JPH0455959B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （技術分野） 本発明は、電子表示装置を備えた給油装置に関
する。

（従来技術） 電子表示装置を備えた給油装置は、給油量や金
額、さらには種々のメツセージを適宜に表示する
ことができ、顧客へのサービス向上に役立つとい
う反面、表示パネルが複数個の画素やセグメント
の集合から成立つているため、これら画素やセグ
メントが故障を起し、この故障に気が付かずに表
示を継続した場合、情報を正確に表示することが
できないという不都合があつた。

（目的） 本発明はこのような問題に鑑み、情報表示前に
表示パネルのチエツクを行なうことができる給油
装置を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） このような問題を解消するために本発明におい
ては、表示面に表示エレメントをマトリツクス状
に配列してなるドツト型表示手段と、給油ノズル
が外された時点で給油準備信号を出力するノズル
スイツチと、前記給油準備信号を受けて前記表示
エレメントを一側から他側に向けて全幅を順次点
灯させる表示手段点検用パターンと情報文とをと
もに移動表示させる点灯信号出力手段と、前記点
灯終了後に給油量を前記表示手段に出力する給油
量出力手段を備えるようにした。

（作用） ノズル掛からノズルが外されると、準備信号発
生手段から給油準備信号が出力され、これにより
点灯信号出力手段が作動して、表示手段を構成し
ている表示エレメントの垂直方向、もしくは水平
方向の全幅のエレメントを順次水平方向もしくは
垂直方向に順番に点灯させる。これにより表示手
段が帯状の領域を移動させながら順次帯状パター
ンを表示する。このため、たとえ１個の表示エレ
メントに故障があつても、点検用パターンを校正
している帯状パターンの一部が欠落するので容易
に故障を発見することができる。

このようにして、表示手段が正常であることが
確認された段階で、給油量出力手段からのデータ
を表示手段に出力するので、読取りミスを招くよ
うな表示を排除することができる。また点検時に
情報文を同時に表示して顧客に有用な情報を提供
することができる。

（実施例） そこで、以下に本発明の詳細を図示した実施例
に基づいて説明する。

第２図は、本発明の一実施例を示す装置の構成
図であつて、図中符号１は、本発明の特長部分を
なす制御装置で、第１図に示したように流量発信
器２からの流量パルス信号を積算する計数手段１
ａ、給油装置６本体外面に設けられたキイボード
３からのデータに基づいて所要のメツセージを出
力するメツセージ出力手段１ｂ、ノズルスイツチ
４のONにより作動してドツトマトリツクス型表
示パネル５を所定のパターンにより点灯する点灯
信号出力手段１ｃ、メツセージ出力手段１ｂと点
灯信号出力手段１ｃから信号が出力されていると
き計数手段１ａとモータ駆動手段１ｄを不作動に
するゲート手段１ｅ、及び表示パネルドライブ手
段１ｆから構成されている。再び第２図に戻つ
て、図中符号５は、前述したドツトマトリツクス
型表示パネルで、表示面を給油装置６本体の外面
に露出させるように取付けられ、制御装置１から
出力されたデータを表示するものである。７は、
給油ポンプで、ノズル８に設けたノズルスイツチ
４のONで作動するモータ９により駆動されて図
示しない貯油タンクからの燃料油を流量計１０を
介してノズル８に送油するものである。なお、図
中符号１１は、給油装置６本体に取付けられたノ
ズル掛けを示す。

次に、このように構成した装置の動作を第３図
に示したフローチヤートに基づいて説明する。

今、給油を開始すべくノズル掛け１１からノズ
ル８を外すと、ノズルスイツチ４がONとなり、
制御装置１に給油準備信号が入力する。点灯信号
出力手段１ｃは、この給油準備信号を受けてドツ
トマトリツス型表示パネル５を形成している全部
の表示エレメントに駆動信号を出力する。この時
点でスタンドマンは、表示パネルの表示状態を目
によりチエツクし、表示パネルが全面に亘つて点
灯されている場合には、表示装置が正常であると
判断する。

一方、表示パネルの一部分でも未点灯である場
合には、表示装置に異常があると判断して表示装
置を検査する。

このようにして、表示装置のチエツクが終了し
た時点で、メツセージ出力手段１ｂは「いらつし
やいませ」、「只今、タイヤキヤンペーン中」等の
メツセージ文を所定時間だけ表示パネルドライブ
手段１ｆに出力してパネル５に表示させる。

