JPH0535875B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

［産業上の利用分野］ 本発明は、給油機の頂部に取付けられ内圧防爆
構造を有し、販売情報や給油情報などを表示する
ための給油所用表示装置に関する。 ［従来技術］ よく知られているように、ガソリンスタンドの
ような給油所では、顧客に販売情報、給油情報を
提供するための表示装置が設けられている。従来
これら表示装置Ｓは第６図あるいは第７図に示す
ように、例えばアイランドＩ上に設置された給油
機Ｍ、Ｍの頂部に取付けられ、表示装置Ｓの表面
だけ、あるいは表裏両面に表示部Ｄを設けてい
た。従つて、車両の侵入方向によつては顧客から
の表示部Ｄが見ないという欠点があつた。 またこのように給油機の頂部に表示装置を設け
た場合、給油機の頂部はガソリンのベーパーが存
在する危険場所であるために、表示装置のケース
は防爆構造としなければならないが、完全防爆構
造とすると重量が嵩むので内圧防爆構造とするの
が好ましい。しかしながら、内圧防爆構造のもの
はエアの供給系統に故障が生じた場合に、ガソリ
ンベーパーがケース内にはいるという危険があ
る。 一般に多数の表示要素を駆動して各種の文字図
形等を表示する技術は例えば特公昭58−49870号
公報に記載されている。しかしながら、かかる公
知技術を給油所の危険場所に適用ようとすると構
造上、問題がある。 さらに、実開昭55−147085号公報にはケースの
四角に表示板を設け、これをモータにより回転さ
せる表示装置が開示されている。しかしながら、
かかる公知技術でも危険場所に設置するとデータ
の回転に伴う火花の発生により危険がある。 ［発明が解決しようとする課題］ したがつて、本発明の目的は、危険場所である
給油機の頂部に設置でき、かつどの方向からも表
示部を見ることができる給油所用表示装置を提供
するにある。 ［課題を解決する手段］ 本発明によれば、給油機の頂部に取付けられ内
圧防爆構造を有する給油所用表示装置において、
窓を４面に有する四角ケースの各内面に表示要素
を有し、透明なその四角ケース内にエア源からの
エアが流入するエア流入口が開口され、かつ四角
ケースの内圧を検知する圧力センサが設けられ、
そして前記表示要素の駆動手段と、前記圧力セン
サから信号に基づいて四角ケースの内圧が所定値
以下になると前記駆動手段を停止させる制御装置
とを備えている。

