JPH0535502U - 自動車用電話機収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用電話機の損傷を防止し、使用の便宜
を図り、しかもコンソ−ルボックスの従来の機能をも維
持し得る自動車用電話機収納箱を提供する。 【構成】 前端部上面に係合部１２を形成し、後端部下
面に取付部材１３を固着した基体２を設ける。前端部下
面に係合部材１７を固着した蓋体３を設ける。基体２の
後端部と蓋体３の後端部とを連結部材４により連結して
自動車用電話機収納箱１を構成する。基体２の取付部材
１３をコンソ−ルボックス２３の本体２４の後端部に取
付けることにより、自動車用電話機収納箱１をコンソ−
ルボックス２３に装着する。蓋体３を上方回動すれば、
自動車用電話機２０を使用することができ、基体２と蓋
体３を一体に上方回動すれば、コンソ−ルボックス２３
内に物を収納することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車のコンソ−ルボックスに装着し、自動車用電話機を収納する 自動車用電話機収納箱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年、電話機を設置する自動車が増加しているが、一般に、この自動車用電話 機は運転席横のコンソ−ルボックス部に設置される。

【０００３】 例えば、コンソ−ルボックスの蓋体に自動車用電話機を載置するもの、コンソ −ルボックスの内部に自動車用電話機を収納するもの等がある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、コンソ−ルボックスの蓋体に自動車用電話機を載置するものは、子供 が悪戯して電話機を損傷する虞れがある、パ−キングブレ−キの操作がやり難い 、コンソ−ルボックスの蓋体をア−ムレストとして使用できない等の問題点があ る。

【０００５】 一方、コンソ−ルボックスの内部に自動車用電話機を収納するものは、コンソ −ルボックスを物入れとして使用できない、電話機の使用に不便である等の問題 点がある。

【０００６】 本考案は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とする ところは、自動車用電話機の損傷を防止し、使用の便宜を図り、しかもコンソ− ルボックスの従来の機能をも維持し得る自動車用電話機収納箱を提供することに ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案の自動車用電話機収納箱は、前端部上面に 係合部を形成し、後端部下面にコンソ−ルボックス本体の後端部に取付自在かつ 回動可能とする取付部材を固着した基体と、前端部下面に前記係合部に合致する 係合部材を固着した蓋体とよりなり、前記基体の後端部と前記蓋体の後端部とを 回動可能とする連結部材により連結してなるものである。

【０００８】 さらに、前記基体に切欠穴を穿設し、これを平板又は凹板により被覆自在とし たものである。

【０００９】

【作用】

基体の後端部下面に固着した取付部材をコンソ−ルボックス本体の後端部に取 付けることにより、自動車用電話機収納箱をコンソ−ルボックス本体に装着する ことができる。

【００１０】 蓋体の係合部材を基体の係合部から離脱させ、蓋体を上方回動することにより 、自動車用電話機収納箱を開放でき、自動車用電話機を使用することができる。

【００１１】 又、基体と蓋体とを一体に上方回動することにより、コンソ−ルボックスを開 放でき、コンソ−ルボックス内に物を収納することができる。

【００１２】 基体に穿設した切欠穴を平板又は凹板で被覆することにより、基台の高さの異 なる自動車用電話機を収納することができる。

【００１３】

【実施例】

本考案の一実施例について、図面を参照しつつ説明する。

【００１４】 本考案の自動車用電話機収納箱１は、図１に示すように、基体２と蓋体３とよ りなり、これらを蝶番等の連結部材４により連結してある。

【００１５】 基体２は底壁５を側壁６により包囲したものである。 底壁５には切欠穴７を穿設してあり、この切欠穴７の周囲には所要数のネジ孔 ８を形成してあって、図１に示す平板９又は図２に示す凹板１０のいずれをもネ ジにより固定可能としてあり、切欠穴７を被覆し得るようにしてある。

【００１６】 前側壁６ａ近傍の底壁５下面には係合部材１１を固着してあり、前側壁６ａ近 傍の底壁５上面には係合部１２を形成してある。 後側壁６ｂ近傍の底壁５下面には蝶番等の取付部材１３の一側片１３ａを固着 してあり、右側壁６ｃにはコ−ド挿通孔１４を形成してある。

【００１７】 蓋体３は上壁１５を側壁１６により包囲したものである。 前側壁１６ａ近傍の上壁１５下面には前記基体２の係合部１２と合致する係合 部材１７を固着してあり、前側壁１６ａより外出した解除レバ−１８により係合 を解除し得るようにしてある。

【００１８】 又、上壁１５上面には、図３に示すように、ゴム等の弾性部材１９を固着して ある。

【００１９】 連結部材４は、図１又は図２に示すように、その一側片４ａを基体２の後側壁 ６ｂに固着し、他側片４ｂを蓋体３の後側壁１６ｂに固着してあり、蓋体３を上 方に回動自在としてある。

