例
えば、アドビ社のポスト・スクリプトを用いたシステム
がある。ポスト・スクリプトは、ページ記述言語(Page
Description Language:以下、PDLと記述する)と呼
ばれる言語ジャンルに属し、1枚のドキュメントを構成
する内容について、その中に入るテキスト(文字部分)
や,グラフィックス,或いは,それらの配置や体裁まで
を含めたフォームを記述するためのプログラミング言語
であり、このようなシステムでは、文字フォントとして
ベクトルフォントを採用している。従って、文字の変倍
を行っても、ビットマップフォントを使用したシステム
(例えば、従来のワードプロセッサ等)と比べて、格段
に印字品質を向上させることができ、また、文字フォン
トとグラフィックスとイメージを混在させて印字するこ
とができるという利点がある。
【0003】ところが、これらのシステムで使用される
レーザープリンタ等の出力装置の解像度は、せいぜい2
40dpi〜400dpiのものが多く、解像度が低い
ために図形のエッジ部分にキザキザ(エイリアスと呼ば
れる)が発生するという不都合がある。従って、印字画
像をより美しくするためにベクトル画像描画装置におい
てアンチエイリアシング処理という手法が用いられてい
る。この処理は、エッジ部の階段上のギザギザ部分に濃
度変調をかけ、視覚的に印字画像を滑らかにするもので
ある。
【0004】図9は、従来のベクトル画像描画装置の一
例を示す。ベクトル画像描画装置900は、コンピュー
タ等のアプリケーション・ソフトウェアを使用して、P
DL言語で記述された文書(ベクトル画像データ)を入
力データとして、ベクトル画像データにアンチエイリア
シング処理を施しながら多値のイメージデータに展開
し、多値カラー・レーザー・プリンタ等の出力装置へ出
力するものである。
【0005】具体的には、図9において、先ず、CPU
902はROM905に格納されているプログラムに従
って、受信装置901で受信した入力データ(ベクトル
画像データ)を内部システム・バス908を介してRA
M904に格納する。1ページ分のデータを受信した
後、CPU902は図10のフローチャートに従ってR
AM904内の図形要素にアンチエイリアシング処理を
施し、多値のイメージデータをページ・メモリ906に
格納する。尚、同図において903はベクトル・フォン
トが格納されているROMを示し、907はページ・メ
モリ906に格納されているデータを多値カラー・レー
ザー・プリンタ等の出力装置へ送信する送信装置を示
す。
【0006】次に、図10のフローチャートを参照して
アンチエイリアシング処理について説明する。PDL言
語はグラフィックスも文字も全てベクトルで記述されて
いる。先ず、処理(A)において、PDL言語を入力し
て、もしその要素が曲線ベクトルであったなら、それら
を直線に近似して直線として登録する。この処理を全て
の図形及び文字要素に対して行い、全ての要素を直線に
近似する。
【0007】次に、処理(B)において、直線要素をそ
の直線の開始y座標でソーティングする。
【0008】続いて、処理(C)において、y座標を1
つずつ更新しながら、スキャン・ラインによる塗り潰し
処理を行う。図11はスキャン・ラインによる塗り潰し
処理のようすを示し、ある走査線YCを走査している時
には、AET(アティブ・エッジ・テーブル、図10参
照)にその走査線YCを横切る辺の要素とその走査線Y
Cを横切るx座標の値(x1 ,x2 ,x3 ,x4 )が登
録される。AETに登録される順番は、処理(A)で登
録されている順番となるので、走査線YCを横切るx座
標が小さい順に登録されているとは限らない。従って、
AET内の各辺の要素をx座標の小さい順にソーティン
グした後、AETの最初の要素から2つをペアーにして
その間を塗り潰す(スキャン・ラインによる塗り潰し処
理)。アンチエイリアシング処理はこの塗り潰しをサブ
ピクセル単位で行うことで実現する。
【0009】次に、スキャン・ラインによる塗り潰し処
理中に行われるアンチエイリアシング処理について、図