【作用効果の説明】

したがつて、表示要素は透明な窓を介して４面
から見ることができるので、どの方向からでも表
示部を見ることができ、顧客に販売情報、給油情
報等を好適に提供することができる。そしてエア
源からのエアが流入するので、四角ケースの内部
にガソリンベーパーが滞留せず、したがつて駆動
手段の作動に伴い、火花が生じても危険がない。
そして万一エアの供給系統に故障が生じて、エア
流入口からエアの供給が停止しても、四角ケース
内の圧力の低下に伴い圧力センサが作動して前記
駆動手段を不作動とするので、危険を防止でき
る。 それ故に本発明によれば完全防爆構造のように
丈夫で重いケースを用いることなく、比較的に安
価な内圧防爆構造の四角ケースを用いて、危険場
所である給油機の頂部に安全な表示装置を取付け
ることができる。そして、４面に表示部を設ける
ことによつて、給油所の表示装置として顧客に対
して各種の情報を好適に表示できる。 ［好ましい実施の態様］ 本発明の実施に際し、表示部の表示方式には、
プリズマ式、液晶式、磁気反転板式等の任意公知
のものを用いることができる。 ［実施例］ 以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。 第１図において、表示装置Ｓ１は後述の如く内
圧防爆構造に構成されて給油機Ｍの上部すなわち
危険場所に取付けられている。 第２図ないし第５図にはその表示装置Ｓ１を磁
気反転板式で実施した例の詳細が示されている。
すなわち四角ケース１５の各面すなわち４面には
ガラスを嵌めた窓Ｗ１ないしＷ４が設けられ、こ
れらの窓の内面にはそれぞれ表示部Ｄ１ないしＤ
４が設けられている。これらの表示部は無端ベル
ト状の反転する表示要素群１からなり、その表示
要素群１は駆動スプロケツト２と従動スプロケツ
ト３ａないし３ｃ間に張設された一対のチエーン
４（第５図）によつて循環移動されるようになつ
ている。 表示要素群１は行列に配置された多数の表示要
素５からなり、それらの表示示要素５はその表裏
面が識別可能であり、例えば識別性の高い彩色
（赤）で着色した蛍光テープ６が表示要素５の表
面に貼着され、裏面は例えば黒になつている。ま
た、表示要素５は両チエーン４，４間に渡された
シヤフト７（第５図）に回転自在に取付けられ、
磁力による反発力あるいは吸引力によつて反転可
能にされている。すなわち各表示要素５の一側に
は、同じ極性を有する磁極８（第４図）が取付け
られ、これとの間に磁力を与えて表示要素５を反
転させる電磁石を備えた書込みヘツド１１が従動
スプロケツト３ｃの後側の位置に表示要素群１の
幅方向と対応するように配置されている。また駆
動スプロケツト２寄りの前側には、電磁石を備え
た消却ヘツド１３が表示要素群１の幅方向と対応
するように配置され、書込みヘツド１１によつて
反転した表示要素５を逆方向に反転させて無地状
態に消去できるようになつている。 図示の実施例において書込みヘツド１１を消去
兼用のヘツドとすれば、消去ヘツド１３は不用と
なる。図中、符号１６は駆動スプロケツト２を駆
動するモータであつて、駆動手段を構成してい
る。なおプラズマ式や液晶式の場合は、駆動手段
として表示要素を書き替える任意公知の電子式の
駆動手段を用いることができる。 第３図に示されているように四角ケース１５に
は、図示しないエア源に連結されているエア流入
口１８が開口しており、かつ、四角ケース１５の
内圧を検知して所定圧以下になると検出信号を出
力する圧力センサ１９が設けられている。そして
四角ケース１５内に設けた制御装置１７は、書込
みヘツド１１に書込み情報信号を出力するととも
にモータ１６を制御し、そして圧力センサ１９か
らの検出信号によつて表示を停止するようになつ
ている。 作動に際して、モーター１７が駆動すると、駆
動スプロケツト２を介して表示要素群１は循環移
動する。これに同期させて制御装置１７から書込
み情報としての文字・マークの形状を一側から順
次ドツト化して、書込みヘツド１１に反転信号を
出力し、順次表示要素５を反転し、表示要素群１
に文字・マークを形成する。このようにして表示
された広告情報は消去ヘツド１３の所で逆反転し
て無地状態に消去される。このようにして表示要
素群１に情報が順次循環表示される。 このようにして表示された情報を顧客は車両の
侵入方向に関係なく窓Ｗ１ないしＷ４のいずれか
の窓を通して、すなわちどの方向からでも見るこ
とができる。 また、故障によりエアー流入口１８からエアー
の流入が無くなり、ケース１５の内圧が所定以下
になると、圧力センサ１９の検出信号に基づいて
制御装置１７は、モータ１６の駆動を停止すると
ともに、ヘツド１１，１３への出力を停止して表
示するので、防爆的に安全である。 ［発明の効果］ 以上の如く本発明によれば、下記のすぐれた効
果を奏する。 (i) 駆動手段により異なる情報を四角ケースの各
面から表示でき、周囲のどの位置からも顧客に
各種の販売情報や給油情報を４方に表示でき、
顧客にとつて極めて便利である。 (ii) エアを四角ケース内に供給することによつて
内圧防爆構造とし、危険場所である給油機の頂
部に設置でき、給油所の最も人目に付きやすい
位置に設けることができる。 (iii) 万一、エア系統に故障が生じても、表示を停
止できるので安全である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の実施例を示し、
第１図は正面図、第２図は表示部の正面図、第３
図は表示部の内部平面図、第４図は表示部の作用
を示す作用説明図、第５図は表示要素群の詳細を
示す説明図、第６図および第７図は従来装置を示
す正面図および側面図である。 Ｄ１ないしＤ４…表示部、Ｗ１ないしＷ４…
窓、１…表示要素群、５…表示要素、１１…書込
みヘツド、１５…四角ケース、１６…モータ、１
７…制御装置、１８…エア流入口、１９…圧力セ
ンサ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 給油機の頂部に取付けられ内圧防爆構造を有
   する給油所用表示装置において、窓を４面に有す
   る四角ケースの各内面に表示要素を有し、透明な
   その四角ケース内にエア源からのエアが流入する
   エア流入口が開口され、かつ四角ケースの内圧を
   検知する圧力センサが設けられ、そして前記表示
   要素の駆動手段と、前記圧力センサから信号に基
   づいて四角ケースの内圧が所定値以下になると前
   記駆動手段を停止させる制御装置とを備えること
   を特徴とする給油所用表示装置。