【００２０】 本考案の自動車用電話機収納箱１の構成は以上のようであり、次のようにして 使用する。

【００２１】 先ず、自動車用電話機２０の基台２１の高さが低いものを使用する場合には、 図１に示すように、基体２の切欠穴７を平板９で被覆し、高いものを使用する場 合には、図２に示すように、凹板１０で被覆する。

【００２２】 このように平板９と凹板１０とを交換可能としたのは、自動車用電話機収納箱 １の高さを極力低くして、ハンドブレ−キ２２の操作に支障を来さず、又、コン ソ−ルボックス２３のア−ムレストとしての機能を十分発揮させるためである。

【００２３】 コンソ−ルボックス２３の本体２４と蓋体２５とはその後端部で蝶番等の連結 部材２６により連結してあるから、本体２４に固定してある連結部材２６の一側 片２６ａの取付ネジを取り外すことにより、蓋体２５を本体２４より容易に取り 外すことができる。

【００２４】 そして、自動車用電話機収納箱１の基体２に固着した取付部材１３の他側片１ ３ｂを取付ネジによりコンソ−ルボックス２３の本体２４の後端部上面に固定す れば、図４に示すように、自動車用電話機収納箱１をコンソ−ルボックス２３に 装着することができる。

【００２５】 その後、自動車用電話機２０を自動車用電話機収納箱１へ収納する。ここで、 自動車用電話機２０の基台２１は基体２の底壁５に固定した平板９又は凹板１０ 上に粘着テ−プ等により貼着してもよく、取付ネジ等により固定してもよい。

【００２６】 自動車用電話機収納箱１の蓋体３の解除レバ−１８を押し込んで係合部材１７ を基体２の係合部１２から離脱させ、蓋体３を上方回動させれば、図５に示すよ うに、自動車用電話機収納箱１を開放することができ、自動車用電話機２０を使 用することができる。

【００２７】 又、自動車用電話機収納箱１の基体２に固着した係合部材１１をコンソ−ルボ ックス２３の体２４の前端部上面に形成した係合部２７から離脱させ、基体２と 蓋体３とを一体に上方回動させれば、図６に示すように、コンソ−ルボックス２ ３を開放することができ、コンソ−ルボックス２３内に物を収納することができ る。

【００２８】 コンソ−ルボックス２３及び自動車用電話機収納箱１を閉鎖状態とする時は、 図４に示すように、自動車用電話機収納箱１の蓋体３上面には弾性部材１９が固 着してあるから、ア−ムレストとして使用できる。

【００２９】

【考案の効果】

本考案の自動車用電話機収納箱は基体と蓋体とよりなり、その内部に自動車用 電話機を収納し、コンソ−ルボックスの本体上面にその蓋体の代わりに装着する ものであるから、自動車用電話機の損傷を防止し得るとともに、従来通りコンソ −ルボックスを物入れとしても使用できる。

【００３０】 又、自動車用電話機収納箱の基体の後端部下面に取付部材を固着してあり、こ れによりコンソ−ルボックスへの装着を自在としたから、必要に応じて自動車用 電話機を設置することができる。

【００３１】 さらに、自動車用電話機収納箱の基体に切欠穴を穿設し、これを平板又は凹板 により被覆自在とし、これに自動車用電話機の基台を載置するようにしたから、 自動車用電話機の基台の高さに依らず使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】切欠穴に平板を被覆した場合の自動車用電話機
収納箱の開放状態の斜視図である。

【図２】切欠穴に凹板を被覆した場合の自動車用電話機
収納箱の開放状態の一部切断斜視図である。

【図３】自動車用電話機収納箱の閉鎖状態の斜視図であ
る。

【図４】自動車用電話機収納箱をコンソ−ルボックスに
装着した状態の外観斜視図である。

【図５】自動車用電話機を使用する時の自動車用電話機
収納箱の使用状態図である。

【図６】コンソ−ルボックスに物を入れる時の自動車用
電話機収納箱の使用状態図である。

【符号の説明】

１ 自動車用電話機収納箱 ２ 基体 ３ 蓋体 ４ 連結部材 ７ 切欠穴 ９ 平板 １０ 凹板 １２ 係合部 １３ 取付部材 １７ 係合部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前端部上面に係合部を形成し、後端部下
   面にコンソ−ルボックス本体に取付自在かつ回動可能と
   する取付部材を固着した基体と、前端部下面に前記係合
   部に合致する係合部材を固着した蓋体とよりなり、前記
   基体の後端部と前記蓋体の後端部とを回動可能とする連
   結部材により連結してなる自動車用電話機収納箱。
2. 【請求項２】 前記基体に切欠穴を穿設し、これを平板
   又は凹板により被覆自在としたことを特徴とする請求項
   １記載の自動車用電話機収納箱。