12から図15を参照して具体的に説明する。前述した
ようにAET内の偶数番目の要素は左側エッジを示し、
奇数番目の要素は右側エッジである。従って、アンチエ
イリアシング処理は、図12に示すように、左側エッジ
部の処理,右側エッジ部の処理,図形内部の処理の順序
で行う。
【0010】図13は、アンチエイリアシング処理のフ
ローチャートを示す。先ず、エッジ部画素に対してサブ
ピクセル塗り潰し処理を行う。図14(a)は4*4の
サブピクセル分割の例を示し、例えば、左側エッジ画素
Aの場合、4*4のサブピクセル分割を行った後、直線
(画像部分と非画像部分の境界)のかかったサブピクセ
ル及び直線の右側にあるサブピクセルを全て塗り潰す。
次に、近似面積率算出処理で4*4のフィルターを用い
て近似面積率を算出する。フィルターとしては、例え
ば、数1の,で示すフィルターがある。尚、は均
一平均化法と呼ばれる処理で用いられるフィルター、
は重み付け平均化法と呼ばれる処理で用いられるフィル
ターである。
【0011】
【数1】
【0012】ここで、で示す均一平均化法のフィルタ
ーを用いて近似面積率を求めると、図14(a)に示す
左側エッジ画素Aの近似面積率はk=4/16、左側エ
ッジ画素Bの近似面積率はk=14/16となる。
【0013】次に、濃度決定処理において、上記の近似
面積率kを用いて、数2の式によりプリンタ濃度値PD
(16値プリンタ)を決定する。
【0014】
【数2】
【0015】数2の式はリード・モディファイ・ライト
処理と呼ばれ、背景の上に図形を描画した時、アンチエ
イリアシング処理された図形エッジ画素が白抜けするの
を防止するためのものであり、背景濃度値(以前塗られ
た濃度値)はページ・メモリ906のデータを参照する
ことで与えられる。このようにして求めたPDは、図1
4(b)に示すように、左側エッジ画素AがPD=4、
左側エッジ画素BがPD=14となる。
【0016】右側エッジ画素に対しても同様のアンチエ
イリアシング処理が実行され、図14(a)の右側エッ
ジ画素G,Hの近似面積率は、それぞれ、13/16,
1/16と求められ、そのプリンタ濃度値PDは同図
(b)に示すように、13及び1となる。
【0017】尚、図形内部の処理では、サブピクセル塗
り潰し処理,近似面積率算出処理を行うことなく、濃度
決定処理が実施される。但し、通常は、数2の式を用い
ずに図形濃度値をそのまま使用する。ここでは、図形濃
度値を15としている。もし、図形濃度値がプリンタの
最高濃度値と同一でない場合には、数3の式に従ってプ
リンタ濃度値PDを算出する。
【0018】
【数3】
【0019】以上の処理でページ・メモリ906内に1
ページ分の多値イメージデータが格納される。1ページ
分のデータの処理が終了すると、CPU902は送信装
置907を通して、多値カラー・レーザー・プリンタに
印刷開始命令を送信する。多値カラー・レーザー・プリ
ンタは、所定の同期信号(ライン同期信号,画素クロッ
ク等)をベクトル画像描画装置200へ送出し、ページ
・メモリ906内の多値・イメージデータを順番に読み
出して印字する。前述の図形を記録紙上に形成した場合
のトナー像を図15に示す。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ベクトル画像描画装置によれば、アンチエイリアシング
処理におけるサブピクセル塗り潰し処理,近似面積率算
出処理,及び,リード・モディファイ・ライト処理を全
てソフトウェアによるCPU制御によって行っているた
め、処理速度が遅くなるという問題点があった。
【0021】一方、サブピクセル塗り潰し処理,近似面
積率算出処理,及び,リード・モディファイ・ライト処
理をハードウェアで実行することにより、処理速度の向
上を図れるようにしたベクトル画像描画装置も開発され
ているが、ハードウェアの構成によってアンチエイリア
シング処理の手法が一つに固定されるため、レーザー・
プリンタ等の出力装置に合わせてアンチエイリアシング
処理の手法を変更することができないという問題点があ
