JPH0535452U - 回転可能なモニタパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 モニタパネルの現状のスペ−スを変えること
なく、しかも追加の表示ができるようにする。 【構成】 パワ−ショベルなどの運転室１内で、オペレ
−タが作業等を見ながら目視できる適宜位置に設置され
た角形形状のモニタパネル２において、パネル２をロッ
クヒンジ機構３の軸を介して取着すると共に、パネル２
は回転により上側となる表裏の２面に表示部４，５を備
えたもの。 【効果】 表示部の大きさを広げたり、また、別体の表
示部を設けることなく、したがって運転室のスペ−スは
従来のままで表示部を増加させることが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は運転や操作のための各種スイッチ、計器、モニタ等を配設したパネル Ａ′ｓｓｙに設けられたモニタパネルに係り、特に回転可能なモニタパネルに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、建設車両、特に油圧式掘削機においては、運転、操作性の向上を図るた め、稼働状況を運転室内において見られるように、運転席回りのダッシュボ−ド に固定、あるいは若干の角度分を可動とした半固定のモニタパネルが使用されて いる。このモニタパネルの上面には例えば、各種コ−ション、各種チェック、お よび作業モ−ド切換ボタンや表示ランプ等の項目が表示されており、オペレ−タ はこれを見ながら運転や各種操作を行うようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら運転室の空間広さに限界があることから、これまでのモニタの表 示面にも限界があり、車両の機能充実に伴なう表示ができない。すなわち、従来 の表示項目に加えて、例えば作業モ−ドモニタにおいて直線掘削に必要なバケッ ト先端位置の掘削角の表示パネル等、新しい作業を行うに当たって表示パネルや ボタン、あるいは表示ランプ等の表示項目が必要になるので、表示面の広さを大 きくするか、あるいは別体のモニタの表示面を設けなければならず、何れにして も余分のスペ−スが必要となる。したがって余裕のない空間に追加の表示個所を 新たに設けることは難しいと云う問題があった。

【０００４】 本考案はこれに鑑み、現状のスペ−スを変えることなく、しかも追加の表示が できるようにした回転可能なモニタパネルを提供して従来技術の持つ欠点の解消 を図ることを目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記従来技術の問題点を解決する手段として本考案の請求項１はパワ−ショベ ルなどの運転室内で、オペレ−タが作業等を見ながら目視できる適宜位置に設置 された角形形状のモニタパネルにおいて、該パネルをロックヒンジ機構の軸を介 して取着すると共に、該パネルは回転により上側となる面に表示部を備えたこと を特徴とし、請求項２は前記表示部を少くとも表裏の２面に備えたことを特徴と する。

【０００６】

【作用】

上記構成によれば、モニタパネルは少なくとも表側の外、裏面を表側に回転さ せることにより表側となる表示部を備えたから、従来と同じスペ−スで表示部を 増加させることが可能となる。

【０００７】

【実施例】

図１は本考案にかかる回転可能なモニタパネルの一実施例の斜視図を示し、（ ａ）は表側、（ｂ）は裏側、図２は図１のモニタパネルの運転室内の設置個所を 示す斜視図である。

【０００８】 本考案はパワ−ショベルなどの運転室１内で、オペレ−タが作業等を見ながら 目視できる適宜位置に設置された角形形状のモニタパネル２において、該パネル ２をロックヒンジ機構３の軸を介して取着すると共に、該パネル２は回転により 上側となる表裏の２面に表示部４，５を備えたもので構成されている。

【０００９】 前記モニタパネル２は、図２に示すように運転室１内のオペレ−タシ−ト６の 右側面に設けられたパネルＡ′ｓｓｙ７の一端で、オペレ−タから良く見える位 置に設置されている。このモニタパネル２は公知（市販）のロックヒンジ機構３ の軸に嵌挿することにより、ロックヒンジ機構３に対して約１８０°回転が可能 となっており、任意の位置で回転を止めても、ロックヒンジ機構３を構成するロ ックばね３ａの縮径力により止めた位置に保持されることになっている。そして ロックヒンジ機構３は、この実施例ではパネルＡ′ｓｓｙ７にブラケット３ｂで ねじ止めされている。また、モニタパネル２には表に表示部４が、裏に表示部５ がそれぞれ設けられており、したがってオペレ−タが必要とする表示部はモニタ パネル２をロックヒンジ機構３の軸に対して回転することにより、表か裏を捜し 求めれば良い。さらに新たな表示部が必要となった場合は、角形の表と裏の境界 となる側面に新たな表示部（少なくとも２面）を形成することができる。なお、 本考案は実施例においてモニタパネル２をパネルＡ′ｓｓｙ７の一端に設けたも ので説明したが、図２に２′や２″（２点鎖線）で示すようにオペレ−タシ−ト ６の右または左のコントロ−ルボックス９に設けた操作レバ−１０の前部に設け ても良い。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように本考案の請求項１ではパワ−ショベルなどの運転室内で、 オペレ−タが作業等を見ながら目視できる適宜位置に設置された角形形状のモニ タパネルにおいて、該パネルをロックヒンジ機構の軸を介して取着すると共に、 該パネルは回転により上側となる面に表示部を備え、請求項２では前記表示部を 、少なくとも表裏の２面に備えたから、表示部の大きさを広げたり、また、別体 の表示部を設けることなく、したがって運転室のスペ−スは従来のままで表示部 を増加させることが可能となる。さらに本来ならば２つのモニタパネルが必要と なるところを１つに纏めたために安価に製作することができる優れた効果を奏す ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる回転可能なモニタパネルの一実
施例を示し、（ａ）は表面、（ｂ）は裏面の斜視による
説明図である。

【図２】図１のモニタパネルの運転室内に装着した状態
を示す斜視による説明図である。

【符号の説明】

１ 運転室 ２ モニタパネル ３ ロックヒンジ機構 ４ 表示部 ５ 〃

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パワ−ショベルなどの運転室内で、オペ
   レ−タが作業等を見ながら目視できる適宜位置に設置さ
   れた角形形状のモニタパネルにおいて、該パネルをロッ
   クヒンジ機構の軸を介して取着すると共に、該パネルは
   回転により上側となる面に表示部を備えたことを特徴と
   する回転可能なモニタパネル。
2. 【請求項２】 前記表示部を少くとも表裏の２面に備え
   たことを特徴とする請求項１記載の回転可能なモニタパ
   ネル。