JPH0535870B2 - - Google Patents

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JPH0535870B2
JPH0535870B2 JP61186149A JP18614986A JPH0535870B2 JP H0535870 B2 JPH0535870 B2 JP H0535870B2 JP 61186149 A JP61186149 A JP 61186149A JP 18614986 A JP18614986 A JP 18614986A JP H0535870 B2 JPH0535870 B2 JP H0535870B2
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JP
Japan
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hologram
thioflavin
recording
light
photosensitive
Prior art date
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JP61186149A
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English (en)
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JPS62123489A (ja
Inventor
Takeshi Ishizuka
Yasuo Yamagishi
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
〔概 要〕 ホログラム記録材料の主剤を構成するカルバゾ
ール環を含む重合体の架橋剤としてチオフラビン
Tを用いることにより、感度等の特性を改良し
た。 〔産業上の利用分野〕 本発明はホログラム記録用の感光材料に係り、
特に重合体における光化的架橋反応を利用してホ
ログラムを記録する方式で用いられる感光材料に
関する。 ホログラムはレーザ等の可干渉性光の干渉波面
を写真フイルム等に記録したものであつて光学像
の記録のみならず、情報の記録あるいはその回折
現像を利用した光学素子、例えばバーコード読み
取り装置用ビームスキヤナ等に用いられている。 このホログラム素子を作成する際、ホログラム
記録用材料の有すべき特性としては、 (1) 高感度であること (2) ホログラムの回折効率が高いこと (3) 高解像度を有すること (4) ホログラムが耐環境性に優れていること等が
要求される。 ここでホログラムを光学素子として用いる場合
には、再生光として半導体レーザ(780nm)や
He−Neレーザ(633nm)を用いることが多く、
記録光は、色収差を抑えるためにこれらの再生光
と波長差の小さい光が望ましく、さらに安定して
高い出力が得られコヒーレント長に優れたガスレ
ーザ(He−Neレーザ、Arレーザ(488nm)等)
光が望ましい。しかし、従来の高分子感光材料は
その感光域が紫外部にあり、長波長になるほど感
度は低下する。従つて(1)項の光感度については、
可視光であるArレーザ(488nm)光に高感度で
あることが望ましい。 〔従来の技術〕 このホログラム記録用感光材料としては通常の
写真材料として用いられる銀塩に漂白処理を行つ
たものが一般的であるが、これ以外に重クロム酸
ゼラチンなどもホログラム記録用材料として用い
られている。これら銀塩や重クロム酸ゼラチンは
高感度であるものの、ホログラム形成処理が複雑
であり、さらにゼラチン膜を結合剤として用いて
いるために耐湿性、耐熱性、耐光性等の耐環境性
が低いという問題点がある。 これに対して、耐環境性に優れたホログラム記
録用材料として、有機ハロゲン化合物を含みポリ
ビニルカルバゾールを主剤とした高分子ホログラ
ム記録用材料が提案されている(例えば、特開昭
53−15153、特開昭54−101343、および特開昭54
−102140)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記高分子ホログラム記録材料は、高分子間の
光化学的架橋反応を利用してホログラムを記録す
るものであり、この架橋反応に関与する架橋剤と
して有機ハロゲン化合物を用いている。有機ハロ
ゲン化合物として四沃化炭素を用いた場合には、
吸収の長波長端が約540nmでありArレーザによ
りホログラムを作成できるものの、塗液の段階で
ゲル化しやすく記録材料の化学的安定性に問題が
ある。また有機ハロゲン化合物としてヨードホル
ムを用いた場合には、化学的に安定ではあるもの
の、吸収の長波長端が約450nmであり450nmより
も長波長の光に対しては感度が低いという問題点
がある。 本発明の目的は上記の欠点を除去し、上記記録
材料より化学的に安定であり、Arレーザ光に対
してより高感度で、優れた耐湿性、耐熱性、耐光
性を有するホログラム記録用材料を提供すること