った。
【0022】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、処理速度を向上させることができ、且つ、アンチエ
イリアシング処理の手法の変更が柔軟に行えることを目
的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、ベクトル画像にアンチエイリアシング処
理を施して、プリンタ,CRT等へ出力するベクトル画
像描画装置において、アンチエイリアシング処理におけ
るサブピクセル塗り潰し処理及び近似面積率算出処理を
行うソフトウェア手段と、ソフトウェア手段で求めた近
似面積率,描画すべき図形濃度値,描画すべきy座標
値,描画すべき直線の開始x座標値,描画すべき直線の
終了x座標値,及び,描画すべき図形の背景濃度値を入
力パラメータとして、指定されたラインのx軸方向の直
線描画を行うハードウェア手段とを備えたベクトル画像
描画装置を提供するものである。
【0024】また、前述した構成に加えて、リード・モ
ディファイ・ライト・アクセスが可能な記憶手段を備
え、ハードウェア手段が記憶手段に対してリード・モデ
ィファイ・ライト・アクセスを行うことにより、指定さ
れたラインのx軸方向の直線描画を実行することが望ま
しい。
【0025】また、ハードウェア手段は、近似面積率,
図形濃度値,及び,図形の背景濃度値を入力して、対応
する画素の濃度値を出力するLUT(ルック・アップ・
テーブル)を含むことが望ましい。
【0026】
【作用】本発明のベクトル画像描画装置は、ソフトウェ
ア手段によって、アンチエイリアシング処理におけるサ
ブピクセル塗り潰し処理及び近似面積率算出処理を行
い、ハードウェア手段によって、近似面積率,描画すべ
き図形濃度値,描画すべきy座標値,描画すべき直線の
開始x座標値,描画すべき直線の終了x座標値,及び,
描画すべき図形の背景濃度値を入力パラメータとして、
指定されたラインのx軸方向の直線描画を行う。
【0027】
【実施例】以下、本発明のベクトル画像描画装置の一実
施例について図面を参照して詳細に説明する。図1は、
本発明のベクトル画像描画装置をPDLコントローラ2
00として組み込んだ画像形成システムの構成を示す。
使用者は、ホスト・コンピュータ100のアプリケーシ
ョン・ソフトウェアを使って、ポスト・スクリプトで代
表されるようなPDL言語(Page DescriptionLanguage
)で記述された文書を作成する。この文書はページ毎
にPDLコントローラ200に送られる。PDLコント
ローラ200は入力したPDL言語にアンチエイリアシ
ング処理を施しながら、多値のイメージデータに展開
し、所定のページ・メモリに格納する。1ページ分の処
理が終了した後、多値カラー・レーザー・プリンタ30
0を介して印字する。
【0028】図2は、PDLコントローラ(本発明のベ
クトル画像描画装置)200の構成を示し、ホスト・コ
ンピュータ100からのデータを受信する受信装置20
1と、各種制御プログラムに従って装置全体の制御を行
うCPU202と、ベクトル・フォントを格納したRO
M203と、制御プログラム上で使用するデータを一時
的に格納及び読み出しするためのRAM204と、CP
U202で使用する各種制御プログラムを格納したRO
M205と、所定のパラメータに従って直線描画を行う
直線描画装置(本発明のハードウェア手段)206と、
1ページ分の画像データ(ここでは、画素単位のデー
タ)を格納するためのページ・メモリ207と、ページ
・メモリ207に格納された画像データを多値カラー・
レーザー・プリンタ300へ送信するための送信装置2
08と、内部システム・バス209とから構成される。
【0029】図3は、直線描画装置206の構成を示
す。直線描画装置206が動作を開始するのは、CPU
202から以下のパラメータを入力した直後からであ
る。 data:図形濃度値 k :近似面積率 y :描画y座標値 x1 :描画直線開始x座標値 x2 :描画直線終了x座標値