また、表示すべきメツセージ文が無い場合に
は、全面表示を行なう。

このような処理が終了した時点で、ゲート手段
１ｅより計数回路１ａとモータ駆動手段１ｄに出
力された不作動信号か消勢され、計数回路１ａよ
り計数値がドライブ手段１ｆに出力される。この
計数値は、先にノズルスイツチ４からの信号によ
り前回の給油量が帰零され零となつているので
「０」であり、この計数値「０」が表示パネルに
表示される。また、ノズルスイツチ４からモータ
駆動手段１ｄに入力されている信号により、ポン
プ７が作動されて給油が開始される。これによ
り、流量計１０に設けられたパルス発信器２から
パルス信号が出力する。計数手段１ａは、このパ
ルス信号を積算しつつドライブ回路１ｆに出力し
て、その計数内容を表示パネル５に表示させる。
このようにして、所定の給油が終了して給油スイ
ツチ４がOFFになると、駆動手段１ｄからのモ
ータ起動出力が消勢され、ポンプ７の作動が停止
する。

なお、この実施例においては、一度に全部の表
示エレメントを駆動するようにしたが、第４図に
示したように表示面を複数の領域、に分割
し、時分割的に各領域を全面点灯することにより
表示パネル駆動電源装置の電流容量を小さくする
ことができる。

第５図は、本発明の第３の実施例を示すもので
あつて、１または２列分の表示エレメント１３を
全て点灯し、同時にメツセージ文を表示させつつ
一端から他端に向けて横スクロールするようにし
たもので（同図ロ）、これによれば、表示パネル
５のチツクとメツセージ文の表示を同時に行なう
ことができるばかりでなく、表示パネル駆動電源
装置の電流容量を小さくすることができる。

第６図は、本発明の第３の実施例を示すもので
あつて、１または２行分の表示エレメント１４を
全て点灯し、同時にメツセージ文を表示させつつ
上端から下端に向けて縦スクロールを行なうよう
にしたものである（同図ロ）。

なお、これらの実施例においては、ドツト構成
の表示パネルを例に採つて説明したが、セグメン
ト構成の表示パネルに適用しても同様の作用を奏
ることは言うまでもない。

（効果） 以上、説明したように本発明においては、表示
面に表示エレメントをマトリツクス状に配列して
なるドツト型表示手段と、給油ノズルが外された
時点で給油準備信号を出力するノズルスイツチ
と、給油準備信号を受けて表示エレメントを一側
から他側に向けて全幅を順次点灯させる表示手段
点検用パターンと情報文とをともに移動表示させ
る点灯信号出力手段と、点灯終了後に給油量を表
示手段に出力する給油量出力手段を備えるように
したので、給油ノズルが外されると、点灯信号出
力手段が作動して、表示手段を構成している表示
エレメントの垂直方向、もしくは水平方向の全幅
のエレメントを順次水平方向もしくは垂直方向に
順番に点灯させて表示手段に帯状の領域がスクロ
ールされて点検用パターンと情報文を表示するか
ら、この帯状の狭いパターンを見ていれば例え１
個の表示エレメントに故障が生じていても、容易
に発見することができて信頼性の高い表示が可能
となるばかりでなく、顧客に対しては情報を提供
することができ、給油装置の表示手段の有効利用
を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、制御装置の一実施例を示すブロツク
図、第２図は、本発明の第一の実施例を示すブロ
ツク図、第３図は、同上装置の動作を示すフロー
チヤート、第４図は、同上装置の他の表示形態を
示す説明図、第５図イ，ロは、それぞれ本発明の
第２の実施例を示す表示形態の説明図、及び第６
図イ，ロは、それぞれ本発明の第３の実施例を示
す表示形態の説明図である。 １……制御装置、５……表示パネル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 表示面に表示エレメントをマトリツクス状に
   配列してなるドツト型表示手段と給油ノズルが外
   された時点で給油準備信号を出力するノズルスイ
   ツチと、前記給油準備信号を受けて前記表示エレ
   メントを一側から他側に向けて全幅を順次点灯さ
   せる表示手段点検用パターンと情報文とをともに
   移動表示させる点灯信号出力手段と、前記点灯終
   了後に給油量を前記表示手段に出力する給油量出
   力手段を備えてなる給油装置。