にある。 〔問題点を解決するための手段〕 本出願人は、長波長にも感度を有するような感
度、解像性、耐湿熱性及び耐光性を具えているホ
ログラム記録用感光材料を提供することを目的と
して研究を行なつた結果、ラジカルによつて置換
可能な反応位置が存在している芳香環又はヘテロ
環を有している重合体に架橋剤としての光励起に
よつてラジカルを放出可能な環状シス−α−ジカ
ルボニル化合物及び増感剤を併用することによつ
て所期の感光材料を提供し得るということを見い
出し、ビニルカルバゾール環を含む重合体、光照
射によりラジカルを発生する環状シス−α−ジカ
ルボニル化合物、およびチオフラビン類の光増感
剤もしくは分光増感剤として色素類を含むことを
特徴とするホログラム記録材料を特開昭58−
122532号(特開昭57−5695号)にて提案した。 本発明者はさらに研究を行なつた結果、下記化
学式: を有するチオフラビンTが上記環状シス−α−ジ
カルボニル化合物の不存在下において意外にもカ
ルバゾール環を含む重合体の架橋剤として作用す
ることを見出し、本発明を完成した。すなわち、
本発明によれば上記目的は、カルバゾール環を含
む重合体を主剤とし、チオフラビンTを架橋剤と
して形成されているホログラム記録用感光材料に
より達成される。 本発明者は、さらに検討を行つた結果、架橋剤
としてチオフラビンとヨードホルムを併用するこ
とにより、さらに高感度化できることがわかつ
た。 〔作 用〕 本発明のホログラム記録感光材料は、カルバゾ
ール環を含む重合体を主剤とし、チオフラビンT
を架橋剤とする。チオフラビンTは染料としての
用途が知られているが、ホログラム記録感光材料
の架橋剤としての用途は知られておらず、またそ
の作用は未解明である。ちなみに特公昭51−
31453号公報では染料先駆体による増感作用を利
用したビニルカルバゾール基を有する光散乱パタ
ーンおよびレリーフパターン形成用感光体の発明
が示されているが、光重合開始剤としてはハロゲ
ン含有化合物が用いられている。同発明によると
染料前駆体はビニルカルバゾールを有する重合体
の架橋を促進するとの漸定的説明がなされている
が、この説明を考慮しても、染料であるチオフラ
ビンTの作用を推量できない。本発明により用い
られたチオフラビンTは重合体における光学的架
橋反応剤として作用するとともに、感光材料の化
学的安定性を高め、さらに耐湿性、耐熱性および
耐光性にすぐれた感光材料を提供する。さらに、
チオフラビンTとヨードホルムを架橋剤として併
用することによる一層の高感度化は、特定の架橋
剤の組合せにおいてのみ生じ、例えばチオフラビ
ンTと、架橋剤としての機能を有するアクリジン
オレンジを併用した場合には、チオフラビンTを
単独で用いた場合よりも感度は悪化した。 〔実施例〕 本発明に使用されるカルバゾール環を有する重
合体としてはハロゲン、アルキル、アミノ、ニト
ロ、チオシアノなどで置換されていてもよく、ま
た他の重合体との共重合体でもよい。 本発明によるホログラム記録用感光材料は、上
述のような成分、すなわち重合体、および架橋剤
を任意の濃度で適宜溶媒に溶解もしくは分散さ
せ、得られた溶液もしくは分散液をそのままフイ
ルム化するかもしくはガラス、プラスチツクなど
の支持体上に塗布することによつて調製すること
ができる。この場合、使用する架橋剤の量は重合
体の重量を基準として、約1.0〜50重量%、好ま
しくは3〜30重量%であるのが有利である。さら
に必要に応じて上述の成分に加えて、例えば可塑
剤、還元剤、酸化防止剤などを適宜加えることも
また可能である。 本発明による感光材料を使用したホログラム記
録は例えば第3図に図示のようなホログラム露光
光学系で行うことができる。図示の光学系の場
合、レーザ1から発したレーザ光はシヤツタ2を
通過後、ミラー3により反射され、ハーフミラー
4により反射し、ミラー6、コリメーターレンズ
7を通つた光と、ハーフミラー4を通過しミラー
5、コメリメーターレンズ8を通つた光を感光板
9に照射することによりホログラムを記録するこ
とができる。 以下、さらに実験例により本発明を説明する。 参考例 1 ポリ−N−ビニルカルバゾール(亜南香料産
業、ツビコールT−210) 10g チオフラビンT 1g メタノール 1.8ml クロロホルム 120g 上記組成の感光液を70×70×3mmの強化アクリ
ル基板上に、乾燥後の膜厚が1.5μmになるように
スピンコート法により暗所で塗布し、ホログラム
記録用感光板を作製した。 この感光板を用いて第3図に示すホログラム作
製用光学系でArレーザ488nm光を用いてホログ
ラム記録を行い、エタノール中に10分間浸漬し風
乾した後、トルエン蒸気中に一定時間放置し、す
みやかにn−ペンタン中に浸漬してホログラムを
作成した。 露光量を変えてホログラムを作成した時の露光
量と回折効率の関係を第1図に示す。露光量
360mJ/cm2で回折効率78%のホログラムを作成で
きた。 このホログラムの耐湿性を調べるために50℃、
95%R.H.恒温恒槽中に放置したが、10日後でも