【0030】図示の如く、直線描画装置206は、CP
U202によって書き込まれる5個のパラメータを入力
する5個のFIFO(ファースト・イン・ファースト・
アウト)206aと、メモリ同期制御部206bと、図
形濃度値,近似面積率,及び,図形の背景濃度値を入力
して、対応する画素のプリンタ濃度値を出力するLUT
(ルック・アップ・テーブル)206cと、画素クロッ
クCLKを出力するOSC206dと、X1(FIFO
206aの出力値:x1と同じ)をカウントするXカウ
ンタ206eと、Xカウンタ206eの出力XとX2
(FIFO206aの出力値:x2と同じ)を比較する
比較器206fとから構成される。尚、図中において、
DATA,K,Y,X1,X2はFIFO206aに格
納されたdata,k,y,x1,x2がメモリ同期制
御部206bのリード信号(RDバー信号)によってF
IFO206aから出力されたデータを示す。
【0031】以上の構成において、図3の構成図,及
び,図4のタイミングチャートを参照して直線描画装置
206の動作を説明する。直線描画装置206は、CP
U202からdata,k,y,x1,x2のパラメー
タをFIFO206aに受け取ると、FIFO206a
出力のEMバー信号がアクティブとなり、メモリ同期制
御部206bがFIFO206aに対してRDバー信号
を発し、FIFO206a内の上記パラメータを読み出
す。DATA,K,Yはそのままメモリ同期制御部20
6bに取り込まれ、所定のタイミングまでラッチされ
る。また、X1はXカウンタ206eのロード値とな
り、X2は比較器206fの1入力となり、Xカウンタ
206eの出力Xと比較される。
【0032】メモリ同期制御部206bからのST信号
の出力タイミング(図4参照)は、FIFO206aか
らのDATA,K,Yを読み込んだ直後にアクティブと
なり、その結果、Xカウンタ206eがOSC206d
出力のCLKの立ち上がりでX1からのカウント動作を
開始しその出力であるX信号がX2と一致すると、比較
器206fからのEQバー信号がアクティブとなり、S
T信号がネゲートされる。
【0033】一方、Yを上位ビット,Xを下位ビットと
したADR信号がメモリ同期制御部206bからページ
・メモリ207へ図4に示すタイミングで出力される。
このADR信号で示されるアドレスの番地にイメージデ
ータが格納されることになる。
【0034】また、DATA及びKは、LUT206c
の入力となる。LUT602cの中には、数4の式を用
いて予め計算された値が格納されており、後述するシー
ケンスでリード・モディファイ・ライト処理が行われ
る。
【0035】
【数4】
【0036】先ず、内部システム・バス209に対する
書き込み信号がMWRバー信号で、図4に示すタイミン
グでリード・モディファイ・ライト・アクセスを行う。
従って、内部システム・バス209に接続されたデータ
線(図3においてPD信号が出力される線)は、リード
・シーケンスでページ・メモリ207内のADR信号で
示された番地から背景のデータ(MD:背景濃度値)を
読み出し、数4の演算を行い、その結果をライト・シー
ケンスでページ・メモリ207内のADR信号で示され
た番地に書き込む。
【0037】ここで、図5を参照して多値カラー・レー
ザー・プリンタ300内のレーザー駆動部についてその
概略を示す。レーザー駆動部301が多値レベルに応じ
たパルスを発生し、レーザー・ダイオード302が発光
し、感光体303面上を露光する。その後、露光された
場所だけトナーが付着し、図示しない転写チャージャー
により記録紙上に転写され、図示しない定着ローラーに
よって定着され、電子写真プロセスによる印刷が終了す
る。
【0038】次に、図6を参照して本実施例の具体的動
作例を示す。本実施例において、アンチエイリアシング
処理は、図7のフローチャートに示すように、左側エッ
ジ部の処理,右側エッジ部の処理,図形内部の処理の順
序で行われる。従って、先ず、左側エッジ画素A,B,
及び,右側エッジ画素G,Hに対して、図8(a)のフ
ローチャートに基づいてアンチエイリアシング処理が施
される。この場合、サブピクセル塗り潰し処理,及び,
近似面積率算出処理は、ROM205に格納されている
所定のプログラムに従ってCPU202において実行さ
れる。換言すれば、ソフトウェア手段によってサブピク
セル塗り潰し処理,及び,近似面積率算出処理が実行さ
れる。
【0039】次に、CPU202が5つのパラメータ
(data,k,y,x1,x2)を直線描画装置20
6のFIFO206aに格納することにより、CPU2
02の制御を離れて、直線描画装置(ハードウェア手
段)206が独自に直線描画を実行する。y=yc,x
1=x2,data=15(図形最高濃度)として、左
側エッジ画素A,B,及び,右側エッジ画素G,Hに対
して、それぞれk=4/16,14/16,13/1
6,1/16のようにFIFO206aを4回アクセス
する。
【0040】図6に示す図形内部画素C,D,E,Fに
対しては、図8(b)のフローチャートに従い、y=y
c,x1=画素Cのx座標値,x2=画素Fのx座標
値,data=15(図形最高濃度),k=1として、
FIFO206aを1回アクセスする。即ち、同一の近
似面積率を有する連続した複数の画素(ここでは、4個
の画素)の処理を1回のアクセスでまとめて行うことが
できる。
【0041】前述したように本実施例では、直線描画を
ハードウェア(直線描画装置206)を用いて行うこと
により、高速、且つ、リアル・タイムに処理できる。
【0042】また、前述した実施例では、リード・モデ
ィファイ・ライト処理をLUTを用いて実現したが、特
にこれに限定するものではなく、複数の演算器を組み合
わせて構成しても良い。但し、LUTを用いることによ
り、処理の高速化,構成の簡略化,及び,コストの低減
を図ることができる。
【0043】また、CPUからのパラメータをFIFO
206aを用いて入力することにより、CPUと非同期
で直線描画装置を動作させることができ、CPUの待ち
時間及び占有時間を少なくすることができ、CPU利用
の効率化が図れる。
【0044】また、アンチエイリアシング処理におい
て、近似面積率の算出までをソフトウェアで行うので、
アンチエイリアシング処理の手法を柔軟に変更すること
ができる。換言すれば、アンチエイリアシング処理の手
法によって制限を受けない、共通の高速描画ハードウェ
アが構成できる。
【0045】更に、図形内部画素のように連続した画素
を、1回のアクセスでまとめて処理できるので、メモリ
描画に要する全体のスループットが大幅に改善される。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明のベクトル画
像描画装置は、ベクトル画像にアンチエイリアシング処
理を施して、プリンタ,CRT等へ出力するベクトル画
像描画装置において、アンチエイリアシング処理におけ
るサブピクセル塗り潰し処理及び近似面積率算出処理を
行うソフトウェア手段と、ソフトウェア手段で求めた近
似面積率,描画すべき図形濃度値,描画すべきy座標
値,描画すべき直線の開始x座標値,描画すべき直線の
終了x座標値,及び,描画すべき図形の背景濃度値を入
力パラメータとして、指定されたラインのx軸方向の直
線描画を行うハードウェア手段とを備えたため、処理速
度を向上させることができ、且つ、アンチエイリアシン
グ処理の手法の変更を柔軟に行うことができる。
【0047】また、前述した構成に加えて、リード・モ
ディファイ・ライト・アクセスが可能な記憶手段を備
え、ハードウェア手段が記憶手段に対してリード・モデ
ィファイ・ライト・アクセスを行うことにより、指定さ
れたラインのx軸方向の直線描画を実行するため、リー
ド・モディファイ・ライト処理を高速に行うことができ
る。
【0048】更に、近似面積率,図形濃度値,及び,図
形の背景濃度値を入力して、対応する画素の濃度値を出
力するLUT(ルック・アップ・テーブル)を用いて、
ハードウェア手段を構成することにより、処理の高速