回折効率の低下は認められなかつた。また耐熱性
を調べるために−30℃1時間80℃1時間、5サイ
クルのヒートシヨツク試験を行つたが、この場合
にも回折効率の低下は全く認められなかつた。 参考例 2,3 参考例1においてチオフラビンTの重量比を変
えた時の70%の回折効率を得るために要する露光
量を第1表に示す。第1表に示すように重量比
20.0wt%の時、要する露光量は200mJ/cm2であつ
た。
【表】 実施例 1 ポリN−ビニルカルバゾール(亜南香料産業、
ツビコールT−210) 10g チオフラビンT 1g ヨードホルム 1g メタノール 1.8ml クロロホルム 120g 上記組成の感光液を70×70×3mmの強化アクリ
ル基板上に、乾燥後の膜厚が1.5μmになるように
スピンコート法により暗所で塗布し、ホログラム
記録用感光板を作製した。 この感光板を用いて第3図に示すホログラム作
製用光学系でArレーザ488nm光を用いてホログ
ラム記録を行い、エタノール中に10分間浸漬し風
乾した後、トルエン蒸気中に一定時間放置し、す
みやかにn−ペンタン中に浸漬してホログラムを
作成した。 露光量を変えてホログラムを作成した時の露光
量と回折効率の関係を第2図に示す。露光量
40mJ/cm2で回折効率78%のホログラムを作成で
きた。 このホログラムの耐湿性を調べるために50℃、
95%R.H.の恒温恒槽中に放置したが、10日後で
も回折効率の低下は認められなかつた。また耐熱
性を調べるために−30℃1時間80℃1時間、5サ
イクルのヒートシヨツク試験を行つたが、この場
合にも回折効率の低下は全く認められなかつた。 架橋剤を併用することによる高感度化を示すた
めに、チオフラビンTおよびヨードホルムを併用
した時とそれぞれ単独で用いた時の、70%の回折
効率を得るために要する露光量を第2表に示す。
このように架橋剤を併用することにより高感度架
橋剤であるチオフラビンTのみを用いた場合の10
倍以上に高感度化できたことがわかる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように本発明によれば、従
来の記録材料より、光学的に安定でありArレー
ザ光に対してより高感度で、かつ高い耐湿性、耐
熱性、耐光性を有するホログラム記録材料を得る
ことができる。又、高感度な感光材料を用いて、
クラツクや架橋剤の析出のない高品質なホログラ
ムを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はホログラム作成における
露光量と回折効率の関係を示す図である。第3図
はホログラム作製用2光束露光装置のブロツク図
である。 図1において、1はレーザ、2はシヤツタ、
3,5,6はミラー、4はハーフミラー、7,8
はコリメータ、9は感光板を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 レーザー光源からの参照光と情報光との干渉
    により生じる干渉縞パターンを記録する感光材料
    において、カルバゾール環を含む重合体を主剤と
    し、チオフラビンTおよびヨードホルムを架橋剤
    として成ることを特徴とするホログラム記録用感
    光材料。
JP18614986A 1985-08-23 1986-08-09 ホログラム記録用感光材料 Granted JPS62123489A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18405485 1985-08-23
JP60-184054 1985-08-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62123489A JPS62123489A (ja) 1987-06-04
JPH0535870B2 true JPH0535870B2 (ja) 1993-05-27

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ID=16146567

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JP18614986A Granted JPS62123489A (ja) 1985-08-23 1986-08-09 ホログラム記録用感光材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58122532A (ja) * 1982-01-18 1983-07-21 Fujitsu Ltd ホログラム記録材料
JPS6045283A (ja) * 1983-08-23 1985-03-11 Fujitsu Ltd ホログラム記録材料
JPS60115983A (ja) * 1983-11-29 1985-06-22 Fujitsu Ltd ホログラム製造方法

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