化,構成の簡略化,及び,コストの低減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベクトル画像描画装置をPDLコント
ローラとして組み込んだ画像形成システムの構成を示す
説明図である。
【図2】PDLコントローラ(本発明のベクトル画像描
画装置)の構成を示す説明図である。
【図3】直線描画装置の構成を示す説明図である。
【図4】直線描画装置の各信号のタイミングチャートで
ある。
【図5】多値カラー・レーザー・プリンタ内のレーザー
駆動部についてその概略を示す説明図である。
【図6】本実施例の具体的動作例を示す説明図である。
【図7】アンチエイリアシング処理の順序を示すフロー
チャート。
【図8】同図(a)は左側エッジ部及び右側エッジ部の
アンチエイリアシング処理のフローチャート、同図
(b)は図形内部画素のアンチエイリアシング処理のフ
ローチャート。
【図9】従来のベクトル画像描画装置の一例を示す説明
図である。
【図10】従来のベクトル画像描画装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図11】スキャン・ラインによる塗り潰し処理を示す
説明図である。
【図12】従来のアンチエイリアシング処理の順序を示
すフローチャート。
【図13】従来のアンチエイリアシング処理を示すフロ
ーチャートである。
【図14】同図(a)は4*4のサブピクセル分割の例
を示す説明図、同図(b)は同図(a)の図形のプリン
タ濃度値PDを示す説明図である。
【図15】図14の図形を記録紙上に形成した場合のト
ナー像である。
【符号の説明】
100 ホスト・コンピュータ 200 P
DLコントローラ 201 受信装置 202 C
PU 203 ROM 204 R
AM 205 ROM 206 直
線描画装置 206a FIFO(ファースト・イン・ファースト
・アウト) 206b メモリ同期制御部 206c
LUT 206d OSC 206f
比較器 207 ページ・メモリ 208 送
信装置 209 内部システム・バス 300 多値カラー・レーザー・プリンタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベクトル画像にアンチエイリアシング処
    理を施して、プリンタ,CRT等へ出力するベクトル画
    像描画装置において、アンチエイリアシング処理におけ
    るサブピクセル塗り潰し処理及び近似面積率算出処理を
    行うソフトウェア手段と、前記ソフトウェア手段で求め
    た近似面積率,描画すべき図形濃度値,描画すべきy座
    標値,描画すべき直線の開始x座標値,描画すべき直線
    の終了x座標値,及び,描画すべき図形の背景濃度値を
    入力パラメータとして、指定されたラインのx軸方向の
    直線描画を行うハードウェア手段とを備えたことを特徴
    とするベクトル画像描画装置。
  2. 【請求項2】 リード・モディファイ・ライト・アクセ
    スが可能な記憶手段を備え、前記ハードウェア手段は、
    前記記憶手段に対してリード・モディファイ・ライト・
    アクセスを行うことにより、指定されたラインのx軸方
    向の直線描画を実行することを特徴とする請求項1のベ
    クトル画像描画装置。
  3. 【請求項3】 前記ハードウェア手段は、近似面積率,
    図形濃度値,及び,図形の背景濃度値を入力して、対応
    する画素の濃度値を出力するLUT(ルック・アップ・
    テーブル)を含むことを特徴とする請求項1及び請求項
    2のベクトル画像描画装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8390641B2 (en) 2009-02-23 2013-03-05 Fujitsu Limited Device and method for multicolor vector image processing

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